JP2003135028A - 健康機能食品 - Google Patents

健康機能食品

Info

Publication number
JP2003135028A
JP2003135028A JP2002217627A JP2002217627A JP2003135028A JP 2003135028 A JP2003135028 A JP 2003135028A JP 2002217627 A JP2002217627 A JP 2002217627A JP 2002217627 A JP2002217627 A JP 2002217627A JP 2003135028 A JP2003135028 A JP 2003135028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
fucoidan
functional food
kazuno reishi
apple
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002217627A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukehito Mikuriya
祐仁 御厨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOCIAL EXCELLENT COMMUNITY KK
Original Assignee
SOCIAL EXCELLENT COMMUNITY KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOCIAL EXCELLENT COMMUNITY KK filed Critical SOCIAL EXCELLENT COMMUNITY KK
Priority to JP2002217627A priority Critical patent/JP2003135028A/ja
Publication of JP2003135028A publication Critical patent/JP2003135028A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然物由来の素材を原料に用いて、特に包括
的な抗癌作用と免疫向上機能を備えた、日常的に飲食可
能な食品を提供すること。 【解決手段】 次の成分(A)及び(B)を含有するこ
とを特徴とする健康機能食品。 (A)鹿角霊芝及び/又は鹿角霊芝抽出物及び/又はそ
の抽出物から得られる活性物質。 (B)フコイダン及び/又はフコイダン含有物抽出物。 さらに、りんご抽出物及び/又はその抽出物から得られ
るりんごポリフェノールを含有することを特徴とする前
記健康機能食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、健康機能食品に関
する。さらに詳しくは、健康維持と病気予防に役立つ、
特に免疫機能増強を主体とした包括的癌予防効果を有す
る食品に関する。
【0002】
【従来の技術】天然物抽出物を用いた健康食品は従来か
ら多く知られている。例えば、鹿角霊芝から得られる活
性物質を含む健康食品(特開2001−131083号
公報)、フコイダンを添加した食品(特開平10−16
5114号公報)、りんごポリフェノールを含有する飲
料(特開2001−157567号公報)等がある。こ
れらの食品は、それぞれ鹿角霊芝が血糖低下作用、免疫
増強作用及び抗癌作用、血圧低下作用、メラニン生成抑
制作用等(特開2001−131083号公報)、フコ
イダンがアポトーシス誘発作用(WO97/47208
号公報)、りんごポリフェノールが静菌作用(特開20
01−157567号公報)、殺菌作用(特開平11−
292710号公報)等の効果が発揮される食品として
技術開示されている。
【0003】しかしながら、これらの健康機能食品とし
ての効果は必ずしも充分でなく、特に現在最も期待され
ている免疫機能増強を主体とした包括的抗癌作用につい
ては満足されるものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、天然物由来の素材を
原料に用いて、特に包括的な抗癌作用と免疫向上機能を
備えた、日常的に飲食可能な食品を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、鹿角霊芝由来の
成分とフコイダンとを食品に配合することにより免疫増
強作用が相乗的に向上し、上記課題が解決されることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B)を含有することを特徴とする健康機能食品であ
る。 (A)鹿角霊芝及び/又は鹿角霊芝抽出物及び/又はそ
の抽出物から得られる活性物質。 (B)フコイダン及び/又はフコイダン含有物抽出物。
【0007】前記鹿角霊芝抽出物は、水あるいは水・エ
タノール混合物による抽出物であることができる。ま
た、フコイダン含有物はモズクであることが好ましい。
【0008】本発明においては、さらに、りんご抽出物
及び/又はその抽出物から得られるりんごポリフェノー
ルを含有することができ、前記りんご抽出物はりんご未
熟果からの抽出物であることが好ましい。
【0009】本発明においては、免疫活性強化用健康機
能食品、健康機能飲料及び免疫活性強化用健康機能飲料
であることができる。
【0010】本明細書において、健康機能食品とは、体
調調整機能を持つ成分が効果的に配合された食品を意味
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳述する。
【0012】本発明においては、鹿角霊芝及び/又は鹿
角霊芝抽出物及び/又はその抽出物から得られる活性物
質が配合される。
【0013】鹿角霊芝は茸類に属する霊芝の1種であ
り、鹿の角のような形状を有する、笠をもたないで枝状
に伸びたものである。霊芝(万年茸)は、サルノコシカ
ケ科に属する担子菌である。鹿角霊芝は一般の傘つき霊
芝と比べ、β−D−グルカン含有量が安定的に高い上、
その他の物質も常に安定した値で含まれる。
【0014】鹿角霊芝は、例えば特公昭57−3960
5号公報、特開平11−146728号公報に記載され
ている方法にしたがって、栽培することもできるが、市
販されているのでそれを用いることができる。本発明に
おいて、鹿角霊芝は、例えば乾燥した鹿角霊芝を刻み、
粉砕して粉体の形態で用いる。
【0015】本発明においては、また鹿角霊芝の抽出物
が用いられる。抽出に用いる溶媒は、通常菌類、植物等
の抽出に用いられる溶媒でよく、例えば、メタノール、
エタノール等のアルコール、アセトン、酢酸エチル等の
有機溶媒、水単独あるいは水と好ましくはエタノール等
の他の溶媒との組み合わせ等を用いることができる。抽
出方法は、特に限定されず、一般に公知の種々の方法が
用いられる。例えば、鹿角霊芝を刻み、抽出溶媒中に浸
漬するかまたは抽出溶媒中で加熱還流し、次いでろ過、
遠心分離等により不溶物を除去して抽出溶液を得る。こ
れらの抽出溶液は、凍結乾燥、またはスプレードライに
より、抽出物にすることができる。
【0016】また、鹿角霊芝の水抽出物は、鹿角霊芝を
刻み、それを水に加えて煮沸して煮詰めることにより製
造することができる。また、鹿角霊芝を蒸留水に加えて
放置すること、鹿角霊芝を蒸留水に加え煮立たせた後放
置することによっても製造することができる。これらの
処理物は、次いで、ろ過、遠心分離等により不純物を除
去して抽出溶液を得る。これらの抽出溶液は、凍結乾
燥、またはスプレードライにより、抽出物にすることが
できる。
【0017】本発明において、鹿角霊芝の抽出物を健康
機能食品に配合するに当たっては、抽出物のみならず、
抽出溶液をそのまま、あるいは濃縮した抽出溶液を配合
しても構わない。
【0018】本発明においては、鹿角霊芝の抽出物に含
まれている活性物質を単離して用いることができる。こ
の活性物質は、鹿角霊芝の抽出物から、ゲルろ過カラム
クロマトグラフィー、液体クロマトグラフィーのよう
な、公知の分離精製手段を用いて取得することができ
る。
【0019】以下に鹿角霊芝抽出物及びその抽出物から
得られる活性物質の製造例について述べる。用いた鹿角
霊芝は、「王角」(商標(以下、記載省略)、株式会社
坂本バイオ製)である。
【0020】製造例1 鹿角霊芝10gを刻んで、200mlの水に加え、約3
時間撹拌しながら煮沸かし、その後30g(30ml)
になるまで濃縮した。その後、フィルターろ過し、残渣
を取り除き、活性物質を含有する鹿角霊芝抽出液を得
た。
【0021】製造例2 鹿角霊芝10gを刻んで、200mlの水に加え、約3
時間撹拌しながら煮沸かし、その後30g(30ml)
になるまで濃縮した。その後、フィルターろ過し、残渣
を取り除き、活性物質を含有する鹿角霊芝抽出液を得
た。得られた鹿角霊芝抽出液を凍結乾燥して水分を除去
し、活性物質を含有する粉末(抽出物)を得た。
【0022】製造例3 鹿角霊芝10gを秤り取り、それに200mlの30%
エタノールを加え30分間放置した。この溶液を遠心分
離し(4000rpm、20分間)、上澄みをろ紙でろ
過して不溶成分を除き、活性物質を含有する鹿角霊芝抽
出液を得た。
【0023】製造例4 上記製造例1〜3で得た鹿角霊芝抽出液、抽出物(粉
末)に200mlの30重量%エタノールを加え、ゲル
ろ過カラムクロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィ
ーにより分離精製を行なって、水分及び溶媒を除去し、
粉末もしくはクルード状の活性物質をそれぞれ得た。
【0024】本発明においては、フコイダン及び/又は
フコイダン含有物抽出物が配合される。フコイダンは、
褐藻類(海藻)(コンブ、アラメ、カジメ、ワカメ、モ
ズク、ヒジキ、イシゲ、アカモク、オオバモク、ウミト
ラノオ、ヒバマタ等)の藻体中に存在する褐藻特有の硫
酸化多糖である。主な構成糖はL−フコースから成り、
エステル結合した硫酸基をもつ酸性多糖で、一般にフコ
イダン或はフコイダン様多糖と称される。フコイダン
は、水溶性で卵白様の粘性と曳糸性を示す粘質物であ
る。
【0025】なお前記したように、褐藻植物由来のフコ
ース含有多糖が通常フコイダンと称されているが、他
に、フコイジン、フカンとも通称され、いくつかの分子
種があることが知られているが本発明のフコイダンはこ
れらをも包含するものである。
【0026】本発明においては、純化されたフコイダン
を配合しても構わないが、フコイダンを含有する海藻等
のフコイダン含有物抽出物(以下、フコイダン含有抽出
物ともいう。)を用いることができる。
【0027】本発明において使用するフコイダン含有物
は、例えば褐藻類等のフコイダン高含有藻類をそのまま
乾燥、粉砕して抽出に用いても良く、またその生鮮物を
細断して抽出に用いても良い。
【0028】フコイダン含有物からフコイダン含有抽出
物を得る方法は、従来公知の方法のいかなる方法をも用
いることができる。例えば、モズクに水を加え、ミキサ
ーで撹拌して均一な溶液を調製し、連続遠心分離機を通
して不溶物を除去後、スプレードライで粉末のエキスを
製造する。このエキスを塩化バリウム溶液に溶解後、ケ
イソウ土を敷いたろ過機を通すことによって透明の溶液
を得る。この液を透析、或いは電気透折により脱塩を行
い、凍結乾燥、アルコール沈殿、或いはスプレードライ
でフコイダンを製造する。
【0029】また、新鮮な褐藻(コンブ・アラメ・カジ
メ・サガラメ等)を細断し、温水を加えて粘質物を抽出
した後、藻体を分離して得られた粘調なエキスにアルコ
ールを加えると、フコイダンが沈澱する。次いで、これ
を補集し、アルコールで充分洗浄、必要に応じエーテル
で脱アルコールして乾燥する。
【0030】また、モズクの乾燥体に塩酸、硫酸または
修酸等の酸を加え、室温で撹拌を行った後、ケイソウ土
の層を通してろ過を行う。この液にアルカリを添加して
中和を行い、多量のアルコールを加えて沈殿させ減圧乾
燥を行いフコイダンを得る。また、アルカリで中和した
後、電気透折装置で脱塩後、凍結乾燥又はスプレードラ
イ装置を使用することによってもフコイダンを製造する
ことができる。
【0031】本発明に用いられるフコイダン及び/又は
フコイダン含有抽出物は、モズク、特にオキナワモズク
由来のものが好ましい。フコイダン含有抽出物は、株式
会社沖縄発酵化学から市販されており、これを用いるこ
とができる。
【0032】本発明においては、前記(A)鹿角霊芝及
び/又は鹿角霊芝抽出物及び/又はその抽出物から得ら
れる活性物質、(B)フコイダン及び/又はフコイダン
含有抽出物の2成分を必須成分として含有する。含有量
は任意に設定することができるが、例えば1日の投与量
で示した場合、(A)鹿角霊芝は、製造例1の濃度の鹿
角霊芝抽出液として、1.0〜50.0g摂取する量が
好ましく、さらに好ましくは、1.0〜10.0gであ
る。また、(B)フコイダンは、フコイダンとして50
〜30000mg摂取する量が好ましく、さらに好まし
くは、50〜3000mgである。なお、各成分を他の
形態で配合する場合は、前記配合量に換算した量の範囲
で配合されることが好ましい。
【0033】本発明においては、前記必須成分に加え
て、さらに、りんご抽出物及び/又はその抽出物から得
られるりんごポリフェノールを含有することができ、こ
の成分を含有することにより抗酸化作用による細胞の癌
化防止、生活習慣病や老化の防止及び改善等の効果を発
揮させることができる。
【0034】前記りんごポリフェノールは、りんごから
精製されたりんごポリフェノールであり、既知の物質で
ある。例えば、りんご果実を搾汁後清澄化し、スチレン
ジビニルベンゼン系の合成吸着樹脂へ通液してポリフェ
ノール成分を吸着させ、これを水洗浄し、糖類や有機酸
類を完全除去するようにしてから、含水エタノールによ
って溶出することによって得られる。場合によっては、
この溶出液を減圧濃縮後、噴霧乾燥により粉末化しても
よい。
【0035】りんごポリフェノールはりんご未熟果に多
く含まれていることから、りんごポリフェノールを得る
ためにはりんご未熟果を使用することが好ましい。ここ
で「未熟果」というのは、商品として店頭に陳列される
以前の果実のことを意味する。
【0036】本発明においては、りんごポリフェノール
を含有するりんご抽出物の形で用いることができるが、
市販されているりんごポリフェノールを用いることがで
きる。市販品としては、りんごポリフェノールである、
アップルフェノンSH(商標(以下、記載省略)、ニッ
カウイスキー株式会社製)が挙げられる。
【0037】りんご抽出物及び/又はその抽出物から得
られるりんごポリフェノールの含有量は任意に設定する
ことができるが、例えば1日の投与量で示した場合、り
んごポリフェノールとして50〜20000mg摂取す
る量が好ましく、さらに好ましくは50〜2000mg
である。なお、各成分を他の形態で配合する場合は、前
記配合量に換算した量の範囲で配合されることが好まし
い。
【0038】本発明の健康機能食品には、本発明の効果
を損なわない範囲で通常食品に用いられる水等の他の成
分をさらに配合することができる。
【0039】任意配合成分としては、例えば、ビタミン
類、甘味料、調味料、酸味料、保存料、香料、着色剤、
賦形剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、吸収促進剤、pH調
整剤、界面活性剤、稀釈剤、担体等の種々の添加成分が
挙げられる。これらの添加成分の具体例としては、例え
ば、キノコ抽出液、人参抽出液、ショウガ抽出液、甘草
抽出液等の各種食品抽出液(抽出物)、ブドウ糖、果
糖、ハチミツ、環状オリゴ糖、還元麦芽糖、トレハロー
ス、乳糖、ショ糖脂肪酸エステル等の糖類、ビタミンB
1、B、B、B12等のビタミン類を挙げることが
できる。
【0040】本発明の健康機能食品は、本発明の必須成
分と上記任意配合成分の1種または2種以上とを混合し
て、常法により調製することができる。また、健康機能
食品の取り得る形態としては、飲料(ドリンク)、タブ
レット等が挙げられる。
【0041】本発明の健康機能食品は、後の実験で明ら
かにするように、相乗的な免疫向上機能を示し、抗癌作
用が期待される。さらに、本発明においては、特に鹿角
霊芝及び/又は鹿角霊芝抽出物及び/又はその抽出物か
ら得られる活性物質、フコイダン及び/又はフコイダン
含有物抽出物、さらには、任意配合のりんご抽出物及び
/又はその抽出物から得られるりんごポリフェノールが
配合されることにより、それぞれの成分が有するさまざ
まな有用な機能、例えば生活習慣病予防・改善、美容
(美白)、リラクセーション等を前記免疫向上機能とと
もに併せ持つ優れた健康機能食品が得られる。
【0042】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。配合量中、単位の特に記載のないものは重量%であ
る。
【0043】[試験例] (検体) (1)培地(ネガティブコントロール) (2)鹿角霊芝抽出物 (3)フコイダン含有抽出物 (4)鹿角霊芝抽出物とフコイダン含有抽出物の混合物 (5)ピシバニール(抗悪性腫瘍剤)
【0044】(試料の調製) (1)鹿角霊芝抽出物 製造例2で得られた鹿角霊芝抽出物をマクロファージ培
養培地(RPMI1640+5%FBS、1%Anti
biotics)にて2mg/mLに調整した。
【0045】(2)フコイダン含有抽出物 株式会社沖縄発酵化学製のフコイダン含有抽出物(商品
名:フコイダン原末)10mg秤取り、1mLの培地に
て溶解した。
【0046】(3)鹿角霊芝抽出物とフコイダン含有抽
出物の混合物 1.5mLの蒸留水に、製造例2で得られた鹿角霊芝抽
出物32.25mg、110mgのフコイダン含有抽出
物(株式会社沖縄発酵化学製、商品名:フコイダン原
末)を溶かし、マクロファージ培養培地で10倍に稀釈
したものを使用した。
【0047】(4)ピシバニール(抗悪性腫瘍剤;中外
製薬株式会社製) ポジティブコントロールとしてピシバニール(抗悪性腫
瘍剤)を100μg/mLに培地で調製して使用した。
【0048】(5)培地(ネガティブコントロール) ネガティブコントロールは培地のみとする。
【0049】(6)その他 RPMI1640(シグマ社製)、FBS(牛胎児血
清;ライフテック オリエンタル社製)、Antibi
otics(ライフテック オリエンタル社製)
【0050】(免疫増強作用及び抗癌作用)前記調製し
た試料について、ラット(ウィスター種)由来のマクロ
ファージを用いて免疫増強による抗癌作用を試験した。
マクロファージの抗癌作用は、TNFα(腫瘍壊死因
子)の生成及び放出によるものと考えられている。
【0051】(TNF産生の誘導)ラット大腿骨よりマ
クロファージを取り出し、2日間RPMI1640培地
(5%FBS/1%Antibiotics)にて培養
した後、5×105細胞/mLに調製し、96穴細胞培
養用マルチプレートに100μLずつ蒔いた。2時間イ
ンキュベート(5%CO、37℃)した後、上清を除
去し、サンプル含有培地を100μLずつ加えた。ま
た、ポジティブコントロール、ネガティブコントロール
も添加した。
【0052】(TNF活性の測定)検体の添加後、マク
ロファージを6時間培養し、それぞれの検体添加マクロ
ファージの培養上清をRPMI1640培地(5%FB
S/1%Antibiotics)にて5倍、10倍に
稀釈した。その稀釈液をTNFα測定キットにて(amer
sham pharmacia biotech)測定した。測定方法は、添付
されたプロトコールに従い行った。
【0053】(結果)産生したTNFαの濃度は、マク
ロファージ上清5倍稀釈の吸光度の値より、標準曲線
(図1)から求めた。鹿角霊芝抽出物、フコイダン含有
抽出物はマクロファージを活性化し、TNFαの産生を
誘導した。産生したTNFαの濃度は、培地1mL中に
それぞれ、3.73ng、7.82ngであった。さら
に、鹿角霊芝抽出物とフコイダン含有抽出物の混合物の
TNFα産生濃度は13.35ng/mLであり、混合
により活性の相乗効果が見られた。(結果は表1及び図
2に示す。)
【0054】
【表1】
【0055】表1中、1は培地、2は鹿角霊芝抽出物、
3はフコイダン含有抽出物、4は鹿角霊芝抽出物とフコ
イダン含有抽出物の混合物、5はピシバニールである。
【0056】以下、本発明健康機能食品を実施例として
示す。健康機能食品は各処方の各成分を混合機で混合し
て、85℃まで加熱した後冷却して製造した。なお、上
記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれも
優れた免疫増強作用及び抗腫瘍作用を有していた。ま
た、生活習慣病予防・改善、美容(美白)、リラクセー
ション等の効果をも併せ持つ優れた健康機能食品であっ
た。
【0057】 [実施例1]健康ドリンク 成分 配合量(50mL中) 鹿角霊芝抽出液(製造例1) 1.5mL(1500mg) フコイダン含有抽出物 110mg (株式会社沖縄発酵化学製) りんごポリフェノール(アップルフェノンSH) 100mg ハチミツ 3500mg 環状オリゴ糖 300mg 甘草エキス 適量 生姜エキス 適量 ビタミンB 適量 ビタミンB 適量 ビタミンB 適量 ビタミンB12 適量 甘味料 適量 調味料 適量 酸味料 適量 保存料 適量 香料 適量 水 残余
【0058】 [実施例2]健康ドリンク 成分 配合量(50mL中) 鹿角霊芝抽出物(製造例2) 50mg フコイダン含有抽出物 150mg (株式会社沖縄発酵化学製) りんごポリフェノール(アップルフェノンSH) 100mg ハチミツ 150mg コラーゲン 200mg ローヤルゼリー 100mg 環状オリゴ糖 300mg 甘味料 適量 酸味料 適量 保存料 適量 香料 適量 水 残余
【0059】 [実施例3]健康ドリンク 成分 配合量(50mL中) 鹿角霊芝抽出活性物(製造例1を用いた製造例4) 15mg フコイダン含有抽出物 100mg (株式会社沖縄発酵化学製) りんごポリフェノール(アップルフェノンSH) 100mg ハチミツ 150mg 環状オリゴ糖 300mg 甘味料 適量 酸味料 適量 保存料 適量 香料 適量 水 残余
【0060】 [実施例4]健康ドリンク 成分 配合量(50mL中) 鹿角霊芝抽出液(製造例1) 3.0mL(3000mg) フコイダン含有抽出物 130mg (株式会社沖縄発酵化学製) りんごポリフェノール(アップルフェノンSH) 150mg ハチミツ 150mg 環状オリゴ糖 300mg 甘味料 適量 酸味料 適量 保存料 適量 香料 適量 水 残余
【0061】 [実施例5]健康ドリンク 成分 配合量(50mL中) 鹿角霊芝抽出液(製造例1) 10.0mL(10g) フコイダン含有抽出物 1500mg (株式会社沖縄発酵化学製) りんごポリフェノール(アップルフェノンSH) 1000mg ハチミツ 適量 鉄分 適量 ビタミンC 適量 甘味料 適量 調味料 適量 酸味料 適量 保存料 適量 香料 適量 水 残余
【0062】 [実施例6]健康食品タブレット(1日5粒) 成分 配合量(300mg/粒中) 鹿角霊芝抽出物(製造例2) 10mg フコイダン含有抽出物 20mg (株式会社沖縄発酵化学製) りんごポリフェノール(アップルフェノンSH) 20mg 還元麦芽糖 適量 トレハロース 適量 乳糖 適量 ショ糖脂肪酸エステル 適量 デキストリン 適量
【0063】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
天然物由来の素材を原料に用いて、特に包括的な抗癌作
用と免疫向上機能を備えた、日常的に飲食可能な食品が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はTNF標準曲線を示す図である。
【図2】図2は各検体のマクロファージ培養上清1mL
中に含まれるTNFαの量を示す図である。図2中、1
は培地、2は鹿角霊芝抽出物、3はフコイダン含有抽出
物、4は鹿角霊芝抽出物とフコイダン含有抽出物の混合
物、5はピシバニールである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/00 A61P 37/04 37/04 A23L 1/337 Z // A23L 1/337 2/00 F Fターム(参考) 4B017 LC03 LG01 LG18 LG19 4B018 LB08 LB10 MD52 MD84 ME02 ME07 MF01 4B019 LC05 LE04 LE05 LK07 4C088 AA06 AA13 AB51 AC04 AC15 BA08 CA03 CA05 CA06 MA07 MA52 NA05 NA14 ZB09 ZC21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B)を含有するこ
    とを特徴とする健康機能食品。 (A)鹿角霊芝及び/又は鹿角霊芝抽出物及び/又はそ
    の抽出物から得られる活性物質。 (B)フコイダン及び/又はフコイダン含有物抽出物。
  2. 【請求項2】 鹿角霊芝抽出物が水あるいは水・エタノ
    ール混合物による抽出物である請求項1記載の健康機能
    食品。
  3. 【請求項3】 フコイダン含有物がモズクである請求項
    1又は2記載の健康機能食品。
  4. 【請求項4】 さらに、りんご抽出物及び/又はその抽
    出物から得られるりんごポリフェノールを含有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の健康
    機能食品。
  5. 【請求項5】 りんご抽出物がりんご未熟果からの抽出
    物である請求項4記載の健康機能食品。
  6. 【請求項6】 免疫活性強化用である請求項1〜5のい
    ずれか一項に記載の健康機能食品。
  7. 【請求項7】 健康機能飲料である請求項1〜6のいず
    れか一項に記載の健康機能食品。
JP2002217627A 2001-07-27 2002-07-26 健康機能食品 Withdrawn JP2003135028A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002217627A JP2003135028A (ja) 2001-07-27 2002-07-26 健康機能食品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-228303 2001-07-27
JP2001228303 2001-07-27
JP2002217627A JP2003135028A (ja) 2001-07-27 2002-07-26 健康機能食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003135028A true JP2003135028A (ja) 2003-05-13

Family

ID=26619461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002217627A Withdrawn JP2003135028A (ja) 2001-07-27 2002-07-26 健康機能食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003135028A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004250390A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Taisho Pharmaceut Co Ltd 鉄化合物配合内服液剤
JP2005104847A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Fumakilla Ltd アレルゲン除去剤
JP2005225924A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Tohoku Yoshioka:Kk フコイダン抽出物製造方法、フコイダン抽出物及び食品
WO2006003750A1 (ja) * 2004-07-06 2006-01-12 Asahi Breweries, Ltd. 炎症予防・抗炎症剤、医薬品、飲食品及び香粧品
JP2006232828A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Lion Corp 育毛養毛剤、育毛養毛用組成物、および育毛養毛方法
JP2006312595A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Biseibutsu Kagaku Kenkyusho:Kk 魚類用ワクチン
JP2007153880A (ja) * 2005-11-09 2007-06-21 Nippon Seiyaku Kogyo Kk 飲食物及び抗腫瘍剤
JP2007190004A (ja) * 2006-01-16 2007-08-02 Shinichi Shioda フコイダン入り健康補助食品
WO2007140022A3 (en) * 2006-06-01 2008-09-18 Sakura Properties Llc Fucoidan compositions and methods
US7749545B2 (en) 2005-03-18 2010-07-06 Sakura Properties, Llc Fucoidan compositions and methods for dietary and nutritional supplements
AU2011276479B2 (en) * 2010-06-28 2015-06-25 Stemtech International, Inc. Methods and compositions for enhancing stem cell mobilization
JP2015126699A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 丸善製薬株式会社 飲料組成物の品質安定化方法および飲料組成物
US9327003B2 (en) 2011-11-18 2016-05-03 Stemtech International, Inc. Use of foti to enhance stem cell mobilization and proliferation
JP2019004732A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 花王株式会社 ポリフェノール含有飲料
CN109452501A (zh) * 2018-10-24 2019-03-12 大连海宝生物技术有限公司 一种含褐藻糖胶的纯天然复合饮料及制备方法
JP2021063052A (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 株式会社山田養蜂場本社 mTOR阻害剤

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004250390A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Taisho Pharmaceut Co Ltd 鉄化合物配合内服液剤
JP2005104847A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Fumakilla Ltd アレルゲン除去剤
JP2005225924A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Tohoku Yoshioka:Kk フコイダン抽出物製造方法、フコイダン抽出物及び食品
JP4599571B2 (ja) * 2004-02-10 2010-12-15 株式会社東北ヨシオカ フコイダン抽出物製造方法
WO2006003750A1 (ja) * 2004-07-06 2006-01-12 Asahi Breweries, Ltd. 炎症予防・抗炎症剤、医薬品、飲食品及び香粧品
JP2006232828A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Lion Corp 育毛養毛剤、育毛養毛用組成物、および育毛養毛方法
US7749545B2 (en) 2005-03-18 2010-07-06 Sakura Properties, Llc Fucoidan compositions and methods for dietary and nutritional supplements
US7838004B2 (en) 2005-03-18 2010-11-23 Sakura Properties, Llc Method of making a partially hydrolyzed fucoidan composition
JP2006312595A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Biseibutsu Kagaku Kenkyusho:Kk 魚類用ワクチン
JP4720282B2 (ja) * 2005-05-06 2011-07-13 株式会社微生物化学研究所 魚類用ワクチン
JP2007153880A (ja) * 2005-11-09 2007-06-21 Nippon Seiyaku Kogyo Kk 飲食物及び抗腫瘍剤
JP2007190004A (ja) * 2006-01-16 2007-08-02 Shinichi Shioda フコイダン入り健康補助食品
JP2009538923A (ja) * 2006-06-01 2009-11-12 サクラ プロパティーズ、エルエルシー フコイダン組成物及び方法
WO2007140022A3 (en) * 2006-06-01 2008-09-18 Sakura Properties Llc Fucoidan compositions and methods
AU2011276479B2 (en) * 2010-06-28 2015-06-25 Stemtech International, Inc. Methods and compositions for enhancing stem cell mobilization
US10159705B2 (en) 2010-06-28 2018-12-25 Stemtech IP Holdings, LLC Methods and compositions for enhancing stem cell mobilization
US9327003B2 (en) 2011-11-18 2016-05-03 Stemtech International, Inc. Use of foti to enhance stem cell mobilization and proliferation
JP2015126699A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 丸善製薬株式会社 飲料組成物の品質安定化方法および飲料組成物
JP2019004732A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 花王株式会社 ポリフェノール含有飲料
CN109452501A (zh) * 2018-10-24 2019-03-12 大连海宝生物技术有限公司 一种含褐藻糖胶的纯天然复合饮料及制备方法
JP2021063052A (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 株式会社山田養蜂場本社 mTOR阻害剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1666051A2 (en) Remedies
JP4384981B2 (ja) 精製ローヤルゼリー
EP1327448A1 (en) Homeostasis-maintaining agents
JP2003135028A (ja) 健康機能食品
RU2385654C2 (ru) Способ переработки морских водорослей и функциональные продукты (варианты)
KR102020586B1 (ko) 동식물 복합 추출물을 함유하는 고령친화 식품 및 그의 제조 방법
CN103327999A (zh) 促进脂肪分解组合物
JP2006045212A (ja) 特定のキナ酸誘導体を含有する経口用組成物
WO2004100969A1 (ja) 治療剤
JP2004091464A (ja) 肥満抑制剤
JPWO2004112817A1 (ja) セリ科植物由来抽出物およびその製造方法
JP2007055951A (ja) 体脂肪低減剤
KR20180098888A (ko) 땅콩새싹 추출물을 유효성분으로 포함하는 면역력 증강용 조성물
KR20210056771A (ko) 새싹귀리 추출물을 포함하는 면역증강 조성물
KR101704123B1 (ko) 활성아민 함유 봉독의 분리 방법 및 그의 식품 조성물
WO2007007994A1 (en) Food composition for improving liver function comprising a lonicera caerulea l. var. edulis extract
KR101344055B1 (ko) 더덕 추출물의 발효물을 유효성분으로 함유하는 간기능 개선용 조성물
KR101768084B1 (ko) 홍삼 추출물 및 그의 제조 방법
KR20230080923A (ko) 병풀 발효 추출물의 제조방법 및 그로부터 제조된 병풀 발효 추출물을 포함하는 항산화용 식품 조성물
KR102290859B1 (ko) 사포닌과 고순도의 산성다당체를 함유하는 홍삼 추출물, 그 제조방법 및 이를 포함하는 건강기능성 식품
JP2020019756A (ja) 一酸化窒素産生促進剤
KR20190125616A (ko) 구절초 및 발효옻을 이용한 이너뷰티 음료의 제조방법
KR100753644B1 (ko) 어성초/삼백초 가공방법 및 이에 의한 가공 식품
KR102093817B1 (ko) 면역기능 증진 활성이 있는 연잎 유래 다당 분획물 및 이의 제조방법
KR102527252B1 (ko) 효소 분해물을 유효성분으로 함유하는 면역기능 향상을 위한 홍경천복합조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004