JP2019080438A - 二軸出力誘導機 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率のよい二軸出力誘導機を得る。【解決手段】二軸出力誘導機10は、回転磁束を生成するための巻線を有する固定子14と、前記巻線により生じる磁束により誘起される誘導電流を流す誘導導体を備えた第1回転子16と、前記巻線により生じる磁束により誘起される誘導電流を流す誘導導体を備えた第2回転子12と、前記巻線による生じる磁束に鎖交する永久磁石を備えた磁石回転子18と、第1回転子に接続された第1出力軸24と、第2回転子に接続された中空軸20と、を含む。【選択図】図2
Description
本発明は、2つの出力軸を有する二軸出力誘導機に関する。
特許文献1には、固定子の内側に回転子を配置するモータにおいて、回転子の内側に、外周に複数の永久磁石を取り付けた磁石ロータを設けたものが開示されている。このモータによれば、磁石ロータが固定子の回転磁界に同期して回転することで、モータの効率を改善することができる。また、非特許文献1には、特許文献1とほぼ同様の構成を持つモータが示されている。
特許文献2には、上述のような磁石ロータを有するモータにおいて、磁石ロータの回転遅れを防止するために、ラチェット機構を設けることが開示されている。
柴田他、「回転マグネットを内蔵する高トルク誘導電動機」、電気学会論文誌 D部門誌 Vol.115、No.11、1995
特許文献1および非特許文献1のモータでは出力は一つの軸のみであり、二つの軸を独立に駆動する機能を有していない。また、すべりを大きくしていくとトルク脈動が大きくなり、効率の良い部分を使えないという問題がある。
特許文献2では、ラチェット機構によって、磁石ロータを同期回転することができるが、誘導機では、同期速度でトルクを生じないので効果が少ない。また、ラチェット機構は、静粛性・耐久性・コスト面で不利となる。なお、磁石ロータの回転遅れがトルク脈動の主要因ではないと思われる。すなわち、回転磁界と磁石ロータの磁極の位相差が大きくなるとトルクが大きくなる。このため、位相差が大きくなってトルクが静止摩擦を超えると磁石ロータが回転し、行き過ぎて停止し、また位相差が大きくなると動く、ということを繰り返しているものと思われる。
本発明は、二軸出力の誘導機において、より効率のよいものを提供する。
本発明に係る二軸出力誘導機は、回転磁束を生成するための巻線を有する固定子と、前記巻線により生じる磁束により誘起される誘導電流を流す誘導導体を備えた第1回転子と、前記巻線により生じる磁束により誘起される誘導電流を流す誘導導体を備えた第2回転子と、前記巻線により生じる磁束に鎖交する永久磁石を備えた磁石回転子と、第1回転子に接続された第1出力軸と、第2回転子に接続された第2出力軸と、を含む。
また、第1回転子の回転速度>回転磁束の回転速度>第2回転子の回転速度の関係を有するとよい。
また、第1回転子と、第2回転子とは、径方向に一方が固定子に対し内側、他方が外側に配置されるとよい。
また、第1回転子と、第2回転子とは、軸方向に隣接して配置されるとよい。
また、第1回転子および第2回転子の少なくとも一方と、磁石回転子との間に、粘性抵抗を有する軸受けを配置するとよい。
本発明によれば、効率のよい二軸出力誘導機が得られる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、ここに記載される実施形態に限定されるものではない。
<二軸出力誘導機(2回転子2重配置)>
図1には、2重回転子を用いる二軸出力誘導機の構成例の軸方向から見た断面図、図2には、径方向から見た断面図を示してある。
図1には、2重回転子を用いる二軸出力誘導機の構成例の軸方向から見た断面図、図2には、径方向から見た断面図を示してある。
二軸出力誘導機10は、中心に第1出力軸である回転軸24を有する。回転軸24の外周には磁石回転子18が軸受けを介し回転自在に取り付けられる。この磁石回転子18は、その周面に複数の永久磁石18aが配置されており、周方向にN極、S極が交互に配置されている。この例では、N極2つ、S極2つであり、4極の磁石回転子18となっている。
磁石回転子18の外側には、所定の微小間隙をおいてかご形導体を備える円筒状の内側回転子16が配置されている。この内側回転子16も、回転軸24に回転自在に支持されている。この内側回転子16には、軸方向に伸びる第2出力軸である中空軸20が取り付けられ、この周囲に出力ギヤ22が固定されている。従って、内側回転子16の回転が、中空軸20、出力ギヤ22を介し出力される。
磁石回転子18、内側回転子16を取り囲んで、複数相の固定子巻線を備える円筒状の固定子14が配置されている。固定子14を取り囲んで、かご形導体を備える外側回転子12が配置されている。固定子14は、誘導機のケースなどに固定され、外側回転子12は、回転軸24に固定されている。
このような二軸出力誘導機10において、固定子14の固定子巻線に所定の電流を供給することで、その外側および内側に回転磁界が形成される。外側回転子12、内側回転子16は、かご形導体を備えるものであり、固定子14によって形成された回転磁界により、外側回転子12、内側回転子16上に配置された導体に誘導電流が流れてそれらが回転する。また、磁石回転子18は自由に回転できるため、回転磁界によって回転する。
磁石回転子18が回転することで、磁石回転子18による磁界が生じ、固定子14における励磁電流を減少することができ、誘導機の効率を上昇することができる。また、磁石回転子18を介して、内側回転子16と、外側回転子12間で磁束によるトルクの伝達がなされるため、電気的な損失を低減できる。
また、磁石回転子18と、内側回転子16、外側回転子12との間に粘性抵抗を有する軸受けを設けることが好適である。すなわち、図2における磁石回転子18と回転軸24との間に軸受け26a、および内側回転子16と回転軸24との間の軸受け26bについて、適当な粘性抵抗を有するものにする。回転軸24には、外側回転子12が固定されているため、磁石回転子18は、軸受け26a,26bを介し、内側回転子16と外側回転子12の両方と接続されることになる。従って、軸受け26a,26bに適当な粘性抵抗を与えることで、静止摩擦と動摩擦の差を小さくし、急に回転することを防止することができる。これによって、回転磁界と磁石ロータの磁極の位相差が大きくなってトルクが静止摩擦を超えると磁石ロータが回転し、回転によって行き過ぎて停止し、また位相差が大きくなると動く、ということを防止し、トルクリプルの発生を防止することができる。なお、軸受け26a,26bのいずれか一方にのみ粘性抵抗を付与してもよい。
<2つの回転子の運転制御>
ここで、本実施形態の二軸出力誘導機は、大出力の電動車両の駆動用電動機に好適である。車両の電動機は、その使用状態として、力行と回生の2状態が存在する。また、ハイブリッド車においては、車両の減速のための回生状態だけでなく、発電のために電動機を回生状態とする。特に、SHV(シリーズハイブリッド)モードでは、2つの電動機の一方を力行、他方を回生として運転される。
ここで、本実施形態の二軸出力誘導機は、大出力の電動車両の駆動用電動機に好適である。車両の電動機は、その使用状態として、力行と回生の2状態が存在する。また、ハイブリッド車においては、車両の減速のための回生状態だけでなく、発電のために電動機を回生状態とする。特に、SHV(シリーズハイブリッド)モードでは、2つの電動機の一方を力行、他方を回生として運転される。
本実施形態では複数の誘導機について、一方を力行、他方を回生として運転する際に適切な制御を行う。
一般的に、誘導機は図3に示すような特性を示す。すなわち、すべりが正か負かで力行と回生が切り替わる。2つの回転子(第1回転子および第2回転子:外側回転子12および内側回転子16)の回転数の関係を
第1回転子の回転速度(角速度)ωme>回転磁束の回転速度(角速度)ωi>第2回転子の回転速度(角速度)ωge
に維持するよう制御すれば、本実施形態の二軸出力誘導機の二軸出力を力行と回生として使用できる。なお、第1回転子を外側回転子12、第2回転子を内側回転子16としてもよいし、第1回転子を内側回転子16、第2回転子を外側回転子12としてもよい。また、回転磁束の回転速度ωiの位置と供給電圧を制御することで、二軸の出力トルクも制御することができるが、これについては後述する。
第1回転子の回転速度(角速度)ωme>回転磁束の回転速度(角速度)ωi>第2回転子の回転速度(角速度)ωge
に維持するよう制御すれば、本実施形態の二軸出力誘導機の二軸出力を力行と回生として使用できる。なお、第1回転子を外側回転子12、第2回転子を内側回転子16としてもよいし、第1回転子を内側回転子16、第2回転子を外側回転子12としてもよい。また、回転磁束の回転速度ωiの位置と供給電圧を制御することで、二軸の出力トルクも制御することができるが、これについては後述する。
<システム構成>
図4に、本実施形態の二軸出力誘導機10を用いる動力システムの構成を示す。このシステムにおいて、固定子は誘導発電機IGと誘導電動機IMで共通であり、外側回転子12、内側回転子16のいずれか一方が誘導発電機IGの回転子(IG回転子)、他方が誘導電動機IMの回転子(IM回転子)として機能する。そして、共通の固定子にインバータINVからの電力を供給することで、誘導電動機IGと、誘導電動機IMが駆動される。
図4に、本実施形態の二軸出力誘導機10を用いる動力システムの構成を示す。このシステムにおいて、固定子は誘導発電機IGと誘導電動機IMで共通であり、外側回転子12、内側回転子16のいずれか一方が誘導発電機IGの回転子(IG回転子)、他方が誘導電動機IMの回転子(IM回転子)として機能する。そして、共通の固定子にインバータINVからの電力を供給することで、誘導電動機IGと、誘導電動機IMが駆動される。
内燃機関であるエンジンE/Gは、燃料を燃焼させて動力を出力する。エンジンE/Gは入力エネルギーを動力に変換する原動機の1つである。エンジンE/Gの回転軸には、誘導発電機IGの回転軸の一方側が接続されている。なお、エンジンE/Gと誘導発電機IGの回転軸はクラッチを介し接続することが好適である。
誘導発電機IGはエンジンE/Gからの動力により発電を行うが、モータとしても機能し、電力を供給することで動力を出力する。すなわち、モータとして機能する場合には、固定子に電力を供給し、これによって作られる回転磁界により、電気伝導体の回転子に誘導電流が発生し、すべりに対応した回転トルクが発生する。発電機として機能する場合には、回転子をエンジンE/Gの出力によって回転することで、固定子から発電電力が出力される。
また、システムは誘導電動機IMを有しており、この誘導電動機IMの出力軸は機械負荷としての車輪Tireに接続されている。誘導電動機IMは、誘導発電機IGと同様に電力によって動力を出力し、動力の入力によって発電を行う。
バッテリBATには電力変換装置であるインバータINVの入力側が接続されており、バッテリBATとインバータINVは直流電力を授受する。インバータINVの出力側には、誘導発電機IGと、誘導電動機IMの共通の固定子に接続されており、インバータINVと誘導発電機IG、誘導電動機IMの両方との間で交流電力が授受される。
制御装置Contは、アクセル、ブレーキ操作に従い要求トルクを計算し、要求トルクに見合ったトルクが車輪Tireに供給されるように、エンジンE/G、誘導発電機IG、誘導電動機IMを制御する。また、制御装置Contは、バッテリBATの充電状態から発電量を制御する。
<SHV(シリーズハイブリッド)>
ここで、このシステムでは、SHVモードで動作が可能であり、二軸出力誘導機10の外側回転子12、内側回転子16の一方を誘導発電機IGとして回生、他方を誘導電動機IMとして力行状態とする。
ここで、このシステムでは、SHVモードで動作が可能であり、二軸出力誘導機10の外側回転子12、内側回転子16の一方を誘導発電機IGとして回生、他方を誘導電動機IMとして力行状態とする。
SHVモードの際の誘導発電機IGと、誘導電動機IMの動作について説明する。誘導発電機IGに流れる回生電流と、誘導電動機IMに流れる力行電流の和(合成電流)がインバータINVに流れるインバータ電流となる。誘導発電機IGと誘導電動機IMの電力が釣り合っている場合でも力率の影響でインバータ電流は0にはならない。このインバータ電流は無効電力分の電流である。無効電力は、電圧と電流との位相差が90度となり有効な電力成分を持たない成分である。従って、バッテリBATへの(平均)電流は0となるが、インバータ素子に流れる電流は存在するのでインバータ損失は0にはならない。ただし、単純に両電流を二つのインバータで制御する場合より全体としては損失は減少する。
そして、より高力率な動作点で利用できればインバータ電流を小さくでき、さらに損失を減少させることができる。
図5(a)に誘導発電機IG、図5(b)に誘導電動機IM、図5(c)にインバータINVにおける電圧と、電流を示す(3相であれば1相分)。電圧はすべて同一である。誘導発電機IGでは、図5(a)に示すように電圧と(180−θ1)度異なる回生電流が流れ、誘導電動機IMでは、図5(b)に示すように電圧と+θ2度異なる回生電流が流れ、インバータINVでは、図5(c)に示すように回生電流と力行電流が合算された合成電流が流れる。θ1,θ2は力率角である
<SHVモードでのトルク制御>
車両の場合、車速を計測することができ、アクセル等の操作に応じて要求トルクも決定される。そこで、誘導電動機IMの回転速度と力行トルクは与えられるものとする。そして、この点を維持しながら誘導発電機IGにおける回生トルク(=発電電力)を可変にする制御方法を説明する。
車両の場合、車速を計測することができ、アクセル等の操作に応じて要求トルクも決定される。そこで、誘導電動機IMの回転速度と力行トルクは与えられるものとする。そして、この点を維持しながら誘導発電機IGにおける回生トルク(=発電電力)を可変にする制御方法を説明する。
誘導機のすべりとトルクの関係は、図3に示したとおりである。また、誘導機のトルク特性は比例推移特性と呼ばれる周波数(=角速度)と電圧の大きさに比例して変化する特性を示すことが一般に知られている。一方、インバータINVで交流電圧を供給する場合、2つの誘導機に供給する周波数と電圧の大きさは自由に設定できる。
図6に実線で示すように、電圧の角速度ωiが誘導電動機IMの角速度ωmeと、誘導発電機IGの角速度ωgeの中央にあり、力行トルクと、回生トルクは釣り合っているとする。
ここで、誘導発電機IGにおいてより大きな回生トルクを得るためには、誘導発電機IGのすべりを大きくする必要があるので、電圧の角速度ωiを誘導発電機IGの角速度ωgeから離す(図における左側に移動する)。これにより、誘導発電機IGにおいてより大きな回生トルクが得られる。しかし、そのままでは力行トルクが小さくなってしまう。そこで、電圧の大きさを大きくする。これによって、図6に点線で示すように、誘導電動機IMの力行トルクを維持しつつ、回生トルクを大きくすることができる。すなわち、インバータINVを操作し電圧の角速度ωiを誘導電動機IMの角速度ωmeに近づけるとともに、電圧の大きさを制御することで、力行トルクを要求トルクに維持しつつ、回生トルク(発電電力)を増加することができる。
逆に、誘導発電機IGにおいてより小さい回生トルクを得る場合は、電圧を小さくし、インバータINVの角速度ωiを誘導発電機IGの角速度ωgeに近づける。これによって、図6に一点鎖線で示すように、誘導電動機IMの力行トルクを維持しつつ、回生トルクを小さくすることができる。ただし、力行トルクを維持するのに必要な電圧以下にすることはできないので、力行トルクに依存して一定の発電電力が生じる。
このとき、エンジンE/Gにおいてもスロットルや燃料噴射量等の制御を併用する必要がある。すなわち、誘導発電機IGの発電量は、エンジンE/Gの出力に対応するものであり、両者が均衡するようにエンジンE/Gの動作を制御する。ここで、一般にHV用のエンジンE/Gでは、通常要求パワーに対して最良効率となる最適動作線上で運転するように制御する。図7にエンジンE/Gのエンジン最適動作線(実線)を示す。この最適動作線上に点線で示す燃費の最もよい動作点とすることが好適である。なお、駆動電力と発電電力の差分は電池に充放電することで吸収される。
<二軸出力誘導機の他の例(2回転子並列配置)>
図8には、固定子の内側に、2つの回転子を軸方向に並べた二軸出力誘導機30の構成例(径方向から見た断面図)を示す。
図8には、固定子の内側に、2つの回転子を軸方向に並べた二軸出力誘導機30の構成例(径方向から見た断面図)を示す。
回転軸44には、エンジンE/Gの出力軸が接続される。回転軸44の外周には円筒状のIG回転子32が固定されている。
回転軸44の周囲には誘導電動機IMのIM回転子36がIG回転子32と軸方向に並んで配置されている。IM回転子36は、回転軸44に軸受けなどで回転可能に支持されている。
IM回転子36には、軸方向に伸びる中空軸40が取り付けられ、この周囲に出力ギヤ42が固定されている。従って、IM回転子36の回転が、中空軸40、出力ギヤ42を介し出力される。
そして、IG回転子32、IM回転子36を取り囲んで、円環状の固定子34が配置されている。固定子34によって、IG回転子32、IM回転子36に同様の回転磁界が印加される。
さらに、固定子34を取り囲んで円環状の磁石回転子38が配置されている。この磁石回転子38は、回転軸44に回転自在に取付られている。
このように、この二軸出力誘導機30では、1つの固定子34をIG回転子32、IM回転子36で共有し、それぞれが出力軸として回転軸44、中空軸40を有する。
このような二軸出力誘導機30においても、図1,2の二軸出力誘導機と同様の作用効果が得られる。なお、この二軸出力誘導機30においても、回転軸44と、磁石回転子38、IM回転子36、との間の軸受け46a,46bに適切な粘性抵抗を付与することが好適である。
<実施形態の効果>
誘導機はすべりを変えることでトルクが変わる。このとき、トルクは正負どちらでもよい。誘導発電機IGと、誘導電動機IMを同じ周波数、電圧で駆動し、一方を発電、他方を力行とする。このとき、電力は発電側から力行側へ流れ、バランスしたとき、有効電力分の電流は打ち消し合い、無効電力分のみインバータから供給することになる。従って、インバータ電流を少なくして、インバータINVでの損失を低減できる。特に、誘導発電機IG、誘導電動機IMを高力率で運転することで、無効電流を小さくして、インバータ損失を小さくすることができる。また、誘導発電機IGと誘導電動機IMを1つのインバータINVで駆動することで、素子数低減によるコスト低減ができる。
誘導機はすべりを変えることでトルクが変わる。このとき、トルクは正負どちらでもよい。誘導発電機IGと、誘導電動機IMを同じ周波数、電圧で駆動し、一方を発電、他方を力行とする。このとき、電力は発電側から力行側へ流れ、バランスしたとき、有効電力分の電流は打ち消し合い、無効電力分のみインバータから供給することになる。従って、インバータ電流を少なくして、インバータINVでの損失を低減できる。特に、誘導発電機IG、誘導電動機IMを高力率で運転することで、無効電流を小さくして、インバータ損失を小さくすることができる。また、誘導発電機IGと誘導電動機IMを1つのインバータINVで駆動することで、素子数低減によるコスト低減ができる。
そして、本実施形態では、二軸出力誘導機10が、磁石回転子18を有する。従って、磁石回転子18が固定子14の回転磁界と同期して回転し、二軸出力誘導機10の効率を改善することができる。
10,30 二軸出力誘導機、12 外側回転子、14,34 固定子、16 内側回転子、18,38 磁石回転子、18a 永久磁石、20,40 中空軸、22,42 出力ギヤ、24 回転軸、32 IG回転子、36 IM回転子、BAT バッテリ、Cont 制御装置、E/G エンジン、IG 誘導発電機、IM 誘導電動機、INV インバータ、Tire 車輪。
Claims (5)
- 回転磁束を生成するための巻線を有する固定子と、
前記巻線により生じる磁束により誘起される誘導電流を流す誘導導体を備えた第1回転子と、
前記巻線により生じる磁束により誘起される誘導電流を流す誘導導体を備えた第2回転子と、
前記巻線による生じる磁束に鎖交する永久磁石を備えた磁石回転子と、
第1回転子に接続された第1出力軸と、
第2回転子に接続された第2出力軸と、
を含む、
二軸出力誘導機。 - 請求項1に記載の二軸出力誘導機であって、
第1回転子の回転速度>回転磁束の回転速度>第2回転子の回転速度の関係を有する、
二軸出力誘導機。 - 請求項1または2に記載の二軸出力誘導機であって、
第1回転子と、第2回転子とは、径方向に一方が固定子に対し内側、他方が外側に配置される、
二軸出力誘導機。 - 請求項1または2に記載の二軸出力誘導機であって、
第1回転子と、第2回転子とは、軸方向に隣接して配置される、
二軸出力誘導機。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の二軸出力誘導機であって、
第1回転子および第2回転子の少なくとも一方と、磁石回転子との間に、粘性抵抗を有する軸受けを配置する、
二軸出力誘導機。
Priority Applications (1)
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