JP6735073B2 - カフェインが低減された茶飲料およびコーヒー飲料の製造方法 - Google Patents

カフェインが低減された茶飲料およびコーヒー飲料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、カフェインが低減された茶抽出液およびコーヒー抽出液の製造方法に関する。本発明はまた、カフェインが低減された茶飲料およびコーヒー飲料およびその製造方法に関する。
茶飲料やコーヒー飲料に含まれるカフェインは、その薬理作用により積極的に摂取して眠気を抑えたい等のニーズがある一方で、カフェイン摂取により睡眠や入眠を妨げられる可能性を懸念し、消費者の中にはカフェイン入り飲料、特に、茶飲料やコーヒー飲料を敬遠する者もいる。
このため、飲料からのカフェインの低減を目的とした様々な手法が開発・検討されてきている。飲料中のカフェイン濃度を低減する手法としては、白土を用いたカフェイン吸着・除去技術が知られ、例えば、特許文献1には、カフェインを含有する水溶液を活性白土または酸性白土と接触させることにより、水溶液から選択的にカフェインを除去する方法が開示されている。また、特許文献2には白土処理により香味や色調が通常の茶飲料と遜色ないカフェイン低減茶飲料を製造する方法が開示されている。しかし、白土を用いたカフェイン吸着・除去技術においてカフェインをより効率的に除去する方法はこれまで報告されていない。
特開平6−142405号公報 特開2014−140348号公報
より多くのカフェインを除去するためにはより多くの量の白土を使用すればよいと考えられるが、白土の添加量を単に増加させる手法はコストを増加させ、飲料の香味に悪影響を与える可能性があった。
本発明は、白土によるカフェイン除去効率が向上した茶抽出液およびコーヒー抽出液の製造方法の提供を目的とする。本発明はまた、白土によるカフェイン除去効率が向上したカフェイン低減茶飲料およびコーヒー飲料の製造方法の提供を目的とする。
本発明者らは、カフェイン水溶液と白土を複数回接触させることで、白土の総使用量を増やさずに水溶液中のカフェインを効率的に低減できることを見出した。この効果は濃度の異なるカフェイン水溶液や各種茶抽出液でも確認できた。本発明はこれらの知見に基づくものである。
本発明によれば以下の発明が提供される。
(1)茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土とを接触させる工程を2回以上含んでなる、カフェインが低減された茶抽出液またはコーヒー抽出液の製造方法。
(2)接触工程1回当たりの白土の使用量が、前記抽出液に対し0.01質量%以上である、上記(1)に記載の製造方法。
(3)白土の総使用量が、前記抽出液に対し6質量%以下である、上記(1)または(2)に記載の製造方法。
(4)白土の総使用量が、前記抽出液を粉末状態の白土と1回で接触させた場合に、該液に含まれるカフェインの90%を吸着できる白土の量以下である、上記(1)または(2)に記載の製造方法。
(5)白土の総使用量が、前記抽出液を粉末状態の白土と1回で接触させた場合に、該液に含まれるカフェインの80%を吸着できる白土の量以下である、上記(1)または(2)に記載の製造方法。
(6)白土の総使用量が、前記抽出液を粉末状態の白土と1回で接触させた場合に、該液に含まれるカフェインの70%を吸着できる白土の量以下である、上記(1)または(2)に記載の製造方法。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の製造方法により茶抽出液またはコーヒー抽出液を製造し、得られた茶抽出液またはコーヒー抽出液を配合することを含んでなる、カフェイン低減茶飲料またはカフェイン低減コーヒー飲料の製造方法。
(8)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の製造方法により得られた茶抽出液またはコーヒー抽出液を含有してなる、カフェイン低減茶飲料またはカフェイン低減コーヒー飲料。
本発明によれば、使用する白土の総使用量は増やさずにカフェイン吸着量を増加させることができる。従って、本発明は、飲料の香味を悪化させず、かつ、製造コストを増加させずに茶飲料やコーヒー飲料のカフェイン含有量を低減させることができる点で有利である。
発明の具体的説明
本発明の製造方法は、茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土とを接触させる工程を2回以上含んでなることを特徴とする。
本発明の製造方法に用いられる茶抽出液は、特に限定されないが、通常の茶抽出液の調製に用いられている方法を用いて製造される茶抽出液やその濃縮液または希釈液を用いることができる。例えば、茶葉と水(0〜100℃)を混合接触させるか、あるいは、茶エキスや茶パウダーなどの茶抽出液の濃縮物や精製物を水(0〜100℃)に混合または溶解させることにより、本発明の製造方法に用いられる茶抽出液を得ることができる。また、上記の茶葉と水を混合接触させて得られる茶抽出液と、上記の茶エキスや茶パウダーとを混合したものを茶抽出液として本発明の製造方法に用いてもよい。茶葉と水を混合接触させた場合には、遠心分離や濾過などの分離手段を用いて茶葉と茶抽出液を分離することができる。
茶抽出液の調製に用いられる茶葉は、特に限定されないが、Camellia sinensisに属する茶葉を用いることができ、煎茶、玉露、抹茶、釜炒り茶、番茶、ほうじ茶等の緑茶葉のような不発酵茶に限らず、烏龍茶のような半発酵茶や、紅茶のような発酵茶、プーアル茶のような後発酵茶等も用いることができる。また、抽出液の調製に際し茶葉以外の任意の原料を配合してよい。
茶エキスや茶パウダーなどの茶抽出液の濃縮物や精製物としては、ポリフェノン(三井農林社製)やサンフェノン(太陽化学社製)、テアフラン(伊藤園社製)などの市販品を用いることができる。また、これらの茶濃縮物や茶精製物は、そのまま又は水で溶解もしくは希釈したものを単独で使用しても、複数の種類を混合して用いても、茶抽出液と混合して用いてもよい。
本発明の製造方法に用いられるコーヒー抽出液は、特に限定されないが、一般的な方法(例えば、「最新・ソフトドリンクス」(光琳)を参照)により抽出されるコーヒー抽出液やその濃縮液または希釈液を用いることができる。コーヒー、例えば焙煎したコーヒー豆から各種方法により得られる抽出液(いわゆるレギュラーコーヒー)のほか、コーヒーから抽出した成分を含有する液体がすべて包含され、例えば、コーヒー焙煎豆の冷水、温水、熱水、加圧熱水による抽出液や、プロピレングリコール水溶液、ショ糖脂肪酸エステル等の食品添加物として許容されている界面活性剤の水溶液による抽出液、炭酸ガス等の臨界抽出により得られた抽出液、インスタントコーヒーの溶解液等も包含される。コーヒー抽出液は上述したいずれであってもよいが、コーヒー抽出液は、好ましい態様によれば、焙煎したコーヒー豆を熱水(例えば、コーヒー豆の10倍量)で抽出した後、冷却してコーヒー抽出液とすることが好ましい。また、コーヒー豆からの抽出方法については、特に限定されず、例えば、ボイリング式、エスプレッソ式、サイフォン式、ドリップ式(例えば、ペーパー、ネル)が挙げられる。
本発明において、コーヒー抽出液を得るのに用いられるコーヒー豆の種類は特に限定されないが、例えば、ブラジル、コロンビア、タンザニア、モカ、キリマンジェロ、マンデリン、ブルーマウンテンが挙げられ、これらの1種または2種以上をブレンドして用いても良い。コーヒー豆種としては、例えば、アラビカ種、ロブスタ種があり、好ましくは、香味の観点から、アラビカ種である。コーヒー豆は1種でもよいし、複数種をブレンドして用いても良い。コーヒー豆を焙煎により焙煎コーヒーとする方法については、特に限定されるものではなく、焙煎温度、焙煎環境についても限定されない。焙煎方法としては直火式、熱風式、半熱風式などが挙げられる。焙煎コーヒーの焙煎度としては特に限定されるものではなく、例えばライト、シナモン、ミディアム、ハイ、シティ、フルシティ、フレンチ、イタリアンいずれを用いても良い。焙煎コーヒーの焙煎度は、L値を用いて表現してもよく、当業者は適宜、豆のL値を選択することができる。L値は、例えば日本電色工業社製の色差計により測定することができる。なお、焙煎度の異なるコーヒー豆を複数種混合しても良い。
本発明の製造方法に用いられる白土は、酸性白土、活性白土、ベントナイト、活性ベントナイトおよびこれらの一部または全部の組合せが挙げられる。好ましくは、酸性白土および活性白土並びにこれらの組合せを用いることができ、より好ましくは酸性白土を用いることができる。
本発明の製造方法の好ましい態様において用いられる酸性白土および活性白土は、共に一般的な化学成分として、SiO、Al、Fe、CaO、MgOなどを有するが、本発明に使用する場合、SiO/Al比は、3〜12、好ましくは3〜8が好ましい。また、酸性白土および活性白土中に、Fe 2〜5質量%、CaO 0〜1.5質量%、MgO 1〜7質量%などを含有する組成のものが好ましい。
本発明の製造方法の好ましい態様において用いられる酸性白土および活性白土の比表面積(m/g)は、酸性白土の場合には50m/g以上150m/g未満、活性白土の場合には70m/g以上300m/g未満であるものが好ましい。
本発明に使用する白土のうち好ましいものとしては、比表面積(m/g)が50以上150未満で、かつ、SiO/Al比が3以上8未満である酸性白土や、比表面積(m/g)が200以上300未満で、かつ、SiO/Al比が3以上11未満である活性白土が挙げられる。
上記のような好ましい酸性白土としては、例えば、ミズカエース#20やミズカエース#200、ミズカエース#400、ミズカエース#600、ミズライト(水澤化学社製)などの市販品を用いることができる。また、上記のような好ましい活性白土としては、例えば、ガレオンアースNVZやガレオンアースV2、ガレオンアースNF2(水澤化学社製)などの市販品を用いることができる。また、Clarit100GやClarit125G、Tonsil531N(ズードケミー触媒社製)などの市販ベントナイトも白土として用いることができる。
本発明の製造方法における接触工程において、茶抽出液またはコーヒー抽出液を白土と接触させる方法は、茶抽出液またはコーヒー抽出液が白土と接触する限り、特に限定されるものではないが、例えば、接触タンクにより一定量を逐次処理するバッチ処理、茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土とを配管内で連続的に接触させるドージング処理、白土充填カラムを通液させるカラム処理、白土含有フィルターを通液させるフィルター処理などが挙げられる。白土のカフェイン吸着効率の観点から、接触工程で1度使用した白土は再度接触工程には使用しないようにすることができる。なお、ドージング処理は、例えば、抽出液の流路にT字型で配管を接続し、該配管から白土をポンプで注入して接触させる方法で実施することができる。
本発明の製造方法において、接触工程を2回以上行う手順は、茶抽出液またはコーヒー抽出液を白土と接触させる態様に応じて適宜設計することができる。例えば、茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土との接触処理を接触タンク中でバッチ処理で行う場合には、茶抽出液またはコーヒー抽出液への白土の添加および白土の除去を所定の回数繰り返すことにより接触工程を実施することができる。茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土との接触処理をカラム処理で行う場合には、所定の回数に対応する数のカラムを準備し、それらを直列構成にしてカラム処理を連続的に行うことで接触工程を実施することができる。あるいは、カラム処理ごとに処理済抽出液をタンクに保持し、カラムを交換して処理済抽出液を再度カラム処理に付し、この手順を所定回数繰り返すことで接触工程を実施してもよい。茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土との接触処理をフィルター処理で行う場合には、所定の回数に対応する数のフィルターを準備し、それらを直列構成にしてフィルター処理を連続的に行うことで接触工程を実施することができる。あるいは、フィルター処理ごとに処理済抽出液をタンクに保持し、フィルターを交換して処理済抽出液を再度フィルター処理に付し、この手順を所定回数繰り返すことで接触工程を実施してもよい。さらに、茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土との接触処理を接触タンク中で行うバッチ処理、配管内で連続的に接触させるドージング処理、白土充填カラムを通液させるカラム処理、および白土含有フィルターを通液させるフィルター処理などを組み合わせて、所定回数繰り返すことで接触工程を実施してもよい。
本発明の製造方法によれば、抽出液と白土の接触工程の回数を2回以上とすることによりカフェイン吸着効率を高め、ひいては、白土の総使用量を減らすことができる。すなわち、2回以上の接触工程を有する本発明の製造方法は、1回の接触工程のみを有する方法と比較して白土の総使用量を増やさずにより多くのカフェインを除去することができる。
本発明の製造方法において、白土の総使用量は、接触させる茶抽出液またはコーヒー抽出液に対し6質量%以下、好ましくは、3質量%以下とすることができ、また、0.02質量%以上、好ましくは0.12質量%以上とすることができる。
本発明の製造方法において、接触工程1回当たりの白土の使用量は、実際の実施の観点から、接触させる茶抽出液またはコーヒー抽出液に対し0.01質量%以上、好ましくは0.06質量%以上とすることができ、また、6質量%未満、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下とすることができる。
本発明の製造方法において白土に接触させられる茶抽出液またはコーヒー抽出液におけるカフェイン濃度は、0.1〜100mg/mL、好ましくは0.1〜45mg/mL、より好ましくは0.5〜45mg/mLとすることができる。本発明の製造方法に用いられる抽出液および飲料中のカフェインの含有量は高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により測定することができる。高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)の測定条件としては、例えば本明細書の実施例に示される測定条件を用いることができる。
本発明の製造方法において、白土の総使用量は、茶抽出液またはコーヒー抽出液を粉末白土と1回で接触させた場合に、該茶抽出液またはコーヒー抽出液に含まれるカフェインの90%を吸着できる白土の量以下とすることができるが、好ましくは、該茶抽出液またはコーヒー抽出液に含まれるカフェインの80%を吸着できる白土の量以下、より好ましくは、該茶抽出液またはコーヒー抽出液に含まれるカフェインの70%を吸着できる白土の量以下とすることができる。
本発明の製造方法において、接触工程1回当たりの白土の使用量は、茶抽出液またはコーヒー抽出液を粉末白土と1回で接触させた場合に、該茶抽出液またはコーヒー抽出液に含まれるカフェインの50%を吸着できる白土の量以下とすることができるが、好ましくは、該茶抽出液またはコーヒー抽出液に含まれるカフェインの30%を吸着できる白土の量以下、より好ましくは、該茶抽出液またはコーヒー抽出液に含まれるカフェインの25%を吸着できる白土の量以下とすることができる。
所定量のカフェインを吸着できる白土の量は、当業者であれば、適宜決定することができる。例えば、本発明の製造方法で使用する茶抽出液またはコーヒー抽出液と同じ条件(液量、温度、pH、カフェイン濃度等)の茶抽出液またはコーヒー抽出液を準備し、該茶抽出液またはコーヒー抽出液に対して様々な量の粉末白土を準備し、茶抽出液またはコーヒー抽出液と粉末白土とを接触させた後、粉末白土を遠心分離等で除去し、処理前後の茶抽出液またはコーヒー抽出液に含まれるカフェイン量を測定することで所定量のカフェインを吸着できる白土の量を決定することができる。
本発明の製造方法において、茶またはコーヒー抽出液と白土との接触時間および接触時の温度は、茶またはコーヒー抽出液中のカフェインを除去できる限り特に限定されるものではないが、例えば、茶またはコーヒー抽出液と白土との接触時間は1秒〜30分間であり、茶またはコーヒー抽出液と白土との接触時の温度は0〜30℃であり、好ましくは、茶またはコーヒー抽出液と白土との接触時間は1秒〜10分間であり、茶またはコーヒー抽出液と白土との接触時の温度は0〜25℃である。
本発明の製造方法において、茶またはコーヒー抽出液と白土との接触時のpHは、茶またはコーヒー抽出液中のカフェインを除去できる限り特に限定されるものではないが、例えば、pH4.0〜5.9とすることができる。白土が酸性白土の場合には、茶またはコーヒー抽出液と酸性白土との接触時のpHは4.5〜5.9であることが好ましく、白土が活性白土である場合には、茶またはコーヒー抽出液と活性白土との接触時のpHは4.0〜5.4であることが好ましい。
茶またはコーヒー抽出液と白土との接触処理をバッチ処理で行う場合には、茶またはコーヒー抽出液への白土の添加開始から茶またはコーヒー抽出液からの白土の除去開始までの時間を、茶またはコーヒー抽出液と白土の接触時間とすることができ、白土が添加された茶またはコーヒー抽出液の温度を茶またはコーヒー抽出液と白土の接触温度とすることができ、白土が添加された茶またはコーヒー抽出液のpHを茶またはコーヒー抽出液と白土の接触pHとすることができる。茶またはコーヒー抽出液と白土との接触処理をドージング処理で行う場合には、茶またはコーヒー抽出液への白土の添加開始から茶またはコーヒー抽出液からの白土の除去開始までの時間を、茶またはコーヒー抽出液と白土の接触時間とすることができ、白土が添加された茶またはコーヒー抽出液の温度を茶またはコーヒー抽出液と白土の接触温度とすることができ、白土が添加された茶またはコーヒー抽出液のpHを茶またはコーヒー抽出液と白土の接触pHとすることができる。茶またはコーヒー抽出液と白土との接触処理をカラム処理で行う場合には、茶またはコーヒー抽出液のカラム通過時間を茶またはコーヒー抽出液と白土との接触時間とすることができ、カラムに供給する茶またはコーヒー抽出液の温度を茶またはコーヒー抽出液と白土との接触温度とすることができ、カラムに供給する茶またはコーヒー抽出液のpHを茶またはコーヒー抽出液と白土との接触pHとすることができる。茶またはコーヒー抽出液と白土との接触処理をフィルター処理で行う場合には、茶またはコーヒー抽出液のフィルター通過時間を茶またはコーヒー抽出液と白土との接触時間とすることができ、フィルターに供給する茶またはコーヒー抽出液の温度を茶またはコーヒー抽出液と白土との接触温度とすることができ、フィルターに供給する茶またはコーヒー抽出液のpHを茶またはコーヒー抽出液と白土との接触pHとすることができる。
本発明の製造方法によれば、各接触工程の後に、茶抽出液またはコーヒー抽出液から白土を除去する工程をさらに含んでいてもよい。白土を除去する方法は特に限定されず、常法に従って行うことができる。例えば、茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土との接触処理をタンク等を用いたバッチ処理で行う場合や、茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土との接触処理を配管内で連続的に行うドージング処理である場合には、常用の分離方法(例えば、遠心分離)を用いて固液分離し、固体部分(白土)を除去することができる。
本発明の製造方法で得られた茶抽出液またはコーヒー抽出液は、カフェインが低減されつつ、茶飲料またはコーヒー飲料本来の香味が維持されており、通常の茶飲料またはコーヒー飲料と比較して遜色がないものである。従って、本発明によれば、本発明の製造方法に従って茶抽出液またはコーヒー抽出液を製造し、得られた抽出液を他の原材料に配合することを含んでなる、カフェイン低減茶飲料またはカフェイン低減コーヒー飲料の製造方法と、本発明の製造方法で得られた茶抽出液またはコーヒー抽出液を含有してなるカフェイン低減茶飲料またはカフェイン低減コーヒー飲料が提供される。本発明の製造方法で得られたカフェイン低減茶飲料およびカフェイン低減コーヒー飲料並びに本発明のカフェイン低減茶飲料およびカフェイン低減コーヒー飲料は、カフェインが低減されつつ、茶飲料およびコーヒー飲料本来の香味が維持されている点で有利である。
飲料の製造に当たっては、当業界に公知の製造技術を用いて製造することができ、例えば、「改訂新版ソフトドリンクス」(株式会社光琳)を参考とすることができる。
上記配合工程では、本発明の製造方法で得られた茶抽出液またはコーヒー抽出液以外に、甘味料、酸味料、香料、色素、果汁、食品添加剤(例えば、起泡・泡持ち向上剤、苦味料、保存料、酸化防止剤、増粘安定剤、乳化剤、食物繊維、pH調整剤等)等の通常の茶飲料およびコーヒー飲料の製造に用いられる配合成分を添加することができる。
本発明により提供されるカフェイン低減茶飲料またはカフェイン低減コーヒー飲料は、上記配合工程に加え、充填工程、殺菌工程などの工程を経て容器詰め飲料として提供することができる。例えば、上記配合工程で得られた配合液を常法に従って殺菌し、容器に充填することができる。殺菌は容器への充填前であっても充填後であってもよい。
本発明による飲料に使用される容器は、飲料の充填に通常使用される容器であればよく、例えば、金属缶、樽容器、プラスチック製ボトル(例えば、PETボトル、カップ)、紙容器、瓶、パウチ容器等が挙げられるが、好ましくは、金属缶・樽容器、プラスチック製ボトル(例えば、PETボトル)、瓶である。
本発明の別の態様によれば、茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土とを接触させる工程を2回以上含んでなる、茶抽出液またはコーヒー抽出液あるいは茶飲料またはコーヒー飲料のカフェイン低減方法が提供される。本発明のカフェイン低減方法は、本発明の製造方法に関する記載に従って実施することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
カフェイン含有量の測定方法
試料溶液中のカフェインの含有量については、以下の手順に従い分析した。
試料溶液をメンブレンフィルター(DISMIC 親水性PTFE、0.45μm、アドバンテック社製)で濾過した後、表1に示すHPLC分析条件で高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供し、カフェイン含有量を定量した。
Figure 0006735073
試験例1:カフェイン水溶液における吸着剤接触条件の検討
(1)カフェイン水溶液1の調製
カフェイン粉末100mgに対して70℃の熱水1000gを添加し、カフェイン粉末を溶解した。溶解後、20℃まで冷却し、カフェイン水溶液1を得た。
(2)カフェイン水溶液2の調製
カフェイン粉末500mgに対して70℃の熱水1000gを添加し、カフェイン粉末を溶解した。溶解後、20℃まで冷却し、カフェイン水溶液2を得た。
(3)カフェイン水溶液3の調製
カフェイン粉末1500mgに対して70℃の熱水1000gを添加し、カフェイン粉末を溶解した。溶解後、20℃まで冷却し、カフェイン水溶液3を得た。
(4)吸着剤単回接触カフェイン水溶液(比較例1〜3)の調製
試験例1(1)〜(3)で得られた各カフェイン水溶液(カフェイン水溶液1〜3)100gに対し、表2に記載の接触条件となるように吸着剤である白土(ミズカエース#200、水澤化学工業社製)を添加し、10分間撹拌した。該接触工程の後、遠心分離によって固液分離し、比較例1〜3の吸着剤単回接触カフェイン水溶液を得た。
(5)吸着剤複数回接触カフェイン水溶液(実施例1〜9)の調製
1回目の接触・分離工程は、試験例1(4)と同様の処理を行った。2回目以降の接触・分離工程は、カフェイン水溶液1〜3の代わりに直前の接触・分離工程により得られた水溶液を用いる以外は試験例1(4)と同様の処理を行った。最後(例えば、実施例3では4回目)の接触・分離工程の後、実施例1〜9の吸着剤複数回接触カフェイン水溶液を得た。
(6)評価
試験例1(1)〜(5)で得られたカフェイン水溶液1〜3、比較例1〜3および実施例1〜9についてそれぞれ上記カフェイン含有量の測定方法に従ってカフェイン含有量を定量した。得られたカフェイン含有量に基づいて、比較例1および実施例1〜3はカフェイン水溶液1に対するカフェイン除去率を、比較例2および実施例4〜6はカフェイン水溶液2に対するカフェイン除去率を、比較例3および実施例7〜9はカフェイン水溶液3に対するカフェイン除去率をそれぞれ算出した。また、カフェイン水溶液に対する白土添加率は接触1回当たりに使用した白土量の水溶液に対する比率(質量%)を示し、白土総添加率は全接触工程で使用した合計白土量の抽出液に対する比率(質量%)を示す。
(7)結果
実施例1〜9および比較例1〜3の白土添加率、接触回数、白土総添加率およびカフェイン除去率を表2に示した。
Figure 0006735073
表2の結果より、いずれのカフェイン水溶液濃度においても、接触回数を増やすことで、白土総添加率が等しいにも関わらず、効率的にカフェインを除去できることがわかった。
試験例2:緑茶抽出液における吸着剤接触条件の検討
(1)緑茶抽出液1の調製
緑茶パウダー(ポリフェノンKN、三井農林社製)1.67gに対して70℃の熱水900gを添加し、撹拌後、メッシュを用いて固液分離し、得られた濾液を20℃まで冷却し、同温度のイオン交換水で1000gとし、緑茶抽出液1を得た。
(2)緑茶抽出液2の調製
緑茶パウダー(ポリフェノンKN、三井農林社製)3.33gに対して70℃の熱水900gを添加し、撹拌後、メッシュを用いて固液分離し、得られた濾液を20℃まで冷却し、同温度のイオン交換水で1000gとし、緑茶抽出液2を得た。
(3)緑茶抽出液3の調製
緑茶パウダー(ポリフェノンKN、三井農林社製)10gに対して70℃の熱水900gを添加し、撹拌後、メッシュを用いて固液分離し、得られた濾液を20℃まで冷却し、同温度のイオン交換水で1000gとし、緑茶抽出液3を得た。
(4)緑茶抽出液4の調製
緑茶パウダー(ポリフェノンKN、三井農林社製)30gに対して70℃の熱水900gを添加し、撹拌後、メッシュを用いて固液分離し、得られた濾液を20℃まで冷却し、同温度のイオン交換水で1000gとし、緑茶抽出液4を得た。
(5)吸着剤単回接触緑茶抽出液(比較例4〜7)の調製
試験例2(1)〜(4)で得られた緑茶抽出液(緑茶抽出液1〜4)100gに対し、表3に記載の接触条件となるように吸着剤である白土(ミズカエース#200、水澤化学工業社製)を添加し、10分間撹拌した。該接触工程の後、遠心分離によって固液分離し、比較例4〜7の吸着剤単回接触緑茶抽出液を得た。
(6)吸着剤複数回接触緑茶抽出液(実施例10〜18)の調製
1回目の接触・分離工程は、試験例2(5)と同様の処理を行った。2回目以降の接触・分離工程は、緑茶抽出液1〜4の代わりに直前の接触・分離工程により得られた抽出液を用いる以外は試験例2(5)と同様の処理を行った。最後(例えば、実施例12では20回目)の接触・分離工程の後、実施例10〜18の吸着剤複数回接触緑茶抽出液を得た。
(7)評価
試験例2(1)〜(6)で得られた緑茶抽出液1〜4、比較例4〜7および実施例10〜18についてそれぞれ上記カフェイン含有量の測定方法に従ってカフェイン含有量を定量した。得られたカフェイン含有量に基づいて、比較例4および実施例10〜12は緑茶抽出液1に対するカフェイン除去率を、比較例5および実施例13〜14は緑茶抽出液2に対するカフェイン除去率を、比較例6および実施例15〜16は緑茶抽出液3に対するカフェイン除去率を、比較例7および実施例17〜18は緑茶抽出液4に対するカフェイン除去率をそれぞれ算出した。また、緑茶抽出液に対する白土添加率は接触1回当たりに使用した白土量の抽出液に対する比率(質量%)を示し、白土総添加率は全接触工程で使用した合計白土量の抽出液に対する比率(質量%)を示す。
(8)結果
実施例10〜18および比較例4〜7の白土添加率、接触回数、白土総添加率およびカフェイン除去率を表3に示した。
Figure 0006735073
表3の結果より、いずれの緑茶抽出液濃度においても、接触回数を増やすことで、白土総添加率が等しいにも関わらず、効率的にカフェインを除去できることがわかった。
また、同一の緑茶抽出液濃度において、接触回数を複数にした場合でも、単回接触の場合と同等の香味を有しており、複数回接触による香味への影響はないことを確認した(データ省略)。
試験例3:紅茶抽出液における吸着剤接触条件の検討
(1)紅茶抽出液の調製
紅茶葉40gに対して80℃の熱水5000gを添加し、5分間抽出した。抽出後、メッシュを用いて固液分離し、得られた濾液を20℃まで冷却した後に、同温度のイオン交換水で5000gとし、紅茶抽出液を得た。
(2)吸着剤単回接触紅茶抽出液(比較例8)の調製
試験例3(1)で得られた紅茶抽出液100gに対し、表4に記載の接触条件となるように吸着剤である白土(ミズカエース#200、水澤化学工業社製)を添加し、10分間撹拌した。該接触工程の後、遠心分離によって固液分離し、比較例8の吸着剤単回接触紅茶抽出液を得た。
(3)吸着剤複数回接触紅茶抽出液(実施例19〜21)の調製
1回目の接触・分離工程は、試験例3(2)と同様の処理を行った。2回目以降の接触・分離工程は、紅茶抽出液の代わりに直前の接触・分離工程により得られた抽出液を用いる以外は試験例3(2)と同様の処理を行った。最後(例えば、実施例21では4回目)の接触・分離工程の後、実施例19〜21の吸着剤複数回接触紅茶抽出液を得た。
(4)評価
試験例3(1)〜(3)で得られた紅茶抽出液、比較例8および実施例19〜21についてそれぞれ上記カフェイン含有量の測定方法に従ってカフェイン含有量を定量した。得られたカフェイン含有量に基づいて、比較例8および実施例19〜21は紅茶抽出液に対するカフェイン除去率を算出した。また、紅茶抽出液に対する白土添加率は接触1回当たりに使用した白土量の抽出液に対する比率(質量%)を示し、白土総添加率は全接触工程で使用した合計白土量の抽出液に対する比率(質量%)を示す。
(5)結果
実施例19〜21および比較例8の白土添加率、接触回数、白土総添加率およびカフェイン除去率を表4に示した。
Figure 0006735073
表4の結果より、紅茶抽出液においても、接触回数を増やすことで、白土総添加率が等しいにも関わらず、効率的にカフェインが除去できることがわかった。
また、同一の紅茶抽出液濃度において、接触回数を複数にした場合でも、単回接触の場合と同等の香味を有しており、複数回接触による香味への影響はないことを確認した(データ省略)。
試験例4:吸着剤カラム使用についての検討
(1)緑茶抽出液5の調製
試験例2(2)と同様の処理を行い、緑茶抽出液5を得た。
(2)吸着剤カラムの作製
吸着剤として白土(ミズカエース#200、水澤化学工業社製)を用い、珪藻土(Standard Super Cel、セライト社製)と混合比1:1(w:w)になるように混合した。白土と珪藻土の総重量に対し50倍量の全イオン交換水を添加し、白土・珪藻土混合液を得た。
内径20mmのカラムに白土・珪藻土混合液を表5に示す白土使用量になるように流し込み、充填した。該カラムの両端には濾紙(No.1、ワットマン社製)をセットし、イオン交換水を通液して白土カラムを得た。
(3)吸着剤単回接触緑茶抽出液(比較例9)の調製
試験例4(1)で得られた緑茶抽出液5を表5に記載の接触条件になるように試験例4(2)で得られた吸着剤カラムに通液し、比較例9の吸着剤単回接触緑茶抽出液を得た。
(4)吸着剤複数回接触緑茶抽出液(実施例22〜23)の調製
1回目の接触工程は、試験例4(3)と同様の処理を行った。2回目以降の接触工程は、緑茶抽出液5の代わりに直前の接触工程により得られた抽出液を通液する以外は試験例4(3)と同様の処理を行った。なお、1回使用した吸着剤カラムは再度使用しなかった。最後(例えば、実施例23では3回目)の接触工程の後、実施例22〜23の吸着剤複数回接触緑茶抽出液を得た。
(5)評価
試験例4(1)、(3)および(4)で得られた緑茶抽出液5、比較例9および実施例22〜23についてそれぞれ上記カフェイン含有量の測定方法に従ってカフェイン含有量を定量した。得られたカフェイン含有量に基づいて、比較例9および実施例22〜23は緑茶抽出液5に対するカフェイン除去率を算出した。
(6)結果
実施例22〜23および比較例9の接触1回当たりの白土使用量、通液回数、白土総使用量およびカフェイン除去率を下記表5に示した。
Figure 0006735073
表5の結果より、接触回数(吸着剤カラムへの通液回数)を増やすことで、緑茶抽出液に対する白土総使用量が等しいにも関わらず、効率的にカフェインが除去できることがわかった。
また、同一の緑茶抽出液濃度において、接触回数を複数にした場合でも、単回接触の場合と同等の香味を有しており、複数回接触による香味への影響はないことを確認した(データ省略)。
試験例5:吸着剤フィルター使用についての検討
(1)緑茶抽出液6の調製
試験例2(3)と同様の処理を行い、緑茶抽出液6を得た。
(2)吸着剤フィルター
本試験例では緑茶抽出液と白土との接触を吸着剤フィルターを用いて行った。吸着剤フィルターとしては、デプス型フィルターに白土を練り込んだフィルター(ZetaPlusTM 吸着デプスフィルターカートリッジ Dシリーズ、スリーエム社製)を用いた。吸着剤フィルターは表6に示すフィルター面積を有するものをそれぞれ用意した。このフィルターは単位面積当たり一定量の白土がフィルターに練り込まれていることから、使用した白土量はフィルター面積に比例する。
(3)吸着剤単回接触緑茶抽出液(比較例10)の調製
試験例5(1)で得られた緑茶抽出液6を表6に記載の接触条件となるように試験例5(2)の吸着剤フィルターに通液し、比較例10の吸着剤単回接触緑茶抽出液を得た。
(4)吸着剤複数回接触緑茶抽出液(実施例24〜27)の調製
1回目の接触工程は、試験例5(3)と同様の処理を行った。2回目以降の接触工程は、緑茶抽出液6の代わりに直前の接触工程により得られた抽出液を通液する以外は試験例5(3)と同様の処理を行った。なお、1回使用した吸着剤フィルターは再度使用しなかった。最後(例えば、実施例27では5回目)の接触工程の後、実施例24〜27の吸着剤複数回接触緑茶抽出液を得た。
(5)評価
試験例5(1)、(3)および(4)で得られた緑茶抽出液6、比較例10および実施例24〜27についてそれぞれ上記カフェイン含有量の測定方法に従ってカフェイン含有量を定量した。得られたカフェイン含有量に基づいて、比較例10および実施例24〜27は緑茶抽出液6に対するカフェイン除去率を算出した。
(6)結果
実施例24〜27および比較例10の接触1回当たりの吸着剤フィルターの使用面積、通液回数、吸着剤フィルターの総使用面積(白土総使用量)およびカフェイン除去率を下記表6に示した。
Figure 0006735073
表6の結果より、接触回数(吸着剤フィルターへの通液回数)を増やすことで、緑茶抽出液に対する白土総使用量(吸着剤フィルターの総使用面積)が等しいにも関わらず、効率的にカフェインが除去できることがわかった。
また、同一の緑茶抽出液濃度において、接触回数を複数にした場合でも、単回接触の場合と同等の香味を有しており、複数回接触による香味への影響はないことを確認した(データ省略)。


Claims (8)

  1. 茶抽出液またはコーヒー抽出液と白土とを接触させる工程を2回以上含んでなる、カフェインが低減された茶抽出液またはコーヒー抽出液の製造方法であって、白土の総使用量が前記抽出液に対し質量%以下である、前記製造方法。
  2. 接触工程1回当たりの白土の使用量が、前記抽出液に対し0.01質量%以上である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 使用した白土を再度接触工程には使用しないことを特徴とする、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 白土の総使用量が、前記抽出液を粉末状態の白土と1回で接触させた場合に、該液に含まれるカフェインの90%を吸着できる白土の量以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 白土の総使用量が、前記抽出液を粉末状態の白土と1回で接触させた場合に、該液に含まれるカフェインの80%を吸着できる白土の量以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 白土の総使用量が、前記抽出液を粉末状態の白土と1回で接触させた場合に、該液に含まれるカフェインの70%を吸着できる白土の量以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. カフェイン除去率が71.5%以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の製造方法により茶抽出液またはコーヒー抽出液を製造し、得られた茶抽出液またはコーヒー抽出液を配合することを含んでなる、カフェイン低減茶飲料またはカフェイン低減コーヒー飲料の製造方法。
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