JP6728786B2 - 賦型シート - Google Patents
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Description
基材層22は回折構造層10を支持するとともに、回折光沢シート21の用途に応じて適切な材料が用いられればよい。
基材層としては、木綿、麻、絹、羊毛などの天然繊維、レーヨン、アセテートなどの再生または半合成繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリオレフィンなどの合成繊維、ガラス纖維等の繊維からなる織布、不織布、網布等の布(基布とも言う)、紙、ポリエステルやポリオレフィンの樹脂からなる樹脂フィルム、金属板(、乃至金属箔)、ガラス板、ガラス織布等の、一般に、合成皮革や人工皮革の基材乃至基布に用いられるものから、樹脂皮革の種類や用途に応じて適宜選択することができる。
基材層の厚さとしては、基部11(樹脂表皮層)を支持可能な厚さであれば特に限定されないが、例えば25μm以上500μm以下の範囲とすることが出來る。
賦型シート基材層31の表面は算術平均粗さRa(JIS B0601 2001)が、0.1nm以上30nm以下であることが好ましい。Raが30nmより大きいと当該表面粗さの凹凸が賦型層32にまで影響を与え、回折光沢の発現を阻害する虞があるからである。Raは0.1nmより小さくてもよいが、これRaがこれより低い基材層を作製するには費用が高くなる一方で効果は限定的だからである。コストと性能の両立の観点からさらに好ましくは0.5nm以上20nm以下である。
賦型層基部33は、賦型層線状凹凸部34における複数の賦型層線状凸部35の支持部となる板状の部位である。
一方、賦型層線状凹部36はその延在方向(長手方向)と直交する面で切断した断面(以下、主切断面とも言う。)の形状が、上記した線状凹凸部12の線状凸部13の凸の断面形状に対応した凹(溝)形状を有している。従って賦型層線状凹部36も二等辺三角形断面を有する溝である。
さらにこれら賦型層線状凸部35及び賦型層線状凹部36の具体的な断面形状は次のように構成することが好ましい。図6に、図5の一部を拡大して表した。
これにより、賦型シート30を用いて回折光沢シートを作製すると、回折現象による光沢(虹状の光)が明るく、かつ、広い視野で観察できる。
その後、加熱乾燥等の適切な硬化方法により回折構造層10の形状を確定させ、図9(b)に示したように、回折構造層10を賦型シート30から離型する。これにより回折構造層10のみからなる回折光沢シート1を得ることができる。
次に回折構造層10のうち賦型シート30に接した側とは反対側の面に図10(b)に示したように基材層22を接着剤により貼り合わせる。
その後、図10(c)に示したように、回折構造層10及び基材層22の積層体を賦型シート30から離型する。これにより回折構造層10及び基材層22からなる回折光沢シート21を得ることができる。
次に上記作製したシリンダーをロールエンボス装置に取り付けてこれを用いて、積層体の賦型層に対して熱エンボス転写した。これにより賦型層に電鋳板に形成されていたパターンが転写される。ここで熱エンボス転写の条件は、シリンダー温度120℃、圧力14.7(MPa)、回転周速度5m/分である。
上記作製した賦型シートを、合成皮革製造装置に取り付け、当該組成物を賦型シートのうちパターンが形成された側の面に塗布した。塗布はダイコート法により行った。
塗布後、100℃〜120℃の範囲で2分加熱乾燥し、その後に接着剤を用いて基材層(基布)を貼り合わせた。そして乾燥、熟成後に賦型シートから離型した。
以上により回折光沢シートを得た。
虹強さの評価は、変角分光測定により行った。変角分光測定器(S−OGM、デジタルファッション株式会社)を用い、回折光沢シートの回折構造層に対して、入射角度0度(回折光沢シートの法線方向)から白色(キセノン光源)を照射し、出射角度ごとのXYZ表色系を求めた。明度に対応するYの値を、白色(キセノン光源)のY値で規格化したゲインを求めた。正反射光を除いた規格化したゲインの最大値によって、虹の強さを決定した。評価基準は、ゲイン≧0.3を◎(最も良好)、0.3>ゲイン≧0.2を○(良好)、0.2>ゲイン≧0.1を△(可)、及び0.1>ゲインを×(不可)とした。
回折光沢シートについて、以下の手順で目視検査を行い、虹の視野の広さについて判定した。
回折光沢シートから100mm角のサンプルを切り出し、上記サンプルを机の上に置き、500mm上方位置から虹の視野の広さを判定した。試験環境は、照度400ルクス(明るいオフィス相当)とした。被験者10名(20代から60代まで)から視野が広いと感じる人数をカウントし、10名全員が視野が広いと感じた場合を◎、6名以上9名以下が視野が広いと感じた場合を○、3名以上5名以下が視野が広いと感じた場合を△、2名以下が視野が広いと感じた場合を×とした。
10 回折構造層
11 基部
12 線状凹凸部
13 線状凸部
14 線状凹部
21 回折光沢シート
22 基材層
30 賦型シート
31 賦型シート基材層
32 賦型層
33 賦型層基部
34 賦型層線状凹凸部
35 賦型層線状凸部
36 賦型層線状凹部
Claims (2)
- 回折現象による虹状の光沢を発現させるシートを賦型により作製するための賦型シートであって、
賦型層基部と、前記賦型層基部の一方に設けられた賦型層線状凹凸部と、を有し、
前記賦型層線状凹凸部は、底辺を前記賦型層基部側に、頂点を前記賦型層基部とは反対側に有する二等辺三角形断面を具備し、該二等辺三角形断面を維持して一方向に延びる賦型層線状凸部を有し、
複数の前記賦型層線状凸部が前記延びる方向とは異なる方向に間隔を有して配列されており、
複数の前記賦型層線状凸部は、配列のピッチPが1μm以上2μm以下では、頂角θが80°以上160°以下、配列のピッチPが2μmを超え、3μm以下では、頂角θが120°以上160°以下である、賦型シート。 - 前記賦型層基部のうち前記賦型層線状凹凸部が設けられた側とは反対側の面に賦型シート基材層が設けられている、請求項1に記載の賦型シート。
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JP2016042301A JP6728786B2 (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 賦型シート |
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