JP2005104847A - アレルゲン除去剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】アレルゲンを凝集・不活化して、物理的に除去することにより、炎症やアレルギーの発生を予防し、また、それらの症状を緩和、改善することができるアレルゲン除去剤、並びに該アレルゲン除去剤を含有してなるうがい剤を提供すること。
【解決手段】アレルゲン凝集活性を有する化合物を有効成分として含有してなるアレルゲン除去剤、並びに該アレルゲン除去剤を含有してなるうがい剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、アレルゲン除去剤に関する。
花粉症は日本で最も患者の多い疾病の1つであり、飛散したスギ等の花粉が鼻などの粘膜から侵入し、アレルギー症状を発症する。花粉症の症状として最も多いものは鼻の症状であり、次に目の症状が挙げられる。3番目に多い症状としては喉のかゆみが挙げられる。
花粉症の予防や症状改善等には、マスクや抗ヒスタミン剤が主として用いられている。しかしながら、マスクの効果は完全ではなく、また、抗ヒスタミン剤は妊婦では使用できないことや、眠くなるなどの問題がある。そこで、天然物を利用した安全な抗炎症剤や抗アレルギー剤が開発されてきた。
例えば、バラ科の多年生潅木であり、中国で古来より甘い茶として飲用されている甜茶(Rubus suavissims S. Lee)の抽出物にシクロオキシゲナーゼ阻害活性、ヒアルロニダーゼ阻害活性及び抗ヒスタミン活性が見出され、甜茶抽出物を有効成分として使用する抗炎症剤や抗アレルギー剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記抗炎症剤や抗アレルギー剤としては種々の形態のものが提案されており、例えば、飴、トローチ、ガム、ジュース等の飲食品や、化粧水、歯磨き、洗口料、シャンプー等の化粧品などが挙げられる。ここで、洗口料とは、通常、口内をすすぎ洗いし、例えば、口臭の防止、虫歯の予防、歯垢の除去、清涼感を得るなどの目的で使用されるものである。
また、ポリフェノールにヒアルロニダーゼ阻害活性及び抗ヒスタミン活性が見出され、ポリフェノールの抗アレルギー剤としての使用が提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、プロアントシアニジンに抗炎症活性が見出され、咽喉粘膜上の炎症抑制を目的としたプロアントシアニジンを有効成分とするうがい剤が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
このように、甜茶抽出物やポリフェノールに炎症やアレルギーに関与する酵素の阻害活性が見出され、それを応用した抗炎症剤や抗アレルギー剤などがこれまでに開発されてきた。これらはいずれも炎症やアレルギーの発生に関与する反応の進行を阻止して、炎症等を抑制しようとするものである。
しかしながら、甜茶抽出物やポリフェノールにアレルゲン凝集活性が存在することについて報告された例はなく、また、該活性を応用した抗アレルギー剤等について提案された例もない。
特開平6-192114号公報 特開平7-285876号公報 特開2001-39844号公報
本発明は、アレルゲン(例えば、花粉)を凝集・不活化して、物理的に除去することにより、炎症やアレルギーの発生を予防し、また、それらの症状を緩和、改善することができるアレルゲン除去剤、並びに該アレルゲン除去剤を含有してなるうがい剤を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
〔1〕 アレルゲン凝集活性を有する化合物を有効成分として含有してなるアレルゲン除去剤、
〔2〕 甜茶抽出物及び/又はリンゴ抽出物を有効成分として含有してなるアレルゲン除去剤、
〔3〕 アレルゲンが花粉である前記〔1〕又は〔2〕記載のアレルゲン除去剤、
〔4〕 前記〔1〕〜〔3〕いずれかに記載のアレルゲン除去剤を含有してなるうがい剤、並びに
〔5〕 甜茶抽出物の含有量が0.001〜1重量%であり、リンゴ抽出物の含有量が0.005〜1重量%である前記〔4〕記載のうがい剤、
に関する。
本発明によれば、アレルゲン凝集活性を有するうがい剤が提供され、かかるうがい剤でうがいすることにより、喉の粘膜に付着したアレルゲン(例えば、花粉)を凝集・不活化して、効果的に除去することができる。それにより、炎症やアレルギー(特に花粉症)の発生を予防し、また、それらの症状を緩和、改善することができる。
本発明のアレルゲン除去剤はアレルゲン凝集活性を有する化合物を有効成分として含有することを1つの大きな特徴としており、かかる有効成分のアレルゲン凝集活性に基づいて、その効果を発揮する。
本明細書において「アレルゲン凝集活性」とは、アレルゲンを凝集させて不活化する性質・機能をいう。また、「アレルゲンを凝集させて不活化する」とは、アレルゲンを凝集させて、アレルゲンを喉粘膜等から除去されやすくするか、或いはアレルゲンを、その抗体と反応しなくなるようにすることをいう。本発明の有効成分のアレルゲン凝集活性は、後述の試験例1に記載の方法に準じて評価することができる。
例えば、喉に付着したアレルゲンを除去して、炎症やアレルギーの発生を阻止しようとする場合、水や市販のうがい薬でうがいすることが考えられる。しかしながら、水では、アレルゲンを不活化したり、その全てを除去したりすることはできない。また、市販のうがい薬は殺菌剤であり、水と同様、アレルゲンを不活化したり、その全てを除去したりすることはできない。一方、本発明のアレルゲン除去剤によれば、アレルゲンを凝集させて不活化し、有効に除去することができるので、例えば、うがい剤として使用することにより、アレルゲンを除去して効果的に炎症やアレルギーの発生を抑制することができる。
本発明のアレルゲン除去剤の除去対象であるアレルゲンとしては、ヒトにとってアレルゲンとなりうるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、花粉、イヌ、ネコ等のペット動物由来物、ダニ由来物等が挙げられる。本発明のアレルゲン除去剤は、特にうがい剤として好適に使用されることから、喉に付着しうるアレルゲンが除去対象としては好適である。中でも、本発明の有効成分によるアレルゲン凝集活性が高く発揮されうることから、除去対象としては花粉が好適である。
本発明の有効成分として用いられる化合物は、アレルゲン凝集活性を有するものであれば特に限定されるものではない。該化合物は、化合物そのものからなってもよく、また、アレルゲン凝集活性を有さないその他物質との混合物からなってもよい。入手容易性の観点から、混合物として用いるのが好ましく、該混合物としては、例えば、後述するような植物抽出物等が挙げられる。該化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の有効成分として用いられる植物抽出物としては、特に甜茶抽出物及び/又はリンゴ抽出物が好適に用いられる。これらの抽出物が非常に優れたアレルゲン凝集活性を有することは、本発明において初めて見出されたことであり、該活性は、それらの抽出物に含まれるポリフェノール成分により発揮されるものと考えられる。
以下、本発明の有効成分として好適に用いられる甜茶抽出物及び/又はリンゴ抽出物を含有してなるアレルゲン除去剤を例に、本発明のアレルゲン除去剤を説明する。
前記甜茶抽出物は、公知の方法により調製することができる。甜茶抽出物の調製方法としては、例えば、特開平6-192114号公報に記載の方法を挙げることができる。かかる方法によれば、通常、ポリフェノール成分の含有量が15重量%程度の抽出物が得られる。
甜茶抽出物は、原料より得られたそのままのもの、これを濃縮したもの、乾燥したもの等として使用され、その使用形態は特に限定されるものではない。保存性に優れ、抽出溶媒の混入の問題がないことから、乾燥物として使用するのが好ましい。また、市販の甜茶抽出物があれば、それを用いてもよい。
また、甜茶抽出物からポリフェノール成分を精製して使用してもよい。かかるポリフェノール成分は、通常、種々のポリフェノール化合物の混合物からなるが、かかる混合物に含まれる個々のポリフェノール化合物をそれぞれ単独で、本発明の有効成分として使用することもできる。
本発明のアレルゲン除去剤中の甜茶抽出物の含有量としては、特に限定されるものではないが、固形分重量で、通常、0.0001〜100重量%であり、効果の向上及び経済性(コスト)の観点から、好ましくは0.001〜10重量%である。
本発明のアレルゲン除去剤に甜茶抽出物が含まれていることは、例えば、GOD型エラジタンニンの存在を指標として確認することができる。なお、GOD型エラジタンニンは、甜茶抽出物が含まれることの単なる一指標であって、甜茶抽出物の必須成分ではなく、従って、該化合物の存在が確認されなくとも甜茶抽出物がアレルゲン除去剤に含まれる場合がある。
前記リンゴ抽出物も公知の方法により得られる。リンゴ抽出物の調製方法としては、例えば、特開平7-285876号公報に記載の方法を挙げることができる。かかる方法によれば、通常、ポリフェノール成分の含有量が100重量%程度の抽出物が得られる。
リンゴ抽出物も甜茶抽出物と同様、その使用形態は特に限定されるものではないが、保存性に優れ、抽出溶媒の混入の問題がないことから、乾燥物として使用するのが好ましい。また、市販のリンゴ抽出物があれば、それを用いてもよい。また、甜茶抽出物と同様に、ポリフェノール成分を精製し、本発明の有効成分として使用してもよい。
本発明のアレルゲン除去剤中のリンゴ抽出物の含有量としては、特に限定されるものではないが、固形分重量で、通常、0.0005〜100重量%であり、効果の向上及び経済性(コスト)の観点から、好ましくは0.005〜10重量%である。
リンゴ抽出物は、通常、清涼感のある特有の香味を有する。よって、本発明のアレルゲン除去剤にリンゴ抽出物が含まれていることは、例えば、かかる香味の存在を指標として確認することができる。
本発明のアレルゲン除去剤中に甜茶抽出物とリンゴ抽出物とが共に含まれる場合の両者の含有量比は特に限定されるものではないが、香味の改善や経済性の観点から、甜茶抽出物とリンゴ抽出物との含有量比(甜茶抽出物/リンゴ抽出物)としては、固形分重量で、好ましくは1/1〜100/1である。
本発明のアレルゲン除去剤は、甜茶抽出物及び/又はリンゴ抽出物そのものからなってもよいが、それらの有効成分に加え、所望により、後述するようなその他の成分を含有させてもよい。その他の成分の含有量としては、本発明の所望の効果の発現を阻害しない範囲であれば特に限定されるものではない。
本発明のアレルゲン除去剤は、例えば、甜茶抽出物及び/又はリンゴ抽出物を、そのものとして、又は、所望により、それらをその他の成分と混合することにより調製することができる。例えば、甜茶抽出物及び/又はリンゴ抽出物と水とを混合することにより、又は、甜茶抽出物及び/又はリンゴ抽出物を、例えば、公知の医薬用担体とともに製剤化することにより、本発明のアレルゲン除去剤を得ることができる。
水としては、特に限定されるものではなく、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水、超純水等が挙げられる。
医薬用担体としては、特に限定されるものではなく、例えば、デンプン、乳糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩等の固形担体、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール等のアルコール、プロピレングリコール等の液体担体、各種の動植物油、油性担体等が挙げられる。
本発明のアレルゲン除去剤の形態としては、特に限定されるものではなく、公知の方法により、固形状、顆粒状、粉状、液状等の任意の形態とすることができる。
本発明のアレルゲン除去剤の用途としては、特に限定されるものではないが、その有効成分のアレルゲン凝集活性を有効に発揮させる観点から、洗浄剤やうがい剤に使用するのが好適であり、うがい剤に使用するのがより好適である。それゆえ、アレルゲン除去剤の組成や形態としては、かかる用途への使用に適するものであるのが好ましい。
前記洗浄剤としては、例えば、手洗い用洗浄剤が挙げられる。かかる洗浄剤は、本発明のアレルゲン除去剤と、水及び/又は公知の洗浄剤に通常使用される各種添加剤とを混合することにより調製することができる。添加剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム等の静菌・殺菌剤、モノステアリン酸ソルビタン、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン等の界面活性剤、メントール、ハッカ油等の芳香剤、色素、防腐剤等が挙げられる。これらは本発明の所望の効果の発現を阻害しない範囲で、適宜使用することができる。本発明により提供される洗浄剤は、主としてアレルゲン除去用として使用されることから、必ずしも洗浄成分である界面活性剤等を含まなくともよい。
前記洗浄剤は、例えば、手等に適用した後、水洗して使用される。また、該洗浄剤を液状として調製した場合、不織布に含ませ、ウエットティッシュとして使用することもできる。
本発明により提供される洗浄剤中の本発明の有効成分の含有量としては、特に限定されるものではないが、例えば、甜茶抽出物の場合、固形分重量で、通常、0.0001〜10重量%が好ましく、0.001〜1重量%がより好ましい。リンゴ抽出物の場合、固形分重量で、通常、0.0005〜10重量%が好ましく、0.005〜1重量%がより好ましい。両者が含まれる場合の含有量比としては、アレルゲン除去剤の場合と同様であるのが好ましい。洗浄剤における本発明のアレルゲン除去剤の含有量としては、洗浄剤中の本発明の有効成分の含有量がここに記載する好ましい範囲となるような量であるのが好ましい。
前記うがい剤は、例えば、本発明のアレルゲン除去剤と、水及び/又は公知のうがい剤に通常使用される各種添加剤とを混合することにより調製することができる。添加剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム等の静菌・殺菌剤、メントール、ハッカ油等の芳香剤、ショ糖、マルトオリゴ糖等の甘味料、色素、防腐剤等を挙げることができる。これらは本発明の所望の効果の発現を阻害しない範囲で、適宜使用することができる。また、本発明のうがい剤に他の市販のうがい剤の有効成分を含有させてもよい。
うがい剤の形態としては、特に限定されるものではなく、公知の方法により、固形状、顆粒状、粉状、液状等の任意の形態とすることができる。
本発明のうがい剤中の本発明の有効成分の含有量としては、特に限定されるものではないが、例えば、甜茶抽出物の場合、固形分重量で、通常、0.001〜10重量%が好ましく、0.001〜1重量%がより好ましい。リンゴ抽出物の場合、固形分重量で、通常、0.005〜10重量%が好ましく、0.005〜1重量%がより好ましい。両者が含まれる場合の含有量比としては、アレルゲン除去剤の場合と同様であるのが好ましい。うがい剤における本発明のアレルゲン除去剤の含有量としては、うがい剤中の本発明の有効成分の含有量がここに記載する好ましい範囲となるような量であるのが好ましい。
本発明のうがい剤は、通常、本発明の有効成分の有効量が含まれうるように、水で希釈して、又は水に溶解して使用される。うがいの回数等には、特に制限はなく、その症状等に合わせて適宜使用すればよい。
前記有効量としては、特に限定されるものではないが、例えば、甜茶抽出物の場合、固形分重量で、通常、0.0001〜10重量%が好ましく、0.001〜1重量%がより好ましい。リンゴ抽出物の場合、固形分重量で、通常、0.0005〜10重量%が好ましく、0.005〜1重量%がより好ましい。両者が含まれる場合の含有量比としては、アレルゲン除去剤の場合と同様であるのが好ましい。
本発明のうがい剤は、特に花粉症の予防や、その症状の緩和、改善に有効である。
実施例1〜3
甜茶抽出物として、該抽出物製剤であるサントリー(株)製「サンテンチャS」(商品名、ポリフェノール含有量:15重量%)を、リンゴ抽出物として、該抽出物製剤であるニッカウヰスキー(株)製「アップルフェノンSH」(商品名、ポリフェノール含有量:98重量%)及び「アップルフェノン50」(商品名、ポリフェノール含有量:50重量%)をそれぞれ使用し、それらと水とを混合して、各製剤濃度10000ppm(1重量%)の試験組成物1〜3を調製した。なお、「ppm」とは、試験組成物100万重量部中の、使用した製剤の重量部で表された該製剤の濃度を表す。
比較例1〜2
緑茶抽出物として、該抽出物製剤である太陽化学(株)製「サンフェノン100S」(商品名、ポリフェノール含有量:60重量%)及び「サンフェノンBG」(商品名、ポリフェノール含有量:70重量%)をそれぞれ使用し、それらと水とを混合して、各製剤濃度10000ppm(1重量%)の試験組成物4と5を調製した。
試験例1
実施例1〜3及び比較例1〜2の試験組成物1〜5のアレルゲン凝集活性を、アレルゲンとしてスギ花粉抽出物を用い、以下の方法に従って、各試験組成物のアレルゲン不活化率(%)を求めて評価した。アレルゲン不活化率が高いほど、アレルゲン凝集活性に優れる。
なお、評価は、前記実施例及び比較例で調製した10000ppm(1重量%)の各試験組成物の他、各製剤の濃度が1(0.0001重量%)、10(0.001重量%)、50(0.005重量%)、100(0.01重量%)、500(0.05重量%)、1000(0.1重量%)及び5000ppm(0.5重量%)となるように各試験組成物を水で適宜希釈して調製した希釈組成物に対しても行った。以下においては、希釈組成物も便宜的に試験組成物という。
100μg/mLのスギ花粉抽出液(LSL社製、商品名:Cedar Pollen Extract-Cj)を96穴プレートの各ウェルに50μLずつ添加し、4℃で一夜維持した。次いで、200μLの各試験組成物を各ウェルに添加し、その後、除去する操作を3回繰り返した。200μLのPBSで各ウェルを3回洗浄した。200μLの1% BSA添加PBSを各ウェルに添加して25℃で2時間維持し、ブロッキングを行った。200μLのPBST(0.05% Tween20添加PBS)で各ウェルを3回洗浄した。次いで、50mLのCryj -1 ペルオキシダーゼ標識抗体(HAYASHIBARA社製)を各ウェルに添加し、振とうしながら37℃で4時間維持した。200μLのPBSTで各ウェルを3回洗浄した。ABTS(SIGMA社製)で調製した発色液50μLを各ウェルに添加し、25℃で30分間維持した後、マイクロプレートリーダー(SPECTRAFLUOR、TECAN社製)により、波長405nmにて各ウェルの吸光度を測定した。
なお、ブランクは試験組成物のかわりにPBSを用いたものとし、陽性対照は、ペルオキシダーゼ標識抗体と上記の発色剤を反応させたもの、陰性対照は、スギ花粉抽出液を入れずに上述の操作を行なったものとした。
アレルゲン不活化率(%)は、以下の式により求めた:
不活化率(%)=
100−〔(試験組成物で処理した場合の吸光度÷ブランクの吸光度)×100〕
結果を図1に示す。試験組成物1〜3(希釈組成物を含む。以下、同じ)のアレルゲン不活化率は試験組成物4と5に対し相対的に高く、試験組成物1〜3のアレルゲン凝集活性は試験組成物4と5のそれに比べ高いことが分かる。これは、甜茶抽出物及びリンゴ抽出物のアレルゲン凝集活性が緑茶抽出物のそれに比べ高いことを示す。
本発明により、アレルゲン(例えば、花粉)を凝集・不活化して、物理的に除去することにより、炎症やアレルギーの発生を予防し、また、それらの症状を緩和、改善することができるアレルゲン除去剤、並びに該アレルゲン除去剤を含有してなるうがい剤を提供することができる。
図1は、試験組成物1〜5中の有効成分(製剤)の濃度を変えて、それぞれアレルゲン不活化率(%)を求めた結果を示すグラフである。

Claims (5)

  1. アレルゲン凝集活性を有する化合物を有効成分として含有してなるアレルゲン除去剤。
  2. 甜茶抽出物及び/又はリンゴ抽出物を有効成分として含有してなるアレルゲン除去剤。
  3. アレルゲンが花粉である請求項1又は2記載のアレルゲン除去剤。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載のアレルゲン除去剤を含有してなるうがい剤。
  5. 甜茶抽出物の含有量が0.001〜1重量%であり、リンゴ抽出物の含有量が0.005〜1重量%である請求項4記載のうがい剤。
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