JP6744991B2 - ルーバー用パネルの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ルーバー用パネルの取付構造に関する。
特許文献1には、一対の金属製の板材の間に、金属製の矩形枠状のスペーサーユニットを挟み込んだサンドイッチ構造のルーバーが記載されている。スペーサーユニットは、左右の枠部分を構成する一対の直管状のスペーサーと、上下の枠部分を構成する一対の直管状のスペーサーを含んでいる。
このルーバーは、建物が有する上下の板材の間に、起立姿勢で設置されている。このルーバーは、下側の板材の上に設置された柱状の支持部と一対の回転規制部材で支えられて設置されている。
ところで、特許文献1に記載のサンドイッチ構造のルーバーは、風を受けたときに撓む場合があり、この点を考慮して、建物に設置する必要がある。
日本国公開特許公報2016−169506号
本発明の目的は、風で撓むことがあっても、ルーバーの建物への取付強度を確保することができるルーバー用パネルの取付構造を提案すること、である。
本発明に係る一態様のルーバー用パネルの取付構造は、建物の上枠部と下枠部の間に設置されるルーバー用パネルと、前記ルーバー用パネルの上端部を前記上枠部に取り付ける上取付構造と、前記ルーバー用パネルの下端部を前記下枠部に取り付ける下取付構造と、を備える。前記ルーバー用パネルは、前後方向に対向する一対の板材と、前記一対の板材の間に位置する矩形枠状のスペーサーと、前記一対の板材の間のうち前記スペーサーで囲まれる領域に位置する芯材と、を有する。前記スペーサーの左右の枠部分は、直管状の左右一対の側部スペーサーで構成される。前記上取付構造は、前記上枠部に固定される上固定板と、前記左右一対の側部スペーサーのそれぞれの上端部内に上下スライド可能に接続される一対の上取付具と、前記一対の上取付具のそれぞれと前記上固定板を連結する一対の上連結具と、を有する。前記下取付構造は、前記下枠部に固定される下固定板と、前記左右一対の側部スペーサーのそれぞれの下端部内に上下スライド可能に接続される一対の下取付具と、前記一対の下取付具のそれぞれと前記下固定板を連結する一対の下連結具と、を有する。前記一対の上連結具のそれぞれは、前記一対の上取付具のうち対応する上取付具と前記上固定板を左右方向に貫通して、前記対応する上取付具を前記上固定板に対して回転可能に連結させる。前記一対の下連結具のそれぞれは、前記一対の下取付具のうち対応する下取付具と前記下固定板を左右方向に貫通して、前記対応する下取付具を前記下固定板に対して回転可能に連結させる。
図1は、本発明に係る実施形態1のルーバー用パネルの取付構造の要部を示す正面図である。 図2は、同上のルーバー用パネルの設置例を示す斜視図である。 図3Aは、図1のA−A線における断面図であり、図3Bは、図1のB−B線における断面図である。 図4は、図1のC−C線における断面図である。 図5Aは、図1のD部分の拡大図であり、ルーバー用パネル、シーリング材及びバックアップ材を想像線で表示した図であり、図5Bは、図4のE部分の拡大図である。 図6A、図6B、図6Cは、同上のルーバー用パネルの取付構造の取付具を示す図であり、図6Aは平面図であり、図6Bは側面図であり、図6Cは図6BのF−F線における断面図である。 図7A、図7B、図7Cは、同上の取付具の変形例を示す図であり、図7Aは平面図であり、図7Bは側面図であり、図7Cは図7BのG−G線における断面図である。 図8Aは、同上のルーバー用パネルの取付構造の変形例の要部を示す図であり、図8Bは、図8AのH−H線における断面図である。 図9は、同上の取付具の変形例を示す斜視図である。 図10A、図10B、図10Cは、同上の取付具の変形例を示す図であり、図10Aは平面図であり、図10Bは側面図であり、図10Cは図10BのI−I線における断面図である。 図11は、同上の取付構造の固定板の変形例を示す斜視図である。
以下の実施形態は、ルーバー用パネルの取付構造に関し、詳しくは、一対の板材の間に、矩形枠状のスペーサーユニットと芯材を挟んだサンドイッチ構造のルーバー用パネルの取付構造に関する。
(実施形態1)
図1には、本発明に係る実施形態1のルーバー用パネル1(以下、単に「パネル1」と記載する)の取付構造が示されている。パネル1は、図2に示すように、上下方向に長い矩形板状であり、建物2の上枠部20と下枠部21の間に、自身の長手方向が鉛直方向に対して平行となる起立姿勢で設置される。
以下では、設置状態のパネル1を基準として、パネル1の厚み方向(例えば図4のX方向)を前後方向とし、パネル1の長手方向を上下方向とし、パネル1の短手方向を左右方向として、各構成について説明する。各図において、矢印Xで示す方向が前方であり、矢印Yで示す方向が右方であり、矢印Zで示す方向が上方である。
図1に示すように、パネル1の取付構造(言い換えるとルーバー用パネルシステム)は、パネル1と、パネル1の上端部を建物2の上枠部20に取り付ける上取付構造3と、パネル1の下端部を建物2の下枠部21に取り付ける下取付構造4を備える。
まず、パネル1について説明する。
パネル1は、図1、図3A、図3B、図4に示すように、前後方向に対向する一対の板材5,6と、矩形枠状のスペーサー7と、芯材8を備える。スペーサー7は、一対の板材5,6の間に位置する。芯材8は、一対の板材5,6とスペーサー7とによって囲まれる領域の全体に位置する。
パネル1の前面を構成する板材5は、スペーサー7及び芯材8の前方に位置する矩形板状の前面部50と、スペーサー7の左右に位置する一対の側面部51と、スペーサー7の上方に位置する上面部52と、スペーサー7の下方に位置する下面部53を含む。
一対の側面部51は、前面部50の左右の縁からそれぞれ後方に突出している。上面部52は、前面部50の上縁から後方に突出している。下面部53は、前面部50の下縁から後方に突出している。一対の側面部51、上面部52及び下面部53のそれぞれは、前面部50に対して略垂直である。一対の側面部51は、前面部50の左右の縁に上下方向に亘って設けられている。上面部52は、前面部50の上縁に左右方向に亘って設けられている。下面部53は、前面部50の下縁に左右方向に亘って設けられている。
パネル1の後面を構成する板材6は、スペーサー7及び芯材8の後方に位置する矩形板状の後面部60と、スペーサー7の左右に位置する側面部61と、スペーサー7の上方に位置する上面部62と、スペーサー7の下方に位置する下面部63を含む。
一対の側面部61は、後面部60の左右の縁からそれぞれ前方に突出している。上面部62は、後面部60の上縁から前方に突出している。下面部63は、後面部60の下縁から前方に突出している。一対の側面部61、上面部62及び下面部63のそれぞれは、後面部60に対して略垂直である。一対の側面部61は、後面部60の左右の縁に上下方向に亘って設けられている。上面部62は、後面部60の上縁に左右方向に亘って設けられている。下面部63は、後面部60の下縁に左右方向に亘って設けられている。
板材5と板材6のそれぞれは、金属板を折り曲げて形成される。金属板の例としては、塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム鋼板、及びチタン板が挙げられるが、これらに限定されない。金属板の厚みは、例えば0.35mm〜1.2mmである。
スペーサー7は、スペーサー7の左右の枠部分を構成する直管状の左右一対の側部スペーサー70と、スペーサー7の上枠部分を構成する直管状の上部スペーサー71と、スペーサー7の下枠部分を構成する直管状の下部スペーサー72を含む。
左右一対の側部スペーサー70の上下長さは、互いに同じである。上部スペーサー71と下部スペーサー72の左右長さは、互いに同じである。左右一対の側部スペーサー70のそれぞれの長手方向の長さ(上下長さ)は、上部スペーサー71及び下部スペーサー72の長手方向の長さ(左右長さ)よりも長い。左右一対の側部スペーサー70と上部スペーサー71と下部スペーサー72は、前後方向の長さ(つまり厚み)がいずれも同じである。
図4に示すように、左右一対の側部スペーサー70のそれぞれは、平断面矩形枠状のスペーサー本体73と、スペーサー本体73の左右方向における外側に位置する化粧カバー74を有する。右側の側部スペーサー70では、化粧カバー74は、スペーサー本体73の右に位置し、左側の側部スペーサー70では、化粧カバー74は、スペーサー本体73の左に位置する。左右一対の側部スペーサー70のそれぞれは、スペーサー本体73と化粧カバー74が一体に設けられたアルミニウム製の押出成形品である。左右一対の側部スペーサー70のそれぞれは、上下方向に亘って断面形状が一定である。右側の側部スペーサー70と左側の側部スペーサー70は、互いに左右対称な形状である。以下では、左側の側部スペーサー70について説明する。
図5Bに示すように、化粧カバー74は、スペーサー本体73の左枠部分の前寄りの部分と後寄りの部分からそれぞれ左側に突出した一対の突片部740と、一対の突片部740のそれぞれの先端部(左端部)と一体の矩形板状のカバー本体741を有する。カバー本体741の前後方向の長さは、スペーサー本体73の前後方向の長さと略同じである。カバー本体741は、スペーサー本体73との間に隙間をおいて位置する。
カバー本体741のスペーサー本体73側の面(つまり右面)の前後方向の中央部には凹部742が形成されている。カバー本体741と一対の突片部740とスペーサー本体73で囲まれる領域は、平断面矩形状であり、スペーサー本体73の内側の領域とは分れている。
側部スペーサー70は、前側の突片部740の左右方向の中央部から前方に延長された受け片75と、後側の突片部740の左右方向の中央部から前方に延長された受け片75をさらに有する。前側の受け片75とスペーサー本体73の間に、ビス等の固定具が挿入及び固定可能な挿入孔76が形成される。同様に、後側の受け片75とスペーサー本体73の間に、ビス等の固定具が挿入及び固定可能な挿入孔76が形成される。
側部スペーサー70は、前側の受け片75とカバー本体741の間に形成され、前側に開口した前溝部77と、後側の受け片75とカバー本体741の間に形成され、後側に開口した後溝部78をさらに有する。
パネル1は、一対の側部スペーサー70のそれぞれの上端と下端に取り付けられるカバー材79をさらに備える。パネル1は、カバー材79を4つ備える。4つのカバー材79は、寸法及び形状がいずれも同じである。
各カバー材79は、スペーサー本体73と同じ前後幅の内カバー部790と、一対の突片部740の間の距離と同じ前後幅の外カバー部791を含む。各カバー材79の内カバー部790は、一対の受け片75からスペーサー本体73の左右方向の中央部分までを覆う。外カバー部791は、一対の受け片75からカバー本体741までを覆う。各カバー材79は、前後の挿入孔76に打ち込まれたビス等の固定具によって、一対の側部スペーサー70のそれぞれの上端と下端に取り付けられる。
続いて、上部スペーサー71と下部スペーサー72について説明する。
上部スペーサー71は、下部スペーサー72を鉛直面上で180度回転させたものと同じ構造である。以下では、下部スペーサー72について詳しく説明する。
図3Bに示すように、下部スペーサー72は、その下面に、下方に向けて開口するように凹んだ凹部720を有する。凹部720は、下部スペーサー72の下面に長手方向(左右方向)に亘って設けられている。下部スペーサー72は、長手方向に亘って断面形状が一定である。下部スペーサー72は、アルミニウム製の押出成形品である。
凹部720は、下部スペーサー72の下面のうち前後方向の中央部に位置する。下部スペーサー72は、その下面に、凹部720の前後に位置する一対の平坦部721を有する。板材5の下面部53は、前側の平坦部721を覆うように配され、板材6の下面部63は、後側の平坦部721を覆うように配される。凹部720は、下面部53と下面部63のいずれによっても覆われていない。
下部スペーサー72は、凹部720と前側の平坦部721でなされる角部分の内側と、凹部720と後側の平坦部721でなされる角部分の内側にそれぞれ設けられる挿入孔722をさらに有する。各挿入孔722は、ねじ等の固定具が挿入及び固定可能である。
パネル1は、下部スペーサー72の左右の端面にそれぞれ取り付けられる塞ぎ板723をさらに有する。各塞ぎ板723は、各挿入孔722に挿入及び固定されるねじ等の固定具によって下部スペーサー72に取り付けられる。各塞ぎ板723は、下部スペーサー72と左右一方の側部スペーサー70の間に挟まって位置する。
各塞ぎ板723は、下方に開口した略U字状の板材である。各塞ぎ板723は、下部スペーサー72の左右いずれか一方の端面の開口の下半部のうち、凹部720を除く残りの部分全体を閉塞するように、下部スペーサー72に取り付けられる。
各塞ぎ板723は、例えば、アルミニウム製の板材や、ブチルテープ等の弾性部材で覆われた板体である。各塞ぎ板723は、下部スペーサー72の下面(平坦部721)よりも若干上方に位置するように取り付けられる。各塞ぎ板723の下方には、シーリング材724が充填される。各塞ぎ板723及びシーリング材724によって、下部スペーサー72と側部スペーサー70の間の隙間を埋めることで、この隙間から芯材8に雨水が浸入することが抑制される。
上部スペーサー71は、下部スペーサー72の凹部720、前後一対の平坦部721、及び前後一対の挿入孔722に対応する、凹部710、前後一対の平坦部711、及び前後一対の挿入孔712を有する。
板材5の上面部52は、前側の平坦部711を覆うように配され、板材6の上面部62は、後側の平坦部711を覆うように配される。凹部710は、下面部53と下面部63のいずれによっても覆われていない。
パネル1は、上部スペーサー71の左右の端面にそれぞれ取り付けられる塞ぎ板713をさらに有する。各塞ぎ板713は、各挿入孔712に挿入及び固定されるねじ等の固定具によって上部スペーサー71に取り付けられる。各塞ぎ板713は、上部スペーサー71と左右一方の側部スペーサー70の間に挟まって位置する。各塞ぎ板713は、各塞ぎ板723と同様のものである。
各塞ぎ板723は、上部スペーサー71の上面(平坦部711)よりも若干下方に位置するように取り付けられる。各塞ぎ板713の上方には、シーリング材714が充填される。各塞ぎ板713及びシーリング材714によって、上部スペーサー71と側部スペーサー70の間の隙間を埋めることで、この隙間から芯材8に雨水が浸入することが抑制される。
上部スペーサー71は、一対の側部スペーサー70の上端部間に介在するように配される。下部スペーサー72は、一対の側部スペーサー70の下端部間に介在するように配される。
芯材8は、全体形状が1つの板をなすように左右方向に並んだ複数のブロック体で構成される。複数のブロック体のそれぞれは、ロックウールやグラスウールなどの繊維状無機材をバインダー等で固めて形成される。芯材8は、スペーサー7で囲まれる領域の全体に配される。なお、芯材8は、スペーサー7で囲まれる領域の全体に充填された樹脂発砲材(ウレタンフォーム、フェノールフォーム、スチレンフォーム等)でもよい。
スペーサー7と芯材8は、板材5の前面部50の全体と、板材6の後面部60の全体に接着されて固定される。板材5の左右の側面部51は、一対の側部スペーサー70の前溝部77にそれぞれ収容され、板材6の左右の側面部61は、一対の側部スペーサー70の後溝部78にそれぞれ収容される。
板材5の上面部52は、一対の側部スペーサー70のそれぞれの上端に取り付けられたカバー材79の上面の前半部と、上部スペーサー71の前側の平坦部711の上面を覆う。板材5の下面部53は、一対の側部スペーサー70のそれぞれの下端に取り付けられたカバー材79の下面の前半部と、下部スペーサー72の前側の平坦部721の下面を覆う。
板材6の上面部62は、一対の側部スペーサー70のそれぞれの上端に取り付けられたカバー材79の上面の後半部と、上部スペーサー71の後側の平坦部711の上面を覆う。板材6の下面部63は、一対の側部スペーサー70のそれぞれの下端に取り付けられたカバー材79の下面の後半部と、下部スペーサー72の後側の平坦部721の下面を覆う。
続いて、下取付構造4について説明する。
図1に示すように、下取付構造4は、下枠部21に固定される下固定板9と、左右一対の側部スペーサー70のそれぞれの下端部内に上下スライド可能に接続される一対の下取付具10と、一対の下取付具10のそれぞれと下固定板9を連結する一対の下連結具11を有する。一対の下連結具11のそれぞれは、一対の下取付具10のうち対応する下取付具10と下固定板9を左右方向に貫通して、対応する下取付具10を下固定板9に対して回転可能に連結させるように構成されている。
図1及び図3Aに示すように、下固定板9は、矩形板状の本体部90と、本体部90の左右の端部から上方に延長された下突出部91を有する。本体部90は、左右方向の長さが、下部スペーサー72の左右方向の長さと略同じである。アンカーボルトなどの固定具92によって、本体部90は下枠部21に固定される。
下突出部91は、本体部90の左右の端部のうち、前後方向の中央部から上方に延長されており、本体部90に比べて前後方向の長さが短い。下突出部91の前後方向の長さは、下面部53と下面部63の間の間隔よりも小さい。下突出部91は、本実施形態では、1つの矩形板状の片で構成されている。下固定板9は、鋼板を折り曲げ加工するなどして形成される。左右一対の下突出部91のそれぞれは、左右方向に貫通した貫通孔910を有する。
一対の下取付具10は、形状及び寸法が、互いに同じである。以下では、まず、一対の下取付具10のうち、左側に位置する下取付具10について説明する。
図5A、図5Bに示すように、下取付具10は、左側の側部スペーサー70の下端部内に嵌め込まれる下嵌め込み部12と、下嵌め込み部12から下方に延長された下連結片13を含む。下連結片13は、下嵌め込み部12よりも前後幅が小さい。
下嵌め込み部12は、平面視H字状の本体部120と、本体部120の外面に取り付けられた前後一対の弾性部材121で構成される。図6A、図6B、図6Cに示すように、本体部120は、前後一対の矩形板状のフランジ部分122と、前側のフランジ部分122の左右方向の中央部分と後側のフランジ部分122の左右方向の中央部分の間に位置する矩形板状のウェブ部分123とを含む。ウェブ部分123は、左右方向に貫通した矩形状の孔124を有する。孔124は、ウェブ部分123のうち、上下方向及び前後方向の中央部分に位置する。
図5Bに示すように、前側のフランジ部分122の前面と左右の側面が、上下方向に亘って、前側の弾性部材121で覆われている。同様に、後側のフランジ部分122の後面と左右の側面が、上下方向に亘って、後側の弾性部材121で覆われている。
図6B、図6Cに示すように、下連結片13は、下嵌め込み部12のウェブ部分123の下面の前後方向の中央部分から下方に延長されている。下連結片13は、平板状である。下連結片13の左右方向の長さ(つまり厚み)は、ウェブ部分123の左右方向の長さ(つまり厚み)と同じである。
下連結片13の上部は、上下方向に亘って前後幅が一定であり、下連結片13の下部は、下側ほど前後幅が小さくなるように設けられている。本実施形態では、下連結片13の下面は、下方に凸の円弧状である。なお、下連結片13の下面の形状は、下側ほど前後幅が小さければよく、円弧状以外の形であってもよい。下連結片13は、左右方向に貫通する貫通孔130を有する。貫通孔130は、下連結片13の下寄りの部分に位置する。
下嵌め込み部12の本体部120は、例えば、鉄などの金属で鋳造された鋳物である。なお、本体部120は、鋳造に限らず、溶接やプレス等のその他の方法で製造されてもよい。前後の弾性部材121のそれぞれは、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴムで形成される。なお、前後の弾性部材121のそれぞれは、ゴム製に限らず、その他の弾性を有する材料で形成されてもよい。
図5Bに示すように、側部スペーサー70のスペーサー本体73の内周面に、前後の弾性部材121がそれぞれ弾性的に押し当たることで、下取付具10は、側部スペーサー70に対して上下スライド可能に接続される。側部スペーサー70の下端の開口の前側を塞ぐ下面部53と開口の後側を塞ぐ下面部63によって、下嵌め込み部12の側部スペーサー70からの抜け出しが抑制される。
図1、図5Aに示すように、一対の下連結具11は、本実施形態では、形状及び寸法が互いに同じである。一対の下連結具11のそれぞれは、ねじ110と、一対の座金111を含む。ねじ110は、工具で回すための穴や溝が設けられた頭部112と、頭部112から延長された軸部113とを含む。頭部112の外寸(外径)は、軸部113の外径よりも大きい。ねじ110は、本実施形態では、戻り止めの機能を有するねじであり、例えば、ノジロック(登録商標)である。
一対の下連結具11のそれぞれは、ねじ110の軸部113が、座金111、下連結片13、座金111、及び下突出部91をこの順に貫通することによって、下連結片13を下突出部91に対して回転可能に連結する。本実施形態では、ねじ110が有する戻り止めの機能によって、下連結片13と下突出部91が連結された状態が維持される。なお、ねじ110自体が、戻り止めの機能を有さなくてもよく、ねじ110の軸部113にナットを止め付けてもよいし、下突出部91の貫通孔910をねじ孔としてもよいし、下突出部91の左右方向内側の面にナットを溶接等で固定しておいてもよい。
続いて、上取付構造3について説明する。
図1に示すように、上取付構造3は、上枠部20に固定される上固定板14と、左右一対の側部スペーサー70のそれぞれの上端部内に上下スライド可能に接続される一対の上取付具15と、一対の上取付具15のそれぞれと上固定板14を連結する一対の上連結具16を有する。一対の上連結具16のそれぞれは、一対の上取付具15のうち対応する上取付具15と上固定板14を左右方向に貫通して、対応する上取付具15を上固定板14に対して回転可能に連結させるように構成されている。
上取付構造3は、下取付構造4を鉛直面上で180度回転させたものと同じ構造である。つまり、上固定板14は、下固定板9と同様の構造であり、本体部140と、左右一対の上突出部141を含む。左右一対の上突出部141のそれぞれは、貫通孔を有する。アンカーボルトなどの固定具142によって、本体部140は上枠部20に固定される。
一対の上取付具15は、一対の下取付具10と同様の構造であり、側部スペーサー70の上端部内に嵌め込まれる上嵌め込み部17と、上嵌め込み部17から上方に延長された上連結片18を含む。上連結片18は、上嵌め込み部17よりも前後幅が小さい。上連結片18の上部は、上側ほど前後幅が小さくなるように設けられている。
側部スペーサー70のスペーサー本体73の内周面に、上嵌め込み部17の前後の弾性部材がそれぞれ弾性的に押し当たることで、上取付具15は、側部スペーサー70に対して上下スライド可能に接続される。側部スペーサー70の上端の開口の前側を塞ぐ上面部52と開口の後側を塞ぐ上面部62によって、上嵌め込み部17の側部スペーサー70からの抜け出しが抑制される。
一対の上連結具16は、一対の下連結具11と同様の構造であり、ねじと、一対の座金を含む。ねじは、例えば、戻り止めの機能を有する。
一対の上連結具16のそれぞれは、ねじの軸部が、座金、上連結片18、座金、及び上突出部141をこの順に貫通することによって、上連結片18を上突出部141に対して回転可能に連結する。本実施形態では、ねじが有する戻り止めの機能によって、上連結片18と上突出部141が連結された状態が維持される。なお、ねじ自体が、戻り止めの機能を有さなくてもよく、ねじの軸部にナットを止め付けてもよいし、上突出部141の貫通孔をねじ孔としてもよい。
パネル1の取付構造は、パネル1と下固定板9の間に配されて、パネル1を揺動可能に支持する支持部材19をさらに備える。支持部材19に支持されたパネル1は、支持された箇所を中心にして、パネル1の下面が右下がりに傾いたり、あるいはパネル1の下面が左下がりに傾くように、揺動可能である。
支持部材19は、例えば、ゴム製の直方体状のブロックや、アルミニウム製の角パイプである。支持部材19は、その上部が、下部スペーサー72の左右方向の中央部の凹部720内に収まる状態で、パネル1を下固定板9から上方に離れた位置に支持する。支持部材19は、パネル1の重心と上下方向に重なる位置に配される。
続いて、パネル1の施工方法の一例について説明する。
パネル1としては、板材5と板材6の間にスペーサー7及び芯材8が固定され、かつ左右の側部スペーサー70に、一対の下取付具10、一対の上取付具15、及び4つのカバー材79が取り付けられたパネルを用いる。一対の下取付具10のそれぞれと、一対の上取付具15のそれぞれは、側部スペーサー70の長手方向における内側(つまり奥側)へ差し込んでおく。
まず、下固定板9を複数の固定具92で下枠部21に固定し、上固定板14を複数の固定具142で上枠部20に固定する。このとき、下固定板9と上固定板14は、上下方向に互いに対向して位置するように、固定する。
次いで、下固定板9と上固定板14の間に、パネル1を配置し、パネル1の左右一対の側部スペーサー70から一対の上取付具15のそれぞれの上連結片18を上方に引き出して、各上連結片18を上固定板14の左右の上突出部141に、一対の上連結具16で一対一に連結する。
次いで、パネル1を上方に持ち上げ、パネル1の側部スペーサー70から一対の下取付具10のそれぞれの下連結片13を下方に引き出して、各下連結片13を下固定板9の左右の下突出部91に、一対の下連結具11で一対一に連結する。
次いで、下固定板9の左右方向の中央部の上に支持部材19を配置し、パネル1を下方に下げて支持部材19の上に載せ、パネル1の下部スペーサー72の凹部720の左右方向の中央部に支持部材19の上部を収める。
次いで、下枠部21とパネル1の隙間に、弾性変形可能なシーリング材24を平面視矩形枠状に充填して、この隙間をシーリング材24で埋める。本実施形態では、下側の左右のカバー材79と下枠部21の間に、バックアップ材25を1つずつ配した状態で、シーリング材24を平面視矩形枠状の充填している。これにより、支持部材19及び下取付構造4が、シーリング材24によって覆い隠される。
また、上枠部20とパネル1の隙間に、弾性変形可能なシーリング材24を平面視矩形枠状に充填して、この隙間をシーリング材24で埋める。本実施形態では、上側の左右のカバー材79と上枠部20の間に、バックアップ材25を1つずつ配した状態で、シーリング材24を平面視矩形枠状の充填している。これにより、上取付構造3が、シーリング材24によって覆い隠される。
建物2の上枠部20と下枠部21の間には、同様の手順で、複数のパネル1を左右方向に並ぶように設置可能である(図2参照)。
以上のようにして施工された本実施形態のパネル1の取付構造では、パネル1の上端部に接続された左右一対の上取付具15が、上固定板14に対して、左右方向を軸方向とする上連結具16の軸部周りに回転可能に連結されている。また、本実施形態のパネル1の取付構造では、パネル1の下端部に接続された左右一対の下取付具10が、下固定板9に対して、左右方向を軸方向とする下連結具11の軸部113周りに回転可能に連結されている。
そのため、本実施形態のパネル1の取付構造では、パネル1が風で撓んだときに、一対の上取付具15と一対の下取付具10のそれぞれが、パネル1の撓み具合に対応して、回転して傾くことができる。
これにより、本実施形態のパネル1の取付構造では、パネル1が風を受けて撓んだときに、一対の上取付具15と一対の下取付具10のそれぞれに過度な負荷がかかって変形することを抑制することができる。したがって、本実施形態のパネル1の取付構造では、パネル1が風で撓むことがあっても、一対の上取付具15と一対の下取付具10による建物2に対するパネル1の取付強度を確保することができる。
また、一対の上取付具15と一対の下取付具10のそれぞれは、パネル1の撓み具合に対応して、回転して傾くときに、側部スペーサー70の内周面に弾性的に押し当たりながら、側部スペーサー70内を長さ方向にスライド移動可能である。そのため、一対の上取付具15と一対の下取付具10のそれぞれは、回転して傾くときに側部スペーサー70から過度な負荷を受けて変形することも抑制することができる。
また、本実施形態のパネル1の取付構造では、一対の上取付具15と、上固定板14の一対の上突出部141の連結を、パネル1の側方から上連結具16を挿入することで行え、施工がしやすい。また、一対の下連結具11による連結も同様である。
また、本実施形態のパネル1の取付構造では、一対の上取付具15のそれぞれが、上連結片18の前後幅が小さく、さらには、上連結片18の上部の前後幅が上側ほど小さいため、一対の上取付具15が回転する際に、上連結片18が上枠部20に接触して回転の妨げとなることを抑制することができる。また、一対の下取付具10についても同様である。
また、本実施形態のパネル1の取付構造では、上固定板14の左右一対の上突出部141の下端部を左右一対の側部スペーサー70の上端部内に収めることができ、下固定板9の左右一対の下突出部91の上端部を左右一対の側部スペーサー70の下端部内に収めることができる。そのため、本実施形態のパネル1の取付構造では、上固定板14の左右一対の上突出部141や下固定板9の左右一対の下突出部91が、パネル1に接触して変形や破損することを防ぐことができる。
また、本実施形態のパネル1の取付構造では、パネル1が、下枠部21と上枠部20に対して揺動可能に取り付けられている。そのため、本実施形態のパネル1の取付構造では、地震が起こった場合などに、層間変位に追従してパネル1が揺動することができ、パネル1の脱落や破壊を抑制することができる。
(変形例)
続いて、本実施形態のパネル1の取付構造の変形例について説明する。
一対の下取付具10のそれぞれは、上述した平面視H字状に限らず、その他の形状であってもよい。一対の下取付具10のそれぞれは、例えば、図7A、図7B、図7Cに示す変形例のように、下嵌め込み部12が、矩形板状(平面視矩形状)の本体部120と、本体部120に取り付けられる前後一対の弾性部材121で構成されてもよい。本体部120は、例えば、鉄やステンレスなどの金属で形成される。一対の上取付具15についても同様の変形例を採用可能である。
一対の下取付具10のそれぞれは、下連結片13の前後方向の長さが、下嵌め込み部12の本体部120の前後方向の長さと同じであってもよい。また、一対の上取付具15のそれぞれは、上連結片18の前後方向の長さが、上嵌め込み部17の本体部の前後方向の長さと同じであってもよい。
一対の下取付具10のそれぞれは、下連結片13の下部が下側ほど前後幅が小さくなるように形成されなくてもよく、下連結片13は、上下方向に亘って前後幅が一定であってもよい。また、一対の上取付具15のそれぞれは、上連結片18の上部が上側ほど前後幅が小さくなるように形成されなくてもよく、上連結片18は、上下方向に亘って前後幅が一定であってもよい。
上固定板14の上突出部141の下端部は、側部スペーサー70の上端部内に収まらず、側部スペーサー70よりも上方に位置してもよい。また、下固定板9の下突出部91の上端部は、側部スペーサー70の下端部内に収まらず、側部スペーサー70よりも下方に位置してもよい。
一対の下連結具11のうちの一方は、ねじ110に代えて、図8A、図8Bに示すように、ねじ溝を有さないピン114と、ピン114の先端部に着脱自在に取り付けられる抜け止め用のスナップピン115を備えてもよい。また、一対の上連結具16についても同様である。
化粧カバー74のカバー本体741は、矩形板状に限らず、例えば、左右方向における外側(スペーサー本体73とは反対側)の面が、平断面円弧状の凸曲面であるアール面となるように成形されてもよい。この場合、パネル1を外装ルーバーとして用いたときに、カバー本体741から風切り音が生じることを抑制することができる。また、カバー本体741は、矩形板状、アール面を有する形状以外も、適宜選択可能である。
下部スペーサー72と側部スペーサー70とは、塞ぎ板723及びシーリング材724を介さずに互いに直接接触した状態で配置されてもよい。同様に、上部スペーサー71と側部スペーサー70は、塞ぎ板713及びシーリング材714を介さずに直接接触した状態で配置されてもよい。
上部スペーサー71は、凹部710を有さない断面矩形枠状の直管であってもよい。
また、一対の下取付具10のそれぞれは、図9、図10A、図10B及び図10Cに示す変形例のように、下嵌め込み部12が、一対の支持部125を更に有する本体部120と、本体部120に取り付けられた筒状の弾性部材126とで構成されてもよい。また、下連結片13が、左右の面のそれぞれの貫通孔130の周囲に位置する凹部132と、各凹部132に配置されるワッシャー131と、貫通孔130よりも上側に位置する孔133とを更に有してもよい。
一対の支持部125は、ウェブ部分123の上端部と下端部から左側に突出している。一対の支持部125のそれぞれは、矩形板状である。ウェブ部分123は更に、左右方向に貫通した円形の孔127を有する。孔127は、ウェブ部分123のうち、上側の支持部125と孔124の間の部分と、孔124と下側の支持部125の間の部分とにそれぞれ1つずつ設けられる。
弾性部材126は、角筒状であり、周方向の一部に内側に凹んだ形状の取付部1260を有する。本実施形態では、弾性部材126は、左右一対の取付部1260を有する。
弾性部材126は、その一部が、前側のフランジ部分122の前面と左右の側面に接し、他の一部が後側のフランジ部分122の後面と左右の側面に接し、左右一対の取付部1260のうちの一方が上下の支持部125の間に位置するように、本体部120に装着される。上下の支持部125によって、弾性部材126が本体部120から外れ落ちることが抑制される。
弾性部材126及びワッシャー131は、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴムやクロロプレンゴムで形成される。弾性部材126及びワッシャー131は、ゴム製に限らず、その他の弾性を有する材料で形成されてもよい。貫通孔130の周囲に、弾性を有するワッシャー131を備えることで、挿入されたピン114が、がたつくことを抑制することができる。一対の上取付具15のそれぞれについても、同様の変形例を採用可能である。
下固定板9は、1部材で構成されなくてもよく、左右に並ぶ2つの部材で構成されてもよい。図11には、下固定板9を構成する2部材のうちの1つが示されている。2部材は、互いに同じ構造である。
図11に示す固定板93は、矩形板状の本体部94と、本体部94の左右方向の一端部から上方に延長された突出部95とを有する。本体部94には、アンカーボルトなどの固定具92が挿通される挿通孔940が設けられている。本体部94は、固定具92によって下枠部21に固定される。
突出部95は、一対の突出片950で構成される。一対の突出片950は、左右方向に間隔をおいて平行に位置する。一対の突出片950のそれぞれは、側面視半楕円形状の板である。一対の突出片950のそれぞれは、左右方向に貫通した貫通孔951を有する。本変形例では、下固定板9が備える左右一対の下突出部91は、左右に並んだ2つの固定板93の2つの突出部95(4つの突出片950)で構成される。固定板93は、鉄などの金属で鋳造された鋳物である。
一対の突出片950の間に、下取付具10の下連結片13が配置される。下連結具11は、一対の突出片950と下連結片13とを連結する。ここで、下取付具10として、図9等に示す変形例の下取付具10を用いた場合、一対の突出片950と下連結片13との間の隙間を、弾性を有するワッシャー131によって埋めることができる。上固定板14についても、同様の変形例を採用可能であり、2つの固定板93で構成されてもよい。固定板9,14は、4つの固定板93で構成されてもよい。
(効果)
以上説明した実施形態1及びその変形例のパネル1の取付構造のように、本発明に係る第一の様態のパネル(1)の取付構造は、以下の第一の特徴を備える。
すなわち、第一の様態のパネル(1)の取付構造は、建物(2)の上枠部(20)と下枠部(21)の間に設置されるパネル(1)と、パネル(1)の上端部を上枠部(20)に取り付ける上取付構造(3)と、パネル(1)の下端部を下枠部(21)に取り付ける下取付構造(4)を備える。
パネル(1)は、前後方向に対向する一対の板材(5,6)と、一対の板材(5,6)の間に位置する矩形枠状のスペーサー(7)と、一対の板材(5,6)の間のうちスペーサー(7)で囲まれる領域に位置する芯材(8)を有する。スペーサー(7)の左右の枠部分は、直管状の左右一対の側部スペーサー(70)で構成される。
上取付構造(3)は、上枠部(20)に固定される上固定板(14)と、左右一対の側部スペーサー(70)のそれぞれの上端部内に上下スライド可能に接続される一対の上取付具(15)と、一対の上取付具(15)のそれぞれと上固定板(14)を連結する一対の上連結具(16)を有する。
下取付構造(4)は、下枠部(21)に固定される下固定板(9)と、左右一対の側部スペーサー(70)のそれぞれの下端部内に上下スライド可能に接続される一対の下取付具(10)と、一対の下取付具(10)のそれぞれと下固定板(9)を連結する一対の下連結具(11)を有する。
一対の上連結具(16)のそれぞれは、一対の上取付具(15)のうち対応する上取付具(15)と上固定板(14)を左右方向に貫通して、対応する上取付具(15)を上固定板(14)に対して回転可能に連結させる。
一対の下連結具(11)のそれぞれは、一対の下取付具(10)のうち対応する下取付具(10)と下固定板(9)を左右方向に貫通して、対応する下取付具(10)を下固定板(9)に対して回転可能に連結させる。
上記の第一の特徴を備えることで、第一の様態のパネル(1)の取付構造では、パネル(1)が風で撓んだときに、一対の上取付具(15)のそれぞれが、パネル(1)の撓み具合に対応して、上連結具(16)周りに回転して傾くことができる。またこのとき、一対の下取付具(10)のそれぞれが、パネル(1)の撓み具合に対応して、下連結具(11)周りに回転して傾くことができる。
これにより、第一の様態のパネル(1)の取付構造では、パネル(1)が風で撓んだときに、一対の上取付具(15)と一対の下取付具(10)のそれぞれに過度な負荷がかかって変形することを抑制することができる。したがって、第一の様態のパネル(1)の取付構造では、パネル(1)が風で撓むことがあっても、一対の上取付具(15)と一対の下取付具(10)による建物(2)に対するパネル(1)の取付強度を確保することができる。
さらに、実施形態1のパネル1の取付構造のように、本発明に係る第二の態様のパネル(1)の取付構造は、上記の第一の特徴に加えて、下記の第二の特徴を備える。
すなわち、第二の態様のパネル(1)の取付構造では、一対の上取付具(15)のそれぞれは、左右一対の側部スペーサー(70)のうち対応する側部スペーサー(70)の上端部内に嵌め込まれる上嵌め込み部(17)と、上嵌め込み部(17)から上方に延長され、一対の上連結具(16)のうち対応する上連結具(16)が貫通する上連結片(18)を含む。
一対の下取付具(10)のそれぞれは、左右一対の側部スペーサー(70)のうち対応する側部スペーサー(70)の下端部内に嵌め込まれる下嵌め込み部(12)と、下嵌め込み部(12)から下方に延長され、一対の下連結具(11)のうち対応する下連結具(11)が貫通する下連結片(13)を含む。
上連結片(18)は、上嵌め込み部(17)よりも前後幅が小さく、下連結片(13)は、下嵌め込み部(12)よりも前後幅が小さい。
上記の第二の特徴を備えることで、第二の態様のパネル(1)の取付構造では、一対の上取付具(15)のそれぞれが、パネル(1)の撓み具合に対応して、上連結具(16)周りに回転して傾くときに、上連結片(18)が上枠部(20)に接触して回転の妨げとなることを抑制できる。また、一対の下取付具(10)のそれぞれが、パネル(1)の撓み具合に対応して、下連結具(11)周りに回転して傾くときに、下連結片(13)が下枠部(21)に接触して回転の妨げとなることを抑制できる。
さらに、実施形態1のパネル1の取付構造のように、本発明に係る第三の態様のパネル(1)の取付構造は、上記の第一及び第二の特徴に加えて、下記の第三の特徴を備える。
すなわち、第三の様態のパネル(1)の取付構造は、上連結片(18)の上部は、上側ほど前後幅が小さくなるように形成され、下連結片(13)の下部は、下側ほど前後幅が小さくなるように形成される。
上記の第三の特徴を備えることで、第三の態様のパネル(1)の取付構造では、一対の上取付具(15)のそれぞれが、パネル(1)の撓み具合に対応して、上連結具(16)周りに回転して傾くときに、上連結片(18)の上面が上枠部(20)に接触することをさらに抑制できる。また、一対の下取付具(10)のそれぞれが、パネル(1)の撓み具合に対応して、下連結具(11)周りに回転して傾くときに、下連結片(13)の下面が下枠部(21)に接触することをさらに抑制できる。
また、実施形態1のパネル1の取付構造のように、本発明に係る第四の態様のパネル(1)の取付構造は、第一乃至第四の態様のいずれかのパネル(1)の取付構造において、下記の第四の特徴を備える。
すなわち、第四の態様のパネル(1)の取付構造では、上固定板(14)は、下方に向けて突出し、一対の上連結具(16)のうち対応する上連結具(16)が貫通する左右一対の上突出部(141)を有する。下固定板(9)は、上方に向けて突出し、一対の下連結具(11)のうち対応する下連結具(11)が貫通する左右一対の下突出部(91)を有する。
左右一対の上突出部(141)の下端部が、左右一対の側部スペーサー(70)の上端部内に収まり、左右一対の下突出部(91)の上端部が、左右一対の側部スペーサー(70)の下端部内に収まる。
上記の第四の特徴を備えることで、第四の態様のパネル(1)の取付構造では、上突出部(141)や下突出部(91)が、パネル(1)に当たって変形や破損することを防ぐことができる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 ルーバー用パネル
2 建物
20 上枠部
21 下枠部
3 上取付構造
4 下取付構造
5 板材
6 板材
7 スペーサー
70 側部スペーサー
8 芯材
9 下固定板
91 下突出部
10 下取付具
11 下連結具
12 下嵌め込み部
13 下連結片
14 上固定板
141 上突出部
15 上取付具
16 上連結具
17 上嵌め込み部
18 上連結片

Claims (4)

  1. 建物の上枠部と下枠部の間に設置されるルーバー用パネルと、
    前記ルーバー用パネルの上端部を前記上枠部に取り付ける上取付構造と、
    前記ルーバー用パネルの下端部を前記下枠部に取り付ける下取付構造と、を備え、
    前記ルーバー用パネルは、
    前後方向に対向する一対の板材と、
    前記一対の板材の間に位置する矩形枠状のスペーサーと、
    前記一対の板材の間のうち前記スペーサーで囲まれる領域に位置する芯材と、を有し、
    前記スペーサーの左右の枠部分は、直管状の左右一対の側部スペーサーで構成され、
    前記上取付構造は、
    前記上枠部に固定される上固定板と、
    前記左右一対の側部スペーサーのそれぞれの上端部内に上下スライド可能に接続される一対の上取付具と、
    前記一対の上取付具のそれぞれと前記上固定板を連結する一対の上連結具と、を有し、
    前記下取付構造は、
    前記下枠部に固定される下固定板と、
    前記左右一対の側部スペーサーのそれぞれの下端部内に上下スライド可能に接続される一対の下取付具と、
    前記一対の下取付具のそれぞれと前記下固定板を連結する一対の下連結具と、を有し、
    前記一対の上連結具のそれぞれは、前記一対の上取付具のうち対応する上取付具と前記上固定板を左右方向に貫通して、前記対応する上取付具を前記上固定板に対して回転可能に連結させ、
    前記一対の下連結具のそれぞれは、前記一対の下取付具のうち対応する下取付具と前記下固定板を左右方向に貫通して、前記対応する下取付具を前記下固定板に対して回転可能に連結させることを特徴とするルーバー用パネルの取付構造。
  2. 前記一対の上取付具のそれぞれは、前記左右一対の側部スペーサーのうち対応する側部スペーサーの上端部内に嵌め込まれる上嵌め込み部と、前記上嵌め込み部から上方に延長され、前記一対の上連結具のうち対応する上連結具が貫通する上連結片を含み、
    前記一対の下取付具のそれぞれは、前記左右一対の側部スペーサーのうち対応する側部スペーサーの下端部内に嵌め込まれる下嵌め込み部と、前記下嵌め込み部から下方に延長され、前記一対の下連結具のうち対応する下連結具が貫通する下連結片を含み、
    前記上連結片は、前記上嵌め込み部よりも前後幅が小さく、
    前記下連結片は、前記下嵌め込み部よりも前後幅が小さいことを特徴とする請求項1に記載のルーバー用パネルの取付構造。
  3. 前記上連結片の上部は、上側ほど前後幅が小さくなるように形成され、
    前記下連結片の下部は、下側ほど前後幅が小さくなるように形成されることを特徴とする請求項2に記載のルーバー用パネルの取付構造。
  4. 前記上固定板は、下方に向けて突出し、前記一対の上連結具のうち対応する上連結具が貫通する左右一対の上突出部を有し、
    前記下固定板は、上方に向けて突出し、前記一対の下連結具のうち対応する下連結具が貫通する左右一対の下突出部を有し、
    前記左右一対の上突出部の下端部が、前記左右一対の側部スペーサーの上端部内に収まり、
    前記左右一対の下突出部の上端部が、前記左右一対の側部スペーサーの下端部内に収まることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のルーバー用パネルの取付構造。
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