JP2002032022A - ラベル - Google Patents

ラベル

Info

Publication number
JP2002032022A
JP2002032022A JP2000215813A JP2000215813A JP2002032022A JP 2002032022 A JP2002032022 A JP 2002032022A JP 2000215813 A JP2000215813 A JP 2000215813A JP 2000215813 A JP2000215813 A JP 2000215813A JP 2002032022 A JP2002032022 A JP 2002032022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release layer
layer
label
base material
glue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000215813A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenobu Kishi
重信 岸
Yutaka Tsuchiya
豊 土屋
Akira Sannomiya
晃 三宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOTOBUKI SEIHAN PRINTING CO
Kotobuki Seihan Printing Co Ltd
Suntory Ltd
Original Assignee
KOTOBUKI SEIHAN PRINTING CO
Kotobuki Seihan Printing Co Ltd
Suntory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOTOBUKI SEIHAN PRINTING CO, Kotobuki Seihan Printing Co Ltd, Suntory Ltd filed Critical KOTOBUKI SEIHAN PRINTING CO
Priority to JP2000215813A priority Critical patent/JP2002032022A/ja
Publication of JP2002032022A publication Critical patent/JP2002032022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種多様な糊や基材に対応して、切離し部の
浮き上がりを防止しながら、切離し部の切り離しを容易
かつ確実に行なうことができるラベルを提供する。 【解決手段】 一部が切離し自在な切離し部6として形
成される基材1と、切離し部6の部分において基材1の
背面に設けられる第一剥離層2と、第一剥離層2に接着
させて第一剥離層2の背面に設けられる第二剥離層3と
を具備してラベルAを形成する。そして、第一剥離層2
と第二剥離層3の接着強度を第一剥離層2と基材1との
接着強度及び第二剥離層3と基材1の背面から第二剥離
層3の背面にかけて設けられる糊層4との接着強度より
も低く設定して、第一剥離層2と第二剥離層3の間で剥
離可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品名や各種情報
等の表示を主な目的として、商品やその容器に貼り付け
て使用されるラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】商品や商品の容器の表面に、商品名や各
種情報等の表示を主な目的として貼り付けられるラベル
において、商品販売促進などのために、ラベルの一部を
切り離すことができるようにしたものがある。これは例
えば、ラベルの一部にミシン目などの切取線を設けて切
り離すことができるようにし、切り離した部分を応募シ
ールなどとして懸賞等に応募することができるようにし
たものである。そしてこのような一部を切り離すことが
できるようにしたラベルとしては、図4に示すようなも
のがある。
【0003】ラベルAは一般に、紙等で形成される基材
1の背面に糊を塗布して糊層4を背面の全面に形成する
ことによって作製されている。従って、基材1にミシン
目などの切取線5を設けて切り離すことができるように
してあっても、ラベルAを商品(あるいはその容器)B
などに貼り付けると、切り離す部分も商品Bに接着され
ることになるので、この部分を切り離すことが困難であ
り、切り離すことができたとしても切離し状態が不完全
であったりする。
【0004】そこで図4(a)のラベルAでは、切取線
5を設けて切り離すことができるようにした切離し部6
の背面を除いて、基材1の背面に糊層4を形成するよう
にしている。このものでは切離し部6は商品Bに糊層4
で貼り付けられていないので、切取線5に沿って切るこ
とによって、切離し部6を切り離すことができるのであ
る。
【0005】しかしこのものでは、基材1の背面に糊を
塗布して糊層4を形成するにあたって、基材1の背面の
全面に糊をべた塗りすることができず、切離し部6には
糊が塗布されないようにした糊板を用いて塗布作業を行
なう必要があり、糊の塗布に手間やコストがかかるとい
う問題があった。また、ラベルAの基材1のうち、切離
し部6は商品Bに接着されていず浮いているので、ラベ
ルAの一部が商品Bの表面から浮き上がった外観にな
り、見栄えが悪くなるという問題があり、またこの浮き
上がった切離し部6が商品の製造時、搬送時、販売時な
どに何かに引っ掛かった場合、破れて紛失し易いという
問題があった。
【0006】また図4(b)のラベルAでは、基材1の
背面の全面に糊を塗布して糊層4を形成し、切離し部6
に対応する部分において糊層4の背面に剥離層11が設
けてある。このものでは、切離し部6の背面の糊層4は
剥離層11が介在しているために商品Bに強く接着され
ないようになっている。従って、切離し部6を切取線5
に沿って基材1から切り取ると、切離し部6が糊層4及
び剥離層11とともに剥がれ、切離し部6を切り離すこ
とができるものである。
【0007】しかしこのものでは、基材1に糊層4と剥
離層11とを事前にラベルメーカーで施しておく必要が
あり、また糊の種類もタック糊などに限られることにな
り、コストアップになると共に使用のうえで制約がある
という問題があり、またラベルAの基材1のうち剥離層
11の部分は接着の強度が弱いので、上記の図4(a)
のものと同様な問題が生じる場合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、糊層4の糊の
種類は、ラベルAを貼る商品を製造する各工場や各製造
ラインなどによって異なっていることが多く、また基材
1の材質もラベルAの種類に応じて多種多様なものが用
いられている。このような状況において、多種多様な糊
や基材1に対応して、切離し部6の浮き上がりを防止し
ながら、切離し部6の切離しを容易かつ確実に行なえる
ラベルが強く求められている。
【0009】そこで、本発明者らは、鋭意研究を重ねた
結果、基材1の切離し部6において、基材1と糊層4の
間に第一剥離層2と第二剥離層3を設ければよいとの着
想を得て、このような課題を克服し、本発明を完成する
に至った。
【0010】従って本発明は、多種多様な糊や基材に対
応して、切離し部の浮き上がりを防止しながら、切離し
部の切り離しを容易かつ確実に行なうことができるラベ
ルを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ラベルは、一部が切離し自在な切離し部6として形成さ
れる基材1と、切離し部6の部分において基材1の背面
に設けられる第一剥離層2と、第一剥離層2に接着させ
て第一剥離層2の背面に設けられる第二剥離層3とを具
備して形成されるものであり、第一剥離層2と第二剥離
層3の接着強度を第一剥離層2と基材1との接着強度及
び第二剥離層3と基材1の背面から第二剥離層3の背面
にかけて設けられる糊層4との接着強度よりも低く設定
して、第一剥離層2と第二剥離層3の間で剥離可能にし
て成ることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項2に係るラベルは、一部が
切離し自在な切離し部6として形成される基材1と、切
離し部6の部分において基材1の背面に設けられる第一
剥離層2と、第一剥離層2に接着させて第一剥離層2の
背面に設けられる第二剥離層3と、基材1の背面から第
二剥離層3の背面にかけて設けられる糊層4とを具備し
て形成されるものであり、第一剥離層2と第二剥離層3
の接着強度を第一剥離層2と基材1との接着強度及び第
二剥離層3と糊層4との接着強度よりも低く設定して、
第一剥離層2と第二剥離層3の間で剥離可能にして成る
ことを特徴とするものである。
【0013】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、第一剥離層2及び第二剥離層3を、樹脂を主成
分とし、ワックスを配合した材料で形成して成ることを
特徴とするものである。
【0014】また請求項4の発明は、請求項3におい
て、第一剥離層2と第二剥離層3のいずれか一方にワッ
クスとしてシリコン系ワックスとポリエチレン系ワック
スを配合すると共に、第一剥離層2と第二剥離層3のい
ずれか他方にワックスとしてシリコン系ワックスのみを
配合して成ることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0016】基材1としては、ラベルに使用されるもの
であれば特に制限されることなく用いることができるも
のであり、基材1の表面には商品名など各種の表示が印
刷してある。また基材1の一部にミシン目などの切取線
5が施してあり、この切取線5で囲まれる部分が応募シ
ールなどとして切り離す切離し部6となるものである。
図3(a)(b)(c)に切取線5と切離し部6の例を
示す。
【0017】またこの切離し部6の部分において、基材
1の背面には剥離材料を塗布して第一剥離層2が設けて
あり、この第一剥離層2の背面に剥離材料を塗布して第
二剥離層3が設けてある。第一剥離層2は切離し部6と
ほぼ同じ形状、同じ大きさに形成されるものであるが、
切取線5よりややはみ出すように形成してあってもよ
い。第二剥離層3は第一剥離層2とほぼ同じ形状、同じ
大きさに形成されるものであるが、第一剥離層2よりや
やはみ出すように形成してあってもよい。
【0018】このように、基材1の切離し部6の背面に
第一剥離層2と第二剥離層3を設けることによって、図
1(a)のようなラベルAを作製することができる。こ
の図1(a)のラベルAは、商品の製造工程で商品にラ
ベラー等でラベルAを貼る前に、第二剥離層3の背面も
含めて基材1の背面の全面に糊をべた塗りして基材1の
背面の全面に糊層4を設け、この糊層4で商品に貼り付
けられるものである。
【0019】あるいは、基材1の切離し部6の背面に第
一剥離層2と第二剥離層3を設けた後、第二剥離層3の
背面も含めて基材1の背面の全面に糊をべた塗りして、
基材1の背面の全面に予め糊層4を設けておくことによ
って、図1(b)のような糊付きのラベルAとして作製
することもできるものである。
【0020】ここで、第一剥離層2と第二剥離層3は、
第一剥離層2と第二剥離層3の間の接着強度が、第一剥
離層2と基材1の間の接着強度及び第二剥離層3と糊層
4の間の接着強度よりも低く、且つ第一剥離層2と第二
剥離層3の間で剥離させることができるような材料で形
成されるものである。そしてこの第一剥離層2と第二剥
離層3の間の接着強度は、図2(a)のように商品(あ
るいはその容器)BなどにラベルAを糊層4で貼り付け
て使用している通常の状態では、第一剥離層2と第二剥
離層3は密着していて剥離しないが、切離し部6を基材
1から切り離すために引き剥がす力を切離し部6に作用
させると、第一剥離層2が第二剥離層3から剥離する程
度の、適度な剥離性を有するものに設定されるものであ
る。
【0021】一方、第一剥離層2は基材1から剥がれる
必要がないので、第一剥離層2と第二剥離層3の間の接
着強度よりも高い接着強度であれば、第一剥離層2と基
材1の接着強度はどの程度のものであってもよい。また
第二剥離層3は糊層4から剥がれる必要がないので、第
一剥離層2と第二剥離層3の間の接着強度よりも高い接
着強度であれば、第二剥離層3と糊層4の接着強度はど
の程度のものであってもよい。つまり、第一剥離層2と
第二剥離層3の間の接着強度が上記の適度な剥離性を有
するものでさえあれば、第一剥離層2としては基材1に
対して剥がれない程度の接着性を有するものであればよ
く、また第二剥離層3としては糊層4に対して剥がれな
い程度の接着性を有するものであればよいものであり、
基材1や糊層4に対しての第一剥離層2や第二剥離層3
の制約はあまりない。従って、基材1の材質や糊層4の
糊の種類が変更されても、第一剥離層2や第二剥離層3
の材料はそのまま適用できることが多く、多種類の基材
1や糊層4の糊に対応することができるものである。
【0022】上記のような適度な接着性と剥離性を有す
る第一剥離層2や第二剥離層3は、樹脂を主成分とし、
これにワックスを配合して調製した剥離材料で形成する
ことができる。例えば第一剥離層2を形成する剥離材料
としては次の「配合1」のような樹脂組成物を用いるこ
とができる。 (配合1) ・ロジン変性フェノール樹脂 25〜35質量% ・アマニ油 15〜25質量% ・軽油 25〜35質量% ・ワックス(ポリエチレン) 8〜15質量% (シリコン) 1〜 5質量% また第二剥離層3を形成する剥離材料としては例えば次
の「配合2」のような樹脂組成物を用いることができ
る。 (配合2) ・スチレンアクリル樹脂 15〜30質量% ・ワックス(シリコン) 10〜20質量% ・水 50〜70質量% 「配合1」や「配合2」のように、樹脂を主成分とする
ことによって、基材1に対する第一剥離層2の接着性や
糊層4に対する第二剥離層3の接着性を確保すると共
に、第一剥離層2と第二剥離層3の間の接着性も確保す
ることもできるものである。またワックスを配合するこ
とによって、ワックス同士の密着性の低さ、特にポリエ
チレン系ワックスとシリコン系ワックスの反発性から、
第一剥離層2と第二剥離層3の間の剥離性を確保するこ
とができるものである。ポリエチレン系ワックスを第一
剥離層2と第二剥離層3の両方に添加すると、かえって
剥離性が悪くなるので好ましくない。従って上記の配合
の材料を用いることによって、第一剥離層2や第二剥離
層3の基材1や糊層4に対する高い接着性を得ながら、
第一剥離層2と第二剥離層3の間に適度な剥離性を有す
る接着強度を実現することができるものである。ここ
で、シリコン系ワックスは第一剥離層2と第二剥離層3
の両方に配合されるが、ポリエチレン系ワックスは第一
剥離層2と第二剥離層3のいずれか一方のみに配合され
ればよいものであり、上記の態様とは逆に、第一剥離層
2にシリコン系ワックスのみを、第二剥離層3にシリコ
ン系ワックスとポリエチレン系ワックスを配合するよう
にしてもよい。また、第一剥離層2や第二剥離層3は上
記の剥離材料を印刷して塗布することによって形成する
ことができるが、一層の印刷で第一剥離層2や第二剥離
層3を形成する他に、二層あるいは三層など複数層の印
刷で第一剥離層2や第二剥離層3を形成するようにして
もよい。
【0023】また糊層4を形成する糊としては、ラベル
Aに使用されるものであれば特に制限されるものではな
く、例えば、グルー糊、タック糊、ディレードタック
糊、ホットメルト糊、瞬間接着剤など任意である。さら
に基材1としては、ラベルAに用いられるものであれば
制約は無く、紙、プラスチックフィルム、合成紙、ある
いは異なる材質のものを積層したものなど、任意であ
り、また表面の保護や美観向上のためにコーティング等
が施されているものであってもよい。
【0024】しかして、上記のように形成されるラベル
Aは、商品(あるいはその容器)Bなどの表面に図2
(a)のように糊層4で貼って使用されるものである。
このようにラベルAを商品Bに貼って使用するにあたっ
て、第一剥離層2と第二剥離層3は接着した状態にある
ため、基材1の切離し部6は第一剥離層2と第二剥離層
3を介して商品Bに貼り付けられており、切離し部6が
部分的に浮き上がるようなことはない。そして切離し部
6を基材1から切り離すときには、切取線5に沿って切
離し部6の周囲を切断し、切離し部6を引き剥がすと、
第一剥離層2と第二剥離層3の間で剥離して、図2
(b)に示すように、切離し部6を容易に切り離すこと
ができるものである。
【0025】尚、切離し部6は基材1にミシン目などで
形成した切取線5によって切り離すことができるように
したが、このような切取線5を設けず、カッターで切っ
たり、手で破ったりして、切離し部6を切り取るように
してもよい。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0027】(実施例1)第一剥離層2用の剥離材料と
して、ロジン変性フェノール樹脂32質量%、アマニ油
21質量%、軽油32質量%、ポリエチレンワックス1
2質量%、シリコンワックス3質量%の配合からなるニ
スAを用い、第二剥離層3用の剥離材料として、スチレ
ンアクリル樹脂25質量%、シリコンワックス15質量
%、水60質量%の配合からなるニスBを用いた。また
基材1として両面アート紙(王子製紙株式会社製「SL
アート」:104.7g/m2)を用い、基材1にミシ
ン目で切取線5を入れることによって、図3(a)のよ
うな四角形の切離し部6や、図3(b)のような三角形
の切離し部6や、図3(c)のような菱形の切離し部6
を形成した。
【0028】そして切離し部6の背面にニスAを1層塗
布して第一剥離層2を形成した後、第一剥離層2の背面
にニスBを1層塗布して第二剥離層3を形成し、さらに
第二剥離層3の背面を含めて基材1の背面の全面に、カ
ゼインを主成分とする糊(日本エヌエスシー株式会社製
「インパーボ903」)を塗布して糊層4を形成するこ
とによって、図1(b)のようなラベルAを作製した
(実施例1−1)。
【0029】また第一剥離層2の背面にニスBを2層塗
布して第二剥離層3を形成するようにした他は、同様に
して図1(b)のようなラベルAを作製した(実施例1
−2)。
【0030】比較のために、切離し部6の背面にニスA
を1層塗布して剥離層を形成し、さらに剥離層の背面を
含めて基材1の背面の全面に、カゼインを主成分とする
糊(日本エヌエスシー株式会社製「インパーボ90
3」)を塗布して糊層4を形成することによって、ラベ
ルAを作製した(比較例1−1)。
【0031】またニスBを1層塗布して剥離層を形成す
るようにした他は、比較例1−1と同様にしてラベルA
を作製した(比較例1−2)。
【0032】またニスBを2層塗布して剥離層を形成す
るようにした他は、比較例1−1と同様にしてラベルA
を作製した(比較例1−3)。
【0033】次に、澱粉を主成分とする糊(常盤化学工
業株式会社製「トキワ770S」)を用いて糊層4を形
成するようにした他は、上記実施例1−1及び実施例1
−2と同様にして、図1(b)のようなラベルAを作製
した(実施例1−3、実施例1−4)。
【0034】比較のために、澱粉を主成分とする糊(常
盤化学工業株式会社製「トキワ770S」)を用いて糊
層4を形成するようにした他は、上記比較例1−1〜比
較例1−3と同様にして、ラベルAを作製した(比較例
1−4、比較例1−5、比較例1−6)。
【0035】次に、澱粉を主成分とする糊(常盤化学工
業株式会社製「トキワ600」)を用いて糊層4を形成
するようにした他は、上記実施例1−1及び実施例1−
2と同様にして、図1(b)のようなラベルAを作製し
た(実施例1−5、実施例1−6)。
【0036】比較のために、澱粉を主成分とする糊(常
盤化学工業株式会社製「トキワ600S」)を用いて糊
層4を形成するようにした他は、上記比較例1−1〜比
較例1−3と同様にして、ラベルAを作製した(比較例
1−7、比較例1−8、比較例1−9)。
【0037】上記のようにして作製した実施例1−1〜
1−6及び比較例1−1〜1−9のラベルAを、ガラス
瓶の表面に貼り付けた。そして切離し部6の部分に浮き
が生じているか否かを観察した後、切取線5に沿って基
材1を切断して切離し部6を切り離し、切離し部6の切
離し性を評価した。評価は、やや抵抗があるが剥離可で
ある場合を「◎」、抵抗が大きいが剥離可である場合を
「○」、剥離しない部分が残る場合を「△」、剥離せず
切り離すことができない場合を「×」としておこなっ
た。結果を表1に示す。尚、表1(表2〜表5について
も同じ)において、「四角」は切離し部6が図3(a)
のもの、「三角」は切離し部6が図3(b)のもの、
「菱形」は切離し部6が図3(c)のものを示す。
【0038】
【表1】 (実施例2)基材1としてマットアート紙(王子製紙株
式会社製「MLC」:104.7g/m2)を用いるよ
うにした他は、上記の実施例1−1〜1−6と同様にし
て、図1(b)のようなラベルAを作製した(実施例2
−1〜実施例2−6)。
【0039】また比較のために基材1としてマットアー
ト紙(王子製紙株式会社製「MLC」:104.7g/
2)を用いるようにした他は、上記の比較例1−1〜
1−9と同様にして、ラベルAを作製した(比較例2−
1〜比較例2−9)。
【0040】上記のようにして作製した実施例2−1〜
2−6及び比較例2−1〜2−9のラベルAについて、
上記と同様にして切離し部6の部分の浮きを観察し、切
離し部6の切離し性を評価した。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】 (実施例3)基材1として蒸着紙(寿精版印刷株式会社
製「EcoREX」:85g/m2)を用いるようにし
た他は、上記の実施例1−1〜1−6と同様にして、図
1(b)のようなラベルAを作製した(実施例3−1〜
実施例3−6)。
【0042】また比較のために基材1として蒸着紙(寿
精版印刷株式会社製「EcoREX」:85g/m2
を用いるようにした他は、上記の比較例1−1〜1−9
と同様にして、ラベルAを作製した(比較例3−1〜比
較例3−9)。
【0043】上記のようにして作製した実施例3−1〜
3−6及び比較例3−1〜3−9のラベルAについて、
上記と同様にして切離し部6の部分の浮きを観察し、切
離し部6の切離し性を評価した。結果を表3に示す。
【0044】
【表3】 (実施例4)基材1として特殊紙(東海パルプ株式会社
製「バガス」:64g/m2)を用いるようにした他
は、上記の実施例1−1〜1−6と同様にして、図1
(b)のようなラベルAを作製した(実施例4−1〜実
施例4−6)。
【0045】また比較のために基材1として特殊紙(東
海パルプ株式会社製「バガス」:64g/m2)を用い
るようにした他は、上記の比較例1−1〜1−9と同様
にして、ラベルAを作製した(比較例4−1〜比較例4
−9)。
【0046】上記のようにして作製した実施例4−1〜
4−6及び比較例4−1〜4−9のラベルAについて、
上記と同様にして切離し部6の部分の浮きを観察し、切
離し部6の切離し性を評価した。結果を表4に示す。
【0047】
【表4】 (実施例5)基材1として特殊紙(特殊製紙株式会社製
「RLT」:81.4g/m2)を用いるようにした他
は、上記の実施例1−1〜1−6と同様にして、図1
(b)のようなラベルAを作製した(実施例5−1〜実
施例5−6)。
【0048】また比較のために基材1として特殊紙(特
殊製紙株式会社製「RLT」:81.4g/m2)を用
いるようにした他は、上記の比較例1−1〜1−9と同
様にして、ラベルAを作製した(比較例5−1〜比較例
5−9)。
【0049】上記のようにして作製した実施例5−1〜
5−6及び比較例5−1〜5−9のラベルAについて、
上記と同様にして切離し部6の部分の浮きを観察し、切
離し部6の切り離し性を評価した。結果を表5に示す。
【0050】
【表5】 表1〜表5にみられるように、切離し部6の背面に第一
剥離層2と第二剥離層3を形成するようにした各実施例
のものは、切り離し部6の切り離し性が良好であり、ま
た切り離し部6に浮き上がりは生じないものであった。
【0051】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係るラ
ベルは、一部が切離し自在な切離し部として形成される
基材と、切離し部の部分において基材の背面に設けられ
る第一剥離層と、第一剥離層に接着させて第一剥離層の
背面に設けられる第二剥離層とを具備して形成されるラ
ベルであって、第一剥離層と第二剥離層の接着強度を第
一剥離層と基材との接着強度及び第二剥離層と基材の背
面から第二剥離層の背面にかけて設けられる糊層との接
着強度よりも低く設定して、第一剥離層と第二剥離層の
間で剥離可能にしてあるので、ラベルを糊層で商品に貼
ると、基材の切離し部は接着し合った第一剥離層と第二
剥離層を介して商品に貼り付けられるものであって、切
離し部が部分的に浮き上がるようなことがないと共に、
切離し部を基材から切り離すときには、第一剥離層と第
二剥離層の間で剥離して、切離し部を容易に切り離すこ
とができるものであり、切離し部の浮き上がりを防止し
ながら切離し部の切り離しを容易にかつ確実に行なうこ
とができるものである。しかも、第一剥離層と第二剥離
層の間の接着強度が適度なものでさえあれば、基材や糊
層に対しての第一剥離層や第二剥離層の制約はあまりな
いものであり、糊層の糊の種類や基材の材質が変更され
ても第一剥離層や第二剥離層はそのまま適用できること
が多く、多種多様な糊や基材に対応することができるも
のである。
【0052】また本発明の請求項2に係るラベルは、一
部が切離し自在な切離し部として形成される基材と、切
離し部の部分において基材の背面に設けられる第一剥離
層と、第一剥離層に接着させて第一剥離層の背面に設け
られる第二剥離層と、基材の背面から第二剥離層の背面
にかけて設けられる糊層とを具備して形成されるラベル
であって、第一剥離層と第二剥離層の接着強度を第一剥
離層と基材との接着強度及び第二剥離層と糊層との接着
強度よりも低く設定して、第一剥離層と第二剥離層の間
で剥離可能にしてあるので、ラベルを糊層で商品に貼る
と、基材の切離し部は接着し合った第一剥離層と第二剥
離層を介して商品に貼り付けられるものであって、切離
し部が部分的に浮き上がるようなことがないと共に、切
離し部を基材から切り離すときには、第一剥離層と第二
剥離層の間で剥離して、切離し部を容易に切り離すこと
ができるものであり、切離し部の浮き上がりを防止しな
がら切離し部の切り離しを容易にかつ確実に行なうこと
ができるものである。しかも、第一剥離層と第二剥離層
の間の接着強度が適度なものでさえあれば、基材や糊層
に対しての第一剥離層や第二剥離層の制約はあまりない
ものであり、糊層の糊の種類や基材の材質が変更されて
も第一剥離層や第二剥離層はそのまま適用できることが
多く、多種多様な糊や基材に対応することができるもの
である。
【0053】また請求項3の発明は、第一剥離層及び第
二剥離層を、樹脂を主成分とし、ワックスを配合した材
料で形成したので、樹脂によって第一剥離層や第二剥離
層の基材や糊層に対する高い接着性を得ながら、ワック
スで第一剥離層と第二剥離層の間に適度な剥離性を有す
る接着強度を得ることが容易になるものである。
【0054】また請求項4の発明は、第一剥離層と第二
剥離層のいずれか一方にワックスとしてシリコン系ワッ
クスとポリエチレン系ワックスを配合すると共に、第一
剥離層と第二剥離層のいずれか他方にワックスとしてシ
リコン系ワックスのみを配合するようにしたので、第一
剥離層と第二剥離層に配合したワックスの反発性から第
一剥離層と第二剥離層の剥離性を容易に確保することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)はそれぞれ断面図である。
【図2】同上の使用状態を示すものであり、(a),
(b)はそれぞれ断面図である。
【図3】同上の切離し部の形状を示すものであり、
(a),(b),(c)はそれぞれ基材の平面図であ
る。
【図4】従来例を示すものであり、(a),(b)はそ
れぞれ断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 第一剥離層 3 第二剥離層 4 糊層 5 切取線 6 切離し部
フロントページの続き (72)発明者 土屋 豊 大阪市天王寺区上汐6丁目4番26号 寿精 版印刷株式会社内 (72)発明者 三宮 晃 大阪市天王寺区上汐6丁目4番26号 寿精 版印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E075 AA07 BA83 DD02 DD44 GA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部が切離し自在な切離し部として形成
    される基材と、切離し部の部分において基材の背面に設
    けられる第一剥離層と、第一剥離層に接着させて第一剥
    離層の背面に設けられる第二剥離層とを具備して形成さ
    れるラベルであって、第一剥離層と第二剥離層の接着強
    度を第一剥離層と基材との接着強度及び第二剥離層と基
    材の背面から第二剥離層の背面にかけて設けられる糊層
    との接着強度よりも低く設定して、第一剥離層と第二剥
    離層の間で剥離可能にして成ることを特徴とするラベ
    ル。
  2. 【請求項2】 一部が切離し自在な切離し部として形成
    される基材と、切離し部の部分において基材の背面に設
    けられる第一剥離層と、第一剥離層に接着させて第一剥
    離層の背面に設けられる第二剥離層と、基材の背面から
    第二剥離層の背面にかけて設けられる糊層とを具備して
    形成されるラベルであって、第一剥離層と第二剥離層の
    接着強度を第一剥離層と基材との接着強度及び第二剥離
    層と糊層との接着強度よりも低く設定して、第一剥離層
    と第二剥離層の間で剥離可能にして成ることを特徴とす
    るラベル。
  3. 【請求項3】 第一剥離層及び第二剥離層を、樹脂を主
    成分とし、ワックスを配合した材料で形成して成ること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のラベル。
  4. 【請求項4】 第一剥離層と第二剥離層のいずれか一方
    にワックスとしてシリコン系ワックスとポリエチレン系
    ワックスを配合すると共に、第一剥離層と第二剥離層の
    いずれか他方にワックスとしてシリコン系ワックスのみ
    を配合して成ることを特徴とする請求項3に記載のラベ
    ル。
JP2000215813A 2000-07-17 2000-07-17 ラベル Pending JP2002032022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000215813A JP2002032022A (ja) 2000-07-17 2000-07-17 ラベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000215813A JP2002032022A (ja) 2000-07-17 2000-07-17 ラベル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002032022A true JP2002032022A (ja) 2002-01-31

Family

ID=18711177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000215813A Pending JP2002032022A (ja) 2000-07-17 2000-07-17 ラベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002032022A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013076947A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Nisshin Oillio Group Ltd ラベル接着方法及び該方法によりラベルを接着したプラスチック容器
JP2013136389A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Osaka Sealing Printing Co Ltd 粘着ラベル
JP2018049159A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 トッパン・フォームズ株式会社 積層ラベル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000075791A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Lintec Corp ラベルおよびラベルの製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000075791A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Lintec Corp ラベルおよびラベルの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013076947A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Nisshin Oillio Group Ltd ラベル接着方法及び該方法によりラベルを接着したプラスチック容器
JP2013136389A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Osaka Sealing Printing Co Ltd 粘着ラベル
JP2018049159A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 トッパン・フォームズ株式会社 積層ラベル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6332631B1 (en) Peel back and re-sealable extended text label with detachment segment
JPS62161185A (ja) 剥離式ク−ポンラベル
JP5987553B2 (ja) 配送伝票
JP2002032022A (ja) ラベル
CN107067954A (zh) 一种不干胶标签
JPH11268449A (ja) 配送伝票
JP6209057B2 (ja) ラベル
JPH056147Y2 (ja)
CN202948651U (zh) 一种多层结构的不干胶展示标签
JP2003122258A (ja) 粘着ラベル類
JP5518405B2 (ja) 両面粘着タックラベル連続体
JP2001271048A (ja) 分離可能な表示部を有する粘着シート
JP2002175014A (ja) 剥離票付き配送伝票とその製造方法、使用方法
JP2010179599A (ja) 伝票用シート
JP4417425B1 (ja) 伝票用シート
JP2007249119A (ja) 封緘用部材及び封緘用部材付き書物
JP4358956B2 (ja) 積層型剥離ラベル及びその製造方法
CN212655733U (zh) 一种新型转贴膜
JP2010228438A (ja) 配送伝票
JP5648337B2 (ja) 配送伝票
JP5609359B2 (ja) 配送伝票
JP2000066596A (ja) 複合ラベル
JPH07276856A (ja) 機密保持ラベル及び機密保持ラベルが貼着された往復葉書
JP2002144767A (ja) 配送伝票
KR930002185Y1 (ko) 엽 서

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070219

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601