JP2015145088A - インクジェット記録装置及び画像形成方法 - Google Patents
インクジェット記録装置及び画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015145088A JP2015145088A JP2014018352A JP2014018352A JP2015145088A JP 2015145088 A JP2015145088 A JP 2015145088A JP 2014018352 A JP2014018352 A JP 2014018352A JP 2014018352 A JP2014018352 A JP 2014018352A JP 2015145088 A JP2015145088 A JP 2015145088A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- nozzle
- ink
- recording medium
- nozzles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】インクの吐出不良による劣化画像の形成を防止しつつ、画像形成の中断頻度を低減することが可能なインクジェット記録装置及び画像形成方法を提供する。【解決手段】画像データに基づいて複数のノズルから各々インクを吐出させることで記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置において、複数のノズルから記録媒体上に吐出されたインクにより形成されたテスト画像を読み取る読取部と、読み取られたテスト画像からノズルのインク吐出不良を検出する吐出不良検出部と、検出されたインク吐出不良に係る吐出不良ノズルの位置と、形成される対象の通常画像データとに基づいて、記録媒体上に通常画像が形成される画像形成範囲を吐出不良ノズルが用いられない位置に移動させる形成範囲変更部と、を備える。【選択図】図4
Description
この発明は、インクジェット記録装置及び画像形成方法に関する。
複数個配列されたノズルから各々インクを記録媒体に対してと出させることで、当該記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置がある。このインクジェット記録装置では、ノズルからのインク吐出不良が形成画像の質の低下に繋がる。従って、従来、インクジェット記録装置では、定期的にノズルからの吐出状態の検査が行われ、この検査結果に基づいて、隣接するノズルからのインク吐出量を調整して形成画像の質の低下を補ったり、クリーニングや修理などの処理が行われたりする。
ノズルのインク吐出不良に係る検査には、記録媒体上における通常の画像形成領域外の余白にテスト画像を形成してこのテスト画像を撮像し、当該撮像データを解析する方式のものがある(例えば、特許文献1)。この方式を用いたインク吐出不良の検査では、例えば、特許文献2には、各ノズルから吐出されて記録媒体上に着弾した液滴のドットまたはラインが各々個別に検査される技術が開示されている。また、特許文献3には、均一な画像を形成させて濃度ムラを計測し、当該濃度ムラを補正する様に各ノズルのインク吐出を制御する技術が開示されている。
しかしながら、画像形成の高速化や形成画像の高精度化などにより、個々の着弾範囲に対応する精度での撮像を記録媒体の余白で行うことが困難であったり、隣接する液滴の着弾範囲が重複して分別が困難であったりするという問題がある。そこで、余白部分にハーフトーン画像を出力して濃度ムラを検出し、濃度ムラが検出された場合にのみ、通常の画像形成を中断して各ノズルから吐出された液滴のドットやラインを精査することで、2段階の処理により不良ノズルを特定する技術が考えられる。
しかしながら、商工業用のインクジェット記録装置などにより大量の画像形成をオートメーションで連続的に行うような場合には、極力インクジェット記録装置による画像形成を中断させたくないという課題がある。
この発明の目的は、インクの吐出不良による劣化画像の形成を防止しつつ、画像形成の中断頻度を低減することが可能なインクジェット記録装置及び画像形成方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
画像データに基づいて複数のノズルから各々インクを吐出させることで記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置において、
前記複数のノズルから記録媒体上に吐出されたインクにより形成されたテスト画像を読み取る読取部と、
読み取られた前記テスト画像から前記ノズルのインク吐出不良を検出する吐出不良検出部と、
前記吐出不良検出部により検出された前記インク吐出不良に係る吐出不良ノズルの位置と、形成される対象の通常画像データとに基づいて、記録媒体上に前記通常画像が形成される画像形成範囲を前記吐出不良ノズルが用いられない位置に移動させる形成範囲変更部と
を備えることを特徴としている。
画像データに基づいて複数のノズルから各々インクを吐出させることで記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置において、
前記複数のノズルから記録媒体上に吐出されたインクにより形成されたテスト画像を読み取る読取部と、
読み取られた前記テスト画像から前記ノズルのインク吐出不良を検出する吐出不良検出部と、
前記吐出不良検出部により検出された前記インク吐出不良に係る吐出不良ノズルの位置と、形成される対象の通常画像データとに基づいて、記録媒体上に前記通常画像が形成される画像形成範囲を前記吐出不良ノズルが用いられない位置に移動させる形成範囲変更部と
を備えることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記テスト画像は、各記録媒体上において前記通常画像が形成可能に設定された範囲外に形成されることを特徴としている。
前記テスト画像は、各記録媒体上において前記通常画像が形成可能に設定された範囲外に形成されることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記テスト画像は、各記録媒体上に前記通常画像が形成された後に形成される
ことを特徴としている。
記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記テスト画像は、各記録媒体上に前記通常画像が形成された後に形成される
ことを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記テスト画像は、前記搬送方向に直交する幅方向に、前記画像形成範囲と等しい範囲に形成される
ことを特徴としている。
記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記テスト画像は、前記搬送方向に直交する幅方向に、前記画像形成範囲と等しい範囲に形成される
ことを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記搬送方向に直交する幅方向に複数の画像形成範囲が設定されている場合に、当該複数の画像形成範囲の位置関係を変更することを特徴としている。
記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記搬送方向に直交する幅方向に複数の画像形成範囲が設定されている場合に、当該複数の画像形成範囲の位置関係を変更することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において
記録媒体を前記複数のノズルの位置に対して移動させる搬送部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記搬送方向に直交する幅方向に複数の画像形成範囲が設定されている場合に、当該複数の画像形成範囲のうち一部を削除することを特徴としている。
記録媒体を前記複数のノズルの位置に対して移動させる搬送部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記搬送方向に直交する幅方向に複数の画像形成範囲が設定されている場合に、当該複数の画像形成範囲のうち一部を削除することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記形成範囲変更部は、移動された前記画像形成範囲に合わせて当該画像形成範囲を示す位置標識を形成させることを特徴としている。
前記形成範囲変更部は、移動された前記画像形成範囲に合わせて当該画像形成範囲を示す位置標識を形成させることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出不良検出部により前記インク吐出不良が検出された場合に、前記複数のノズルからインクを吐出させて前記吐出不良ノズルを同定するための同定用画像を記録媒体上に形成させ、前記読取部により読み取られた当該同定用画像から前記吐出不良ノズルを同定する不良ノズル同定部を備えることを特徴としている。
前記吐出不良検出部により前記インク吐出不良が検出された場合に、前記複数のノズルからインクを吐出させて前記吐出不良ノズルを同定するための同定用画像を記録媒体上に形成させ、前記読取部により読み取られた当該同定用画像から前記吐出不良ノズルを同定する不良ノズル同定部を備えることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出不良ノズルが同定された場合に、当該吐出不良ノズルの周辺のノズルによるインク吐出を調整することで、当該吐出不良ノズルのインク吐出不良を補完する補完設定部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記補完設定部による補完が困難な場合に前記通常画像の画像形成範囲の位置を移動させる
ことを特徴としている。
前記吐出不良ノズルが同定された場合に、当該吐出不良ノズルの周辺のノズルによるインク吐出を調整することで、当該吐出不良ノズルのインク吐出不良を補完する補完設定部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記補完設定部による補完が困難な場合に前記通常画像の画像形成範囲の位置を移動させる
ことを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項9記載のインクジェット記録装置において、
前記テスト画像は、既に同定されている前記吐出不良ノズルに係る前記補完がなされて形成された画像であることを特徴としている。
前記テスト画像は、既に同定されている前記吐出不良ノズルに係る前記補完がなされて形成された画像であることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項9又は10記載のインクジェット記録装置において、
既に同定されている前記吐出不良ノズルの位置を記憶する記憶部を備え、
前記補完設定部は、前記記憶部に記憶された位置に係る情報に基づいて前記補完の可否の判定を行う
ことを特徴としている。
既に同定されている前記吐出不良ノズルの位置を記憶する記憶部を備え、
前記補完設定部は、前記記憶部に記憶された位置に係る情報に基づいて前記補完の可否の判定を行う
ことを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、
画像データに基づいて複数のノズルから各々インクを吐出させることで記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置における画像形成方法であって、
前記複数のノズルから記録媒体上に吐出されたインクにより形成されたテスト画像を読み取る読取ステップ、
読み取られた前記テスト画像から前記ノズルのインク吐出不良を検出する吐出不良検出ステップ、
前記吐出不良検出ステップで検出された前記インク吐出不良に係る吐出不良ノズルの位置と、形成される対象の通常画像データとに基づいて、記録媒体上に前記通常画像が形成される画像形成範囲を前記吐出不良ノズルが用いられない位置に移動させる形成範囲変更ステップ、
を含むことを特徴としている。
画像データに基づいて複数のノズルから各々インクを吐出させることで記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置における画像形成方法であって、
前記複数のノズルから記録媒体上に吐出されたインクにより形成されたテスト画像を読み取る読取ステップ、
読み取られた前記テスト画像から前記ノズルのインク吐出不良を検出する吐出不良検出ステップ、
前記吐出不良検出ステップで検出された前記インク吐出不良に係る吐出不良ノズルの位置と、形成される対象の通常画像データとに基づいて、記録媒体上に前記通常画像が形成される画像形成範囲を前記吐出不良ノズルが用いられない位置に移動させる形成範囲変更ステップ、
を含むことを特徴としている。
本発明に従うと、インクの吐出不良による劣化画像の形成を防止しつつ、画像形成の中断頻度を低減することが可能となるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置100の全体構成を示す図でる。また、図2は、インクジェット記録装置100の内部構成を説明するブロック図である。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置100の全体構成を示す図でる。また、図2は、インクジェット記録装置100の内部構成を説明するブロック図である。
このインクジェット記録装置100は、搬送部11と、インクジェットヘッド12と、画像読取部13(読取部)と、制御部14と、操作表示部15などを備える。
搬送部11は、搬送ベルト112と、搬送ベルト112を周回移動させる搬送モーター111などを備える。搬送ベルト112上に配置された記録媒体Pは、搬送モーター111の回転動作により所定の搬送方向に移動する。或いは、搬送部11は、円筒状の搬送ドラムを回転させることで、当該搬送ドラムの表面に配置された記録媒体Pを回転方向に移動させる構成であっても良い。
インクジェットヘッド12は、記録媒体Pの搬送面に対向して開口部が配列された複数のノズルと、ヘッド制御部121(吐出不良検出部、形成範囲変更部、不良ノズル同定部、補完設定部)と、駆動回路122と、インク吐出部123とを有する。インクジェットヘッド12では、制御部14及びヘッド制御部121からの制御信号に基づいて動作する駆動回路122から出力される駆動電圧パルスによりインク吐出部123が動作することで、複数のノズルの開口部からタイミング制御されてインクが吐出される。この吐出されたインクが搬送される記録媒体P上に着弾して画像が形成される。
このインクジェットヘッド12は、ラインヘッドを有するワンパス方式のものであり、記録媒体Pの配置面内で搬送方向に直交する幅方向に対し、記録媒体Pの画像形成可能な幅に亘ってインクを吐出可能にノズルが配列されている。また、この複数のノズルは、例えば、Y(イエロー)、M(マジェンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色のインクをそれぞれ独立に吐出可能に設けられている。
このインクジェットヘッド12は、ラインヘッドを有するワンパス方式のものであり、記録媒体Pの配置面内で搬送方向に直交する幅方向に対し、記録媒体Pの画像形成可能な幅に亘ってインクを吐出可能にノズルが配列されている。また、この複数のノズルは、例えば、Y(イエロー)、M(マジェンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色のインクをそれぞれ独立に吐出可能に設けられている。
ヘッド制御部121は、記録媒体P上の形成画像から読込まれたテストチャートの画像(テスト画像)を取得してインクの吐出不良が生じているノズルの検出及び補正に係る各種処理を行い、吐出不良が検出された場合には、駆動回路122の動作を制御する。ヘッド制御部121は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)などを備え、ノズルの吐出不良の検出処理や、検出された吐出不良ノズルへの対処に係る各種処理を行う。これらの処理については、後に詳述する。
図3は、インクジェットヘッド12における記録媒体Pとの対向面(底面)を示す底面図である。
このインクジェットヘッド12には、複数のヘッドモジュール120が幅方向に千鳥配置で配列されている。これらのヘッドモジュール120には、それぞれ複数のノズルが配列されており、各々幅方向端部に設けられたノズルは、他のヘッドモジュール120の幅方向端部に設けられたノズルと幅方向の位置が重複するように配置されている。このような配置により、全体として幅方向に切れ目無くインクが吐出可能となっている。各色のインクを吐出するノズルは、例えば、幅方向に1200dpi(dot per inch)でそれぞれ配列されている。
このインクジェットヘッド12には、複数のヘッドモジュール120が幅方向に千鳥配置で配列されている。これらのヘッドモジュール120には、それぞれ複数のノズルが配列されており、各々幅方向端部に設けられたノズルは、他のヘッドモジュール120の幅方向端部に設けられたノズルと幅方向の位置が重複するように配置されている。このような配置により、全体として幅方向に切れ目無くインクが吐出可能となっている。各色のインクを吐出するノズルは、例えば、幅方向に1200dpi(dot per inch)でそれぞれ配列されている。
画像読取部13は、記録媒体Pの搬送面に対向し、その搬送方向についてインクジェットヘッド12の下流側に配置されたイメージセンサー131を有する。
このイメージセンサー131は、例えば、光電変換を用いた撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)やCMOSセンサーが記録媒体Pの幅方向への画像形成可能幅全体に亘り複数個配列されて一次元画像が読み取り取得(撮像)されるラインセンサーである。また、カラー(CMYK)出力可能なインクジェットヘッド12に対応し、形成画像を複数の波長成分ごと、例えば、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3波長でそれぞれ取得可能となっている。
このイメージセンサー131の各撮像素子による読み取り解像度(画素配列)は、例えば、幅方向に600dpiである。即ち、このイメージセンサー131は、ノズルの配列間隔に対応する解像度で画像を取得するものではない。
このイメージセンサー131は、例えば、光電変換を用いた撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)やCMOSセンサーが記録媒体Pの幅方向への画像形成可能幅全体に亘り複数個配列されて一次元画像が読み取り取得(撮像)されるラインセンサーである。また、カラー(CMYK)出力可能なインクジェットヘッド12に対応し、形成画像を複数の波長成分ごと、例えば、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3波長でそれぞれ取得可能となっている。
このイメージセンサー131の各撮像素子による読み取り解像度(画素配列)は、例えば、幅方向に600dpiである。即ち、このイメージセンサー131は、ノズルの配列間隔に対応する解像度で画像を取得するものではない。
制御部14は、図2に示すように、メモリー141、CPU142、ROM(Read Only Memory)143、RAM144などを備え、これらがそれぞれバス145に接続されて、インクジェット記録装置100の各部の間でデータのやり取りが可能に構成されている。また、制御部14は、通信部16を介して外部のプリントサーバーやパーソナルコンピューター(PC)といった電子計算機や記憶デバイスと接続され、プリントジョブや印刷対象の画像データなどの送受信を行う。
メモリー141は、外部のコンピューターや記憶デバイスから入力された形成(印刷)対象の画像データを一時的に記憶する。メモリー141には、インクジェットヘッド12の複数のノズルのうち検査により吐出不良と同定されたノズル(吐出不良ノズル)の位置データ及びその補完設定がテーブル記憶された不良ノズル記憶部141a(記憶部)が含まれている。
CPU142は、インクジェット記録装置100の全体動作を統括制御し、各種演算処理を行う。CPU142は、ROM143から読み出されたプログラムに従って搬送部11、インクジェットヘッド12及び画像読取部13に制御信号を出力し、画像形成に係る各種処理を行う。ここで、このCPU142は、搬送部11による記録媒体Pの搬送制御やインクジェットヘッド12のCPUによる駆動制御といった各種制御処理を一括して集中制御するプロセッサーであっても良い。
ROM143には、画像形成に係る制御プログラムや初期設定データが格納されている。インクジェット記録装置100の動作時には、CPU142が制御プログラムを読み出してRAM144上で実行したり、初期設定データを参照したりする。この初期設定データには、ノズルからのインク吐出不良の検査に用いられるテストチャートや欠位置特定チャートの画像データであるテスト画像データ143aが含まれる。
RAM144は、CPU142に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
操作表示部15は、CPU142からの制御信号に応じた表示を行わせる表示パネルと、外部からの入力操作を受け付ける操作キーとを備える。表示パネルは、特に限られないが、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)である。また、操作キーの代わりに、或いは、操作キーと共に、LCDのパネルに積層配置されたタッチセンサーを備えてタッチパネルとして用いることで、表示と操作受付とを併用する構成であっても良い。
また、操作表示部15は、表示内容に合わせて図示略の音声発生部からビープ音やガイドメッセージなどを出力させても良い。
また、操作表示部15は、表示内容に合わせて図示略の音声発生部からビープ音やガイドメッセージなどを出力させても良い。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置100におけるノズルのインク吐出不良検査の動作内容について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置100では、インクジェットヘッド12において記録媒体Pへの画像形成ごとにインク吐出不良検査が行われる。このインク吐出不良検査では、先ず、インク吐出不良の有無を検出する吐出不良検出動作が行われ、インク吐出不良が検出された場合には、必要に応じて、インク吐出不良を起こしているノズルを同定する不良ノズル特定動作及び吐出不良への対処に係る処理が行われる。
本実施形態のインクジェット記録装置100では、インクジェットヘッド12において記録媒体Pへの画像形成ごとにインク吐出不良検査が行われる。このインク吐出不良検査では、先ず、インク吐出不良の有無を検出する吐出不良検出動作が行われ、インク吐出不良が検出された場合には、必要に応じて、インク吐出不良を起こしているノズルを同定する不良ノズル特定動作及び吐出不良への対処に係る処理が行われる。
図4は、本実施形態のインクジェット記録装置100において、吐出不良検出画像の形成位置を示す図である。
このインクジェット記録装置100では、形成対象の画像(通常画像)が形成された後の記録媒体Pの余白にテストチャートC21〜C24(テスト画像)が出力される。商業用の画像形成などでは、通常、大サイズの記録媒体Pに予め設定された画像形成範囲内に所望の大きさの通常画像を形成させた後、当該画像形成範囲の周囲を裁断することで、必要な形成画像のみが取得される。
テストチャートC21〜C24は、YMCK各色のインクで各々形成された画像であり、濃淡の判別がしやすい画像、例えば、各色で濃度が一定のハーフトーン画像である。ここでは、このテストチャートC21〜C24は、形成画像の幅と等しい幅で形成されている。テストチャートC21〜C24は、記録媒体P上に設定された画像形成範囲外に適宜形成可能であるが、記録媒体Pに画像形成範囲として設定可能な領域外、即ち、記録媒体Pの上下端部に設定された余白(マージン)領域に形成させることで、イメージセンサー131による読取タイミングを容易に制御可能とすると共に、記録媒体Pの搬送速度に応じた適切な時間間隔でこのテストチャートC21〜C24の読み取りや解析に係る動作が無理なく行われる。
これらのテストチャートC21〜C24は、イメージセンサー131で読み取られる。イメージセンサー131によるこのテストチャートの撮像データは、ヘッド制御部121のRAMに一時記憶されて、当該ヘッド制御部121のCPUによるインクの吐出不良が生じているノズルの検出に用いられる。
これらのテストチャートC21〜C24は、イメージセンサー131で読み取られる。イメージセンサー131によるこのテストチャートの撮像データは、ヘッド制御部121のRAMに一時記憶されて、当該ヘッド制御部121のCPUによるインクの吐出不良が生じているノズルの検出に用いられる。
ヘッド制御部121では、撮像データ中のテストチャートにおける濃淡(色ムラ)の有無の検出が行われる。インクの吐出不良ノズルがあって当該ノズルからのインク着弾位置における濃度が低下すると、形成されたテストチャートに色ムラが生じてヘッド制御部121により検出されることになる。ここで、上述のように、イメージセンサー131の読み取り解像度は、ノズル配列よりも粗い。従って、テストチャートからは、吐出不良ノズルは、数ノズル単位のブロックで特定され得る。或いは、この段階では、吐出不良ノズルの有無のみが判別されるだけであっても良い。
テストチャートC21〜C24に色ムラが検出された場合には、記録媒体Pを一枚用いて各ノズル単位でインク吐出不良の検出を行うための欠位置特定チャートが出力される。そして、この欠位置特定チャートの画像(同定用画像)が画像読取部13により読み取られてヘッド制御部121により解析されることでインクの欠位置が特定されて、吐出不良ノズルが同定される。
本実施形態のインクジェット記録装置100では、インクの吐出不良が検出された場合、次の順番で何れかの対処動作を行う。(1)吐出不良ノズルにより吐出されるはずのインクを、この吐出不良ノズルの周辺のノズルから吐出させるインクの量を調整する(増加させる)ことで補完する。(2)吐出不良ノズルを用いない位置で形成対象の画像を形成させる。(3)画像形成を中止し、異常を知らせる報知動作を行う。
これらのうち、(1)については、周辺のノズルにインク吐出量を分配する方法として、従来周知の方法を用いることが出来る。また、(3)については、例えば、操作表示部15にその旨のエラー表示を行わせたり、警報用のビープ音を発生させたりすることで報知動作が行われる。
以下、(2)について詳細に説明する。
以下、(2)について詳細に説明する。
図5は、画像形成位置の移動の例を示す図である。
図5(a)に示すように、記録媒体Pに対して画像I2が形成されており、余白に画像形成可能幅全体に亘って形成されたテストチャートC21〜C24において、テストチャートC21に色ムラE1が検出された場合、図5(b)に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置100では、当該色ムラE1の位置を避けて画像形成範囲を移動させ、画像I3を出力させることが出来る。
ここで、テストチャートC21〜C24の形成前に既に吐出不良ノズルが生じていて周辺のノズルによって補完されている場合には、当該補完されたノズルの動作でテストチャートC21〜C24をそのまま形成させることが可能である。そして、当該領域で更に吐出不良ノズルが生じた場合に行う補完処理や画像形成範囲の移動処理の際には、元から存在する吐出不良ノズルを考慮すれば良い。
図5(a)に示すように、記録媒体Pに対して画像I2が形成されており、余白に画像形成可能幅全体に亘って形成されたテストチャートC21〜C24において、テストチャートC21に色ムラE1が検出された場合、図5(b)に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置100では、当該色ムラE1の位置を避けて画像形成範囲を移動させ、画像I3を出力させることが出来る。
ここで、テストチャートC21〜C24の形成前に既に吐出不良ノズルが生じていて周辺のノズルによって補完されている場合には、当該補完されたノズルの動作でテストチャートC21〜C24をそのまま形成させることが可能である。そして、当該領域で更に吐出不良ノズルが生じた場合に行う補完処理や画像形成範囲の移動処理の際には、元から存在する吐出不良ノズルを考慮すれば良い。
図6は、上記の移動例にトンボの表示が追加された場合の例を示す図である。
このような画像形成では、しばしば、後処理装置などにおける画像の裁断位置を示すための位置標識(トンボ)が設けられる。ここでは、図6(a)では、形成された画像の四隅にトンボT21〜T24が設けられている。このトンボT21〜T24は、制御部14から入力された画像データに追加されたり、或いは、制御部14で画像形成用のデータ(ラスター画像データ)を生成する際に追加されたりして記録媒体P上に形成される。本実施形態のインクジェット記録装置100では、画像形成範囲が移動される場合には、併せてこのトンボT21〜T24が移動される。図6(b)に示すように、移動された画像I3の四隅には、トンボT31〜T34が形成されている。
なお、ラスター画像データに予めトンボの画像が組み込まれた場合であって、後述するように複数の画像が一の記録媒体Pの幅方向に並列に形成される場合、トンボのラインが当該複数の画像に対して共通に用いられる部分が生じ得る。このときに、一方のみの位置が移動されると、一方の形成画像に対するトンボの一部が消えてしまうので、当該部分をコピー又は追加して表示させる必要がある。
このような画像形成では、しばしば、後処理装置などにおける画像の裁断位置を示すための位置標識(トンボ)が設けられる。ここでは、図6(a)では、形成された画像の四隅にトンボT21〜T24が設けられている。このトンボT21〜T24は、制御部14から入力された画像データに追加されたり、或いは、制御部14で画像形成用のデータ(ラスター画像データ)を生成する際に追加されたりして記録媒体P上に形成される。本実施形態のインクジェット記録装置100では、画像形成範囲が移動される場合には、併せてこのトンボT21〜T24が移動される。図6(b)に示すように、移動された画像I3の四隅には、トンボT31〜T34が形成されている。
なお、ラスター画像データに予めトンボの画像が組み込まれた場合であって、後述するように複数の画像が一の記録媒体Pの幅方向に並列に形成される場合、トンボのラインが当該複数の画像に対して共通に用いられる部分が生じ得る。このときに、一方のみの位置が移動されると、一方の形成画像に対するトンボの一部が消えてしまうので、当該部分をコピー又は追加して表示させる必要がある。
図7は、本実施形態のインクジェット記録装置100で実行される吐出不良ノズル検出処理のヘッド制御部121による制御手順を示すフローチャートである。
この吐出不良ノズル検出処理は、記録媒体Pに画像が形成された際に動作させるイメージセンサー131からテストチャートの画像データがヘッド制御部121に入力されるごとに開始される。
この吐出不良ノズル検出処理は、記録媒体Pに画像が形成された際に動作させるイメージセンサー131からテストチャートの画像データがヘッド制御部121に入力されるごとに開始される。
吐出不良ノズル検出処理が開始されると、ヘッド制御部121(ヘッド制御部121のCPU)は、テストチャートC21〜C24から色ムラの検出を行う(ステップS11)。ヘッド制御部121は、色ムラが検出されたか否かを判別する(ステップS12)。色ムラが検出されていないと判別された場合には(ステップS12で“NO”)、ヘッド制御部121は、そのまま吐出不良ノズル検出処理を終了する。
色ムラが検出されたと判別された場合には(ステップS12で“YES”)、ヘッド制御部121は、吐出不良ノズルを特定するための欠位置特定チャートを駆動回路122に出力させる命令を出力する(ステップS13)。ヘッド制御部121は、イメージセンサー131から欠位置特定チャートの出力パターンに合わせた撮像画像を読み込み(ステップS14)、当該欠位置特定チャートから欠位置を特定して吐出不良ノズルを同定する(ステップS15)。
ヘッド制御部121は、同定された吐出不良ノズルによるインク吐出量の不足を周辺のノズルで補完することが可能であるか否かを判別する(ステップS16)。可能であると判別された場合には(ステップS16で“YES”)、ヘッド制御部121は、周辺のノズルのインク吐出量を調整する補完設定を行う(ステップS17)。そして、ヘッド制御部121は、吐出不良ノズル検出処理を終了する。吐出不良ノズル検出処理の終了後、ヘッド制御部121は、画像形成処理を再開して、画像形成の際に補完設定に基づいて各ノズルのインク吐出量を調整する。
周辺のノズルで吐出不良ノズルが吐出すべきインクの補完を行うことが可能ではないと判別された場合には(ステップS16で“NO”)、ヘッド制御部121は、現在形成されている画像を移動させることで検出された不良ノズルを使用せずに画像を形成することが可能であるか否かを判別する(ステップS27)。可能であると判別された場合には(ステップS27で“YES”)、ヘッド制御部121は、画像形成範囲の位置を移動する設定を行う(ステップS28)。このとき、後処理装置などでの裁断位置を示す必要がある場合には、当該裁断位置を示すトンボの画像形成位置を変更する設定を併せて行う。そして、ヘッド制御部121は、吐出不良ノズル検出処理を終了する。吐出不良ノズル検出処理の終了後、ヘッド制御部121は、通常の画像形成処理を再開して、通常画像データを
画像の形成位置を移動させても吐出不良ノズルによるインク吐出位置を避けることが出来ないと判別された場合には(ステップS27で“NO”)、ヘッド制御部121は、CPU142にエラー信号を出力し、操作表示部15にエラー表示を行わせると共に、画像形成を中断させる(ステップS38)。そして、ヘッド制御部121は、吐出不良ノズル検出処理を終了する。
図8は、画像形成位置の移動の他の例を示す図である。
図8(a)に示すように、記録媒体Pに対して、一行当たり複数の画像I41、I43や、I42、I44が形成されているとき、即ち、面割り印刷が行われるとき、何れか一方の画像形成範囲の位置を移動させることで色ムラE2に係るインクの吐出不良位置から画像形成範囲をずらすことが可能である場合には、当該一方だけの位置を移動させても良い。図8(b)に示すように、ここでは、画像I42、I44のみの形成位置が移動されることで、色ムラE2に係る吐出不良ノズルを使用せずに画像が形成される。このとき、インクの吐出不良位置が画像I41(I43)と画像I42(I44)の間に来るように配置することが可能である。
図8(a)に示すように、記録媒体Pに対して、一行当たり複数の画像I41、I43や、I42、I44が形成されているとき、即ち、面割り印刷が行われるとき、何れか一方の画像形成範囲の位置を移動させることで色ムラE2に係るインクの吐出不良位置から画像形成範囲をずらすことが可能である場合には、当該一方だけの位置を移動させても良い。図8(b)に示すように、ここでは、画像I42、I44のみの形成位置が移動されることで、色ムラE2に係る吐出不良ノズルを使用せずに画像が形成される。このとき、インクの吐出不良位置が画像I41(I43)と画像I42(I44)の間に来るように配置することが可能である。
図9は、画像形成位置の移動の他の例を示す図である。
図9(a)に示すように、記録媒体Pに対して、一行当たり複数の画像I51、I53や、I52、I54が形成されている場合であって、これらの画像形成範囲を移動させても色ムラE3に係る吐出不良ノズルを回避することが出来ない場合には、一方の画像の形成のみを中止することが出来る。図9(b)に示すように、ここでは、画像I52、I54の位置への画像形成を中止して、画像I51、I53のみを出力させることで、画像形成を中断せずに継続させることが出来る。
なお、形成が中止される画像I52、I54は、別途他の記録媒体P(例えば、次の記録媒体P)に形成される、即ち、当該画像の形成位置が他の記録媒体P上に移動されることになる。ヘッド制御部121は、記録媒体Pの供給に合わせて駆動回路122への画像データの出力内容、出力タイミング及び出力位置を制御する。
図9(a)に示すように、記録媒体Pに対して、一行当たり複数の画像I51、I53や、I52、I54が形成されている場合であって、これらの画像形成範囲を移動させても色ムラE3に係る吐出不良ノズルを回避することが出来ない場合には、一方の画像の形成のみを中止することが出来る。図9(b)に示すように、ここでは、画像I52、I54の位置への画像形成を中止して、画像I51、I53のみを出力させることで、画像形成を中断せずに継続させることが出来る。
なお、形成が中止される画像I52、I54は、別途他の記録媒体P(例えば、次の記録媒体P)に形成される、即ち、当該画像の形成位置が他の記録媒体P上に移動されることになる。ヘッド制御部121は、記録媒体Pの供給に合わせて駆動回路122への画像データの出力内容、出力タイミング及び出力位置を制御する。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置100は、複数のノズルから記録媒体Pに対して吐出されたインクにより形成されたテストチャートC21〜C24を読み取る画像読取部13(イメージセンサー131)とヘッド制御部121とを備える。ヘッド制御部121は、読み取られたテストチャートC21〜C24からノズルのインク吐出不良に係る濃淡を検出し、検出されたインク吐出不良に係る吐出不良ノズルの位置と、形成される対象の通常画像データとに基づいて、記録媒体P上に通常画像が形成される画像形成範囲を吐出不良ノズルが用いられない位置に移動させる。
従って、インクの吐出不良を確実に検出してその後の劣化画像の形成を防止しつつ、画像形成の中断頻度を低減することが可能となる。また、画像の形成位置のみを変更するので、形成される画像の質には影響を及ぼさない。また、インク吐出不良発生時のユーザ操作などに係るロスを必要最小限に抑え、特に、商業用の大量の画像形成などに係る作業の遅延を防ぐことが出来る。
従って、インクの吐出不良を確実に検出してその後の劣化画像の形成を防止しつつ、画像形成の中断頻度を低減することが可能となる。また、画像の形成位置のみを変更するので、形成される画像の質には影響を及ぼさない。また、インク吐出不良発生時のユーザ操作などに係るロスを必要最小限に抑え、特に、商業用の大量の画像形成などに係る作業の遅延を防ぐことが出来る。
また、テストチャートC21〜C24は、各記録媒体P上において通常画像が形成可能に設定された範囲外の余白領域に形成されるので、通常画像の大きさや配置などに依らず一定の適切な間隔でインク吐出不良の検出に係るイメージセンサー131の動作、データ伝送及びヘッド制御部121におけるデータの解析を行うことが出来る。
また、搬送部11を備え、テストチャートC21〜C24は、各記録媒体P上に通常画像が形成された後に形成されるので、通常画像にインク吐出不良の影響が出ている場合を確実に判別することが出来る。
また、搬送部11を備え、テストチャートC21〜C24は、幅方向に画像形成範囲と等しい長さ範囲に形成されるので、画像形成がされていない部分にまで余計なインク吐出不良の判別を行わないことで解析時間や負荷を短縮し、また、テストチャートの画像形成に用いられるインクの使用量を節約することが出来る。
また、搬送部11を備え、幅方向に複数の画像形成範囲が設定されている場合に、ヘッド制御部121は、これらの複数の画像形成範囲の位置関係を変更することが出来る。従って、画像形成範囲を全体として移動させるだけの場合と比較して、インク吐出不良の位置に応じてより柔軟に対応して画像形成を継続させることが出来る。
また、搬送部11を備え、幅方向に複数の画像形成範囲が設定されている場合に、ヘッド制御部121は、これら複数の画像形成範囲のうち一部を削除することで、多少作業効率が落ちても複数、特に大量の画像形成の途中で中断せずに画像形成を継続させることが出来る。
また、ヘッド制御部121は、移動された画像形成範囲に合わせてトンボの画像を形成させることが出来るので、途中で画像形成範囲がずれた記録媒体Pに切り替わっても、裁断などを行う後処理装置で問題を生じさせず適切な位置で形成画像を切り抜くことが出来る。
また、テストチャートC21〜C24の画像からインク吐出不良が検出された場合にのみ、欠位置特定チャートを記録媒体Pに形成させて吐出不良ノズルを同定するので、通常では、欠位置特定チャート用に多くの記録媒体Pの領域を消費する必要が無く、記録媒体Pの無駄遣いを低減させることが出来る。
また、吐出不良ノズルが同定された場合に、この吐出不良ノズルの周辺のノズルによるインク吐出を調整することで、吐出不良ノズルのインク吐出不良を補完し、この補完が困難な場合に通常画像の画像形成範囲の位置を移動させる。従って、画像形成に問題が無い数や場所の吐出不良ノズルに対しては、出力画像ごとに行われる画像形成範囲の移動に係る処理を省略して簡略化することが出来る。
また、テストチャートC21〜C24は、既に同定されている吐出不良ノズルに係る補完がなされた状態で形成される。従って、新たに吐出不良ノズルが生じた場合にのみ濃淡が生じるので、ノズル吐出不良の発生有無を容易に判別することが出来る。
また、既に同定されている吐出不良ノズルの位置を不良ノズル記憶部141aに記憶させて保持し、補完設定は、当該不良ノズル記憶部141aの記憶内容に基づいて更なる補完が可能か否かを判別するので、吐出不良ノズルの数が増えて来た場合に、これら全てに関する補完調整が可能か否かを容易に判断することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、吐出不良ノズルの周辺ノズルによる補完が出来ない場合に画像形成範囲の位置を移動させることとしたが、先ず、画像形成範囲の位置を移動させることとして、移動で対応出来ない場合に周辺ノズルによる補完を行わせることとしても良い。或いは、吐出不良ノズルの周辺ノズルによる補完を行わない設定であっても良い。
例えば、上記実施の形態では、吐出不良ノズルの周辺ノズルによる補完が出来ない場合に画像形成範囲の位置を移動させることとしたが、先ず、画像形成範囲の位置を移動させることとして、移動で対応出来ない場合に周辺ノズルによる補完を行わせることとしても良い。或いは、吐出不良ノズルの周辺ノズルによる補完を行わない設定であっても良い。
また、上記の場合、欠位置特定チャートを用いて吐出不良ノズルを厳密に同定しなくても、当該吐出不良ノズルが含まれる範囲のノズルを全て避けるように画像形成範囲を移動させることで、欠位置特定チャートの出力を減らすことが出来る。
また、上記実施の形態では、画像形成可能幅全体にテストチャートC21〜C24を形成することとしたが、図4に示した例のように、通常の画像形成範囲に係る幅のみに出力させても良い。この場合、欠位置特定チャートに全幅のテストチャートを合わせて形成することで、画像形成範囲を移動可能な位置を特定することが出来る。或いは、常に画像形成範囲の幅のみにテストチャートC21〜C24を出力させ、画像形成範囲の移動先のノズルの異常(インク吐出不良)は、当該移動後の画像形成時のテストチャートC21〜C24で初めて判断されることとしても良い。これにより、必要以上にテストチャートを形成させないこととして、インクの不要な消費を低減させることが出来る。
また、上記実施の形態では、テストチャートC21〜C24は、通常画像を形成後に余白(マージン)領域に形成されることとしたが、通常画像の形成前にテストチャートC21〜C24を形成させて、通常画像を形成する前に吐出不良ノズルへの対処を行わせても良い。
また、上記実施の形態では、テスト画像データ143aや不良ノズル記憶部141aは、制御部14に記憶され、必要に応じてヘッド制御部121から読み出されて用いられることとしたが、インクジェットヘッド12のヘッド制御部121に不揮発性メモリーを備えて記憶されていても良いし、インクジェットヘッドの動作開始時に一度制御部14からヘッド制御部121のRAMに当該データが読込まれてそのまま常駐させても良い。この場合には、新たに吐出不良ノズルが同定された場合や、インクジェット記録装置100の動作終了時などに不良ノズル記憶部141aの記憶内容が上書き更新されれば良い。
また、記録媒体Pの代わりに、又は、記録媒体Pと共に、インクジェットヘッド12(ノズル面)を搬送方向又は搬送方向と反対向きに移動させることで記録媒体とノズルとを相対的な位置関係を変化させて画像を形成させることも可能である。この場合には、インクジェットヘッド12の移動に係る位置精度が十分に保たれる必要がある。
また、上記実施の形態では、CMYK4色のインクを用いる場合について説明したが、インクの種類や種別はこれに限られない。また、複数色のインクを用いている場合であって、実際に画像形成に用いられている色以外の色のインク吐出不良が検出された場合には、吐出不良ノズルに係る上述の処理を行う必要は無い。或いは、画像形成に用いられていない色のインクに係るテストチャートを形成する必要は無い。
その他、上記実施の形態で示した構成、処理内容や動作手順などの具体的な細部は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
その他、上記実施の形態で示した構成、処理内容や動作手順などの具体的な細部は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
11 搬送部
111 搬送モーター
112 搬送ベルト
12 インクジェットヘッド
120 ヘッドモジュール
121 ヘッド制御部
122 駆動回路
123 インク吐出部
13 画像読取部
131 イメージセンサー
14 制御部
141 メモリー
141a 不良ノズル記憶部
142 CPU
143 ROM
143a テスト画像データ
144 RAM
145 バス
15 操作表示部
16 通信部
100 インクジェット記録装置
C21〜C24 テストチャート
E1 色ムラ
E2 色ムラ
E3 色ムラ
P 記録媒体
111 搬送モーター
112 搬送ベルト
12 インクジェットヘッド
120 ヘッドモジュール
121 ヘッド制御部
122 駆動回路
123 インク吐出部
13 画像読取部
131 イメージセンサー
14 制御部
141 メモリー
141a 不良ノズル記憶部
142 CPU
143 ROM
143a テスト画像データ
144 RAM
145 バス
15 操作表示部
16 通信部
100 インクジェット記録装置
C21〜C24 テストチャート
E1 色ムラ
E2 色ムラ
E3 色ムラ
P 記録媒体
Claims (12)
- 画像データに基づいて複数のノズルから各々インクを吐出させることで記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置において、
前記複数のノズルから記録媒体上に吐出されたインクにより形成されたテスト画像を読み取る読取部と、
読み取られた前記テスト画像から前記ノズルのインク吐出不良を検出する吐出不良検出部と、
前記吐出不良検出部により検出された前記インク吐出不良に係る吐出不良ノズルの位置と、形成される対象の通常画像データとに基づいて、記録媒体上に前記通常画像が形成される画像形成範囲を前記吐出不良ノズルが用いられない位置に移動させる形成範囲変更部と
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記テスト画像は、各記録媒体上において前記通常画像が形成可能に設定された範囲外に形成されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記テスト画像は、各記録媒体上に前記通常画像が形成された後に形成される
ことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。 - 記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記テスト画像は、前記搬送方向に直交する幅方向に、前記画像形成範囲と等しい範囲に形成される
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 記録媒体を前記複数のノズルに対して所定の搬送方向に相対移動させる搬送部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記搬送方向に直交する幅方向に複数の画像形成範囲が設定されている場合に、当該複数の画像形成範囲の位置関係を変更することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 記録媒体を前記複数のノズルの位置に対して移動させる搬送部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記搬送方向に直交する幅方向に複数の画像形成範囲が設定されている場合に、当該複数の画像形成範囲のうち一部を削除することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記形成範囲変更部は、移動された前記画像形成範囲に合わせて当該画像形成範囲を示す位置標識を形成させることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記吐出不良検出部により前記インク吐出不良が検出された場合に、前記複数のノズルからインクを吐出させて前記吐出不良ノズルを同定するための同定用画像を記録媒体上に形成させ、前記読取部により読み取られた当該同定用画像から前記吐出不良ノズルを同定する不良ノズル同定部を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記吐出不良ノズルが同定された場合に、当該吐出不良ノズルの周辺のノズルによるインク吐出を調整することで、当該吐出不良ノズルのインク吐出不良を補完する補完設定部を備え、
前記形成範囲変更部は、前記補完設定部による補完が困難な場合に前記通常画像の画像形成範囲の位置を移動させる
ことを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録装置。 - 前記テスト画像は、既に同定されている前記吐出不良ノズルに係る前記補完がなされて形成された画像であることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
- 既に同定されている前記吐出不良ノズルの位置を記憶する記憶部を備え、
前記補完設定部は、前記記憶部に記憶された位置に係る情報に基づいて前記補完の可否の判定を行う
ことを特徴とする請求項9又は10記載のインクジェット記録装置。 - 画像データに基づいて複数のノズルから各々インクを吐出させることで記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置における画像形成方法であって、
前記複数のノズルから記録媒体上に吐出されたインクにより形成されたテスト画像を読み取る読取ステップ、
読み取られた前記テスト画像から前記ノズルのインク吐出不良を検出する吐出不良検出ステップ、
前記吐出不良検出ステップで検出された前記インク吐出不良に係る吐出不良ノズルの位置と、形成される対象の通常画像データとに基づいて、記録媒体上に前記通常画像が形成される画像形成範囲を前記吐出不良ノズルが用いられない位置に移動させる形成範囲変更ステップ、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014018352A JP2015145088A (ja) | 2014-02-03 | 2014-02-03 | インクジェット記録装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014018352A JP2015145088A (ja) | 2014-02-03 | 2014-02-03 | インクジェット記録装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015145088A true JP2015145088A (ja) | 2015-08-13 |
Family
ID=53889645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014018352A Pending JP2015145088A (ja) | 2014-02-03 | 2014-02-03 | インクジェット記録装置及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015145088A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017177441A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 富士フイルム株式会社 | 画像形成装置及び画像補正方法 |
JP2017193075A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット画像の撮像データ処理方法 |
JP2017209848A (ja) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 |
JP2017222130A (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及び画像記録方法 |
WO2018052031A1 (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法 |
JP2019005945A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置 |
JPWO2017217173A1 (ja) * | 2016-06-17 | 2019-04-04 | コニカミノルタ株式会社 | 情報処理装置、インクジェット記録装置及び情報処理方法 |
CN111506273A (zh) * | 2019-01-31 | 2020-08-07 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置以及记录有图像形成程序的非临时性的计算机可读取的记录介质 |
JP2020138428A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
-
2014
- 2014-02-03 JP JP2014018352A patent/JP2015145088A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017177441A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 富士フイルム株式会社 | 画像形成装置及び画像補正方法 |
JP2017193075A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット画像の撮像データ処理方法 |
JP2017209848A (ja) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 |
JP2017222130A (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及び画像記録方法 |
JPWO2017217173A1 (ja) * | 2016-06-17 | 2019-04-04 | コニカミノルタ株式会社 | 情報処理装置、インクジェット記録装置及び情報処理方法 |
WO2018052031A1 (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法 |
JP2019005945A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP7005957B2 (ja) | 2017-06-22 | 2022-01-24 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置 |
CN111506273A (zh) * | 2019-01-31 | 2020-08-07 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置以及记录有图像形成程序的非临时性的计算机可读取的记录介质 |
JP2020138428A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
JP7277175B2 (ja) | 2019-02-28 | 2023-05-18 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015145088A (ja) | インクジェット記録装置及び画像形成方法 | |
EP3305532B1 (en) | Image inspection device, image inspection method, program, and ink jet printing system | |
US8562099B2 (en) | Ink jet recording apparatus and method for detecting faulty discharge in ink jet recording apparatus | |
JP6049268B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
US8727477B2 (en) | Ink-jet printing apparatus and ink stain detection method in the same | |
JP5737968B2 (ja) | 画像処理方法および画像処理装置 | |
JP5899222B2 (ja) | インクジェット印刷方法およびインクジェットプリンタ | |
JP6417650B2 (ja) | インクジェット記録装置、及び、インク吐出不良の検出方法 | |
JPWO2018052031A1 (ja) | インクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法 | |
WO2017217173A1 (ja) | 情報処理装置、インクジェット記録装置及び情報処理方法 | |
JP6053244B2 (ja) | プリントヘッドの検査方法、プリント方法、プリントヘッドの検査装置及びプリンタ | |
JP2013193300A (ja) | 画像形成方法、画像形成装置およびプログラム | |
JP5849905B2 (ja) | 画像読取装置、及び、インクジェット記録装置 | |
JP6536049B2 (ja) | インクジェット記録装置及びインク吐出不良の検出方法 | |
JP7293732B2 (ja) | インクジェット記録装置及び吐出不良ノズルの補完設定方法 | |
US20210297537A1 (en) | Image inspection device and saving processing method for captured image | |
WO2015186499A1 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
WO2018123501A1 (ja) | 画像処理方法、画像処理装置及びインクジェット記録装置 | |
JP7459699B2 (ja) | 画像形成システム及び画像形成方法 | |
JP2018144417A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2013028134A (ja) | インクジェットヘッドの吐出診断方法、インクジェットヘッドの吐出診断用テストパターン及びインクジェットプリンター | |
US20240294016A1 (en) | Image forming apparatus | |
WO2023054360A1 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2021104606A (ja) | 画像形成装置および制御プログラム | |
JP2004155102A (ja) | 印刷装置およびこの装置で実行されるプログラム並びに印刷方法 |