JP6737101B2 - 記録ヘッドの相対位置検出方法、及び画像形成装置 - Google Patents

記録ヘッドの相対位置検出方法、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、記録ヘッドの相対位置検出方法及び画像形成装置に関する。
複数のノズルからインクを吐出させ、記録媒体上に適切なパターンで着弾させることで画像を形成するインクジェット式の画像形成装置がある。この画像形成装置では、形成画像の高精度化や高速化に応じてノズル数が増大している。特に、ノズルを記録媒体の所定の搬送方向に対して垂直な幅方向について当該記録媒体の記録幅全体に亘って配列させ、ノズル位置を移動させずに記録媒体のみを移動させながら各ノズルからのインク吐出有無を切り替えることで高速に画像形成を行うラインヘッド型の画像形成装置が知られている。
このラインヘッド型の画像形成装置としては、複数のノズルが配列された記録ヘッドを更に複数幅方向に位置を異ならせながら配列することで、記録幅全体をカバーする構成が広く用いられている。この場合、記録ヘッド同士の相対配置にずれがあると、複数の記録ヘッドの繋ぎ目部分に濃度ムラの筋や画質の低下などが生じるという問題がある。そこで、従来、複数の記録ヘッドの繋ぎ目付近のノズルからインクを吐出させて相対位置をセンサーで検出し、インクを吐出するノズルを調整する技術が知られている(特許文献1)。
特開2005−53167号公報
しかしながら、従来の技術では、記録ヘッドの繋ぎ目部分のノズル自体に不具合やばらつきがあり、所望のテスト画像が正確な位置に形成されない場合に柔軟に対応して相対位置を適切に検出することが出来ないという課題がある。
この発明の目的は、より適切且つ柔軟に記録ヘッドの相対位置を検出することの出来る記録ヘッドの相対位置検出方法及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
画像記録に係る動作を行う複数の記録素子が配列された記録ヘッドを複数有し、複数の前記記録ヘッドにおける前記複数の記録素子の配列範囲のうち所定の幅方向についての範囲が当該幅方向に隣り合う記録ヘッド間で一部重複部分を有するように前記複数の記録ヘッドが設けられた画像記録部を備え、前記幅方向と直交する相対移動方向に前記複数の記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させて当該記録媒体上に画像を記録する画像形成装置における前記複数の記録ヘッドの相対位置を検出する記録ヘッドの相対位置検出方法であって、
前記重複部分に係る一方の記録ヘッドの当該重複部分における所定の前記記録素子により記録されて前記相対移動方向に伸びる基準線と、他方の記録ヘッドの前記重複部分において前記基準線と前記幅方向についての位置が一致し得る範囲内の所定数の前記記録素子により記録されて前記相対移動方向に伸びる前記所定数の比較線とを含むテスト画像を記録するテスト画像記録ステップ、
記録された前記テスト画像から、前記基準線と前記所定数の比較線との前記幅方向についてのずれの度合を示す第1の指標を前記所定数の比較線について各々算出する第1のずれ度算出ステップ、
前記第1の指標とは異なる方法で前記ずれの度合を示す第2の指標を前記所定数の比較線の少なくとも一部について各々算出する第2のずれ度算出ステップ、
前記第1の指標と前記第2の指標との関係に基づいて、前記一方の記録ヘッドと前記他方の記録ヘッドとの前記幅方向についての相対位置を同定する相対位置同定ステップ、
を含むことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
記録された前記テスト画像を撮像する撮像ステップを含み、
前記第1の指標の算出及び前記第2の指標の算出は、撮像された前記テスト画像のデータを用いて行われる
ことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記テスト画像は、3以上の濃度階調の多値画像として撮像され、
前記ずれの度合は、前記幅方向についての輝度分布に基づいて求められる
ことを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記第1の指標及び前記第2の指標のうち少なくとも一方は、前記基準線を含み前記比較線を含まない第1の範囲内の前記幅方向についての輝度分布に基づく所定の算出値と、前記幅方向について前記第1の範囲と同一の範囲であって一本の前記比較線を含む第2の範囲内における前記所定の算出値との差異によって示されることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記所定の算出値は、前記輝度分布の重心位置のずれを示す値であることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項3〜5の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記第1の指標及び前記第2の指標のうち少なくとも一方は、前記基準線を含み前記比較線を含まない第1の範囲内の前記幅方向についての輝度分布と、前記幅方向について前記第1の範囲と同一の範囲であって一本の前記比較線を含む第2の範囲内における前記輝度分布との所定の類似度を示すことを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記所定の類似度は、正規化相互相関であることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項2〜7の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記撮像ステップにおいて、前記テスト画像は、前記幅方向について固定された撮像センサーにより撮像されることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記相対位置同定ステップでは、前記第1の指標と前記第2の指標との関係を示す回帰式を求め、当該回帰式に基づいて前記相対位置を同定することを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記第1のずれ度算出ステップ及び前記第2のずれ度算出ステップの少なくとも一方では、前記比較線に対応する前記記録素子の位置に応じて前記ずれの度合が変化する対応変化範囲を同定し、
前記相対位置同定ステップでは、前記対応変化範囲における前記第1の指標と前記第2の指標との関係を示す回帰式を求め、当該回帰式に基づいて前記相対位置を同定する
ことを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記相対位置同定ステップでは、前記第1の指標及び前記第2の指標のうち一方の指標の値が極小のずれ量を示す値となる場合の前記一方の指標とは異なる他方の指標の値を同定し、前記他方の指標の値と前記比較線に応じた前記記録素子の位置との対応関係を示す回帰式に基づいて、前記同定された前記他方の指標の値に対応する前記記録素子の位置から前記相対位置を同定する
ことを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記テスト画像記録ステップにおいて、前記所定数の比較線は、前記相対移動方向について各々異なる位置に記録され、前記基準線の少なくとも一部分は、前記所定数の比較線と前記相対移動方向について異なる位置に記録されることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項12記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記テスト画像記録ステップにおいて、前記基準線は、前記相対移動方向について前記所定数の比較線が記録される範囲に亘って記録されることを特徴としている。
また、請求項14記載の発明は、請求項1〜13の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法において、
前記テスト画像記録ステップにおいて、前記基準線は、複数の前記記録素子により複数記録されることを特徴としている。
また、請求項15記載の発明は、
画像記録に係る動作を行う複数の記録素子が配列された記録ヘッドを複数有し、複数の前記記録ヘッドにおける前記複数の記録素子の配列範囲のうち所定の幅方向についての範囲が当該幅方向に隣り合う記録ヘッド間で一部重複部分を有するように前記複数の記録ヘッドが設けられた画像記録部と、
前記幅方向と直交する相対移動方向に前記複数の記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させる相対移動部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記重複部分に係る一方の記録ヘッドの当該重複部分における所定の前記記録素子により記録されて前記相対移動方向に伸びる基準線と、他方の記録ヘッドの前記重複部分において前記基準線と前記幅方向についての位置が一致し得る範囲内の所定数の前記記録素子により記録されて前記相対移動方向に伸びる前記所定数の比較線とを含むテスト画像を記録させ、
記録された前記テスト画像から、前記基準線と前記所定数の比較線との前記幅方向についてのずれの度合を示す第1の指標を前記所定数の比較線について各々算出し、
前記第1の指標とは異なる方法で前記ずれの度合を示す第2の指標を前記所定数の比較線の少なくとも一部について各々算出し、
前記第1の指標と前記第2の指標との関係に基づいて、前記一方の記録ヘッドと前記他方の記録ヘッドとの前記幅方向についての相対位置を同定する
ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明に従うと、画像形成装置において、より適切且つ柔軟に記録ヘッドの相対位置を検出することが出来るという効果がある。
本発明の画像形成装置の実施形態であるインクジェット記録装置を示す全体模式図である。 ヘッドユニットの搬送面と対向する面を示す底面図である。 本実施形態のインクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 2つの記録ヘッドにおけるノズル開口部の位置関係について説明する図である。 本実施形態のインクジェット記録装置で位置ずれ量の特定に用いられるテスト画像の例を示す図である。 本実施形態のインクジェット記録装置においてテスト画像の読取結果から得られる基準線と比較線との位置ずれ量の検出例を示す図である。 求められた位置ずれ量と、輝度分布の類似度との対応関係を示す図である。 本実施形態のインクジェット記録装置において実行される相対位置特定処理の制御手順を示すフローチャートである。 テスト画像の読取結果からの位置ずれ量の検出に係る変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の実施形態であるインクジェット記録装置1を示す全体模式図である。
このインクジェット記録装置1は、搬送部10(相対移動部)と、画像形成部20(画像記録部)と、画像読取部30と、制御部40などを備える。
搬送部10は、駆動ローラー11と搬送ベルト12などを有し、駆動ローラー11の回転により、搬送ベルト12の外周面を搬送面として画像形成部20に対して所定の搬送方向(相対移動方向)に相対移動させることで、搬送面上に載置された記録媒体Pを当該搬送方向に移動させる。
画像形成部20は、インクをノズルから吐出して記録媒体Pの上面に着弾させることで画像を記録する記録動作を行う。ここでは、画像形成部20は、4つのヘッドユニット21Y、21M、21C、21K(以下まとめてヘッドユニット21とも記す)を有し、それぞれ、図示略のインク貯留部から供給されるイエロー、マゼンタ、シアン、黒色の各色のインクを吐出する。これらのヘッドユニット21は、何れも搬送方向に垂直な幅方向について、搬送部10により搬送可能とされる最大サイズの記録媒体Pにおける記録可能幅に亘ってノズルが設けられ、インクが吐出可能となっている。
図2は、ヘッドユニット21Kの搬送面と対向する面を示す底面図である。
なお、ヘッドユニット21C、21M、21Yは、このヘッドユニット21Kと同一の構成を有するので、これらについては説明を省略する。
ヘッドユニット21Kには、底面に幅方向について所定の間隔で複数のノズル開口部が配列された8個(複数)の記録ヘッド211a〜211h(まとめて記録ヘッド211とも記す)が設けられており、これらが千鳥格子状に配置されることで、幅方向について記録媒体Pに記録可能とされる最大幅(記録可能幅)に亘って均一な間隔でノズル開口部が配列されたラインヘッドを構成している。即ち、ヘッドユニット21Kは、画像形成の間固定され、記録媒体Pの搬送に応じて搬送方向の異なる位置に順次インクを吐出していくことで、ワンパス方式で画像を記録する。
記録ヘッド211は、幅方向について隣り合う記録ヘッド211におけるノズル開口部の配列範囲が一部ずつ重複部分を有するように配置されている。これら記録ヘッド211の相対位置は、検出されて保持され、重複部分については、当該相対位置の情報に基づいて何れかの記録ヘッド211のノズルによりインクの吐出がなされるように選択調整がなされることで、均一な画像形成が可能とされる。
画像読取部30は、画像形成部20に対し、記録媒体Pの搬送方向について下流側に設けられており、画像形成部20により記録媒体Pの記録面上に形成(記録)された画像を撮像して撮像データとして出力する。画像読取部30は、幅方向についてヘッドユニット21による記録可能幅に亘って撮像素子が配列されたラインセンサー32(図3参照;撮像センサー)を有する。ラインセンサー32は、搬送される記録媒体Pに対して固定され、搬送部10により記録媒体Pを画像読取部30に対して搬送方向に相対移動させながら、幅方向についての撮像対象範囲内の一次元画像データを逐次ラインセンサー32により取得していくことで、記録媒体P上の二次元画像を得ることが出来る。ラインセンサー32としては、例えば、CCDセンサー(Charge Coupled Device)やCMOSセンサー(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などが用いられる。通常では、撮像素子の幅方向についての配置間隔は、記録ヘッド211におけるノズル開口部の幅方向についての配置間隔よりも広い。即ち、ラインセンサー32の撮像解像度は、画像形成部20による記録解像度よりも低い。
制御部40は、インクジェット記録装置1の各部の動作を統括制御する。
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
このインクジェット記録装置1は、制御部40と、搬送部10と、画像形成部20と、画像読取部30とに加えて、通信部50と、記憶部60と、操作表示部70と、バス80などを備える。
制御部40は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する制御動作を行う。また、制御部40は、画像形成部20により形成(記録)され、画像読取部30により読み取られたテスト画像に基づいて、インク吐出に係る調整を行ったり、全体の画質やノズル開口部各々からのインク吐出に係る検査及び対応を行ったりする。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、ROM42(Read Only Memory)及びRAM43(Random Access Memory)などを備える。CPU41は、演算処理を行って動作制御に係る種々の処理を実行する。ROM42には、動作制御に係る制御プログラムが格納されている。ROM42としては、マスクROMや、フラッシュメモリーなどの読み書き可能な不揮発性メモリー、又はこれらの組み合わせが用いられる。
RAM43は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データや各種設定を記憶する。RAM43としては、SRAMやDRAMなどの各種揮発性メモリーが用いられる。
搬送部10は、搬送モーター14とエンコーダー15などを備える。搬送モーター14は、制御部40からの制御信号に基づいて所定の速度で回転動作して駆動ローラー11を回転させることで搬送ベルト12を搬送方向に周回移動させる。エンコーダー15は、搬送速度の計測を行う。エンコーダー15としては、直接搬送ベルト12の移動速度を計測するものの他、駆動ローラー11又は搬送モーター14の回転速度を計測するロータリーエンコーダーなどが用いられ得る。搬送速度は制御部40にフィードバックされて、設定速度の調整に用いられたり、また、所定のタイミングからの移動距離の算出に用いられて、記録媒体P上へのインク吐出位置の調整などに利用されたりする。
画像形成部20は、ヘッド駆動部22と補正部23などを備える。ヘッド駆動部22は、各ヘッドユニット21の記録ヘッド211におけるインク吐出機構を動作させるための駆動信号を出力し、適切なタイミングで動作対象のノズルの開口部からインクを吐出させる。これらの駆動信号は、各ヘッドユニット21(記録ヘッド211)に対して並列に出力される。また、この駆動信号は、搬送部10による記録媒体Pの搬送速度(位置)を計測するエンコーダー15に同期して出力される。インク吐出機構としては、例えば、ノズルに連通するインク流路に沿って設けられた圧電素子に電圧を印加することで圧電素子を変形させてインク流路内のインクに所定の圧力パターンで圧力を加えてインクを吐出させるピエゾ式や、電熱線に電流を流すことで発熱させ、インク流路内のインクを加熱、一部を気化させることで体積変化を生じさせてインクに圧力を加えて吐出させるサーマル式などが用いられる。各ノズルと、当該ノズルに各々連通する個別のインク流路と、これらノズル及びインク流路の各組合せに各々対応するインク吐出機構とにより記録素子が構成される。
補正部23は、幅方向について隣り合う記録ヘッド211におけるノズル開口部の配列範囲の重複部分の位置関係に係るヘッド相対位置情報61に基づいて、駆動ノズルの割り当て調整に係る設定動作を行う。
画像読取部30は、撮像駆動部31とラインセンサー32などを備える。撮像駆動部31は、ラインセンサー32の各撮像素子を動作させて当該撮像素子により所定のサンプリングレートで検出された入射光量、即ち、各撮像素子による記録媒体Pの表面の読取範囲における反射光の所定の濃度階調(例えば、256階調などの多階調)により表される輝度値から撮像データ(多値画像のデータ)を生成し、制御部40(RAM43)又は記憶部60に出力させる動作を行う。撮像データは、CPU41の制御を介さずにDMA(Direct Memory Access)によりRAM43や記憶部60に直接出力されても良い。また、入射光量データから撮像データへの変換時に所定のキャリブレーション動作がなされても良い。ラインセンサー32は、RGB各波長帯の輝度を検出可能に対応する波長フィルター及び/又は撮像素子が配列されている。また、画像読取部30は、記録媒体Pの表面を所定の光量で照射する照明部などを備えていても良い。
通信部50は、所定の通信プロトコルに従って外部のコンピューター端末やプリントサーバーなどから画像形成データやプリントジョブを取得し、また、画像形成に係るステータス信号を出力する。
記憶部60は、通信部50を介して取得された画像形成データ及びその処理データなどを記憶する。また、記憶部60は、記録ヘッド211のノズル開口部の配列についての重複部分に係る位置関係情報をヘッド相対位置情報61として記憶保持する。記憶部60は、画像形成に係る各種実行プログラムを記憶しても良く、CPU41が当該実行プログラムの実行時に読み出してRAM43にロードして用いる。記憶部60としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリーと、RAM(DRAM)などが併用される。
操作表示部70は、表示部71としてユーザーの入力操作受付画面やステータス情報を表示し、また、操作受付部72としてユーザーの入力操作を受け付けて、操作信号を制御部40に出力する。操作表示部70は、例えば、タッチセンサーと液晶画面とが重ねて設けられ、また、これらのドライバーを有する。或いは、表示には、有機ELディスプレイなどの他の表示方式に係る表示画面が用いられても良く、また、ステータス表示用のLEDランプなどが併用されても良い。また、操作の受付には、タッチパネルに代えて又は加えて押しボタンスイッチや回転スイッチなどが設けられていても良い。
バス80は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
次に、本発明の記録ヘッドの相対位置検出方法の実施形態である複数の記録ヘッド211間の相対位置検出動作について説明する。
上述のように、ヘッドユニット21において、複数の記録ヘッド211は、幅方向について隣り合う記録ヘッド211におけるノズル開口部の配列範囲が当該幅方向について一部重複部分を有するように設けられている。
図4は、2つの記録ヘッド211におけるノズル開口部の位置関係について説明する図である。ここでは、記録ヘッド211a、211bの幅方向について重複する部分を示しているが、他の重複部分についても同様である。
ここでは、重複部分に係る2つの記録ヘッド211a、211bには、ノズル開口部がNa個ずつ幅方向に一次元配列されて設けられている。記録ヘッド211a、211bがヘッドユニット21の標準位置に正確に取り付けられている場合には、図4(a)に示すように、それぞれ128個ずつのノズル開口部の配列範囲が幅方向について重複し、k=1〜128について、記録ヘッド211aの「Na−(128−k)」番目のノズル開口部A(Na−(128−k))と記録ヘッド211bの「k」番目のノズル開口部B(k)とが幅方向について位置が一致する。即ち、記録ヘッド211aの「Na−127」番目のノズル開口部A(Na―127)が記録ヘッド211bの1番目のノズル開口部B(1)と幅方向についての位置が一致し、記録ヘッド211aのNa番目のノズル開口部A(Na)が記録ヘッド211bの128番目のノズル開口部B(128)と幅方向について位置が一致する。
これに対し、図4(b)に示すように、記録ヘッド211a、211bの少なくとも一方が標準位置からずれて取り付けられている場合、幅方向について重複するノズル開口部の配列範囲が増減し(ここではd個)、また、幅方向に位置が一致するノズル開口部の対応関係が図4(a)の場合とは異なることになる。
例えば、ヘッドユニット21の組み立て時に記録ヘッド211aと記録ヘッド211bとの間に±380μm以内の相対位置ずれが許容される場合、1200dpi(dots per inch)のノズル配置では、±18ノズル未満のずれが生じ得る。従って、インクジェット記録装置1では、予め、この許容される相対位置ずれの範囲内で位置ずれ量を検出する動作を行い、検出された位置ずれ量に応じたインク吐出動作の補正を行って記録対象画像のデータに従った正しい位置でインクを吐出可能とする。
図5は、本実施形態のインクジェット記録装置1で位置ずれ量の特定に用いられるテスト画像の例を示す図である。
インクジェット記録装置1では、図5(a)に示すように、テスト画像として、重複部分に係る隣り合う記録ヘッド211のうち一方(ここでは、記録ヘッド211a)により、許容される位置ずれ量に応じた間隔(ここでは、36ノズル間隔)で複数の基準ノズルを定めて(例えば、番号「Na−(j−1)×36」、j=1〜4の各ノズル)、当該基準ノズルにより搬送方向に伸びる基準線L1〜L4を記録させ、他方(ここでは、記録ヘッド211b)により、幅方向について基準ノズル(即ち基準線L1〜L4)と位置が一致し得る複数の各ノズル(によるインクの着弾位置)により各々搬送方向について異なる位置に等幅等長の線分を順番に比較線として記録させる。ここでは、基準線L1に対して37本(所定数)の比較線C101〜C137が記録される。基準線L2〜L4に対しても同様に各々37本の比較線が記録される。なお、基準線L1に対する比較線C137と、基準線L2に対する比較線C201とは、記録ヘッド211bにおける同一のノズルにより記録される。即ち、4つの基準ノズルの位置と幅方向について位置が一致し得る記録ヘッド211bの範囲は、j=1〜4について、それぞれ、ノズル開口部B(Na)=1+36×(j−1)〜37+36×(j−1)の位置の範囲である。
このとき、基準線L1〜L4の長さは、対応する37本の比較線が設けられる範囲より長く定められ、ここでは、搬送方向について両端に基準線L1〜L4のみが記録される範囲に含まれるように記録される。即ち、基準線L1〜L4は、ここでは、搬送方向について37本の比較線が記録される範囲に亘って記録され、更に、一部分が37本の比較線と搬送方向について異なる位置に記録される。
このテスト画像は画像読取部30により読み取られ、読み取られた(撮像された)テスト画像のデータを用いて位置ずれ量の同定が行われる。ここでは、先ず、各基準線L1〜L4のうち何れかをそれぞれ幅方向について略中心に含み、搬送方向について一本の比較線Ck(k=101〜137、201〜237、301〜337、401〜437のうちそれぞれ少なくとも一部、例えば、k=119、219、319、419を中心に±5〜10の範囲など)が含まれるエリアE(k)(第2の範囲)を設定し、各エリア内における輝度値Lの分布(輝度分布)(即ち、インクの濃度分布)の幅方向についての重心位置v(G(E(k)))を求める。各エリアでは、背景色の輝度に対し、基準線の範囲と比較線の範囲でそれぞれ輝度が変化するので、重心位置v(G(E(k)))は、比較線Ckの位置に応じて基準線の重心位置からずれて求められる。基準線L1〜L4のみの基準重心位置v(G1)〜v(G4)は、搬送方向について両端の基準エリアF1〜F8(第1の範囲)から基準線ごとに2つずつ求められるので、当該2つの基準重心位置が等しければ、基準エリアF1〜F4のみを用いることが出来、比較線C(k)に係る各エリアE(k)における輝度分布の重心位置v(G(E(k)))の位置ずれ量dv(k)=v((G(E(k)))−v(Gj)が両者のずれの度合を示す第1の指標(輝度分布に基づく所定の算出値、重心位置のずれを示す値)として求められる。記録媒体Pの傾きなどにより2つの基準重心位置に微小なずれがある場合には、比較対象の比較線C(k)の搬送方向についての位置に応じて両者の重み付平均などにより比較線C(k)に対する基準重心位置を求めることが出来る。2つの基準重心位置に大きなずれがある場合には、何らかの問題があるので、以降の処理を中止することが出来る。
図5(a)の例では、記録ヘッド211a、211bが何れも標準位置に設けられており、従って、エリアE(119)、E(219)、E(319)、E(419)の重心位置v((G(E(k)))がそれぞれ基準重心位置v(G1)、v(G2)、v(G3)、v(G4)と一致して位置ずれ量dv(k)が「0」となる。
一方、図5(b)の例では、記録ヘッド211bが記録ヘッド211aに対して幅方向について重複範囲が狭くなる方向にずれて配置されており、その結果、エリアE(115)、E(215)、E(315)、E(415)の重心位置v((G(E(k)))がそれぞれ基準重心位置v(G1)、v(G2)、v(G3)、v(G4)と一致する。
図6は、本実施形態のインクジェット記録装置1においてテスト画像の読取結果から得られる基準線と比較線との位置ずれ量の検出例を示す図である。
図6(a)に示すように、横軸に比較線Ckを示すkの下二桁(k%100=1〜37;ここで「%」は除算の剰余を求める演算記号)、即ち、比較線Ck(比較線Ckを記録するノズルのノズル開口部B)と、当該比較線Ckに対応する基準線Lj(基準線Ljを記録するノズルのノズル開口部A)との相対距離を示す値、縦軸に位置ずれ量dv(k)をプロットすると、基準線Ljに対する比較線Ckの位置に応じて位置ずれ量dv(k)が徐々に「0」に近づき、更に正負が反転して「0」から遠ざかっていく。
なお、上述のように、比較線C137と比較線C201を記録するノズルが同一である場合、何れもエリア内(エリアE(137)、エリアE(201))に含まれるようにエリアサイズを設定すると、これらの比較線C137、C201は、隣接するエリアE101、E237にも含まれるので、エリアの幅方向サイズをこれより小さく設定することが出来る。この場合、エリア内には基準線L1、L2等のみが含まれることになって、位置ずれ量dv(k)は「0」程度の値となる。従って、この場合には、エリア内に比較線が含まれない範囲を除外し、以降では、比較線の位置に応じて位置ずれ量dv(k)が変化する範囲(対応変化範囲)内、即ち、図6(a)における幅W内の結果のみを考慮する。幅Wの設定としては、例えば、中心位置(k%100=19の位置)や位置ずれ量dv(k)が「0」に最も近い位置から両側に向かって最初に位置ずれ量dv(k)が所定の基準値以上となった位置を両端としたり、或いは、より単純に位置ずれ量dv(k)が「0」に最も近い位置から両側に所定数の範囲内としたりすることが出来る。
ここで、全てのノズルから正確にインクが吐出されて正しい位置に着弾しており、且つ、ラインセンサー32が十分な精度で正確に輝度分布を検出していれば、相対距離を示す値と位置ずれ量dv(k)とは比例関係となり、位置ずれ量dv(k)が「0」となる相対距離を示す値に対応するノズルの開口部同士が幅方向について同一の位置となる。しかしながら、実際には、ノズル動作のばらつきなどにより、全ての点が完全な直線上には乗らないので、相対距離を示す値と位置ずれ量dv(k)との間の回帰直線dv(k)=a1×(k%100)+b1を求めても若干の誤差が含まれることになる。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、上記方法とは異なる方法で同様に位置ずれ量に応じたパラメーターと相対位置(相対距離を示す値)との関係を求める。
ここでは、図6(b)に示すように、基準線L1〜L4のみが記録された8つの基準エリアF1〜F8について、各々幅方向についてのラインセンサー32の画素単位での輝度分布Ls(p)(pは画素位置を示す)(基準プロファイル;テンプレート)を取得する。この場合の輝度分布は、必ずしも基準エリアF1〜F8の幅全体について取得しなくても良い。同様に、各比較線C101〜C437に係るエリアE(101)〜E(437)における幅方向についての輝度分布Lr(q)(qは画素位置)を比較し、各々対応する基準プロファイルLs(p)との類似度(所定の類似度)をずれの度合を示す第2の指標として算出する。
類似度としては、特には限られないが、例えば、輝度分布の相互相関に係るマッチング値(ΣLs(p)・Lr(q))や、輝度値のずれ量の二乗和(Σ(Lr(p)−Ls(q)))や絶対値の和(Σ|Lr(p)−Ls(q)|)が用いられ、このときに、更に輝度値を正規化したり(NCC;正規化相互相関)(Σ(Ls(p)・Lr(q))/√(ΣLs(p)・ΣLr(q)))、輝度平均値からのずれ量を用いたり(ZNCC;ゼロ平均正規化相互相関)(Σ(Ls(p)−av(Ls))・(Lr(q)−av(Lr))/√(Σ(Ls(p)−av(Ls))・Σ(Lr(q)−av(Lr)));av(Ls)、av(Lr)は、それぞれLs(p)、Lr(q)の平均値)、両分布の相関係数が用いられたりすることで、インクの濃度や照明の輝度ムラなどの影響を低減させることが出来る。
図6(c)に示すように、相対距離を示す値に対して類似度をプロットすると、基準線と比較線とが完全に重複している場合に類似度が最大となり、即ち、ずれの度合が最小となる。比較線が基準線から左右に離れるに従って類似度が低下(ずれの度合が上昇)していく。この場合も、図6(a)に示した例と同様に、ノズルの特性のばらつきなどにより、各点は、完全に回帰曲線上には乗らない。
図7は、求められた位置ずれ量dv(k)と、輝度分布の類似度NCCとの対応関係を示す図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、上述のように各比較線C101〜C437を各々含むエリアについて二種類の方法で求められたずれの度合を示すパラメーター同士の相関関係を求める。この相関関係は、ここでは、類似度(NCC)(又はZNCC、以下同様)の変化特性に従って二次曲線の回帰式により求められる。これらのパラメーターは、ノズルの特性のばらつきに応じて特性値が相関して変化(低下)するので、相対距離に対して変化する場合と比較して回帰線への影響が小さくなる。
そして、位置ずれ量dv(k)と類似度NCCとの対応関係に基づいて得られる尤もらしいずれの度合、ここでは、類似度NCC(一方の指標)が最大(最小(極小)のずれ量(ずれの度合)を示す値)の場合の位置ずれ量dv(G)(他方の指標)を同定し、この位置ずれ量dv(G)に対応する相対位置を同定する。相対位置の特定には、図6(a)で示した位置ずれ量dv(k)と相対位置との関係を示す回帰直線(回帰式)が用いられる。
図8は、本実施形態のインクジェット記録装置1において実行される相対位置特定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
この相対位置特定処理は、製品の出荷前検査、出荷組み立て時や記録ヘッド211(ヘッドユニット21)の交換後などに操作受付部72への所定の入力操作により開始される。
制御部40(CPU41)は、ヘッド駆動部22と搬送モーター14を動作させて、記録媒体P上に上述のテスト画像を記録させる(ステップS101;テスト画像記録ステップ)。また、制御部40は、撮像駆動部31により記録されたテスト画像の撮像を行わせて撮像データを取得する(ステップS102;撮像ステップ)。
制御部40は、撮像データから4本の基準線L1〜L4の両端部8箇所を同定し、基準エリアF1〜F8を定める(ステップS103)。このとき、制御部40は、各基準線L1〜L4の位置が上下、即ち、基準エリアF1〜F4と基準エリアF5〜F8との間で幅方向についてずれていないかの確認、及びずれている場合の補正(画像の回転処理など)を行っても良い。また、制御部40は、定めた基準エリアF1〜F8における幅方向についての輝度プロファイルをテンプレートデータとして取得する(ステップS104)。
制御部40は、撮像データにおける各エリアの輝度値を用いて幅方向についての重心位置を算出する(ステップS105)。制御部40は、求められた重心位置とノズル相対位置に応じた値「k%100」(或いは、相対位置;ノズル間隔をdとして「dx=d×(k%100)」と間で回帰直線を算出する(ステップS106)。
ステップS105、S106により第1のずれ度算出ステップが構成される。
制御部40は、算出された回帰直線に基づいて、重心位置と相対位置との関係が当該回帰直線に所定のレベル以上で乗っている範囲のエリアを選択し(ステップS107)、選択されたこれらのエリアの輝度プロファイルとテンプレートの輝度プロファイルとの間で上述のNCCを算出する(ステップS108;第2のずれ度算出ステップ)。
制御部40は、選択されたエリアの位置ずれ量dv(dx)とNCCとの対応関係を二次回帰曲線で求める(ステップS109)。また、制御部40は、求められた二次回帰曲線におけるNCCの極大位置での最適化位置ずれ量dv(G)を同定する。制御部40は、この最適化位置ずれ量dv(G)をステップS106で求められた回帰直線におけるdv(dx)に代入し、対応する相対位置dx(又は相対ノズル位置「k%100」や、その標準位置からのずれ「k%100−19」など。或いは、相対位置を同定可能な値であれば、所定の基準位置にインクを吐出するノズルの絶対位置などであっても良い)を算出する(ステップS110)。
ステップS109、S110の処理により相対位置同定ステップが構成される。
制御部40は、相対位置dxをヘッド相対位置情報61として記憶部60に記憶させ、また、表示部71に表示を行わせる(ステップS111)。そして、制御部40は、相対位置特定処理を終了する。
[変形例]
上述の実施形態では、ずれの度合を示す2種類のパラメーターとして、重心の位置ずれ量及びNCCを用いることとして、NCCの他にZNCCなども利用可能である点について説明したが、パラメーターとしては、他の値を用いることが出来る。例えば、各エリアE(101)〜E(437)において、基準線と比較線の位置を各々同定し、その距離を算出して位置ずれ量として用いても良い。
図9は、テスト画像の読取結果からの位置ずれ量の検出に係る変形例を示す図である。
上述のように、基準線と比較線の位置を同定して得られた距離(即ち、ずれの度合)を相対位置に対してプロットすると、各点は直線状に分布するので回帰直線を求めることで相対距離を統計的に同定することが出来るが、重心位置を単独で用いた場合と同様に、ノズルの特性のばらつきなどの影響を受け得る。従って、求められた距離と、上述の輝度分布の類似度などの他の指標と併用することで、より適切な精度で且つノズル吐出不良などに対応可能な柔軟な相対位置関係の検出を行うことが出来る。
この場合、図5で示したテスト画像の出力では、基準線と比較線が重なって分離出来ない範囲では距離を特定することが出来ないので、これらのエリアのデータを回帰直線の決定に利用することが出来ない。そこで、基準線を比較線と同一のエリア内に記録させず、各々幅方向について同一範囲の別個のエリアに記録させて、即ち、基準線L1〜L4をエリアF1〜F8の内部でのみ記録させ、それぞれ線の位置を同定することで、距離を求めることが出来る。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1における記録ヘッドの相対位置検出方法では、画像記録に係る動作を行う複数の記録素子が配列された記録ヘッド211を複数有し、複数の記録ヘッド211における複数の記録素子の配列範囲のうち所定の幅方向についての範囲が当該幅方向に隣り合う記録ヘッド211間で一部重複部分を有するように複数の記録ヘッド211が設けられた画像形成部20(ヘッドユニット21)を備え、幅方向と直交する搬送方向に複数の記録ヘッド211と記録媒体Pとを相対移動させて当該記録媒体P上に画像を記録するインクジェット記録装置1における複数の記録ヘッド211の相対位置を検出する記録ヘッドの相対位置検出方法であって、重複部分に係る一方の記録ヘッド211aの当該重複部分における基準記録素子により記録されて搬送方向に伸びる基準線L1〜L4と、他方の記録ヘッド211bの重複部分において基準線L1〜L4と幅方向についての位置が一致し得る範囲内の所定数(各々37個)の記録素子により記録されて搬送方向に伸びる各37本の比較線(C101〜C137、C201〜C237、C301〜C337、C401〜C437)とを含むテスト画像を記録するテスト画像記録ステップ、記録されたテスト画像から、基準線L1〜L4と各37本の比較線との幅方向についてのずれの度合を示す位置ずれ量dv(k)を第1の指標として37本の比較線について各々算出する第1のずれ度算出ステップ、位置ずれ量dv(k)とは異なる方法でずれの度合を示す輝度分布の類似度(ここでは、NCC)を37本の比較線の少なくとも一部について各々算出する第2のずれ度算出ステップ、位置ずれ量dv(k)と類似度(NCC)との関係に基づいて、一方の記録ヘッド211aと他方の記録ヘッド211bとの幅方向についての相対位置を同定する相対位置同定ステップ、を含む。
これにより、一つの指標のみではノズルの吐出不良の影響などにより生じ易い誤差を低減させ、容易な手法でより正確且つ確実に記録ヘッド211間の相対位置を検出することが出来る。
また、記録されたテスト画像を撮像する撮像ステップを含み、位置ずれ量dv(k)の算出及びNCCなどの類似度の算出は、撮像されたこのテスト画像のデータを用いて行われる。このように撮像されたデータを用いることで、類似度の算出などに係る正規化やゼロ平均などの演算処理を容易に行うことが出来る。
また、テスト画像は、3以上の濃度階調の多値画像として輝度を検出するラインセンサー32により撮像され、ずれの度合は、幅方向についての輝度分布に基づいて求められる。このように多値画像を用いてその分布に基づく処理を行うので、特に、ラインセンサー32の解像度が粗い場合などに、二値画像の利用よりも正確に位置の同定がし易くなる。
また、2つの指標のうち一方である位置ずれ量dv(k)は、基準線L1〜L4を含み比較線を含まない基準エリアF1〜F8内の幅方向についての輝度分布に基づく基準重心位置v(G1)〜v(G8)と、幅方向について基準エリアF1〜F8と同一の範囲であって比較線C101〜C137、C201〜C237、C301〜C337、C401〜C437のうち一本を含むエリアE(101)〜E(137)、E(201)〜E(237)、E(301)〜E(337)、E(401)〜E(437)内における重心位置v(k%100)との差異によって示される。
また、このように、輝度分布の重心位置のずれを示す値を求めることで、基準線や比較線の位置自体を特定しなくても統計的に正確な相対位置を同定することが出来るので、ラインセンサー32の解像度などに応じた位置同定誤差の影響を受けづらくなる。
また、2つの指標のうち一方は、基準線L1〜L4を含み比較線を含まない基準エリアF1〜F8の幅方向についての輝度分布と、幅方向について基準エリアF1〜F8と同一の範囲であって比較線のうち一本を含むエリアE(101)〜E(137)、E(201)〜E(237)、E(301)〜E(337)、E(401)〜E(437)内における輝度分布との所定の類似度を示す。このように、ラインセンサー32の各画素位置における輝度の傾向を用いることで、より多くの情報を生かして複数の記録ヘッド間の正確な位置関係を求めることが出来る。
また、所定の類似度は、正規化相互相関(ゼロ平均化したものを含む)であり、これにより、複数のノズル間の吐出特性の違いなどによる濃度ムラなどの影響を低減、取り除いてより的確に基準プロファイルと各比較線を含む輝度分布との類似度を定量的に比較することが出来る。
また、撮像ステップにおいて、テスト画像は、幅方向について固定されたラインセンサー32により撮像されるので、ラインセンサー32の位置変化などを考慮せずにより容易且つ高速に処理を行うことが出来る。
また、相対位置特定処理におけるステップS109の処理(相対位置同定ステップ)では、2つの指標(パラメーター)である位置ずれ量dv(k)と類似度(NCC)との関係を示す回帰式を求める。そして、この回帰式に基づいて最適なずれの度合の値に対応する相対位置を同定する。これらの指標は何れも基準線と比較線とのずれに応じたパラメーターであり、ノズルの吐出不良などによる影響が各々に対して及ぶことで、回帰式で示される回帰線に対するずれ方向(ばらつき)への影響が小さいので、より精度良くこれら2つのパラメーター間の関係を見積もることが出来る。
また、位置ずれ量dv(k)を求める第1のずれ度算出ステップ及び輝度分布の類似度を求める第2のずれ度算出ステップの少なくとも一方では、比較線に対応する記録素子の位置に応じてずれの度合が変化する対応変化範囲を同定し、この対応変化範囲における位置ずれ量dv(k)と輝度分布との関係を示す回帰式を求める。即ち、比較線と基準線とのずれが大きく、比較線が検出エリアからはみ出てずれ量と指標値とが対応しないような範囲がある場合には、当該範囲を除外して処理を行うので、複数の基準線L1〜L4を設けるような場合に、指標値の算出に係る画像範囲の設定を容易に行って簡便な処理で適切な値を取得することが出来る。
また、相対位置特定処理におけるステップS109の処理では、2つの指標のうち一方の指標である類似度が極大(ずれの度合が極小)となる場合の他方の指標である位置ずれ量dv(k)の値を同定し、ステップS110の処理では、位置ずれ量dv(k)の値と比較線に応じた記録素子の位置との対応関係を示す回帰式に基づいて、同定された位置ずれ量dv(k)の値に対応する記録素子の位置から記録ヘッド間の相対位置を同定する。
このように複数パラメーター間の対応を特にそれらの精度などに応じて利用して記録ヘッド間の相対位置に対応する値をより精度良く取得し、この値に基づいて記録ヘッドの相対位置を同定するので、従来よりも記録ヘッドの相対位置を安定して精度良く求めることが可能となる。
また、テスト画像記録ステップにおいて、所定数の比較線は、搬送方向について各々異なる位置に記録され、基準線の少なくとも一部分は、所定数の比較線と搬送方向について異なる位置に記録される。このように、基準線のみが設けられるエリアと、各比較線が設けられるエリアとを各々搬送方向に分離して配置するので、ラインセンサー32により順次各エリアを読み取って比較する処理を正確に行いやすい。
また、テスト画像記録ステップにおいて、基準線L1〜L4は、搬送方向について所定数の比較線が記録される範囲に亘って記録されるので、基準線と比較線とが同時にエリア内に記録され、これにより、基準線と比較線とのずれを容易且つ確実に各輝度分布から取得することが出来る。
また、テスト画像記録ステップにおいて、基準線L1〜L4は、複数の記録素子により複数記録される。統計的な処理では、処理点数を増やすことで精度を向上させることが出来、また、何れかのノズルに吐出不良があった場合でも同一の処理で当該吐出不良をカバーして記録ヘッド211間の相対位置を算出することが出来るので、処理を複雑化せずにより精度の良い相対位置を得ることが出来る。
また、本実施形態のインクジェット記録装置1は、画像記録に係る動作を行う複数の記録素子が配列された記録ヘッド211を複数有し、複数の記録ヘッド211における複数の記録素子(ノズル開口部)の配列範囲のうち所定の幅方向についての範囲が幅方向に隣り合う記録ヘッド211間で一部重複部分を有するように複数の記録ヘッド211が設けられた画像形成部20(ヘッドユニット21)と、幅方向と直交する搬送方向に複数の記録ヘッド211と記録媒体Pとを相対移動させる搬送部10と、制御部40と、を備え、制御部40は、重複部分に係る一方の記録ヘッド211aの当該重複部分における所定の記録素子により記録されて搬送方向に伸びる基準線L1〜L4と、他方の記録ヘッド211bの重複部分において基準線L1〜L4と幅方向についての位置が一致し得る範囲内の所定数(各37個)の記録素子により記録されて搬送方向に伸びる所定数の比較線C101〜C137、C201〜C237、C301〜C337、C401〜C437とを含むテスト画像を記録させ、記録されたこのテスト画像から、基準線L1〜L4と所定数の比較線C101〜C137、C201〜C237、C301〜C337、C401〜C437との幅方向についてのずれの度合を示す第1の指標としての位置ずれ量dv(k)を所定数の比較線について各々算出し、位置ずれ量dv(k)とは異なる方法でずれの度合を示す第2の指標としての基準線の輝度分布との類似度を所定数の比較線の少なくとも一部について各々算出し、位置ずれ量dv(k)と類似度との関係に基づいて、一方の記録ヘッド211aと他方の記録ヘッド211bとの幅方向についての相対位置を同定する。
このように、複数の記録ヘッド211が設けられたインクジェット記録装置1において、複数のパラメーター(指標)を用いて当該複数の記録ヘッド211間の相対位置を同定することで、吐出不良や吐出ムラなどの影響を受けにくくより適切且つ柔軟に記録ヘッドの相対位置を検出することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ヘッドユニット21は、ノズル開口部が幅方向に一次元配列されて複数の記録ヘッド211が千鳥格子状に配置されることとして示したが、ノズル開口部の配置は二次元配列(即ち、配列範囲は二次元エリア)であっても良いし、記録ヘッド211は、幅方向及び搬送方向に対しそれぞれ斜め傾いて配置されることで、部分的にノズル開口部の位置が幅方向に重複するものであっても良い。
また、相対位置の算出に用いる2つのパラメーター(指標)は、重心位置及び輝度分布の類似度に限られない。基準線及び比較線の位置が同定されて位置ずれ量が算出されても良いし、他のパラメーターが用いられても良い。また、この場合には、多値画像ではなく二値画像が撮像、取得されても良い。
また、ステップS109の処理において何れのパラメーターが基準とされても良いし、或いは、両パラメーターの関係に応じて何れの極小のずれ量を示す位置からもずれた位置が基準とされても良い。
また、上記実施の形態では、基準線(基準ノズル)と対応する範囲の全ての比較線を記録させたが、必ずしも全てを記録しなくても相対位置の同定は可能である。特に、予め吐出不良のノズルが知られている場合であって、例えば、インクの吐出がそもそもなされない場合や、吐出の方向が大きく搬送方向にずれるといった場合には、当該ノズルによる比較線の記録を行わせないこととしても良い。
また、上記実施の形態では、ラインヘッドにおける複数の記録ヘッド211間の相対位置をラインセンサー32による撮像データに基づいて検出したが、複数の記録ヘッド211が搬送方向に直交する方向に一部(実施形態で示した128ノズルには限られない)重複範囲を有して配置されているものであれば、ラインヘッドに限られない。また、撮像もラインセンサー32ではなく、幅方向に移動させながら行うものであっても良い。また、ラインセンサー32をインクジェット記録装置1が備えている必要は無く、外部の撮像センサーを用いて撮像を行って撮像データに基づいて相対位置を検出しても良い。この相対位置の検出動作も外部のコンピューターなどにより行うことが可能である。
また、上記実施の形態では、4本の基準線を設けることとしたが、これに限られない。例えば、隣接するエリアE(k)とE(k+1)とが完全に分離するように、基準線を3本に減らしても良い。また、複数のヘッドユニット21、即ち、各色のインク吐出に係る構成については各々別個に相対位置が検出される。なお、ラインセンサー32の検出波長とインク色との組合せによって基準線や比較線を同一範囲に重ねて記録しても独立して別個に検出が可能な場合には、同一範囲内に当該複数色のインク吐出に係る記録ヘッド211により基準線や比較線を記録させても良い。
また、上記実施の形態では、ステップS107の処理で選択された範囲のみについてNCCの算出を行って利用したが、NCCを機械的に全て算出した後に選択された範囲のデータのみを利用して以後の処理を行うこととしても良い。
また、上記実施の形態では、インクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、複数の記録素子により各画素単位で出力を行って画像を形成する他の画像形成装置、例えば、LEDプリンターなどにおいても本発明を適用することが出来る。
その他、上記実施の形態で示した構成、動作内容やその手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 インクジェット記録装置
10 搬送部
11 駆動ローラー
12 搬送ベルト
14 搬送モーター
15 エンコーダー
20 画像形成部
21、21C、21M、21Y、21K ヘッドユニット
211、211a〜211h 記録ヘッド
22 ヘッド駆動部
23 補正部
30 画像読取部
31 撮像駆動部
32 ラインセンサー
40 制御部
41 CPU
42 ROM
43 RAM
50 通信部
60 記憶部
61 ヘッド相対位置情報
70 操作表示部
71 表示部
72 操作受付部
80 バス
P 記録媒体

Claims (15)

  1. 画像記録に係る動作を行う複数の記録素子が配列された記録ヘッドを複数有し、複数の前記記録ヘッドにおける前記複数の記録素子の配列範囲のうち所定の幅方向についての範囲が当該幅方向に隣り合う記録ヘッド間で一部重複部分を有するように前記複数の記録ヘッドが設けられた画像記録部を備え、前記幅方向と直交する相対移動方向に前記複数の記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させて当該記録媒体上に画像を記録する画像形成装置における前記複数の記録ヘッドの相対位置を検出する記録ヘッドの相対位置検出方法であって、
    前記重複部分に係る一方の記録ヘッドの当該重複部分における所定の前記記録素子により記録されて前記相対移動方向に伸びる基準線と、他方の記録ヘッドの前記重複部分において前記基準線と前記幅方向についての位置が一致し得る範囲内の所定数の前記記録素子により記録されて前記相対移動方向に伸びる前記所定数の比較線とを含むテスト画像を記録するテスト画像記録ステップ、
    記録された前記テスト画像から、前記基準線と前記所定数の比較線との前記幅方向についてのずれの度合を示す第1の指標を前記所定数の比較線について各々算出する第1のずれ度算出ステップ、
    前記第1の指標とは異なる方法で前記ずれの度合を示す第2の指標を前記所定数の比較線の少なくとも一部について各々算出する第2のずれ度算出ステップ、
    前記第1の指標と前記第2の指標との関係に基づいて、前記一方の記録ヘッドと前記他方の記録ヘッドとの前記幅方向についての相対位置を同定する相対位置同定ステップ、
    を含むことを特徴とする記録ヘッドの相対位置検出方法。
  2. 記録された前記テスト画像を撮像する撮像ステップを含み、
    前記第1の指標の算出及び前記第2の指標の算出は、撮像された前記テスト画像のデータを用いて行われる
    ことを特徴とする請求項1記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  3. 前記テスト画像は、3以上の濃度階調の多値画像として撮像され、
    前記ずれの度合は、前記幅方向についての輝度分布に基づいて求められる
    ことを特徴とする請求項2記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  4. 前記第1の指標及び前記第2の指標のうち少なくとも一方は、前記基準線を含み前記比較線を含まない第1の範囲内の前記幅方向についての輝度分布に基づく所定の算出値と、前記幅方向について前記第1の範囲と同一の範囲であって一本の前記比較線を含む第2の範囲内における前記所定の算出値との差異によって示されることを特徴とする請求項3記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  5. 前記所定の算出値は、前記輝度分布の重心位置のずれを示す値であることを特徴とする請求項4記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  6. 前記第1の指標及び前記第2の指標のうち少なくとも一方は、前記基準線を含み前記比較線を含まない第1の範囲内の前記幅方向についての輝度分布と、前記幅方向について前記第1の範囲と同一の範囲であって一本の前記比較線を含む第2の範囲内における前記輝度分布との所定の類似度を示すことを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  7. 前記所定の類似度は、正規化相互相関であることを特徴とする請求項6記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  8. 前記撮像ステップにおいて、前記テスト画像は、前記幅方向について固定された撮像センサーにより撮像されることを特徴とする請求項2〜7の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  9. 前記相対位置同定ステップでは、前記第1の指標と前記第2の指標との関係を示す回帰式を求め、当該回帰式に基づいて前記相対位置を同定することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  10. 前記第1のずれ度算出ステップ及び前記第2のずれ度算出ステップの少なくとも一方では、前記比較線に対応する前記記録素子の位置に応じて前記ずれの度合が変化する対応変化範囲を同定し、
    前記相対位置同定ステップでは、前記対応変化範囲における前記第1の指標と前記第2の指標との関係を示す回帰式を求め、当該回帰式に基づいて前記相対位置を同定する
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  11. 前記相対位置同定ステップでは、前記第1の指標及び前記第2の指標のうち一方の指標の値が極小のずれ量を示す値となる場合の前記一方の指標とは異なる他方の指標の値を同定し、前記他方の指標の値と前記比較線に応じた前記記録素子の位置との対応関係を示す回帰式に基づいて、前記同定された前記他方の指標の値に対応する前記記録素子の位置から前記相対位置を同定する
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  12. 前記テスト画像記録ステップにおいて、前記所定数の比較線は、前記相対移動方向について各々異なる位置に記録され、前記基準線の少なくとも一部分は、前記所定数の比較線と前記相対移動方向について異なる位置に記録されることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  13. 前記テスト画像記録ステップにおいて、前記基準線は、前記相対移動方向について前記所定数の比較線が記録される範囲に亘って記録されることを特徴とする請求項12記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  14. 前記テスト画像記録ステップにおいて、前記基準線は、複数の前記記録素子により複数記録されることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の記録ヘッドの相対位置検出方法。
  15. 画像記録に係る動作を行う複数の記録素子が配列された記録ヘッドを複数有し、複数の前記記録ヘッドにおける前記複数の記録素子の配列範囲のうち所定の幅方向についての範囲が当該幅方向に隣り合う記録ヘッド間で一部重複部分を有するように前記複数の記録ヘッドが設けられた画像記録部と、
    前記幅方向と直交する相対移動方向に前記複数の記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させる相対移動部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記重複部分に係る一方の記録ヘッドの当該重複部分における所定の前記記録素子により記録されて前記相対移動方向に伸びる基準線と、他方の記録ヘッドの前記重複部分において前記基準線と前記幅方向についての位置が一致し得る範囲内の所定数の前記記録素子により記録されて前記相対移動方向に伸びる前記所定数の比較線とを含むテスト画像を記録させ、
    記録された前記テスト画像から、前記基準線と前記所定数の比較線との前記幅方向についてのずれの度合を示す第1の指標を前記所定数の比較線について各々算出し、
    前記第1の指標とは異なる方法で前記ずれの度合を示す第2の指標を前記所定数の比較線の少なくとも一部について各々算出し、
    前記第1の指標と前記第2の指標との関係に基づいて、前記一方の記録ヘッドと前記他方の記録ヘッドとの前記幅方向についての相対位置を同定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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