JP6736906B2 - 固体撮像装置及び画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置及び画像読み取り装置に関する。
複写機やスキャナなどの様々な撮像機器に用いられる固体撮像装置が知られている。固体撮像装置は、光電変換機能を有する画素回路と、その周辺の駆動回路及び信号処理回路などを備え、画像読み取り機能を有する装置である。固体撮像装置は、上記の回路を複数備えるカラム構成により、多数の画素回路及び周辺回路をCMOSプロセスにより一体化して形成することができる。
固体撮像装置から出力される信号には、画素回路の特性に起因する固体ノイズなども含まれる。この固体ノイズを低減させるために、固体撮像装置はCDS回路を備えるものが多い。
しかし、従来のアナログ領域のCDS回路だけでは固定ノイズの低減効果が不十分な場合もある。従来のアナログ領域のCDS回路の代わりに、画素ブロックからの信号レベルとリセットレベルとの差をデジタル領域において求めて、固体ノイズ除去を行う固体撮像装置が既に知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところが、特許文献1の固体撮像装置の構成であっても、固体撮像装置のノイズ対策にはさらなる課題がある。例えば、特許文献1の固体撮像装置が備える信号読み出し回路におけるスイッチの数は、従来からの回路構成に比べると多くなる。このように、信号読み出し回路におけるスイッチ数が増えると、そのスイッチング動作によるスイッチングノイズが大きくなる。
スイッチングノイズが大きくなると、その影響は、信号レベルとリセットレベルのサンプリングを行う時に用いる基準電圧の変動として生ずる。特に、信号読み出しを高速で行う場合は、基準電圧が変動すると、サンプリングタイミングによっては本来の信号レベルやリセットレベルが異なる値のものとして読み出される可能性が増えることになる。すなわち、スイッチングノイズの影響によって正値ではない値を読み出すことになり、これによって、信号レベルとリセットレベルの差分が正しくない値になる。差分が正しくないと固体ノイズの低減効果は低くなり、固体撮像装置が出力する画像信号の精度が低下する。したがって、従来から知られている固体撮像装置において、高速の信号読み出しを精度よく行うためにはさらなる工夫が必要である。
また、特許文献1の固体撮像装置のように多数の信号読み出す回路を備えるものは、スイッチの数の多さに起因して信号読み出し回路の面積が大きくなり、固体撮像装置全体の面積が大きく大型化する。固体撮像装置は、複写機やスキャナなどに用いられる他、ビデオカメラやデジタルカメラにも用いられるので小型である方がより望ましい。
さらに、特許文献1の固体撮像装置において、一部のカラムに係る画素回路にのみ非常に強い光が入った場合、その光が入ったカラムの周辺に配置されている他のカラムにおいて、本来出力されるべきではない信号が出力されることがある。このような不正の信号出力はいわゆる画像における「黒沈み」や「黒浮き」になり、固体撮像装置から出力される画像信号の質を低下させる。したがって、部分的に強い光が入った場合であっても、不正な信号の出力を阻止する必要もある。
本発明は、固体撮像装置において、高精度な信号の読み出しを行うことができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、入射光に応じて光電変換を行う光電変換素子を複数備え、前記光電変換素子による電荷の蓄積状態に基づく信号レベルと前記電荷のリセット状態に基づくリセットレベルを出力する画素回路と、前記画素回路から出力された前記信号レベルと前記リセットレベルに基づく相関二重サンプリングをアナログ領域において実行し出力するアナログCDS回路と、前記アナログCDS回路からの2つの異なるアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換回路と、前記AD変換回路から出力される2つのデジタル信号の差成分を取り出す信号処理回路と、前記AD変換回路が用いるデジタル変換用トップ基準電圧とボトム基準電圧を分圧して前記アナログCDS回路のクランプレベルを規定する第1基準電圧を生成し出力する基準電圧生成回路と、を有し、前記アナログCDS回路は、反転増幅器であり、前記反転増幅器の出力端子と反転入力端子との間に第1静電容量が配置され、前記出力端子と前記反転入力端子との間において前記第1静電容量と並列に帰還スイッチが配置され、前記画素回路と前記反転入力端子との間に第2静電容量が配置され、前記反転増幅器の非反転入力端子に前記基準電圧生成回路の出力が接続される、ことを特徴とする。
本発明によれば、高精度な信号の読み出しを行うことができる。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画素回路の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画素ブロックの構成を模式的に示す回路図である。 本発明の実施形態に係る画素ブロックの書き込み動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る画素ブロックの読み出し動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係るアナログCDS回路の構成に示す回路図である。 本発明の実施形態に係るアナログCDS回路の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る基準電圧生成回路の構成を模式的に示す回路図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置の別の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るアナログCDS回路における入力と出力の関係の例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置のさらに別の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置のさらに別の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るクリップ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るアナログCDS回路の帰還側において可変容量を用いた例を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るアナログCDS回路の帰還側に可変容量を配置したときの動作タイミングの例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係るアナログCDS回路の入力側において可変容量を用いた例を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置のさらに別の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置のさらに別の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置において、一部の画素回路に入射した光の影響を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態に係るアナログCDS回路が備えるアンプの構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置において一部の画素回路に入射した光の影響を説明するグラフである。 本発明の実施形態に係る画像読み取り装置の外観を示す斜視図である。
●固体撮像装置の第1実施形態
以下、本発明に係る固体撮像装置の実施形態であるCMOSセンサ1について図面を参照しながら説明する。図1は、CMOSセンサ1のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
CMOSセンサ1は、例えば、CMOSラインセンサである。図1に示すように、CMOSセンサ1は、画素回路10と、A−CDS回路20と、ADC回路30と、信号処理回路40と、水平走査回路50と、タイミング発生回路60と、基準電圧生成回路70と、第2増幅回路80と、を備える。
画素回路10は、複数の画素ブロック100から構成される。画素ブロック100は、後述するように光変換機能を有する素子を複数備えている。画素ブロック100の光電変換素子は、受光した光の強さに応じたレベルの電荷を出力する。画素ブロック100は、光電変換素子からの電荷の蓄積状態を電気信号に変換して出力する機能を有している。この電気信号を「信号レベル」という。また画素ブロック100は、光電変換素子からの電荷のリセット状態を電気信号に変換して出力する機能を有する。この電気信号を「リセットレベル」という。画素ブロック100の信号レベルとリセットレベルの出力タイミングは、タイミング発生回路60における制御により行われる。画素ブロック100の詳細な構成については後述する。
A−CDS回路20は、アナログCDS回路であって、アナログ領域においてCDS(相関二重サンプリング)処理を実行する回路である。A−CDS回路20は、第2増幅回路80において増幅された信号レベルをクランプして出力し、また、信号レベルとリセットレベルとの差分を出力する。A−CDS回路20の詳細な構成については後述する。
ADC回路30は、A−CDS回路20が出力したアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換回路である。ADC回路30は、A−CDS回路20からの信号レベルをデジタル変換して出力し、又はA−CDS回路20からの信号レベルとリセットレベルの差分をデジタル信号に変換して出力する。
信号処理回路40は、ADC回路30から出力された2つのデジタル信号の差成分を取り出し、固定ノイズ成分を除去した信号レベルに相当するデジタル信号を生成して出力する。
水平走査回路50は、信号処理回路40が生成したデジタル信号を所定のタイミングで順次出力する。
タイミング発生回路60は、画素回路10が備える画素ブロック100のそれぞれの動作タイミングを制御する信号を出力する。
基準電圧生成回路70は、A−CDS回路20が用いる第1基準電圧であるクランプ用基準電圧(Vcom)を生成して出力する。また、後述するクリップ回路90が用いる第2基準電圧であるクリップ用基準電圧(Vcom_C)を生成して出力する。基準電圧生成回路70の構成の詳細な説明は後述する。
第2増幅回路80は、画素ブロック100からの信号レベルとリセットレベルを増幅して出力する。なお、第2増幅回路80の詳細については、後述する。
上記の構成を備えるCMOSセンサ1は、一体化に有利なCMOS構造により形成される。
●画素回路10の構成
次に、CMOSセンサ1が備える画素回路10の構成について図2を用いて説明する。図2は、画素回路10の詳細な構成を模式的に示したブロック図である。画素回路10は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に対応する信号を出力するために、複数の画素ブロック100を1組にしたカラム構成である。CMOSセンサ1は、3色の色フィルタを1組にして、これに対応する垂直方向に並んだ複数の画素ブロック100を2組で1単位として構成される。
例えば画素回路10は、6個の画素ブロック100(R画素ブロック100RE、R画素ブロック100RO、G画素ブロック100GE、G画素ブロック100GO、B画素ブロック100BE、B画素ブロック100BO)を備える。また、画素回路10は、第1電流源140と第2電流源150を備える。なお、画素回路10は、光電変換部として機能する。
画素回路10における信号レベルとリセットレベルの読み出しは、タイミング発生回路60の制御によって順次行われる。例えば、まず、R画素ブロック100REから信号レベルを読み出し、その後、R画素ブロック100REからリセットレベルを読み出す。これに続いて、R画素ブロック100ROから信号レベルを読み出し、その後、R画素ブロック100ROからリセットレベルを読み出す。これと同様の順番で、G画素ブロック100GE、G画素ブロック100GO、B画素ブロック100BE、B画素ブロック100BOから、信号レベルとリセットレベルを読み出す。
R画素ブロック100REとR画素ブロック100ROには、赤色の光を透過させるカラーフィルタとオンチップマイクロレンズが設けられている。同様に、G画素ブロック100GEとG画素ブロック100GOには、緑色の光を透過させるカラーフィルタとオンチップマイクロレンズが設けられている。B画素ブロック100BE、B画素ブロック100BOには、青色の光を透過させるカラーフィルタとオンチップマイクロレンズが設けられている。
R画素ブロック100REとR画素ブロック100ROは、同じ構成を有する。また、G画素ブロック100GE、G画素ブロック100GO、B画素ブロック100BE、B画素ブロック100BOは、受光する光の色を定めるカラーフィルタが異なるのみで、その他の構成においてはR画素ブロック100REと同様の構成である。したがって以下の説明は、R画素ブロック100REを代表例として用いることとする。なお、以下の説明において、上記すべての画素ブロック100に共通する事項を説明するときは、単に「画素ブロック100」と表記することもある。
また、CMOSセンサ1が備える画素回路10において、1つのカラムに含まれる画素110の数は6個に限定するものではない。また、CMOSセンサ1は、画素回路10の内部においてCMOSセンサ1が備える各部を制御する制御部を備えていてもよい。
図3は、CMOSセンサ1が有するR画素ブロック100REの構成を模式的に示す回路図である。R画素ブロック100REは、画素110及びメモリ120を有し、赤色光を受光して光電変換を行う。
まず、画素110の構成について説明する。画素110は、受光素子111(PD)、転送スイッチ112(TX)、FD領域113、リセットスイッチ114(RT)、第1増幅器115(SF1)リセット電源116を備えている。
受光素子111は、例えばフォトダイオードであって、カラーフィルタを介して受けた入射光の受光量に応じた電荷を発生させる光電変換素子である。受光素子111のアノードは接地に接続され、カソードは転送スイッチ112に接続される。
転送スイッチ112は、受光素子111と第1増幅器115との間に配置されている。転送スイッチ112の一方の端子には受光素子111が接続されていて、他方の端子にはリセットスイッチ114と第1増幅器115が接続されている。転送スイッチ112の動作により、受光素子111が発生させた電荷がFD領域113へと転送される。
FD領域113は、転送スイッチ112と、第1増幅器115と、リセットスイッチ114が相互に接続されるフロートディフュージョン領域である。FD領域113は、転送されてきた電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部として機能する。
リセットスイッチ114は、例えばトランジスタにより構成される。リセットスイッチ114は、一方の端子がリセット電源116に接続され、他方の端子がFD領域113に接続されている。リセットスイッチ114がオンになると(接点を閉じると)、FD領域113にリセット電源116からのリセット電圧(Vrd)が印加される。この場合、受光素子111から転送されFD領域に溜まっていた電荷はリセットされる。
第1増幅器115は、例えば、MOSトランジスタにより構成される。第1増幅器115は、FD領域113において電荷から変換された電圧を増幅させて後段に出力する。第1増幅器115のサイズを大きくしすぎるとFD領域113にぶらさがる容量が大きくなり、電荷から電圧へ変換される効率が低下する。したがって、第1増幅器115は後述する第2増幅回路80よりもサイズを小さくすることが望ましい。
次に、メモリ120について説明する。メモリ120は、第1メモリ容量121(Cr)、第2メモリ容量122(Cs)、第1選択スイッチ123(SL)、リセットレベル選択スイッチ124(RDR)、信号レベル選択スイッチ125(RDS)及び第2選択スイッチ126(SW)を有する。
第1メモリ容量121は、例えばMOS容量であり、画素110のリセット動作時の電荷を蓄積する。第1メモリ容量121に蓄積された電荷により生ずる信号が画素110の「リセットレベル」となる。第2メモリ容量122は、例えばMOS容量であり、画素110からFD領域113に転送された電荷を蓄積する。第2メモリ容量122に蓄積された電荷により生ずる信号が画素110の「信号レベル」となる。
第1メモリ容量121及び第2メモリ容量122は、一方の電極側にメモリ基準電圧127(Vm)が印加されている。メモリ基準電圧127(Vm)は、他の回路の接地電圧とは異なる電位である。また、第1メモリ容量121及び第2メモリ容量122は、他方の電極側に第2選択スイッチ126が接続されている。また、第1メモリ容量121の他方の電極側には、リセットレベル選択スイッチ124が接続されていて、第2選択スイッチ126の他方の電極側には、信号レベル選択スイッチ125が接続されている。
第1メモリ容量121及び第2メモリ容量122は、選択スイッチ側(リセットレベル選択スイッチ124と信号レベル選択スイッチ125)にかかる電圧が接地側の電圧よりも電源電圧側に近いレベルとなる。そのため、第1メモリ容量121及び第2メモリ容量122は、nチャネルのMOSトランジスタ(MOS容量)であることが好ましい。
第1選択スイッチ123とリセットレベル選択スイッチ124及び信号レベル選択スイッチ125は、第1メモリ容量121若しくは第2メモリ容量122に対して電荷を蓄積させる場合に動作する。また、リセットレベル選択スイッチ124、信号レベル選択スイッチ125及び第2選択スイッチ126は、第1メモリ容量121若しくは第2メモリ容量122に蓄積された電荷(電圧)を第2増幅回路80に転送するときに動作する。
具体的には、第1選択スイッチ123とリセットレベル選択スイッチ124又は信号レベル選択スイッチ125を介して、第1増幅器115が第1メモリ容量121又は第2メモリ容量122に接続する。FD領域113に蓄積される電荷は、転送スイッチ112とリセットスイッチ114の動作タイミングに応じて、リセットレベルに相当する量か信号レベルを相当する量のいずれかになる。したがって、これら各スイッチの動作を制御することで、FD領域113の電荷から変換されたリセットレベル又は信号レベルが、第1メモリ容量121又は第2メモリ容量122に転送される。
また、第2選択スイッチ126の動作によって、画素110が選択されて、上記のリセットレベル及び信号レベルが第2増幅回路80に転送される。第2選択スイッチ126とリセットレベル選択スイッチ124及び信号レベル選択スイッチ125の動作タイミングを制御することで、第1メモリ容量121から第2増幅回路80にリセットレベルが転送され、第2メモリ容量122からは信号レベルが転送される。第1メモリ容量121及び第2メモリ容量122は、電荷を蓄積する電荷蓄積部を構成している。
図2に戻る。画素ブロック100は、第1電流源140と第2電流源150を備える。第1電流源140は、カラム内の各画素110の第1増幅器115に対する定電流源である。第2電流源150は、第2増幅回路80に対する定電流源である。なお、第1電流源140及び第2電流源150は、それぞれ流れる電流が可変可能である。
第2増幅回路80は、例えば1つのnチャネルのMOSトランジスタである。第2増幅回路80は、カラム内の各画素110が出力する信号(電圧)を増幅してA−CDS回路20に出力する。第2増幅回路80は、サイズが大きくても第1増幅器115ほど変換ゲインに影響を与えない。一方、ノイズ特性(フリッカノイズ、熱雑音、RTSノイズ等)を改善するために、第1増幅器115よりもサイズを大きくする。なお、第2増幅回路80のバックゲートは、バックゲート効果が考慮されてソースに接続されることが好ましい。第2増幅回路80は、pチャネルのMOSトランジスタであってもよい。
上述した各選択スイッチ(第2選択スイッチ126等)と、第1増幅器115及び第2増幅回路80は、それぞれMOSトランジスタによって構成されている。また、各選択スイッチ等は、1つのトランジスタで構成されているが、トランジスタのON抵抗や、チャージインジェクションに応じて、nチャネルのトランジスタとpチャネルのトランジスタを用いたCMOS−SWであってもよい。また、各選択スイッチ等は、電位によってはpチャネルのトランジスタで構成してもよい。例えば、リセット電圧(Vrd)が高い場合、第1選択スイッチ123の電位も高くなるため、nチャネルのトランジスタよりもpチャネルのトランジスタを用いたスイッチの方がON抵抗は低くなる。
●CMOSセンサ1の動作
次に、CMOSセンサ1の動作について図4及び図5のタイミングチャートを用いて説明する。図4は、メモリ120へ信号レベルとリセットレベルを書き込むタイミングを例示している。また、図5はメモリ120から信号レベルとリセットレベルを読み出すタイミングを例示している。
図4において、符号SLは第1選択スイッチ123の動作タイミングを表している。符号RTはリセットスイッチ114の動作タイミングを表している。符号TXは転送スイッチ112の動作タイミングを表している。符号RDRはリセットレベル選択スイッチ124の動作タイミングを表している。符号RDSは信号レベル選択スイッチ125の動作タイミングを表している。また、符号SWは第2選択スイッチ126の動作タイミングを表している。各符号がオンのとき、それに対応するスイッチの接点は閉じている。即ち各符号がオンのときには、そのスイッチは動作している。
図4に示すように、時刻t1においてリセットスイッチ114が動作して接点を閉じる(RTがオン)。これによって、リセット電圧(Vrd)がFD領域113に印加されて、FD領域113にはリセット電圧(Vrd)によりリセット状態になる。また、時刻t1において、リセットレベル選択スイッチ124が動作して接点を閉じる(RDRがオン)。時刻t1以前に第1選択スイッチ123の接点は閉じているので、第1メモリ容量121へリセットレベルの書き込みが始まる。
続いて、時刻t2においてリセットスイッチ114が動作して接点を開放する(RTがオフ)。これによって、FD領域113へリセット電圧(Vrd)の印加は停止する。これに続いて、時刻t3において、リセットレベル選択スイッチ124が動作して接点を開放する(RDRをオフ)。これによって、第1メモリ容量121へのリセットレベルの書き込みは終了する。すなわち、時刻t3において、第1メモリ容量121にリセットレベルが記憶される。
続いて、時刻t4において、転送スイッチ112が動作して接点を閉じる(TXをオン)。これによって、受光素子111が発生させた電荷がFD領域113に転送される。また、時刻t4において、信号レベル選択スイッチ125が動作して接点を閉じる(RDSをオン)。これによって、第1増幅器115を介してFD領域113から第2メモリ容量122へ信号レベルの書き込みが始まる。
続いて、時刻t5において、転送スイッチ112が動作して接点を開放する(TXをオフ)。これによって、受光素子111が発生させた電荷のFD領域113への転送を終了する。また、時刻t6において、信号レベル選択スイッチ125が動作して接点を開放する(RDSをオフ)。これによって、第2メモリ容量122への信号レベルへの書き込みは終了する。すなわち、時刻t6において、第2メモリ容量122に信号レベルが記憶される。
次に、CMOSセンサ1における信号読み出しタイミングについて説明する。図5の各動作タイミングを示す符号は、図4と同様である。なお、図5は、1カラムに画素110とメモリ120を6個ずつ備えたCMOSセンサ1の動作を示している。
すでに説明のとおり、CMOSセンサ1は、6個の画素ブロック100に対して順番に読み出し処理を実行する。この場合の各画素ブロック100における動作は、いずれも同様である。したがって、以下の説明は、R画素ブロック100REの信号読み出しタイミングを例にしている。
図5に示すように、時刻t1において、画素ブロック100を選択するための第2選択スイッチ126が動作して接点を閉じる(SWがオン)。ここでは、R画素ブロック100REの第2選択スイッチ126が動作した場合を説明している。
続いて、時刻t2において、R画素ブロック100REの信号レベル選択スイッチ125が動作して接点を閉じる(RDSがオン)。これによって、第2メモリ容量122に記憶されている信号レベルの読み出しが開始する。読み出された信号レベルは、第2増幅回路80を介して後段のA−CDS回路20に出力される。
続いて、時刻t3においてR画素ブロック100REの信号レベル選択スイッチ125が動作して接点を開放する(RDSがオフ)。これによって、第2メモリ容量122からの信号レベルの読み出しは終了する。
続いて、時刻t4において、リセットレベル選択スイッチ124が動作して接点を閉じる(RDRがオン)。これによって、第1メモリ容量121に記憶してあるリセットレベルの読み出しを開始する。読み出されたリセットレベルは、第2増幅回路80を介して後段のA−CDS回路20に対して出力される。続いて、時刻t5において、R画素ブロック100REのリセットレベル選択スイッチ124が動作して接点を開放する(RDRがオフ)。また、時刻t5においてR画素ブロック100REの第2選択スイッチ126が動作して接点を開放する(SWがオフ)。これによって、R画素ブロック100REにおける信号レベルとリセットレベルの読み出し動作は終了する。次の動作タイミングでは画素ブロック100Roにおいて同様の動作を行う。
以上の各動作をCMOSセンサ1が備える複数の画素ブロック100に対して順番に行う。これによって、各画素ブロック100から順番に信号レベルとリセットレベルの読み出しが行われる。画素回路10の後段に配置されている信号処理回路40は、上記の信号レベルとリセットレベルの差成分をとることで正味の信号(画像信号)を出力することができる。
画素ブロック100ごとのオフセットのばらつき、例えば、第1増幅器115にばらつきがあると、これらから出力される信号により形成される画像には、縦筋のような固定パターンノイズが現れる。上記のように、画素ブロック100からの信号レベルとリセットレベルとの差分を取り除くことで、上記のオフセットをキャンセルすることができる。この処理を相関二重サンプリング処理という。
また、リセットスイッチ114をオンにするときに生ずるkTCノイズ(リセットノイズ)は、リセットレベルと信号レベルに相関する。そこで、上記の相関二重サンプリング処理を実施することにより、CMOSセンサ1はリセットノイズをキャンセルすることもできる。
●A−CDS回路20の構成
次に、A−CDS回路20について詳細に説明する。図6は、A−CDS回路20の構成を示す回路図である。図6に示すようにA−CDS回路20は、アンプ201と、帰還用スイッチ202と、帰還容量203と、入力容量204と、入力スイッチ205と、出力スイッチ206と、を備える。
アンプ201は、反転増幅器であって、反転入力端子である第1入力端子2011と、非反転入力端子である第2入力端子2012と、出力端子2013と、を有している。第1入力端子2011には、入力スイッチ205を介して、画素回路10が接続している。第2入力端子2012には、基準電圧生成回路70が接続している。出力端子2013には、出力スイッチ206を介して、ADC回路30が接続している。
アンプ201は、反転入力端子(第1入力端子2011)に信号レベル又はリセットレベルが入力され、非反転入力端子(第2入力端子2012)にクランプ用基準電圧(Vcom)が入力される。したがって、出力端子2013からはこれらの差分が出力されるように構成されている。
帰還用スイッチ202は、出力端子2013と第1入力端子2011との間に配置される帰還回路の切り替え用スイッチである。帰還用スイッチ202がオンになると(閉じると)出力端子2013と第1入力端子2011は導通して、アンプ201には帰還が掛かる。このときの出力端子2013の出力レベル(Vout)は、第2入力端子2012の入力レベルであるクランプ用基準電圧(Vcom)になる。
帰還容量203は、出力端子2013と第1入力端子2011との間に配置されている。ループ容量と並列して上記の帰還用スイッチ202が配置されている。帰還容量203は、帰還用スイッチ202がオフのときにアンプ201の出力レベル(Vout)を安定させるための第1静電容量である。
入力容量204は、第1入力端子2011と入力スイッチ205との間に配置される。
入力容量204は、帰還容量203との比率によってA−CDS回路20における増幅率を決定するための第2静電容量である。入力容量204の静電容量C1と帰還容量203の静電容量C2の比率(C1/C2)が、A−CDS回路20における増幅率になる。
入力スイッチ205は、画素回路10からの入力(信号レベルやリセットレベル)が無いないときに、アンプ201の反転入力端子側のレベルを固定するために配置されている。なお、入力スイッチ205を省略しても、A−CDS回路20は動作する。また、入力スイッチ205を画素回路10に配置して、A−CDS回路20からは省いてもよい。
出力スイッチ206は、アンプ201とADC回路30の導通状態を切り替えるためのものである。出力スイッチ206がオンのとき(閉じたとき)A−CDS回路20はADC回路30と導通する。なお、出力スイッチは、A−CDS回路20に配置せずに、ADC回路30に配置してもよい。
●A−CDS回路20の動作
次に、A−CDS回路20の動作について説明する。図7は、A−CDS回路20の動作タイミングを示すタイミングチャートである。符号t1、t2、t3、・・・は、任意の時刻を表している。
符号Vinは、第1入力端子2011への入力信号のレベルを表している。Vinがハイレベルのときは、画素回路10からリセットレベル又は信号レベルが入力されている。符号Spxoは、入力スイッチ205の動作タイミングを表している。Spxoがハイレベルのときは、入力スイッチ205を介して画素回路10とアンプ201の第1入力端子2011は導通している。即ち、信号レベルかリセットレベルが第1入力端子2011に入力される状態になっている。符号Svcomは、帰還用スイッチ202の動作タイミングを表している。Svcomがハイレベルのとき、帰還用スイッチ202を介して出力端子2013と第1入力端子2011が導通し、出力レベル(Vout)が、第1入力端子2011に入力される。
符号Srは、出力スイッチ206の動作タイミングを表している。Srがハイレベルのとき、出力スイッチ206を介して出力端子2013とADC回路30が電気的に接続している状態になる。
次に、時刻ごとの動作について説明する。図7に示すように、時刻t1において、帰還用スイッチ202が動作して接点を閉じる(Svcomがオン)。これによって、アンプ201に帰還が掛かり、出力端子2013からの出力レベル(Vout)は、第2入力端子2012から入力されている基準電圧生成回路70からのクランプ用基準電圧(Vcom)になる。
続いて、時刻t2において対応する画素回路10の画素ブロック100から信号レベルが入力される。このときSpxoはオフのままであるから入力スイッチ205は開放状態になっている。したがって、時刻t2においては、アンプ201の第1入力端子2011には信号レベルが入力されず、アンプ201の出力レベル(Vout)はクランプ用基準電圧(Vcom)のままである。
続いて、時刻t3において、入力スイッチ205が動作して接点を閉じる(Spxoがオン)。これによって、アンプ201の第1入力端子2011には画素回路10からの信号レベルが入力され、入力容量204には信号レベルによる電荷が蓄積する。このときに入力容量204に蓄積する電荷量Q1は、入力容量204の静電容量を「C1」、信号レベルを「Vs」とすると、以下の式(1)で表される。したがって、時刻t3以降、Spxoのオンが続く間は、画素回路10からの信号レベルがクランプ用基準電圧(Vcom)のレベルにクランプされてアンプ201から出力される。
式(1) Q1=C1×(Vcom−Vs)
続いて、時刻t4において、出力スイッチ206が動作して接点を閉じる(Srがオン)。これによって、出力スイッチ206は導通して、アンプ201の出力レベル(Vout)がADC回路30に入力される状態になり、ADC回路30においてサンプリングが開始する。なお、出力スイッチ206が導通すると、アンプ201の出力にはADC回路30の負荷が加わる状態になる。
A−CDS回路20は、アンプ201がADC回路30に接続して、アンプ201の出力にADC回路30の負荷が加わった状態になった後に帰還用スイッチ202が動作して接点を開放する(Svcomがオフ)。これによって、クランプレベルが安定する。なお、Svcomがオフになった時にADC回路30におけるサンプリングは終了する。
時刻t4と時刻t5との間でSvcomがオフになったとき、アンプ201の出力レベル(Vout)は、クランプ用基準電圧(Vcom)と等しくなるので、以下の式(2)で表せる。このときのVoutは式(2)に示すようにクランプ用基準電圧(Vcom)と同じレベルである。
式(2) Vout=Vcom
続いて、時刻t5において、出力スイッチ206が動作して接点を閉じる(Srがオフ)。このタイミングでADC回路30は、サンプリングした信号レベルのAD変換を開始する。
以上のように、時刻t4と時刻t5との間で帰還用スイッチ202を動作させてSvcomをオフにし、その後、出力スイッチ206をオフにする。すなわち、SrがオンになったのちにSvcomをオフにし、その後、Srをオフにする。このタイミングがADC回路30におけるデジタル変換を開始タイミングである。
出力スイッチ206が動作して接点を閉じ、アンプ201とADC回路30を導通させてから、帰還用スイッチ202が動作して接点を開放する。その後、出力スイッチ206が動作して接点を開放する順番にすると、アンプ201の出力レベル(Vout)にADC回路30の負荷が大きく掛かった状態で帰還用スイッチ202の接点を開放して帰還状態を解除することになる。これによって、クランプレベルはより安定する。なお、SvcomとSrのオンオフの順番は、Svcomをオフにして帰還用スイッチ202を開放した後に、Srをオン、オフしてもよい。
続いて、時刻t6において、入力スイッチ205が動作して接点を開放する(Spxoがオフ)。これによって、入力容量204と帰還容量203に溜まる電荷量が確定する。
続いて、時刻t7において、A−CDS回路20への入力が信号レベルからリセットレベルへと切り替わる。このとき、Spxoはオフであるから、信号レベルはアンプ201に入力されない。したがって、入力容量204と帰還容量203の電荷量は変化しない。なお、図7において、画素回路10からのA−CDS回路20への入力は、信号レベルからリセットレベルへの切り替えは連続的に行われるように表している。しかし、信号レベルとリセットレベルの切り替えの間に異なる中間電位を一旦入力するように制御してもよい。
続いて、時刻t8において、入力スイッチ205が動作して接点を閉じる(Spxoがオン)。これによって、画素回路10の画素ブロック100からリセットレベルがアンプ201の第1入力端子2011に入力される。
このとき、帰還用スイッチ202の接点は開放している(Svcomがオフ)から、帰還容量203と入力容量204に蓄積された総電荷量(アンプ201の反転入力端子側の総電荷量)は保持されている。
すなわち、リセットレベルが第1入力端子2011に入力された状態において、入力容量204における入力スイッチ205側の電圧は、信号レベルからリセットレベルに変化している。一方、入力容量204の第1入力端子2011側の電圧は、信号レベルによって蓄えられた総電荷量に相当するものになっている。
この場合、信号レベルの電圧をVs、リセットレベルの電圧をVr、入力容量204の静電容量をC1、帰還容量203の静電容量をC2とすると、VsとVrの差分に相当する電荷((Vr−Vs)×C1)が帰還容量203側に移動する。このときのアンプ201の出力レベル(Vout)は、以下の式(3)で表される。なお、出力レベル(Vout)が式(3)にて表される状態をA−CDS状態という。
式(3) Vout=Vcom―(Vr−Vs)×C1/C2
以上のとおり、A−CDS回路20の出力レベル(Vout)は、入力容量204と帰還容量203が可変容量であれば、A−CDS状態のときの出力レベル(Vout)をC1とC2の比率を増幅率として自由に変更することができる。
以上説明した式(2)の出力レベル(Vout)と式3の出力レベル(Vout)の差分をとることで、信号レベルとリセットレベルの差分を入力容量204と帰還容量203の比率(C1/C2)で増幅することができる。
即ち、A−CDS回路20において、信号レベルとリセットレベルの差分を増幅することができる。これに限ることはなく、回路面積、設計の難易度を考慮して、ADC回路30において増幅してもよい。ADC回路30において増幅するときは、ADC基準電圧レベルの変更も含めて行えばよい。
続いて、時効t9において、出力スイッチ206が動作して接点を閉じる(Srがオン)。これによって、ADC回路30による出力レベル(Vout)のサンプリングを開始する。これに続いて、時刻t10において、出力スイッチ206が動作して接点を開放する(Srがオフ)。これによって、ADC回路30による出力レベル(Vout)のサンプリングを終了し、ADC回路30は、AD変換を開始する。
次に、クランプ用基準電圧(Vcom)の生成方法について説明する。クランプ用基準電圧(Vcom)は、ADC用基準電圧と同じレベルであってもよいが、デジタル変換用トップ基準電圧(ADCcom_t)とボトム基準電圧(ADCcom_b)の間にあることが望ましい。これは、ノイズやオフセットなどにより、ADC回路30におけるデジタル変換のレンジをオーバーすることを考慮するためである。また、少しでもADC回路30のダイナミックレンジを大きくするには、クランプ用基準電圧(Vcom)と、トップ基準電圧(ADCcom_t)とボトム基準電圧(ADCcom_b)の相対的なずれは少ない方がよい。そこで、基準電圧生成回路70は、図8に示すように、クランプ用基準電圧(Vcom)を、トップ基準電圧(ADCcom_t)とボトム基準電圧(ADCcom_b)から生成するように構成する。
図8は、基準電圧生成回路70が備えるクランプ用基準電圧生成回路の例を示す回路図である。基準電圧生成回路70は、基準電圧用アンプ700と、基準電圧用アンプ700の非反転入力端子に接続される第1抵抗701及び第2抵抗702と、基準電圧用アンプ700の出力端と反転入力端を接続する帰還配線703と、を備えている。
基準電圧生成回路70は、トップ基準電圧(ADCcom_t)とボトム基準電圧(ADCcom_b)を、第1抵抗701と第2抵抗702を用いて分圧して、これを基準電圧用アンプ700の非反転入力端子に入力する。基準電圧用アンプ700の反転入力端子には、基準電圧用アンプ700の出力が入力されている。すなわち、基準電圧用アンプ700は出力が帰還し、非反転入力端子から入力された電圧が出力される状態になっている。これによって、トップ基準電圧(ADCcom_t)とボトム基準電圧(ADCcom_b)とのずれが少ないクランプ用基準電圧(Vcom)が生成される。
●固体撮像装置の第2実施形態
次に、本発明に係る固体撮像装置の別の実施形態について説明する。本実施形態に係るCMOSセンサ2は、図9に示すように、クリップ回路90を備える。CMOSセンサ2は、すでに説明したCMOSセンサ1と同様の構成を備えている。したがって、以下のCMOSセンサ2に関する説明において、CMOSセンサ1と同様の構成に関する部分については、同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
まず、すでに説明をしたCMOSセンサ1において、一部のカラムに強い光が入射された場合に生ずる現象について図19から図21を用いて説明する。図19は、CMOSセンサ1の複数の画素回路10のうち、一部のカラム(カラムZ)にのみ強い光が入射した状態を例示する図である。図20は、図19に示したCMOSセンサ1が備えるA−CDS回路20において使用されるアンプ201の構成例を示す回路図である。図21は、図20に示したアンプ201における、入力(Vin)と出力(Vout)とトランジスタTlnに流れる電流との関係を示すグラフである。
図20に示すようにA−CDS回路20が備えるアンプ201は、電源VDDと接地GNDを他のカラムのA−CDS回路20やADC回路30および画素ブロック100などと共有している。反転入力端子への入力(Vin)と非反転入力端子への入力(例えば、クランプ用基準電圧(Vcom))に応じてトランジスタTlnが動作し、出力(Vout)を生成する。
図19に示すようにカラムZにのみ強い光が入射した場合、カラムZに係るA−CDS回路20が備えるアンプ201の出力(Vout)、すなわちノードXにおけるアンプ201の出力レベルが大きく下がる。そうすると、ノードXに係るA−CDS回路20のアンプ201が備えるトランジスタTlnのVds(ドレイン−ソース間電圧)が小さくなって、図21に示すように、負荷電流源であるトランジスタTlnが非飽和領域に入る。これによって、トランジスタTlnが電流を流せなくなる。これによって、アンプ201で消費される電流が減り、電源VDDと接地GNDに流れる電流量が変わる。そうすると、寄生抵抗による電源VDDと接地GNDのIRドロップも変化する。
電源VDDや接地GNDは他の回路と共有しているので、これらのIRドロップも変化する。すなわち、他のカラムに係るA−CDS回路20においてもIRドロップが変化する。この場合における影響について説明する。カラムZではないカラムにおいて、A−CDS回路20の出力(Vout)がクランプ用基準電圧(Vcom)と同等のレベルとして出力された後に、A−CDS回路20にリセットレベルが入力されると以下のような現象が生ずる。
即ち、クランプされて増幅されたレベル(上記の式(3)を参照)が出力されるまでに、カラムZにのみ強い光が入った場合は、カラムZでもカラムZ以外でも、オフセットが変化する。オフセットが変化すると、A−CDS回路20の後段に接続されている信号処理回路40で高精度に差分を算出したとしても、その精度は低下する。
すなわち、カラムZに強い光が入射したときの影響が、カラムZの信号処理回路40や、他のカラムの信号処理回路40にまで及ぶ。このように影響が生ずると、CMOSセンサ1から出力される画像信号の精度が低下する要因になる。
以上説明した内容を前提にして、本実施形態に係るCMOSセンサ2の説明をする。図9に戻る。すでに説明したように、CMOSセンサ2は、クリップ回路90をA−CDS回路20の後段に備える。これによって、A−CDS回路20の出力(Vout)のレベルがある程度以下にはならない。一部にカラムに強い光が入ったことで生ずるA−CDS回路20の出力(Vout)のレベル低下が、一定のところで制限されれば、アンプ201が備えるトランジスタTlnのVdsは確保される。
図10は、A−CDS回路20が備えるアンプ201における、入力(Vin)と出力(Vout)とトランジスタTlnに流れる電流(ITln)との関係を示すグラフである。図10に示すように、アンプ201の出力(Vout)が一定のレベル以上であれば、トランジスタTlnに流れる電流は非飽和領域には至らない。これによって、上記にて説明したようなIRドロップによるオフセットの乱れは生じない。したがって、高い精度の画像信号を出力することができる。
CMOSセンサ2が備えるクリップ回路90のクリップレベルは、A−CDS回路20が備えるトランジスタTlnが常に飽和領域で動作できるレベルにすることが望ましい。
また、トップ基準電圧(ADCcom_t)とボトム基準電圧(ADCcom_b)の範囲内にクリップレベルがあるとADC回路30のダイナミックレンジを有効に活用できない。したがって、クリップレベルは、トップ基準電圧(ADCcom_t)とボトム基準電圧(ADCcom_b)の範囲外にあることが好ましい。
なお、クリップレベルを決めるためのクリップ用基準電圧値は、自由に変更できる構成がより望ましい。
図9に戻る。CMOSセンサ2は、クリップ回路90をA−CDS回路20の後段において、A−CDS回路20に対応させて配置している。クリップ回路90のクリップレベルを決定するためのクリップ用基準電圧(Vcom_C)は、基準電圧生成回路70から供給される。クリップ用基準電圧(Vcom_C)は、すべてのクリップ回路90において共通で用いられるように構成する。これによって、CMOSセンサ2におけるレイアウト面積を抑制している。
なお、IRドロップなどが大きいときは、IRドロップの影響を受ける可能性がある領域ごとにクリップ用基準電圧(Vcom_C)を供給できる回路を用いてもよい。例えば、CMOSセンサ2が画素回路10を2000個備えている場合において、1000個ごとにクリップ用基準電圧(Vcom_C)の供給回路を設けてもよい。
クリップ回路90は、例えば、1つのトランジスタで構成してもよい。図11は、CMOSセンサ2において、トランジスタ1つでクリップ回路90を構成した例である。図11においてトランジスタはnチャネルのものを用いているが、pチャネルのものを用いてもよい。なお、クリップ用基準電圧(Vcom_C)を、クリップ回路90で共有し、レイアウト面積を抑制している。
また、クリップ回路90は、クリップ用基準電圧(Vcom_C)を基準電圧生成回路70からではなく、クリップ回路90の内部において生成できるようにしてもよい。図12は、CMOSセンサ2においてクリップ用基準電圧(Vcom_C)を生成するクリップ回路90aを用いた場合の例を示す構成図である。
図13は、クリップ回路90aの構成を示す回路図である。図13においてクリップ回路90aは、A−CDS回路20が備えるアンプ201aを用いてクリップ用基準電圧(Vcom_C)を生成するように構成されている。なお、クリップ回路90aは、トランジスタTcのみで形成される。
トランジスタTcはnチャネルトランジスタ、pチャネルトランジスタのいずれを用いることもできる。トランジスタTcのソースは、A−CDS回路20の出力又はADC回路30の出力のいずれかに接続されればよい。トランジスタTcのドレインは、電源VDD又は接地GNDに接続されればよい。トランジスタTcのゲートは、クリップ用基準電圧(Vcom_C)に接続される。クリップ回路90aを含むアンプ201aにおいて、電流量に応じてトランジスタTlnのVgsは変化する。これに連動して、クリップ用基準電圧(Vcom_C)もトランジスタT1とT2によって変化する。即ちアンプ201aにおける電流量に応じてクリップ用基準電圧(Vcom_C)のレベルは変化するので、常に最適なクリップレベルを設定できるようになる。これによって、カラム間のばらつきへの耐性が強くなる。
例えば、図13に示すようにクリップ回路90aを構成すれば、電流量に応じてトランジスタTlnのVgsは変化する。したがって、これに連動してクリップ用基準電圧(Vcom_C)も変化し、常に最適な状態にクリップレベルを設定することができる。
なお、クリップ機能を備える回路をA−CDS回路20の後段やA−CDS回路20の内部に設ける例について説明をしたが、CMOSセンサ2に備えるクリップ回路90は、これに限るものではない。例えば、ADC回路30の後段やADC回路30の内部において、クリップ機能を備える回路を設けてもよい。
●可変容量について
次に、本実施形態に係るA−CDS回路20の別の構成の例について図を用いて説明する。すでに説明したA−CDS回路20は、入力容量204(C1)と帰還容量203(C2)との比率によって、増幅する機能を備えている。すなわち、C1とC2の比率を可変すれば、任意の増幅率を設定することができる。
図14は、アンプ201の帰還回路側の静電容量を可変構造にしたA−CDS回路20aの構成を示すブロック図である。図14に示すように、アンプ201の出力端子2013と反転入力端子である第1入力端子2011との間に配置されている帰還回路は、帰還用スイッチ202に並列する可変容量帰還回路2030を備えている。
可変容量帰還回路2030は、第1帰還容量2031と、第2帰還容量2032と、第1帰還短絡スイッチ2033と、第1帰還スイッチ2034と、第2帰還短絡スイッチ2035と、第2帰還スイッチ2036と、を備えている。
第1帰還短絡スイッチ2033は、第1帰還容量2031のノードAがフローティングになることを防ぐためのスイッチである。第1帰還容量2031を使用しないときは第1帰還短絡スイッチ2033を閉じて、第1帰還容量2031をシャントする。また、第2帰還短絡スイッチ2035は、第2帰還容量2032のノードBがフローティングになることを防ぐためのスイッチである。第2帰還容量2032を使用しないときは第2帰還短絡スイッチ2035を閉じて、第2帰還容量2032をシャントする。
これによって、ノイズへの耐性を向上させることができる。
可変容量帰還回路2030は、第1帰還容量2031と第2帰還容量2032からなる2つの容量を組み合わせて帰還回路の容量を変化させる。これを3つ以上の静電容量を並列的に配置することで実現してもよい。この場合、して、それぞれにおいてスイッチを配置することで、より細かく帰還回路の容量を変化させることができる。
次に、A−CDS回路20aの動作について説明する。図15は、A−CDS回路20aの動作タイミングを示すタイミングチャートである。すでに説明したタイミングチャートと同様に、符号t1、t2、t3、・・・は、任意の時刻を表している。また、A−CDS回路20の動作の説明に用いたタイミングチャート(図7を参照)と同様の部分については、同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
図15において符号S2aは、第1帰還スイッチ2034の動作タイミングを表している。符号S2bは、第2帰還スイッチ2036の動作タイミングを表している。なお、第1帰還短絡スイッチ2033の動作は、第1帰還スイッチ2034の反転動作になり、第2帰還短絡スイッチ2035の動作は、第2帰還スイッチ2036の反転動作になる。
また、時間的にA−CDS回路20aにおける増幅率(ゲイン)を変化させる必要がなければ、第1帰還容量2031と第2帰還容量2032のいずれか又は双方を使用できる状態に固定することもできる。この場合、可変容量帰還回路2030が備える各スイッチを所定のタイミングにおいてスイッチング動作させなくてもよい。
図15に示すように、可変容量帰還回路2030において、時間的に増幅率を変化させるには、ADC回路30においてAD変換を開始した時刻t10以降から、次の信号レベルの入力タイミングである時刻t13までの間に行えばよい。
図16は、アンプ201の入力側の静電容量を可変構造にしたA−CDS回路20bの構成を示すブロック図である。図16に示すように、アンプ201の第1入力端子2011と画素回路10との間に配置されている入力回路において、入力用可変容量回路2040を備えている。
入力用可変容量回路2040は、第1入力容量2041と、第2入力容量2042と、を適宜切り替えることで、入力側の容量を可変させることができる回路である。第1入力容量2041の両端には、画素回路10側との接続状態を切り替えるための第1入力スイッチ2051と、アンプ201との接続状態を切り替えるための第1容量スイッチ2053が配置されている。第2入力容量2042の両端には、画素回路10側との接続状態を切り替えるための第2入力スイッチ2052と、アンプ201との接続状態を切り替えるための第2容量スイッチ2054が配置されている。また、第1入力容量2041の両端には、第1入力容量2041を使用しないときに、クランプ用基準電圧(Vcom)を印加して短絡させるための第1容量短絡スイッチ2055が配置されている。また、第2入力容量2042の両端には、第2入力容量2042を使用しないときに、クランプ用基準電圧(Vcom)を印加して短絡させるための第2容量短絡スイッチ2056が配置されている。
上記の構成を備える入力用可変容量回路2040は、第1入力容量2041と第2入力容量2042の両端の電位がフローティングになることを防ぐための、安定した基準電圧として、例えばクランプ用基準電圧(Vcom)に接続するように構成されている。クランプ用基準電圧(Vcom)以外の基準電圧を用いる場合、A−CDS回路20bを動作させる前に、第1容量スイッチ2053、第2容量スイッチ2054と、第1容量短絡スイッチ2055と、第2容量短絡スイッチ2056の設定を行っておく。これによって、スイッチングによるノイズがアンプ201に入力されることを防ぐことができる。
次に、本発明に係る固体撮像装置のさらなる別の実施形態について説明する。図17は、すでに説明したCMOSセンサ1と異なり、複数のA−CDS回路20が1つのADC回路30に接続されているCMOSセンサ3の構成を示している。図17に示すように、複数のA−CDS回路20を1つのADC回路30に接続する構成は、A−CDS回路の動作が遅い場合や、ADC回路30のサンプリングレートが速い場合に有効である。なお、ADC回路30とA−CDS回路20との間にスイッチを配置することで、ADC回路30に接続するA−CDS回路20の接続タイミングを任意に制御することもできる。
A−CDS回路20を切り替えて用いることによって、CMOSセンサ3の動作を全体として高速にすることができる。
次に、本発明に係る固体撮像装置のさらなる別の実施形態について説明する。図18は、すでに説明したCMOSセンサ1やCMOSセンサ3とは異なり、1つのA−CDS回路20を複数のADC回路30に接続したCMOSセンサ4の構成を示している。図18に示すように、1つのA−CDS回路20を複数のADC回路30に接続する構成は、A−CDS回路20の動作が速く遅い場合や、ADC回路30のサンプリングレートが速い場合に有効である。
なお、ADC回路30とA−CDS回路20との間にスイッチを配置することで、ADC回路30に接続するA−CDS回路20の接続タイミングを任意に制御することもできる。ADC回路30を切り替えて用いることによって、CMOSセンサ4の動作を全体として高速にすることができる。
また、CMOSセンサ3とCMOSセンサ4の構成を組み合わせて複数のA−CDS回路20と複数のADC回路30の接続状態を可変できるようにしてもよい。これによって、より最適なA−CDS回路20とADC回路30との組み合わせを規定し、高精度で高速の信号処理を行うことができる。
次に、本発明に係る画像読み取り装置の実施形態について説明する。図22は、本実施形態に係るMFP1000の外観を示す斜視図である。MFP1000は、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機である。MFP1000は、原稿台上に載置された原稿を読み取るための固体撮像装置を備えている。MFP1000において、すでに説明した本発明に係る固体撮像装置に係る各実施形態(CMOSセンサ1など)を用いることができる。この場合、CMOSセンサ1を原稿に対して相対的に、主走査方向に移動させながら副走査方向の走査を繰り返して行うことで、原稿上の画像を読み取ることができる。
これによって、画像読み取り精度のよい画像読み取り装置を得ることができる。
1 CMOSセンサ
10 画素回路
20 A−CDS回路
30 ADC回路
40 信号処理回路
70 基準電圧生成回路
90 クリップ回路
100 画素ブロック
110 画素
201 アンプ
202 帰還用スイッチ
203 帰還容量
204 入力容量
205 入力スイッチ
206 出力スイッチ
特開2006−025189号公報

Claims (8)

  1. 入射光に応じて光電変換を行う光電変換素子を複数備え、前記光電変換素子による電荷の蓄積状態に基づく信号レベルと前記電荷のリセット状態に基づくリセットレベルを出力する画素回路と、
    前記画素回路から出力された前記信号レベルと前記リセットレベルに基づく相関二重サンプリングをアナログ領域において実行し出力するアナログCDS回路と、
    前記アナログCDS回路からの2つの異なるアナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換するAD変換回路と、
    前記AD変換回路から出力される2つのデジタル信号の差成分を取り出す信号処理回路と、
    前記AD変換回路が用いるデジタル変換用トップ基準電圧とボトム基準電圧を分圧して前記アナログCDS回路のクランプレベルを規定する第1基準電圧を生成し出力する基準電圧生成回路と、
    を有し、
    前記アナログCDS回路は、反転増幅器であり、
    前記反転増幅器の出力端子と反転入力端子との間に第1静電容量が配置され、
    前記出力端子と前記反転入力端子との間において前記第1静電容量と並列に帰還スイッチが配置され、
    前記画素回路と前記反転入力端子との間に第2静電容量が配置され、
    前記反転増幅器の非反転入力端子に前記基準電圧生成回路の出力が接続される、ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記アナログCDS回路は、
    前記画素回路と前記第2静電容量との間に入力スイッチを備え、
    前記出力端子と前記AD変換回路との間に出力スイッチを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記アナログCDS回路が前記クランプレベルを確定させた後、前記AD変換回路におけるデジタル変換の開始タイミングは、前記出力スイッチを閉じた後の前記帰還スイッチを開いて閉じた後である、ことを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  4. クリップ回路をさらに有し、
    前記クリップ回路は前記アナログ領域ごとに、クリップ用基準電圧を供給できる回路の出力、又は前記AD変換回路の出力、のいずれかに接続される、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記クリップ回路は、1つのトランジスタにより構成されていて、
    前記トランジスタは、
    ソースが前記アナログ領域ごとに、クリップ用基準電圧を供給できる回路の出力又は前記AD変換回路が有するアンプの出力のいずれかに接続され、
    ドレインが電源又は接地に接続され、
    ゲートが第2基準電圧に接続されている、ことを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  6. 前記第2基準電圧は、前記アンプにおいて生成される、ことを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  7. 前記第1静電容量と前記第2静電容量の少なくともいずれか一方は可変容量である、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか項に記載の固体撮像装置を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
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