JP6729888B1 - 電動機 - Google Patents

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    • H02K7/08Structural association with bearings
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Abstract

【課題】電動機のステータを回転させ、このステータの回転力をロータの回転に用いることで高出力が可能な電動機を提供する。【解決手段】この電動機80a、80bはステータ40を回転させ、ロータ30の回転時にはステータ40の回転力をロータ30の回転に用いる。これにより、従来の電動機よりも高い出力を得ることができる。また、ロータ30の回転力を運動エネルギーのままステータ40の回転力として蓄積し、再始動時等にはこのステータ40の回転力を運動エネルギーのままロータ30の回転に用いるため、エネルギー損失が少なく、ロータ30、ステータ40の運動エネルギーを有効活用することができる。また、ステータ40が回転する動作領域ではコイル42にかかる逆起電力Keもしくは誘導性リアクタンスXLを低減する。これにより、損失を抑制し、供給電力を有効利用することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、電動機のステータを回転させ、このステータの回転力をロータの回転に用いることで高出力が可能な電動機に関するものである。
近年、二酸化炭素の排出量削減の観点から内燃機関と電動機を併用するハイブリッド車や電気自動車の普及が顕著である。このようなハイブリッド車や電気自動車は電力により車輪を回転する大出力の電動機(モータ)を駆動源として有している。ここで、本願発明者らはアーク火花の発生を抑制しながら大電流を供給することが可能な下記[特許文献1]、[特許文献2]に記載の電動機に関する発明を行った。
特開第4438022号公報 特開第4460629号公報
しかしながら、これら電動機に関しては更なる高効率、高出力が要求されており、より一層の改善が望まれる。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、電動機のステータを回転させ、このステータの回転力をロータの回転に用いることで高出力が可能な電動機の提供を目的とする。
本発明は、
(1)被駆動体Mに回転力を伝達する出力軸10と、
前記出力軸10を回転可能に軸支する軸受部12と、
前記出力軸10に固定したロータ30と、
前記ロータ30の外側に位置するステータ40と、
前記ステータ40に設けられた複数のコイル42と、を有し、
前記コイル42に駆動電流が流下することで前記ロータ30が回転する電動機において、
前記ステータ40を前記ロータ30と同一の方向に回転可能に保持するステータ回転機構46をさらに有し、
前記ステータ40を回転させた状態で前記駆動電流を流下することで、前記駆動電流による回転力に前記ステータ40の回転力を加えて前記ロータを回転させることを特徴とする電動機80a、80bを提供することにより、上記課題を解決する。
(2)ステータ40の回転がロータ30の制限トルクTよりも高い場合に、前記制限トルクTを超えた分、前記ステータ40のコイル42が発電し、前記発電により生じた電流が駆動電流の一部を補完して前記駆動電流を減少させることを特徴とする上記(1)記載の電動機80a、80bを提供することにより、上記課題を解決する。
(3)ロータ30とステータ40の逆回転を防止する逆転防止手段16、46bを有し、
前記逆転防止手段16、46bは、軸受部12と固定したラチェット歯車50と、前記ロータ30の側及び前記ステータ40の側に固定し前記ラチェット歯車50と噛み合う爪部52と、を有し、
前記爪部52は所定の回転速度以上になると前記ラチェット歯車50から離脱して非接触となることを特徴とする上記(1)に記載の電動機80a、80bを提供することにより、上記課題を解決する。
(4)コイル42に交流の駆動電流が流下するとともに、
ロータ30に設けられたロータ鉄心36と、
ステータ40の回転数からステータ周波数fcを取得するステータ周波数取得手段と、
前記駆動電流の周波数faを制御する制御部と、をさらに有し、
前記制御部は、ステータ周波数fcを加味した上で所定のすべり周波数(fsa、−fsa)をとるように周波数faを制御することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の電動機80bを提供することにより、上記課題を解決する。
(5)ロータ30に設けられコイル42と対向した複数の界磁マグネット32と、
前記コイル42と前記界磁マグネット32の相対位置を取得する位置情報取得手段と、
前記コイル42への駆動電流の流下方向を制御する制御部と、をさらに有し、
前記界磁マグネット32は等間隔でかつ隣り合う磁極が逆となるように設けられ、
前記制御部は、前記位置情報取得手段からの前記コイル42と界磁マグネット32との相対位置に基づいて前記コイル42の駆動電流の流下方向をそれぞれ制御することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の電動機80aを提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る電動機は、ロータの減速時等にはロータの回転力によってステータを回転させロータの回転力を運動エネルギーのまま蓄積するとともに、ロータの加速時等にはこのステータの回転力をロータの回転に用いる。これにより、本来の駆動電流による回転力と相まって高い出力を得ることができる。また、回転力を運動エネルギーのままロータ、ステータ間で伝達するためエネルギー損失が少なく、ロータ、ステータの回転力を効率的に活用することができる。さらに、本発明に係る電動機は、ステータの回転速度がロータの回転速度よりも速い動作領域においてコイルにかかる逆起電力もしくは誘導性リアクタンス低減することができ、この動作領域における損失を抑制することができる。またさらに、ステータの回転力に余剰のトルクが有る場合、その余剰のトルクに相当する分コイルが発電し、駆動電流の出力を減少させることが可能となる。これにより、更なる高効率化、省エネルギー化を図ることができる。
本発明に係る第1の形態の電動機の模式的な断面図である。 本発明に係る第2の形態の電動機の模式的な断面図である。 本発明に好適な逆転防止手段を示す図である。 本発明に係る電動機のN−T線図及び回転速度の変化を模式的に示した図である。 第1の形態の電動機の制御を説明する図である。 すべり周波数と電磁トルクの関係を示すグラフである。
本発明に係る電動機の実施の形態について図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る第1の形態の電動機80aの模式的な断面図である。また、図2は本発明に係る第2の形態の電動機80bの模式的な断面図である。
先ず、本発明に係る電動機80a、80bに共通する構成を説明する。図1、図2に示す本発明に係る電動機80a、80bは、被駆動体Mに回転力を伝達する出力軸10と、この出力軸10に固定したロータ30と、このロータ30の外側に位置するステータ40と、このステータ40をロータ30と同一の方向に回転可能に保持するステータ回転機構46と、を有している。尚、被駆動体Mは本発明に係る電動機80a、80bを電気自動車等の車両に適用する場合には、車輪もしくは車輪を回転させる減速機構等である。
そして、ロータ30(出力軸10)は軸受部12によって回転可能に軸支されるとともに、ロータ30(出力軸10)と軸受部12との間には逆転防止手段16が設けられ、ロータ30の逆方向への回転を規制するとともに、例えば被駆動体Mの停止時等においてはロータ30と軸受部12とを固定して、ロータ30の回転を防止する。また、ステータ40を保持するステータ回転機構46は、ステータ40をロータ30に対し回転可能に軸支する周知のベアリング等の軸受部46aと、ステータ40がロータ30の回転方向とは逆の方向へ回転することを規制する逆転防止手段46bと、で主に構成されている。また、ステータ40と軸受部12との間にはスリップリングや導電ブラシ等の周知の回転導電手段14が設けられ、後述のコイル42等はこの回転体導電手段14を介して電源部から電力供給を受ける。
逆転防止手段16、46bとしてはワンウェイクラッチや電磁クラッチ等の周知の部材を用いても良いが、図3に示すような機構を用いることが特に好ましい。ここで、図3(a)は本発明に好適な逆転防止手段16、46bを横方向から見た模式図であり、図3(b)は逆転防止手段16、46bの低速回転時の状態を軸方向から見た模式図であり、図3(c)は逆転防止手段16、46bの高速回転時の状態を軸方向から見た模式図である。
ロータ30に対する好適な逆転防止手段16は、図3に示すように、軸受部12と固定したラチェット歯車50と、出力軸10に固定することでロータ30の側と固定した爪部52と、この爪部52を回動可能に軸支する回転軸54と、爪部52をラチェット歯車50の側に付勢するスプリング等の周知の弾性部材56と、を有している。また、ステータ40に対する好適な逆転防止手段46bは、軸受部12と固定したラチェット歯車50と、ステータ40の側と固定した爪部52と、この爪部52を回動可能に軸支する回転軸54と、爪部52をラチェット歯車50の側に付勢する周知の弾性部材56と、を有している。尚、図3では爪部52が6個の例を示しているが、爪部52の数に特に限定は無い。
そして、逆転防止手段16、46bは、ロータ30、ステータ40が軸受部12(ラチェット歯車50)に対し順方向(図3(b)、(c)における時計回りの方向)に回転するような力が掛った場合、爪部52はラチェット歯車50上を滑って回転する。これにより、逆転防止手段16、46bはロータ30、ステータ40の順方向の回転を許容する。また、ロータ30、ステータ40が軸受部12に対し逆方向(図3(b)、(c)における反時計回りの方向)に回転するような力が掛った場合、爪部52はラチェット歯車50と噛み合ってこれを阻止し、これにより逆転防止手段16、46bはロータ30、ステータ40の逆回転を防止する。そして、特に本発明に好適な逆転防止手段16、46bは、、ロータ30、ステータ40が所定の回転速度以上の高速回転となると爪部52が遠心力により外側に回動するよう弾性部材56の弾性力を最適化する。この構成ではロータ30、ステータ40の高速回転時には、図3(c)に示すように爪部52が回動してラチェット歯車50から離脱し、互いに非接触となる。これにより、摩擦抵抗や振動が低減し損失の軽減を図ることができる。また、逆転防止手段16、46bの摩耗や負荷が軽減し、逆転防止手段16、46bの長寿命化を図ることができる。
次に、本発明に係る第1の形態の電動機80aの構成に関して説明する。図1に示す第1の形態の電動機80aは、ステータ40側に電機子として機能する複数のコイル42を有し、ロータ30側に界磁部としての界磁マグネット32を複数有している。尚、本発明では後述するようにステータ40の回転力Kiをロータ30の回転に変換する。そして、このときのステータ40の回転力Kiはステータ40の慣性モーメントに応じて大きくなる。従って、より大きな回転力Kiを得るためにはステータ40の重量を重くし、慣性モーメントを大きくすることが効果的である。よって、第1の形態の電動機80aでは重量のあるコイル42をステータ40側に設けて、慣性モーメントの向上を図ることが好ましい。
そして、ステータ40のコイル42は巻芯に磁心を備えており、周方向に一定の間隔をあけて複数、例えば36個配置される。また、電動機80aのロータ30には、ステータ40側のコイル42を挟むように2つのロータ円板34が固定され、このロータ円板34の内側に複数の界磁マグネット32がステータ40側のコイル42の磁心と対向するように等間隔で固定される。尚、この界磁マグネット32はコイル42に対する界磁束を形成してロータ30を回転させるための永久磁石であり、周方向に沿って隣り合う磁極が逆となるように、即ちN極とS極が交互に現れるように配設されている。また、界磁マグネット32としては金属磁石を用いても焼結磁石を用いても良いが、中でも大きな磁力を有するネオジム磁石等の希土類磁石を用いることが特に好ましい。尚、コイル42が36個の場合、界磁マグネット32は例えばコイル42を挟むように6対設けられる。
また、電動機80aにはコイル42に対する界磁マグネット32の相対位置を取得する位置情報取得手段18と、出力軸10(ロータ30)の回転数が入力するとともに位置情報取得手段18からの位置情報に基づいてコイル42への駆動電流の流下方向を制御する図示しない制御部と、が設けられる。尚、位置情報取得手段18には特に限定は無く、周知の位置センサーやレゾルバ式角度測定器等の周知の磁気式位置検出器、周知の光学式位置検出器など如何なるものを用いても良い。
また、位置情報取得手段18は直接的に相対位置を取得するものの他に、コイル42の絶対位置を取得するコイル位置情報取得手段と界磁マグネット32の絶対位置を取得する磁石位置情報取得手段とを個別に設け、各コイル位置情報取得手段の出力を制御部(CPU)の例えばport−1にそれぞれ接続し、また各磁石位置情報取得手段の出力を例えばport−2にそれぞれ接続し、制御部がport−1の入力信号からコイル42の絶対位置を取得するとともにport−2の入力信号から界磁マグネット32の絶対位置を取得し、これらコイル42の絶対位置と界磁マグネット32の絶対位置とから両者の相対位置を算出するようにしても良い。
尚、図1では位置情報取得手段18として、ロータ30とともに回転し所定の位置に開口が形成されたスリット板18aと、ステータ40と固定しスリット板18aの開口を挟んで設置された発光素子18b、受光素子18b’と、を有する光学式の位置検出手段を用いた例を示している。そして、この位置情報取得手段18では、ロータ30、ステータ40が回転動作して、スリット板18aの開口が発光素子18b、受光素子18b’の間に位置すると発光素子18bの光がスリット板18aの開口を通して受光素子18b’に到達し、受光素子18b’は所定の受光信号を後述の制御部等に出力する。また、スリット板18aの開口が発光素子18b、受光素子18b’の間からずれると、発光素子18bの光はスリット板18aにて遮蔽され受光素子18b’には到達せず、受光信号は出力されない。そして、このスリット板18aの開口の位置を最適化することで、制御部は入力する受光信号に基づいてコイル42と界磁マグネット32との相対位置を取得することができる。そして、制御部はステータ40(コイル42)に対するロータ30(界磁マグネット32)の相対位置と、出力軸10(ロータ30)の回転数に基づいて、上位の制御装置等から要求された回転動作を行うよう各コイル42に流下する駆動電流の電流値および流下方向を制御する。
次に、本発明に係る第2の形態の電動機80bの構成に関して説明する。先ず、電動機80bのロータ30は例えば電磁鋼板を円筒状に貼り合せたロータ鉄心36を有している。そして、ロータ鉄心36と対向したステータ40の内側には磁心を備えた複数のコイル42が、磁心がロータ鉄心36側を向くように設置されている。そして、例えばU相、V相、W相の3相交流の電動機80bの場合、U相、V相、W相のそれぞれに対応したコイル42が順に配置され、U相、V相、W相の交流電流がそれぞれのコイル42に順に流下することで、コイル42によって形成される磁界が回転する。そして、この回転磁界によってロータ鉄心36に渦電流が流下してローレンツ力が働きロータ30が回転する。
また、第2の形態の電動機80bは、ステータ40の回転数と対応したステータ周波数fcを算出もしくはデータテーブル等から選択して取得するステータ周波数取得手段と、各コイル42に流下させる駆動電流の周波数faを制御する制御部と、を有している。尚、ステータ周波数fcとはステータ40の回転と同じ回転数の回転磁界をステータ40(を停止した状態で)生じさせるのに要する駆動電流の周波数を意味する。そして、制御部はこのステータ周波数fcを加味した上で、ロータ30に対する回転磁界が所定のすべり周波数fsとなるように周波数faを制御する。
次に、本発明に係る電動機80a、80bの特徴的な動作を図4を用いて説明する。ここで、図4(a)は横軸を出力軸10の回転数N、縦軸を出力軸10のトルクTとした模式的なN−T線図であり、図4(b)はロータ30、ステータ40の回転速度の変化を説明するためにこれらの変化を直線で模式的に示した図である。尚、図4(a)ではロータ30の上限のトルクをトルクTで制限する構成を示している。この場合、出力軸10のトルクTが制限トルクTを超えた図4(a)中の破線の領域では、後述のように余剰のトルクによりコイル42が発電し駆動電流の一部として補完される。これにより、駆動電流の出力を減少することが可能となり、省エネルギー化を図ることができる。
先ず、第1の形態の電動機80aの電源がオフの状態においては、電動機80aのロータ30、ステータ40はともに停止状態にある(図4(b)中の点0)。次に、電動機80aを起動させると、制御部は逆転防止手段16によってロータ30の逆回転を阻止した状態でコイル42に対し逆回転方向の電流を印加する。これにより、ロータ30には逆回転方向に力が働くが、前述のようにロータ30の逆回転は阻止されているから、このロータ30に生じる力は反力となってステータ40に働き、これによりステータ40は順方向に回転する。そして、ステータ40が所定の回転速度となった時点(図4(b)の破線中の点A)で、例えばアクセルを踏むなどの出力軸10への出力要求を行うと、制御部はロータ30の固定を解除するとともにロータ30が順方向に回転するような駆動電流をコイル42に流下する。これにより、ロータ30とステータ40とは磁気的に結合し、ロータ30はステータ40の物理的な回転力と駆動電流とによって同一の方向(順方向)に回転を開始する。
ここで、電動機80aの制御部による駆動電流の流下方向の制御の一例を説明する。尚、ここでは図5に示すように、9個(図5中のコイルCL1〜CL9)のコイル42と6個(図5中の界磁マグネットPM1〜PM6)の界磁マグネット32を有する電動機80aを用いて説明を行う。この場合、界磁マグネットPM1〜PM6は互いに60°の角度で等間隔で且つ隣り合う磁極が逆となるように設けられる。また、図5に示す面と逆側の面は全て極性が逆となる。尚、図5では説明の都合上、コイルCL1〜CL9(ステータ40)を回転させずに図示しているが、実際はステータ40もロータ30と同じ順方向に回転している。
そして、上記の電動機80aの制御部は位置情報取得手段から取得したコイル42と界磁マグネット32との相対位置の情報から、例えば図5(a)に示す状態、即ち(コイル42側の)磁極がN極の界磁マグネットPM1、PM3、PM5とコイルCL1、CL4、CL7とがそれぞれ一致した状態となったとき、制御部はコイルCL1、CL4、CL7の(界磁マグネットPM1、PM3、PM5側の)磁極をS極からN極となるように駆動連流の流下方向を切り替える。これにより、界磁マグネットPM1、PM3、PM5とコイルCL1、CL4、CL7との間には斥力が生じる。またこのとき、対向磁極がS極の界磁マグネットPM2、PM4、PM6の順方向(図5中の時計回りの方向)に位置するコイルCL3、CL6、CL9は磁極がN極であり、逆方向(図5中の反時計回りの方向)に位置するコイルCL2、CL5、CL8は磁極がS極であるから、界磁マグネットPM2、PM4、PM6は異極のコイルCL3、CL6、CL9と引き合って、ロータ30はステータ40に対して順方向に回転する。そして、図5(b)に示すようにS極の界磁マグネットPM2、PM4、PM6がコイルCL3、CL6、CL9と一致した位置まで回転すると、制御部はこれを位置情報取得手段を介して検知し、コイルCL3、CL6、CL9の磁極をN極からS極になるように駆動連流の流下方向を切り替える。これにより、界磁マグネットPM2、PM4、PM6とコイルCL3、CL6、CL9との間には斥力が生じる。またこのとき、N極の界磁マグネットPM1、PM3、PM5の順方向に位置するコイルCL2、CL5、CL8は磁極がS極であり、逆方向に位置するコイルCL1、CL4、CL7は磁極がN極であるから、界磁マグネットPM1、PM3、PM5は異極のコイルCL2、CL5、CL8と引き合って、ロータ30はステータ40に対して順方向に回転する。そして、図5(c)〜(f)に示すように、制御部はコイル42と界磁マグネット32との相対位置に応じて各コイル42に流す駆動電流の流下方向を制御してコイル42の磁極を変化させ、これによりロータ30を順方向に回転させる。尚、駆動電流の電流値に関しては、出力軸10に要求される回転速度及びトルクに基づいて制御部が適宜設定する。
これにより、ロータ30は図4(a)の駆動電流の供給電力Kwに応じたトルクTwで回転動作する。また、前述のようにロータ30はステータ40の回転力によっても回転するから、ロータ30は図4(a)の点Aに示すように、駆動電流の供給電力Kwで生じるトルクTwに加えて、ステータ40の回転力Kiによって生じるトルクが合わさったトルクTで回転動作する。尚、前述のように図4(a)ではロータ30のトルクがトルクTに制限される。この場合、ロータ30の回転開始時はステータ40の回転力Kiが主となってロータ30を回転させる。この際、ステータ40の回転力に余剰のトルクが有る場合、その余剰のトルクに相当する分コイル42が発電する。このとき(速度が増加する)ロータ30側から見た(速度が遅くなる)ステータ40の相対的な回転方向は逆となり、また磁界方向は同じであるから、フレミングの右手、左手の法則から発電電流と駆動電流との流下方向は同方向となる。従って、コイル42による発電電流は駆動電流に合成され、駆動電流の一部として補完される。そして、その分、駆動電流の出力が減少し電源からの供給電力を低減することができる。
また、第2の形態の電動機80bでは、ロータ30、ステータ40がともに停止状態あるときに電動機80bを起動させると、制御部はロータ30の逆回転を阻止した状態でコイル42に対し逆回転方向のU相、V相、W相の交流電流をそれぞれ印加する。これにより、ロータ30には逆回転方向に力が働くが、前述のようにロータ30の逆回転は阻止されているから、このロータ30に生じる力は反力となってステータ40に働き、これによりステータ40は順方向に回転する。このとき、ステータ周波数取得手段はこのステータ40の回転数に応じたステータ周波数fcを取得して制御部に出力する。そして、ステータ40が所定の回転速度となった時点(図4(b)の破線中の点A)で、例えばアクセルを踏むなどの出力軸10への出力要求を行うと、制御部はロータ30の固定を解除するとともにロータ30が順方向に回転するようなU相、V相、W相の交流の駆動電流を対応するコイル42に流下する。この際、制御部はステータ周波数取得手段から取得したステータ周波数fcを加味した上で所定のすべり周波数fsをとるようにU相、V相、W相の各駆動電流の周波数faを制御する。尚、すべり周波数fsとは、ロータ30の回転数から得られるロータ周波数fnとロータ30に印加される回転磁界周波数fmとの差であり、
fs=fm−fn である。
また、電動機80bにおける回転磁界周波数fmはステータ40の回転によるステータ周波数fcと駆動電流の周波数faとが合わさった
fm=fc+fa となる。
ここで、すべり周波数fsと電磁トルクTmの関係を図6に示す。図6に示すように、電磁トルクTmの絶対値はすべり周波数fsが特定の周波数fsa、−fsaのときに正負のピークをとり、その後は力率の低下により減少する。そして、第2の形態の電動機80bでは、ロータ30の加速時にはステータ周波数fcを考慮した上ですべり周波数fsが周波数fsaとなるように周波数faを制御する。また、ロータ30の減速時にはステータ周波数fcを考慮した上ですべり周波数fsが周波数−fsaとなるように周波数faを制御する。尚、すべり周波数fsa、−fsaにおけるすべり率s(s=fsa/fm)の値は、通常0.3±0.05程度をとる。
ここで例えば、ステータ40が回転速度Nc’(ステータ周波数fc)で順方向に高速回転している状態でロータ30とステータ40とを磁気結合する場合、制御部は回転磁界がステータ40の回転と逆回転となる周波数fa=fn+fsa-fcの駆動電流を印加する。これにより、ステータ40は回転速度Nc’で回転しながらロータ30に対してすべり周波数fsaとなるような回転磁界を生成する。これにより、ロータ30は電磁トルクTmが最大の回転磁界によって回転する。また、制御部はこれと同時に電動機80bの動作を阻害しない程度の直流電流を駆動電流に重畳して流下する。これにより、ロータ30とステータ40とは磁気的に結合し、ロータ30はステータ40の物理的な回転力によっても同一の方向(順方向)に回転する。即ち、ロータ30は前述の電動機80aと同様に駆動電流の供給電力Kwで生じるトルクTw(=電磁トルクTm)に加えて、ステータ40の回転力Kiによって生じるトルクが合わさったトルクTで回転動作する。無論、制御部はロータ30、ステータ40の回転速度の変化に応じて周波数faを変化させすべり周波数fsaを維持する。
この際、ステータ40の回転力に余剰のトルクが有る場合、その余剰のトルクに相当する分コイル42が発電する。このとき、第1の形態の電動機80aと同様に(速度が増加する)ロータ30側から見た(速度が遅くなる)ステータ40の相対的な回転方向は逆となり磁界方向が同じとなるから、フレミングの右手、左手の法則から発電電流と駆動電流との流下方向は同方向となり、また、発電電流の周波数はステータ40の回転数に準じ駆動電流と同等となるから、この発電電流は駆動電流に合成され、駆動電流の一部として補完される。これにより、駆動電流の出力を減少させることが可能となり電源からの供給電力を低減することができる。
このようにして、第1の形態及び第2の形態の電動機80a、80bのロータ30はステータ40の回転力と駆動電流とによるトルクTとで回転を開始する。ここで、トルクTで制限しない場合の回転力Kiによる仮想的なトルクを図4(a)中のトルクT’として示すと、このトルクT’はロータ30の回転に伴って減少し、その分、ステータ40側からの駆動電流の補填量も減少する。また、ステータ40の回転力Kiがロータ30の回転に用いられることで、図4(b)中の破線で示すステータ40の回転速度Nmは減少し、図4(b)中の実線で示すロータ30の回転速度Ncは増加する。そして、ある点Bにおいてステータ40の回転速度Nmとロータ30の回転速度Ncとが等しくなり、その後はロータ30の回転速度Ncがステータ40の回転速度Nmよりも速くなる。尚、図4(a)ではNm=Ncとなる点BがトルクTとなる例を図示している。
ここで、ステータが回転しない従来の電動機はロータの回転に伴って直ちに逆起電力Keが生じ、この逆起電力Keは下記式Aに示すようにロータの出力Nc・Tを減少させる。
Nc・T=Kw−Ke ・・・式A
Nc:出力軸(ロータ)回転数
T :出力軸トルク
Kw:供給電力
Ke:逆起電力
また、この逆起電力Keは下記式Bで表される。
Ke=B・L・r・ω ・・・式B
B:磁界の強さ
L:コイルの長さ
r:回転半径
ω:(ステータに対する)ロータの角速度
この式Bで示されるように、逆起電力Keはロータのステータに対する角速度ωが増加するにつれ増大し、これによって式Aに示す出力Nc・Tは減少し損失が増大する。従って、ステータが固定した従来の電動機では所定の出力Nc・Tを維持するために逆起電力Keによる損失分を埋める大きな供給電力Kwを必要とする。
しかしながら、本発明に係る第1の形態の電動機80aではステータ40の回転速度Nmがロータ30の回転速度Ncよりも速いNm>Ncの領域(図4(b)中の点A−点B間の領域)では、ステータ40に対するロータ30の角速度ωは負となり、逆起電力Keは駆動電流を補填する電流を流下させる。これにより、さらに電源からの供給電力を低減することができる。
そして、本発明に係る第1の形態の電動機80aはステータ40の回転速度Nmがロータ30の回転速度Ncと等しくなるNm=Nc(図4(b)中の点B)まで逆起電力Keは発生せず、供給電力Kwを全てロータ30の出力Nc・Tに用いることができる。そして、ロータ30の回転速度Ncがステータ40の回転速度Nmよりも速くなったNc>Nmの時点で逆起電力Keが生じ、ここで初めて出力Nc・Tに対する損失が発生する。即ち、ステータが回転しない従来の電動機ではロータの回転開始直後から逆起電力Keによる損失が生じるのに対し、本発明に係る電動機80aではロータ30の回転速度Ncがステータ40の回転速度Nmを超えるまで逆起電力Keによる損失は生じない。このため、ロータ30の回転初期の高トルクが必要な領域で供給電力Kwを増加させることなく、出力Nc・Tを維持することができる。
そして、さらにロータ30の回転速度Ncが増大するとステータ40の回転速度Nmが減少し、ステータ40は最終的に停止する(図4(b)中の点C)。このステータ40が停止するまでのNc>Nm>0の領域(図4(b)中の点B−点C間の領域)では、逆起電力Keによる損失は生じるもののステータ40は依然回転状態にあるため、逆起電力Keはステータ40の回転速度Nmの分だけ小さな値となり、ステータが回転しない従来の電動機と比較して発生する逆起電力Keは小さく損失は少ない。そして、第1の形態の電動機80aはステータ40が停止した図4(b)中の点C以降において従来の電動機と同等の挙動を示す。
このように、本発明に係る第1の形態の電動機80aはステータ40の回転力Kiをロータ30の回転に用いるため、従来の供給電力Kwのみによって生じるトルクTwよりも高いトルクTで回転動作させることができる。ここで、トルクTをトルクTwの2倍としたときに、ステータ40の回転速度Nmがロータ30の回転速度Ncと等しいNm=Nc点では、ステータが回転せず供給電力Kwのみで回転し逆起電力Keによる損失が生じる従来の電動機と比較して、計算上4倍の出力N・Tを得ることができる。
また、第2の形態の電動機80bに関し、従来の3相交流の電動機の場合はコイルに駆動電流(電圧)とは逆向きの自己誘導起電力が生じ、このときの誘導性リアクタンスXは下記式Cで表される。
=2π・f・Lc ・・・式C
Lc:コイルのインダクタンス
f:印加電圧周波数
ここで、f=ω/(2π)
ω:(ステータに対する)ロータの角速度
そして、この誘導性リアクタンスXが増大するにつれ損失が増加し、逆起電力Keと同様に出力Nc・Tを減少させる。
しかしながら、本発明に係る第2の形態の電動機80bではロータ30の回転開始時はステータ40の回転力Kiが主となってロータ30を回転させるとともに、その後はステータ40が停止するまでステータ周波数fcが加味されて印加周波数f(周波数fa)が制御されるため、ステータが回転しない従来の電動機と比較してωが小さく、印加周波数f(周波数fa)を下げることが可能となる。これにより、誘導性リアクタンスXを低く抑えることが可能となり、損失の抑制を図ることができる。
次に、電動機80a、80bのロータ30が回転しステータ40が停止した状態で、例えばブレーキを踏むなどの出力軸10(ロータ30)の回転を減速させる要求がなされると、制御部は例えばロータ30の回転を減速させるような駆動電流をコイル42に流下する。
これにより、ロータ30の回転速度が減少すると同時にロータ30とステータ40間には反力が生じ、この反力はステータ40を順方向に回転させる。これにより、ロータ30の回転力はステータ40の回転に変換され蓄積される。そして、再度、アクセルを踏むなどの出力軸10への順方向回転への出力要求が行われると、先の動作と同様にしてステータ40の回転力Kiがロータ30を回転するように働く。
ここで、ステータが回転しない従来の電動機を備えた電気自動車等では、この制動時等のトルクで発電を行い電力としてバッテリ等に蓄積する。そして、再始動時(出力軸10への順方向回転への出力要求時)に供給電力として使用される。しかしながら、この運動エネルギーから電気エネルギーへの変換効率は低くエネルギー損失が大きい。これに対し、本発明に係る電動機80a、80bはロータ30の回転力を運動エネルギーのままステータ40の回転力として蓄積し、再始動時にはステータ40の回転力を運動エネルギーのままロータ30の回転力として使用する。このため、エネルギー損失が低く、ロータ30、ステータ40の運動エネルギーを最大限に有効活用することができる。
また、特に第2の形態の電動機80bでは、ロータ30の減速時においても(徐々に回転数が上がる)ステータ40のステータ周波数fcを加味した上で、逆方向に最大の電磁トルクが生じるすべり周波数−fsaをとるようにロータ30への駆動電流の周波数faを制御する。例えば、ロータ30が回転数Nn’(ロータ周波数fn)で順方向に高速回転している状態でロータ30とステータ40とを磁気結合する場合、制御部はロータ30に対してすべり周波数が−fsaとなるような(ロータ30の回転方向とは逆方向の)回転磁界を生成する周波数faの駆動電流を印加する。また、制御部はこれと同時に電動機80bの動作を阻害しない程度の直流電流を駆動電流に重畳して流下する。これにより、ステータ40は電磁トルクTmが逆方向に最大のすべり周波数−fsaの回転磁界によってロータ30と磁気的に結合し徐々に回転速度が増加する。また、このステータ40の回転速度の増加に伴ってロータ30の回転速度は徐々に減少する。そして、制御部はロータ30、ステータ40の回転速度の変化に応じて周波数faを変化させすべり周波数−fsaを維持する。これにより、ロータ30の回転力を高効率でステータ40の回転に変換することができる。
以上のように、本発明に係る電動機80a、80bはステータ40を回転させ、ロータ30の回転時にはステータ40の回転力Kiをロータ30の回転に用いる。これにより、従来の電動機よりも高い出力Nc・Tを得ることができる。また、ステータ40が回転する動作領域ではコイル42にかかる逆起電力Keもしくは誘導性リアクタンスXを0もしくは低減することができる。これにより、この動作領域における損失を抑制し、供給電力を有効利用することができる。
また、本発明に係る電動機80a、80bは、制動時等にはロータ30の回転力を運動エネルギーのままステータ40の回転力として蓄積し、再始動時等にはこのステータ40の回転力を運動エネルギーのままロータ30の回転に用いる。このため、エネルギー損失が少なく、ロータ30、ステータ40の運動エネルギーを最大限に有効活用することができる。
さらに、本発明に係る電動機80a、80bは、ステータ40の回転力に余剰のトルクが有る場合、その余剰のトルクに相当する分コイル42が発電し、この発電電力を駆動電流の一部として補完する。これにより、駆動電流の出力を減少させることが可能となり、更なる高効率化、省エネルギー化を図ることができる。さらに、第2の形態の電動機80bでは、ロータ30を最適なすべり周波数fsa、−fasで回転させるため無用な発熱を抑制することが可能となり、冷却装置等の負荷の軽減をも図ることができる。
尚、本例で示した電動機80a、80b、ロータ30、ステータ40、ステータ回転機構46、逆転防止手段16、46b等の各構成は一例であり、各部の形状、寸法、機構、デザイン、コイル42や界磁マグネット32の個数等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
10 出力軸
12 軸受部
30 ロータ
32 界磁マグネット
36 ロータ鉄心
16、46b 逆転防止手段
40 ステータ
42 コイル
46 ステータ回転機構
50 ラチェット歯車
52 爪部
80a、80b 電動機
M 被駆動体

Claims (5)

  1. 被駆動体に回転力を伝達する出力軸と、
    前記出力軸を回転可能に軸支する軸受部と、
    前記出力軸に固定したロータと、
    前記ロータの外側に位置するステータと、
    前記ステータに設けられた複数のコイルと、を有し、
    前記コイルに駆動電流が流下することで前記ロータが回転する電動機において、
    前記ステータを前記ロータと同一の方向に回転可能に保持するステータ回転機構をさらに有し、
    前記ロータの回転が減速する際に前記ロータの回転力を前記ステータの回転に変換し、
    前記ステータを回転させた状態で前記駆動電流を流下することで、前記駆動電流による回転力に前記ステータの回転力を加えて前記ロータを回転させることを特徴とする電動機。
  2. ステータの回転がロータの制限トルクよりも高い場合に、前記制限トルクを超えた分、前記ステータのコイルが発電し、前記発電により生じた電流が駆動電流の一部を補完して前記駆動電流を減少させることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. ロータとステータの逆回転を防止する逆転防止手段を有し、
    前記逆転防止手段は、軸受部と固定したラチェット歯車と、前記ロータの側及び前記ステータの側に固定し前記ラチェット歯車と噛み合う爪部と、を有し、
    前記爪部は所定の回転速度以上になると前記ラチェット歯車から離脱して非接触となることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  4. コイルに交流の駆動電流が流下するとともに、
    ロータに設けられたロータ鉄心と、
    ステータの回転数からステータ周波数fcを取得するステータ周波数取得手段と、
    前記駆動電流の周波数faを制御する制御部と、をさらに有し、
    前記制御部は、ステータ周波数fcを加味した上で所定のすべり周波数をとるように周波数faを制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動機。
  5. ロータに設けられコイルと対向した複数の界磁マグネットと、
    前記コイルと前記界磁マグネットの相対位置を取得する位置情報取得手段と、
    前記コイルへの駆動電流の流下方向を制御する制御部と、をさらに有し、
    前記界磁マグネットは等間隔でかつ隣り合う磁極が逆となるように設けられ、
    前記制御部は、前記位置情報取得手段からの前記コイルと界磁マグネットとの相対位置に基づいて前記コイルの駆動電流の流下方向をそれぞれ制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動機。
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