JP6737672B2 - 積層ラベル - Google Patents

積層ラベル Download PDF

Info

Publication number
JP6737672B2
JP6737672B2 JP2016184470A JP2016184470A JP6737672B2 JP 6737672 B2 JP6737672 B2 JP 6737672B2 JP 2016184470 A JP2016184470 A JP 2016184470A JP 2016184470 A JP2016184470 A JP 2016184470A JP 6737672 B2 JP6737672 B2 JP 6737672B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated
layer
delivery
peeling
resin sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016184470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018049159A (ja
Inventor
信行 齋藤
信行 齋藤
香 江▲崎▼
香 江▲崎▼
恵 飯島
恵 飯島
舞奈 西野
舞奈 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Forms Co Ltd
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2016184470A priority Critical patent/JP6737672B2/ja
Publication of JP2018049159A publication Critical patent/JP2018049159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6737672B2 publication Critical patent/JP6737672B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Description

本発明は、2枚のシートが積層されてなる積層ラベルに関し、特に、樹脂シートを用いた積層ラベルに関する。
従来、配送物を配送する場合、配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が記入された配送ラベルが用いられ、配送情報が記入された配送ラベルが配送物に貼付され、配送ラベルに記入された配送情報に従って配送物が配送先に配送されている。このような配送ラベルにおいては、配送物が配送先に配送された後に配送業者が持ち帰る配達票が分離可能に構成されたものが用いられている。この配送ラベルを用いた場合、配送物が配送先に配送されると、配達票に受領印が押下され、配達票が配送ラベルから分離されて配送業者によって持ち帰られることにより、配送物が配送先に配送されたことが管理される。
上述したように配達票を配送物から分離できる配送ラベルとしては、例えば、感熱紙の裏面に樹脂シートを融着によって直接接着するとともに、この樹脂シートの裏面に粘着層を積層し、この粘着層によって配送物に貼付するものが考えられている。このような配送ラベルは、樹脂シートが融着によって感熱紙に接着されていることによって感熱紙と樹脂シートとが剥離可能に接着された状態となっているため、配送物に貼付された後に、配送情報が記入された感熱紙を樹脂シートから剥離することで配送物から分離することができる。
ところが、上記のように感熱紙等の表面シートに樹脂シートを直接接着したものにおいては、表面シートと樹脂シートとが剥離可能に接着された状態となっているものの、剥離可能な接着剤等を用いることなく樹脂シートそのものを融着等の手段によって表面シートに直接接着しているため、表面シートと樹脂シートとの接着力の調整が困難である。そのため、表面シートと樹脂シートとの接着力が弱いと、配送物の配送途中で表面シートが配送物から不用意に分離してしまい、また、表面シートと樹脂シートとの接着力が強いと、表面シートを配送物から分離しようとする際に表面シートが破れる虞があるとともに、表面シートが樹脂シートから剥離された後に表面シートにカールが生じてしまうことになる。
そこで、表面シートに樹脂シートが擬似接着された構成において、表面シートと樹脂シートとの間に、樹脂を含有し、剥離力が互いに異なる2層の剥離層を介在させた積層ラベルが考えられており、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された積層ラベルにおいては、表面シートの下側の全面に剥離力が軽い第1の剥離層を積層し、この第1の剥離層の下側の全面に剥離力が重い第2の剥離層を積層し、この第2の剥離層の下側に樹脂シートを積層し、それにより、表面シートの配送物からの不用意な分離を回避するとともに、表面シートを配送物からきれいに分離することができるようにしている。
特開2001−202022号公報
上述したように、特許文献1に開示された積層ラベルにおいては、表面シートの下側の全面に第1の剥離層が積層され、この第1の剥離層の下側の全面に第2の剥離層が積層され、さらに、この第2の剥離層の下側の全面に樹脂シートが積層された構成となっているため、この積層ラベルを使用するために、樹脂シートの第2に剥離層との積層面とは反対側の面に接着された剥離紙を勢いよく剥離した場合、2つの剥離層が部分的に剥離し、その剥離部分がその後広がることにより2つの剥離層間に気泡が生じてしまう虞がある。そして、2つの剥離層がそれぞれ樹脂を含有したものであることから、生じた気泡が外部に抜けにくく、その後の使用状態に悪影響を及ぼすこととなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、表面シートと樹脂シートとが剥離層を介して積層されてなる積層ラベルにおいて、不用意な層間剥離や被着体からの剥離を回避できるとともに、被着体から表面シートをきれいに分離することができる積層ラベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
表面シートと、
前記表面シートの一方の面に積層された第1の剥離層と、
前記第1の剥離層の前記表面シートとの積層面とは反対側の面に積層され、その剥離力が前記第1の剥離層の剥離力とは異なる第2の剥離層と、
前記第2の剥離層の前記第1の剥離層との積層面とは反対側に積層された樹脂シートと、
前記樹脂シートの前記第2の剥離層との積層面とは反対側の面に積層された粘着層とを有し、
前記第2の剥離層は、前記第1の剥離層に部分的に積層され
前記表面シートと前記樹脂シートとが前記第1の剥離層のみを介して剥離可能に接着された部分と、前記表面シートと前記樹脂シートとが前記第1の剥離層及び前記第2の剥離層を介して剥離可能に接着された部分とが存在している
上記のように構成された本発明においては、表面シートと樹脂シートとが、剥離力が互いに異なる第1及び第2の剥離層を介して積層されていることにより、表面シートと樹脂シートとの接着力の調整が容易となり、それにより、被着体からの不用意な剥離が回避されるとともに、被着体から表面シートをきれいに分離することができる。さらにそのような構成において、第2の剥離層が第1の剥離層に部分的に積層されていることにより、表面シートと樹脂シートとの間に剥離力が重い領域が部分的に存在し、それにより、表面シートと樹脂シートとの間にて不用意な層間剥離が生じにくく、例え、使用時に、粘着層を介して樹脂シートに剥離可能に接着された剥離紙を剥離する際等にて、第1の剥離層と樹脂シートとの間の一部にて層間剥離が生じたとしても、第1の剥離層と樹脂シートとの層間においては、第2の剥離層が介在する部分と介在しない部分とで剥離力が異なることになるため、剥離力が重くなる領域にてその剥離部分の広がりが止まることとなり、第1の剥離層と樹脂シートとの間にて気泡が生じてしまうことが回避される。
本発明によれば、表面シートと樹脂シートとが、剥離力が互いに異なる第1及び第2の剥離層を介して積層され、さらに、第2の剥離層が第1の剥離層に部分的に積層されていることにより、表面シートと樹脂シートとが剥離層を介して積層されてなる積層ラベルにおいて、不用意な層間剥離や被着体からの剥離を回避できるとともに、被着体から表面シートをきれいに分離することができる。
本発明の積層ラベルを用いた配送ラベルの実施の一形態を示す図であり(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は伝票用紙の裏面の構成を示す図である。 図1に示した配達票となる領域の裏面の詳細な構成を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は部分的な拡大断面図である。 図1に示した配送ラベルが製造されていく様子を示す配送ラベルの部分的な拡大断面図である。 図1に示した配送ラベルが配送物に貼付されるまでの使用方法を説明するための図である。 図1に示した配送ラベルにおいて剥離紙を剥離する際に層間剥離が生じた場合の作用を示す断面図である。 図1に示した配送ラベルが配送物に貼付された後に配達票が分離されるまでの使用方法を説明するための図である。 本発明の積層ラベルを用いた配送ラベルの他の実施の形態を示す図であり(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は伝票用紙の裏面の構成を示す図である。 本発明の積層ラベルにおける第2の剥離層の積層パターンの例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の積層ラベルを用いた配送ラベルの実施の一形態を示す図であり(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は伝票用紙10の裏面の構成を示す図である。
本形態における配送ラベルは図1に示すように、表面シートとなる伝票用紙10と樹脂シート30とが接着され、さらに、樹脂シート30の伝票用紙10との接着面とは反対側の面に剥離紙20が剥離可能に接着されて構成されている。
伝票用紙10は、角部に丸みを帯びた長方形の感熱紙や上質紙からなり、配達票11及び貼付票12が切り離し可能に連接して構成されている。配達票11及び貼付票12となる領域の表面には、この配送ラベル1が貼付されて配送される配送物の配送先の住所や氏名あるいは名称、品名等の配送情報が印字あるいは記入される配送情報表示領域11a,12aがそれぞれ設けられており、配達票11となる領域の表面には、さらに、配送物の配送先にて受領印が押下される押印領域11bが設けられている。
配達票11と貼付票12とは、配達票11及び貼付票12の連接方向に直交する方向に延びたスリット14と、その両端から延びたジッパー15a,15bとによって切り離し可能となっている。ジッパー15a,15bは、配達票11を配送ラベル1から分離する際の分離開始端側が短辺部分となった「ヘ」の字状のカット部と、タイ部とから構成され、「ヘ」の字状の長辺部分がスリット14が延びる方向に延び、「ヘ」の字状の短辺部分が配達票11側に斜めに延びている。
伝票用紙10の裏面には、その全面にシリコンが、例えば1〜10μmの厚さで塗布されることで第1の剥離層となるシリコン層50aが積層されている。このシリコン層50aとしては、例えば、2アクリル酸ヘキサメチレンが10%、感光性樹脂が1〜20%、感光性モノマーが40〜70%、光開始剤が1〜10%、その他添加剤が5%未満それぞれ含有されてなる紫外線硬化型インキを用いることができ、その一例としては、株式会社T&K TOKA製のベストキュアーUVコートニス/フレキソニスシリーズを用いることが考えられる。
伝票用紙10の配達票11となる領域の裏面には、配達票11を配送ラベル1から分離する際の分離開始端となる角部の領域と、配達票11となる領域の周縁部を除いた領域とにそれぞれ、ニスが、例えば1〜5μmの厚さでパターン塗布されることで第2の剥離層となるニス層50bがシリコン層50a上に積層されている。このニス層50bとしては、例えば、固形パラフィンが1〜5%、シリカが0.1〜5%、感光性樹脂が1〜20%、感光性モノマーが30〜70%、光開始剤が5〜15%、その他添加剤が5%未満それぞれ含有されてなる紫外線硬化型インキを用いることができ、その一例としては、株式会社T&K TOKA製のUVハクリOPニスシリーズを用いることが考えられる。ニス層50bは、配達票11を配送ラベル1から分離する際の分離開始端となる角部の領域においては、その全面に積層されているが、配達票11となる領域の周縁部を除いた領域においては、部分的に積層されており、その詳細は後述する。この伝票シート10の配達票11となる領域の周縁部を除いた領域及びこの領域に積層されたシリコン層50a、ニス層50b、樹脂シート30及び粘着層40が、本願発明の積層ラベルに相当する。
シリコン層50a及びニス層50bを上記のような構成とすることにより、ニス層50bの剥離力がシリコン層50aの剥離力よりも軽くなっている。
樹脂シート30は、オレフィン系樹脂等からなり、伝票用紙10と同一の形状を有し、上述したようにシリコン層50a及びニス層50bが積層された伝票用紙10の裏面の全面に積層され、シリコン層50a及びニス層50bによって伝票用紙10と剥離可能に接着されている。この樹脂シート30としては、その厚さが、坪量にて25±5g程度のものが考えられ、例えば、株式会社MORESCO製のモレスコメルトEP−80を用いることが考えられる。
樹脂シート30の裏面には、その全面に粘着剤が、例えば5〜20μmの厚さで塗布されることで粘着層40が積層されている。この粘着層40としては、例えば、株式会社MORESCO製のモレスコメルトTN−567Zを用いることが考えられる。
そして、樹脂シート30の裏面に粘着層40によって剥離紙20が剥離可能に接着されている。剥離紙20は、伝票用紙10及び樹脂シート30よりも一回り大きな長方形からなり、例えば、グラシン紙の表面にシリコンが塗布されたものが考えられ、シリコンが塗布された面に樹脂シート30が剥離可能に接着されることになる。
図2は、図1に示した配達票11となる領域の裏面の詳細な構成を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は部分的な拡大断面図である。
上述したように、図1に示した配送ラベル1の配達票11となる領域の周縁部を除いた領域においては、シリコン層50a上にニス層50bが部分的に積層されている。例えば、図2(a)に示すように、配達票11を配送ラベル1から分離する際の分離開始端となる角部から、その角部に対向する角部に向かう方向を長辺とする複数の長方形が一定の規則で配列され、その長方形の内部にニス層50bが積層されている。これは、シリコン層50a上に、例えば50%の濃度のスクリーン印刷によってニス層50bを積層することで実現することが考えられる。この場合、配送ラベル1の配達票11となる領域の周縁部を除いた領域において、シリコン層50a上にニスがニス層50bのベースとしてその全面に極めて薄く塗布され、その上に、図2(a)に示すようなパターンでニスが塗布されてニス層50bが構成されることも考えられるが、ベースとなる部分は、パターンで塗布された部分に対してその厚さが極めて薄いため、シリコン層50a上にニス層50bが部分的に積層されたものと同等なものとなる。
そして、シリコン層50a上にニス層50bが部分的に積層された状態となっていることで、図2(b)に示すように、伝票用紙10と樹脂シート30とがシリコン層50aのみを介して剥離可能に接着された部分と、シリコン層50a及びニス層50bを介して剥離可能に接着された部分とが存在することとなる。
それにより、配達票11となる領域の周縁部を除いた領域においては、伝票用紙10と樹脂シート30とが、剥離力が互いに異なる2つの部分にて剥離可能に接着された状態となる。
以下に、上述した配送ラベル1の製造方法について説明する。
図3は、図1に示した配送ラベル1が製造されていく様子を示す配送ラベル1の部分的な拡大断面図である。
図1に示した配送ラベル1はまず、ウェブ状となった伝票用紙10がロールから引き出され、伝票用紙10の表面に、配送情報表示領域11a,12a及び押印領域11bを構成する枠等のプレ印刷が施される。
次に、伝票用紙10の裏面の全面に、シリコンが塗布されることによってシリコン層50aが積層される(図3(a))。
次に、伝票用紙10のシリコン層50aが積層された裏面のうち、配達票11を配送ラベル1から分離する際の分離開始端となる角部の領域と、配達票11となる領域の周縁部を除いた領域とにそれぞれ、ニスがパターン塗布されることでニス層50bが積層される。この際、配達票11を配送ラベル1から分離する際の分離開始端となる角部の領域においては、その全面にニス層50b積層されるが、配達票11となる領域の周縁部を除いた領域においては、ニス層50bが部分的に積層される(図3(b))。
次に、伝票用紙10のシリコン層50a及びニス層50bが積層された面の全面に、シリコン層50a及びニス層50bを覆うように樹脂が塗布されることにより、樹脂シート30が積層される(図3(c))。
そして、樹脂シート30が固化した後、樹脂シート30の裏面の全面に、粘着剤が塗布されることにより、粘着層40が積層される(図3(d))。
その後、樹脂シート30に粘着層40を介して剥離紙20が剥離可能に接着される(図3(e))。
このようにして、伝票用紙10の裏面に、シリコン層50a、ニス層50b、樹脂シート30及び粘着層40が積層され、粘着層40を介して剥離紙20が接着されてなるウェブ上の配送ラベル1が製造され、その後、伝票用紙10、シリコン層50a、ニス層50b、樹脂シート30及び粘着層40に対して、これらが単片状となるようにスリットが入れられる。そして、ウェブ状の伝票用紙10、シリコン層50a、ニス層50b、樹脂シート30及び粘着層40のうち、スリットの外側が剥離紙20から剥離され、単片状の伝票用紙10、シリコン層50a、ニス層50b、樹脂シート30及び粘着層40、並びにこれらに貼着されたウェブ状の剥離紙20が配送ラベルロールとして巻き取られて保管され、その後、配送ラベル1の使用時にウェブ状の剥離紙20が単片状に断裁されることになる。
以下に、上述した配送ラベル1の使用方法及びその際の作用について説明する。
図4は、図1に示した配送ラベル1が配送物に貼付されるまでの使用方法を説明するための図である。
上述した配送ラベル1は、図4(a)に示すように、配送情報表示領域11a,12aのそれぞれに、配送物の配送先の住所や氏名あるいは名称、品名等の配送情報11c,12cが印字または記入された後、配送物に貼付するために剥離紙20が剥離される。この際、配達票11を剥離しやすくするために、伝票用紙10と樹脂シート30との間に、ニス層50bによって剥離力が軽い領域が部分的に存在していることで、剥離紙20を剥離した場合、樹脂シート30とニス層50bとの間にて層間剥離となる剥離部分が生じてしまう虞がある。
図5は、図1に示した配送ラベル1において剥離紙20を剥離する際に層間剥離が生じた場合の作用を示す断面図である。
剥離紙20を剥離する際、勢いよく剥離紙20を剥離すると、図5(a)に示すように、樹脂シート30とニス層50bとの間にて層間剥離となる剥離部分60が生じてしまう場合がある。
ところが、図1に示した配送ラベルにおいては、ニス層50bがシリコン層50a上に部分的に積層されていることにより、剥離紙20を剥離する際に、樹脂シート30とニス層50bとの間の一部に剥離部分60が生じたとしても、樹脂シート30とシリコン層50aとの層間においては、ニス層50bが介在する部分と介在しない部分とで剥離力が異なることになるため、図5(b)に示すように、ニス層50bが介在しないことで剥離力が重くなる領域にてその剥離部分60の広がりが止まることとなる。それにより、樹脂シート30とシリコン層50aやニス層50bとの間にて気泡が生じてしまうことが回避されることになる。
剥離紙20が剥離されると、樹脂シート30に積層された粘着層40が表出し、図4(b)に示すように、表出した粘着層40によって配送ラベルが被着体である配送物2に貼付される。配送ラベルが貼付された配送物2は、配送情報表示領域11a,12aに印字または記入された配送情報11c,12cに従って配送先に配送されていく。
図6は、図1に示した配送ラベル1が配送物に貼付された後に配達票11が分離されるまでの使用方法を説明するための図である。
図6(a)に示すように、図1に示した配達票11に設けられた押印領域11bに受領印11dが押下された後、配達票11の剥離開始端となる角部が摘まれ、配達票11が樹脂シート30から剥離されていく。配達票11は樹脂シート30との接着面に積層されたシリコン層50a及びニス層50bによって樹脂シート30から剥離可能となっており、また、スリット14及びジッパー15a,15bによって貼付票12から分離可能となっているため、配達票11を樹脂シート30から剥離して配送ラベル1から分離していくことができる。この際、配達票11の剥離開始端となる角部には、樹脂シート30との接着面にシリコン層50aが積層されるとともに、シリコン層50a上にニス層50bがその全面に積層されているため、配達票11を樹脂シート30からスムーズに剥離し始めることができる。また、配達票11を樹脂シート30から剥離していく際、その配達票11に加わる力が、配達票11と貼付票12との境界部分から配達票11の内側に向かうことになるが、配達票11のスリット14の両端、すなわち、剥離開始端となる角部の近傍にはジッパー15aが設けられており、このジッパー15aが、スリット14が延びる方向に延びた長辺と配達票11側に斜めに延びた短辺とからなる「へ」の字状のカット部とタイ部とから構成されているため、配達票11がジッパー15aの1つのカット部の端部から内側に裂けていっても隣接するカット部に繋がり、配達票11が破れてしまうことが回避される。
このようにして配達票11が樹脂シート30から剥離され、図6(b)に示すように、配送ラベル1から配達票11が分離されることになる。その後、必要に応じて、伝票用紙10の貼付票12となる領域を、配達票11と同様に樹脂シート30から剥離することで、貼付票12の配送情報表示領域12aに印字または記入された配送情報12cの漏えいを回避できる。
図7は、本発明の積層ラベルを用いた配送ラベルの他の実施の形態を示す図であり(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は伝票用紙110の裏面の構成を示す図である。
本形態における配送ラベルは図7に示すように、図1に示したものに対して、シリコン層150aとニス層150bとの配置が逆転し、ニス層150bが第1の剥離層となり、シリコン層150aが第2の剥離層となっている点が異なるものである。
このように構成された配送ラベル101においても、ニス層150b上にシリコン層150aが部分的に積層されていることにより、伝票用紙110と樹脂シート130とがニス層150bのみを介して剥離可能に接着された部分と、シリコン層150a及びニス層150bを介して剥離可能に接着された部分とが存在し、それにより、配達票111となる領域の周縁部を除いた領域においては、伝票用紙110と樹脂シート130とが、剥離力が互いに異なる2つの部分にて剥離可能に接着された状態となる。それにより、剥離紙120を剥離する際に、伝票用紙110と樹脂シート130との間にて不用意な層間剥離が生じにくく、例え、樹脂シート130とニス層150bとの間の一部に剥離部分が生じたとしても、シリコン層150aが介在することで剥離力が重くなる領域にてその剥離部分の広がりが止まることとなり、樹脂シート130とシリコン層150aやニス層150bとの間にて気泡が生じてしまうことが回避されることになる。
なお、上述した実施の形態においては、ニス層50b,150bの剥離力がシリコン層50a,150aの剥離力よりも軽くなっているが、シリコン層50a,150a及びニス層50b,150bの厚さや、シリコン層50a,150a及びニス層50b,150bを構成する材料を調整したりすることで、ニス層50b,150bの剥離力をシリコン層50a,150aの剥離力よりも重くしてもよい。
図8は、本発明の積層ラベルにおける第2の剥離層の積層パターンの例を示す図である。
本発明の積層ラベルにおける第2の剥離層の積層パターンは、図1及び図2に示したもののように、配達票11を配送ラベル1から分離する際の分離開始端となる角部から、その角部に対向する角部に向かう方向を長辺とする複数の長方形が一定の規則で配列され、その長方形の内部にニス層50bが積層されたものに限らない。
例えば、図8(a)に示すように、配達票11を配送ラベル1から分離する際の分離開始端となる角部から、その角部に対向する角部に向かう方向に延びた直線状にニス層250bが積層されたものであってもよい。また、これに直交する方向に延びた直線状にニス層が積層されたものであってもよい。
また、図8(b)に示すように、一定の規則で並んだドット状にニス層350bが積層されたものであってもよく、さらには、図8(c)に示すように、ランダムに並んだ長方形等の所定の形状の内部にニス層450bが積層されたものであってもよい。
1,101 配送ラベル
2 配送物
10,110 伝票用紙
11,111 配達票
12,112 貼付票
11a,12a,111a,112a 配送情報表示領域
11b,111b 押印領域
11c,12c 配送情報
11d 受領印
14,114 スリット
15a,15b,115a,115b ジッパー
20,120 剥離紙
30,130 樹脂シート
40,140 粘着層
50a,150a シリコン層
50b,150b,250b,350b,450b ニス層
60 剥離部分

Claims (3)

  1. 表面シートと、
    前記表面シートの一方の面に積層された第1の剥離層と、
    前記第1の剥離層の前記表面シートとの積層面とは反対側の面に積層され、その剥離力が前記第1の剥離層の剥離力とは異なる第2の剥離層と、
    前記第2の剥離層の前記第1の剥離層との積層面とは反対側に積層された樹脂シートと、
    前記樹脂シートの前記第2の剥離層との積層面とは反対側の面に積層された粘着層とを有し、
    前記第2の剥離層は、前記第1の剥離層に部分的に積層され
    前記表面シートと前記樹脂シートとが前記第1の剥離層のみを介して剥離可能に接着された部分と、前記表面シートと前記樹脂シートとが前記第1の剥離層及び前記第2の剥離層を介して剥離可能に接着された部分とが存在している、積層ラベル。
  2. 請求項1に記載の積層ラベルにおいて、
    前記第2の剥離層の剥離力が、前記第1の剥離層の剥離力よりも重い、積層ラベル。
  3. 表面シートと、
    前記表面シートの一方の面に積層された第1の剥離層と、
    前記第1の剥離層の前記表面シートとの積層面とは反対側の面に積層された第2の剥離層と、
    前記第2の剥離層の前記第1の剥離層との積層面とは反対側に積層された樹脂シートと、
    前記樹脂シートの前記第2の剥離層との積層面とは反対側の面に積層された粘着層とを有し、
    前記第2の剥離層は、その剥離力が前記第1の剥離層の剥離力よりも軽く、前記第1の剥離層に部分的に積層されている、積層ラベル。
JP2016184470A 2016-09-21 2016-09-21 積層ラベル Active JP6737672B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016184470A JP6737672B2 (ja) 2016-09-21 2016-09-21 積層ラベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016184470A JP6737672B2 (ja) 2016-09-21 2016-09-21 積層ラベル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018049159A JP2018049159A (ja) 2018-03-29
JP6737672B2 true JP6737672B2 (ja) 2020-08-12

Family

ID=61767530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016184470A Active JP6737672B2 (ja) 2016-09-21 2016-09-21 積層ラベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6737672B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6833202B2 (ja) * 2017-02-01 2021-02-24 五洋紙工株式会社 易剥離性ラベル

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4139503B2 (ja) * 1999-02-01 2008-08-27 大日本印刷株式会社 配送伝票及びそれが設けられたシート
JP2001202022A (ja) * 2000-01-21 2001-07-27 Dainippon Printing Co Ltd 積層型剥離ラベル及びその製造方法
JP2002032022A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Suntory Ltd ラベル
CN104015415B (zh) * 2010-03-09 2017-05-24 艾利丹尼森公司 可重构的多层层压材料和方法
JP6315886B2 (ja) * 2013-03-14 2018-04-25 トッパン・フォームズ株式会社 再剥離性重ね合わせシート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018049159A (ja) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6737672B2 (ja) 積層ラベル
WO2014122795A1 (ja) ラベル
JP4464456B1 (ja) 伝票用シート
JP6765285B2 (ja) 積層ラベル
JP2016153857A (ja) ラベルシート
JP6147065B2 (ja) ラベル
JP6783119B2 (ja) 積層ラベル
JP2017125918A (ja) 配送ラベル
JP6101128B2 (ja) 袋状ラベル
JP2014215350A (ja) 剥離検知ラベル
JP6953125B2 (ja) 積層ラベル
JP6618406B2 (ja) シート体
JP5570291B2 (ja) ラベル
WO2014155544A1 (ja) 袋状ラベル
JP6826866B2 (ja) 積層ラベル
JP6519196B2 (ja) 冊子付き配送伝票
JP5565167B2 (ja) 連続伝票及びその製造方法
JP6929663B2 (ja) ラベル
JP6620053B2 (ja) シート体
JP7062435B2 (ja) ラベル
JP6826867B2 (ja) 積層ラベル及び積層ラベルの製造方法
JP6618407B2 (ja) シート体
WO2014122801A1 (ja) ラベル
JP6121773B6 (ja) ラベル
JP6126423B2 (ja) 袋状ラベル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6737672

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250