JP6679213B2 - 画像記録装置及び画質不良検出方法 - Google Patents

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Description

この発明は、画像記録装置及び画質不良検出方法に関する。
従来、記録媒体上にインクなどの画材を付着させることで画像を記録する画像記録装置がある。このような画像記録装置では、画像形成が続けられている間に徐々に又は突発的に画材の付着ムラや付着不良が生じ、又は悪化すると、画像の濃度ムラやスジなどが生じ、更に顕著になって、画質の劣化に繋がる。そこで、画材を付着させる画像形成部により形成された画像を読み取る読取部を設け、画像形成中に適宜形成されたテスト画像を読み取って形成画像の画質を判断する技術がある。
例えば、特許文献1には、複数回繰り返して出力する通常の形成対象画像の出力間にテスト画像の出力を挿入し、通常の形成画像とは異なるカット紙に形成されたテスト画像を測色センサーで読み取って適切な色校正を行う技術について開示されている。また、この特許文献1には、両面印刷の場合に、表裏で重ならない位置にテスト画像を形成する点や、排出されるカット紙の両側にそれぞれ読取センサーを設けて両面のテスト画像を読み取る点について記載されている。特許文献2には、インクジェット記録装置において、連続する記録媒体(ロール紙)に対して出力される形成対象画像の合間にインク吐出不良を検出するための画像を形成し、吐出不良を起こしているノズルを特定して補正を行う技術について開示されている。また、このとき、当該画像でインク吐出不良のノズルを誤同定しないためにドット間距離よりも小さいインク滴を用いたり、記録媒体上へのインク滴の吐出位置を工夫したりする点について記載されている。
特開2005−266212号公報 特開2006−205742号公報
しかしながら、形成画像の高画質化に対する要求に伴い、各形成画像の画質を毎回確実に検出する必要がある一方で、当該確実な検出のために通常画像とは別途、大きなテスト画像を一枚の記録媒体などに出力するのは、記録媒体の消費量の増加に繋がる。従って、記録媒体の無駄な使用を極力抑えつつ、記録媒体に正常に画像形成がなされているかを迅速且つ確実に判断する必要があるという課題がある。
この発明の目的は、記録媒体に形成される画像の画質不良を効率良く迅速且つ確実に検出することの出来る画像記録装置及び画質不良検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
記録媒体を搬送する搬送部と、
搬送される前記記録媒体に対して複数のノズルからインクを吐出することで画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部の動作を制御する画像形成制御部と、
前記画像形成部により前記記録媒体に形成された画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像された画像を解析する解析部と、
を備え、
前記画像形成制御部は、
前記記録媒体の片面に画像を形成させる場合に、当該画像の形成面における形成対象の通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側の余白領域に所定のテスト画像を形成させ、
前記記録媒体の両面に画像を形成させる場合に、当該記録媒体の第一の面における第一の前記通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側である第一余白領域と、前記第一の通常画像の形成後に前記第一の面とは反対側の第二の面に形成される第二の前記通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側である第二余白領域とのうち、前記第二余白領域のみに前記テスト画像を形成させるか、又は前記第一余白領域及び前記第二余白領域に前記テスト画像を形成させるかを選択して、当該選択にしたがって画像を形成させ
前記解析部は、当該テスト画像の前記撮像部による撮像データに基づいて画質不良の検出を行う
ことを特徴とする画像記録装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像記録装置において、
前記記録媒体の両面に画像を形成させる場合に、前記第一の面に画像が形成された前記記録媒体の前記第二の面に画像形成が可能な状態で、前記画像形成部による画像形成位置より前記搬送方向に上流側の搬送復帰位置に当該記録媒体を戻して前記搬送部に搬送させる反転部を備えることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像記録装置において、
前記反転部は、前記第一の面への画像形成時における前記記録媒体の前記搬送方向に下流側の端部と上流側の端部とを反転させて前記搬送復帰位置に戻すことを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の画像記録装置において、
前記撮像部は、前記画像形成部に対し前記搬送方向に下流側であって、且つ前記記録媒体が前記反転部に送られる位置よりも上流側に設けられていることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像記録装置において、
前記記録媒体の両面に画像を形成させる場合に、前記第一余白領域に前記テスト画像を形成させるか否かに係る設定を取得する設定取得部を備え、
前記画像形成制御部は、当該取得された設定に基づいて前記テスト画像を形成させる
ことを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像記録装置において、
前記テスト画像は、予め定められた濃度階調画像であり、
前記解析部は、当該濃度階調画像の濃度ムラに基づいて前記複数のノズルからのインク吐出不良の有無を判別する
ことを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の画像記録装置において、
前記画像形成制御部は、前記インク吐出不良が有ると判別された場合には、当該インク吐出不良を生じている不良ノズルを特定する吐出不良特定画像を前記画像形成部により記録媒体に形成させ、
前記解析部は、当該吐出不良特定画像の撮像データに基づいて前記不良ノズルを特定する
ことを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の画像記録装置において、
前記画像形成制御部は、
特定された前記不良ノズルによる前記インク吐出不良の影響を補正する設定を行う補正設定部を備え、
前記解析部により新たに前記不良ノズルが特定された場合には、当該補正設定部により前記新たな不良ノズルに対する補正設定を行うか、又は、前記画像形成部による画像形成を中止させる
ことを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、
記録媒体を搬送する搬送部と、搬送される前記記録媒体に対して複数のノズルからインクを吐出することで画像を形成する画像形成部と、を備える画像記録装置の形成画像に係る画質不良検出方法であって、
前記画像形成部の動作を制御する画像形成制御ステップ、
前記画像形成部により前記記録媒体に形成された画像を撮像する撮像ステップ、
前記撮像ステップで撮像された画像を解析する解析ステップ、
を含み、
前記画像形成制御ステップでは、
前記記録媒体の片面に画像を形成させる場合に、当該画像の形成面における形成対象の通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側の余白領域に所定のテスト画像を形成させ、
前記記録媒体の両面に画像を形成させる場合に、当該記録媒体の第一の面における第一の前記通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側である第一余白領域と、前記第一の通常画像の形成後に前記第一の面とは反対側の第二の面に形成される第二の前記通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側である第二余白領域のうち、前記第二余白領域のみに前記テスト画像を形成させるか、又は前記第一余白領域及び前記第二余白領域に前記テスト画像を形成させるかを選択して、当該選択にしたがって画像を形成させ
前記解析ステップでは、当該テスト画像の前記撮像ステップにおける撮像データに基づいて画質不良の検出を行う
ことを特徴としている。
本発明に従うと、記録媒体に形成される画像の画質不良を効率良く迅速且つ確実に検出することが出来るというという効果がある。
インクジェット記録装置の全体構成を示す模式図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 記録媒体上に形成される画像の配置例を示す図である。 記録媒体上に形成される画像の配置例を示す図である。 欠位置特定チャートの出力例の一部を示す図である。 片面画像形成処理の制御手順を示すフローチャートである。 両面画像形成処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の画像記録装置に係るインクジェット記録装置1の全体構成を側面から見た模式図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成本体部20と、排紙部30と、制御部40(画像形成制御部、解析部、設定取得部、補正設定部)(図2参照)などを備えている。このインクジェット記録装置1では、制御部40による制御に基づいて、給紙部10に格納された記録媒体Pが画像形成本体部20に搬送され、画像が形成された後に排紙部30に排出される。
給紙部10は、内部に格納された記録媒体Pを一枚ずつ画像形成本体部20へ送る。
記録媒体Pとしては、種々の厚さの印刷用紙、セル、フィルムや布帛など、画像形成ドラム21の外周面上に湾曲して担持され得る種々のものが用いられる。
画像形成本体部20は、画像形成ドラム21と、受け渡しドラム22と、ノズルユニット23(画像形成部)と、照射部24と、読取部25(撮像部)と、回転計測部26と、デリバリー部27と、反転部28などを備える。
画像形成ドラム21は、円筒状の外周形状を有し、当該外周面上に記録媒体Pを担持して、円筒の中心軸に対する回転動作に応じて記録媒体Pを搬送する。画像形成ドラム21の外周面は、ヒーター212(図2参照)により加熱されて、担持する記録媒体Pを適度な温度に加熱維持する。画像形成ドラム21上に担持された記録媒体Pには、ノズルユニット23と対向する位置(画像形成位置)でノズルユニット23から吐出されるインクが着弾することで画像が形成される。
受け渡しドラム22は、給紙部10から受け渡された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す。受け渡しドラム22は、画像形成ドラム21に当接して設けられている。給紙部10から取得された記録媒体Pは、受け渡しドラム22に送られると回転する当該受け渡しドラム22の外周面に沿って移動し、画像形成ドラム21の外周面に誘導されて受け渡される。
ノズルユニット23は、画像形成ドラム21の回転に応じて移動する記録媒体Pに対し、当該ノズルユニット23において記録媒体Pと対向する面(ノズル面)に設けられた複数のノズル開口部から適切なタイミングでインクの液滴を吐出していくことで画像を形成する。本実施形態のインクジェット記録装置1では、ノズルユニット23は、画像形成ドラム21の外周面から予め設定された距離だけ離隔され、記録媒体Pの搬送方向に所定の間隔で4つ配置されている。4つのノズルユニット23は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の4色のインクをそれぞれ出力する。或いは、インクの色数(ノズルユニット23の数)は、4色より多くても少なくても良い。これらのインクは、ここでは、紫外線を照射することで硬化するものが用いられる。
ノズルユニット23の各々は、ここでは、画像形成ドラム21の回転に伴う記録媒体Pの搬送との組み合わせにより、搬送方向に直交する幅方向に記録媒体P上の画像形成幅に亘って配列された複数のノズルから記録媒体Pに対してインクを吐出することでシングルパスにより画像を形成可能なラインヘッドを備える。
照射部24は、所定波長のエネルギー線、ここでは、紫外線を照射して、ノズルユニット23から記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させる。照射部24は、例えば、低圧水銀ランプ等の蛍光管を有し、当該蛍光管に電圧を印加して発光させることで紫外線を照射する。照射部24は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転により搬送される記録媒体P上にノズルユニット23からインクの吐出がなされた後、記録媒体Pが画像形成ドラム21からデリバリー部27に渡る前に当該記録媒体P上に紫外線が照射可能に設けられている。照射部24は、画像形成ドラム21の外周面上においてインクが吐出された記録媒体Pに対してエネルギー線を照射して、当該エネルギー線の作用により記録媒体P上のインクを硬化させる。
なお、紫外線を発する蛍光管は、低圧水銀ランプに限られない。他の蛍光管としては、例えば、数百Pa〜1MPa程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオード等が挙げられる。また、インクが紫外線以外のエネルギー線を受けて硬化する性質を有する場合には、上述の紫外線を発する構成の代わりに、当該インクを硬化させる波長のエネルギー線を発する光源が設けられる。
また、照射部24から照射された紫外線が直接又は記録媒体Pなどで反射されて隣接する読取部25による読取データ(撮像データ)に混入しないように適宜照射部24と読取部25との間に遮蔽が設けられることが好ましい。
読取部25は、ラインセンサー251(図2参照)を備え、ノズルユニット23から吐出され、照射部24から照射された紫外線により硬化した記録媒体P上のインクによる形成画像を読み取る。読取部25は、例えば、RGB各色での画像撮像が可能である。ラインセンサー251は、特には限られないが、例えば、CCD(Charge Coupled Device)により形成され、撮像素子が幅方向に一次元配列されて当該配列の間隔に応じた解像度で撮像データを取得して出力する。この解像度は、ここでは、ノズルユニット23のノズル面におけるノズル開口部の幅方向への配列間隔を分離可能なほど高解像度である必要はない。撮像素子は、RGB各波長に対して各々別個に設けられる。各波長の光は、各々帯域通過フィルター(BPF)により選択的に通過可能とされて撮像素子に入射されても良い。また、読取部25は、記録媒体Pの撮像面を白色光で照明する照明部を備えても良い。
ここでは、読取部25は、ノズルユニット23に対し、画像形成ドラム21による記録媒体Pの搬送方向に下流側であって、且つ記録媒体Pが反転部28へ送られる受け渡しローラー271よりも上流側に設けられている。
回転計測部26は、例えば、エンコーダーを備え、画像形成ドラム21の回転角度を計測する信号を制御部40に出力する。回転計測部26による計測値は、画像形成ドラム21の回転異常に係る検出、及び受け渡しドラム22や反転部28から記録媒体Pが画像形成ドラム21に引き渡されてノズルユニット23によるインク吐出が行われる各タイミングの制御に用いられる。
デリバリー部27は、着弾したインクが硬化した後の記録媒体Pを画像形成ドラム21から排紙部30に搬送する。デリバリー部27は、円筒状の受け渡しローラー271と、複数(例えば、2本)のローラー272、273と、内側面でローラー272、273に支持された輪状のベルト274などを有する。受け渡しローラー271は、図示略の選択機構の動作に応じて画像形成ドラム21上の記録媒体Pをベルト274上又は反転部28の第1回転ドラム281の外周面に誘導する。デリバリー部27は、記録媒体Pが受け渡しローラー271からベルト274上に受け渡された場合に、受け渡された当該記録媒体Pをローラー272、273の回転に伴い周回移動するベルト274と共に移動させることで搬送して排紙部30に送り出す。
反転部28は、一方の面に画像が形成された記録媒体Pの記録面を反転させて再度画像形成ドラム21の外周面上に誘導する。反転部28は、第1回転ドラム281と、第2回転ドラム282と、複数(例えば、2本)のローラー283、284と、内側面でこれらローラー283、284に支持された輪状のベルト285などを有する。受け渡しローラー271から第1回転ドラム281に誘導された記録媒体Pは、第1回転ドラム281及び第2回転ドラム282の回転動作に伴ってこれらの外周面に沿って搬送されて、ローラー283、284の回転動作によって移動するベルト285上に担持される。そして、記録媒体Pの最後端(最上流側)が第2回転ドラム282とベルト285との当接位置手前の所定位置まで到達したタイミングでローラー283、284の回転方向を反転させることで、ベルト285上の記録媒体Pは、画像形成済みの表面が画像形成ドラム21の外周面に当接する向きで、即ち、一度目の画像形成時とは裏表が反転されて画像が未形成の面(裏面)に画像形成可能な状態で、受け渡しドラム22の上流における所定の位置(搬送復帰位置)で再度画像形成ドラム21に担持される。このとき、一度目の画像形成における記録媒体Pの最後端(上流側端部)が二度目の画像形成における最先端(下流側端部)となる。
これら画像形成本体部20の各構成のうち、画像形成ドラム21、受け渡しドラム22及びデリバリー部27により搬送部が構成される。
排紙部30は、画像形成本体部20から送り出された画像形成後の記録媒体Pをユーザーにより取り出されるまで格納する。
図2は、本実施形態のインクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
このインクジェット記録装置1は、制御部40と、搬送モーター211と、加熱駆動部412と、ヒーター212と、ヘッド駆動部231と、反転モーター286と、クリーニング部232と、照射駆動部44と、通信部42と、操作表示部46と、報知出力部47と、バス49などを備えている。また、インクジェット記録装置1には、照射部24、読取部25及び回転計測部26がバス49を介して接続されている。
制御部40は、CPU401と、RAM402と、記憶部403などを有する。制御部40は、記憶部403から読み出された制御プログラムや設定データをRAM402に一時記憶させて、当該一時記憶データに基づいてCPU401が制御処理を行う。記憶部403は、読み書きが可能な不揮発性メモリーやHDDなどの補助記憶部を有する。記憶部403の一部には、ROMが用いられても良い。
制御部40は、インクジェット記録装置1の動作を統括制御する。制御部40は、通信部42を介して外部から取得された画像形成に係る命令及び当該形成画像データ、即ちプリントジョブに基づいて、給紙部10、画像形成本体部20、及び、排紙部30をそれぞれ適切なタイミングで動作させ、記録媒体P上に画像を形成させる。また、制御部40は、読取部25のラインセンサー251による後述のテスト画像の撮像データの解析を行い、記録媒体Pへの形成画像の画質不良を検出して、判断結果に応じて後述するように画像形成に係る各種動作を中止させたり、画質の調整や各ノズルからのインク吐出調整を行ったりする。
また、記憶部403には、画質不良の検出やインクの吐出不良を生じているノズルを特定するために形成させるテスト画像データ403a、及び、インク吐出不良を生じているノズルの位置や当該インク吐出不良に対する補正設定を記憶する不良ノズル記憶部403bが含まれている。
通信部42は、PCなどの外部機器との通信接続を行い規格に従ってデータ通信を行うためのインターフェイスである。この通信部42としては、例えば、LAN接続用のネットワークカードが挙げられるが、その他、ブルートゥース通信(登録商標:Bluetooth)などを利用した無線通信インターフェイスや、USBによる外部機器との直接接続に係る接続端子及びドライバーなどであっても良い。制御部40は、通信部42を介して外部機器からプリントジョブや、インクジェット記録装置1の制御設定データなどを取得する。
操作表示部46は、ユーザー操作を受け付けたり、ユーザーにステータス情報や動作メニューなどを示すための表示を行なったりする。操作表示部46としては、表示画面、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)を備えたものが用いられ、当該LCDの表示画面上に画像形成に係る各種メニューやステータスなどを表示させる。また、操作表示部46は、タッチセンサーを備え、このタッチセンサーをLCDの表示画面上に重ねて配置することで当該表示画面への表示に応じたタッチ操作を検出可能としている。
報知出力部47は、インクジェット記録装置1に異常が生じた場合などに所定の報知動作を行う。報知出力部47としては、例えば、圧電素子などを用いて所定のビープ音を発生させる音声発生部やLEDランプを点滅又は点灯させる発光部などが挙げられる。
搬送モーター211は、制御部40の制御により所定の回転速度で画像形成ドラム21を回転させる。また、搬送モーター211は、記録媒体Pの搬送などで異常が生じた場合には、速やかに画像形成ドラム21の回転を中止させる。
加熱駆動部412は、ヒーター212を適宜な時間動作させて画像形成ドラム21の外周面を適切な温度に保つ。ヒーター212には、加熱駆動部412の動作切替に用いられる温度計が併せて設けられていても良い。ヒーター212には、例えば、電熱線や電熱板など通電に伴ってジュール熱を発生するものが用いられ、加熱駆動部412は、動作させる時間の間当該電熱線や電熱板に適切な電流を流す。
ヘッド駆動部231は、入力される形成対象の画像データに応じて各ノズルユニット23のノズルの負荷(ピエゾ型のインクジェット記録装置における圧電素子やサーマル型のインクジェット記録装置における発熱体など)に電力を供給し、各ノズルの開口部から適切なタイミングでインクを吐出させる。
照射駆動部44は、照射部24に駆動信号を出力して、ヘッド駆動部231の動作に応じて画像形成がなされた記録媒体Pに対して照射部24からのエネルギー線(紫外線)の照射を行わせる。
ラインセンサー251は、読取部25が受け取った制御部40からの信号に基づいて、適切なタイミングで記録媒体Pにおける搬送方向に垂直な幅方向に画像形成幅に亘ってライン状に画像の撮像を行わせることで記録媒体P上の形成画像を読み取る。なお、ラインセンサー251の代わりに画像形成幅より狭い幅のみを撮像するセンサーを用い、当該センサーを幅方向に移動させて画像形成幅全体の画像を撮像することとしても良い。撮像データは、読取部25から記憶部403に出力されて制御部40のCPU401により解析が行われる。或いは、読取部25が別個にCPUと記憶部を備えて解析を行っても良い。
反転モーター286は、ローラー283及び/又はローラー284を正転方向及び逆転方向の何れかに選択的に回転動作させて、受け渡しローラー271から受け渡された表面に画像形成済みの記録媒体Pを反転させ、画像形成ドラム21に再度担持させる。反転モーター286の回転速度や反転タイミングは、回転計測部26の計測値から得られる画像形成ドラム21の回転速度に係る記録媒体Pの搬送速度に応じて制御部40により定められる。
クリーニング部232は、ノズルユニット23のインク吐出面の汚れなどをクリーニングして、ノズル開口部の詰まりを防止、解消する。クリーニング部232は、例えば、画像形成ドラム21に対してその回転軸方向に平行に配置され、ノズルユニット23が当該回転軸方向に移動されることでインク吐出面をクリーニング部232と対向させた状態となる。この状態で制御部40の制御信号に応じてクリーニング部232が払拭布を当該インク吐出面に当接させて、固着したインクなどの汚れを払拭させる動作を行う。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1における不良画像の検出動作について説明する。
図3、図4は、本実施形態のインクジェット記録装置1で記録媒体P上に形成される画像の配置例を示す図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、記録媒体Pにプリントジョブなどで指定された形成対象の画像(通常画像)を形成する際に、記録媒体Pの当該通常画像が形成される面における通常画像の形成範囲よりも後端側(搬送方向に上流側)の余白領域に当該画像に画質不良が生じているか否かを判別するためのテスト画像を形成する。即ち、記録媒体Pの片面に通常画像を形成する場合には、当該通常画像の形成範囲よりも上流側の余白領域にテスト画像を形成し、記録媒体Pの両面に通常画像を形成する場合には、表面(第一の面)及び裏面(第二の面)における通常画像の形成範囲よりも後端側(搬送方向に上流側)余白領域のうち少なくとも裏面側にテスト画像を形成する。そして、テスト画像を読取部25で読み取り(撮像し)、解析することで画質不良の検出を行う。
図3には、表面に形成された第一の通常画像の後端側余白領域(第一余白領域)と、裏面に形成された第二の通常画像の後端側余白領域(第二余白領域)にそれぞれテスト画像が形成された例を示す。図3(a)に示すように、テスト画像は、ここでは、CMYKの4色でそれぞれ搬送方向に所定の長さを有し、記録媒体P上の画像形成可能幅に亘って帯状に形成された予め設定された濃度の中間階調画像C21〜C24(濃度階調画像)である。中間階調画像C21〜C24としては、ハーフトーン画像が好ましく用いられ、更に、図3(b)に示すように、上述の所定の長さの間で少なくとも全てのノズルからインクが吐出され、且つ各ノズルからのインク吐出回数が略均等であるものである。
この中間階調画像C21〜C24は、通常、所定サイズの記録媒体Pに対して端部付近の決まった位置に形成されるが、通常画像が記録媒体Pのサイズに対して小さく、当該画像の形成範囲より上流側に生じる余白領域が大きい場合などには、当該余白領域内において適宜な位置に形成されても良いし、複数種類のテスト画像を形成させることも可能である。この場合には、ラインセンサー251によるテスト画像の読み取りタイミングも適宜調整される。
また、中間階調画像は、形成対象の通常画像で用いられたインクのみについて形成されても良い。例えば、黒色の文字のみを出力する場合には、CMYの3色の中間階調画像を出力しなくても画質不良の検出漏れが生じない。同様に、幅方向に形成対象の画像の一部でのみ用いられたインクについて、当該用いられた幅の範囲内でのみ中間階調画像を出力させても良い。
ノズルからのインク吐出不良は、通常、徐々に悪化し、連続的な画像形成の途中で改善されることはほぼ想定されないので、通常画像より後ろにテスト画像を形成し、後述するように当該テスト画像を解析して濃度ムラを検出することで、通常画像に画質不良が発生しているか否か、特に、ノズルからのインク吐出不良が生じているか否かについて確実に判別を行うことが出来る。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、表面と裏面とで記録媒体Pの搬送方向が反対向きになるので、通常画像の向きを揃える場合には、通常画像が反転されて出力される。テスト画像における中間階調画像C21〜C24の出力順は、適切に各色の画質不良が判別可能であれば、反転されてもされなくても良い。
図4には、裏面の通常画像の後端側余白領域にのみテスト画像が形成された例を示す。
記録媒体Pの両面への画像形成が行われる場合に、表面には正常に画像が形成されたとしても、裏面の通常画像に画質不良が生じた場合には、当該記録媒体Pへの形成画像は、通常、不良であると判断される。従って、裏面の通常画像の後ろにのみテスト画像を形成して画質不良の発生の判断を行うことで、記録媒体Pの少なくとも一部で画質不良が生じている可能性がある場合の検出を行うことが出来る。
このように、両面への画像形成を行う場合に裏面のみにテスト画像を形成させるか、又は表面にもテスト画像を形成させるかについては、形成対象の通常画像のプリントジョブに設定データとして含めて送信させて制御部40(設定取得部)が取得することで決定されても良いし、インクジェット記録装置1において操作表示部46へのユーザーによる入力操作などに応じて設定が取得されることで制御部40により決定されても良い。後者の場合には、プリントジョブ単位の設定であっても良いし、異なる形成対象画像に対して共通に設定されても良い。
ラインヘッドをなすノズルの吐出不良が生じた場合、中間階調画像C21〜C24には、当該ノズルに対応する部分で搬送方向にスジが生じ、ラインセンサー251による撮像データにおいて当該スジを含む部分で濃度ムラが検出される。この濃度ムラの検出には、例えば、幅方向に亘る濃度の平均値や中央値などを背景値として、当該背景値から上限誤差値以上の濃度ずれが検出された場合に濃度ムラが生じているものと判定する。また、撮像データにメディアンフィルターといったノイズ除去フィルターを適用し、当該ノイズ除去フィルターが適用されたデータに基づいて背景値を求めても良い。また、濃度ムラは、各撮像素子単位ではなく、複数の撮像素子のブロック単位で得られる平均値などに基づいて当該ブロックごとに検出が行われても良い。
この濃度ムラが検出された場合には、制御部40は、通常の画像形成を中止して、吐出不良を生じているノズル(不良ノズル)を特定するための欠位置特定チャート(吐出不良特定画像)を形成させる。
図5は、欠位置特定チャートの出力例の一部を示す図である。
上述のように、読取部25のラインセンサー251は、複数のノズルの幅方向への間隔よりも解像度が低いので、欠位置特定チャートLは、ノズル毎に吐出されるインクの記録媒体P上における着弾位置が各々分離されるように梯子状や格子状などにインクを吐出させて形成される。これらの各直線の濃度や位置の基準値からのずれを検出することにより、不良ノズルが特定される。ノズルの配置密度が上昇し、また、ノズル数が大きくなるに従って、全ノズルに対するこの欠位置特定チャートのサイズは大きくなる。ここでは、必ずしも全てのノズル係る欠位置特定チャートを形成させる必要はなく、濃度ムラが検出された範囲においてのみ形成させても良い。
ここで、表面のテスト画像で濃度ムラが検出された場合には、裏面に欠位置特定チャートを形成させることが出来る。一方で、裏面のテスト画像で濃度ムラが検出された場合には、別途他の記録媒体Pに欠位置特定チャートを形成させる必要がある。但し、表面に形成された画像が裏面に透けるような記録媒体Pが用いられている場合など、裏面にテスト画像を形成することが必ずしも好ましいとはいえない場合がある。上述した記録媒体Pの両面にテスト画像を形成するか否かについての設定は、記録媒体Pの材質や通常画像の内容などに応じてもなされ得る。
図6は、本実施形態のインクジェット記録装置1で実行される片面画像形成処理の制御部40(CPU401)による制御手順を示すフローチャートである。また、図7は、インクジェット記録装置1で実行される両面画像形成処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
片面画像形成処理は、外部から通信部42を介して又は操作表示部46などから片面画像命令に係るプリントジョブが取得されて、当該プリントジョブにより片面に画像形成がなされる場合に起動される。ここで、プリントジョブには、予め画像形成枚数に係る情報が含まれている。
また、両面画像形成処理は、外部から通信部42を介して又は操作表示部46などからプリントジョブが取得されて、当該プリントジョブにより両面に画像形成がなされる場合に起動される。
片面画像形成処理が開始されると、図6に示すように、制御部40は、先ず、初期設定処理を実行する(ステップS11)。この初期設定処理では、制御部40は、搬送モーター211や加熱駆動部412などに動作信号を出力して搬送モーター211、ヒーター212や給紙部10など各部に画像形成を開始させるための適切な動作を行わせる。また、制御部40は、プリントジョブに含まれている画質等の設定に基づいて、ノズルからのインク吐出に係る各種調整データを記憶部403から読み出して調整を行う。また、制御部40は、必要に応じて形成対象の画像データをノズルユニット23による画像形成動作に応じたデータに変換する処理などを行っても良い。
制御部40は、各記録媒体Pへの形成画像として、プリントジョブで指定された通常画像とテスト画像とを組み合わせて出力する命令を行う(ステップS12)。制御部40は、テスト画像データ403aを指定して、表用の通常画像の後端側(上流側)余白領域と裏用の通常画像の後端側(上流側)余白領域にそれぞれテスト画像を出力する設定を行う。一度なされた出力設定は、後述のステップS17、S27の処理で上書きされるか、片面画像形成処理が終了して設定が消去されるまで維持されて繰返し用いられる。ここで、制御部40は、形成対象の通常画像とテスト画像とを一つの画像データに合成する処理を行うことが出来る。
制御部40は、欠位置特定チャートの出力命令が出ているか否かを判別する(ステップS13)。ステップS12から処理が移行した場合には、出力命令が出ていないと判別される。欠位置特定チャートの出力命令が出ていないと判別された場合には(ステップS13で“NO”)、制御部40は、出力されたテスト画像を取得する(ステップS14)。制御部40は、読取部25のラインセンサー251により撮像されて記憶部403に送られたテスト画像データを取得する。制御部40は、当該取得されたテスト画像データを解析して画質不良の検出を行う(ステップS15)。
制御部40は、テスト画像データに画質不良が検出されたか否かを判別する(ステップS16)。検出されていないと判別された場合には(ステップS16で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS41に移行する。検出されたと判別された場合には(ステップS16で“YES”)、制御部40は、通常画像の出力を中断して欠位置特定チャートの出力命令を行う(ステップS17)。それから、制御部40の処理は、ステップS41に移行する。
ステップS41の処理に移行すると、制御部40は、設定されている画像形成枚数の出力が終了したか否かを判別する(ステップS41)。終了していないと判別された場合には(ステップS41で“NO”)、制御部40は、記録媒体Pをデリバリー部27に送り、排紙部30に排出させると共に、次の記録媒体Pを画像形成ドラム21に供給する(ステップS32)。それから、制御部40の処理は、ステップS13に戻る。設定されている画像形成枚数の出力が終了したと判別された場合には(ステップS41で“YES”)、制御部40は、最後に画像形成がなされた記録媒体Pを排紙部30に排出させ(ステップS42)、片面画像形成処理を終了する。
一方、ステップS13の判別処理で、欠位置特定チャートの出力命令が出ていると判別された場合には(ステップS13で“YES”)、制御部40は、形成された欠位置特定チャートの読取部25による撮像データを取得して読み込む(ステップS24)。制御部40は、当該撮像データを解析して不良ノズルによるインク吐出不良が生じている位置(欠位置)を特定する(ステップS25)。制御部40(補正設定部)は、当該特定された欠位置に関し、周囲のノズルのインク吐出を調整することによりインク吐出不良の影響を補正する欠位置補完の補正設定を行う(ステップS26)。制御部40は、特定された不良ノズルの位置及び当該不良ノズルに係る補正設定を不良ノズル記憶部403bに記憶させる。また、制御部40は、不良ノズルの数や位置などに応じて補正設定では基準となる画質が得られないと見込まれる場合には、画像形成を中止(中断)させてクリーニング部232を動作させたり、報知出力部47に所定の報知動作を行わせたりすることが出来る。
制御部40は、通常画像とその最後端余白部へのテスト画像の形成命令を再度出力し(ステップS27)、処理をステップS32に移行させて欠位置特定チャートが出力された記録媒体Pを排出させる。
両面画像形成処理は、図7に示すように、上述の片面画像形成処理に対してステップS18及びステップS31の処理が追加されている。その他の処理については、同一の処理内容であり、同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS16の判別処理で“NO”に分岐した場合、及び、“YES”に分岐した後にステップS17の処理が実行されると、制御部40の処理は、ステップS18に移行する。
ステップS18の処理に移行すると、制御部40は、今回形成された画像が表面のものであるか否かを判別する(ステップS18)。表面のものであると判別された場合には(ステップS18で“YES”)、制御部40は、反転部28を動作させて記録媒体Pの画像形成面を反転させ、再度画像形成ドラム21に供給する(ステップS31)。それから、制御部40の処理は、ステップS13に戻る。表面のものではない、即ち、裏面に形成された画像であると判別された場合には(ステップS18で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS41に移行する。
なお、上記の処理のうち、例えば、ステップS31、S32の処理などで機械動作に時間を要する場合などには、ステップS18以降の処理をステップS13の処理後にステップS14〜S17、又はステップS24〜S27の処理と並列に実行させることが出来る。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、記録媒体Pを搬送する搬送部(画像形成ドラム21、受け渡しドラム22及びデリバリー部27)と、搬送される記録媒体Pに対して複数のノズルからインクを吐出することで画像を形成するノズルユニット23と、ノズルユニット23の動作を制御する画像形成制御部としての制御部40と、ノズルユニット23により記録媒体Pに形成された画像を撮像する読取部25と、読取部25により撮像された画像を解析する解析部としての制御部40と、を備える。
制御部40は、画像形成制御部として、記録媒体Pの片面に画像を形成させる場合に、当該画像の形成面における形成対象の通常画像の形成範囲よりも搬送方向に上流側の余白領域に所定のテスト画像を形成させ、記録媒体Pの両面に画像を形成させる場合に、当該記録媒体Pの第一の面(表面)における第一の通常画像の形成範囲よりも搬送方向に上流側である第一余白領域と、第一の通常画像の形成後に第一の面とは反対側の第二の面(裏面)に形成される第二の通常画像の形成範囲よりも搬送方向に上流側である第二余白領域とのうち、少なくとも前記第二余白領域にテスト画像を形成させ、解析部として、テスト画像の読取部25による撮像データに基づいて画質不良の検出を行う。
即ち、各記録媒体Pの各々について、通常画像より後に余白領域を用いてテスト画像が形成されて、当該テスト画像に基づいて画質不良の検出を行うので、各記録媒体Pで画質不良の検出漏れを生じさせない。また、通常画像の出力枚数より多くの記録媒体Pを出力せずに画質不良の有無を判別するので、不要に記録媒体Pを浪費しない。従って、効率良く迅速且つ確実に画質不良の検出を行うことが出来る。
また、記録媒体Pの両面に画像を形成させる場合に、第一の面に画像が形成された記録媒体Pの第二の面に画像形成が可能な状態で、ノズルユニット23による画像形成位置より搬送方向に上流側の搬送復帰位置に記録媒体Pを戻して搬送部(画像形成ドラム21)に搬送させる反転部28を備えるので、記録媒体Pを容易に反転して同一のノズルユニット23により記録媒体Pの表裏に画像形成を行わせることが出来る。
また、反転部28は、第一の面への画像形成時における記録媒体Pの搬送方向に下流側の端部と上流側の端部とを反転させて搬送復帰位置に戻す。このように通常画像の形成方向が反転される場合でも、当該通常画像の出力後にテスト画像を出力するので、当該通常画像の画質が低下していないか否かを確実に検出することが出来る。
また、読取部25は、ノズルユニット23に対し搬送方向に下流側であって、且つ記録媒体Pが反転部28に送られる受け渡しローラー271よりも上流側に設けられているので、画像が形成された面のテストデータを容易且つ迅速に読み取って画質の判断を行うことが出来る。
また、制御部40は、記録媒体Pの両面に画像を形成させる場合に、第一余白領域にテスト画像を形成させるか否かに係る設定を取得する設定取得部として機能し、画像形成制御部としての制御部40は、当該取得された設定に基づいてテスト画像を形成させる。
従って、要求画質や通常画像のサイズなどに応じて必要以上に表面にテスト画像を形成させたり、無駄に裏面に通常画像を形成させたりするのを防ぐことが出来る。
また、テスト画像は、予め定められた濃度階調画像であり、制御部40は、解析部として当該濃度階調画像の濃度ムラに基づいて複数のノズルからのインク吐出不良の有無を判別するので、毎回不良ノズルを特定せずとも容易な濃度階調画像を用いて問題のある画像の判別を行うことが出来る。従って、記録媒体Pに形成されるテスト画像のサイズを小さくし、且つ、テスト画像に用いられるインクの消費量を通常状態では必要以上に増加させない。
また、制御部40は、画像形成制御部として、インク吐出不良が有ると判別された場合には、当該インク吐出不良を生じている不良ノズルを特定する欠位置特定チャートLをノズルユニット23により記録媒体Pに形成させ、解析部として、当該欠位置特定チャートLの撮像データに基づいて不良ノズルを特定する。
形成画像の高精度化に伴って個々のノズルからのインク吐出状態をそれぞれ分離して記録媒体P上に示すために必要な記録媒体Pの面積が大きくなっている。従って、このような欠位置特定チャートLの形成頻度を必要最小限として記録媒体Pの消費量を必要以上に増加させない。また、両面に画像形成を行う場合に、記録媒体Pの表面で画質低下が検出されると、当該記録媒体Pの裏面で欠位置特定チャートLを形成させることで不要な記録媒体Pの消費を抑えることが出来る。
また、画像形成制御部としての制御部40は、特定された不良ノズルによるインク吐出不良の影響を補正する設定を行う補正設定部として機能し、解析部としての制御部40により新たに不良ノズルが特定された場合には、当該補正設定部としての制御部40が新たな不良ノズルに対する補正設定を行うか、又は、ノズルユニット23による画像形成を中止させる。
即ち、制御部40は、速やかに必要な画質を維持して画像形成が続行可能かを判断して不良ノズルの周囲のノズルを用いて補完を行うか、又は画像形成を中止させるので、必要以上の画像形成中止による生産性の低下を抑えると共に、必要な画質を維持しての画像形成が困難な場合には、速やかに画像形成を中止させて無駄な記録媒体Pやインクの消費を抑えることが出来る。
また、上述の方法で記録媒体Pに形成された画像の画質不良を検出するので、各記録媒体Pにおける形成画像の画質不良の検出漏れを生じさせない。また、通常画像と同一の記録媒体Pに形成されたテスト画像により画質不良の有無のみを判別するので、記録媒体Pの浪費を抑えることが出来る。従って、効率良く迅速且つ確実に画質不良を検出することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ノズルからのインクの吐出不良の検出を例に挙げて説明したが、画質不良に係るその他の検出、例えば、濃度ムラや色調補正などを行うためのテスト画像を形成させても良い。
また、上記実施の形態では、制御部40が全ての処理を一元的に行うこととしたが、画像形成に係る処理や画質不良の検出などの解析処理といったCPUやメモリーの能力が必要とされる処理については、専用の制御部を個別に備えて処理を分散させたり、或いは、処理の内容に応じて専用の処理回路を併用させたりしても良い。
また、上記実施の形態では、ラインセンサー251の読み取り面を画像形成ドラム21の外周面に対向させて記録媒体Pの外面を排紙又は反転前に読み取る構成としたが、2つのラインセンサーにより排紙後に両面まとめて撮像及び解析を行わせても良い。また、撮像範囲は線状に限られず、二次元に配置されたCCDなどを用いて読み取りを行っても良い。
また、上記実施の形態では、円柱形状の画像形成ドラム21により記録媒体Pを搬送させることとしたが、記録媒体Pは、平面上をベルトなどで搬送されても良い。
また、上記実施の形態では、ラインヘッドを用いたインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、これに限られない。ノズルの吐出不良を検出する場合であっても、当該吐出不良に応じて濃度ムラが生じるパターンでノズル配置やインク吐出制御がなされているインクジェット記録装置1であれば良い。
また、上記実施の形態では、記録媒体Pを画像形成位置より搬送方向に上流側へ戻して裏面への画像形成を行わせたが、反転された記録媒体Pが搬送方向とは反対向きに搬送されて画像が形成されるなど、他の方法で両面への画像形成がなされても良い。
また、上記実施の形態では、予め定められた濃度階調画像として所定の中間階調画像C21〜C24を用いたが、この濃度階調画像は、各々一の濃度階調に限られず、複数の階調の濃度パターンで形成された画像であっても良い。また、当該階調は、中間階調に限られず、ベタ画像であっても良い。但し、インク液滴のサイズと隣接するノズル間隔に応じて吐出不良に応じた濃度変化が生じやすい濃度階調で出力されるのが好ましい。
その他、上記実施の形態で示した構成、処理の内容や順序などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 インクジェット記録装置
10 給紙部
20 画像形成本体部
21 画像形成ドラム
211 搬送モーター
212 ヒーター
22 受け渡しドラム
23 ノズルユニット
231 ヘッド駆動部
232 クリーニング部
24 照射部
25 読取部
251 ラインセンサー
26 回転計測部
27 デリバリー部
271 受け渡しローラー
272、273 ローラー
274 ベルト
28 反転部
281 第1回転ドラム
282 第2回転ドラム
283 ローラー
284 ローラー
285 ベルト
286 反転モーター
30 排紙部
40 制御部
401 CPU
402 RAM
403 記憶部
403a テスト画像データ
403b 不良ノズル記憶部
412 加熱駆動部
42 通信部
44 照射駆動部
46 操作表示部
47 報知出力部
49 バス
C21-C24 中間階調画像
L 欠位置特定チャート
P 記録媒体

Claims (9)

  1. 記録媒体を搬送する搬送部と、
    搬送される前記記録媒体に対して複数のノズルからインクを吐出することで画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部の動作を制御する画像形成制御部と、
    前記画像形成部により前記記録媒体に形成された画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像を解析する解析部と、
    を備え、
    前記画像形成制御部は、
    前記記録媒体の片面に画像を形成させる場合に、当該記録媒体において画像が形成される面における形成対象の通常画像の形成範囲よりも前記記録媒体の搬送方向に上流側の余白領域に所定のテスト画像を形成させ、
    前記記録媒体の両面に画像を形成させる場合に、当該記録媒体の第一の面における第一の前記通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側である第一余白領域と、前記第一の通常画像の形成後に前記第一の面とは反対側の第二の面に形成される第二の前記通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側である第二余白領域とのうち、前記第二余白領域のみに前記テスト画像を形成させるか、又は前記第一余白領域及び前記第二余白領域に前記テスト画像を形成させるかを選択して、当該選択にしたがって画像を形成させ
    前記解析部は、当該テスト画像の前記撮像部による撮像データに基づいて画質不良の検出を行う
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記記録媒体の両面に画像を形成させる場合に、前記第一の面に画像が形成された前記記録媒体の前記第二の面に画像形成が可能な状態で、前記画像形成部による画像形成位置より前記搬送方向に上流側の搬送復帰位置に当該記録媒体を戻して前記搬送部に搬送させる反転部を備えることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記反転部は、前記第一の面への画像形成時における前記記録媒体の前記搬送方向に下流側の端部と上流側の端部とを反転させて前記搬送復帰位置に戻すことを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  4. 前記撮像部は、前記画像形成部に対し前記搬送方向に下流側であって、且つ前記記録媒体が前記反転部に送られる位置よりも上流側に設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の画像記録装置。
  5. 前記記録媒体の両面に画像を形成させる場合に、前記第一余白領域に前記テスト画像を形成させるか否かに係る設定を取得する設定取得部を備え、
    前記画像形成制御部は、当該取得された設定に基づいて前記テスト画像を形成させる
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記テスト画像は、予め定められた濃度階調画像であり、
    前記解析部は、当該濃度階調画像の濃度ムラに基づいて前記複数のノズルからのインク吐出不良の有無を判別する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像記録装置。
  7. 前記画像形成制御部は、前記インク吐出不良が有ると判別された場合には、当該インク吐出不良を生じている不良ノズルを特定する吐出不良特定画像を前記画像形成部により記録媒体に形成させ、
    前記解析部は、当該吐出不良特定画像の撮像データに基づいて前記不良ノズルを特定する
    ことを特徴とする請求項6記載の画像記録装置。
  8. 前記画像形成制御部は、
    特定された前記不良ノズルによる前記インク吐出不良の影響を補正する設定を行う補正設定部を備え、
    前記解析部により新たに前記不良ノズルが特定された場合には、当該補正設定部により前記新たな不良ノズルに対する補正設定を行うか、又は、前記画像形成部による画像形成を中止させる
    ことを特徴とする請求項7記載の画像記録装置。
  9. 記録媒体を搬送する搬送部と、搬送される前記記録媒体に対して複数のノズルからインクを吐出することで画像を形成する画像形成部と、を備える画像記録装置の形成画像に係る画質不良検出方法であって、
    前記画像形成部の動作を制御する画像形成制御ステップ、
    前記画像形成部により前記記録媒体に形成された画像を撮像する撮像ステップ、
    前記撮像ステップで撮像された画像を解析する解析ステップ、
    を含み、
    前記画像形成制御ステップでは、
    前記記録媒体の片面に画像を形成させる場合に、当該画像の形成面における形成対象の通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側の余白領域に所定のテスト画像を形成させ、
    前記記録媒体の両面に画像を形成させる場合に、当該記録媒体の第一の面における第一の前記通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側である第一余白領域と、前記第一の通常画像の形成後に前記第一の面とは反対側の第二の面に形成される第二の前記通常画像の形成範囲よりも前記搬送方向に上流側である第二余白領域のうち、前記第二余白領域のみに前記テスト画像を形成させるか、又は前記第一余白領域及び前記第二余白領域に前記テスト画像を形成させるかを選択して、当該選択にしたがって画像を形成させ
    前記解析ステップでは、当該テスト画像の前記撮像ステップにおける撮像データに基づいて画質不良の検出を行う
    ことを特徴とする画質不良検出方法。
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