JP2004072930A - 誘導電動機 - Google Patents

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JP2004072930A
JP2004072930A JP2002230793A JP2002230793A JP2004072930A JP 2004072930 A JP2004072930 A JP 2004072930A JP 2002230793 A JP2002230793 A JP 2002230793A JP 2002230793 A JP2002230793 A JP 2002230793A JP 2004072930 A JP2004072930 A JP 2004072930A
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Yusuke Kikuchi
菊地 祐介
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Fujitsu General Ltd
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

【課題】永久磁石の内周に設ける軸受を簡単な構造にするとともに、永久磁石の外周面とアルミバー部の内周面とを摺動可能な構造とし、組立が容易で安価な永久磁石を備えた誘導電動機を提供する。
【解決手段】回転子2を円筒形の回転子鉄心3aをアルミダイカストにより一体に形成したアルミバー部3と、同回転子鉄心3aの内周に配設された円筒形の永久磁石4と、同永久磁石4の内周に配設された回転軸5とで構成する。そして、永久磁石4の内周面にアルミニュウムやニッケルなどの金属膜4aを電着塗装し、さらに、その表面にサンドブラスト処理による微小な凹部を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導電動機に係わり、より詳細には回転子に用いられる磁石の摺動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、誘導電動機は、例えば図4の断面図に示すように、円筒形の固定子鉄心84bの継鉄部の内周に設けた複数の歯部の両側に形成したスロットに巻線84aを巻装した固定子84と、同固定子84の内周側に配設された円筒形の回転子85とで構成されている。
そして、回転軸83に向かった歯部の先端面と、回転子85の外周面とを隙間を隔てて相対向させ、回転子85の回転軸83を軸受90によって軸支している。この軸受90を固定したブラケット91が、固定子84を両側から保持している。
【0003】
図3の要部拡大図の側面の断面図(A)と、上面図(B)に示すように、回転子85は、円筒形の回転子鉄心81aをアルミダイカストにより一体に形成したアルミバー部81と、同回転子鉄心81aの内周に配設された円筒形の永久磁石82と、同永久磁石82の内周に配設された回転軸83とで構成され、回転軸83と永久磁石82の内周とは、永久磁石82の内周に設けられた摺動部である2個のベアリング86で回転自在に摺動する構造となっている。
また、アルミバー部81は、回転子鉄心81bと、回転軸83の方向に沿って等間隔に回転子鉄心81aの内部に形成された複数のコアスロットに配設された二次巻線81bと、回転子鉄心81aの両側に二次巻線81bを接続したエンドリング部81cと、エンドリング部81cの一側に接続されるとともに、回転軸83に同心円状に固定された円板部81dとがアルミダイカストにより一体に形成されている。
【0004】
この例では磁束量を増加させてトルクを改善するため、回転子鉄心81aの内周に円柱形の永久磁石82を備えており、この永久磁石82の中心に回転軸83を備えている。また、永久磁石82の内周と回転軸83とは、摺動部であるベアリング84で軸支されており、回転軸83の周りを永久磁石82が自在に回転する構造となっている。
固定子84の巻線84aに駆動電流が流れると回転子鉄心81aが回転を開始し、これに遅れて永久磁石82も回転を開始し、その後は永久磁石82と回転子鉄心81aとは同期した状態で回転するようになる。
このような構造の誘導電動機は、永久磁石82により磁束が供給されるため、固定子84を励磁するための巻線84aの駆動電流を減少させることが可能となり、また、固定子84の銅損を低減させることも可能である。
さらに、永久磁石82によって供給される磁束が負荷トルクに必要とされる分に等しい場合には力率1での運転が可能となる。このように力率及び銅損の低減が図れるため、モ−タ効率を向上させることが可能である。
【0005】
しかしながら、永久磁石82の内周に設けられた2個のベアリング86は、一般的に高価であり、またその取付にも手間がかかっており、安価で簡単な構造の軸受が望まれていた。
また、永久磁石82の外周面と回転子鉄心81aの内周面とは、磁力を高めるために、できるだけギャップを空けないで配置することが望ましいが、接触させると摩擦により永久磁石82と回転子鉄心81aとが同時に回転してしまう。また、ギャップを小さくするためには、回転軸83、永久磁石82、ベアリング84、アルミバー部81などを精密加工する必要があるため、コストが増加してしまう問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上述べた問題点を解決し、永久磁石の内周に設ける軸受を簡単な構造にするとともに、永久磁石の外周面とアルミバー部の内周面とを摺動可能な構造とし、組立が容易で安価な永久磁石を備えた誘導電動機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するため、円筒状の固定子鉄心の継鉄部の内周に設けた複数の歯部の両側に形成したスロットに巻線を巻装した固定子と、中心に回転軸を備え、同回転軸が内周面と回転自在に摺動する摺動部を備えて前記回転軸の外周に配設された円筒形の永久磁石と、同永久磁石の外周に配設された回転子鉄心と前記回転軸方向に沿って等間隔に前記回転子鉄心の内部に形成された複数のコアスロットに配設された二次巻線と前記回転子鉄心の両側に二次巻線を接続したエンドリング部と同エンドリング部の一側に接続されるとともに前記回転軸に同心円状に固定された円板部とがアルミダイカストにより一体に形成されているアルミバー部とで構成されて前記固定子の内周に配設された回転子と、同回転子の回転軸を軸支する軸受を備え、前記固定子の両側より取付られたブラケットとからなる誘導電動機において、
前記永久磁石の内周面および、または外周面に電着塗装による金属膜を形成し、同金属膜の表面にサンドブラスト処理による微小な凹部を形成する。
【0008】
また、前記凹部に潤滑油を充填する。
【0009】
また、前記永久磁石の内周面に設けられた前記金属膜が前記回転軸の外周面と摺動してなる構造とする。
【0010】
また、前記永久磁石の外周面に設けられた前記金属膜が前記回転子鉄心の内周面と摺動してなる構造とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明による誘導電動機を詳細に説明する。
図1は本発明による誘導電動機の第一実施例を示す要部拡大図であり、(A)は側面の断面図、(B)は上面図である。
この誘導電動機は、円筒形の固定子鉄心1aの継鉄部の内周に設けた複数の歯部の両側に形成したスロットに巻線1bを巻装した固定子1と、同固定子1の内周側に配設された円筒形の回転子2とで構成されている。
回転子2は、円筒形の回転子鉄心3aをアルミダイカストにより一体に形成したアルミバー部3と、同回転子鉄心3aの内周に配設された円筒形の永久磁石4と、同永久磁石4の内周に配設された回転軸5とで構成されている。
また、アルミバー部3は、回転子鉄心3aと、回転軸5の方向に沿って等間隔に回転子鉄心3aの内部に形成された複数のコアスロットに配設された二次巻線3bと、回転子鉄心3aの両側に二次巻線3bを接続したエンドリング部3cと、エンドリング部3cの一側に接続されるとともに、回転軸5に同心円状に固定された円板部3dとがアルミダイカストにより一体に形成されている。
【0012】
永久磁石4の内周面には、アルミニュウムやニッケルなどの金属膜4aが電着塗装されており、さらに、その表面には、サンドブラスト技術を用いた表面加工処理、例えばWPC処理(登録商標)が施されている。
WPC処理は、株式会社不二制作所と株式会社不二機販とが共有特許を有する表面加工方法であり、金属製品の表面にショットを噴射することにより、緻密な高硬度で靱性に富んだ表面とすることができる。また、金属製品の摺動部分の表面にショットを噴射することにより、面圧に耐える表面組織となり、潤滑材切れを起こしにくい微小な凹部を形成することにより、無接触近くとなり、油温の低下と騒音の低下、磨耗の防止を行なう効果がある。
本願は、永久磁石の内周面に金属膜を電着塗装した後、WPC処理を行なうことにより、従来必要であったベアリングなどの軸受けを廃止し、回転軸5と永久磁石4の内周とが直接、回転自在に摺動する構造としたことが特徴である。
【0013】
この構造により、比較的高価な軸受を削減するとともに、軸受を永久磁石に装着、固定する工程が削減できるため、コストダウンを図ることができる。
【0014】
図2は本発明による誘導電動機の第二実施例を示す要部拡大図であり、(A)は側面の断面図、(B)は上面図である。第一実施例と同じ構造部品については、同一の符号を付与するとともに、その説明を省略する。
第一実施例との違いは、永久磁石14の内周面だけでなく外周面にも金属膜14bを電着塗装した後にWPC処理を施し、永久磁石14の外周面と回転子鉄心13aの内周面とを摺動可能な構造としたことである。
この構造により、永久磁石14の外周面と回転子鉄心13aの内周面とのギャップを小さくして磁力を高めることが可能であり、また、この2つの部品が接触したとしても回転自在に摺動することができ、回転軸5、永久磁石14、アルミバー部13などを精密加工する必要がないため、コストを低減させることができる。
【0015】
この誘導電動機は、永久磁石14の内周部に空間15を設け、アルミバー部13と回転軸5との固定部13bをこの空間内に設ける構造となっている。これにより、回転子12の軸方向の寸法を小さくできるため、薄型の形状にすることができる。
【0016】
本願の発明による金属膜表面の凹部に、潤滑のための油を充填するかどうかは任意である。比較的運転時間(金属膜表面の摺動時間)の短い電動機であれば潤滑油を省略し、材料費および組立工数を削減することができる。比較的運転時間の長い電動機であれば金属膜表面の凹部に、潤滑のための油を充填することにより、摺動部分の長寿命化を図ることができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による誘導電動機によれば、請求項1に係わる発明は、永久磁石の内周面および、または外周面に電着塗装による金属膜を形成し、同金属膜の表面にサンドブラスト処理による微小な凹部を形成することにより、摺動するための別部品が不要であり、部品コストと加工コストを低減させることができる。
また、請求項2に係わる発明は、凹部に潤滑油を充填することにより、摺動部の摩擦を軽減し、摺動部分の長寿命化を図ることができる。
また、請求項3に係わる発明は、永久磁石の内周面に設けられた金属膜が回転軸の外周面と摺動することにより、比較的高価な軸受が不必要となり、部品コストと加工コストを低減させることができる。
また、請求項4に係わる発明は、永久磁石の外周面に設けられた金属膜が回転子鉄心の内周面と摺動する構造とすることにより、永久磁石の外周面と回転子鉄心との内周面とのギャップを小さくして磁力を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による誘導電動機の第一実施例の要部拡大図であり、(A)は側面の断面図、(B)は上面図である。
【図2】本発明による誘導電動機の第二実施例の要部拡大図であり、(A)は側面の断面図、(B)は上面図である。
【図3】従来の誘導電動機の要部拡大図であり、(A)は側面の断面図、(B)は上面図である。
【図4】従来の誘導電動機を示す側面の断面図である。
【符号の説明】
1 固定子
1a 固定子鉄心
1b 巻線
2 回転子
3 アルミバー部
3a 回転子鉄心
3b 二次巻線
3c エンドリング部
3d 円板部
4 永久磁石
4a 金属膜
5 回転軸
12 回転子
13 アルミバー部
13a 回転子鉄心
13b 固定部
14 永久磁石
14b 金属膜
15 空間

Claims (4)

  1. 円筒状の固定子鉄心の継鉄部の内周に設けた複数の歯部の両側に形成したスロットに巻線を巻装した固定子と、中心に回転軸を備え、同回転軸が内周面と回転自在に摺動する摺動部を備えて前記回転軸の外周に配設された円筒形の永久磁石と、同永久磁石の外周に配設された回転子鉄心と前記回転軸方向に沿って等間隔に前記回転子鉄心の内部に形成された複数のコアスロットに配設された二次巻線と前記回転子鉄心の両側に二次巻線を接続したエンドリング部と同エンドリング部の一側に接続されるとともに前記回転軸に同心円状に固定された円板部とがアルミダイカストにより一体に形成されているアルミバー部とで構成されて前記固定子の内周に配設された回転子と、同回転子の回転軸を軸支する軸受を備え、前記固定子の両側より取付られたブラケットとからなる誘導電動機において、
    前記永久磁石の内周面および、または外周面に電着塗装による金属膜を形成し、同金属膜の表面にサンドブラスト処理による微小な凹部を形成してなることを特徴とする誘導電動機。
  2. 前記凹部に潤滑油を充填してなることを特徴とする請求項1に記載の誘導電動機。
  3. 前記永久磁石の内周面に設けられた前記金属膜が前記回転軸の外周面と摺動してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導電動機。
  4. 前記永久磁石の外周面に設けられた前記金属膜が前記回転子鉄心の内周面と摺動してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の誘導電動機。
JP2002230793A 2002-08-08 2002-08-08 誘導電動機 Pending JP2004072930A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107171521A (zh) * 2017-06-22 2017-09-15 广东威灵电机制造有限公司 感应电动机转子具有其的感应电动机
JP2019080438A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 株式会社豊田中央研究所 二軸出力誘導機

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