JP7356796B2 - コーヒー飲料の製造方法 - Google Patents
コーヒー飲料の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7356796B2 JP7356796B2 JP2018246114A JP2018246114A JP7356796B2 JP 7356796 B2 JP7356796 B2 JP 7356796B2 JP 2018246114 A JP2018246114 A JP 2018246114A JP 2018246114 A JP2018246114 A JP 2018246114A JP 7356796 B2 JP7356796 B2 JP 7356796B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coffee
- calcium
- extract
- coffee extract
- beverage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Tea And Coffee (AREA)
Description
(1)コーヒー抽出物と、スメクタイト型粘土鉱物およびカルシウム塩とを接触させる工程を含む、コーヒー飲料の製造方法。
(2)前記カルシウム塩が、無機塩および有機塩からなる群から選択される一種以上である、(1)に記載の製造方法。
(3)前記無機塩が、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムおよびケイ酸カルシウムからなる群から選択される一種以上である、(2)に記載の製造方法。
(4)前記有機塩が、グルコン酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウムおよび乳酸カルシウムからなる群から選択される一種以上である、(2)に記載の製造方法。
(5)前記コーヒー抽出物と接触させる前記カルシウム塩の添加率が、該コーヒー抽出物に対して0.5~1.8mMである、(1)~(4)のいずれかに記載の製造方法。
(6)前記スメクタイト型粘土鉱物が、酸性白土、活性白土、サポナイト、ベントナイトおよび活性ベントナイトからなる群から選択される一種以上である、(1)~(5)のいずれかに記載の製造方法。
(7)前記コーヒー抽出物と接触させる前記スメクタイト型粘土鉱物の添加率が、該コーヒー抽出物に対して0.5~1.5%(w/v)である、(1)~(6)のいずれかに記載の製造方法。
(8)前記コーヒー抽出物におけるカフェインの含有量が25mg/100ml以下である、(1)~(7)のいずれかに記載の製造方法。
(9)前記コーヒー飲料におけるカフェインの含有量が1mg/100ml以下である、(1)~(8)のいずれかに記載の製造方法。
(10)前記コーヒー飲料における乳酸の含有量が6.5mg/100ml以下である、(1)~(9)のいずれかに記載の製造方法。
(11)(1)~(10)のいずれかに記載の製造方法により製造された、コーヒー飲料。
(12)コーヒー抽出物と、スメクタイト型粘土鉱物およびカルシウム塩とを接触させる工程を含む、コーヒー飲料におけるカフェインの低減方法。
本発明のコーヒー飲料の製造方法は、原料となるコーヒー抽出物と、スメクタイト型粘土鉱物およびカルシウム塩とを接触させる工程を含んでなる。本発明の製造方法により製造されるコーヒー飲料は、コーヒー本来の香味を維持しつつ、カフェインの含有量が低減されたコーヒー飲料であり、好ましくは、カフェインの含有量がいわゆるカフェインゼロの範囲まで低減されたコーヒー飲料である。ここで、「維持」とは、通常のコーヒーと同じ香味が維持されていることを意味し、通常のコーヒーと同等の強度の香味を有することまでは要求されない。
本発明のコーヒー飲料のカフェイン低減方法は、コーヒー抽出物とスメクタイト型粘土鉱物およびカルシウム塩とを接触させることを含んでなる。本発明の方法によれば、コーヒー抽出物において、コーヒー本来の香味を損なうことなく、カフェインの含有量を低減させることができる。本発明の方法によりカフェインが低減されたコーヒー抽出物を用いることにより、コーヒー飲料において、コーヒー本来の香味を維持しつつ、カフェインの含有量を低減することができる。
(1)飲料サンプルの調製
コロンビア産のデカフェ豆(焙煎度:L値=19)を98℃の湯で10倍抽出した。得られた抽出物に、下記の表3に示す組成に従って酸性白土(ミズカエース、水澤化学工業株式会社製)および各種塩をそれぞれ添加し、10℃で90秒撹拌し、遠心分離した。各抽出物(pH:6.25)のBrixおよびpHを調整して殺菌して、対照区、試験区1~7および比較区1~9の飲料サンプルを調製した。
上記(1)で調製された対照区、各試験区および比較区の飲料サンプルについて、カフェインの含有量を測定した。また、各飲料サンプルを官能評価試験に供した。官能評価試験では、各試験区および比較区の飲料サンプルの「香り」および「呈味」のそれぞれについて、対照区の飲料サンプルの評価スコアを「5」とし、よく訓練され、コーヒー飲料の評価に熟練したパネル3名により、以下の基準に基づく評価を行った。
5:コーヒーらしさが十分に感じられる香り/呈味である。
4:コーヒーらしさが感じられる香り/呈味である。
3:コーヒーとして許容できる香り/呈味である。
2:コーヒーらしさにやや欠ける香り/呈味である。
1:コーヒーらしさに欠ける香り/呈味である。
Claims (6)
- コーヒー抽出物と、スメクタイト型粘土鉱物およびカルシウム塩とを接触させる工程を含む、コーヒー飲料の製造方法であって、
前記コーヒー抽出物と接触させる前記カルシウム塩の添加率が、該コーヒー抽出物に対して0.5~1.5mMであり、
前記スメクタイト型粘土鉱物が酸性白土であり、
前記カルシウム塩が、塩化カルシウム、炭酸カルシウムおよびグルコン酸カルシウムからなる群から選択される一種以上である、
前記製造方法。 - 前記コーヒー抽出物と接触させる前記スメクタイト型粘土鉱物の添加率が、該コーヒー抽出物に対して0.5~1.5%(w/v)である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記コーヒー抽出物におけるカフェインの含有量が25mg/100ml以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記コーヒー飲料におけるカフェインの含有量が1mg/100ml以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記コーヒー飲料における乳酸の含有量が6.5mg/100ml以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
- コーヒー抽出物と、スメクタイト型粘土鉱物およびカルシウム塩とを接触させる工程を含む、コーヒー飲料におけるカフェインの低減方法であって、
前記コーヒー抽出物と接触させる前記カルシウム塩の添加率が、該コーヒー抽出物に対して0.5~1.5mMであり、
前記スメクタイト型粘土鉱物が酸性白土であり、
前記カルシウム塩が、塩化カルシウム、炭酸カルシウムおよびグルコン酸カルシウムからなる群から選択される一種以上である、
前記方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018246114A JP7356796B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | コーヒー飲料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018246114A JP7356796B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | コーヒー飲料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020103177A JP2020103177A (ja) | 2020-07-09 |
JP7356796B2 true JP7356796B2 (ja) | 2023-10-05 |
Family
ID=71449709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018246114A Active JP7356796B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | コーヒー飲料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7356796B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015037414A (ja) | 2014-09-29 | 2015-02-26 | キリンビバレッジ株式会社 | 茶飲料の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3138781B2 (ja) * | 1992-10-30 | 2001-02-26 | 太陽化学株式会社 | カフェイン含有水溶液のカフェイン除去方法 |
-
2018
- 2018-12-27 JP JP2018246114A patent/JP7356796B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015037414A (ja) | 2014-09-29 | 2015-02-26 | キリンビバレッジ株式会社 | 茶飲料の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020103177A (ja) | 2020-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI358262B (ja) | ||
JP5431409B2 (ja) | 精製茶抽出物の製造方法 | |
JP6585857B2 (ja) | フルフリルメチルスルフィドを含む容器詰めコーヒー飲料 | |
KR101899277B1 (ko) | 녹차 추출 조성물 | |
JP4679362B2 (ja) | 茶抽出物の調製方法 | |
WO2012029132A1 (ja) | 容器詰緑茶飲料及びその製造方法 | |
JP5089449B2 (ja) | 粉末ほうじ茶を含有する茶飲料 | |
JP5661854B2 (ja) | 茶飲料の製造方法 | |
JP5237857B2 (ja) | 香味劣化防止剤 | |
JP5698332B1 (ja) | 飲料製造方法 | |
JP4065012B2 (ja) | 加温販売用容器詰緑茶飲料及びその製造方法 | |
JP5583817B2 (ja) | カフェイン低減茶抽出物の製造方法および茶抽出物のカフェイン低減方法 | |
JP2024024078A (ja) | γ-アミノ酪酸を含有する容器詰コーヒー飲料 | |
JP6598460B2 (ja) | 緑茶抽出物の製造方法 | |
JP4944252B2 (ja) | 容器詰緑茶飲料及びその製造方法 | |
JP7356796B2 (ja) | コーヒー飲料の製造方法 | |
JP6382427B2 (ja) | 飲料組成物 | |
JP6392966B1 (ja) | フルフリルメチルスルフィドを含む容器詰めコーヒー飲料 | |
JP2014128244A (ja) | 茶飲料およびその製造方法 | |
JP4008135B2 (ja) | 抹茶入り茶類飲料の製造方法 | |
JP2869213B2 (ja) | コーヒー抽出液の安定化方法 | |
JP6352135B2 (ja) | 茶飲料の製造方法 | |
JPH07112A (ja) | 緑茶抽出物の緑色安定化方法 | |
JP4369464B2 (ja) | 容器詰緑茶飲料及びその製造方法 | |
JP6735073B2 (ja) | カフェインが低減された茶飲料およびコーヒー飲料の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20190723 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221202 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230328 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230425 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230725 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20230802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230901 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230925 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7356796 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |