JP6734645B2 - フルオレン縮合体組成物およびエポキシ化組成物ならびにこれらの製造方法 - Google Patents
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Description
[1]下記(A)式で示される化合物と下記(B)式で示される化合物とを、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、β−メルカプトプロピオン酸、シュウ酸、酢酸、および強酸性イオン交換樹脂からなる群から選択される少なくとも1種類の酸性触媒下で反応させる縮合工程を含み、
下記(A)式で示される化合物と下記(B)式で示される化合物の混合比「(A)式で示される化合物の合計モル数/(B)式で示される化合物の合計モル数」が1.5以上4.0以下であり、かつ、反応温度が100℃超、150℃以下であり、
下記(1)式で示される化合物を12〜90質量%、および
下記(2)式で示される化合物を88〜10質量%含有し、
下記(1)式で示される化合物および下記(2)式で示される化合物の合計含有量が85質量%以上である、フルオレン縮合体組成物の製造方法。
ただし、(A)式および(B)式中、Arはベンゼン環またはナフタレン環を示し、Xはヒドロキシ基を示し、R1は脂肪族基を示し、R2はアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アミノ基またはシアノ基を示し、pは1であり、qは0であり、sは0であり、Arは、分子間で互いに同じであっても異なっていてもよく、(1)式および(2)式中、Arはベンゼン環またはナフタレン環を示し、Xはヒドロキシ基を示し、R 1 は脂肪族基を示し、R 2 はアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アミノ基またはシアノ基を示し、nは0以上の整数であり、pは1であり、qは0であり、sは0であり、Arは、分子間および/または分子内で互いに同じであっても異なっていてもよく、nは分子間で互いに同じであっても異なっていてもよい。
[2]nが0以上5以下の整数である、上記[1]に記載のフルオレン縮合体組成物の製造方法。
[3]下記(A)式で示される化合物と下記(B)式で示される化合物とを酸性触媒下で反応させる縮合工程、および
縮合工程で得られたフルオレン縮合体組成物をエポキシ化するエポキシ化工程を含み、
下記(A)式で示される化合物と下記(B)式で示される化合物の混合比「(A)式で示される化合物の合計モル数/(B)式で示される化合物の合計モル数」が1.5以上4.0以下であり、かつ、反応温度が100℃超、150℃以下であり、
下記(3)式で示される化合物を12〜90質量%、および
下記(4)式で示される化合物を88〜10質量%含有し、
下記(3)式で示される化合物および下記(4)式で示される化合物の合計含有量が85質量%以上である、エポキシ化組成物の製造方法。
ただし、(3)式および(4)式中、Arはベンゼン環またはナフタレン環を示し、Yはグリシドキシ基およびヒドロキシ基からなる群から選択される置換基を示し、Yの総モル数の10モル%以上がグリシドキシ基であり、R1は脂肪族基を示し、R2はアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アミノ基またはシアノ基を示し、nは0以上の整数であり、pは1であり、qは0であり、sは0であり、ArおよびYは、分子間および/または分子内で互いに同じであっても異なっていてもよく、nは分子間で互いに同じであっても異なっていてもよく、(A)式および(B)式中、Arはベンゼン環またはナフタレン環を示し、Xはヒドロキシ基を示し、R 1 は脂肪族基を示し、R 2 はアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アミノ基またはシアノ基を示し、pは1であり、qは0であり、sは0であり、Arは、分子間で互いに同じであっても異なっていてもよい。
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明のフルオレン縮合体組成物は、下記(1)式で示される化合物を12〜90質量%、および下記(2)式で示される化合物を88〜10質量%含有し、下記(1)式で示される化合物および下記(2)式で示される化合物の合計含有量が85質量%以上である。
Arは分子間および/または分子内で互いに同じであっても異なっていてもよく、好ましくは分子間および分子内で同じ種類である。Arが分子間および分子内で同じ種類であると、製造の際に(1)式で示される化合物が合成されやすくなり、工業的に製造する際に有利である。
脂肪族基は、特に限定されないが、好ましくは飽和脂肪族基または不飽和脂肪族基であり、より好ましくは飽和脂肪族基である。飽和脂肪族基は、好ましくはアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜10個のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素数1〜4個のアルキル基である。
炭素数1〜4個のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、プロパン−2−イル基(イソプロピル基)、ブチル基、2−メチルプロピル基(イソブチル基)等が挙げられる。
R1は、原料化合物の入手の容易さから、特に好ましくはメチル基である。
Arに置換するR1の個数qは、0以上の整数であり、p+q≦t−2を満たせば特に限定されないが、好ましくは0または1であり、原料化合物の入手の容易さから、より好ましくは0である。ここで、tは芳香環Arの置換可能な位置の数であり、pはArに置換するXの数である。q=1であるとき、R1は好ましくはメチル基である。
上記アルコキシ基は、特に限定されないが、好ましくは炭素数3以下のアルコキシ基であり、より好ましくはメトキシ基である。炭素数3以下のアルコキシ基としては、メトキシ基の他には、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。
上記アリール基は、特に限定されないが、好ましくはフェニル基、ベンジル基、トリル基、キシリル基等が挙げられる。
上記ハロゲン原子は、特に限定されないが、好ましくは塩素原子または臭素原子であり、より好ましくは臭素原子である。
R2は、原料化合物の入手の容易さから、好ましくはハロゲン原子またはアルキル基であり、より好ましくは臭素原子またはメチル基である。
sは、原料化合物の入手の容易さから、好ましくは0である。sが0であると原料が入手し易く、工業的に安価で製造しやすいからである。
本発明のフルオレン縮合体組成物の製造方法は、下記(A)式で示される化合物と下記(B)式で示される化合物とを酸性触媒下で反応させる縮合工程を含み、(A)式で示される化合物と(B)式で示される化合物の混合比「(A)式で示される化合物の合計モル数/(B)式で示される化合物の合計モル数」が1.0以上6.0以下であり、かつ、反応温度が100℃超であることを特徴とする。特に好ましくは混合比が1.0超、2.0未満であり、かつ、反応温度が100℃超、150℃以下である。
なお、本発明において、混合比は仕込比ともいう。
このようなフェノール類は、例えば、フェノール、クレゾール類(2−メチルフェノール、3−メチルフェノール、4−メチルフェノール)、キシレノール類(2,3−ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、2,6−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3,5−ジメチルフェノール)、2−フェノキシエタノール等を挙げることができ、入手容易であることから、好ましくはフェノールまたは2−メチルフェノール(o−クレゾール)であり、より好ましくはフェノールである。
このようなナフトール類は、例えば、1−ナフトール、2−ナフトール、2,6−ナフタレンジオール類等を挙げることができ、入手容易であることから、好ましくは1−ナフトールまたは2−ナフトールである。
式(B)で示される化合物としては、9−フルオレノン、2−アミノ−9−フルオレノン、2−ブロモ−9−フルオレノン、2,7−ジブロモ−9−フルオレノン等を挙げることができ、入手が容易であることから、好ましくは9−フルオレノンである。
本発明のフルオレン縮合体組成物の製造方法の縮合工程で用いる酸性触媒は、特に限定されるものではないが、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、β−メルカプトプロピオン酸、シュウ酸、酢酸、強酸性イオン交換樹脂等を挙げることができ、これらから選択される1種類を単独で、または2種類以上を組み合わせて使用することができる。特に好ましくは、硫酸、p−トルエンスルホン酸およびβ−メルカプトプロピオン酸からなる群から選択される少なくとも1種類である。2種類以上の酸性触媒を組み合わせて使用する場合の量比は特に限定されない。
本発明のフルオレン縮合体組成物の製造方法の縮合工程における反応温度は、100℃超であり、好ましくは100℃超、150℃以下である。
反応温度が100℃以下では、反応速度が遅く、また、(1)式で示される化合物の繰返し数nの平均値が小さくなり、熱重量減少率が大きくなり、取扱い時のかゆみの問題を生じるおそれがある。
反応温度が150℃以下であると、原料が酸化された複雑な構造の化合物等の副生成物の生成が抑えられる。
本発明のフルオレン縮合体組成物の製造方法の縮合工程における原料の混合比(仕込比)は「(A)式で示される化合物の合計モル数/(B)式で示される化合物の合計モル数」(モル比)であり、その範囲は1.0以上6.0以下である。この範囲内とすることで、フルオレン縮合体の生成量が増加して、上記(1)式で示される化合物の含有量を10質量%以上とすることができる。
混合比(仕込比)「(A)式で示される化合物の合計モル数/(B)式で示される化合物の合計モル数」(モル比)は、上記(1)式で示される化合物の含有量が増加することから、好ましくは1.0超、2.0未満、より好ましくは1.1以上1.9以下、さらに好ましくは1.5以上1.8以下である。
本発明のフルオレン縮合体組成物の製造方法の縮合工程で用いる溶媒は、特に限定されないが、例えば、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン等を挙げることができ、原料および生成物の溶解性に優れる点で、好ましくはトルエン、o−キシレンおよびp−キシレンからなる群から選択される少なくとも1種類である。1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。2種類以上を組み合わせて用いる場合の量比は特に限定されない。
本発明のエポキシ化組成物は、下記(3)式で示される化合物を12〜90質量%、および下記(4)式で示される化合物を88〜10質量%含有し、下記(3)式で示される化合物および下記(4)式で示される化合物の合計含有量が85質量%以上である。
pは、p+q≦t−2を満たせば特に限定されないが、好ましくは1または2であり、原料化合物の入手の容易さから、より好ましくは1である。ここで、tは芳香環Arの置換可能な位置の数であり、qはArに結合するR1の数である。
本発明のエポキシ化組成物は、硬化剤または触媒を添加して硬化させることで、耐熱性に優れたエポキシ樹脂とすることができ、プレポリマー組成物として有用である。硬化剤または触媒としては、プレポリマーの硬化剤または触媒として従来公知のポリアミン、酸無水物等を使用することができる。本発明のエポキシ樹脂は、例えば、電子回路の基板やICパッケージの封入剤、レジスト、接着剤、塗料、積層剤等として用いるのに有用である。
本発明のエポキシ化組成物の製造方法は、上述した本発明のフルオレン縮合体組成物の製造方法の縮合工程で得られたフルオレン縮合体組成物をエポキシ化するエポキシ化工程を含む。
縮合工程は、本発明のフルオレン縮合体組成物の製造方法において記載したとおりであある。
エポキシ化工程におけるエポキシ化の方法は、特に限定されず、従来公知のエポキシ化方法を用いることができるが、例えば、ジメチルスルホキシド等の溶媒中で、フルオレン縮合体組成物に対して、1〜20モル倍のエピクロロヒドリン等のエポキシ化剤および水酸化ナトリウムを添加し、反応温度0℃〜150℃、好ましくは10℃〜100℃の間でエポキシ化を行う方法が挙げられる。反応終了後は、メチルイソブチルケトン等の抽出溶媒を添加し、水洗を行って、副生した塩化ナトリウムを除去して、有機層を回収し、有機層は、減圧蒸留して、抽出溶媒を除去し、エポキシ樹脂を回収することが好ましい。
1.(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量
製造したフルオレン縮合体組成物中の下記(1’)式で示される化合物および下記(2’)式で示される化合物の含有量は、製造したサンプルの0.5%テトラヒドロフラン(THF)溶液について、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した標準ポリスチレン換算値から求めた。
(GPC条件)
・システム:汎用液体クロマトグラフ“Prominence”(登録商標)(島津製作所社製)+示差屈折率検出器“RID−20A”(島津製作所製)
・カラムの種類:ショウデックス KF−G、KF−801、KF802、KF802.5、KF803(昭和電工社製)
・移動相:テトラヒドロフラン(THF)
・カラム温度:40℃
・流量:1mL/min
・サンプル注入量:10μL
製造したフルオレン縮合体組成物の熱重量減少率は、熱分析装置(島津製作所製,自動TG/DTA同時測定装置DTG−60A)を用いて、空気中、昇温速度10℃/分の条件で150℃〜400℃の範囲で測定した。
合成作業中にかゆみを感じたか否かによって、以下の判定に従って合成作業の時のかゆみの有無を判定した。
(判定基準)
かゆみを感じた場合・・・・・・あり
かゆみを感じなかった場合・・・なし
500mLの三口フラスコに、キシレン300mL(溶媒)、フェノール47.4g(原料;(A)式で示される化合物に該当する)、9−フルオレノン50.4g(原料;(B)式で示される化合物に該当する)、p−トルエンスルホン酸5g(酸性触媒)、β―メルカプトプロピオン酸0.1g(酸性触媒)を仕込んで135℃に加熱し、15時間撹拌した(フェノール/フルオレノン仕込比(モル比)=1.8)。
反応終了後、反応液を分液ロートに移して、300mLのイオン交換水で10回水洗した。水洗後の有機層は、ヘプタン500mLを徐々に加えて、固体を析出させた。固体をろ別し、220℃で加熱乾燥した後、粉末の固体は、溶融して均一な褐色の固体に変化した。収量は75.6gであった。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表1中の該当欄に示す。また、化合物の含有量を測定した際のGPCスペクトルの1例を図1に、そのGPCスペクトルの各ピークに対応する化合物の保持時間、数平均分子量(測定値)、重量平均分子量(測定値)、分子構造、理論分子量および構造式を表3中の該当欄に示す。
フェノール/フルオレノンの仕込比(モル比)を1.8から8.0に変更した点、反応温度を135℃から50℃に変更した点、およびβ−メルカプトプロピオン酸(酸性触媒)を0.1g(対フルオレノン0.2質量%)から0.05g(対フルオレノン0.1質量%)に変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表2中の該当欄に示す。
フェノール/フルオレノンの仕込比(モル比)を1.8から4.0に変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表1中の該当欄に示す。
フェノール/フルオレノンの仕込比(モル比)を1.8から2.0に変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表1中の該当欄に示す。
フェノールに代えて2−ナフトールを用いた点およびナフトール/フルオレノンの仕込比(モル比)を1.8から1.5に変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表1中の該当欄に示す。
p−トルエンスルホン酸(酸性触媒)を5.0gから2.5gに、β―メルカプトプロピオン酸(酸性触媒)を0.1gから0.05gに、それぞれ変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表1中の該当欄に示す。
p−トルエンスルホン酸(酸性触媒)5.0gに代えて硫酸(酸性触媒)5.0gを使用した点、p−キシレン(溶媒)に代えてトルエン(溶媒)を使用した点および反応温度を110℃に変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表1中の該当欄に示す。
フェノールに代えて2−フェノキシエタノールを使用した点、p−トルエンスルホン酸(酸性触媒)5.0gに代えて硫酸(酸性触媒)5.0gを使用した点、およびp−キシレン(溶媒)に代えてo−キシレン(溶媒)を使用した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表1中の該当欄に示す。
実施例1で得られたビスフェノールフルオレン組成物20g、クロロメチルオキシラン41g、ジメチルスルホキシド15gを4つ口フラスコに入れて、内温を40℃にした。次に、水酸化ナトリウム(固体)を、0.5gずつ、10分間隔で添加し、合計4.5gを加えた。添加終了後、70℃で2時間撹拌した。さらに、内温を130℃にして減圧蒸留し、最後は内圧20Torrで15分間保持した。減圧を解除し、メチルイソブチルケトン200gを添加し、70℃で30質量%水酸化ナトリウム水溶液を1.44g添加して1時間撹拌した。撹拌終了後、反応液を1Lの分液ロートに移して、蒸留水200mLを加えて良くふり、静置して水層のpHを測定した。この水洗操作は、水層が中性になるまで繰り返した。有機層はエバポレータでメチルエチルケトンを除去して、エポキシ化組成物を得た。JIS K 7236:2001「エポキシ樹脂のエポキシ当量の求め方」に従ってエポキシ当量を測定した結果、292g/当量であり、本発明のフルオレン縮合体組成物からエポキシ樹脂が合成できることが確認された。また、硬化剤として、水素化メチル無水フタル酸(和光製、173g/当量)を用い、硬化促進剤としてトリフェニルホスフィンを用いて、本発明の組成物1.5g、水素化メチル無水フタル酸硬化物0.89g、トリフェニルホスフィンをアルミ容器中で150℃で均一に混合した後、150℃で2時間、160℃で2時間、180℃で2時間、加熱硬化させて、硬化物を作成した。
フェノール/フルオレノンの仕込比(モル比)を1.8から8.0に変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表2中の該当欄に示す。
フェノール/フルオレノンの仕込比(モル比)を1.8から1.0に変更した点、および反応温度を135℃から50℃に変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表2中の該当欄に示す。
反応温度を135℃から50℃に変更した点を除いて、実施例1と同様の方法によってフルオレン縮合体組成物を製造した。
上述した評価方法に従って、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量を測定し、熱重量減少率を測定し、合成作業の時のかゆみの有無を判定した。結果を表2中の該当欄に示す。
実施例1〜6で製造したフルオレン縮合体組成物はいずれも比較例1〜4のフルオレン縮合体組成物に比べて、熱重量減少量率が小さく、しかも、取扱い時のかゆみの問題もなく、性能および作業性の両面で優れた特性を示した。また、実施例8で製造したエポキシ化組成物はエポキシ樹脂の原料として有用であることが示唆された。
以下により詳細に考察する。
実施例1、2および3(表1を参照)、ならびに比較例2(表2を参照)は、フェノールと9−フルオレノンの仕込比「(フェノールのモル数)/(9−フルオレノンのモル数)」(モル比)が異なる例である。仕込比(モル比)が1.0以上6.0以下の範囲内である実施例1(仕込比=1.8)、実施例2(仕込比=4.0)および実施例3(仕込比=2.0)は、仕込比(モル比)が1.0以上6.0以下の範囲外である比較例2(仕込比=8.0)に比べ、熱重量減少率が小さく、半分未満であり、かゆみも無く、性能および作業性の両面で優れた特性を持つが、仕込比(モル比)が1.0超、2.0未満である実施例1(仕込比=1.8)は、熱重量減少率が特に小さく、比較例2の約1/4以下に過ぎず、極めて優れた性能を示した。
実施例1(表1を参照)および比較例4(表2を参照)は、反応温度が異なる例である。反応温度が100℃超の実施例1(反応温度=135℃)は反応温度が100℃以下の比較例4(反応温度=50℃)に比べて、熱重量減少率が約1/4と小さく、かゆみも無く、性能および作業性の両面で優れた特性を示した。
実施例1(表1を参照)および比較例1(表2を参照)は、仕込比(モル比)および反応温度が異なる例である。仕込比(モル比)が8.0、反応温度が50℃と、いずれも本発明の製造方法の範囲外である比較例1は、熱重量減少率が55.3質量%と大きい上に、かゆみの問題もあり、性能および作業性の両面で劣っていた。
仕込比および反応温度の一方でも本発明の製造方法に規定する範囲の外となる場合には、フルオレン縮合体組成物中の(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量、ならびにこれらの合計含有量のうち少なくとも1つが本発明のフルオレン縮合体組成物に規定する範囲外となり、熱重量減少率が大きい上に、かゆみの問題もあり、性能および作業性の両面で劣っていた。
実施例1、5〜6(表1を参照)から、原料の種類、酸性触媒の種類、組合せおよび添加量、ならびに溶媒の種類を変更しても、(1’)式で示される化合物および(2’)式で示される化合物の含有量、ならびにこれらの合計含有量が規定範囲内であり、性能および作業性の両面で優れた特性を持つ本発明のフルオレン縮合体組成物を製造できることが示された。
図1に示すGPCスペクトルおよび表3に示す各ピークに対応する化合物の同定結果から、本発明のフルオレン縮合体組成物の製造方法によって製造したフルオレン縮合体組成物は、ビスフェノールフルオレン(BPFL:Bisphenol fluorene)の2量体、3量体および4量体を含むことが示された。
Claims (3)
- 下記(A)式で示される化合物と下記(B)式で示される化合物とを、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、β−メルカプトプロピオン酸、シュウ酸、酢酸、および強酸性イオン交換樹脂からなる群から選択される少なくとも1種類の酸性触媒下で反応させる縮合工程を含み、
前記(A)式で示される化合物と前記(B)式で示される化合物の混合比「(A)式で示される化合物の合計モル数/(B)式で示される化合物の合計モル数」が1.5以上4.0以下であり、かつ、反応温度が100℃超、150℃以下であり、
下記(1)式で示される化合物を12〜90質量%、および
下記(2)式で示される化合物を88〜10質量%含有し、
下記(1)式で示される化合物および下記(2)式で示される化合物の合計含有量が85質量%以上である、フルオレン縮合体組成物の製造方法。
ただし、(A)式および(B)式中、Arはベンゼン環またはナフタレン環を示し、Xはヒドロキシ基を示し、R1は脂肪族基を示し、R2はアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アミノ基またはシアノ基を示し、pは1であり、qは0であり、sは0であり、Arは、分子間で互いに同じであっても異なっていてもよく、(1)式および(2)式中、Arはベンゼン環またはナフタレン環を示し、Xはヒドロキシ基を示し、R 1 は脂肪族基を示し、R 2 はアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アミノ基またはシアノ基を示し、nは0以上の整数であり、pは1であり、qは0であり、sは0であり、Arは、分子間および/または分子内で互いに同じであっても異なっていてもよく、nは分子間で互いに同じであっても異なっていてもよい。 - 前記nが0以上5以下の整数である、請求項1に記載のフルオレン縮合体組成物の製造方法。
- 下記(A)式で示される化合物と下記(B)式で示される化合物とを、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、β−メルカプトプロピオン酸、シュウ酸、酢酸、および強酸性イオン交換樹脂からなる群から選択される少なくとも1種類の酸性触媒下で反応させる縮合工程、および
前記縮合工程で得られたフルオレン縮合体組成物をエポキシ化するエポキシ化工程を含み、
前記(A)式で示される化合物と前記(B)式で示される化合物の混合比「(A)式で示される化合物の合計モル数/(B)式で示される化合物の合計モル数」が1.5以上4.0以下であり、かつ、反応温度が100℃超、150℃以下であり、
下記(3)式で示される化合物を12〜90質量%、および
下記(4)式で示される化合物を88〜10質量%含有し、
下記(3)式で示される化合物および下記(4)式で示される化合物の合計含有量が85質量%以上である、エポキシ化組成物の製造方法。
ただし、(A)式および(B)式中、Arはベンゼン環またはナフタレン環を示し、Xはヒドロキシ基を示し、R1は脂肪族基を示し、R2はアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アミノ基またはシアノ基を示し、pは1であり、qは0であり、sは0であり、Arは、分子間で互いに同じであっても異なっていてもよく、(3)式および(4)式中、Arはベンゼン環またはナフタレン環を示し、Yはグリシドキシ基およびヒドロキシ基からなる群から選択される置換基を示し、Yの総モル数の10モル%以上がグリシドキシ基であり、R 1 は脂肪族基を示し、R 2 はアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アミノ基またはシアノ基を示し、nは0以上の整数であり、pは1であり、qは0であり、sは0であり、ArおよびYは、分子間および/または分子内で互いに同じであっても異なっていてもよく、nは分子間で互いに同じであっても異なっていてもよい。
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