JP2020043655A - モータ - Google Patents

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和彦 松並
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Abstract

【課題】ステータにおいて互いに異なる磁束を発生させるコイル同士で互いの磁束が干渉した場合であっても、干渉した磁束をヨーク部から第1のロータ側又は第2のロータ側に逃がすことができるので、一方の磁束が他方の磁束によって弱められることを防止できるモータを提供すること。【解決手段】第1の電源回路から電力が供給される励磁コイル13と第2の電源から電力が供給される電機子コイル12とを有するステータ10と、ステータ10に対して相対回転可能なアウタロータ20及びインナロータ30とを備え、ステータ10は、アウタロータ20側に突出した複数の第1のステータティース15Aと、複数の第1のステータティース15Aが周方向に並んで配置された環状のヨーク部14とを有し、励磁コイル13が第1のステータティース15Aに巻かれ、電機子コイル12がヨーク部14に巻かれている。【選択図】図2

Description

本発明は、モータに関する。
特許文献1には、多相の内側電機子巻線を含む内側固定子と内側固定子に対向して設けられた内側回転子とを有する永久磁石式駆動部と、多相の外側電機子巻線および界磁巻線を含む外側固定子と外側固定子に対向して設けられ複数の突極を含む外側回転子とを有し、永久磁石式駆動部よりも径方向の外側に設けられた電磁石式駆動部と、を備えたハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機が開示されている。
このハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機において、内側固定子と内側回転子との間には内側ギャップが形成されており、外側固定子と外側回転子との間には外側ギャップが形成されている。
内側ギャップでは、永久磁石による主磁束と内側電機子巻線に供給される電機子電流との間に永久磁石式同期機としてのトルクが発生する。外側ギャップでは、界磁巻線に界磁電流が供給され、18極の起磁力が作られると、これが外側回転子の15極の突極によって変調され、12極の回転磁束が作られる。この回転磁束と外側電機子巻線に供給されている電機子電流との間に電磁石式同期機としてのトルクが発生する。
特開2017−135863号公報
しかしながら、特許文献1に記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機は、外側固定子において1つのティースに外側電機子巻線と界磁巻線とを配置した構成である。このため、外側電機子巻線の磁化方向が界磁巻線の磁化方向に対して反対となる電気角の区間においては、外側電機子巻線の磁束と界磁巻線から発生する直流磁束とがティースにおいて干渉してしまう。これにより、外側電機子巻線の磁束の一部が界磁巻線の直流磁束によって打ち消されてしまう。
この結果、特許文献1に記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機にあっては、外側電機子巻線の磁束が界磁巻線の直流磁束によって弱められてしまう。このように、特許文献1に記載のハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機では、外側固定子において互いに異なる磁束を発生させる巻線同士で互いの磁束が対向するように干渉してしまい、一方の磁束が他方の磁束によって弱められてしまうという課題がある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、ステータにおいて互いに異なる磁束を発生させるコイル同士で互いの磁束が干渉した場合であっても、干渉した磁束をヨーク部から第1のロータ側又は第2のロータ側に逃がすことができるので、一方の磁束が他方の磁束によって弱められることを防止することができるモータを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、第1の電源から電力が供給される第1のコイルと第2の電源から電力が供給される第2のコイルとを有するステータと、前記ステータに対して相対回転可能な第1のロータと、前記ステータに対して前記第1のロータと異なる方向から対面するよう配置され、前記ステータに対して相対回転可能な第2のロータと、を備え、前記ステータは、前記第1のロータ側に突出した複数のステータティースと、前記複数のステータティースが周方向に並んで配置された環状のヨーク部と、を有し、前記第1のコイルは、前記ステータティースに巻かれており、前記第2のコイルが前記ヨーク部に巻かれている構成を有する。
本発明によれば、ステータにおいて互いに異なる磁束を発生させるコイル同士で互いの磁束が干渉した場合であっても、干渉した磁束をヨーク部から第1のロータ側又は第2のロータ側に逃がすことができるので、一方の磁束が他方の磁束によって弱められることを防止することができるモータを提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係るモータを回転軸に直交する平面で切断した断面図である。 図2は、本発明の一実施例に係るモータの一部を拡大した断面図である。 図3は、本発明の一実施例に係るモータにおける第二次空間高調波の分布を示す図である。 図4は、本発明の一実施例に係るモータのロータ巻線回路の結線図である。 図5は、本発明の一実施例に係るモータの車両への搭載例を示す図である。
本発明の一実施の形態に係るモータは、第1の電源から電力が供給される第1のコイルと第2の電源から電力が供給される第2のコイルとを有するステータと、ステータに対して相対回転可能な第1のロータと、ステータに対して第1のロータと異なる方向から対面するよう配置され、ステータに対して相対回転可能な第2のロータと、を備え、ステータは、第1のロータ側に突出した複数のステータティースと、複数のステータティースが周方向に並んで配置された環状のヨーク部と、を有し、第1のコイルは、ステータティースに巻かれており、第2のコイルがヨーク部に巻かれていることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係るモータは、ステータにおいて互いに異なる磁束を発生させるコイル同士で互いの磁束が干渉した場合であっても、干渉した磁束をヨーク部から第1のロータ側又は第2のロータ側に逃がすことができるので、一方の磁束が他方の磁束によって弱められることを防止することができる。
以下、本発明の一実施例に係るモータについて説明する。
図1に示すように、モータ1は、ステータ10と、ステータ10に対して相対回転可能なアウタロータ20と、ステータ10を挟んでアウタロータ20と反対側に配置され、ステータ10に対して相対回転可能なインナロータ30と、を備えている。アウタロータ20は第1のロータを構成し、インナロータ30は第2のロータを構成する。
以下においては、インナロータ30の回転軸30A(図5参照)が延伸する方向を軸方向という。径方向とは、インナロータ30の回転軸30Aが延伸する方向と直交する方向を示す。径方向の内方側とは、径方向においてインナロータ30の回転軸30Aに近い側を示す。径方向の外方側とは、径方向においてインナロータ30の回転軸30Aから遠い側を示す。周方向とは、インナロータ30の回転軸30Aを中心とする円周方向を示す。なお、径方向は、回転軸30Aを中心として放射方向に示される。
(ステータ)
ステータ10は、図示しないモータケースに固定されている。ステータ10は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層させたものからなる環状のステータコア11と、通電により磁束を発生させるW相、V相、U相の三相の電機子コイル12と、励磁コイル13と、を含んで構成されている。ステータ10は、電機子コイル12に三相交流が供給されることで、周方向に回転する回転磁界を発生させる。電機子コイル12は第2のコイルを構成し、励磁コイル13は第1のコイルを構成する。
ステータコア11は、環状のヨーク部14と、ヨーク部14から径方向の外方側、すなわちアウタロータ20側に向けて突出した複数の第1のステータティース15Aと、ヨーク部14から径方向の内方側、すなわちインナロータ30側に向けて突出した複数の第2のステータティース15Bと、を有している。第1のステータティース15Aは、ステータティースを構成する。ここで、第1のステータティース15Aと第2のステータティース15Bとは、径方向で重なる位置に配置されている。
複数の第1のステータティース15Aは、ヨーク部14の外周面において、周方向に沿って所定の間隔を空けて並ぶように配置されている。周方向に隣り合う第1のステータティース15Aの間には、溝状の空間である第1のスロット16Aが形成されている。
複数の第2のステータティース15Bは、ヨーク部14の内周面において、周方向に沿って所定の間隔を空けて並ぶように配置されている。周方向に隣り合う第2のステータティース15Bの間には、溝状の空間である第2のスロット16Bが形成されている。
第1のスロット16A及び第2のスロット16Bには、電機子コイル12が配置される。第1のスロット16Aには、電機子コイル12に加えて励磁コイル13が配置される。
W相、V相、U相の電機子コイル12は、それぞれ集中巻によりステータ10のヨーク部14にトロイダル巻されている。トロイダル巻とは、ヨーク部14の環の内側と外側を交互に通って巻方向が径方向となるよう、ヨーク部14に巻線を周回させて巻回す方法である。本実施例のトロイダル巻では、電機子コイル12の磁化方向が周方向となる。
W相、V相、U相の電機子コイル12には、後述する第2の電源としての第2の電源回路82から電力が供給されるようになっている。本実施例において、電機子コイル12には、所定周波数Fth[Hz]の交流電流が通電されるようになっている。
励磁コイル13は、各第1のステータティース15Aに巻かれている。具体的には、励磁コイル13は、周方向に隣り合う励磁コイル13同士で巻方向が同じ向きとなるよう各第1のステータティース15Aに巻かれている(図2参照)。励磁コイル13は、第1のスロット16Aにおいて電機子コイル12よりも径方向の外方側に配置されている。
励磁コイル13は、通電により磁束を発生させるW相、V相、U相の三相の励磁コイルからなる。W相、V相、U相の励磁コイル13には、後述する第1の電源としての第1の電源回路81から電力が供給されるようになっている。
W相、V相、U相の各励磁コイル13は、同一の第1のステータティース15Aを挟んで配置される電機子コイル12と同相となるよう配置されている。例えば、W相の電機子コイル12が配置される第1のステータティース15Aには、W相の励磁コイル13が配置される。
本実施例において、励磁コイル13には、電機子コイル12に通電される所定周波数Fth[Hz]と異なる周波数の交流電流が通電されるようになっている。具体的には、励磁コイル13には、電機子コイル12に通電される所定周波数Fth[Hz]の交流電流に対して2倍の周波数2Fth[Hz]の交流電流が通電されるようになっている。
図2に示すように、電機子コイル12は、W相、V相、U相ごとにそれぞれ一対の電機子巻線12A,12Bからなる。例えば、W相の電機子コイル12は、W+相の電機子巻線12AとW−相の電機子巻線12Bとからなる。各相の電機子コイル12を構成する電機子巻線12Aと電機子巻線12Bとは、第1のステータティース15Aを挟んで周方向に隣り合うように配置されている。本実施例における一対の電機子巻線12A,12Bは、一対の巻線を構成する。
一対の電機子巻線12A,12Bは、巻方向が互いに逆向きとなるよう周方向に隣り合う第1のステータティース15A間においてヨーク部14に巻かれている。また、一対の電機子巻線12A,12Bは、図2に示す向きに同相の電流が流れた場合に、互いの磁化方向が対向するように、すなわち電機子巻線12Aの磁化方向と電機子巻線12Bの磁化方向とがともに第1のステータティース15Aに向かうように巻方向が設定されている。
これにより、電機子巻線12Aから発生する電機子磁束と電機子巻線12Bから発生する電機子磁束とが互いに反発し、第1のステータティース15A及び第2のステータティース15Bを介してアウタロータ20及びインナロータ30に流れる。
一対の電機子巻線12A,12Bは、周方向に隣り合う該一対の電機子巻線12A,12Bごとに互いに異なる相の電流が通電されるように配線されている。また、電機子巻線12A及び電機子巻線12Bのそれぞれは、周方向に隣り合う電機子巻線同士で巻方向が互いに逆向きである。例えば、W+相の電機子巻線12AとU−相の電機子巻線12Bとは、互いに巻方向が逆向きである。
電機子コイル12に三相交流が供給されている場合、1相の電機子コイル12に流れる電流が最大となるとき、他の2相の電機子コイル12に流れる電流は当該1相と逆方向となり、かつ電流値の絶対値が当該1相に流れる電流の電流値の半分となる。
本実施例においては、上述したように電機子巻線12A及び電機子巻線12Bのそれぞれが、周方向に隣り合う電機子巻線同士で巻方向が互いに逆向きである。このため、例えばW相の電機子コイル12に流れる電流が最大となるとき、V相、U相のそれぞれの電機子コイル12に流れる電流はW相と逆方向で、かつ電流値の絶対値がW相に流れる電流の電流値の半分となる。
したがって、本実施例のモータ1においては、W相の電機子コイル12に流れる電流が最大となるとき、W+相の電機子巻線12Aとこれに隣接するU−相の電機子巻線12Bとで磁化方向を一致させることができる。また、本実施例のモータ1は、W−相の電機子巻線12Bとこれに隣接するV+相の電機子巻線12Aとにおいても磁化方向を一致させることができる。
W相の電機子コイル12に流れる電流が最大となるときの例について説明したが、V相、U相のそれぞれの電機子コイル12に流れる電流が最大となるときも同様に、第1のスロット16A及び第2のスロット16Bにおいて周方向に隣接する電機子巻線同士で磁化方向を一致させることができる。
これにより、本実施例のモータ1は、各相の電機子コイル12に流れる電流が最大となるときに、ステータ10からアウタロータ20及びインナロータ30に鎖交させる電機子磁束の磁束量を大幅に増やすことができる。
ステータ10は、アウタロータ20又はインナロータ30が回転している状態で電機子コイル12に三相交流を供給した場合、ステータ10には、電機子コイル12から発生する電機子磁束がアウタロータ20又はインナロータ30の回転による磁気的な歪みに起因して、インナロータ30の回転と同期して回転する回転磁界の他に、インナロータ30の回転と非同期の高調波回転磁界が発生する。この高調波回転磁界には、静止座標系における第2次空間高調波(同期回転座標系における第3次時間高調波)が含まれる。したがって、ステータ10で発生する磁束は、電機子コイル12から発生する電機子磁束に高調波成分が重畳したものとなる。
(アウタロータ)
図1及び図2に示すように、アウタロータ20は、環状のアウタロータコア21と、環状のアウタロータコア21から径方向の内側に向かって突出した複数のアウタロータティース22とを備えている。アウタロータ20は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層させたものからなる。アウタロータ20は、径方向の一方向、すなわち径方向の外方側から内方側に向かう方向からステータ10に対して対面するよう配置されている。周方向に隣り合うアウタロータティース22の間には、溝状の空間であるスロット23が形成されている。
アウタロータ20は、ステータ10の極対数Ps(本実施例では、6極対)と励磁コイル13の極対数(本実施例では、6極対)と励磁コイル13に通電される交流電流の周波数とに応じて、アウタロータティース22の数が設定されるようになっている。
具体的には、本実施例のように、ステータ10の極対数Psが6極対で、かつ6極対で配置された励磁コイル13に所定周波数Fth[Hz]の2倍の周波数2Fth[Hz]の交流電流を通電した場合には、アウタロータティース22の数が「(6+12=)18」となるよう、アウタロータティース22が周方向に所定の間隔で複数形成されている。上述のように、アウタロータティース22の数を設定した理由は次の通りである。
本実施例のモータ1においては、電機子コイル12の磁束(以下、「電機子磁束」という)を励磁コイル13の磁束(以下、「励磁磁束」という)によって磁束変調することにより、電機子磁束と励磁磁束とが合成された磁束の成分に、ステータ10の極対数Ps(本実施例では、6極対)と励磁コイル13の極対数(本実施例では、6極対)を2倍した値(本実施例では、12)との和で示される極数の成分(本実施例では、18極)が現れる。
このため、本実施例のモータ1においては、ステータ10の極対数「6」と励磁コイル13の極対数「6」を2倍した値「12」との和である「18」極の成分と同期するように、アウタロータティース22の数を「18」に設定している。アウタロータティース22の数は、ステータ10の極対数、励磁コイル13の極対数及び励磁コイル13に通電される交流電流の周波数に応じて決まるもので、本実施例の「18」に限定されるものではない。
これにより、本実施例のモータ1においては、上述した磁束変調原理によってステータ10の回転磁界と非同期でアウタロータ20を回転させることができる。これに対して、インナロータ30は、後述するようにステータ10の回転磁界と同期して回転する。したがって、本実施例のモータ1においては、インナロータ30の回転と非同期でアウタロータ20を回転させることができる。
本実施例のモータ1においては、励磁コイル13及び電機子コイル12のコイル相数が同一であり、すべての第1のステータティース15Aに励磁コイル13及び電機子コイル12を配置している。
このように、同一のコイル相数の励磁コイル13及び電機子コイル12がすべての第1のステータティース15Aに配置されている場合、励磁コイル13及び電機子コイル12に通電されるそれぞれの交流電流の周波数が同一であると、磁束変調することができない。
本実施例のモータ1では、上述したように、励磁コイル13に通電される交流電流の周波数と電機子コイル12に通電される交流電流の周波数とが異なるため、同一のコイル相数の励磁コイル13及び電機子コイル12がすべての第1のステータティース15Aに配置されている場合であっても磁束変調することができる。
(インナロータ)
図1及び図2に示すように、インナロータ30は、環状のインナロータコア31と、環状のインナロータコア31から径方向の外側、すなわちステータ10側に向かって突出した複数のインナロータティース32とを備えている。インナロータ30は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層させたものからなり、回転軸30Aに対して一体回転可能に固定されている。インナロータ30は、アウタロータ20と異なる方向である径方向の他方向、すなわち径方向の内方側から外方側に向かう方向からステータ10に対して対面するよう配置されている。周方向に隣り合うインナロータティース32の間には、溝状の空間であるスロット33が形成されている。本実施例のインナロータティース32は、ロータティースを構成する。
各インナロータティース32には、それぞれ誘導コイル34と界磁コイル35とが巻かれている。誘導コイル34は、スロット33において界磁コイル35よりも径方向の外側、すなわちステータ10側に配置されている。
誘導コイル34は、ステータ10側で発生した磁束に重畳された高調波成分に基づいて誘導電流を発生するようになっている。具体的には、三相交流が電機子コイル12に供給されてステータ10に回転磁界が発生すると、ステータ10側で発生した高調波成分の磁束が誘導コイル34に鎖交する。これにより、誘導コイル34は、誘導電流を誘起させる。
図3は、ステータ10側から各インナロータティース32に鎖交する高調波成分の磁束の分布を示したものである。図3に示すように、ステータ10側で発生した高調波成分の磁束は、各インナロータティース32の径方向の外側に鎖交する。このため、本実施例では、上述したように誘導コイル34を界磁コイル35よりも径方向の外側に配置することによって、ステータ10側で発生した高調波成分の磁束を効率的に誘導コイル34に鎖交させることができる。
ここで、ステータ10は、上述の通り、電機子コイル12が集中巻されており、さらに電機子コイル12を構成する電機子巻線12A及び電機子巻線12Bのそれぞれが、周方向に隣り合う電機子巻線同士で巻方向が互いに逆向きとなるようにトロイダル巻されているため、第1のステータティース15A及び第2のステータティース15Bから発生する電機子磁束の磁束量が大きい。このため、アウタロータ20又はインナロータ30の回転により磁気的に歪む電機子磁束の磁束量が大きいことから、空間高調波が発生しやすく、誘導コイル34に鎖交する高調波成分の磁束量を増やすことができる。
図1及び図2に示すように、界磁コイル35は、誘導コイル34よりも径方向の内側、すなわちインナロータコア31側に配置されている。界磁コイル35は、誘導コイル34で発生した誘導電流が後述するダイオード41によって整流されて供給されることにより磁界を発生させるようになっている。
これにより、インナロータティース32が電磁石として機能し、第2のステータティース15Bとインナロータティース32とが対向する面がトルク発生面として機能する。
(ロータ巻線回路)
モータ1は、誘導コイル34によって誘起された交流の誘導電流を直流に整流して界磁コイル35に供給するロータ巻線回路40(図4参照)を備えている。
図4に示すように、ロータ巻線回路40は、2つのダイオード41を整流素子として備え、これらダイオード41と2つの誘導コイル34及び2つの界磁コイル35とを結線した回路として構成されている。本実施例のモータ1は、ロータ巻線回路40を6つ備えている。
ダイオード41は、例えば図示しないダイオードケースに収納された状態でインナロータ30に設けられている。ダイオード41は、インナロータ30の内部に実装するようにしてもよい。
ロータ巻線回路40において、誘導コイル34で発生した交流の誘導電流は、ダイオード41により整流され、整流後の直流電流は、直列接続されている界磁コイル35に界磁電流として供給される。界磁コイル35は、直流電流が供給されることにより誘導磁束を発生させる。
本実施例では、ロータ巻線回路40として、誘導コイル34とダイオード41と界磁コイル35とを結線した構成を用いたが、これに限らず、例えば誘導コイル34とダイオード41とを結線した構成としてもよい。
(車両への搭載例)
次に、図5を参照して、上述のように構成されたモータ1の車両500への搭載例について説明する。車両500は、エンジン200を発電機の動力源として用い、車両の駆動力源としてモータを用いる、レンジエクステンダー式の電動車両である。
図5に示すように、本実施例のモータ1は、車両500において、インナロータ30の回転軸30Aがエンジン200に接続され、アウタロータ20の回転軸20Aがトランスミッション300に接続されている。
車両500には、電源80が搭載されている。電源80は、第1の電源回路81と、第2の電源回路82と、第1の電源回路81及び第2の電源回路82に接続されたバッテリ83とを含んで構成されている。第1の電源回路81及び第2の電源回路82としては、それぞれ三相交流を出力可能なインバータが用いられる。
第1の電源回路81には、W相、V相、U相の励磁コイル13が接続されるようになっている。第1の電源回路81は、バッテリ83から入力された直流を交流に変換して三相交流としてW相、V相、U相の励磁コイル13に供給するものである。
第2の電源回路82には、W相、V相、U相の電機子コイル12が接続されるようになっている。第2の電源回路82は、バッテリ83から入力された直流を交流に変換して三相交流としてW相、V相、U相の電機子コイル12に供給するものである。
第1の電源回路81及び第2の電源回路82は、コントローラ100に接続されており、当該コントローラ100によってそれぞれの電源周波数が制御されるようになっている。
車両500において、磁束変調原理によりアウタロータ20を例えば1000[r/min]で駆動させているとき、アウタロータ20の電気的駆動周波数は「1000×9/60=150[Hz]」となる。このとき、ステータ10の回転磁界は、アウタロータ20の電気的駆動周波数の1.5倍の225[Hz]で励磁することとなる。
ステータ10の回転磁界を225[Hz]で励磁すると、インナロータ30はステータ10の回転磁界と同期して回転するため、「(225/6)×60=2250[r/min]」でインナロータ30を回転させることができる。
これにより、車両500においては、アウタロータ20からトランスミッション300に入力される回転を走行に適した回転速度としつつ、エンジン200を高回転領域で駆動させることができる。
このため、モータ1を搭載した車両500では、最適燃費となるような運転効率のよい動作点でエンジン200を駆動させて発電を行い、その発電電力を第2の電源回路82を介してバッテリ83に充電することができる。一方で、バッテリ83から第2の電源回路82を介して供給される三相交流によってアウタロータ20をインナロータ30よりも低い回転速度で回転させて、トランスミッション300を介して車両500を走行させることができる。このように、モータ1を搭載した車両500では、モータ1において、インナロータ30を回生駆動させつつ、アウタロータ20を力行駆動させることができる。
(制御例)
次に、本実施例のモータ1を上述した車両500に搭載した場合における、アウタロータ20及びインナロータ30の回転とトルクの制御例について説明する。
車両500は、走行状態や運転状態に応じて例えば第1の制御モードから第4の制御モードを有し、これら4つの制御モードに応じてアウタロータ20及びインナロータ30の回転とトルクが制御される。以下において、アウタロータ20及びインナロータ30の正転方向とは、燃料噴射時のエンジン200の回転方向と同一の回転方向をいう。
以下に説明する各制御モードにおいては、第1の電源回路81及び第2の電源回路82によって、励磁コイル13及び電機子コイル12の電流周波数が制御されることによりアウタロータ20の回転方向が制御される。具体的には、アウタロータ20を正転させる場合、電機子磁束と励磁磁束とが合成された磁束の成分によりアウタロータ20が正転する磁束成分となるように、励磁コイル13及び電機子コイル12の電流周波数を設定する。反対に、アウタロータ20を逆転させる場合、電機子磁束と励磁磁束とが合成された磁束の成分によりアウタロータ20が逆転するような磁束の成分となるように、励磁コイル13及び電機子コイル12の電流周波数を設定する。そして、インナロータ30がステータ10の回転磁界と同期回転することから、アウターロータ20およびインナロータ30が所望の回転速度あるいはトルクが得られるように、電機子コイル12に通電する電流の周波数に応じて、励磁コイル13に通電する電流の周波数を変化させている。また、第1の電源回路81及び第2の電源回路82によって、励磁コイル13及び電機子コイル12に通電される電流位相や電流波高値(振幅)が制御されることによりアウタロータ20及びインナロータ30に発生するトルクが制御される。
第1の制御モードは、車両500を前進させつつ、エンジン200を始動するモードである。この第1の制御モードでは、アウタロータ20及びインナロータ30がともに力行状態で正転方向にトルクを発生するように、コントローラ100によって第1の電源回路81及び第2の電源回路82が制御される。
第2の制御モードは、車両500を前進させつつ、エンジン200の動力により発電を行うモードである。第2の制御モードでエンジン200の動力を用いて発電された発電電力は、アウタロータ20を力行させるための電力として電機子コイル12に供給される。
この第2の制御モードでは、アウタロータ20が力行状態で正転方向にトルクを発生し、かつインナロータ30が回生状態で反転方向にトルクを発生するように、コントローラ100によって第1の電源回路81及び第2の電源回路82が制御される。
第3の制御モードは、車両500を後進させつつ、エンジン回転数を調整するモードである。エンジン回転数を調整する場合としては、例えばバッテリ83のSOC(State Of Charge)が高く、発電による回生トルクを発生させることができない場合などがあり、この場合、エンジン200の回転数が抑制される。
この第3の制御モードでは、アウタロータ20が力行状態で反転方向にトルクを発生し、かつインナロータ30が力行状態で反転方向にトルクを発生するように、コントローラ100によって第1の電源回路81及び第2の電源回路82が制御される。
ここで、第3の制御モードでは、アウタロータ20の回転方向が第1の制御モードと反対となる。アウタロータ20の回転方向を第1の制御モードに対して反転させる場合には、第1の電源回路81によって励磁コイル13の電流の周波数を、電機子磁束と励磁磁束とが合成された磁束の成分がアウタロータ20を逆転させるような磁束の成分となるよう制御する。これにより、ステータ10からアウタロータ20に鎖交する回転磁界が第1の制御モード時と反対となり、アウタロータ20の回転方向が第1の制御モードに対して反転する。
第4の制御モードは、例えば減速時に車輪から伝達される逆駆動トルク等の外力によってアウタロータ20を介して発電しつつ、エンジン回転数を調整するモードである。
この第4の制御モードでは、アウタロータ20が回生状態で反転方向にトルクを発生し、かつインナロータ30が回生状態で反転方向にトルクを発生するように、コントローラ100によって第1の電源回路81及び第2の電源回路82が制御される。
なお、上述の第1から第4の制御モードは、逆転することが想定されていないエンジン200をインナロータ30に接続しているため、インナロータ30は常に正転していることを前提としている。しかしながら、逆転が許容される負荷がインナロータ30に接続される場合、電機子コイル12から発生する回転磁界の回転方向を逆方向とさせてインナロータ30を逆転させてもよい。この場合、インナロータ30を反転させるために、電機子コイル12から発生する回転磁界の回転方向が逆相となるように、電機子コイル12に通電する電流の電流位相を制御(変更)すればよい。
ただし、電機子コイル12に通電する電流の電流位相が変化すると、電機子磁束と励磁磁束とが合成された磁束の成分が変化することから、これに応じて、電機子磁束と励磁磁束とが合成された磁束の成分がアウタロータ20を正転又は逆転するような磁束の成分となるように、励磁コイル13に通電する電流の周波数を変更する必要がある。
(発明の作用効果)
以上のように、本実施例のモータ1によれば、電機子コイル12がステータ10のヨーク部14に巻かれ、かつ励磁コイル13が第1のステータティース15Aに巻かれているので、電機子コイル12から発生する電機子磁束と励磁コイル13から発生する励磁磁束とが第1のステータティース15Aやヨーク部14において干渉しても、これら磁束をアウタロータ20及びインナロータ30のいずれかに流すことができる。加えて、第1のステータティース15Aと第2のステータティース15Bとが径方向で重なるようにヨーク部14に配置されることにより、より一層干渉した磁束をアウタロータ20及びインナロータ30のいずれかに流すことができる。このため、本実施例のモータ1は、電機子コイル12から発生する電機子磁束が励磁コイル13から発生する励磁磁束によって打ち消されて弱められてしまうことを防止することができる。
また、本実施例のモータ1によれば、励磁コイル13及び電機子コイル12のそれぞれに通電する電流を供給する電源回路がそれぞれ異なるので、励磁コイル13及び電機子コイル12のそれぞれに通電する電流を別々に制御することができる。このため、本実施例のモータ1によれば、励磁コイル13に通電される電流の周波数、電流波高値(振幅)及び電流位相と、電機子コイル12に通電される電流の周波数、電流波高値(振幅)及び電流位相と、を別々に制御することができ、磁気変調モータとしてのモータ出力の範囲を拡大することができる。
また、本実施例のモータ1によれば、励磁コイル13及び電機子コイル12がそれぞれ独立の第1の電源回路81及び第2の電源回路82によって制御されるので、例えば励磁コイル13及び電機子コイル12のそれぞれに通電される電流の周波数を、電機子磁束と励磁磁束とが合成された磁束の成分がアウタロータ20を逆転させるような磁束の成分となるような周波数に変更することにより、アウタロータ20の回転方向を反転させることができる。このため、本実施例のモータ1は、モータ出力の範囲を拡大することができる。
また、本実施例のモータ1によれば、電機子コイル12を構成する一対の電機子巻線12A,12Bが互いの磁化方向が反対方向となるように、例えば図2に示す向きに電流が流れた場合に互いの磁化方向が対向するように、電機子巻線12A,12Bの巻方向が設定されている。このため、本実施例のモータ1によれば、電機子巻線12Aから発生する電機子磁束と電機子巻線12Bから発生する電機子磁束とが互いに反発し、第1のステータティース15A及び第2のステータティース15Bを介してアウタロータ20及びインナロータ30に流すことができる。この結果、電機子磁束をアウタロータ20及びインナロータ30にバランスよく鎖交させることができる。
また、本実施例のモータ1によれば、インナロータ30が誘導コイル34及び界磁コイル35を有し、誘導コイル34に整流素子としてダイオード41を介して界磁コイル35が接続されている。これにより、本実施例のモータ1は、ステータ10で不可避に発生する第2次空間高調波を利用してインナロータ30を自励することができ、モータ出力を向上させることができる。
また、本実施例のモータ1によれば、高価な磁石を使用しないため、低コスト化を図ることができ、モータ1の重量も低減させることができる。
また、本実施例のモータ1によれば、電機子コイル12を集中巻によりステータ10のヨーク部14にトロイダル巻したので、電機子巻線の周長を短くでき、組立性を向上させることができ、ステータ10の機械的強度を向上させることができる。
また、本実施例のモータ1によれば、アウタロータ20とインナロータ30とで1つのステータ10を共用する構造のため、ステータの体積及び質量を削減でき、コンパクトで軽量かつ低コストな駆動システムを実現することができる。
なお、本実施例においては、上述した構成のステータ10をラジアルギャップモータとしてのモータ1に適用したが、上述した構成のステータ10は後述するようにアキシャルギャップモータのステータとしても用いることができる。
また、本実施例においては、インナロータ30として自己励磁可能な巻線界磁形のロータを用いたが、これに限らず、インナロータ30として、磁石式同期モータに用いられるような永久磁石を有するロータを用いてもよい。
また、本実施例においては、ステータ10のヨーク部14に電機子コイル12が巻かれ、第1のステータティース15Aに励磁コイル13が巻かれた構成について説明したが、これに限らず、ステータ10のヨーク部14に励磁コイル13がトロイダル巻で巻かれ、かつ第1のステータティース15Aに電機子コイル12が巻かれた構成としてもよい。
この場合、励磁コイル13は、周方向に隣り合う励磁コイル同士で巻方向が逆向きで、かつ磁化方向が第1のステータティース15A及び第2のステータティース15Bに向かうよう巻方向が設定される。これにより、周方向に隣り合う一対の励磁コイル13に挟まれた第1のステータティース15A及び第2のステータティース15Bに、当該一対の励磁コイル13からそれぞれの励磁磁束を対向するように向かわせることができる。この結果、当該一対の励磁コイル13の励磁磁束を、当該一対の励磁コイル13に挟まれた第1のステータティース15Aに巻かれた電機子コイル12の電機子磁束と合成されてアウタロータ20及びインナロータ30のいずれかに流すことができる。したがって、電機子コイル12から発生する電機子磁束が励磁コイル13から発生する励磁磁束によって打ち消されて弱められてしまうことが防止される。
(第1の変形例)
本実施例に係るモータ1としては、励磁コイル13及び電機子コイル12のそれぞれに交流電流が通電される構成に限らず、例えば励磁コイル13に交流電流が通電され、電機子コイル12に直流電流が通電される構成としてもよい。
この場合、電機子コイル12に直流電流を通電する第2の電源回路82としては、直流入力直流出力の電源回路であるDC/DCコンバータを用いる。
この第1の変形例に係るモータ1では、励磁コイル13の回転磁界によって発生する磁束を電機子磁束として、この電機子磁束を電機子コイル12の静止磁界から発生する静止磁束によって磁束変調させた磁束によりアウタロータ20を回転させることができる。また、第1の変形例に係るモータ1は、上記電機子磁束をインナロータ30に鎖交させることによりインナロータ30をアウタロータ20の回転速度と異なる回転速度で回転させることができる。
(第2の変形例)
本実施例に係るモータ1としては、励磁コイル13及び電機子コイル12のそれぞれに交流電流が通電される構成に限らず、例えば励磁コイル13に直流電流が通電され、電機子コイル12に交流電流が通電される構成としてもよい。この場合、励磁コイル13は、周方向に隣り合う励磁コイル13同士で巻方向が逆向きとなるよう各第1のステータティース15Aに巻かれる。
この場合、励磁コイル13に直流電流を通電する第1の電源回路81としては、直流入力直流出力の電源回路であるDC/DCコンバータを用いる。
この第2の変形例に係るモータ1では、電機子コイル12の回転磁界によって発生する電機子磁束を励磁コイル13の静止磁界から発生する静止磁束によって磁束変調させた磁束によりアウタロータ20を回転させることができる。また、第2の変形例に係るモータ1は、上記電機子磁束をインナロータ30に鎖交させることによりインナロータ30をアウタロータ20の回転速度と異なる回転速度で回転させることができる。
本実施例及び上述の各変形例では、ラジアルギャップモータを例に説明したが、本発明をアキシャルギャップモータに適用してもよい。この場合、アウタロータ20及びインナロータ30は、ステータ10を挟んで軸方向に配置される。具体的には、アウタロータ20は、ステータ10に対して軸方向の一方向から対面するよう配置され、インナロータ30は、ステータ10に対してアウタロータ20と異なる方向である軸方向の他方向から対面するよう配置される。本実施例では、第1のステータティース15Aと第2のステータティース15Bとは、径方向で重なる位置に配置した。しかし、上述したように、アウタロータ20及びインナロータ30がいずれもステータ10を挟んで軸方向に対面するアキシャルギャップロータである場合、第1のステータティース15Aと第2のステータティース15Bとを軸方向で重なる位置に配置することが好ましい。
また、アウタロータ20及びインナロータ30のいずれか一方をラジアルギャップモータとし、他方をアキシャルギャップモータとしてもよい。この場合、アウタロータ20及びインナロータ30のうちラジアルギャップモータとなる側のロータがステータ10の径方向の外方側又は径方向の内方側に配置され、アキシャルギャップモータとなる側のロータがステータ10の軸方向の一端側又は軸方向の他端側に配置される。したがって、アウタロータ20とインナロータ30とは、互いに異なる方向からステータ10に対して対面するよう配置される。
この場合における、アウタロータ20側に突出する第1のステータティース15Aの突出方向及びインナロータ30側に突出する第2のステータティース15Bの突出方向は、それぞれアウタロータ20及びインナロータ30の配置によって変化する。例えば、アウタロータ20がステータ10の軸方向の一端側に配置される場合、第1のステータティース15Aの突出方向は、軸方向の一端側となる。つまり、第1のステータティース15Aと第2のステータティース15Bとは、ヨーク部14において互いに異なる方向に突出している。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更
が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に
含まれることが意図されている。
1 モータ
10 ステータ
12 電機子コイル(第2のコイル)
12A,12B 電機子巻線(一対の巻線)
13 励磁コイル(第1のコイル)
14 ヨーク部
15A 第1のステータティース(ステータティース)
15B 第2のステータティース
20 アウタロータ(第1のロータ)
30 インナロータ(第2のロータ)
32 インナロータティース(ロータティース)
34 誘導コイル
35 界磁コイル
40 ロータ巻線回路
41 ダイオード(整流素子)
81 第1の電源回路(第1の電源)
82 第2の電源回路(第2の電源)
100 コントローラ

Claims (7)

  1. 第1の電源から電力が供給される第1のコイルと第2の電源から電力が供給される第2のコイルとを有するステータと、
    前記ステータに対して相対回転可能な第1のロータと、
    前記ステータに対して前記第1のロータと異なる方向から対面するよう配置され、前記ステータに対して相対回転可能な第2のロータと、を備え、
    前記ステータは、
    前記第1のロータ側に突出した複数のステータティースと、
    前記複数のステータティースが周方向に並んで配置された環状のヨーク部と、を有し、
    前記第1のコイルは、前記ステータティースに巻かれており、
    前記第2のコイルが前記ヨーク部に巻かれていることを特徴とするモータ。
  2. 前記第2のコイルは、前記第2の電源から所定周波数の交流電流が通電され、
    前記第1のコイルは、前記第1の電源から前記所定周波数と異なる周波数の交流電流が通電されることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記第1のコイルは、前記第1の電源から交流電流が通電され、
    前記第2のコイルは、前記第2の電源から直流電流が通電されることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 前記第1のコイルは、前記第1の電源から直流電流が通電され、
    前記第2のコイルは、前記第2の電源から交流電流が通電されることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  5. 前記第2のコイルには、三相交流が通電され、
    前記第2のコイルは、前記ステータティースを挟んで周方向に隣り合う一対の巻線からなり、
    前記一対の巻線は、同相の電流が流れ、かつ巻方向が互いに逆向きとなるよう周方向に隣り合うステータティース間において前記ヨーク部に巻かれていることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項4のいずれか1項に記載のモータ。
  6. 前記一対の巻線は、周方向に隣り合う該一対の巻線ごとに互いに異なる相の電流が通電されるよう配線されており、
    前記巻線は、周方向に隣り合う巻線同士で巻方向が互いに逆向きであることを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  7. 前記第2のロータは、前記ステータ側に突出した複数のロータティースを有し、
    前記ロータティースには誘導コイルが巻かれており、
    前記誘導コイルには整流素子が接続されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ。

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