JP5971151B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、及びプログラムに関する。
特許文献1には、インクを吐出する複数のノズルを配列した記録ヘッドを用い、記録媒体上にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置における画像補正方法において、記録ヘッドの記録特性を測定するための少なくとも2種類の一様なパターンを出力する出力工程と、出力した前記パターンの濃度分布を測定する測定工程と、前記測定工程による測定結果に基づいて、前記複数のノズルそれぞれに対応させて補正を行うためのデータを、前記パターンの種類毎に算出する算出工程と、前記少なくとも2種類のパターンそれぞれに対応した前記データを比較し、前記複数のノズルそれぞれの状態を複数の種類に分類し、前記複数のノズルそれぞれに対応する画像を補正する工程と、からなり、前記出力工程により出力する前記少なくとも2種類のパターンは、それぞれ記録デューティが異なるパターンであり、前記画像を補正する工程は、前記分類された状態種類に応じて異なる補正処理を行うことを特徴とする画像補正方法が開示されている。
一方、特許文献2には、プリントヘッドを用い、プリント媒体にドット形成位置条件を異ならせた第1および第2プリントにより画像のプリントを行うプリント装置に対し、前記第1および第2プリントでのプリント位置合わせを行うための処理を行うプリント位置合わせ方法であって、前記第1プリントおよび第2プリントにより形成されるパターンであって、該第1プリントと該第2プリントとの相対的なプリント位置の複数のずれ量に対応してそれぞれ形成され、該複数のずれ量に対応してそれぞれ光学特性を示す複数のパターンを前記プリントヘッドに形成させるパターン形成工程と、当該形成された複数のパターンそれぞれの光学特性を測定する測定工程と、当該測定された複数のパターンそれぞれの光学特性に基づき、前記第1プリントと前記第2プリントとの間のドット形成位置条件の調整値を得る調整値取得工程と、前記パターン形成工程、前記測定工程および前記調整値取得工程を複数回、異なるドット位置合わせ精度毎に実行させて前記プリントを行う際の調整値を得させるプリント用調整値取得工程と、を具えたことを特徴とするプリント位置合わせ方法が開示されている。
また、特許文献3には、複数の記録素子を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び被記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記被記録媒体とを相対移動させる搬送手段と、前記複数の記録素子のうち記録不良の記録素子を示す記録不良情報を取得する記録不良情報取得手段と、前記記録不良情報取得手段が取得した記録不良情報に基づいて、前記記録不良の記録素子による画像欠陥を補正する記録不良補正手段と、前記記録ヘッドによって記録された濃度測定用テストチャートの画像であって、前記記録不良補正手段により補正された画像を読み取る画像読み取り手段と、前記画像読み取り手段によって読み取った濃度測定用テストチャートの画像に基づいて、前記複数の記録素子の記録濃度を示す記録濃度情報を取得する記録濃度情報取得手段と、前記記録濃度情報取得手段が取得した記録濃度情報に基づいて、濃度補正情報を算出する濃度補正情報算出手段と、前記濃度補正情報算出手段が算出した濃度補正情報に基づいて、画像データの濃度を補正する濃度補正手段と、前記濃度測定用テストチャートの出力時に前記記録不良補正手段による補正が行われていない新たな記録不良の記録素子を示す無補正記録不良情報を取得する無補正記録不良情報取得手段と、前記無補正記録不良情報取得手段が取得した無補正記録不良情報に基づいて、前記濃度補正情報を修正する記録濃度情報修正手段と、を備えたことを特徴とする画像記録装置が開示されている。
さらに、特許文献4には、印刷対象の画像データを、予め用意されたマスクパターンを用いて間引くことによって印刷パス毎に印刷すべきドットデータを生成し、そのドットデータに基づいて印刷を行うインタレース印刷方式のインクジェット印刷装置であって、1つの印刷パス数(nパス:nは2以上)につき1パス目からnパス目までの1組のマスクパターンを、組毎に異ならせてm組(mは2以上)保持するマスクパターン記憶手段と、
前記m組のマスクパターンを用いて、印刷対象の入力画像データの同じ画像データ部分をインタレース印刷したm個の画像部分を含むマスクパターン選択チャートを印刷出力する選択チャート印刷手段と、ユーザにより前記m個の画像部分のいずれかの選択入力を受ける入力手段と、前記選択入力に対応するマスクパターンの組を用いて前記印刷対象の入力画像全体をインタレース印刷する入力画像印刷手段とを備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置が開示されている。
特開2003−136701号公報 特開平11−291470号公報 特開2010−188663号公報 特開2007−022017号公報
本発明は、さまざまな印刷密度で発生する不良ノズルを、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定することができる画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、液滴を吐出するための複数のノズルと、前記複数のノズルの少なくとも一部のノズルについて液滴を不吐出とするノズルを定め、定めたノズル以外の残りのノズルを用いて予め定められた画像情報に基づいて画像を形成することを、前記定めたノズル毎に行って複数の画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により形成された複数の画像に基づいて、前記複数のノズルの中の液滴吐出が異常な異常ノズルを示す情報を取得する取得手段と、を含み、前記画像形成手段は、前記複数のノズルの各々の位置を特定可能な第1の画像に基づいて特定された一部のノズルについて液滴を不吐出とするノズルを定めると共に、前記複数のノズルから吐出された液滴により形成される画像形成密度が異なる複数の画像に基づいて特定された画像形成密度で画像が形成されるように前記予め定められた画像情報の画像形成密度を定めるものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記取得手段は、前記画像形成手段により形成された複数の画像に基づきユーザが特定した異常ノズルを示す情報を取得するものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段をさらに含み、前記取得手段は、前記画像形成手段により形成された複数の画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた画像情報から、前記記録媒体の搬送方向に沿った画像濃度の積算値を前記複数の画像ごとに求めると共に、前記積算値の差分に基づいて前記異常ノズルを示す情報を取得するものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の発明において、前記画像形成手段は、前記異常ノズルから液滴が吐出されないように制御すると共に、記録媒体の搬送方向と交差する方向における画像形成を1度にまとめて行うようにして画像形成するための画像情報に基づいて前記複数のノズルのうちの前記異常ノズルを除いたノズルから液滴が吐出されるように制御するものである。
さらに、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記画像形成手段は、画像形成するための画像情報を補正し、前記記録媒体における異常ノズルに対応する領域が、前記複数のノズルのうちの前記異常ノズルを除いたノズルから吐出された液滴により画像形成されるように制御するものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項に記載のプログラムは、コンピュータを、液滴を吐出するための複数のノズルの少なくとも一部のノズルについて液滴を不吐出とするノズルを定め、定めたノズル以外の残りのノズルを用いて予め定められた画像情報に基づいて画像を形成することを、前記定めたノズル毎に行って複数の画像を形成する画像形成手段であって、前記複数のノズルの各々の位置を特定可能な第1の画像に基づいて特定された一部のノズルについて液滴を不吐出とするノズルを定めると共に、前記複数のノズルから吐出された液滴により形成される画像形成密度が異なる複数の画像に基づいて特定された画像形成密度で画像が形成されるように前記予め定められた画像情報の画像形成密度を定める画像形成手段と、前記画像形成手段により形成された複数の画像に基づいて、前記複数のノズルの中の液滴吐出が異常な異常ノズルを示す情報を取得する取得手段と、として機能させるためのものである。
請求項1、及び請求項に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、さまざまな印刷密度で発生する不良ノズルを、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定することができ、また、本発明の第1の画像及び第2の画像を用いない場合に比較して、より効率的に、さまざまな印刷密度で発生する不良ノズルを、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定することができる、という効果を得ることができる。
また、請求項に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、より確実にさまざまな印刷密度で発生する不良ノズルを、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定することができる、という効果を得ることができる。
また、請求項に記載の発明によれば、本発明の積算値の差分を用いない場合に比較して、より簡易に、さまざまな印刷密度で発生する不良ノズルを、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定することができる、という効果を得ることができる。
また、請求項に記載の発明によれば、1パスで画像の形成を行わない場合に比較して、より効率的に画像形成することができるという効果を得ることができる。
さらに、請求項に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、形成される画像の品質を向上させることができる、という効果を得ることができる。


実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す側面断面図である。 実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの構成を示す底面図である。 第1の実施の形態に係る不良ノズル特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る画像形成装置のUIパネルの表示画面の一例を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る不良検知用チャートの構成の一例を示す正面図である。 実施の形態に係るノズル不良の類型の一例を示す正面図である。 第1の実施の形態に係る不良ノズル特定用パターンの印刷結果の一例を示す正面図、及び第2の実施の形態に係る光学センサによる濃度読み取り結果を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る不良ノズル特定用パターンの構成の他の一例を示す正面図である。 実施の形態に係る補正処理を説明するための説明図である。 第2の実施の形態に係る不良ノズル特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る不良ノズル特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る不良検知用チャートの構成の一例を示す正面図である。 第3の実施の形態に係る不良ノズル特定用パターンの印刷結果の一例を示す正面図、及び光学センサによる濃度読み取り結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置10の構成を示す側面図である。同図に示すように、画像形成装置10には、記録媒体としての記録用紙Pを給紙搬送する給紙搬送部12が設けられている。この給紙搬送部12の搬送方向下流側には記録用紙Pの搬送方向に沿って、記録用紙Pの記録面(表面)にインクと反応して色材(顔料)を凝集し、色材と溶媒との分離を促進するための処理液を塗布する処理液塗布部14、記録用紙Pの記録面に画像を形成する画像形成部16、記録面に形成された画像を乾燥させる乾燥部18、
乾燥した画像を記録用紙Pに定着させる画像定着部20、及び画像が定着された記録用紙Pを排出部22へ搬送する排出搬送部24が順に設けられている。
給紙搬送部12は、記録用紙Pを収容した収容部26を備えている。また、収容部26にはモータ30が設けられている。更に、収容部26には給紙装置(図示省略)が設けられており、給紙装置によって記録用紙Pは収容部26から処理液塗布部14へ送り出される。
処理液塗布部14は、中間搬送ドラム28A及び処理液塗布ドラム36を備えている。
中間搬送ドラム28Aは、収容部26と処理液塗布ドラム36とで挟まれる領域に回転自在に配設されており、中間搬送ドラム28Aの回転軸とモータ30の回転軸とにベルト32が張架されている。従って、モータ30の回転駆動力がベルト32を介して中間搬送ドラム28Aに伝達されることにより、中間搬送ドラム28Aは矢印A方向に回転する。
また、中間搬送ドラム28Aには、記録用紙Pの先端部を挟んで記録用紙Pを保持する保持部材34が設けられている。従って、収容部26から処理液塗布部14へ送り出された記録用紙Pは、保持部材34を介して中間搬送ドラム28Aの外周面に保持され、中間搬送ドラム28Aの回転によって処理液塗布ドラム36へ搬送される。
なお、後述する中間搬送ドラム28B〜28E、処理液塗布ドラム36、画像形成ドラム44、インク乾燥ドラム56、画像定着ドラム62及び排出搬送ドラム68についても、中間搬送ドラム28Aと同様に保持部材34が設けられている。そして、この保持部材34によって、上流側のドラムから下流側のドラムへ記録用紙Pの受け渡しが行われる。
処理液塗布ドラム36の回転軸は、ギア(図示省略)により中間搬送ドラム28Aの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Aの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Aによって搬送された記録用紙Pは、処理液塗布ドラム36の保持部材34を介して処理液塗布ドラム36に受け渡され、処理液塗布ドラム36の外周面に保持された状態で搬送される。
処理液塗布ドラム36の上部には、処理液塗布ローラ38が処理液塗布ドラム36の外周面に接触した状態で配設されており、処理液塗布ローラ38によって、処理液塗布ドラム36の外周面上の記録用紙Pの記録面に処理液が塗布される。
処理液塗布部14により処理液が塗布された記録用紙Pは、処理液塗布ドラム36の回転によって画像形成部16へ搬送される。
画像形成部16は、中間搬送ドラム28B及び画像形成ドラム44を備えている。中間搬送ドラム28Bの回転軸は、ギア(図示省略)を介して処理液塗布ドラム36の回転軸に連結されており、処理液塗布ドラム36の回転力を受けて回転する。
処理液塗布ドラム36によって搬送された記録用紙Pは、画像形成部16の中間搬送ドラム28Bの保持部材34を介して中間搬送ドラム28Bに受け渡され、中間搬送ドラム28Bの外周面に保持された状態で搬送される。
画像形成ドラム44の回転軸は、ギア(図示省略)を介して中間搬送ドラム28Bの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Bの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Bによって搬送された記録用紙Pは、画像形成ドラム44の保持部材34を介して画像形成ドラム44に受け渡され、画像形成ドラム44の外周面に保持された状態で搬送される。
画像形成ドラム44の上方には、画像形成ドラム44の外周面に近接して、ヘッドユニット46が配設されている。このヘッドユニット46は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色の各々に対応した4つのインクジェット記録ヘッド48を備えており、これらのインクジェット記録ヘッド48は、画像形成ドラム44の周方向に沿って配列され、処理液塗布部14で記録用紙Pの記録面に形成された処理液層に重なるように後述するCPU100のクロック信号に同期して後述するノズル48aからインク滴を吐出することにより画像を形成する。
なお、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド48のノズルからは処理液が吐出される場合もあるが、本実施の形態では、インク滴が吐出される場合を例示して説明する。
図3は、本実施の形態における各インクジェット記録ヘッド48におけるノズル48aの配置を示している。
本実施の形態において、各インクジェット記録ヘッド48のノズル48aの数、及び配列は特に限定されるものではないが、一例として、N個のノズル48a−1、・・・、48a−Nが1列に並べられ、インクジェット記録ヘッド48が記録用紙Pの幅長に合わせて長尺のヘッドとされた構成を採用している。従って、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド48は、連続して搬送される記録用紙P上に1パスで印刷を行う紙幅印刷タイプ(いわゆるFull Width Array(FWA))のヘッドである。むろん、紙幅内においてインクジェット記録ヘッド48を複数回通過させるいわゆるマルチパスによる画像印刷を行う画像形成装置にも適用される。
なお、本実施の形態に係るノズル48aは、N個のノズル48a−1、・・・、48a−Nの各々に対応させて、1ないしNの番号が付与されており、以下この番号を「ノズル番号」と称することにする。
ここで、インクジェット記録ヘッド48におけるノズル48aの配列は上記に限られるものではなく、ノズル48aを複数列配置してもよいし、さらに複数列のノズル48aを千鳥状に交互に二次元配置してもよい。また、インクジェット記録ヘッド48も1個で単体構成されたものに限られず、複数に分割して構成してもよいし、さらにその複数のインクジェット記録ヘッド48を千鳥状に配置してもよい。
画像形成部16により記録面に画像が形成された記録用紙Pは、画像形成ドラム44の回転によって乾燥部18へ搬送される。
乾燥部18は、中間搬送ドラム28C及びインク乾燥ドラム56を備えている。中間搬送ドラム28Cの回転軸は、ギア(図示省略)を介して画像形成ドラム44の回転軸に連結されており、画像形成ドラム44の回転力を受けて回転する。
画像形成ドラム44によって搬送された記録用紙Pは、中間搬送ドラム28Cの保持部材34を介して中間搬送ドラム28Cに受け渡され、中間搬送ドラム28Cの外周面に保持された状態で搬送される。
インク乾燥ドラム56の回転軸は、ギア(図示省略)を介して中間搬送ドラム28Cの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Cの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Cによって搬送された記録用紙Pは、インク乾燥ドラム56の保持部材34を介してインク乾燥ドラム56に受け渡され、インク乾燥ドラム56の外周面に保持された状態で搬送される。
インク乾燥ドラム56の上方には、インク乾燥ドラム56の外周面に近接して、温風ヒータ58が配設されている。温風ヒータ58による温風によって、記録用紙Pに形成された画像における余分な溶媒が除去される。乾燥部18により記録面の画像が乾燥された記録用紙Pは、インク乾燥ドラム56の回転によって画像定着部20へ搬送される。
画像定着部20は、中間搬送ドラム28D及び画像定着ドラム62を備えている。中間搬送ドラム28Dの回転軸は、ギア(図示省略)を介してインク乾燥ドラム56の回転軸に連結されており、インク乾燥ドラム56の回転力を受けて回転する。
インク乾燥ドラム56によって搬送された記録用紙Pは、中間搬送ドラム28Dの保持部材34を介して中間搬送ドラム28Dに受け渡され、中間搬送ドラム28Dの外周面に保持された状態で搬送される。
画像定着ドラム62の回転軸は、ギア(図示省略)を介して中間搬送ドラム28Dの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Dの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Dによって搬送された記録用紙Pは、画像定着ドラム62の保持部材34を介して画像定着ドラム62に受け渡され、画像定着ドラム62の外周面に保持された状態で搬送される。
画像定着ドラム62の上部には、内部にヒータを有する定着ローラ64が画像定着ドラム62の外周面に圧接・離間の選択ができる状態で配設されている。画像定着ドラム62の外周面に保持された記録用紙Pは、画像定着ドラム62の外周面と定着ローラ64の外周面との間に挟持され、定着ローラ64の外周面に圧接した状態で上記ヒータで加熱されることにより、記録用紙Pの記録面に形成された画像の色材が記録用紙Pに融着し、当該記録用紙Pに画像が定着される。画像定着部20により画像が定着された記録用紙Pは、
画像定着ドラム62の回転によって排出搬送部24へ搬送される。
排出搬送部24は、中間搬送ドラム28E及び排出搬送ドラム68を備えている。中間搬送ドラム28Eの回転軸は、ギア(図示省略)を介して画像定着ドラム62の回転軸に連結されており、画像定着ドラム62の回転力を受けて回転する。
画像定着ドラム62によって搬送された記録用紙Pは、中間搬送ドラム28Eの保持部材34を介して中間搬送ドラム28Eに受け渡され、中間搬送ドラム28Eの外周面に保持された状態で搬送される。
排出搬送ドラム68の回転軸は、ギア(図示省略)を介して中間搬送ドラム28Eの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Eの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Eによって搬送された記録用紙Pは、排出搬送ドラム68の保持部材34を介して排出搬送ドラム68に受け渡され、排出搬送ドラム68の外周面に保持された状態で排出部22へ搬送される。
また本実施の形態に係る画像形成装置10は、排出搬送ドラム68の上方に、後述する各種テストパターン等を読み取るための読取手段としての光学センサ80を備えている。
光学センサ80は、記録用紙Pが排出搬送ドラム68の外周面に保持された状態で排出部22へ搬送される途中において、記録用紙Pに印刷された画像を読み取るように配置されている。
光学センサ80は、図示しない発光部及び受光部を含んで構成されており、発光部から出射した光が記録用紙Pで反射され、該反射光を受光部で検出することにより、記録用紙Pの印刷領域の反射光学濃度(いわゆるOD(Optical Density)値、以下、単に「濃度」と称する)が測定される。なお、本光学センサ80としては、反射型光学センサに限らず透過型光学センサを用いてもよい。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成を説明する。
同図に示されるように、画像形成装置10は、CPU(中央処理装置)100、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)104、NVM(Non Volatile Memory)106、UI(ユーザ・インタフェース)パネル108、及び通信インタフェース112を含んで構成されている。
CPU100は、画像形成装置10全体の動作を司るものである。ROM102は、画像形成装置10の作動を制御する制御プログラム、後述する不良ノズル特定プログラムや各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。RAM104は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶媒体である。NVM106は、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。
UIパネル108は、ディスプレイ上に透過型のタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等から構成され、各種情報がディスプレイの表示面に表示される。また、
ユーザがタッチパネルに触れることにより所望の情報や指示、例えば、後述する不良ノズル特定プログラムの起動等の指示などが入力される。
通信インタフェース112は、パーソナル・コンピュータ等の端末装置114に接続され、端末装置114から各種情報(例えば、記録用紙Pに形成する画像を示す画像情報)を受信するとともに、各種情報(例えば、画像形成装置10の動作状態を示す情報)を端末装置114に送信するためのものである。
CPU100、ROM102、RAM104、NVM106、UIパネル108、及び通信インタフェース112は、システムバス等のバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU100は、ROM102、RAM104、及びNVM106へのアクセスと、UIパネル108への各種情報の表示と、UIパネル108に対するユーザの操作指示内容の把握と、端末装置114からの通信インタフェース112を介した各種情報の受信と、端末装置114への通信インタフェース112を介した各種情報の送信と、を各々行う。
また、画像形成装置10は、記録ヘッドコントローラ116及びモータコントローラ118を備えている。
記録ヘッドコントローラ116は、CPU100の指示に従ってインクジェット記録ヘッド48の作動を制御するものである。モータコントローラ118は、モータ30の作動を制御するものである。
記録ヘッドコントローラ116及びモータコントローラ118もまた、バスBUSに接続されている。従って、CPU100は、記録ヘッドコントローラ116及びモータコントローラ118の作動の制御を行う。
本実施の形態に係る画像形成装置10では、さらに、後述するマスクファイル等が記憶される記憶部110、原稿等を読み取るスキャナ部120、及び不良ノズルに起因する記録用紙Pへの印刷不良を補正処理するための補正部122を有している。記憶部110、
スキャナ部120及び補正部122もバスBUSに接続されており、CPU100によって制御される。
なお、先述した光学センサ80もバスBUSに接続されており、CPU100は該光学センサ80による検出値を把握することができる。
ここで、近年、画質の向上に対する要求が増すにつれ、各インクジェット記録ヘッド48に配設されるノズル48aの個数も急速に増えつつある。例えば、印刷解像度が1200dpi(dots per inch)の場合、A4サイズの紙幅(21cm)で約1万個のノズル48aが並ぶことになる。
このような規模の数だけノズル48aを備えた各インクジェット記録ヘッド48においては、すべてのノズル48aについて正常な吐出が可能なように構成・維持することは困難で、各インクジェット記録ヘッド48は確率的にある程度の個数の不良ノズル(インク滴の吐出が異常な異常ノズル)を含んでいる場合もある。ノズルの不良態様としては、一例として、インク滴が吐出しなくなる不吐不良、インク滴の吐出量が減少する細線不良、
インク滴の飛翔が曲がる着弾位置ずれ不良が挙げられる。これらの態様のノズル不良が発生した場合に記録用紙Pに画像を印刷すると、当該画像において濃度ムラが生じ、それがスジとして視認される場合もある。
不良ノズルを検知する方法としては、予め定められた印刷密度で作成された不良ノズルを検知するためのテストチャートを印刷し、実際にスジを発生させその結果から判定する方法が挙げられる。印刷されたテストチャートを光学センサで読み取ることにより得られた画像情報から、例えば、不良ノズルのノズル番号を特定する方法である。
なお、印刷密度とは、記録用紙Pに占める印刷領域の比率であり、デューティ(Duty)あるいはカバレッジ・レート(Coverage Rate)などとも称されるものである。本実施の形態における印刷密度は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色ごとに、またモノクロ印刷も含んで規定される。
そして、各インクジェット記録ヘッド48において不良ノズルが検知された場合には、
通常CPU100による制御に基づいて、その不良ノズルについてインク滴の吐出を停止させる(以下、インク滴の吐出を停止させることを「マスクする」と称する場合がある。
)。マスクしただけでは停止した不良ノズルに対応する位置においてインク滴が常に吐出されなくなるので、記録用紙Pへの印刷において白スジを生じてしまう。そのため、不良ノズルの近傍のノズルを使用して、その白スジを埋めるようにインク滴を吐出させる場合もある。以下、このようにして白スジを目立たなくすることを「補正」と呼ぶことにする。補正の詳細については後述する。
一般的には、以上のようにして、不良ノズルに起因する印刷の異常を補完することが可能であるが、1ライン当たりのノズル48aの数が極めて多い近年のインクジェット記録ヘッド48では、系統的かつ効率的に不良ノズルを特定することは困難である。
また、ノズル48aの不良により発生するスジの中には、特定の印刷密度以上、例えば印刷密度80%〜100%の高印刷密度において顕著に発生するものがある。高印刷密度では、多くのノズルが同時に駆動されるからである。さらに、印刷密度が変わるとスジが発生する記録用紙P上の位置が変化する場合もある。このようなスジの場合、従来のような単一の印刷密度で形成された不良ノズルを検知するためのパターンでは不良ノズルの特定が困難である。
以上の背景に鑑み、本実施の形態に係る画像形成装置10では、予め定められた数(本実施の形態では1)のノズル48aからのインク滴の吐出を順次停止させ(以下、インク滴の吐出を停止させることを「非駆動化する」と称する場合がある。)つつ不良検知用チャートを印刷して、不良ノズルを特定する。
また、その際インクジェット記録ヘッド48の端から順次非駆動化していくと時間がかかってしまうので、予め非駆動化する範囲を絞ってもよい(以下、この絞った範囲を「サーチ範囲」と称する。)。さらに、様々な印刷密度で発生するノズル不良が検知されるように不良検知用チャートを構成してもよい。
以上のようにして、本実施の形態に係る画像形成装置10では、さまざまな印刷密度で発生する不良ノズルが、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定される。
次に、図4を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用について説明する。図4は、CPU100によって実行される不良ノズル特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは、ROM102内の予め定められた領域に記憶されている。
ここで、上記処理の実行に際しては、当該プログラムをROM102に予めインストールしておく形態に限られず、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線または無線による通信手段を介して配信される形態等を適用してもよい。
また、本実施の形態に係る不良ノズル特定プログラムの処理は、プログラムを実行することによる、コンピュータを利用してのソフトウエア構成により実現されている。しかしながら、ソフトウエア構成による実現に限らず、たとえばASIC(Application Specific Integrated Circuit)を採用したハードウエア構成や、ハードウエア構成とソフトウエア構成の組み合わせによって実現してもよい。
ここで、ユーザが本不良ノズル特定プログラムを実行させるタイミングとしては、一例として、[1]ユーザが原稿等を印刷させた場合にスジ等の印刷異常を確認した場合、[2]ユーザが例えば、重要な印刷物を印刷するのに先立ち予防的に行う場合等が挙げられる。
なお、錯綜を回避するため、ここでは、UIパネル108等を介し、ユーザによって既に不良ノズル特定処理の実行指示がなされているものとし、また、過去にマスクされた不良ノズルについては、当該不良ノズルを特定する情報が記憶部110等にマスクファイル(図示省略)として記憶されているものとする。不良ノズルを特定する情報としては特に制約はないが、本実施の形態ではノズル番号を適用している。
図4において、ステップS700では、不良ノズルを検知するための不良検知用チャート(図6参照)を印刷する。本実施の形態では、このときまでに蓄積されていたマスクファイルに基づき、このときまでに判明している不良ノズルについて補正処理しながら該不良検知用チャートを印刷する。補正処理の詳細については後述する。
次のステップS701では、UIパネル108に、サーチ範囲及び印刷密度を入力するための情報入力画面を表示する。図5(a)は、その際のUIパネル108の表示画面の一例を示しており、「サーチ範囲と印刷密度を入力してください。」のメッセージがサーチ範囲及び印刷密度の入力ボックスとともに表示される。
ユーザは、上記ステップS700で印刷された不良検知用チャートを参照して、サーチ範囲を特定するとともに印刷異常が発生した印刷密度を特定し、それらの情報を、UIパネル108等から入力する。従って、次のステップS702では、上記サーチ範囲及び印刷密度の入力待ちを行うことにより、ユーザによりこれらが入力されるまで待機する。
ユーザによりサーチ範囲及び印刷密度が入力されると、次のステップS704では、該入力により指定されたサーチ範囲及び印刷密度に基づき、サーチ範囲において1ノズルずつ非駆動化し、非駆動化したノズルに対応させて不良ノズル特定用パターン(図8参照。
)を印刷する。本実施の形態では、マスクファイルに基づき、このときまでに判明している不良ノズルについて補正しながら該不良ノズル特定用パターンを印刷する。
次のステップS705では、UIパネル108に、最良印刷結果を入力するための情報入力画面を表示する。図5(b)は、その際のUIパネル108の表示画面の一例を示しており、「最良の印刷結果を入力してください。」のメッセージが最良の印刷結果の入力ボックスとともに表示される。
以下の処理に応じてユーザは、印刷された複数の不良ノズル特定用パターンを目視で比較し、最良と思われる印刷結果を示す不良ノズル特定用パターンを指定して、該パターンの指定入力を行う。そこで、次のステップS706では、ユーザにより最良印刷結果の当該指定入力が実施されるまで待機する。なお、本実施の形態における「最良印刷結果」とは、ユーザが目視によって、スジが最も目立たないと判断した印刷結果をいう。また、本実施の形態では、最良印刷結果は不良ノズル特定用パターンのそれぞれに付与された番号(本実施の形態では、当該不良ノズル特定用パターンで非駆動化したノズルのノズル番号)により指定される。
ステップS706で最良印刷結果が入力されると、次のステップS708では、入力された最良印刷結果に基づき不良ノズル番号を特定する。
次に、ステップS710で、特定された不良ノズル番号を記憶部110に記憶されているマスクファイルに追加することにより当該マスクファイルを更新し、本不良ノズル特定プログラムを終了する。
なお、マスクファイルを更新する際には、単に不良ノズル番号を追加するだけでなく、
これまでに不良とされていたノズルが本実施の形態に係る不良ノズル特定プログラムを実行した結果不良ノズルと判断されなかった場合には、当該ノズルのノズル番号をマスクファイルから削除するようにしてもよい。
本実施の形態に係る不良ノズル特定プログラムは、実際の印刷に先立って実行されるプログラムであり、本プログラムの実行の後、本プログラムによって更新されたマスクファイルに基づいて不良ノズルがマスクされ、必要な場合には補正処理がなされて、実際の印刷処理が実行される。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係る不良検知用チャート300について説明する。
図6(a)に示すように、本実施の形態に係る不良検知用チャート300は、不良ノズル検知用パターン302及びスジ判定用パターン304を含んで構成されている。
不良ノズル検知用パターン302は、不良ノズルの大まかな位置を判断するパターンであり、図6(b)に示すような、いわゆるラダーパターン302aまたは、図6(c)に示すような目盛パターン302bを含んで構成されている。不良検知用チャート300を示す画像情報は、記憶部110等に記憶されており、必要に応じCPU100により読み出されて使用される。この点に関しては、後述する他のテストパタ−ンについても同様である。
なお、本実施の形態では、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色ごとに不良検知用チャート300を有しているが、以下では、そのうちの1色を例示して説明する。
図6(b)に示す本実施の形態におけるラダーパターン302aは、図3に示すインクジェット記録ヘッド48の各ノズル48a−1ないし48a−Nを用いて、当該ノズルを3個おきに繰り返し一定の長さの線分を印刷するパターンである。すなわち、同図に示す位置番号1ないし3に従ってノズル48a−1ないし48a−3を駆動して記録用紙Pに搬送方向に伸びた直線を印刷し、次は元に戻って、位置番号1ないし3の位置にノズル48a−4ないし48a−6を駆動して当該直線を印刷していく。残りのノズル48aについても同様に、ノズル48a−Nまで当該直線を印刷したものである。
図7(a)ないし(d)は、各ノズル不良の態様に応じたラダーパターン302aの印刷結果の部分拡大図を示している。
図7(a)は、ノズル48aの吐出が正常である場合を示している。ノズル48aに何らかの異常が生じ正常な印刷ができない状態になると、ノズルの異常状態に応じて印刷された各々の線分がこの正常な印刷パターンからのずれを生ずる。
図7(b)は、何らかの原因によってノズル48aからのインク滴の吐出ができなくなっている場合(不吐不良)の一例であり、当該不良の発生したノズル48aに対応する位置において線分の印刷が欠落している。
図7(c)は、何らかの原因によってノズル48aからのインク滴の吐出量が減少している場合(細線不良)の例であり、当該不良の発生したノズル48aに対応する位置において印刷した線分が細くなっている。
図7(d)は、何らかの原因によってノズル48aから吐出したインク滴の飛翔曲りが生じている場合(着弾位置ずれ不良)の例であり、当該不良の発生したノズル48aに対応する位置において線分が曲がっている。
本実施の形態では、不良ノズル検知用パターン302の印刷結果に基づいて、ユーザが目視により、不良ノズルを含む一定範囲のノズルのノズル番号であるサーチ範囲を決定する。ノズル番号を把握するための一例として、本実施の形態では、不良ノズル検知用パターン302に付随させてノズル番号306を印刷させている。
図6(b)は、ラダーパターン302aの場合の一例を示しており、ノズル番号306が、100ないし700という数字で示されている。
そして、図6(b)の例では、ノズル番号500の近傍で、同図に記号「N」で示す位置に不吐不良が発生している。この不良ノズル検知用パターン302の印刷結果をユーザが確認することにより、「ノズル番号500から10ノズル」のようにサーチ範囲が決定される。
上述のラダーパターン302aと同様にして、図6(c)の目盛パターン302bによってもサーチ範囲が決定される。
一方、スジ判定用パターン304は、複数の印刷密度でベタ画像を印刷するパターンであり、実際に不良ノズルに起因する印刷異常を発生させるためのパターンである。図6(a)の例では、スジ判定用パターン304が、印刷密度100%のスジ判定用パターン304A、印刷密度80%のスジ判定用パターン304B、印刷密度60%のスジ判定用パターン304C、印刷密度40%のスジ判定用パターン304D、及び印刷密度20%のスジ判定用パターン304Eを含んで構成されている。
なお、ベタ印刷する印刷密度についてはこれらに限られず、任意の印刷密度を組み合わせて構成してもよい。
図6(a)の例では、印刷密度80%のスジ判定用パターン304Bで、白スジ(同図において符号「S」と表記している部分)の印刷異常が発生している例を示している。このように、複数の印刷密度を有するスジ判定用パターン304を印刷することにより、印刷密度に依存した不良ノズルに起因する印刷異常が検知される。
なお、本実施の形態では、不良ノズルに起因する印刷異常を、ユーザがスジ判定用パターン304の印刷結果を視認して判断するようにしているが、光学センサ80により記録用紙Pに印刷されたスジ判定用パターン304を読み取った画像情報に基づき画像形成装置10の、例えばCPU100で判断してもよい。
以上のようにして、不良検知用チャート300の印刷結果をユーザが確認することにより、不良ノズルを含むノズルのサーチ範囲及び印刷異常が発生した印刷密度が把握される。すなわち、図6の例では、サーチ範囲は「ノズル番号500から10ノズル」と把握され、印刷異常の発生する印刷密度は80%と把握される。
次に、図8を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10における不良ノズルを特定する方法について説明する。
本実施の形態では、上述のようにして把握されたサーチ範囲で指定されたノズル番号の範囲(図6の例では、「ノズル番号500から10ノズル」)において、例えば最もノズル番号の小さいノズル48aから順次ノズル48aを非駆動化し、不良ノズル特定用パターン400を印刷することにより不良ノズルを特定している。本実施の形態における不良ノズル特定用パターン400は、紙幅範囲において形成するベタパターンであり、上述のようにして把握された印刷異常が発生する印刷密度(図6の例では、80%)で不良ノズル特定用パターン400を印刷する。なお、本実施の形態においては、ノズル48aを順次非駆動化する際、当該非駆動化するノズル48a以外のノズル48aに含まれる不良ノズルについては補正している。
図8(a)は、上記のようにして把握されたサーチ範囲及び印刷密度をユーザがUIパネル108等を介して入力した後に画像形成装置10により印刷される、不良ノズル特定用パターン400の印刷結果の一例を示している。
同図の例では、印刷順序として付された1ないし5の番号順に不良ノズル特定用パターン400−1ないし400−5の5枚が印刷されており、不良ノズル特定用パターン400−1ないし400−5の各々は非駆動化させるノズルのノズル番号に対応させている。
図8(a)でかっこ内の数字はノズル番号を示しており、ノズル番号500ないし509のうちノズル番号500ないし504のノズルによる印刷結果を示している。
同図では、印刷順序1の印刷結果では白スジSが発生しており、その白スジSが印刷順序2の印刷結果で消えており、続く印刷順序3ないし5では再び白スジSが発生している。この結果を視認したユーザにより、不良ノズル特定用パターン400−2に対応するノズル番号501のノズル48aが印刷異常の原因であると判断される。ノズル番号501のノズル48aを非駆動化することにより補正処理が実行されるので、それまで視認されていた白スジSが目立たなくなるからである。
なお、本実施の形態においては、不良ノズル特定用パターン400を非駆動化させるノズルごとに1枚の記録用紙Pに印刷する形態を例示して説明したが、これを図9に示す不良ノズル特定用パターン430のように1枚の記録用紙Pに印刷する形態としてもよい。
同図では、1枚の不良ノズル特定用パターン430に、サーチ範囲のノズル番号500ないし504(図9中のかっこ内の数字で表記している。)に対応させた不良ノズル特定用パターン430−1ないし430−5を印刷している。
不良ノズル特定用パターン430を用いて不良ノズルを特定する方法は、不良ノズル特定用パターン400の場合と同様なので、説明を省略する。
次に、本実施の形態に係る補正について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置10では、先述したように、図4のフローチャートのステップS700及びS704で、マスクファイルに基づき、このときまでに判明している不良ノズルについて補正しながら上記不良検知用チャート300、あるいは不良ノズル特定用パターン400を印刷する。
図10は、その補正について説明する説明図である。なお、本実施の形態に係る補正は、CPU100が補正部122を制御して実行される。
図10(a)は、不良ノズルをマスクした状態で記録用紙Pに印刷させたベタ画像を、
同図(b)は、当該ベタ画像を印刷した時に不良ノズルの両側各2列のノズルから吐出したインク滴500が記録用紙Pに着弾した状態を示している。これらの図に示すように、
不良ノズルがマスクされただけでは白スジSが発生する場合が多い。
図10(c)は、不良ノズルの両側のノズルを用いて補正した状態で記録用紙Pに印刷させたベタ画像を、同図(d)は、当該ベタ画像を印刷した時に不良ノズルの両側各2列のノズルから吐出したインク滴が記録用紙Pに着弾した状態を示している。同図に示すように、本実施の形態では、補正を実行するノズルからのインク滴は、通常の印刷を行う場合に比較して大きなインク滴である大滴502とされている。
図10(c)に示すように、本補正を行うことで、図10(a)に示す白スジSはほとんど目立たなくなる。
ここで、本実施の形態では、補正処理を行う場合には不良ノズル以外のノズルから大滴502が吐出される形態としたが、必ずしもこれに限定されず通常の吐出量のインク滴500で補正を行ってもよい。この場合、例えば、吐出するインク滴の数を増やして補正すればよい。
また、補正を実行させるノズルは、必ずしも不良ノズルに隣接する両側のノズルを使用する必要はなく、いずれか一方でもよいし、また、必ずしも隣接しているノズルでなくともよい。
以上のようにして、本実施の形態に係る画像形成装置10によれば、さまざまな印刷密度で発生する不良ノズルを、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定することができる。そして、実際の印刷に先立ち、不良ノズル特定プログラムによって特定された不良ノズルのインク滴の吐出が停止され、必要に応じ補正がなされる。
なお、上記実施の形態では、不良ノズルを特定するための不良ノズル特定用パターン400あるいは430を別途用意する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、不良ノズル特定用パターン400あるいは430を用いることなく、不良検知用チャート300で不良ノズルを特定してもよい。この場合は、不良検知用チャート300のスジ判定用パターン304を使って、図8(a)を参照して説明した方法と同じ方法で不良ノズルが特定される。
また、上記実施の形態では、不良検知用チャート300の不良ノズル検知用パターン302によって不良ノズルを特定するためのサーチ範囲を求め、このサーチ範囲に基づき不良ノズル特定用パターン400を印刷したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノズル48aの数に応じて、サーチ範囲によらず、例えば末端のノズルから非駆動化して不良ノズル特定用パターン400を印刷してもよい。
また、上記実施の形態では、不良検知用チャート300のスジ判定用パターン304によって印刷不良の発生した印刷密度を特定し、当該印刷密度で不良ノズル特定用パターン400を印刷したが、本発明はこれに限定されず、例えばユーザが予め定めておいた印刷密度で印刷してもよい。
また、上記実施の形態では、不良ノズル特定用パターン400で不良ノズルを特定する場合に、1ノズルずつ順次非駆動化したが、本発明はこれに限定されず、サーチ範囲において、複数のノズルずつ非駆動化して範囲を絞りつつ不良ノズルを特定してもよい。
また、上記実施の形態では、過去に特定された不良ノズルを記憶したマスクファイルに基づき補正しつつ不良検知用チャート300、あるいは不良ノズル特定用パターン400、430を印刷する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、上記補正を行わずに印刷してもよい。例えば、黒スジ(着弾位置ずれ不良などによって発生する。)を発生する不良ノズルを特定する場合には白スジと区別がつくので、必ずしも補正をする必要はない。
また、上記実施の形態では、特定された不良ノズルをマスクファイルに逐一記憶していく形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、マスクファイルを用いずにその都度発生している不良ノズルをマスクする形態としてもよい。
[第2の実施の形態]
図8及び図11を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10ついて説明する。
第1の実施の形態では、ユーザが、印刷された不良ノズル特定用パターン400を目視することにより不良ノズルを特定したが、本実施の形態は、この不良ノズルの特定が画像形成装置10によってなされる形態である。
具体的には、光学センサ80で複数の不良ノズル特定用パターン400の各々を読み取り濃度プロファイル(濃度積算値)を求め、該濃度プロファイル間の差分をとることによって不良ノズルが特定される。本実施の形態では、このように濃度プロファイルの差分によって不良ノズル特定用パターン400を比較するので、光学センサ80は必ずしも高解像度である必要はなく、低解像度の光学センサ80を使用してもよい。
図11を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用について説明する。
図11は、CPU100によって実行される不良ノズル特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは、ROM102内の予め定められた領域に記憶されている。
また、図4のフローチャートの場合と同様に、UIパネル108等を介し、ユーザによって既に不良ノズル特定処理の実行指示がなされているものとし、また、過去にマスクされた不良ノズルについては、当該不良ノズルを特定する情報が記憶部110等にマスクデータ(図示省略)として記憶されているものとする。
ステップS900ないしS904は、図4のステップS700ないしS704と同様なので説明を省略する。
ステップS906では、印刷された複数の不良ノズル特定用パターンを光学センサ80で読み取った結果である濃度プロファイルに基づき、該不良ノズル特定用パターン間の濃度プロファイルの差分を抽出する。抽出した差分は、RAM104等に一時的に記憶してもよい。
次のステップS908では、ステップS906で抽出した差分に基づいて不良ノズルの番号を特定する。
次のステップS910では、ステップS908で特定した不良ノズル番号をマスクファイルに追加して記憶し、マスクファイルを更新したのち、本不良ノズル特定プログラムを終了する。
図8(b)は、同図(a)に示す不良ノズル特定用パターン400を光学センサ80によって読み取った場合の画像の濃度の副走査方向における積算値である濃度プロファイルを、また、同図(c)は、それらの濃度プロファイル間の差分を図示したものである。図8(b)において、横軸は走査方向の位置P、縦軸は濃度プロファイルDSを示している。また、図8(c)において、横軸は走査方向の位置P、縦軸は濃度プロファイルDSの差分であるDFを示している。図8(c)において、差分2−1の表記は、不良ノズル特定用パターン400−2の濃度プロファイルから不良ノズル特定用パターン400−1の濃度プロファイルを引いた差分であることを示しており、その他の表記も同様である。
図8(c)を参照すると、差分2−1で正のピークが発生しているので、不良ノズル特定用パターン400−2に対応するノズル、すなわちノズル番号501に対応するノズルが不良ノズルと特定される。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置10によっても、さまざまな印刷密度で発生する不良ノズルが、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定される。
また、実際の印刷に先立ち、不良ノズル特定プログラムによって特定された不良ノズルのインク滴の吐出が停止され、必要に応じ補正がなされることも第1の実施の形態と同様である。
なお、上記実施の形態では、濃度プロファイルとして不良ノズル特定用パターンの画像濃度の積算値を用いた形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、不良ノズル特定用パターンの走査方向の予め定められた1つのラインに沿った濃度プロファイルの差分を求め、該差分に基づいて不良ノズルを特定してもよい。
[第3の実施の形態]
図12ないし図14を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態において、不良検知用チャート300及び不良ノズル特定用パターン400を、ユーザが指定した画像(例えば、実際に印刷する原稿等。
以下、「指定画像」と称する。)としたものである。指定画像の画像情報は、予め記憶部110等に記憶しておいてもよいし、実際の印刷に先立ってスキャナ部120で読み取って記憶部110に記憶させてもよい。
図12を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用について説明する。
図12は、CPU100によって実行される不良ノズル特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは、ROM102内の予め定められた領域に記憶されている。
また、図4のフローチャートの場合と同様、UIパネル108等を介し、ユーザによって既に不良ノズル特定処理の実行指示がなされているものとし、また、過去にマスクされた不良ノズルについては、当該不良ノズルを特定する情報が記憶部110等にマスクデータ(図示省略)として記憶されているものとする。さらに、ユーザによって、記憶部110等に記憶されている指定画像情報が既に指定されているものとする。
まず、ステップS950では、指定画像情報を記憶部110から読み出し、該指定画像情報にラダーパターンの画像情報を付加して、不良検知用チャートの画像情報を作成する(図13参照)。
次のステップS952では、不良検知用チャートを印刷する。本実施の形態では、当該不良検知用チャートは、ステップS950でラダーパターンが付加された指定画像である。
次のステップS953では、UIパネル108にサーチ範囲を入力するための情報入力画面を表示する。この際のUIパネル108の表示画面は図5(a)と同様としてもよい。
印刷された不良検知用チャートを確認して、ユーザがサーチ範囲をUIパネル108等から入力するので、次のステップS954でサーチ範囲の入力待ちを行うことにより、ユーザにより当該サーチ範囲が入力されるまで待機する。
ユーザによりサーチ範囲が入力されると、次のステップS956で当該サーチ範囲においてノズルを順次非駆動化しつつ不良ノズル特定用パターンを印刷する。本実施の形態では、当該不良ノズル特定用パターンは、ステップS950でラダーパターンが付加された指定画像である。
次のステップS958では、順次印刷された不良ノズル特定用パターンを光学センサ80で読み取って濃度プロファイルを求めた後、不良ノズル特定用パターン相互の濃度プロファイルの差分を抽出する。
次のステップS959では、ステップS958で抽出した濃度プロファイルの差分に基づいて不良ノズルの番号を特定する。
次のステップS960では、ステップS959で特定した不良ノズル番号をマスクファイルに追加して記憶し、マスクファイルを更新したのち、本不良ノズル特定プログラムを終了する。
図13に、本実施の形態に係る不良検知用チャート450の一例を示す。同図に示すように、不良検知用チャート450は、ユーザが指定した指定画像452及び図6(b)に示すラダーパターン302aを含んで構成されている。ラダーパターン302aの画像情報を付加する個所は、指定画像情報を記録用紙Pに印刷した場合の余白のいずれでもよいが、本実施の形態では、先頭に付加するものとする。また、不良ノズル検知用パターン302は、ラダーパターン302aのみならず、図6(c)に示す目盛パターン302bであってもよい。
本実施の形態に係る不良検知用チャート450の機能、使用方法は図6に示す不良検知用チャート300と同様であり、ラダーパターン302aによってサーチ範囲を特定する。
本実施の形態においては、さらに、不良検知用チャート450が、図12のステップS956における不良ノズル特定用パターン454を兼ねている。従って、第1の実施の形態のように(図4のステップS702参照)不良検知用チャート450を用いて印刷密度を特定することは行わない。
次に、図14を参照して、本実施の形態における不良ノズルの特定方法を説明する。
図14(a)は、図12のステップS956で印刷された不良ノズル特定用パターン454の印刷結果を示している。本実施の形態に係るサーチ範囲(すなわち、順次非駆動化するノズルの範囲)も第1の実施の形態と同様にノズル番号500ないし509としており、同図ではサーチ範囲のうちのノズル番号500ないし504(図14(a)においてかっこ内に示した数字。)にそれぞれ対応する不良ノズル特定用パターン454−1ないし454−5の印刷結果を示している。
図14(b)は、同図(a)に示す不良ノズル特定用パターン454を光学センサ80によって読み取った場合の濃度プロファイルを、また、同図(c)は、それらの濃度プロファイル間の差分を図示したものである。図14(b)において、横軸は走査方向の位置P、縦軸は濃度プロファイルDSを示しており、また、図14(c)において、横軸は走査方向の位置P、縦軸は濃度プロファイルDSの差分DFを示している。図14(c)において、差分2−1の表記は、不良ノズル特定用パターン454−2の濃度プロファイルから不良ノズル特定用パターン454−1の濃度プロファイルを引いた差分であることを示しており、その他の表記も同様である。
図14(b)に示すように、白スジSの発生している不良ノズル特定用パターン454−1、454−2、及び不良ノズル特定用パターン454−4、454−5で当該白スジSに対応する濃度プロファイルDSにピークWを生じている。一方、白スジSが発生していない不良ノズル特定用パターン454−3ではピークWが消えている。
図14(c)を参照すると、差分3−2で正のピークが発生しているので、不良ノズル特定用パターン454−3に対応するノズル、すなわちノズル番号502に対応するノズルが不良ノズルであることがわかる。本実施の形態では、このようにして不良ノズルが特定される。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置10によれば、より確実に、さまざまな印刷密度で発生する不良ノズルが、特定漏れを抑制しつつ効率的に特定される。
なお、本実施の形態では、不良ノズル特定用パターン454の印刷結果を光学センサ80で読み取って不良ノズルを特定する形態を例示して説明したが、第1の実施の形態と同様に、ユーザが最良の印刷結果を選択することにより不良ノズルを特定してもよい。
10 画像形成装置
12 給紙搬送部
14 処理液塗布部
16 画像形成部
18 乾燥部
20 画像定着部
22 搬出部
24 排出搬送部
26 収容部
28Aないし28E 中間搬送ドラム
30 モータ
32 ベルト
34 保持部材
36 処理液塗布ドラム
38 処理液塗布ローラ
44 画像形成ドラム
46 ヘッドユニット
48 インクジェット記録ヘッド
48a ノズル
56 インク乾燥ドラム
58 温風ヒータ
62 画像定着ドラム
64 定着ローラ
68 排出搬送ドラム
80 光学センサ
100 CPU
102 ROM
104 RAM
106 NVM
108 UIパネル
110 記憶部
112 通信インタフェース
114 端末装置
116 記録ヘッドコントローラ
118 モータコントローラ
120 スキャナ部
122 補正部
300、450 不良検知用チャート
302 不良ノズル検知用パターン
302a ラダーパターン
302b 目盛パターン
304 スジ判定用パターン
306 ノズル番号
400、430、454 不良ノズル特定用パターン
452 指定画像
500 インク滴
502 大滴
P 記録用紙
S 白スジ


Claims (6)

  1. 液滴を吐出するための複数のノズルと、
    前記複数のノズルの少なくとも一部のノズルについて液滴を不吐出とするノズルを定め、定めたノズル以外の残りのノズルを用いて予め定められた画像情報に基づいて画像を形成することを、前記定めたノズル毎に行って複数の画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により形成された複数の画像に基づいて、前記複数のノズルの中の液滴吐出が異常な異常ノズルを示す情報を取得する取得手段と、を含み、
    前記画像形成手段は、前記複数のノズルの各々の位置を特定可能な第1の画像に基づいて特定された一部のノズルについて液滴を不吐出とするノズルを定めると共に、前記複数のノズルから吐出された液滴により形成される画像形成密度が異なる複数の画像に基づいて特定された画像形成密度で画像が形成されるように前記予め定められた画像情報の画像形成密度を定める
    画像形成装置。
  2. 前記取得手段は、前記画像形成手段により形成された複数の画像に基づきユーザが特定した異常ノズルを示す情報を取得する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段をさらに含み、
    前記取得手段は、前記画像形成手段により形成された複数の画像を前記読取手段で読み取ることにより得られた画像情報から、前記記録媒体の搬送方向に沿った画像濃度の積算値を前記複数の画像ごとに求めると共に、前記積算値の差分に基づいて前記異常ノズルを示す情報を取得する
    請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成手段は、前記異常ノズルから液滴が吐出されないように制御すると共に、記録媒体の搬送方向と交差する方向における画像形成を1度にまとめて行うようにして画像形成するための画像情報に基づいて前記複数のノズルのうちの前記異常ノズルを除いたノズルから液滴が吐出されるように制御する
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成手段は、画像形成するための画像情報を補正し、前記記録媒体における異常ノズルに対応する領域が、前記複数のノズルのうちの前記異常ノズルを除いたノズルから吐出された液滴により画像形成されるように制御する
    請求項に記載の画像形成装置。
  6. コンピュータを、
    液滴を吐出するための複数のノズルの少なくとも一部のノズルについて液滴を不吐出とするノズルを定め、定めたノズル以外の残りのノズルを用いて予め定められた画像情報に基づいて画像を形成することを、前記定めたノズル毎に行って複数の画像を形成する画像形成手段であって、前記複数のノズルの各々の位置を特定可能な第1の画像に基づいて特定された一部のノズルについて液滴を不吐出とするノズルを定めると共に、前記複数のノズルから吐出された液滴により形成される画像形成密度が異なる複数の画像に基づいて特定された画像形成密度で画像が形成されるように前記予め定められた画像情報の画像形成密度を定める画像形成手段と、
    前記画像形成手段により形成された複数の画像に基づいて、前記複数のノズルの中の液滴吐出が異常な異常ノズルを示す情報を取得する取得手段と、
    として機能させるためのプログラム。
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