JP6171723B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例として、紙やフィルムなどの各種記録媒体にインク液滴を吐出して、画像の記録(印刷)を行うインクジェット式プリンターが知られている。インクジェット式プリンターは、高精細なデジタルカラー画像の記録が容易なことから、オフィス用、パーソナル用から産業用まで、幅広い分野での活用が急速に広まってきた。記録の対象も、様々な分野で活用される様々な媒体に広まり、特に捺染への応用が活発化している。
インクジェット式プリンターによる捺染は、スクリーン捺染で用いられる染型が不用であり、デジタル化(電子化)されたデザイン情報を利用することができる。そのため、顧客の要求に応じた細かいデザインの変更などに迅速に対応することができ、工数、生産時間を大幅に削減、短縮することができる。また、色のグラデーションを表現することができるなど、デザインの自由度が大きいという利点がある。
一方、記録媒体としての布帛は、画像や情報を記録する為の媒体である紙やフィルムなどのように、一定した規格のもとで品質が管理されている記録媒体と異なり、衣料品などの繊維製品の材料となるので、その材質、表面の質感や色によりインクの浸透性や発色性などの記録特性が様々であり、予めインクジェット式プリンターに設けられたカラーマネジメントシステムでは、所望の色形成を一定に行うことが難しい布帛も多数存在する。しかし、紙やフィルムと異なり布帛自体にも繊維製品の材料としての個別の価値や、質感といった特徴があるので、記録特性のみが優れる他の布帛で代替するといったことができないという課題があった。これに対して、布帛の種類ごとに予め捺染データを作成しておき、捺染対象となる布帛に応じて最適な捺染データを使い分けることにより、所望のデザインや色彩を確保する手法が検討されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−345463号公報
しかしながら、特許文献1に記載の捺染装置や捺染方法では、捺染に当たって、数多く準備された捺染データから、所望の布帛に対応した捺染データを誤りなく選択しなければならなかった。また、予め準備したデータでは、所望の布帛の種類における色のばらつきや色むらなどに対応させることができない布帛も多数あるなどの課題もあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例に係る液体吐出装置は、記録媒体に液体を吐出し画像を記録する液体吐出装置であって、前記液体吐出装置に給された前記記録媒体から前記記録媒体の色彩情報を取得する色彩情報取得部と、前記色彩情報に応じて補正された補正画像情報に基づき、前記記録媒体に液体を吐出する液体吐出部と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、液体吐出装置は、液体吐出装置に給された記録媒体から記録媒体の色彩情報を取得する色彩情報取得部と、取得した色彩情報に応じて補正された補正画像情報に基づき、記録媒体に液体を吐出する液体吐出部とを備えている。つまり、実際に画像を記録する対象としての記録媒体自体の色彩情報を記録前に取得し、その色彩情報に基づいて、記録する画像情報を補正し、記録するため、記録媒体毎の色彩情報に合わせて適正化された画像の記録を行うことができる。従って、予め、記録媒体(例えば捺染の場合には布帛)の種類毎に適正に記録するための情報を用意しておく必要が無いため、簡便に所望の色彩で、あるいは所望の色彩により近い色彩で記録(印刷)することができる。その結果、記録に関わる工数の削減や生産時間の短縮などが図れ、より生産性を高めることができる。
また、記録する媒体に色のばらつきや色むらなどが有った場合であっても、これらの色のばらつきや色むらなども含めて、記録する画像の補正をすることができるようになるため、より、安定して所望の色彩による記録(印刷)物を生産することができる。
[適用例2] 上記適用例に係る液体吐出装置において、前記液体が吐出される前の前記記録媒体を収容する供給部と、前記供給部から、前記液体吐出部が前記記録媒体に対して前記液体を吐出し画像を形成する画像形成部に前記記録媒体を搬送する搬送部と、を備え、前記色彩情報取得部は、前記記録媒体が前記搬送部によって搬送される搬送経路において、前記供給部と前記画像形成部との間に設けられていることが好ましい。
本適用例のように、記録媒体が搬送される搬送経路において、色彩情報取得部が、供給部と画像形成部との間に設けられることで、液体吐出装置に給された記録媒体(つまり、実際に画像を記録する対象としての記録媒体自体)の色彩情報が、誤りなく取得される。
[適用例3] 上記適用例に係る液体吐出装置において、前記画像形成部を含む領域において前記記録媒体を保持する保持部を備え、前記色彩情報取得部は、前記搬送経路において、前記供給部と前記保持部との間に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、液体吐出装置は、画像形成部を含む領域において記録媒体を保持する保持部を備え、色彩情報取得部は、搬送経路において、供給部と保持部との間に設けられている。色彩情報取得部を供給部と保持部との間に設けることで、より簡便に、また安定して記録媒体の色彩情報が取得できる構成にすることができる。
具体的には、供給部や保持部では、記録媒体を収納または支持する部材が記録媒体に接触する構成となる場合が多いため、例えば、記録媒体の透光性が高い場合(素材が薄く、淡い色彩などの場合)には、記録媒体の色彩測定は接触する部材の影響を受けやすい。これに対し、搬送経路において、供給部と保持部との間の領域は、記録媒体の表裏のいずれの面にも比較的容易に空間が設けられるため、周囲の影響を受けることなく色彩測定ができる環境を構成しやすい。つまり、撮像素子の設置や、遮光板あるいは透過や反射の影響を軽減する下地板などとの組み合わせによる測定環境を構築しやすい。その結果、より安定して記録媒体の色彩情報が取得できる構成にすることができる。
[適用例4] 上記適用例に係る液体吐出装置において、前記搬送経路において、前記供給部と前記保持部との間に、前記記録媒体に所定の張力を発生させるテンション部を備え、前記色彩情報取得部は、前記テンション部、または前記搬送経路において前記テンション部と前記保持部との間に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、液体吐出装置は、供給部と保持部との間に、記録媒体に所定の張力を発生させるテンション部を備え、色彩情報取得部は、テンション部またはテンション部と保持部との間に設けられている。このように構成することで、テンション部によって、記録媒体に生じていた皺などが解消され、記録媒体の表面状態が一定となるため、色彩情報の取得をより安定して行うことができる。
[適用例5] 上記適用例に係る液体吐出装置において、前記搬送経路において、前記供給部と前記保持部との間に、前記記録媒体に所定の張力を発生させるテンション部を備え、前記色彩情報取得部は、前記搬送経路において、前記供給部と前記テンション部との間に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、液体吐出装置は、供給部と保持部との間に、記録媒体に所定の張力を発生させるテンション部を備え、色彩情報取得部は、供給部とテンション部との間に設けられている。このようにテンション部を備える構成においては、供給部とテンション部との間の領域は、記録媒体の表裏のいずれの面にも比較的容易に空間が設けられるため、周囲の影響を受けることなく色彩測定ができる環境を構成しやすい。テンション部と保持部との間の領域に色彩情報取得部を設ける充分な空間が確保できない場合などにおいては、この領域に設けることが好ましい。
[適用例6] 上記適用例に係る液体吐出装置において、前記画像形成部を含む領域において前記記録媒体を保持する保持部を備え、前記色彩情報取得部は、前記搬送経路において、前記保持部が延在する領域に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、液体吐出装置は、画像形成部を含む領域において記録媒体を保持する保持部を備え、色彩情報取得部は、保持部が延在する領域に設けられている。記録媒体は、保持部によって保持されるため、色彩情報の測定環境を一定に保つことができ、安定して記録媒体の色彩情報が取得できる構成にすることができる。
[適用例7] 上記適用例に係る液体吐出装置において、前記画像形成部において、前記搬送部によって前記記録媒体が搬送される方向に交差する方向に前記液体吐出部を移動させる吐出走査部を備え、前記色彩情報取得部は、前記吐出走査部によって前記液体吐出部と一体に移動することを特徴とする。
本適用例によれば、液体吐出装置は、画像形成部において、搬送部によって記録媒体が搬送される方向に交差する方向に液体吐出部を移動させる吐出走査部を備え、色彩情報取得部は、吐出走査部によって液体吐出部と一体に移動する。このように構成することで、色彩情報取得部は、液体吐出部にごく近い領域に設けることができる。つまり、記録媒体の色彩情報取得部位と、その色彩情報に応じて補正された記録部位との距離を短くすることができるため、例えば、色むらや染みなどによる微細な色補正が必要な場合であっても、記録媒体の変形や延びの影響が少なく、位置精度の高い補正画像の記録が可能となる。
また、色彩情報取得部は、液体吐出部と共に記録媒体の表面を走査しながら記録媒体の色彩情報を取得することができる。つまり、色彩情報取得部を、記録媒体の幅方向に亘る大きな(長い)検出部(撮像部)として構成する必要がなくなり、より小型に構成することができる。
[適用例8] 上記適用例に係る液体吐出装置において、前記色彩情報取得部は、前記記録媒体に光を照射する光源と、前記光の反射光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、色彩情報取得部は、記録媒体に光を照射する光源と、光の反射光を受光する受光素子とを有している。記録媒体に照射した光の反射光を受光素子で検出する構成とすることにより、外光の影響を抑制することができ、色彩情報の取得をより安定して行うことができる。
[適用例9] 本適用例に係る液体吐出装置は、記録媒体に液体を吐出し画像を記録する液体吐出装置であって、前記液体吐出装置に給された前記記録媒体の色彩が異なる場合に、前記記録媒体に吐出される前記液体の配置が異なることを特徴とする。
また、本適用例に係る液体吐出装置は、記録媒体に液体を吐出し画像を記録する液体吐出装置であって、前記液体が吐出される前の前記記録媒体を収容する供給部と、前記供給部から、前記液体吐出部が前記記録媒体に対して前記液体を吐出し画像を形成する画像形成部に前記記録媒体を搬送する搬送部と、前記画像形成部を含む領域において前記記録媒体を保持する保持部と前記液体吐出装置に給された前記記録媒体から前記記録媒体の色彩情報を取得する色彩情報取得部と、前記色彩情報に応じて補正された補正画像情報に基づき、前記記録媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記記録媒体が前記搬送部によって搬送される搬送経路において、前記供給部と前記保持部との間に、前記記録媒体に密着して所定の張力を発生させるテンション部と、を備え、前記色彩情報取得部は、前記テンション部に設けられていることを特徴とする。
本適用例による液体吐出装置は、液体吐出装置に給された記録媒体の色彩が異なる場合に、記録媒体に吐出される液体の配置が異なる。記録媒体に形成される記録(画像)は、吐出される液体(インク液滴)の配置によってその色彩を変化させることができる。また、記録媒体に吐出される液体の配置が同じであっても、記録媒体の色彩が異なる場合には、その影響を受けて、結果的に得られる画像の色彩が異なってしまう場合がある。
本適用例による液体吐出装置は、異なる色彩の記録媒体に対して異なる配置の液体を吐出することで、結果的に得られる画像の色彩を記録媒体の色彩の影響を相殺、あるいは低減して所望の色彩、あるいは所望の色彩により近い色彩画像を記録することが可能となる。
(a)実施形態1に係る「液体吐出装置」としての捺染装置を示す概略図、(b)色彩情報取得部の配置を示す平面図。 制御部および画像情報入力部の機能の例を説明するブロック図。 (a),(b)変形例1として、捺染装置における色彩測定部の設置位置および構成のバリエーションを示す概略図。 (a),(b)変形例2として、捺染装置における色彩測定部の設置位置および構成のバリエーションを示す概略図。
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。
(実施形態1)
図1(a)は、実施形態1に係る「液体吐出装置」としての捺染装置100を示す概略図、図1(b)は、色彩情報取得部の配置を示す平面図である。図1(a)は、床面に設置された捺染装置100を側面から示し、図1(b)は、捺染装置100が備える色彩情報取得部の配置を上面から示している。
捺染装置100は、「記録媒体」としての布帛1に「液体」としてのインクを吐出して画像を形成(記録)することで布帛1の捺染を行う液体吐出装置である。
捺染装置100は、「供給部」としての布帛供給部10、「搬送部」としての布帛搬送部20、布帛回収部30、「画像形成部」としてのインクジェット部40、メンテナンス部50、布帛押着部60、「色彩情報取得部」としての色彩測定部70、制御部80および画像情報入力部90を有する。これら捺染装置100の各部は、フレーム部15に取り付けられている。
布帛1としては、例えば綿、絹、ウール、化学繊維、混紡などの布帛が用いられる。本実施形態では、ロール方式で供給される帯状の布帛に対して画像を形成する構成を例に挙げて説明するが、これに限られることは無く、他の構成(例えば枚葉式の記録媒体を対象とする構成)であっても良い。
布帛供給部10は、インクが吐出される前の、つまり、所望の画像形成が行われていない布帛1を収容する。布帛供給部10は、軸部11および軸受部12を有する。
軸部11は、円筒状または円柱状に形成されており、ロール状に巻かれた帯状の布帛1のロール中心部において、布帛1を円周方向に回転可能に支持する。軸部11は、軸受部12に対して着脱可能に取り付けられる。
軸受部12は、軸部11の軸線方向の両端を回転可能に支持する。軸受部12は、軸部11を回転駆動させる回転駆動部(図示省略)を有している。回転駆動部は、布帛1が送り出される方向に軸部11を回転させる。回転駆動部の動作は、制御部80によって制御される。なお、布帛搬送部20によって布帛1が安定的に引き出される場合には、必ずしも回転駆動部を有する必要はない。
布帛搬送部20は、布帛供給部10からインクジェット部40を経由し布帛回収部30までの搬送経路で布帛1を搬送する。布帛搬送部20は、搬送ローラー21,26,28、「テンション部」としてのテンションローラー22、搬送ベルト23、ベルト回転ローラー24、ベルト駆動ローラー25、乾燥ユニット27などを有している。
搬送ベルト23は、無端状に形成されており、ベルト回転ローラー24およびベルト駆動ローラー25に掛けられている。搬送ベルト23は、ベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25との間の部分が床面9に平行になるように、所定の張力が作用した状態で保持されている。搬送ベルト23の表面(支持面23a)には、布帛1を粘着させる粘着層(図示省略)が設けられている。搬送ベルト23は、「保持部」としての粘着層が設けられた支持面23aで布帛1を支持する。
テンションローラー22は、搬送経路において、布帛供給部10と搬送ベルト23との間に設けられ、搬送ベルト23(布帛1に粘着する支持面23a)との間で布帛1に所定の張力を発生させる。
搬送ローラー21は、布帛供給部10とテンションローラー22との間で布帛1を中継する。
ベルト回転ローラー24およびベルト駆動ローラー25は、搬送ベルト23の内周面23bを支持する。なお、ベルト回転ローラー24とベルト駆動ローラー25との間に、搬送ベルト23を内周面23bから支持する支持部が設けられた構成であっても構わない。ベルト回転ローラー24は、搬送ベルト23の回転に伴って回転する。
ベルト駆動ローラー25の回転により搬送ベルト23が回転し、搬送ベルト23の回転に伴ってベルト回転ローラー24が回転する。搬送ベルト23の回転により、搬送ベルト23(支持面23a)に支持される布帛1が所定の搬送方向に搬送される。搬送経路において、ベルト回転ローラー24は、ベルト駆動ローラー25の上流側に配置されている。つまり、ベルト回転ローラー24からベルト駆動ローラー25へ向かう方向が搬送方向となる。
搬送ローラー26は、搬送ベルト23によって搬送された布帛1を中継する。乾燥ユニット27は、搬送ローラー26と搬送ローラー28との間に設けられており、インクが吐出された後の布帛1を案内し乾燥する。搬送ローラー28は、乾燥ユニット27によって案内された布帛1を布帛回収部30へと中継する。
布帛回収部30はインクが吐出された後の、つまり所望の画像形成が行われた後の布帛1を収容する。布帛回収部30は、軸部31および軸受部32を有する。
軸部31は、円筒状または円柱状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。軸部31には、帯状の布帛1がロール状に巻かれる。軸部31は、軸受部32に対して着脱可能に取り付けられている。このため、軸部31に布帛1が巻かれた状態において、軸受部32から軸部31を取り外すことで、軸部31ごと布帛1の取り外しが可能となっている。
軸受部32は、軸部31の軸線方向の両端を回転可能に支持する。軸受部32は、軸部31を回転駆動させる回転駆動部(図示省略)を有している。回転駆動部は、布帛1が巻き取られる方向に軸部31を回転させる。回転駆動部の動作は、制御部80によって制御される。
インクジェット部40は、布帛1に対してインクを吐出する。インクジェット部40は、「液体吐出部」としてのヘッド41および「吐出走査部」としてのヘッド移動部42を有している。ヘッド41には、インクを吐出する吐出面41aが備えられている。吐出面41aには、インクを吐出する複数のノズル43が形成されている。吐出面41aは、搬送ベルト23によって搬送される布帛1に向けられている。ヘッド移動部42は、ヘッド41を搭載するキャリッジや、布帛1の搬送方向と交差する方向に設けられたガイド軸、キャリッジをガイド軸に沿って移動させる駆動機構などから構成され(図示省略)、ヘッド41を搬送方向と交差する方向(布帛1の幅方向)に移動させる。
ヘッド41には、布帛1の搬送方向に沿って配置された複数のノズル43により例えば4つのノズル列が形成されており、ノズル列毎に異なる色のインク(例えば、シアン:C、マゼンタ:M、イエロー:Y、ブラック:K)が吐出されるようになっている。
メンテナンス部50は、搬送ベルト23のメンテナンスを行う。メンテナンス部50は、処理部51、基部52および移動部53などを有している。処理部51は、例えば、搬送ベルト23に付着した埃や糸くずなどの異物を除去する除去部や、搬送ベルト23の粘着層が劣化した場合などに粘着層を補修する粘着層補修部など搬送ベルト23に対して各種の処理を行う機構を有している(図示省略)。基部52は、処理部51を昇降可能に支持する。移動部53は、床面9に沿って処理部51および基部52を一体的に移動させる。
布帛押着部60は、インクジェット部40よりも搬送経路の上流側の搬送ベルト23の上部に設置されている。布帛押着部60は、布帛1を、粘着層を有する支持面23aに押着し、搬送ベルト23から離れる(浮く)のを防止する。
色彩測定部70は、布帛1の色彩情報を色相に分解して取得する。色彩測定部70としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサーなどが用いられる。
また、色彩測定部70は、色彩情報の取得結果を出力する出力部(図示省略)を有する。出力部から出力された色彩情報は、例えば、制御部80や画像情報入力部90などに送信される。
なお、色彩測定部70には、例えば、白色、あるいは、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の三種類の色相の光を発光する「光源」、および、光源から布帛1に光を照射したときの反射光の色相を検出する「受光素子」を備えた検出器などを用いても良い。
色彩測定部70は、布帛1に画像が形成される前の状態を測定することができる位置、つまり、ヘッド41に対して布帛1の搬送経路の上流側に配置されている。具体的には、色彩測定部70は、テンションローラー22の位置に設置されている。より具体的には、図1(a)に示すように、テンションローラー22と布帛1とが接触し、布帛1が保持されている領域の色彩が測定(検出)される位置に配置されている。
図1(b)は、色彩測定部70の配置を示す平面図である。図1(b)に示すように、色彩測定部70は、布帛1の幅方向の全体を覆うように配置されている。色彩測定部70は、布帛1の幅方向の全体に亘る色彩情報を取得可能である。また、色彩測定部70は、布帛1の幅方向の両端部からはみ出す領域についても測定可能である。この構成により、布帛1の搬送経路が幅方向にずれた場合であっても色彩情報を取得することができる。
図2は、制御部80および画像情報入力部90の機能の例を説明するブロック図である。
画像情報入力部90は、例えばパーソナルコンピューター(PC)であり、この画像情報入力部90を通じて、布帛1に捺染する所望の画像としての記録画像情報が入力される。画像情報入力部90は、外部の画像情報機器(例えばデジタルカメラ)や外部のPCから入力された記録画像情報(例えば、一般的なRGBのデジタル画像情報)の画像処理をする一般的なアプリケーションソフトウェア91や、記録画像情報を、捺染装置100を駆動制御するための液体吐出制御情報に変換する変換ソフトウェア92(例えばプリンタードライバー)などを有している。
変換ソフトウェア92は、「ルックアップテーブル(以下LUT)」としての色変換モジュールや、ハーフトーンモジュール、インターレースモジュールなどを備えている。
ルックアップテーブルは、記録画像情報を記録画像情報に対応した液体吐出制御情報に変換する色変換モジュールである。具体的には、RGB系のカラーデータをCMYK系のカラーデータに変換する。CMYK系とは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)で構成されるカラーモードである。ハーフトーンモジュールおよびインターレースモジュールは、CMYK系の画像情報を、実際に個々のノズル43から吐出させるドット情報に置き換える処理(2値化処理、配列処理など)を行う。
また、画像情報入力部90は、布帛1から得られた布帛1の色彩情報に応じて補正画像情報を生成するために、LUT補正処理モジュール93を備えている。
LUT補正処理モジュール93は、布帛1から得られた布帛1の色彩情報に基づいてLUTを補正する機能を有する。
LUT補正処理モジュール93は、布帛1の色彩情報に基づきLUTを補正して補正LUTを生成し、変換ソフトウェア92内では、記録画像情報をこの補正LUT(およびハーフトーンモジュール、インターレースモジュールなど)により液体吐出制御情報に変換することで、補正画像情報を生成する。つまり、布帛1の色彩情報に基づいて補正された「補正画像情報」としての液体吐出制御情報が得られる。
布帛1の色彩情報に基づきLUTを補正して補正LUTを生成する方法の例について説明する。
LUT補正処理モジュール93は、通常のLUTに対して補正LUTを生成するLUT補正アルゴリズムを有している。通常のLUTとは、補正する前のLUTであり、例えば、補正の必要が無い色彩(例えば白色)の布帛に対して適用されるLUTである。
LUT補正アルゴリズムは、例えば、布帛1の色彩情報としてのRGBデータに記録画像情報が持つRGBデータを重ねた場合のズレ量が差し引かれて変換されるLUTを生成するアルゴリズムである。つまり、LUT補正アルゴリズムにより、RGBデータをCMYKデータに変換するLUTにおいて、ズレ量が差し引かれた結果としてのCMYKデータが導出されるLUTが生成される。ただし、実際の布帛1などの記録媒体上に現れるCMYKのズレ量は、単純な記録画像と記録媒体それぞれのRGB(あるいはCMYK)データの加減計算では得られない場合があるため、予め想定される記録媒体の色彩に応じて適正化を図っておくことが好ましい。
このように、捺染装置100に給された布帛1の色彩が異なる場合には、LUT補正処理モジュール93によって対応した補正LUTが生成され、通常のLUTにより生成されるインクの配置(実際に個々のノズル43から吐出されるドットの配列)とは異なるインクの配置が、それぞれの色彩に対応した補正LUTによって決定される。
制御部80は、捺染装置100の各部を統括的に制御する。具体的には、制御部80は、画像情報入力部90から入力された液体吐出制御情報に従い、インクジェット部40の制御(ヘッド41に対するインクの吐出制御や、ヘッド移動部42に対するヘッド移動制御)、布帛搬送部20に対する搬送駆動制御、色彩測定部70の測定制御や取得した色彩情報の授受などを行う。
制御部80は、色彩測定部70が取得した布帛1の色彩情報を画像情報入力部90に送る。また、制御部80は、布帛1の色彩情報に基づいて変換された補正画像情報(補正された液体吐出制御情報)に基づき、インクジェット部40の制御を行う。
次に、図1(a)および図2を参照して、上記のように構成された捺染装置100の一連の動作を説明することにより「液体吐出方法」として布帛1の捺染方法を示す。
液体吐出方法(布帛1の捺染方法)は、少なくとも以下のステップを含む。
すなわち、布帛1に記録する記録画像情報を取得するステップと、捺染装置100に給された布帛1の色彩情報を取得するステップと、記録画像情報および布帛1の色彩情報に基づき液体吐出制御情報を生成する液体吐出制御情報生成ステップと、液体吐出制御情報に基づき、布帛1にインクを吐出するステップと、を含む。以下に具体的に説明する。
まず、布帛1に記録(捺染)する記録画像情報を画像情報入力部90に取り込む。
次に、ロール状の布帛1を布帛供給部10にセットし、搬送経路に従って布帛1を導き、布帛1の先端部を布帛押着部60により搬送ベルト23の支持面23aに保持させる。
次に、布帛搬送部20を駆動させ、布帛1を搬送方向に移動させる。同時に、布帛供給部10は、布帛1を送り出す。
次に、制御部80の制御の下に、色彩測定部70は、色彩測定部70の測定範囲に達した布帛1の色彩情報の取得を開始する。制御部80は、色彩測定部70が取得した布帛1の色彩情報を画像情報入力部90に送る。
次に、液体吐出制御情報生成ステップとして、まず、布帛1の色彩情報を受けた画像情報入力部90は、LUT補正処理モジュール93によって、布帛1の色彩情報に基づきLUTを補正して補正LUTを生成する。液体吐出制御情報生成ステップとして、次に、画像情報入力部90は、記録画像情報をこの補正LUT(およびハーフトーンモジュール、インターレースモジュールなど)により液体吐出制御情報に変換することで、補正画像情報を生成する。
制御部80は、布帛1の色彩情報に基づいて変換された補正画像情報(補正された液体吐出制御情報)に基づき、インクジェット部40の制御および布帛搬送部20の制御を行う。具体的には、ヘッド41に対するインクの吐出制御や、ヘッド移動部42に対するヘッド移動制御を行い、ヘッド41を布帛1の幅方向に移動させつつ、ノズル43からインクを吐出させ、色彩情報を取得した位置に対応する布帛1の領域に画像を記録(捺染)し、この記録動作と同期しながら布帛1の搬送を行う。
次に、画像が記録された布帛1の先端部以降の部分を支持面23aから離して搬送経路に従い、搬送ローラー26、乾燥ユニット27、搬送ローラー28、布帛回収部30へと導く。布帛回収部30はインクが吐出され乾燥された布帛1を巻き取りながら収容する。
以降、連続的に記録(画像形成による捺染)を継続する。
なお、布帛1の色彩情報取得部位と、それに対応して補正された画像の記録部位との位置的な対応付けの度合いは、所望の画像により適宜設定することが好ましい。具体的には、例えば、布帛1の微細領域に対応付けして行う方法や、布帛1の製造ロット毎に行う方法などが考えられる。
布帛1の微細領域に対応付けして行う方法とは、例えば、布帛1の色彩情報取得を布帛1の微細に分割した領域毎に行い、補正LUTの生成をその領域毎に頻度を上げて実施し、領域毎の補正LUTによって補正された画像を該当する色彩情報を取得した領域に形成する方法である。この方法によると、布帛1の色彩ばらつきや染みなどに対応した画像形成(捺染)を行うことができる。
布帛1の製造ロット毎に行う方法とは、例えば、布帛1の色彩ばらつきが小さい場合など、布帛1の製造ロット毎に最初に布帛1の色彩情報を取得し、それに合わせて補正LUTを一度生成し、補正LUTによって補正された画像の記録を布帛1の製造ロットの切り替えまで続ける方法である。
また、布帛1の色彩ばらつきがより小さい場合などは、種類毎(つまり布帛の種類を変更した場合毎)に最初に布帛1の色彩情報を取得し、それに合わせて補正LUTを一度生成し、補正LUTによって補正された画像の記録を布帛1の切り替えまで続ける方法であっても良い。
以上述べたように、本実施形態による液体吐出装置によれば、以下の効果を得ることができる。
液体吐出装置としての捺染装置100は、捺染装置100に給された記録媒体としての布帛1から得られた布帛1の色彩情報に応じて補正された補正画像情報に基づき、布帛1に「液体」としてのインクを吐出する「液体吐出部」としてのヘッド41を備えている。つまり、実際に画像を記録する対象としての布帛1自体の色彩情報を記録前に取得し、その色彩情報に基づいて、記録する画像情報を補正し、記録するため、布帛1毎の色彩情報に合わせて適正化された画像の記録を行うことができる。従って、予め、布帛1の種類毎に適正に記録するための情報を用意しておく必要が無いため、簡便に所望の色彩で、あるいは所望の色彩により近い色彩で記録(印刷)することができる。その結果、記録に関わる工数の削減や生産時間の短縮などが図れ、より生産性を高めることができる。
また、布帛1に色のばらつきや色むらなどが有った場合であっても、これらの色のばらつきや色むらなども含めて、記録する画像の補正をすることができるようになるため、より、安定して所望の色彩による記録(印刷)物を生産することができる。
また、捺染装置100が、布帛1の色彩情報を取得する「色彩情報取得部」として色彩測定部70を備えることにより、実際に画像を記録する対象としての布帛1自体の色彩情報を捺染装置100がリアルタイムに取得することができる。
また、捺染装置100が、布帛1の色彩情報に応じて補正画像情報を生成するLUT補正処理モジュール93を備えることにより、実際に画像を記録する対象としての布帛1自体の色彩情報に応じて、適正に補正された補正画像情報をリアルタイムに生成することができる。
また、捺染装置100が、記録画像情報が入力される画像情報入力部90を備え、LUT補正処理モジュール93が、実際に画像を記録する対象としての布帛1自体の色彩情報に応じて、入力された記録画像情報を補正し補正画像情報を生成することで、布帛1の色彩情報に合わせて、簡便に所望の色彩で所望の画像を記録(印刷)することができるようになる。
また、捺染装置100が、布帛1が搬送される搬送経路において、色彩測定部70が、「供給部」としての布帛供給部10と「画像形成部」としてのインクジェット部40との間に設けられることで、捺染装置100に給された布帛1(つまり、実際に画像を記録する対象としての布帛1自体)の色彩情報が、誤りなく取得される。
また、捺染装置100は、布帛供給部10と布帛1が支持面23aによって保持された部分との間に「テンション部」としてテンションローラー22を備え、色彩測定部70は、テンションローラー22の位置に配置されている。テンションローラー22によって、布帛1に生じていた皺などが解消され、布帛1の表面状態が一定となるため、色彩情報の取得をより安定して行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。ここで、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略している。
(変形例1)
図3(a),(b)は、変形例1として、捺染装置100における色彩測定部70の設置位置および構成のバリエーションを示す概略図である。
実施形態1では、図1(a),(b)に示すように、色彩測定部70は、テンションローラー22の位置に設置されているとして説明したが、この構成に限定するものではなく、例えば、図3(a),(b)に示す色彩測定部70a,70b,70c,70dのそれぞれの位置に設置される構成であっても良い。
色彩測定部70aは、搬送ベルト23上に保持された布帛1を測定できる位置、具体的には、搬送経路において、「保持部」としての粘着層が設けられた支持面23aによって保持された領域の布帛1が測定される位置に配置されている。
布帛1は、安定して保持されているため、色彩情報の測定環境を一定に保つことができ、安定して布帛1の色彩情報が取得できる構成にすることができる。
色彩測定部70bは、搬送経路において、テンションローラー22と布帛押着部60によって布帛1が粘着層を有する支持面23aに押着される位置との間に設けられている。
この領域は、テンションローラー22によって布帛1が皺の無いように引っ張られている領域であるため、布帛1の表面状態が一定となり、色彩情報の取得をより安定して行うことができる。
また、布帛1の表裏の領域において空間が確保しやすい領域であるため、例えば、布帛1が薄い布地で、色彩測定部70bが備える光源からの光が透過しやすい場合など、無彩色の裏板71を、布帛1を挟むように配置することで、より効果的に色彩を測定することができるようになる。
色彩測定部70cは、搬送経路において、布帛供給部10とテンションローラー22との間に設けられている。
このように、テンションローラー22を備える構成であっても、布帛供給部10とテンションローラー22との間の領域は、布帛1の表裏のいずれの面にも比較的容易に空間が設けられるため、周囲の影響を受けることなく色彩測定ができる環境を構成しやすい。テンションローラー22と布帛押着部60との間の領域に色彩測定部70を設ける充分な空間が確保できない場合などにおいては、この領域に設けることが好ましい。
図3(b)に示す色彩測定部70dは、搬送経路においては、色彩測定部70bと同じ位置に設けられているが、布帛1に密着するように構成している点が異なる。具体的には、テンションローラー22によって引っ張られる布帛1の裏面から布帛1を押し上げるように色彩測定部70dを密着させている。色彩測定部70dが布帛1と接する面は、スムーズな面接触が可能となるように曲面で構成されている。また、色彩測定部70dが布帛1と接する面の中央部には、布帛1の搬送方向と交差する方向に、2列の光源72と、それらに挟まれるように「受光素子」としてのCCD73とが配列されている。
このように、色彩測定部70dをテンションローラー22によって引っ張られる布帛1の裏面から布帛1を押し上げるように密着させる構成とすることにより、色彩測定部70dと布帛1との位置関係がより安定し、また、測定距離がより短くなることで検出効率がより高くなることなどから、より安定して色彩を測定することができるようになる。
(変形例2)
図4(a),(b)は、変形例2として、捺染装置100における色彩測定部70の設置位置および構成のバリエーションを示す概略図である。
実施形態1では、図1(b)に示すように、色彩測定部70は、テンションローラー22の位置において、布帛1の幅方向の全体を覆うように配置されているとして説明したが、この構成に限定するものではなく図4(a),(b)に示す色彩測定部70eの位置や構成であっても良い。
色彩測定部70eは、ヘッド移動部42によってヘッド41と一体に移動する。具体的には、実施形態1において、色彩測定部70が、布帛1の幅方向の全体を覆うように配置された、例えばラインセンサーを用いて構成されていたのに対して、色彩測定部70eには、より小型のラインセンサー、あるいは、より小型のエリエセンサーを用いている。つまり、より小型の色彩測定部70eが、ヘッド41と共にヘッド移動部42が備えるキャリッジ(図示省略)に搭載され、布帛1の幅方向の全体に亘るように移動可能に構成されている。キャリッジに搭載される色彩測定部70eは、ヘッド41に対して、布帛1の搬送方向の上流側に位置している。色彩測定部70eをヘッド41と共に移動させながら測定を行うことにより、布帛1の幅方向の全体についての色彩情報を得ることができる。
このように構成することで、色彩情報取得部(色彩測定部70e)は、液体吐出部(ヘッド41)にごく近い領域に設けることができる。つまり、布帛1の色彩情報を取得する部位と、その色彩情報に応じて補正された記録を行う部位との距離を短くすることができる。その結果、例えば、色むらや染みなどによる微細な色補正が必要な場合であっても、記録媒体の変形や延びの影響が少なく、位置精度の高い補正画像の記録が可能となる。
また、色彩情報取得部を、布帛1の幅方向に亘る大きな(長い)検出部(撮像部)として構成する必要がなくなり、より小型に構成することができる。
(その他の変形例)
実施形態1および変形例1では、ヘッド41が布帛1の幅方向に移動する構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えばノズル43を布帛1の幅方向に亘ってライン状に配列することでヘッド(液体吐出部)を固定させる構成、すなわち「吐出走査部」としてのヘッド移動部42を備えない構成であっても良い。
また、実施形態1および変形例1,2では、色彩情報取得部(色彩測定部70,70a〜70e)がヘッド41に対して布帛1の搬送方向の上流側に配置された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、色彩情報取得部がヘッド41に対して布帛1の搬送方向の下流側に配置された構成としても良い。この様な構成の場合には、布帛1に対する記録(インクの吐出)がされていない布帛1の領域を色彩情報取得部の測定領域にセットしてから、一連の捺染を開始する方法や、記録が行われた布帛1の色彩情報と補正前の記録画像情報とを比較しながらリアルタイムに補正を行う方法などで行うことができる。
また、透光性を有する布帛1を用いる場合については、布帛1の透光度を計測しておき(あるいは予め透光度を求めておき)、色彩測定部70によって得られた色彩情報を透光度に応じて補正するようにしても良い。また、例えば白色の支持台に透光性を有する布帛1を載置し(例えば、変形例1の色彩測定部70b,70cにおいて白色の裏板71を用い)、白色光を透光させた状態で色彩情報を得るようにしても良い。この場合、得られた色彩情報から支持台の白色の影響を除外すれば良い。
また、捺染装置としては、捺染装置100のように、色彩測定部70や画像情報入力部90を含めた構成とするのではなく、それぞれを捺染装置100の外部に設けた構成としても良い。
また、実施形態1では、記録画像情報を補正LUT(およびハーフトーンモジュール、インターレースモジュールなど)により液体吐出制御情報に変換することで、補正画像情報を生成するとして説明したが、補正画像情報を生成する方法はこれに限定するものではない。例えば、通常のLUT(およびハーフトーンモジュール、インターレースモジュールなど)により得られた液体吐出制御情報に対して補正をかける方法であっても良いし、あるいは、通常のLUTによって変換する前の情報(画像情報入力部90に入力された記録画像情報)に対して補正をかけてから通常のLUT(およびハーフトーンモジュール、インターレースモジュールなど)により液体吐出制御情報を生成する方法などであっても良い。
1…布帛、9…床面、10…布帛供給部、11…軸部、12…軸受部、15…フレーム部、20…布帛搬送部、21,26,28…搬送ローラー、22…テンションローラー、23…搬送ベルト、23a…支持面、23b…内周面、24…ベルト回転ローラー、25…ベルト駆動ローラー、27…乾燥ユニット、30…布帛回収部、31…軸部、32…軸受部、40…インクジェット部、41…ヘッド、41a…吐出面、42…ヘッド移動部、43…ノズル、50…メンテナンス部、51…処理部、52…基部、53…移動部、60…布帛押着部、70,70a〜70e…色彩測定部、71…裏板、72…光源、73…CCD、80…制御部、90…画像情報入力部、91…アプリケーションソフトウェア、92…変換ソフトウェア、93…LUT補正処理モジュール、100…捺染装置。

Claims (2)

  1. 記録媒体に液体を吐出し画像を記録する液体吐出装置であって、
    前記液体が吐出される前の前記記録媒体を収容する供給部と、
    前記供給部から、前記液体吐出部が前記記録媒体に対して前記液体を吐出し画像を形成する画像形成部に前記記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記画像形成部を含む領域において前記記録媒体を保持する保持部と
    前記液体吐出装置に給された前記記録媒体から前記記録媒体の色彩情報を取得する色彩情報取得部と、
    前記色彩情報に応じて補正された補正画像情報に基づき、前記記録媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記記録媒体が前記搬送部によって搬送される搬送経路において、前記供給部と前記保持部との間に、前記記録媒体に密着して所定の張力を発生させるテンション部と、を備え、
    前記色彩情報取得部は、前記テンション部に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記色彩情報取得部は、前記記録媒体に光を照射する光源と、前記光の反射光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
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