JP2003192299A - バッテリーフォークリフト - Google Patents

バッテリーフォークリフト

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JP2003192299A
JP2003192299A JP2001395575A JP2001395575A JP2003192299A JP 2003192299 A JP2003192299 A JP 2003192299A JP 2001395575 A JP2001395575 A JP 2001395575A JP 2001395575 A JP2001395575 A JP 2001395575A JP 2003192299 A JP2003192299 A JP 2003192299A
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JP
Japan
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permanent magnet
battery
machine
fork
magnet type
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JP2001395575A
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Masanao Murata
正直 村田
Yoshito Hayashi
義人 林
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギーのロスが少ないバッテリーフォー
クリフトを提供する。 【解決手段】 直流電流を出力するバッテリー15と、
直流電流を交流電流に変換するインバータ14と、交流
電流によって駆動される永久磁石式交流機9とを設け、
永久磁石式交流機9は、フォークを昇降させる昇降部、
フォークを傾けるチルト部、バッテリーフォークリフト
を走行させる走行部、またはバッテリーフォークリフト
の走行方向を制御するステアリング部を駆動し、前記各
部のうちのいずれかがエネルギーを発する場合には、永
久磁石式交流機9は、前記各部のうちのいずれかが発す
るエネルギーによって回転させられ、この回転によって
交流電流を発し、インバータ14は、永久磁石式交流機
9が発する交流電流を直流電流に変換し、バッテリー1
5は、直流電流を充電するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IPMモータ(In
terior Permanent Magnet Motor;永久磁石式交流機)を
備えた、バッテリーで駆動されるフォークリフトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のバッテリーフォークリフ
トのフォークの昇降またはチルト機構の一例を示す構成
図である。
【0003】まず、この図がフォークの昇降機構である
場合の構成および動作を説明する。バッテリー15が出
力する直流電流が、チョッパー23によってオン/オフ
され、オン/オフが繰り返される波形が、DCモータ2
4に供給される。DCモータ24は油圧ポンプ8を駆動
し、この油圧ポンプ8は油圧を発生する。この油圧が、
配管および比例弁7を介して、リフトシリンダ5に与え
られる。すると、リフトシリンダ5が動作し、フォーク
が昇降する。
【0004】制御装置13は、チョッパー23における
オン/オフの比率を制御し、これにより、DCモータ2
4の回転速度やトルクが制御され、リフトシリンダ5の
動作速度等が制御され、フォークの昇降速度等が制御さ
れる。
【0005】次に、この図がフォークのチルト機構であ
る場合の構成および動作を説明する。バッテリー15が
出力する直流電流が、チョッパー23によってオン/オ
フされ、オン/オフが繰り返される波形が、DCモータ
24に供給される。DCモータ24は油圧ポンプ8を駆
動し、この油圧ポンプ8は油圧を発生する。この油圧
が、配管および比例弁6を介して、チルトシリンダ4に
与えられる。すると、チルトシリンダ4が動作し、フォ
ークが傾く。
【0006】制御装置13は、チョッパー23における
オン/オフの比率を制御し、これにより、DCモータ2
4の回転速度やトルクが制御され、チルトシリンダ4の
動作速度等が制御され、フォークが傾く速度等が制御さ
れる。
【0007】図8は、従来のバッテリーフォークリフト
の走行部の一例を示す構成図である。バッテリー15が
出力する直流電流が、チョッパー23によってオン/オ
フされ、オン/オフが繰り返される波形が、DCモータ
24に供給される。DCモータ24は減速機22を駆動
し、この減速機22が出力する回転力が、フォークリフ
トの車輪1Aに伝達される。
【0008】制御装置13は、チョッパー23における
オン/オフの比率を制御し、これにより、DCモータ2
4の回転速度やトルクが制御され、車輪1Aの回転速度
等が制御され、フォークリフトの走行速度等が制御され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】DCモータは、高精度
なトルク制御ができないため、DCモータの容量を実負
荷より大きくしておき、実負荷より大きなトルクを発生
させ、油圧ポンプが発生する油圧をバイパス回路(比例
弁)によって逃がすことで、細かいトルク設定をしてい
た。このため、フォークリフトの各部を駆動する際に、
エネルギーのロスがあった。
【0010】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、フォークリフトの各部を駆動する際に、
エネルギーのロスが少ないバッテリーフォークリフトを
提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、直流電流を出力するバッテリーと、このバッテリー
が出力する直流電流を交流電流に変換し、変換した交流
電流を出力するインバータと、このインバータが出力す
る交流電流によって駆動される永久磁石式交流機とを有
するバッテリーフォークリフトであって、前記永久磁石
式交流機は、フォークを昇降させる昇降部、フォークを
傾けるチルト部、バッテリーフォークリフトを走行させ
る走行部、またはバッテリーフォークリフトの走行方向
を制御するステアリング部を駆動し、前記各部のうちの
いずれかがエネルギーを発する場合には、前記永久磁石
式交流機は、前記各部のうちのいずれかが発するエネル
ギーによって回転させられ、この回転によって交流電流
を発し、前記インバータは、前記永久磁石式交流機が発
する交流電流を直流電流に変換し、変換した直流電流を
出力し、前記バッテリーは、前記インバータが出力した
直流電流を充電することを特徴とするバッテリーフォー
クリフトである。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記永久磁石式
交流機が駆動する昇降部は、前記永久磁石式交流機によ
って駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプが発する
油圧を伝達する配管と、この配管によって伝達された油
圧でフォークを昇降させるリフトシリンダとを有するこ
とを特徴とする請求項1に記載のバッテリーフォークリ
フトである。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記永久磁石式
交流機が駆動するチルト部は、前記永久磁石式交流機に
よって駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプが発す
る油圧を伝達する配管と、この配管によって伝達された
油圧でフォークを傾けるチルトシリンダとを有すること
を特徴とする請求項1に記載のバッテリーフォークリフ
トである。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記永久磁石式
交流機が駆動する走行部は、前記永久磁石式交流機によ
って駆動される減速機と、この減速機が発する回転力に
よって回転させられる車輪とを有することを特徴とする
請求項1に記載のバッテリーフォークリフトである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態にお
けるバッテリーフォークリフトに内蔵されるフォークの
昇降またはチルト機構の構成を示す概念図である。
【0016】まず、この図がフォークの昇降機構である
場合の構成および動作を説明する。バッテリー15は、
直流電流を出力し、この直流電流が、インバータ14に
入力される。インバータ14は、入力された直流電流を
交流電流に変換し、変換した交流電流を出力する。この
交流電流が、IPMモータ9に供給される。すると、こ
のIPMモータ9は、回転力を発生し、この回転力で油
圧ポンプ8を駆動する。すると、この油圧ポンプ8は油
圧を発生する。この油圧が、配管および比例弁7を介し
て、リフトシリンダ5に与えられる。すると、リフトシ
リンダ5が動作し、フォークが昇降する。
【0017】制御装置13は、インバータ14を制御
し、このインバータ14が出力する交流電流の周波数等
を制御する。これにより、IPMモータ9の回転速度や
トルクが制御され、リフトシリンダ5の動作速度等が制
御され、フォークの昇降速度等が制御される。
【0018】さらに、IPMモータ9は回生制御が可能
である。すなわち、フォークを下降させる場合、フォー
クがもっていた位置エネルギーによって油圧が発生し、
この油圧が、配管および比例弁7を介して伝達され、油
圧ポンプ8に油が戻される。戻された油圧によって油圧
ポンプ8が回転させられ、この油圧ポンプ8と連結され
たIPMモータ9も回転させられる。すると、IPMモ
ータ9は、この回転により、交流電流を発電する。発電
された交流電流は、インバータ14に入力される。
【0019】このとき、制御装置13はインバータ14
を制御し、このインバータ14は、入力された交流電流
を直流電流に変換し、変換した直流電流を出力する。出
力された直流電流はバッテリー15に戻され、バッテリ
ー15が充電される。
【0020】次に、この図がフォークのチルト機構であ
る場合の構成および動作を説明する。バッテリー15
は、直流電流を出力し、この直流電流が、インバータ1
4に入力される。インバータ14は、入力された直流電
流を交流電流に変換し、変換した交流電流を出力する。
この交流電流が、IPMモータ9に供給される。する
と、このIPMモータ9は、回転力を発生し、この回転
力で油圧ポンプ8を駆動する。すると、この油圧ポンプ
8は油圧を発生する。この油圧が、配管および比例弁6
を介して、チルトシリンダ4に与えられる。すると、チ
ルトシリンダ4が動作し、フォークが傾く。
【0021】制御装置13は、インバータ14を制御
し、このインバータ14が出力する交流電流の周波数等
を制御する。これにより、IPMモータ9の回転速度や
トルクが制御され、チルトシリンダ4の動作速度等が制
御され、フォークが傾く速度等が制御される。
【0022】この場合にも、IPMモータ9は回生制御
が可能である。すなわち、フォークの傾きを増すことに
よってフォークが下降させられる場合、フォークがもっ
ていた位置エネルギーによって油圧が発生し、この油圧
が、配管および比例弁6を介して、油圧ポンプ8に戻さ
れる。戻された油圧によって油圧ポンプ8が回転させら
れ、この油圧ポンプ8と連結されたIPMモータ9も回
転させられる。すると、IPMモータ9は、この回転に
より、交流電流を発電する。発電された交流電流は、イ
ンバータ14に入力される。
【0023】このとき、制御装置13はインバータ14
を制御し、このインバータ14は、入力された交流電流
を直流電流に変換し、変換した直流電流を出力する。出
力された直流電流はバッテリー15に戻され、バッテリ
ー15が充電される。
【0024】図2は、本発明を、フォークリフトの走行
部に適用した例の構成を示す概念図である。バッテリー
15は、直流電流を出力し、この直流電流が、インバー
タ14に入力される。インバータ14は、入力された直
流電流を交流電流に変換し、変換した交流電流を出力す
る。この交流電流が、IPMモータ9に供給される。す
ると、このIPMモータ9は、回転力を発生し、この回
転力で減速機22を駆動する。この減速機22が出力す
る回転力が、フォークリフトの車輪1Aに伝達される。
【0025】制御装置13は、インバータ14を制御
し、このインバータ14が出力する交流電流の周波数等
を制御する。これにより、IPMモータ9の回転速度や
トルクが制御され、車輪1Aの回転速度等が制御され、
フォークリフトの走行速度等が制御される。
【0026】この場合にも、IPMモータ9は回生制御
が可能である。すなわち、走行するフォークリフトを減
速させる場合、フォークリフトがもっていた運動エネル
ギーによって車輪1Aが回転させられ、この回転が減速
機22を介してIPMモータ9に伝達される。すると、
IPMモータ9は、この回転により、交流電流を発電す
る。発電された交流電流は、インバータ14に入力され
る。
【0027】このとき、制御装置13はインバータ14
を制御し、このインバータ14は、入力された交流電流
を直流電流に変換し、変換した直流電流を出力する。出
力された直流電流はバッテリー15に戻され、バッテリ
ー15が充電される。
【0028】なお、本発明を、バッテリーフォークリフ
トの走行方向を制御するステアリング部の駆動に適用す
ることも可能である。
【0029】図3は、上述したフォークの昇降、チルト
および走行機構を備えたフォークリフトの全体構成図で
ある。この図を参照し、このフォークリフトの構成を説
明する。符号1はフォークリフトの車体、符号1Aは、
車体1を走行させる車輪である。符号2は、車体1に、
チルト機構の一部であるチルトシリンダ4を介して支持
されたマストである。符号3は、マスト2に、図示して
いない昇降機構を介して支持されたフォークである。マ
スト2には、昇降機構の一部であるリフトシリンダ5が
取り付けられている。
【0030】チルトシリンダ4は、比例弁6が有する前
傾比例弁6Aと後傾比例弁6Bを介して油圧ポンプ8に
連絡されており、リフトシリンダ5は、比例弁7が有す
る上昇比例弁7Aと下降比例弁7Bを介して油圧ポンプ
8に連絡されている。符号9は、油圧ポンプ8を駆動す
るIPMモータ、符号10は油タンクである。
【0031】符号11はチルトレバー、符号12はリフ
トレバーであって、共に図示していない運転台に配設さ
れている。これらのチルトレバー11およびリフトレバ
ー12が出力するレバー操作信号は、フォークリフトの
各部を制御する制御装置(CPU)13に入力されてい
る。
【0032】制御装置13は、インバータ14を制御す
る。バッテリー15が出力する直流電流は、インバータ
14によって交流電流に変換され、IPMモータ9に送
られる。IPMモータ9が発電機として動作する回生制
御の状態、すなわち油圧ポンプ8がIPMモータ9を回
転させている状態においては、インバータ14は、IP
Mモータ9が発電する交流電流を直流電流に変換し、変
換した直流電流をバッテリー15に戻し、バッテリー1
5を充電する。
【0033】図4は、上述したフォークのチルト機構の
構成を示す図である。マスト2は、チルトシリンダ4を
介して車体1によって支持されている。チルトシリンダ
4は、前傾比例弁6Aと後傾比例弁6Bを介して油圧ポ
ンプ8に連絡されている。油圧ポンプ8は、IPMモー
タ9によって駆動される。符号10は油タンクである。
【0034】チルト動作について簡単に説明する。チル
トレバー11をニュートラル位置から前へ倒すと、チル
トレバー11に内蔵されているレバー操作量検知手段
(図示していない)がオンして、チルトレバー11の操
作量に応じたレバー操作信号(前傾信号)が制御装置1
3に送られる。制御装置13は、入力した前傾信号の値
に応じたモータ速度指令をインバータ14に送る。これ
と共に、制御装置13は、入力した前傾信号の値に応じ
た弁制御指令を前傾比例弁6Aに送る。前傾比例弁6A
は弁制御指令に応じた開弁度まで開弁する。これによ
り、チルトシリンダ4内に、ロッドを押し出す向きに油
が流入し、ロッドの押し出しによりマスト2が前傾し、
これによりフォーク3も前傾する。
【0035】チルトレバー11をニュートラル位置から
後ろへ倒すと、チルトレバー11に内蔵されているレバ
ー操作量検知手段(図示していない)がオンして、チル
トレバー11の操作量に応じたレバー操作信号(後傾信
号)が制御装置13に送られる。制御装置13は、入力
した後傾信号の値に応じたモータ速度指令をインバータ
ー14に送る。これと共に、制御装置13は、入力した
後傾信号の値に応じた弁制御指令を後傾比例弁6Bに送
る。後傾比例弁6Bは弁制御指令に応じた開弁度まで開
弁する。これにより、チルトシリンダ4内に、ロッドを
引き込む向きに油が流入し、ロッドの引き込みによりマ
スト2が後傾し、これによりフォーク3も後傾する。
【0036】次に、本実施形態におけるバッテリーフォ
ークリフトに使用されるIPMモータについて説明す
る。IPMモータとは、Interior Permanent Magnet Mo
torの略称であり、永久磁石式交流機、埋込磁石型同期
電動機、埋込型永久磁石モータ等と呼ばれる新しいAC
(交流)モータである。IPMモータは、回転するモー
タの軸に取り付けられたロータの中に、コイルではなく
永久磁石を埋め込んだモータであり、特に、その省エネ
ルギー効果が評価されている。IPMモータの特長は、
以下の通りである。 1.パワーコントロール範囲が広く、きめ細かな制御が
できる。 2.永久磁石と鉄芯で構成されているので、発熱が少な
く、高効率である。 3.これまでのモータに比べ、高速域でも高トルクが得
られる。 4.ブラシがないので、小型・軽量でメンテナンスフリ
ーである。
【0037】ところで、近年、各種の電動車両に、DC
(直流)モータの代わりに、AC(交流)モータが用い
られるようになってきている。また、電動車両の省エネ
ルギー化の要請により、モータの高効率化のニーズが高
まっている。これらの条件を満足するモータとして、上
述したIPMモータが検討されるようになった。
【0038】IPMモータは、ロータコア内を極数に応
じて切り欠き、その空間に永久磁石を埋め込んだロ一夕
を使用する。このIPMモータは、一般の永久磁石同期
電動機(SPMモータ)と同様に、永久磁石が発生する
磁界を利用するため、誘導電動機のようなACモータに
比べて高効率であり、さらに、リラクタンストルクも利
用できるため、さらなる効率アップが可能であり、その
省エネルギー効果が評価されている。また、SPMモー
タに比べ、磁石がロータコア内に埋設されているため、
遠心力に対して強く、また、弱め磁束制御が可能なた
め、高速運転が可能である。
【0039】図5は、上述したIPMモータ9の構成を
示す断面図である。IPMモータ9は、ロータ16とス
テータ17とからなる。ロータ16は、コア内を極数
(図示例では2極)に応じて切り欠き、その空隙に永久
磁石18を埋め込んだものである。ステータ17は、通
常の同期モータと同様に、U相、V相、W相の三相交流
電圧を与え、三相電流を流すと、回転磁界を発生する固
定コイルを有する。
【0040】永久磁石18をロータ16に埋め込むこと
により、磁気特性が大きく変化する。ここで、挿入され
た永久磁石18のS極からN極に向かう軸をd軸(dire
ct axis)、そこから電気角で90度ずれた方向にq軸
(quardratute axis)を定義する。d軸磁気回路を通る
磁束は、ロータ16とステータ17の間の空隙に加え
て、二つの永久磁石18の厚みを交差しなければならな
い。永久磁石18の透磁率は、ほぼ真空の透磁率である
ため、d軸上には永久磁石18の厚みの分の空隙がある
ものとみなせる。一方、q軸は、永久磁石18の空隙を
通過することがないため、ステータ17の相インダクタ
ンスは、ロータ16のq軸方向で著しく高くなる。その
ため、突極性も通常の同期モータとは逆の逆突極性とな
る。
【0041】図6は、本実施形態に使用されるバッテリ
ー15を充電する回路の構成を示すブロック図である。
フォークリフトの各部を制御する制御装置13が、充電
信号Saを充電制御部19に供給する。制御装置13か
ら充電信号Saが出力されると、あらかじめ設定された
期間(例えば、4時間)経過後、充電信号Saの出力が
停止される。充電制御部19は、充電信号Saが供給さ
れている期間、動作状態となり、バッテリー15を充電
する。なお、符号20は、AC200Vを降圧させるト
ランス、符号21は、交流を直流に変換する整流器であ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、回生制御が可能とな
り、また、精度の高いトルク制御が可能なため、従来の
ようにバイパス回路等によってエネルギーを無駄にする
必要がないので、エネルギーのロスが少なく、効率のよ
いバッテリーフォークリフトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるバッテリーフォ
ークリフトに内蔵されるフォークの昇降またはチルト機
構の構成を示す概念図である。
【図2】 本発明を、フォークリフトの走行部に適用し
た例の構成を示す概念図である。
【図3】 本発明の一実施形態におけるフォークの昇
降、チルトおよび走行機構を備えたフォークリフトの全
体構成図である。
【図4】 本発明の一実施形態におけるフォークのチル
ト機構の構成を示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態におけるIPMモータ9
の構成を示す断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態に使用されるバッテリー
15を充電する回路の構成を示すブロック図である。
【図7】 従来のバッテリーフォークリフトのフォーク
の昇降またはチルト機構の一例を示す構成図である。
【図8】 従来のバッテリーフォークリフトの走行部の
一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 車体 1A 車輪 2 マスト 3 フォーク 4 チルトシリンダ 5 リフトシリンダ 6 比例弁 6A 前傾比例弁 6B 後傾比例弁 7 比例弁 7A 上昇比例弁 7B 下降比例弁 8 油圧ポンプ 9 IPMモータ(永
久磁石式交流機) 10 油タンク 11 チルトレバー 12 リフトレバー 13 制御装置 14 インバータ 15 バッテリー 16 ロータ 17 ステータ 18 永久磁石 19 充電制御部 20 トランス 21 整流器 22 減速機 23 チョッパー 24 DCモータ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F333 AA02 AB13 BA02 BB02 BD02 BE02 FA18 FA32 5H115 PA11 PC06 PG05 PI16 PO17 PU10 PV09 QE10 QE19 QI04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電流を出力するバッテリーと、 このバッテリーが出力する直流電流を交流電流に変換
    し、変換した交流電流を出力するインバータと、 このインバータが出力する交流電流によって駆動される
    永久磁石式交流機とを有するバッテリーフォークリフト
    であって、 前記永久磁石式交流機は、フォークを昇降させる昇降
    部、フォークを傾けるチルト部、バッテリーフォークリ
    フトを走行させる走行部、またはバッテリーフォークリ
    フトの走行方向を制御するステアリング部を駆動し、 前記各部のうちのいずれかがエネルギーを発する場合に
    は、 前記永久磁石式交流機は、前記各部のうちのいずれかが
    発するエネルギーによって回転させられ、この回転によ
    って交流電流を発し、 前記インバータは、前記永久磁石式交流機が発する交流
    電流を直流電流に変換し、変換した直流電流を出力し、 前記バッテリーは、前記インバータが出力した直流電流
    を充電することを特徴とするバッテリーフォークリフ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石式交流機が駆動する昇降部
    は、 前記永久磁石式交流機によって駆動される油圧ポンプ
    と、 この油圧ポンプが発する油圧を伝達する配管と、 この配管によって伝達された油圧でフォークを昇降させ
    るリフトシリンダとを有することを特徴とする請求項1
    に記載のバッテリーフォークリフト。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石式交流機が駆動するチルト
    部は、 前記永久磁石式交流機によって駆動される油圧ポンプ
    と、 この油圧ポンプが発する油圧を伝達する配管と、 この配管によって伝達された油圧でフォークを傾けるチ
    ルトシリンダとを有することを特徴とする請求項1に記
    載のバッテリーフォークリフト。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石式交流機が駆動する走行部
    は、 前記永久磁石式交流機によって駆動される減速機と、 この減速機が発する回転力によって回転させられる車輪
    とを有することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ
    ーフォークリフト。
JP2001395575A 2001-12-27 2001-12-27 バッテリーフォークリフト Pending JP2003192299A (ja)

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