(実施形態)
図1は、本実施形態にかかる動画収集システムSの全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態にかかる動画収集システムSは、携帯端末20と、動画収集装置30と、車両1に搭載された車載装置10と、クライアント端末40とを備える。携帯端末20と、動画収集装置30と、車載装置10と、クライアント端末40とは、インターネット等のネットワークを介して接続している。
車載装置10は、車両1に搭載されるドライブレコーダ等の機器である。車載装置10には、SDメモリーカード等の記憶媒体104が差し込まれている。記憶媒体104は、車載装置10に搭載された撮像装置が撮像した動画データと、車載装置10の位置情報と、対応付けて記憶する。位置情報は、時刻ごとの車載装置10の位置を示す情報である。
車載装置10は、起動中は継続的に、動画収集装置30に対して位置情報を送信する。また、車載装置10は、記憶媒体104に保存されている動画データを、動画収集装置30に送信できる。
携帯端末20は、スマートフォン、タブレット端末等の機器である。携帯端末20は、例えば、車両1に乗車している同乗者(ユーザ)に操作される。あるいは、携帯端末20は、車外にいるユーザに操作されても良い。
携帯端末20には、車載装置識別情報が登録される。車載装置識別情報は、車載装置10を特定する識別情報であり、例えば車載装置10のID等である。携帯端末20は、ユーザからイベントの入力を受け付けた場合に、イベント入力を示すイベント信号を、動画収集装置30に送信する。携帯端末20に登録されている車載装置識別情報は、例えば、携帯端末20のユーザが、所有している車両1に搭載されている車載装置10を特定する識別情報が考えられるが、ユーザが動画データの保存する対象となる車載装置10を特定する識別情報であれば良い。
イベントは、ユーザが動画データの保存を所望する事象が発生したことを意味する。例えば、車両1に乗車しているユーザは、道路上に落下物を発見し、当該落下物を撮像した動画データの保存を所望する場合に、携帯端末20を操作してイベントを入力する。ユーザは、イベントを入力する際に、当該イベントを分類するイベント種別を選択する。
イベント信号は、ユーザが選択したイベント種別と、車載装置識別情報と、イベント時刻と、を含む。イベント時刻は、当該イベントが発生した時刻を示す。イベントが発生した時刻は、例えば、携帯端末20がユーザからイベントの入力を受け付けた時刻である。
動画収集装置30は、例えば、サーバ等のコンピュータである。また、動画収集装置30は、クラウド環境等に形成されても良い。動画収集装置30は、車載装置10および携帯端末20との間で、相互に信号を送受信する。そして、動画収集装置30は、携帯端末20からのイベント信号を受信した場合に、当該イベント信号で示されたイベントに合致する動画データを、車載装置10に要求するための制御を行う。
例えば、動画収集装置30は、車載装置10から位置情報を受信する。また、動画収集装置30は、携帯端末20からイベント信号を受信すると、イベント信号に含まれるイベント時刻を含む時刻範囲に撮像された動画データを車載装置10に要求する。
動画収集装置30は、車載装置10から受信した位置情報と、要求に応じて受信した動画データとを保存する。動画収集装置30は、クライアント端末40に対して、動画データを配信する。
また、動画収集装置30は、車載装置10から定期的に受信する位置情報と、予め記憶した地図データから、当該車載装置10の時系列な移動の軌跡を示す軌跡画像を作成する。そして、動画収集装置30は、クライアント端末40に対して、生成した軌跡画像を配信しても良い。
クライアント端末40は、PCやスマートフォン、タブレット端末等のコンピュータである。クライアント端末40は、動画収集装置30から配信された軌跡画像や動画データをユーザが視聴するために用いられる。クライアント端末40は、本実施形態における情報処理装置の一例である。
ユーザは、クライアント端末40を用いて、イベントに対応付けられた所望の動画データを視聴することができる。また、クライアント端末40のユーザは、例えば管理センターにいる管理者等でも良く、当該管理者は、車載装置10から動画収集装置30に送信された軌跡画像や動画データを、リアルタイムに視聴しても良い。
次に、車載装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施形態にかかる車載装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、車載装置10は、撮像装置101と、CPU102と、ROM(Read Only Memory)103と、記憶媒体104と、計時回路105と、GPSアンテナ106と、通信装置107とを備える。
撮像装置101は、動画または静止画を撮像するカメラである。CPU102は、車載装置10の全体的な制御を行う制御装置である。例えば、CPU102は、ROM103に記憶されているプログラム等を実行することで、様々な構成を実現する。ROM103は、読み出し可能なデータを記憶するメモリとする。例えば、ROM103は、プログラム等を記憶する。
記憶媒体104は、撮像装置101が撮像した撮像動画データ等を記憶する、書込み可能な記憶媒体である。記憶媒体104は、本実施形態における記憶部の一例である。なお、記憶媒体104は、SDメモリーカードに限定されるものではなく、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、CD、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等でも良い。
計時回路105は、計時機能を有する回路である。また、車載装置10は、計時回路105の代わりに、外部からネットワーク等を介して時刻情報を取得する構成を採用しても良い。
GPSアンテナ106は、GPS信号を受信可能なアンテナである。GPSアンテナ106は、上空にある数個の衛星からの信号を受信することで、車載装置10の現在位置を認識(取得)する。車載装置10は、GPS信号に限らず、他の衛星信号等を受信可能な受信装置を備えても良い。
通信装置107は、車載装置10が動画収集装置30との間で、データや信号をインターネット等のネットワークを介して送受信するためのインタフェースである。
図2に示す車載装置10のハードウェア構成は一例であり、車載装置10はさらにRAM(Random Access Memory)等の記憶装置や、他の装置を備えても良い。また、車載装置10を構成する各装置は、同一筐体内に含まれる必要はない。例えば、撮像装置101とその他の装置とは別個に設けられ、有線または無線の通信手段によって相互に接続する構成を採用しても良い。
次に、車載装置10の機能的構成について説明する。
図3は、本実施形態にかかる車載装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、車載装置10は、時刻取得部11と、位置情報取得部12と、動画データ取得部13と、要求受信部14と、動画データ抽出部15と、データ送信部16と、音声認識部17と、を備える。また、記憶媒体104は、位置情報データベース(DB)150と、撮像動画データ記憶領域151とを有する。
図4は、本実施形態にかかる位置情報データベース150のテーブル構成の一例を示す図である。図4に示すように位置情報データベース150は、「位置」と、「位置取得時刻」とを対応付けられて保存する。項目「位置」は、位置情報取得部12が取得した時点における車載装置10の現在位置を示す座標の値である。また、項目「位置取得時刻」は、位置情報取得部12が車載装置10の位置を取得した時刻である。
図5は、本実施形態にかかる撮像動画データ記憶領域151のデータ構成の一例を示す図である。図5に示すように、撮像動画データは、撮像された時刻を示す撮像時刻情報と対応付けられて保存される。
図3に戻り、時刻取得部11は、計時回路105から現在時刻を取得する。時刻取得部11は、取得した現在時刻を、位置情報取得部12および動画データ取得部13に送出する。
位置情報取得部12は、GPSアンテナ106が受信した信号を解析して、車載装置10の現在位置を取得する。車載装置10の位置は、例えば、緯度と経度の座標の値で表されるが、これに限定されるものではない。位置情報取得部12は、車載装置10が起動している間、一定時間ごとに車載装置10の位置を継続して取得する。一定時間とは、本実施形態においては、例えば2秒とする。位置情報取得部12は、取得した車載装置10の位置と、当該位置を取得した時刻である位置取得時刻とを対応付けた位置情報を、位置情報データベース150に保存する。また、位置情報取得部12は、位置情報をデータ送信部16に送出する。
動画データ取得部13は、撮像装置101から出力された撮像動画データを、当該撮像動画データが撮像された時刻と対応付けて記憶媒体104の撮像動画データ記憶領域151に保存する。
要求受信部14は、動画収集装置30から、所定の時刻範囲に撮像された動画データの送信要求を受信する。要求受信部14は、当該要求を受信したことを、動画データ抽出部15に通知する。また、所定の時刻範囲は、イベント時刻を含む時刻範囲である。
動画データ抽出部15は、動画収集装置30から動画データの要求を受信した場合に、要求で示される時刻範囲に撮像された動画データを、記憶媒体104の撮像動画データ記憶領域151に保存された撮像動画データから抽出する。ここで、記憶媒体104から抽出された、イベント時刻を含む時刻範囲に撮像された動画データを、イベント動画データと称する。撮像動画データおよびイベント動画データは、いずれも本実施形態における動画データの一例である。
データ送信部16は、車載装置10の位置情報を、一定時間ごとに継続して動画収集装置30に送信する。また、データ送信部16は、動画データ抽出部15が抽出したイベント動画データを、動画収集装置30に送信する。
音声認識部17は、車内のユーザの音声等を認識する。例えば、音声認識部17は、ユーザの音声による指示等の入力を受け付けても良い。
次に、携帯端末20のハードウェア構成について説明する。
図6は、本実施形態にかかる携帯端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。図6に示すように、携帯端末20は、CPU201と、ROM202と、フラッシュメモリ203と、計時回路204と、ディスプレイ205と、通信装置206と、を備える。
CPU201は、携帯端末20の全体的な制御を行う制御装置である。例えば、CPU201は、ROM202に記憶されているプログラム等を実行することで、様々な構成を実現する。ROM202は、読み出し可能なデータを記憶するメモリとする。例えば、ROM202は、プログラム等を記憶する。
フラッシュメモリ203は、書込み可能な記憶媒体の一例である。携帯端末20は、フラッシュメモリ203の代わりに、HDD等の記憶媒体を設けても良い。
計時回路204は、計時機能を有する回路である。また、携帯端末20は、計時回路204の代わりに、外部からネットワーク等を介して時刻情報を取得する構成を採用しても良い。
ディスプレイ205は、液晶パネル等からなる表示装置である。ディスプレイ205は、本実施形態における表示部の一例である。また、ディスプレイ205は、ユーザの入力を受け付ける入力装置であるタッチパネルと一体形成されている。また、携帯端末20は、タッチパネルの代わりに、物理キーボード等によってユーザの操作を受け付ける構成を採用しても良い。
通信装置206は、携帯端末20が動画収集装置30との間で、データや信号をインターネット等のネットワークを介して送受信するためのインタフェースである。
図6に示す携帯端末20のハードウェア構成は一例であり、携帯端末20はさらにRAM等の記憶装置や、他の装置を備えても良い。
次に、携帯端末20の機能的構成について説明する。
図7は、本実施形態にかかる携帯端末20の機能的構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、携帯端末20は、表示制御部21と、受付部22と、時刻取得部23と、イベント信号送信部24と、イベント情報編集部25と、ログイン情報送信部26と、受信部27と、音声認識部28と、を備える。表示制御部21と、受付部22と、時刻取得部23と、イベント信号送信部24と、イベント情報編集部25と、ログイン情報送信部26と、受信部27とは、携帯端末20にインストールされたアプリケーションブログラムが起動されることにより生成される。また、フラッシュメモリ203は、車載装置識別情報250と、イベント情報データベース(DB)251とを記憶する。
図8は、本実施形態にかかるイベント情報データベース251のテーブル構成の一例を示す図である。イベント情報データベース251には、イベント種別毎に、「時刻範囲」と、「優先度」の設定が対応付けられて保存される。イベント情報は、イベント種別毎に設定された設定情報であり、時刻範囲および優先度はイベント情報の一例である。
項目「時刻範囲」は、保存の対象となるイベント動画データの撮像時刻の範囲が設定される項目である。図8に示すように、時刻範囲は、例えば、イベント時刻の前後30秒ずつであるが、これに限定されるものではない。また、時刻範囲は、イベント種別毎に異なる値が設定されても良い。例えば、ユーザが火災を目撃した場合は、火災現場の周囲の状況を撮像した動画データも保存対象に含まれるように、イベント種別「火災」には、より長い時刻範囲が設定されても良い。
項目「優先度」は、イベント種別毎の重要性が設定される項目である。例えば、各イベント種別の優先度によって、保存されたイベント動画データをユーザが視聴する際の表示のされ方が変更されても良い。優先度は、例えば、図8に示すように、「高」、「中」、「低」の3段階に分類されても良いし、数値で表されても良い。
イベント種別、時刻範囲および優先度は、予め初期設定として値が登録される。当該初期設定の値は、ユーザによって変更および追加をされ得る。
図8に示すイベント情報データベース251のテーブル構成は一例であり、これに限定されない。また、携帯端末20はイベント情報データベース251を保持せず、動画収集装置30にのみ当該データベースの内容を保存する構成を採用しても良い。
図7に戻り、表示制御部21は、ディスプレイ205を制御して、ユーザがイベントを入力するための操作画面を表示させる。図9は、本実施形態にかかる携帯端末20のディスプレイ205に表示された操作画面220の一例を示す図である。図9に示すように、表示制御部21は、操作ボタン210が配置された操作画面220を、携帯端末20のディスプレイ205に表示する。操作ボタン210は、ユーザがイベント種別を選択するための操作部である。操作ボタン210a〜210fは、それぞれイベントを分類する一のイベント種別毎に設けられる。
なお、操作ボタン210を押下することは、ユーザによる操作の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、携帯端末20は、音声認識部28がユーザの音声によるイベントの選択操作を受け付ける構成を採用しても良い。音声認識部28は、ユーザの音声による指示内容を認識する。当該構成を採用する場合、車両1のドライバが音声によってイベントを入力することもできる。
イベント種別は、イベントを分類するカテゴリである。上述のようにイベントは、ユーザが動画データの保存を所望する事象であり、イベント種別は、当該事象がどのような内容のものであるかを分類する。例えば、図9に示す操作ボタン210aに表示されたイベント種別「緊急」は、何らかの緊急事態が発生し、当該緊急事態を撮像した動画データの保存をユーザが所望するというイベントが分類される。また、操作ボタン210bに表示されたイベント種別「落下物発見」には、道路上に何らかの落下物が存在することを、ユーザが発見したというイベントが分類される。
操作ボタン210に表示されるイベント種別は、フラッシュメモリ203のイベント情報データベース251に登録されている。表示制御部21は、イベント情報データベース251からイベント種別を読み出して、操作画面220に表示する。また、表示制御部21は、イベント種別を選択するボタンと、選択したイベント種別のイベント信号を送信することを決定する送信ボタンとを分けて表示しても良い。
図9は、車両1に乗車してパトロールを行うセキュリティ業者等の携帯端末20に表示される画面例を示している。セキュリティ業者は、通常、2人一組で車両1に乗車するため、一方が運転している間に、他方が携帯端末20を操作することができる。
図9に示される画面例では、「緊急」、「落下物発見」、「破損個所発見」、「火災」、「渋滞」、「移動中」等のイベント種別が表示されている。セキュリティ業者は、パトロール中に発見した事象を、管理センターへ報告を要する事象や、記録用に動画を保存すべき事象をイベントとして入力する。これにより、当該セキュリティ業者が即時に対応することができない場合であっても、応援要員の派遣の要請や、後の対応のための記録を残すことができる。
また、パトロール中に「移動中」等のイベント種別を用いて、定期的に現在の状況を管理センターに報告しても良い。図9に示すイベント種別は一例であり、これらに限定されるものではない。また、図9に示される画面の表示対象は、セキュリティ業者に限るものではなく、例えば一般の旅行者等、携帯端末のユーザであれば良い。
また、図8に示したイベント種別「工事」、「路面凍結」、「その他」がさらに図9の操作画面220に表示されても良い。
また、表示制御部21は、編集画面(不図示)をディスプレイ205に表示させる。編集画面は、例えば、イベント情報データベース251に登録された情報に対して、ユーザの変更操作を受け付けるための画面とする。イベント情報データベース251に登録された情報の変更については、イベント情報編集部25の説明の際に後述する。
また、表示制御部21は、動画収集装置30から送信された通知信号の内容を、ディスプレイ205に表示させる。例えば、表示制御部21は、後述の受信部27が動画収集装置30から、イベント動画データの保存が完了したことを通知する完了通知信号を受信した場合に、「保存完了」等のメッセージをディスプレイ205に表示させても良い。また、表示制御部21は、後述の受信部27がエラー信号を受信した場合に、エラー内容等を示すメッセージをディスプレイ205に表示させても良い。
図7に戻り、受付部22は、タッチパネル205がユーザから入力された操作を受け付ける。例えば、受付部22は、ユーザのログイン操作を受け付ける。受付部22は、ユーザが入力したユーザの認証情報と、車載装置識別情報250とを、ログイン情報送信部26に送出する。また、受付部22は、ユーザが入力した車載装置識別情報250を、フラッシュメモリ203に保存する。ユーザが車載装置識別情報250を入力するのは、携帯端末20にインストールされたアプリケーションへの初回ログイン時のみとしても良い。
また、受付部22は、ユーザからイベントの入力を受け付ける。具体的には、受付部22は、操作画面220に表示された操作ボタン210a〜210fの選択を受け付ける。操作ボタン210a〜210fの選択を受け付けた場合に、複数のイベント種別のうち、選択された操作ボタンに対応するイベント種別の選択を受け付けたことになる。換言すると、当該操作ボタン210に対応するイベント種別に属するイベントが入力されたことになる。受付部22は、入力されたイベントとして、選択を受け付けたイベント種別を、イベント信号送信部24に送出する。
また、操作画面220を操作するのは、車両1の乗員に限定されるものではない。例えば、管理センター等にいるユーザが携帯端末20の操作画面を操作しても良い。例えば、火災が発生した場合に、ユーザが、当該火災現場の付近を走行している車両1の車載装置10の車載装置識別情報250を指定して、図9に示す操作ボタン210dを操作することにより、イベント種別「火災」に分類されるイベントを入力しても良い。
また、受付部22は、イベント情報データベース251の編集画面(不図示)に対するユーザの変更操作を受け付ける。受付部22は、受け付けた変更操作の内容を、イベント情報編集部25に送出する。
図7に戻り、時刻取得部23は、計時回路204から現在時刻を取得する。時刻取得部23は、取得した現在時刻を、イベント信号送信部24に送出する。
イベント信号送信部24は、受付部22がイベントの入力を受け付けた場合に、イベント入力を示すイベント信号を、動画収集装置30に送信する。イベント信号は、ユーザに選択されたイベント種別と、車載装置識別情報250と、イベント時刻と、を含む。本実施形態は、受付部22が操作ボタン210a〜210fの選択を受け付けた時刻を、ユーザからイベントの入力を受け付けたイベント時刻として用いる。
イベント信号に車載装置識別情報250が含まれることにより、複数の車載装置10のうち、いずれの車載装置10の撮像装置101に撮像された動画データが、保存の要求の対象であるのか特定できる。
本実施形態においては、一台の携帯端末20は、一台の車載装置10と対応付けられている。このため、携帯端末20のフラッシュメモリ203には、一台分の車載装置識別情報250が保存される。
なお、本実施形態は、このような対応関係に限定されるものではない。例えば、フラッシュメモリ203は複数の車載装置識別情報250を保存し、イベント入力の際にユーザが車載装置10を選択する構成を採用しても良い。または、一台の携帯端末20から、複数の車載装置10の車載装置識別情報250を同時に指定して、イベント信号を送信する構成を採用しても良い。また、車載装置識別情報250は、一台の車載装置10を特定するものではなく、複数の車載装置10を含むグループを特定する識別情報であっても良い。
イベント情報編集部25は、イベント情報データベース251に保存されたイベント情報を編集および更新する。例えば、ユーザが新たなイベント種別を追加する操作を編集画面(不図示)に対して行ったことを受付部22が受け付けた場合に、イベント情報編集部25は、当該イベント種別をイベント情報データベース251に追加する。また、ユーザから受け付けた操作に応じて、イベント情報編集部25は、既存のイベント種別の削除や、イベント種別毎の時刻範囲または優先度の変更等を行う。
例えば、車両1がレンタカーである場合、当該レンタカーを借りたユーザが、車載装置10の車載装置識別情報250を登録してイベント情報データベース251を更新することにより、レンタカーの使用目的に応じたイベント種別を設定しても良い。例えば、イベント種別は、「風景」「観光スポット」等の、ユーザが旅行中に動画データの保存を所望する事象を分類するものであっても良い。
また、イベント情報編集部25は、更新されたイベント情報データベース251の内容を、車載装置識別情報250と対応付けて、動画収集装置30に送信する。
図7に戻り、ログイン情報送信部26は、携帯端末20が動画収集装置30にアクセスする場合に、ログイン情報を動画収集装置30に送信する。ログイン情報は、携帯端末20のユーザの認証情報と、車載装置識別情報250とを含む。ユーザの認証情報は、例えばユーザIDとパスワードであるが、携帯端末20のユーザを特定できる情報であれば良く、これに限定されるものではない。
受信部27は、動画収集装置30からの信号を受信する。例えば、受信部27は、動画収集装置30から、イベント動画データの保存が完了したことを通知する完了通知信号を受信する。また、動画収集装置30がイベント動画データの取得または保存に失敗した場合に、受信部27は、動画収集装置30から、保存に失敗したことを通知するエラー信号を受信する。
次に、動画収集装置30のハードウェア構成について説明する。
図10は、本実施形態にかかる動画収集装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。図10に示すように、動画収集装置30は、CPU301と、通信装置302と、ROM303と、HDD304とを備える。
CPU301は、動画収集装置30の全体的な制御を行う制御装置である。例えば、CPU301は、ROM303に記憶されているプログラム等を実行することで、様々な構成を実現する。ROM303は、読み出し可能なデータを記憶するメモリとする。例えば、ROM303は、プログラム等を記憶する。HDD304は、書込み可能な記憶媒体の一例である。
通信装置302は、動画収集装置30が車載装置10および携帯端末20との間で、データや信号をインターネット等のネットワークを介して送受信するためのインタフェースである。
図10に示す動画収集装置30のハードウェア構成は一例であり、動画収集装置30はさらにRAM等の記憶装置や、他の装置を備えても良い。
次に、動画収集装置30の機能的構成について説明する。
図11は、本実施形態にかかる動画収集装置30の機能的構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、動画収集装置30は、認証部31と、イベント情報更新部32と、イベント信号受信部33と、動画データ要求部34と、データ受信部35と、通知部36と、生成部37と、配信要求受付部38と、配信部39と、を備える。
HDD304は、車載装置別イベント情報データベース(DB)350と、イベント動画データ記憶領域351と、車載装置別位置情報データベース(DB)352と、軌跡画像353と、地図データ360と、認証データベース(DB)361と、権限データベース(DB)362と、課金データベース(DB)363とを有する。
図12は、本実施形態にかかる車載装置別イベント情報データベース350のテーブル構成の一例を示す図である。図12に示すように、車載装置別イベント情報データベース350は、車載装置識別情報250毎に、イベント種別、時刻範囲、優先度が対応付けられて保存される。
また、図13は、本実施形態にかかるイベント動画データ記憶領域351のデータ構成の一例を示す図である。図13に示すように、イベント動画データは、イベント信号に含まれるイベント時刻、イベント種別、および車載装置識別情報250と対応付けられて保存される。
また、図14は、本実施形態にかかる車載装置別位置情報データベース352のテーブル構成の一例を示す図である。図14に示すように、車載装置別位置情報データベース352には、車載装置識別情報250と、受信した車載装置10の位置と、位置取得時刻とが対応付けられて保存される。
図11に戻り、認証部31は、携帯端末20またはクライアント端末40から動画収集装置30にアクセスがあった場合に、受信したユーザのログイン情報と、認証データベース361に記憶されたユーザの認証情報とを比較し、アクセスの可否を判断する認証処理を行う。また、認証部31は、権限データベース362および課金データベース363を参照し、ユーザの権限情報および課金状況等によってログインの可否を判断する。
イベント情報更新部32は、携帯端末20のイベント情報編集部25から更新したイベント情報の内容の通知を受信し、当該携帯端末20のユーザの認証情報に対応付けられた車載装置識別情報250と対応付けて、HDD304に保存された車載装置別イベント情報データベース350を更新する。
本実施形態の動画収集装置30は、車載装置識別情報250毎に、イベント情報を保存する。このため、本実施形態の動画収集装置30が複数の車載装置10と接続する場合であっても、各車載装置10毎に、異なるイベント情報の設定を適用することができる。
イベント信号受信部33は、携帯端末20からイベント信号を受信する。イベント信号受信部33は、受信したイベント信号に含まれるイベント種別と、車載装置識別情報250と、イベント時刻とを動画データ要求部34に送出する。
動画データ要求部34は、イベント信号受信部33がイベント信号を受信した場合に、イベント信号に含まれている、イベント信号、車載装置識別情報250、およびイベント種別に基づいて、車載装置10に対して動画データを要求する。具体的には、車載装置識別情報250によって特定した車載装置10に対して、イベント時刻を含む時刻範囲の動画データを要求する。
具体的には、動画データ要求部34は、受信したイベント信号に含まれる車載装置識別情報250と、イベント種別を検索キーとして、車載装置識別情報250およびイベント種別と対応付けられた時刻範囲を、車載装置別イベント情報データベース350から検索する。そして、動画データ要求部34は、受信したイベント時刻および時刻範囲に基づいて、取得対象動画の取得対象となる開始時刻と終了時刻を算出する。そして、動画データ要求部34は、動画データの要求として、開始時刻と終了時刻を車載装置10に送信する。
例えば、図12に示す例では、イベント信号に含まれるイベント種別が“緊急”、車載装置識別情報250が“A0001”の場合は、動画データ要求部34が要求する時刻範囲は、イベント時刻を含む前後各30秒間である。具体的には、イベント時刻が“10:10:00”の場合、時刻範囲の開始時刻は“10:09:30”、終了時刻は“10:10:30”となる。この場合、動画データ要求部34は、“A0001”によって特定される車載装置10に対して、時刻範囲の開始時刻“10:09:30”から終了時刻“10:10:30”までに撮像された動画データを要求する。
図12に示す例では、車載装置別イベント情報データベース350では、車載装置識別情報250およびイベント種別によって異なる長さの時刻範囲が対応付けられている。このため、本実施形態においては、動画データ要求部34は、車載装置識別情報250と、イベント種別と、イベント時刻から時刻範囲を算出するが、時刻範囲の算出手法を制限するものではない。例えば、イベント種別や車載装置識別情報250に関わらず、同じ長さの時刻範囲が設定される場合は、動画データ要求部34は、イベント時刻のみに基づいて、要求する動画データの時刻範囲を算出しても良い。
また、動画データ要求部34は、動画データの要求として、開始時刻と終了時刻とを送信するのではなく、イベント時刻とその前後の時間の長さを送信しても良い。
図11に戻り、データ受信部35は、動画データ要求部34が要求した時刻範囲のイベント動画データを車載装置10から受信し、イベント信号と対応付けてHDD304に保存する。具体的には、データ受信部35は、受信したイベント動画データを、イベント信号に含まれるイベント時刻、イベント種別、および車載装置識別情報250と対応付けて保存する。
また、データ受信部35は、車載装置10の起動中は、車載装置10の位置と、当該位置を取得した時刻である位置取得時刻とを対応付けた位置情報を、一定時間ごとに継続して車載装置10から受信する。データ受信部35は、受信した車載装置10の位置情報を、当該車載装置10の車載装置識別情報250と対応付けて、車載装置別位置情報データベース352に保存する。なお、車載装置識別情報250は、受信した位置情報のヘッダに含まれているものとする。
車載装置10の記憶媒体104に保存可能なデータ量は限られているため、一般的に、古いデータから順に上書きされる。データ受信部35がHDD304にイベント動画データおよび位置情報を保存することにより、車載装置10の記憶媒体104に保存されたデータが消去されても、これらのデータを継続して保存することができる。
通知部36は、携帯端末20に対する通知信号を送信する。具体的には、通知部36は、携帯端末20から受信したイベント信号をトリガとしたイベント動画データの保存が完了したことを通知する完了通知信号を送信する。また、通知部36は、イベント動画データの取得または保存に失敗した場合は、保存に失敗したことを通知するエラー信号を携帯端末20に送信する。
生成部37は、受信した位置情報と、地図データ360から、軌跡画像353を生成して、HDD304に保存する。軌跡画像353は、位置情報に基づいた車載装置10の時系列な移動の軌跡と、イベント時刻における車載装置10の位置を示すアイコンと、を地図データ360上に重畳した画像である。軌跡画像353は、動画でも良いし、静止画でも良い。
図15は、本実施形態にかかる軌跡画像353の一例を示す図である。図15に示すように、軌跡画像353では、地図データ360上に、開始位置501、現在位置502、移動軌跡503、アイコン504、タイトル505が表示される。
開始位置501は、車載装置10が起動した時刻における車載装置10の位置を示す黒丸等の記号である。また、現在位置502は、車載装置10の現在位置を示す矢印等の記号である。現在位置502は、車載装置10が現在起動中である場合に表示される。移動軌跡503は、車載装置10の時系列な移動の経路を示す線である。
アイコン504は、イベント時刻における車載装置10の位置を示す記号である。図13に示されたように、イベント動画データは、イベント時刻に対応付けられて保存される。また、図14に示されたように、車載装置10の位置は、位置取得時刻と対応付けられて位置情報として車載装置別位置情報データベース352に保存される。このため、車載装置別位置情報データベース352に保存された位置情報と、イベント動画データとは、時刻によって紐づけることができる。生成部37は、イベント動画データに対応付けられたイベント時刻における車載装置10の位置に、アイコン504を生成する。
図15では、一つのアイコン504が表示されているが、車載装置10の起動中に複数のイベントが入力された場合は、イベントの数と同数の、複数のアイコン504が表示される。
生成部37は、車載装置別イベント情報データベース350に保存されたイベント種別の優先度に応じて、アイコン504の色や形状等の表示態様を変更しても良い。また、アイコン504のタイトル505は、図15に示すように単に「イベント」と表示するだけではなく、イベント種別や優先度を含む表示であっても良い。
車載装置10が起動している間は、生成部37は、車載装置10から受信した位置情報を反映し、軌跡画像353をリアルタイムに生成する。
本実施形態では、軌跡画像353は車載装置10毎に個別に生成されるが、これに限定されるものではない。例えば、生成部37は、複数の車載装置10の時系列な移動の軌跡を一つの画面に表示した軌跡画像353を生成する構成を採用しても良い。当該構成を採用する場合は、移動軌跡503やアイコン504は、車載装置10毎に色や形状等の表示態様が異なるものであっても良い。
図11に戻り、配信要求受付部38は、クライアント端末40から、軌跡画像353またはイベント動画データに対する配信要求を受け付ける。具体的には、配信要求受付部38は、クライアント端末40から車載装置識別情報250を指定した軌跡画像353の配信要求を受け付ける。配信要求受付部38は、当該配信要求に含まれる車載装置識別情報250を、配信部39に送出する。
また、配信要求受付部38は、車載装置識別情報250だけではなく、日付等を指定した軌跡画像353の配信要求を受け付ける構成を採用しても良い。
また、配信要求受付部38は、軌跡画像353がクライアント端末40に配信されている場合に、イベント動画データに対する配信要求を受け付ける。具体的には、配信要求受付部38は、特定のアイコン504が示すイベント時刻に対応付けられたイベント動画データに対する配信要求を受け付ける。当該配信要求には、イベント時刻と、車載装置識別情報250とが含まれる。配信要求受付部38は、当該配信要求に含まれる車載装置識別情報250とイベント時刻とを配信部39に送出する。
また、イベント動画データの配信要求は、イベント種別または優先度の指定を含むものであっても良い。
配信部39は、配信要求受付部38が受け付けた配信要求に従って、軌跡画像353またはイベント動画データを、クライアント端末40に配信する。配信形式は、例えばストリーミング形式であるが、これに限定されるものではない。
具体的には、配信部39は、HDD304に保存された軌跡画像353から、受け付けた配信要求に含まれる車載装置識別情報250に対応付けられた軌跡画像353を抽出して、クライアント端末40に配信する。また、配信部39は、HDD304のイベント動画データ記憶領域351に保存されたイベント動画データから、受け付けた配信要求に含まれる車載装置識別情報250およびイベント時刻に対応付けられたイベント動画データを抽出してクライアント端末40に配信する。
また、配信部39は、軌跡画像353およびイベント動画データを配信する際に、これらの画像を表示するための画面レイアウトを定義した画面レイアウト定義情報をクライアント端末40に送信する。画面レイアウト定義情報は、画面に表示するコンテンツの画面上でのレイアウトを定義したデータであり、例えば、HTML形式のデータ等が該当する。
図16は、本実施形態にかかるイベント動画データの配信の一例を示す図である。図16に示す軌跡画像353上の画面領域510には、アイコン504が示すイベント時刻に対応付けられたイベント動画データが表示される。図16に示す画面レイアウトは一例であり、イベント動画データは、軌跡画像353とは別の画面に表示されても良い。
次に、クライアント端末40について説明する。クライアント端末40は、CPU等の制御装置と、ROMやRAM(Random Access Memory)等の記憶装置と、HDD、CDドライブ装置等の外部記憶装置と、ディスプレイ装置等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置を備える通常のコンピュータのハードウェア構成を備える。または、クライアント端末40は、携帯端末20と同様のハードウェア構成を備えるスマートフォン、タブレット端末等でも良い。
図17は、本実施形態にかかるクライアント端末40の機能的構成の一例を示すブロック図である。図17に示すように、クライアント端末40は、通信部41と、表示制御部42と、受付部43と、を備える。
受付部43は、ユーザから、軌跡画像353またはイベント動画データの配信要求を受け付ける。例えば、受付部43は、ユーザが車載装置10の車載装置識別情報250を入力した場合に、軌跡画像353の配信の要求を受け付ける。ユーザが入力する車載装置識別情報250は、一つでも良いし、複数であっても良い。
また、受付部43は、車載装置識別情報250だけではなく、日付等を指定した軌跡画像353の配信要求を、ユーザから受け付ける構成を採用しても良い。
また、受付部43は、配信された軌跡画像353上のアイコン504を、ユーザがマウスで選択してダブルクリックする等の操作をした場合に、アイコン504に対応する車載装置10を指定したイベント動画データの配信要求を受け付ける。
また、受付部43は、ユーザから、イベント時刻、イベント種別、優先度等の入力を受け付ける構成を採用しても良い。当該構成を採用する場合、ユーザは、イベント時刻、イベント種別、優先度等をクライアント端末40に入力することにより、所望のイベント動画データを検索することができる。
通信部41は、動画収集装置30への配信要求の送信と、配信されるデータの受信をする。具体的には、通信部41は、受付部43がユーザからの要求を受け付けた場合、動画収集装置30に対して軌跡画像353またはイベント動画データの配信要求を送信する。
また、通信部41は、動画収集装置30から配信された軌跡画像353またはイベント動画データと、画面レイアウト定義情報とを受信する。通信部41は、配信された軌跡画像353またはイベント動画データと、画面レイアウト定義情報と表示制御部42に送出する。
表示制御部42は、動画収集装置30から配信された軌跡画像353またはイベント動画データを、表示装置に表示する。表示制御部42が画面レイアウト定義情報を解釈して表示画面を形成することで、図16で示した画面イメージのように、軌跡画像353上にイベント動画データが表示される。
また、表示制御部42および受付部43の機能は、クライアント端末40にインストールされたWebブラウザ等の一般的な機能によって実現されても良い。
次に、以上のように構成された本実施形態の動画収集装置30および車載装置10による位置情報の送受信処理について説明する。
図18は、本実施形態にかかる動画収集装置30および車載装置10による位置情報の送受信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図18に示すシーケンス図の処理は、例えば車載装置10が起動した場合に開始する。
車載装置10の撮像装置101は動画の撮像を開始する。また、時刻取得部11は、現在時刻を取得する。動画データ取得部13は、撮像された撮像動画データを、現在時刻と対応付けて記憶媒体104の撮像動画データ記憶領域151に保存する。位置情報取得部12は、車載装置10の現在の位置を取得し、位置と位置取得時刻とを対応付けた位置情報を、記憶媒体104に保存する(S11)。
データ送信部16は、位置情報を、動画収集装置30に送信する(S12)。
動画収集装置30のデータ受信部35は、車載装置10の位置情報を取得し、当該位置情報と共に送信されたデータに含まれていた、当該車載装置10の車載装置識別情報250と対応付けて、車載装置別位置情報データベース352に保存する(S13)。
生成部37は、取得した位置情報と、地図データ360とから、軌跡画像353を生成し、HDD304に保存する(S14)。
図18のS11〜S14の処理は、車載装置10が起動している間は、継続して繰り返される処理とする。繰り返される間隔は、実施の態様に応じて設定されるものとする。
次に、本実施形態の携帯端末20、動画収集装置30および車載装置10によるイベント動画データの送受信処理について説明する。
図19は、本実施形態にかかるイベント動画データの送受信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
携帯端末20の受付部22は、ユーザによるログイン操作を受け付ける(S21)。受付部22は、ユーザが入力したユーザの認証情報と、車載装置識別情報250とを、ログイン情報送信部26に送出する。ログイン情報送信部26は、携帯端末20のユーザの認証情報と、車載装置識別情報250とを含むログイン情報を、動画収集装置30に送信する(S22)。
動画収集装置30の認証部31は、ログイン情報を受信する。認証部31は、受信したログイン情報と、認証データベース361に記憶されたユーザの認証情報とを比較し、アクセスの可否を判断する認証処理を行う(S23)。他の認証手法として、認証部31は、権限データベース362および課金データベース363を参照し、ユーザの権限情報および課金状況等によってログインの可否を判断する認証処理を用いても良い。
ログインが完了すると、携帯端末20の表示制御部21は、ディスプレイ205を制御して、ユーザがイベントを入力するための操作画面を表示させる(S24)。
受付部22は、ユーザによるイベント入力操作を受け付ける(S25)。具体的には、受付部22は、操作画面220に表示された複数のイベント種別のいずれか一つが選択されたことを受け付けることにより、当該操作ボタン210に対応イベント種別に属するイベントの入力を受け付ける。
イベント信号送信部24は、受付部22がイベントの入力を受け付けた場合に、イベント入力を示すイベント信号を、動画収集装置30に送信する。イベント信号は、ユーザに選択されたイベント種別と、車載装置識別情報250と、イベント時刻と、を含む(S26)。
動画収集装置30のイベント信号受信部33は、携帯端末20からイベント信号を受信する(S27)。イベント信号受信部33は、受信したイベント信号に含まれるイベント種別と、車載装置識別情報250と、イベント時刻とを動画データ要求部34に送出する。
動画データ要求部34は、イベント時刻に基づいて時刻範囲の開始時刻と終了時刻を算出し、動画データの送信要求として、当該動画データの開始時刻と終了時刻を車載装置10に送信する(S28)。
車載装置10の要求受信部14は、動画収集装置30から、所定の時刻範囲(開始時刻と終了時刻の間で示される時間範囲)に撮像された動画データの送信要求を受信する。要求受信部14は、当該送信要求を受信したことを、動画データ抽出部15に通知する。動画データ抽出部15は、当該送信要求で示された開始時刻および終了時刻の間に撮像されたイベント動画データを、記憶媒体104の撮像動画データ記憶領域151に保存された撮像動画データから抽出する(S29)。データ送信部16は、抽出されたイベント動画データを、動画収集装置30に送信する(S30)。
動画収集装置30のデータ受信部35は、動画データ要求部34により行われた送信要求に対応する、イベント動画データを車載装置10から受信する。データ受信部35は、受信したイベント動画データを、イベント時刻、イベント種別および車載装置識別情報250と対応付けてHDD304に保存する(S31)。
動画収集装置30の通知部36は、携帯端末20に、イベント動画データの保存が完了したことを通知する完了通知信号を送信する(S32)。携帯端末20の受信部27は、完了通知信号を受信する。表示制御部21は、「保存完了」等のメッセージを、携帯端末20のディスプレイ205に表示する。
次に、本実施形態の動画収集装置30によるイベント動画データの送受信処理について説明する。
図20は、本実施形態にかかる配信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
クライアント端末40の通信部41は、受付部43がユーザから、車載装置識別情報250を指定した軌跡画像353の配信要求の入力操作を受け付けた場合に、動画収集装置30に対して軌跡画像353の配信要求を送信する(S41)。軌跡画像353の配信要求は、車載装置識別情報250を含む。
動画収集装置30の配信要求受付部38は、クライアント端末40から軌跡画像353の配信要求を受け付ける。配信要求受付部38は、当該配信要求に含まれる車載装置識別情報250を、配信部39に送出する。
配信部39は、HDD304に保存された軌跡画像353から、受け付けた配信要求に含まれる車載装置識別情報250に対応付けられた軌跡画像353を抽出する(S42)。配信部39は、抽出した軌跡画像353と、画面レイアウト定義情報を、クライアント端末40に配信する(S43)。
クライアント端末40の通信部41は、配信された軌跡画像353と画面レイアウト定義情報とを受信する。通信部41は、配信された軌跡画像353と画面レイアウト定義情報を表示制御部42に送出する。表示制御部42は、画面レイアウト定義情報を解釈し、動画収集装置30から配信された軌跡画像353を、ディスプレイ等の表示装置に表示する(S44)。
また、受付部43は、配信された軌跡画像353上のアイコン504を、ユーザがマウスで選択してダブルクリックする等の操作をした場合に、アイコン504に対応する車載装置10を指定したイベント動画データの配信要求を受け付ける。この場合、通信部41は、動画収集装置30に対して、当該アイコンに504に対応付けられたイベント動画データの配信要求を送信する(S45)。イベント動画データの配信要求は、車載装置識別情報250とイベント時刻とを含む。
動画収集装置30の配信要求受付部38は、イベント動画データの配信要求に含まれる車載装置識別情報250とイベント時刻とを配信部39に送出する。配信部39は、HDD304のイベント動画データ記憶領域351に保存されたイベント動画データから、配信要求に含まれる車載装置識別情報250およびイベント時刻に対応付けられたイベント動画データを抽出する(S46)。配信部39は、抽出したイベント動画データと、画面レイアウト定義情報をクライアント端末40に配信する(S47)。
クライアント端末40の通信部41は、配信されたイベント動画データと画面レイアウト定義情報とを受信する。通信部41は、配信されたイベント動画データと画面レイアウト定義情報を表示制御部42に送出する。表示制御部42は、画面レイアウト定義情報を解釈し、動画収集装置30から配信されたイベント動画データを、ディスプレイ等の表示装置に表示する(S48)。
従来の車載装置では、ユーザが、記録媒体を車載装置から抜き出してPC等に挿入することにより、車載装置が撮像した動画データをPC等で再生していた。このような従来の車載装置では、動画データの移動のために記録媒体をユーザが抜き差しするという、手作業の手間が生じていた。また、撮像した全ての動画データを、外部のサーバ等に送信することも、ネットワーク負荷が増大すると共にサーバ等で保存するデータ量が増大するため、困難であった。また、記憶媒体の抜き差しによるデータ移動や、ネットワークを介した全動画データの送信では、車載装置が撮像した動画データをユーザがPC等で再生する際に、視聴を望む箇所を探す作業の負荷が高かった。
これに対して、本実施形態における動画収集システムSでは、携帯端末20の受付部22がユーザからイベントの入力を受け付けた場合に、イベント信号送信部24が当該入力に対応したイベント信号を動画収集装置30に送信する。そして、動画収集装置30の動画データ要求部34は、受信したイベント信号に基づいて、車載装置10に対して、所定の時刻範囲の動画データを要求する。そして、車載装置10の記憶媒体104は、撮像動画データを撮像時刻と対応付けて記憶する。車載装置10の動画データ抽出部15は、動画収集装置30から動画データの要求を受信した場合に、当該配信要求で示される時刻範囲に撮像されたイベント動画データを、記憶媒体104に記憶された撮像動画データから抽出し、データ送信部16がイベント動画データを動画収集装置30に送信する。動画収集装置30のデータ受信部35は、イベント動画データを受信し、イベント信号と対応付けて保存する。このように、本実施形態の動画収集システムSによれば、ユーザの手作業で記憶媒体104からデータを移動する必要がないため、撮像した動画データの保存の際の利便性を向上することができる。また、本実施形態の動画収集システムSによれば、車載装置10から受信したイベント動画データをイベント信号と対応付けて保存するため、保存されたイベント動画データを容易に特定可能となり、動画データの視聴の際の負荷を軽減することができる。
また、従来、急ブレーキ(加速度の急変化)等の車両の状態をトリガとして、サーバ等の記憶装置に動画データを送信する車載装置が知られている。しかしながら、このような従来の車載装置では、車両の状態に関わらずに、ユーザが所望する時刻範囲に撮像された動画データを保存することが困難であった。これに対して、本実施形態の動画収集システムSによれば、携帯端末20が、ユーザからイベントの入力を受け付けた場合に、イベント信号を動画収集装置30に送信するため、ユーザの所望のタイミングで、イベントを入力することができる。
また、本実施形態における動画収集システムSでは、携帯端末20が、イベントを分類するイベント種別を複数表示した操作画面220を、携帯端末20のディスプレイ205に表示し、操作画面220に表示された複数のイベント種別のいずれか一つが、ユーザに選択されたことを受け付ける。このため、本実施形態の動画収集システムSによれば、ユーザは操作画面220を操作することにより、容易にイベント入力が可能であるため、撮像した動画データの保存の際の利便性をより向上することができる。
また、車載装置10は、車両1に搭載するため、一般に、小型化が望まれる。本実施形態における動画収集システムSでは、携帯端末20のディスプレイ205に操作画面220を表示するため、車載装置10は、イベント入力のための操作画面等を備えなくとも良い。
また、本実施形態における動画収集システムSでは、携帯端末20が送信するイベント信号は、ユーザに選択されたイベント種別と、車載装置10を特定する車載装置識別情報250と、イベントの発生時刻を示すイベント時刻と、を含む。本実施形態の動画収集システムSによれば、車載装置10から送信されたイベント動画データは、イベント信号に含まれるイベント時刻と、イベント種別と、車載装置識別情報250とに対応付けられて動画収集装置30に保存される。このため、本実施形態の動画収集システムSによれば、保存されたイベント動画データをより容易に特定可能となり、動画データの視聴の際の負荷を軽減することができる。
また、本実施形態における動画収集システムSでは、イベントの発生時刻は、携帯端末20の受付部22がユーザからイベントの入力を受け付けた時刻である。このため、本実施形態の動画収集システムSによれば、ユーザはイベントの発生時刻を手動で入力する必要がなく、撮像した動画データの保存の際の利便性を向上することができる。
また、本実施形態における動画収集装置30は、携帯端末20から、イベント入力を示すイベント信号を受信するイベント信号受信部33と、受信したイベント信号に基づいて、車両1に搭載された車載装置10に対して、所定の時刻範囲の動画データを要求する動画データ要求部34と、車載装置10からイベント動画データを受信し、イベント信号と対応付けて保存するデータ受信部35とを備える。このため、本実施形態の動画収集装置30によれば、ユーザの手作業で記憶媒体104からデータを移動する必要がないため、撮像した動画データの保存の際の利便性を向上することができる。また、本実施形態の動画収集装置30によれば、車載装置10から受信したイベント動画データをイベント信号と対応付けて保存するため、ユーザの所望のイベント動画データの特定が容易となり、視聴の際の負荷を軽減することができる。
また、本実施形態におけるイベント信号は、イベント時刻を含み、動画収集装置30の動画データ要求部34は、イベント時刻を含む時刻範囲の動画データを要求する。このため、本実施形態の動画収集装置30によれば、動画データを要求する際の抽出条件のパラメータを簡素にすることができ、抽出処理の複雑化を低減することができる。
また、本実施形態におけるイベント信号は、車載装置識別情報250を含み、動画収集装置30の動画データ要求部34は、車載装置識別情報250によって特定した車載装置10に対して、動画データを要求する。このため、本実施形態の動画収集装置30によれば、動画収集装置30と相互に接続する複数の車載装置10が存在する場合であっても、イベント信号がいずれの車載装置10に対する動画データの保存の要求であるのかが、特定可能になる。このため、本実施形態の動画収集装置30によれば、ユーザが所望する動画データを撮像した車載装置10を容易に特定して、動画データを要求することができる。
また、本実施形態におけるイベント信号は、さらに、イベント種別を含み、動画収集装置30のデータ受信部35は、車載装置10から受信したイベント動画データと、イベント種別と、車載装置識別情報250と、イベント時刻と、を対応付けて保存する。このため、本実施形態の動画収集装置30によれば、保存されたイベント動画データを容易に特定可能となり、動画データの視聴の際の負荷を軽減することができる。
また、本実施形態における動画収集装置30のデータ受信部35は、車載装置10の時刻ごとの位置を示す位置情報を受信する。このため、本実施形態の動画収集装置30によれば、車載装置10の移動の履歴を記録することができる。
また、本実施形態における動画収集装置30は、位置情報に基づいた車載装置10の時系列な移動の軌跡と、イベント時刻における車載装置10の位置を示すアイコン504と、を地図データ360上に重畳した軌跡画像353を生成する生成部37と、クライアント端末40から、軌跡画像353の配信要求を受け付ける、配信要求受付部38と、軌跡画像353をクライアント端末40に配信する配信部39とを備える。このため、本実施形態の動画収集装置30によれば、車載装置10の移動の軌跡と、イベント時刻における車載装置10の位置とを、視覚的に表示することができ、ユーザの利便性を向上することができる。
また、本実施形態における動画収集装置30の配信要求受付部38は、さらに、クライアント端末40から、アイコン504が示すイベント時刻に対応付けられたイベント動画データに対する配信要求を受け付ける。配信部39は、イベント時刻に対応付けられたイベント動画データを、クライアント端末40に配信する。このため、本実施形態の動画収集装置30によれば、ユーザは所望のイベント動画データを地図データ360上に示されたアイコン504によって容易に指定することができるため、動画データの視聴の際の負荷をさらに軽減することができる。
(変形例)
上述の実施形態では、イベント時刻は、携帯端末20がユーザからイベントの入力を受け付けた時刻であるが、これに限定されるものではない。例えば、携帯端末20に、ユーザが入力した過去時刻を、イベント時刻としても良い。
当該構成を採用する場合、携帯端末20の受付部22は、ユーザから過去時刻の入力を受け付ける。イベント信号送信部24は、ユーザが入力した過去時刻であるイベント時刻と、イベント種別と、車載装置識別情報250とを含むイベント信号を、動画収集装置30に送信する。また、動画収集装置30の動画データ要求部34は、ユーザが入力した過去時刻であるイベント時刻を含む過去の時刻範囲の動画データを、車載装置10に要求する。
当該過去の時刻範囲における撮像動画データが、記憶媒体104に保存されていた場合は、車載装置10の動画データ抽出部15は、要求された時刻範囲の動画データを抽出する。データ送信部16は、抽出されたイベント動画データを動画収集装置30に送信する。以降の処理の流れは、実施形態1と同様である。
また、当該過去の時刻範囲における撮像動画データが、記憶媒体104からすでに消去されていた場合は、データ送信部16は、当該過去の時刻範囲の動画データが存在しないことを通知するエラー信号を、動画収集装置30に送信する。動画収集装置30のデータ受信部35が当該エラー信号を受信した場合、通知部36は、該当の動画データが存在しないことを通知する信号を、携帯端末20に送信する構成を採用しても良い。
このように、本変形例の動画収集システムSによれば、イベントの発生時刻は、ユーザから指定された過去の時刻であるため、ユーザは、過去の特定の時刻に撮像された動画データを任意に指定して保存することができる。このため、本変形例の動画収集システムSによれば、上述の実施形態の効果を備えた上で、撮像した動画データの保存の際の利便性をより向上することができる。
また、上述の実施形態では、携帯端末20のイベント信号送信部24は、動画収集装置30へイベント信号を送信しているが、イベント信号の送信先は、これに限定されるものではない。例えば、携帯端末20のイベント信号送信部24は、車載装置10へイベント信号を送信する構成を採用しても良い。当該構成を採用する場合、携帯端末20と車載装置10とは、Wi‐Fi(Wireless Fidelity)やBluetooth(登録商標)等の無線通信用の通信インタフェースによって互いに接続する構成を採用しても良い。
また、上述の実施形態では、複数のイベント種別によってイベントが分類されるが、イベント種別によるイベントの分類をしない構成を採用しても良い。当該構成を採用する場合、携帯端末20の操作画面220には、「イベント」と表示された一つの操作ボタンが表示される構成を採用しても良い。
また、上述の実施形態では、イベント情報データベース251に登録されたイベント種別、時刻範囲および優先度は、ユーザによる編集操作をされ得るものとしたが、これに限定されるものではなく、ユーザによる編集を受け付けない構成を採用しても良い。
また、上述の実施形態では、ユーザは携帯端末20のディスプレイ205に表示された操作ボタン210を押下してイベント種別を選択しているが、ユーザによるイベント種別の選択手法は、これに限定されるものではない。例えば、車載装置10の音声認識部17は、ユーザから、イベントを選択する指示等の音声入力を受け付けても良い。
また、動画収集装置30は、地図データ360をHDD304に予め記憶するのではなく、ネットワークで接続された外部の記憶装置等から地図データ360を取得する構成を採用しても良い。
なお、実施形態の車載装置10で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。実施形態の車載装置10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
さらに、実施形態の車載装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態の車載装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
実施形態の車載装置10で実行されるプログラムは、上述した各部(時刻取得部、位置情報取得部、動画データ取得部、要求受信部、動画データ抽出部、データ送信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、時刻取得部、位置情報取得部、動画データ取得部、要求受信部、動画データ抽出部、データ送信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
実施形態の携帯端末20で実行されるアプリケーションプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態の携帯端末20で実行されるアプリケーションプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態のアプリケーションプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、実施形態の携帯端末20で実行されるアプリケーションプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
実施形態の携帯端末20で実行されるアプリケーションプログラムは、上述した各部(表示制御部、受付部、時刻取得部、イベント信号送信部、イベント情報編集部、ログイン情報送信部、受信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からアプリケーションプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、表示制御部、受付部、時刻取得部、イベント信号送信部、イベント情報編集部、ログイン情報送信部、受信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、実施形態の動画収集装置30で実行される動画収集プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態の動画収集装置30で実行される動画収集プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態の動画収集装置30で実行される動画収集プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、実施形態の動画収集装置30で実行される動画収集プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
実施形態の動画収集装置30で実行される動画収集プログラムは、上述した各部(認証部、イベント情報更新部、イベント信号受信部、動画データ要求部、データ受信部、通知部、生成部、配信要求受付部、配信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から動画収集プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ認証部、イベント情報更新部、イベント信号受信部、動画データ要求部、データ受信部、通知部、生成部、配信要求受付部、配信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、実施形態のクライアント端末40で実行される動画再生プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態のクライアント端末40で実行される動画再生プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態の動画再生プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、実施形態のクライアント端末40で実行される動画再生プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
実施形態のクライアント端末40で実行される動画再生プログラムは、上述した各部(通信部、表示制御部、受付部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から動画収集プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ通信部、表示制御部、受付部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。