JP6728186B2 - 脂質カプセル化ガスマイクロスフェア組成物および関連方法 - Google Patents

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Description

関連出願
本出願は、米国法典第35編第119条第(e)項の下、2014年12月31日出願の米国仮特許出願第62/098,453号明細書(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)の利益を主張する。
本発明は、部分的には、超音波コントラスト剤を作製するための新しい改善された配合物および超音波コントラスト剤自体の調製物を提供する。かかる配合物は、その組成、その製造方法、およびその使用方法がそれほど複雑ではなく、驚くべきことに、長期間にわたり室温でより安定であることを含めて、超音波コントラスト剤の作製に使用される先行技術の配合物よりもロバストである。かかる配合物を用いれば、驚くべきことに、複雑な操作を行うことなく超音波コントラスト剤を作製することが可能である。
本明細書には、こうした新しい配合物、こうした新しい配合物を含むキット、超音波コントラスト剤を作製するためのこうした配合物の使用方法を含むこうした配合物の使用方法、および脂質カプセル化ガスマイクロスフェア自体の組成物または調製物が提供される。こうした新しい配合物は、より詳細に本明細書に記載される非水性混合物を含む。
一態様では、本明細書には、プロピレングリコールおよびグリセロール中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの非水性混合物と、緩衝液とからなるか、またはそれらから本質的になる組成物が提供される。
他の態様では、本明細書には、プロピレングリコール中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの非水性混合物と、緩衝液とからなるか、またはそれらから本質的になる組成物が提供される。
他の態様では、本明細書には、グリセロール中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの非水性混合物と、緩衝液とからなるか、またはそれらから本質的になる組成物が提供される。
緩衝液は、限定されるものではないが、酢酸緩衝液(たとえば、酢酸ナトリウムと酢酸との組み合わせ)、安息香酸緩衝液(たとえば、安息香酸ナトリウムと安息香酸との組み合わせ)、またはサリチル酸緩衝液(たとえば、サリチル酸ナトリウムとサリチル酸との組み合わせ)でありうる。
以上の組成物は、任意選択的にパーフルオロカーボンガスと共に、さらには脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを生成するためにパーフルオロカーボンガスの存在下でかつ任意選択的に希釈水溶液の存在下でかかる組成物を活性化するための説明書を含めて、任意選択的に使用説明書と共に無菌容器内に提供しうる。活性化すべき組成物は、第2の相として希釈水溶液を含みうるため、活性化前は不均一でありうる。
他の態様では、本明細書には、プロピレングリコールおよびグリセロール中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールの重量対重量対重量(w/w/w)比は、約1:50:50〜約1:1000:1000または約1:100:100〜約1:600:700の範囲内である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールのw/w/w比は、約1:120:120〜約1:400:400、約1:120:120〜約1:300:300、または約1:120:120〜約1:250:250である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールのw/w/w比は、約1:100:150〜約1:150:200である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールのw/w/w比は、約1:250:300〜約1:300:350である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールのw/w/w比は、約1:500:600〜約1:600:700である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールのw/w/w比は、約1:138:168または約1:276:336または約1:552:673である。
いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールのw/w/w比は、約0.75mg:103.5mg:126.2mgである。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールのw/w/w比は、約0.375mg:103.5mg:126.2mgである。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコール対グリセロールのw/w/w比は、約0.1875mg:103.5mg:126.2mgである。
他の態様では、本明細書には、プロピレングリコール中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコールのw/w比は、約1:10〜約1:2000または約1:10〜約1:1500または約1:10〜約1:1000または約1:20〜約1:2000または約1:50〜約1:1000または約1:50〜約1:600または約1:100〜約1:600の範囲内である。
いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコールのw/w比は、約1:100〜約1:200または約1:100〜約1:150である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコールのw/w比は、約1:200〜約1:350または約1:250〜約1:300である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコールのw/w比は、約1:500〜約1:600または約1:525〜約1:575である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコールのw/w比は、約1:138または約1:276または約1:552である。
いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対プロピレングリコールのw/w比は、約0.75mg:103.5mgまたは約0.375mg:103.5mgまたは約0.1875mg:103.5mgである。
他の態様では、本明細書には、グリセロール中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対グリセロールのw/w比は、約1:10〜約1:2000または約1:15〜約1:1500または約1:50〜約1:1000または約1:50〜約1:7000または約1:100〜約1:700の範囲内である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対グリセロールのw/w比は、約1:100〜約1:200または約1:125〜約1:175である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対グリセロールのw/w比は、約1:250〜約1:400にまたは約1:300〜約1:350である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対グリセロールのw/w比は、約1:550〜約1:700または約1:650〜約1:700である。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対グリセロールのw/w比は、約1:168または約1:336または約1:673である。
いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE(合計)対グリセロールのw/w比は、0.75mg:126.2mgまたは0.375mg:126.2mgまたは0.1875mg:126.2mgである。
他の態様では、本明細書には、以上の組成物のいずれかを含む容器が提供される。
いくつかの実施形態では、容器はシングルチャンバー容器である。
いくつかの実施形態では、容器は第1および第2のチャンバーを含み、第1のチャンバーには非水性混合物が存在し、かつ第2のチャンバーにはパーフルオロカーボンガスが存在する。
他の態様では、本明細書には、第1のチャンバーに以上の組成物のいずれか、および第2のチャンバーに希釈水溶液を含む容器が提供される。
他の態様では、本明細書には、以上の組成物のいずれかと希釈水溶液とを含む容器が提供され、第1のチャンバーには非水性混合物が提供され、第2のチャンバーにはパーフルオロカーボンガスが提供され、かつ第3のチャンバーには希釈水溶液が提供される。
いくつかの実施形態では、希釈水溶液は生理食塩水溶液である。いくつかの実施形態では、希釈水溶液は水性緩衝溶液である。いくつかの実施形態では、希釈水溶液は緩衝生理食塩水溶液である。
他の態様では、本明細書には、固体形態のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む組成物が提供される。固体形態のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの混合物は、ブレンド固体形態(たとえば、比較的均一な脂質混合物)でありうるか、または固体形態の各脂質の組み合わせでありうる(たとえば、均一な脂質混合物でありうるか、またはそうでないものでありうる)。他の態様では、本明細書には、以上の固体形態の組成物を含む容器が提供される。いくつかの実施形態では、容器は、シングルチャンバーを有する容器である。いくつかの実施形態では、容器は、2つのチャンバーを有する容器であり、第1のチャンバーは、固体形態のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含み、かつ第2のチャンバーは、パーフルオロカーボンガスを含む。いくつかの実施形態では、容器は、2つのチャンバーを有する容器であり、第1のチャンバーは、固体形態のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEと、パーフルオロカーボンガスとを含み、かつ第2のチャンバーは、(a)プロピレングリコール、(b)プロピレングリコールおよびグリセロール、または(c)グリセロールを含む。合わせた脂質対プロピレングリコールおよび/または合わせた脂質対グリセロールのw/w/w比は、以上に明記した通りでありうる。いくつかの実施形態では、容器は、3つのチャンバーを有する容器であり、第1のチャンバーは、固体形態のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含み、第2のチャンバーは、パーフルオロカーボンガスを含み、かつ第3のチャンバーは、(a)プロピレングリコール、(b)プロピレングリコールおよびグリセロール、または(c)グリセロールを含む。いくつかの実施形態では、容器は、希釈水溶液を含む追加のチャンバーを有する容器である。
他の態様では、本明細書には、プロピレングリコールとグリセロールとを含む非水性溶液中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEと、パーフルオロカーボンガスとを含む脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む組成物が提供される。
他の態様では、本明細書には、プロピレングリコールを含む非水性溶液中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む組成物が提供される。
他の態様では、本明細書には、グリセロールを含む非水性溶液中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEと、パーフルオロカーボンガスとを含む脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアは、約1.0ミクロン〜約2.0ミクロンの範囲の平均直径を有する。いくつかの実施形態では、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアは、約1.2ミクロン〜約2.0ミクロンの範囲の平均直径を有する。いくつかの実施形態では、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアは、約1.4〜1.8ミクロンの平均直径を有する。
いくつかの実施形態では、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアは、10個/mL超の濃度で組成物中に存在する。
種々の実施形態は、以上の組成物に同様に当てはまる。これについて次に述べる。
いくつかの実施形態では、非水性混合物は、重量基準(すなわち、脂質とプロピレングリコールおよび/またはグリセロールとの総重量に対する水の重量)で5%未満の水を含む。いくつかの実施形態では、非水性混合物は、重量基準で1〜4%の水を含む。いくつかの実施形態では、非水性混合物は、重量基準で1%未満の水を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は塩フリーである。すなわち、組成物中に脂質の対イオンを含みうるが、他のイオンを含まない。脂質の対イオンは、典型的にはナトリウムなどのカチオンである。そのため、いくつかの実施形態では、組成物はアニオンを含まない。いくつかの実施形態では、組成物は塩化ナトリウムを含まない。いくつかの実施形態では、組成物は塩化物イオンを含まない。
いくつかの実施形態では、組成物は緩衝液をさらに含む。いくつかの実施形態では、組成物は非リン酸緩衝液をさらに含む。いくつかの実施形態では、組成物は、酢酸緩衝液、安息香酸緩衝液、またはサリチル酸緩衝液をさらに含む。
いくつかの実施形態では、組み合わされたDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEは、非水性混合物に対して1mlあたり約0.9〜約8mgの脂質、非水性混合物に対して1mlあたり約0.9mg〜約7.5mgの脂質、非水性混合物に対して1mlあたり約2mg〜約7.5mgの脂質、または非水性混合物に対して1mlあたり約2mg〜約4mgの脂質の濃度で存在する。いくつかの実施形態では、組み合わされたDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEは、非水性混合物に対して1mlあたり約1.875mg〜約3.75mgの脂質および非水性混合物に対して1mlあたり約3.75〜約7.5mgの脂質を含めて、非水性混合物に対して1mlあたり約0.94mg〜約7.5mgの脂質または非水性混合物に対して1mlあたり約1.875mg〜約7.5mgの脂質の濃度で存在する。いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEは、約10:82:8(モル%)の比に存在する。
いくつかの実施形態では、非水性混合物は、単独またはパーフルオロカーボンガスとの組み合わせで、室温で約3ヶ月間貯蔵した場合、5%未満の不純物を含む。いくつかの実施形態では、非水性混合物は、単独またはパーフルオロカーボンガスとの組み合わせで、両方とも室温で貯蔵した場合(すなわち、組成物およびDEFINITY(登録商標)を室温で貯蔵した場合)、DEFINITY(登録商標)よりも少ない不純物を含む。
いくつかの実施形態では、パーフルオロカーボンガスはパーフルオロプロパンガスである。
いくつかの実施形態では、PEG5000−DPPEはMPEG5000−DPPEである。
いくつかの実施形態では、組成物は、バイアルに入れて提供される。いくつかの実施形態では、組成物は、約3.8ml以下の実容積のバイアルに入れて提供される。
いくつかの実施形態では、組成物は、V底バイアルに入れて提供される。いくつかの実施形態では、組成物は、平底バイアルに入れて提供される。いくつかの実施形態では、組成物は、丸底バイアルに入れて提供される。いくつかの実施形態では、バイアルは、ガラスバイアルである。いくつかの実施形態では、プロピレングリコールおよびグリセロール中で組み合わされたDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む組成物は、約3.75mg/mlの脂質濃度で2ml Nipro(Wheaton)バイアルに入れて提供される。いくつかの実施形態では、プロピレングリコールおよびグリセロール中で組み合わされたDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む組成物は、約3.75mg/mlの脂質濃度で2ml Schottバイアルに入れて提供される。
いくつかの実施形態では、組成物は、シングルチャンバー容器に入れて提供される。いくつかの実施形態では、組成物は、マルチプルチャンバー容器に入れて提供される。いくつかの実施形態では、組成物は、第1のチャンバーに入れて提供され、かつ希釈水溶液は、第2のチャンバーに入れて提供される。希釈水溶液は、生理食塩水溶液でありうるか、または生理食塩水フリーでありうる。希釈水溶液は、緩衝溶液でありうるか、または緩衝液フリーでありうる。希釈水溶液は、緩衝生理食塩水溶液でありうる。
他の態様では、本明細書には、容器内に以上の組成物のいずれかを含むキットが提供される。いくつかの実施形態では、容器はシングルチャンバー容器である。
いくつかの実施形態では、キットは第2の容器を含む。いくつかの実施形態では、第2の容器は希釈水溶液を含む。いくつかの実施形態では、第2の容器はプレ充填シリンジである。
いくつかの実施形態では、容器はマルチチャンバー容器である。いくつかの実施形態では、第1の容器は、固体形態の脂質(すなわち、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE)を含み、かつ第2の容器は、プロピレングリコールまたはグリセロールまたはプロピレングリコールおよびグリセロールを含む。第3の容器は希釈水溶液を含みうる。
いくつかの実施形態では、第1の容器はプロピレングリコール中に脂質を含み、かつ第2の容器はグリセロールまたは希釈水溶液を含む。代替的に、第2の容器はグリセロールを含み、かつ第3の容器は希釈水溶液を含む。
いくつかの実施形態では、第1の容器はグリセロール中に脂質を含み、かつ第2の容器はプロピレングリコールまたは希釈水溶液を含む。代替的に、第2の容器はプロピレングリコールを含み、かつ第3の容器は希釈水溶液を含む。
いくつかの実施形態では、第1の容器はプロピレングリコールおよびグリセロール中に脂質を含み、かつ第2の容器は希釈水溶液を含む。
いくつかの実施形態では、キットは、活性化デバイス、たとえば、限定されるものではないがVIALMIX(登録商標)デバイスをさらに含む。
非水性混合物のいくつか(すなわち、これらの修飾脂質配合物のいくつか)は、「活性化」として本明細書で参照されるプロセスにより合わせた溶液の均一度に関係なく非水性混合物として、または希釈水溶液の単純添加後に脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを生成するために使用しうることも本発明により見いだされた。これは驚くべきことであった。なぜなら、特定の市販コントラスト剤は、脂質を含むプレ配合単相混合物を過剰の水性溶液中で活性化することにより作製されるからである。水性溶液中に脂質をプレ配合しないでも、または水性溶液の不在下でも好適なサイズおよび数の脂質カプセル化マイクロスフェアを生成可能であることは、本発明の以前には知られていなかった。
そのため、他の態様では、本明細書には、パーフルオロカーボンガスの存在下でかつ希釈水溶液の存在下または不在下で以上の非水性混合物のいずれかを活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成する工程を含む、超音波コントラスト剤を形成する方法が提供される。
他の態様では、本明細書には、パーフルオロカーボンガスの存在下で以上の非水性混合物のいずれかと希釈水溶液とを合わせる工程と、合わせた物を活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成する工程とを含む、超音波コントラスト剤を形成する方法が提供される。希釈水溶液は、撹拌または他の改質(たとえば加熱など)を行ってまたは行わずに非水性混合物に添加しうると共に、かかる合わせた混合物は、単相混合物であるか(すなわち、脂質相および水性相が実質的にコミングルされており、および/または混合物が比較的均一に見える)または二相混合物であるか(すなわち、脂質相および水性相が実質的にコミングルされておらず、および/または混合物が比較的均一に見えない)にかかわらず、パーフルオロカーボンガスの存在下で活性化しうる。
他の態様では、本明細書には、以上の非水性混合物のいくつかとプロピレングリコール単独またはプロピレングリコールおよび希釈水溶液(同時にもしくは逐次的に)とを合わせる工程と、合わせた物をパーフルオロカーボンガスの存在下で活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成する工程とを含む、超音波コントラスト剤を形成する方法が提供される。
他の態様では、本明細書には、以上の非水性混合物のいくつかとグリセロール単独またはグリセロールおよび希釈水溶液(同時にもしくは逐次的に)とを合わせる工程と、合わせた物をパーフルオロカーボンガスの存在下で活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成する工程とを含む、超音波コントラスト剤を形成する方法が提供される。
非水性混合物は、室温であることができ、および/または使用前に室温で貯蔵したものでありうる。室温貯蔵は、何日間から何ヵ月間、何年間までの範囲でありうる。
いくつかの実施形態では、活性化は20〜45秒間にわたり行われる。いくつかの実施形態では、活性化は60〜120秒間にわたり行われる。
いくつかの実施形態では、本方法は、追加の希釈水溶液で脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを希釈する工程をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、コントラスト超音波イメージングを必要とする被験体に脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを投与する工程をさらに含む。
いくつかの実施形態では、組成物はバイアル中に存在する。いくつかの実施形態では、組成物はシリンジ中に存在する。いくつかの実施形態では、組成物はシングルチャンバー容器中に存在する。いくつかの実施形態では、組成物はマルチチャンバー容器中に存在する。
さらに他の態様では、本明細書には、本明細書に記載の組成物のいずれか1つ中の不純物のレベルを検出および/または測定する方法が提供される。かかる方法は、組成物の健全性の評価に特に有用であり、組成物が使用に好適であるかまたは廃棄すべきかを決定するために使用しうる。本方法は、本明細書に記載の組成物の新たに製造されたバッチで実施しうるか、またはその製造後のある期間にわたり輸送状態または貯蔵状態にあったバッチで実施しうる。
本方法は、サンプルの成分を検出および同定する工程を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、物理化学的性質、たとえば、限定されるものではないが電荷および親油性に基づいて、任意選択的に検出および同定前に成分を分離する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、分離は検出前に実施され、かつサンプルは分離前に生理食塩水で希釈される。いくつかの実施形態では、サンプルは均一溶液が得られるまで混合される。物理化学的性質に基づく分離技術は当技術分野で公知であり、限定されるものではないが逆相HPLCなどのHPLCが挙げられる。次いで、不純物が検出され、かつ限定されるものではないが帯電エアロゾル検出(CAD)などの技術を用いて任意選択的に測定される。他の実施形態では、分離後に蒸発光散乱検出(ELSD)を使用しうる。かかる検出の例は、より詳細に本明細書に記載されている。
本発明のこれらのおよび他の態様および実施形態については、より詳細に本明細書に記載する。
DEFINITY(登録商標)と対比した脂質ブレンド/プロピレングリコール(LB/PG)配合物の安定性である。 DEFINITY(登録商標)と対比した脂質ブレンド/プロピレングリコール/グリセロール(LB/PG/G)配合物の安定性である。 DEFINITY(登録商標)と対比した脂質ブレンド/プロピレングリコール/グリセロール/緩衝液(LB/PG/g/緩衝液)配合物の安定性である。
超音波イメージング剤として使用される脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを生成させるための脂質配合物は、有意な分解を伴うことなく長期間にわたる室温を含めて室温で保持可能であることが本発明により見いだされた。これまで、前述の目的に使用される脂質配合物は、分解を回避するために4℃で貯蔵しなければならないと考えられていた。こうした修飾脂質配合物を室温で数ヶ月間にわたり貯蔵しても、生じる不純物は5%未満であり、現在市販されている超音波コントラスト剤を同一の期間にわたり室温で貯蔵した場合に存在するレベルよりも少ないことが本発明により見いだされた。
重要なこととして、脂質含有非水性混合物として参照されるこうした修飾脂質配合物を室温での長期貯蔵を含めて室温で貯蔵しても、現在市販されている超音波コントラスト剤に匹敵するサイズおよび量のマイクロスフェアを形態可能であることから実証されるように、超音波コントラスト剤として使用するためにマイクロスフェアを形成する能力に悪影響を及ぼさない。したがって、こうした修飾脂質配合物は、少なくともこうした安定性の向上の観点から特定の市販の脂質配合物よりもロバストである。
本明細書に記載の新しい脂質配合物は、少なくとも部分的には冷蔵を必要としないことが理由で、特定の既存の配合物よりも使用しやすい。これとは対照的に、特定の現在市販されている脂質配合物は、その貯蔵期間にわたり冷蔵しなければならないが、その後は室温で患者に投与される。すなわち、かかる配合物は、使用可能となる前に最初に約4℃からほぼ室温まで加温しなければならない。これとは対照的に、本明細書に提供される修飾脂質配合物は、室温に加温する待ち時間を必要とすることなく本質的に即使用可能である。このため、こうした修飾配合物は、より使用しやすいうえに、たとえば緊急時にただちに使用できる。
加えて、修飾脂質配合物は本質的によりロバストな性質を有するため、たとえば輸送時および貯蔵を含めて、使用前にその健全性が損なわれる可能性はより低い。現行では、市販の配合物のいくつかを室温で任意の有意な期間にわたり貯蔵した場合、かかる配合物は、問題がある品質を有するおそれがあるため、廃棄が必要となるおそれがある。新しい配合物を用いた場合、エンドユーザーは、配合物の履歴または処理に関心を払う必要がない。そのため、使いやすさの向上とは別に、健全性の問題に起因して廃棄される修飾脂質配合物の量はより少ないはずである。
こうした修飾脂質配合物は、超音波コントラスト剤としてまたはその中間体として使用することが意図される。このため、本明細書に記載されるように、ガスと共に提供された場合、希釈水溶液を併用してまたは併用せずに活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成しうる。さらに、希釈水溶液を使用した場合、かかる配合物は、非水性混合物と希釈水溶液とのプレ配合もプレ混合もなんら必要とすることなく希釈水溶液の単純添加後に活性化しうる。例として、希釈水溶液を添加すると不均一混合物または二相混合物を生じうると共に、この二相混合物は活性化しうる。特定の市販の超音波コントラスト剤は、水性マトリックス中に配合してプレ配合された比較的均一な脂質の単相混合物として提供され、この本質的に水性の配合物の形態で活性化される。これとは対照的に、本明細書に提供される修飾脂質配合物は、その非水性形態で活性化しうるか、または脂質と希釈水溶液とをプレ配合することも混合物が均一であることも必要とすることなく希釈水溶液の単純添加後に活性化しうる。すなわち、したがって、活性化時(ならびに輸送時および貯蔵時)、脂質配合物の体積をかなり小さくすることが可能であり、必要に応じて使用直前に希釈可能である。すなわち、希釈水溶液を添加することなく活性化可能であるため、また、配合物を使用しない場合には後で使用するために配合物を単に貯蔵することが可能であるため、配合物の健全性が損なわれる可能性もより低い。その代わりに、活性化するために非水性混合物と水性溶液とを組み合わさなければないない場合、このタイプの柔軟性はこの状況では損なわれて、配合物を廃棄しなければならないであろうことから、再び不要な廃棄物をもたらすであろう。
したがって、本発明は、部分的には、それ自体で超音波コントラスト剤として好適な脂質カプセル化ガスマイクロスフェアの作製に使用される脂質が、非水性混合物の形態で配合した場合、有意な分解を伴うことなく室温で長期間にわたり貯蔵可能であるという予想外の驚くべき知見に基づく。非水性混合物は、プロピレングリコール、またはグリセロール、またはプロピレングリコールとグリセロールとの混合物を含みうる。重要なこととして、本明細書に提供される脂質配合物は、特に両方ともマイクロスフェアの音響特性に影響を及ぼすマイクロスフェアの濃度およびサイズに関して、現在市販されている超音波コントラスト剤DEFINITY(登録商標)により生成されるものと同等の脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを生成する。かかる脂質配合物は、長期貯蔵を含めて室温貯蔵に対してDEFINITY(登録商標)よりもロバストでありかつその影響を受けにくい。
DEFINITY(登録商標)は、最適状態に及ばない心エコー図を有する被験体で左心室腔を不透明化するためにおよび左心室の心内膜境界の描出を向上させるために使用することがFDAにより認可されている超音波コントラスト剤である。DEFINITY(登録商標)は、水性溶液中に10:82:8モル%の比でDPPA、DPPC、およびMPEG5000−DPPEを含む単相溶液と、パーフルオロプロパンガスを含むヘッドスペースとを含むバイアルで提供される。被験体への投与前、DEFINITY(登録商標)は、機械的振盪により活性化される(以下では「活性化DEFINITY(登録商標)」として参照される)。活性化の結果として、1.1〜3.3ミクロンの平均直径を有する十分な数の脂質カプセル化ガスマイクロスフェアが形成される。しかしながら、DEFINITY(登録商標)は、使用直前まで冷蔵しなければならない。このため、特に貯蔵時に適切な冷蔵が欠如する状況では、その有用性は特に制限される。
本明細書には、特に、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアの製造に使用するための組成物ならびに脂質カプセル化ガスマイクロスフェア自体の組成物および使用が提供される。本発明は、かかるマイクロスフェアの製造方法をさらに提供する。
貯蔵配合物
こうした新しい配合物は、1種以上の脂質と、プロピレングリコール(PG)、またはグリセロール(G)、またはプロピレングリコールおよびグリセロール(PG/G)との非水性混合物を含む。こうした配合物は、既存の超音波コントラスト剤配合物を用いてこれまで可能であったよりも長い期間にわたりより高い温度で有意な分解を伴うことなく貯蔵しうることが本発明により見いだされた。したがって、こうした組成物は、配合物が使用前にどのように取り扱われたかに関して特に関心を払うことなく広範にわたる状況で使用しうる。
こうした新しい配合物の安定性の向上は、実施例で実証される。実施例では、プロピレングリコール中またはプロピレングリコールおよびグリセロール中の脂質配合物は、室温で保持されたDEFINITY(登録商標)配合物で観測されるよりも少ない分解を伴って3ヶ月間以上にわたり保持可能であることが示される。こうした配合物は、有意な分解を伴うことなく約3〜6ヵ月間にわたり貯蔵しうることが実施例により実証される。
プロピレングリコール、またはグリセロール、またはプロピレングリコールおよびグリセロール中の脂質の非水性混合物は、重量基準(すなわち、脂質とプロピレングリコールおよび/またはグリセロールとの総重量に対する水の重量)で5%以下の水を有する混合物であることが意図される。いくつかの場合、非水性混合物は、5%未満の水(w/w)、1〜4%の水(w/w)、1〜3%の水(w/w)、2〜3%の水(w/w)、または1〜2%の水(w/w)を含む。いくつかの場合、非水性混合物は1%未満の水(w/w)を含む。含水率は、製造の終了時(および長期貯蔵前)に測定しうるか、または長期貯蔵後を含めて貯蔵後および使用直前に測定しうる。
非水性混合物は塩フリーでもありうる。これは脂質の対イオン以外のいかなる塩も含有しないことが意図される。より具体的には、例として、DPPAおよびDPPEなどの脂質は、典型的にはナトリウム塩として提供される。本明細書で用いられる場合、塩フリー非水性混合物は、かかる対イオン(たとえば、DPPAおよび/またはDPPEが使用される場合にはナトリウムイオン)を含みうるが、他のイオンを含有しない。いくつかの場合、非水性混合物は塩化ナトリウムも塩化物イオンも含まない。
非水性混合物は緩衝液を含みうる。緩衝液は、酢酸緩衝液、安息香酸緩衝液、またはサリチル酸緩衝液でありうるが、これらに限定されるものではない。非リン酸緩衝液は、いくつかの場合、本明細書に提供される非水性混合物への溶解プロファイルに基づいて好ましい。いくつかの場合、リン酸緩衝液を使用しうる(たとえば、希釈水溶液の添加後またはそれと同時)。
いくつかの実施形態では、非水性混合物は、(a)1種以上の脂質と、(b)プロピレングリコールまたはグリセロールまたはプロピレングリコール/グリセロールと、(c)非リン酸緩衝液とを含むか、それらからなるか、またはそれらから本質的になる。かかる非水性混合物は、パーフルオロカーボンガスなどのガスと共に提供しうるか、または単独で(すなわち、ガスの不在下で)提供しうる。かかる非水性混合物は、ガスを併用してまたは併用せずに単回使用量および/または単回使用容器で提供しうる。かかる容器は典型的には無菌であろう。
非リン酸緩衝液は、限定されるものではないが、酢酸緩衝液、安息香酸緩衝液、サリチル酸緩衝液、ジエタノールアミン緩衝液、トリエタノールアミン緩衝液、ホウ酸緩衝液、炭酸緩衝液、グルタミン酸緩衝液、コハク酸緩衝液、リンゴ酸緩衝液、酒石酸緩衝液、グルタル酸緩衝液、アコニット緩衝液、クエン酸緩衝液、酢酸緩衝液、乳酸緩衝液、グリセリン酸緩衝液、グルコン酸緩衝液、およびトリス緩衝液でありうる。いくつかの場合、緩衝液はリン酸緩衝液である。各緩衝液タイプの緩衝液濃度の決定および最適化を行うことは、当業者の技能の範囲内である。
本明細書で用いられる室温とは、18〜25℃および20〜25℃およびそれらの間のすべての温度を含めて15〜30℃の温度を意味する。室温は、かかる温度に制御しうるが(たとえば、サーモスタットにより保持される)、そのように限定されるものではない。
脂質
こうした新しい配合物は、1種、典型的には2種以上の脂質を含む。本明細書で用いられる場合、「脂質」または「全脂質」または「合わせた脂質」とは、脂質の混合物を意味する。
脂質は、個別の固体状態(たとえば粉末)の形態で提供しうる。代替的に、脂質は脂質ブレンドとして提供しうる。脂質ブレンドの作製方法は、米国特許第8,084,056号明細書および公開PCT出願の国際公開第99/36104号パンフレットに記載のものを含む。脂質ブレンドとは、本明細書で用いられる場合、ブレンドされて個別の粉末形態の脂質の単純混合により達成可能なものよりも均一な脂質混合物を生じた2種以上の脂質を意味することが意図される。脂質ブレンドは一般に粉末形態である。脂質ブレンドは、水性懸濁凍結乾燥プロセスまたは有機溶媒を用いた有機溶媒溶解沈殿プロセスにより作製しうる。水性懸濁凍結乾燥プロセスでは、所望の脂質は昇温で水中に懸濁され、次いで凍結乾燥により濃縮される。
有機溶媒溶解方法は以下の工程を含む。
(a)所望の脂質(たとえば、DPPA、DPPC、およびMPEG5000 DPPE)と第1の非水性溶媒系とを接触させる工程。この系は、典型的には、溶媒の組み合わせ、たとえば、CHCl/MeOH、CHCl/MeOH、トルエン/MeOHである。好ましくは、第1の非水性溶媒はトルエンとメタノールとの混合物である。完全溶解を達成するのに十分な温度に脂質溶液を加温することが望ましいこともある。かかる温度は、好ましくは約25〜75℃、より好ましくは約35〜65℃である。溶解後、非溶解異物は、熱時濾過により除去しうるか、または室温に冷却してから濾過しうる。公知の濾過方法を使用しうる(たとえば、重力濾過、真空濾過、または圧力濾過)。
(b)次いで、溶液は厚いゲル/半固体に濃縮される。濃縮は、好ましくは真空蒸留により行われる。ロータリーエバポレーションなどの他の溶液濃縮方法を使用することも可能である。この工程の温度は、好ましくは約20〜60℃、より好ましくは30〜50℃である。
(c)次いで、厚いゲル/半固体は第2の非水性溶媒中に分散される。混合物は、好ましくはで周囲温度近傍(たとえば15〜30℃)でスラリー化される。有用な第2の非水性溶媒は、濾過された溶液から脂質を沈殿させるものである。第2の非水性溶媒は、好ましくはメチルt−ブチルエーテル(MTBE)である。他のエーテルおよびアルコールを使用しうる。
(d)次いで、第2の非水性溶媒の添加時に生成された固体が捕集される。好ましくは、捕集された固体は、第2の非水性溶媒(たとえばMTBE)の他の部分で洗浄される。捕集は、好ましくは周囲温度で真空濾過または遠心分離により行いうる。捕集後、約20〜60℃の温度で固体を真空乾燥させることが有利である。
脂質ブレンドの生成方法に関連する米国特許第8,084,056号明細書および公開PCT出願の国際公開第99/36104号パンフレットの内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
有機溶媒溶解沈殿プロセスは、有機溶解方法を用いて得られる均一分布脂質固体を含めて米国特許第8,084,056号明細書および公開PCT出願の国際公開第99/36104号パンフレットに概説されているいくつかの理由で、水性懸濁/凍結乾燥プロセスよりも好ましい。
代替的に、脂質は、非水性混合物を形成するためにプロピレングリコール、グリセロール、またはプロピレングリコール/グリセロール中に一緒にまたは個別に直接溶解される個別粉末として提供しうる。
本明細書で用いられる場合、脂質溶液は、脂質の混合物を含む溶液である。同様に、脂質配合物は、1種以上の脂質を含む配合物である。脂質は、陽イオン性、陰イオン性、または中性の脂質でありうる。脂質は、たとえば、脂肪酸、フッ素化脂質、中性脂肪、ホスファチド、油、フッ素化油、グリコ脂質、界面活性剤(界面活性剤およびフルオロ界面活性剤)、脂肪族アルコール、ワックス、テルペン、およびステロイドを含めて、天然、合成、または半合成のいずれかの起源でありうる。
脂質の少なくとも1つはリン脂質でありうるため、脂質ブレンドはリン脂質ブレンドとして参照しうる。リン脂質は、本明細書で用いられる場合、極性(親水性)リン酸ヘッド基を有する油性(疎水性)炭化水素鎖を含有する脂肪物質である。リン脂質は両親媒性である。それらは、自然に水性媒体中に境界および閉鎖ベシクルを形成する。
脂質は、好ましくはすべてリン脂質、好ましくは1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジルコリン(DPPC)、1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジン酸(DPPA)、および1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジルエタノールアミン(DPPE)である。DPPAおよびDPPEは、モノナトリウム塩の形態で提供しうる。
いくつかの場合、脂質成分は、in vivo環境を含めて周囲環境とマイクロスフェアとの反応性を減少させて半減期を伸ばすように修飾しうる。キチン、ヒアルロン酸、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール(PEG)などのポリマーを有する脂質もこの目的に使用しうる。PEGにコンジュゲートされた脂質は、本明細書ではPEG化脂質として参照される。好ましくは、PEG化脂質は、DPPE−PEGまたはDSPE−PEGである。
PEGなどのポリマーへの脂質のコンジュゲーションは、さまざまな連結または結合、たとえば、限定されるものではないがアミド結合、カルバメート結合、アミン結合、エステル結合、エーテル結合、チオエーテル結合、チオアミド結合、およびジスルフィド(チオエステル)結合により達成しうる。
PEGの末端基は、限定されるものではないがヒドロキシ−PEG(HO−PEG)(またはその反応性誘導体)、カルボキシ−PEG(COOH−PEG)、メトキシ−PEG(MPEG)、もしくは他の低級アルキル基、たとえば、iso−プロポキシPEGもしくはt−ブトキシPEG、アミノPEG(NH2PEG)、またはチオール(SH−PEG))でありうる。
PEGの分子量は、約1000〜約7500および約1000〜約5000を含めて約500〜約10000でさまざまでありうる。いくつかの重要な実施形態では、PEGの分子量は約5000である。したがって、DPPE−PEG5000またはDSPE−PEG5000は、約5000の分子量を有するPEGポリマーに結合されたDPPEまたはDSPEを意味する。
脂質溶液中の脂質の全量に対するPEG化脂質のパーセントは、モル基準で約2%〜約20%である。種々の実施形態では、脂質の全量に対するPEG化脂質のパーセントは、5モルパーセント〜約15モルパーセントである。
好ましくは、脂質は、1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジルコリン(DPPC)、1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジン酸のモノナトリウム塩(DPPA)、およびN−(ポリエチレングリコール5000カルバモイル)−1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルエタノールアミンのモノナトリウム塩(PEG5000−DPPE)である。ポリエチレングリコール5000カルバモイルは、メトキシポリエチレングリコール5000カルバモイルでありうる。いくつかの重要な実施形態では、脂質は、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの1つ、2つ、または3つすべてでありうる。PEG5000−DPPEは、MPEG5000−DPPEまたはHO−PEG5000−DPPEでありうる。
Ungerらの米国特許第5,469,854号明細書に記載されるような多種多様な脂質を本プロセスで使用しうる。好適な脂質としては、たとえば、脂肪酸、リゾ脂質、フッ素化脂質、ホスホコリン、たとえば、血小板活性化因子(PAF)関連のもの(Avanti Polar Lipids,Alabaster,Ala.)、たとえば、1−アルキル−2−アセトイル−sn−グルセロ3−ホスホコリンおよび1−アルキル−2−ヒドロキシ−sn−グルセロ3−ホスホコリン、飽和および不飽和の両方の脂質のホスファチジルコリン、たとえば、ジオレオイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、ジペンタデカノイルホスファチジルコリン、ジラウロイルホスファトジルコリン、1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、およびジアラキドニルホスファチジルコリン(DAPC)、ホスファチジルエタノールアミン、たとえば、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン、1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジルエタノールアミン(DPPE)、およびジステアロイルホスファチジルエタノールアミン(DSPE)、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、たとえば、ジステアロイルホスファチジルグリセロール(DSPG)、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴ脂質、たとえば、スフィンゴミエリン、グリコ脂質、たとえば、ガングリオシドGM1およびGM2、グルコ脂質、スルファチド、グリコスフィンゴ脂質、ホスファチジン酸、たとえば、1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジン酸(DPPA)およびジステアロイルホスファチジン酸(DSPA)、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、およびオレイン酸が挙げられる。
他の好適な脂質としては、ホスファチジルコリン、たとえば、ジオレシルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)およびジステアロイルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、たとえば、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(DPPE)、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン、およびN−スクシニル−ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、スフィンゴ脂質、グリコ脂質、たとえば、ガングリオシドGM1、グルコ脂質、スルファチド、グリコスフィンゴ脂質、ホスファチジン酸、たとえば、ジパルマトイルホスファチジン酸(DPPA)、パルミチン脂肪酸、ステアリン脂肪酸、アラキドン脂肪酸、ラウリン脂肪酸、ミリスチン脂肪酸、ラウロレイン脂肪酸、抹香脂肪酸、ミリストレイン脂肪酸、パルミトレイン脂肪酸、ペトロセリン脂肪酸、オレイン脂肪酸、イソラウリン脂肪酸、イソミリスチン脂肪酸、イソパルミチン脂肪酸、イソステアリン脂肪酸、コレステロールおよびコレステロール誘導体、たとえば、コレステロールヘミスクシネート、コレステロールスルフェート、およびコレステリル−(4’−トリメチルアンモニオ)−ブタノエート、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコール、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル、ポリオキシエチル化ソルビタン脂肪酸エステル、グリセロールポリエチレングリコールオキシステアレート、グリセロールポリエチレングリコールリシノレート、エトキシル化ダイズステロール、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン脂肪酸ポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸ステアレート、12−(((7’−ジエチルアミノクマリン−3−イル)−カルボニル)−メチルアミノ)−オクタデカン酸、N−[12−(((7’−ジエチルアミノ−クマリン−3−イル)−カルボニル)−メチル−アミノ)オクタデカノイル]−2−アミノ−パルミチン酸、1,2−ジオレオイル−sn−グリセロール、1,2−ジパルミトイル−sn−3−スクシニルグリセロール、1,3−ジパルミトイル−2−スクシニルグリセロール、ならびに1−ヘキサデシル−2−パルミトイル−グリセロホスホエタノールアミンおよびパルミトイルホモシステイン、ラウリルトリメチルアンモニウムブロミド(ラウリル−=ドデシル−)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(セトリル−=ヘキサデシル−)、ミリスチルトリメチルアミニウムブロミド(ミリスチル−=テトラデシル−)、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、たとえば、アルキルがC12、C14、またはC16アルキルであるもの、ベンジルジメチルドデシルアンモニウムブロミド、ベンジルジメチルドデシルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルヘキサデシルアンモニウムブロミド、ベンジルジメチルヘキサデシルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウムブロミド、ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムブロミド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムブロミド、セチルピリジニウムクロリド、N−[1−2,3−ジオレオイルオキシ)−プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(DOTMA)、1,2−ジオレオイルオキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロパン(DOTAP)、および1,2−ジオレオイル−e−(4’−トリメチルアンモニオ)−ブタノイル−sn−グリセロール(DOTB)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、DPPA、DPPC、およびDPPEを使用する場合、それらのモルパーセントは、約77〜90モル%DPPC、約5〜15モル%DPPA、および約5〜15モル%DPPE(DPPE−PEG5000を含む)でありうる。各脂質の好ましい比としては、実施例の部に記載のもの、たとえば、6.0対53.5対40.5(DPPA:DPPC:MPEG5000−DPPE)の重量%比または10対82対8(10:82:8)(DPPA:DPPC:MPEG5000−DPPE)のモル%比が挙げられる。
長期の室温貯蔵を意図した非水性混合物中の脂質濃度は、実施形態に依存して変化しうる。いくつかの場合、脂質濃度は、非水性混合物に対して約0.9mg〜約10mg/mLおよび非水性混合物に対して約0.9mg〜約7.5mg/mLを含めて、非水性混合物に対して約0.1mg〜約20mg/mLの範囲でありうる。いくつかの実施形態では、脂質濃度は、非水性混合物に対して1mlあたり約1.875mg〜約7.5mgの脂質または非水性混合物に対して1mlあたり約3.75mg〜約7.5mgの脂質を含めて、非水性混合物に対して1mlあたり約0.94mg〜約7.5mgの脂質の範囲でありうる。いくつかの場合、脂質濃度は、非水性混合物に対して約0.94mg〜約1.875mg/mL、非水性混合物に対して約1.875mg〜約3.75mg/mL、または非水性混合物に対して1mlあたり約3.75mg〜約7.5mgの全脂質である。
例として、脂質濃度は、プロピレングリコール/グリセロール(合計)に対して1mLあたり約1mg〜約5mgの脂質を含めて、プロピレングリコール/グリセロール(合計)に対して1mLあたり約0.1mg〜約10mgの脂質の範囲でありうる。いくつかの場合、脂質濃度は、プロピレングリコール/グリセロール(合計)に対して1mLあたり約0.94mg〜約3.75mgの脂質である。
他の例として、脂質濃度は、プロピレングリコールに対して1mLあたり約1mg〜約10mgの脂質またはプロピレングリコールに対して1mLあたり約2mg〜約7.5mgの脂質またはプロピレングリコールに対して1mlあたり約3.75mg〜約7.5mgの脂質を含めて、プロピレングリコールに対して1mLあたり約0.1mg〜約20mgの脂質の範囲でありうる。いくつかの実施形態では、脂質濃度は、プロピレングリコールに対して1mLあたり約3.75mg〜約7.5mgの脂質を含めて、プロピレングリコールに対して1mLあたり約1.875mg〜約7.5mgの脂質である。
さらに他の例として、脂質濃度は、グリセロールに対して1mLあたり約1mg〜約10mgの脂質またはグリセロールに対して1mLあたり約2mg〜約7.5mgの脂質またはグリセロールに対して1mLあたり約3.75mg〜約7.5mgの脂質を含めて、グリセロールに対して1mLあたり約0.1mg〜約20mgの脂質の範囲でありうる。いくつかの場合、脂質濃度は、グリセロールに対して1mLあたり約3.75mg〜約7.5mgの脂質を含めて、グリセロールに対して1mLあたり約1.875mg〜約7.5mgの脂質である。
市販の超音波コントラスト剤脂質配合物と比較してより少量の脂質を用いても依然として超音波コントラスト剤として有用な脂質カプセル化ガスマイクロスフェアの組成物を生成できる能力は、単一バイアルから被験体に投与可能な脂質(および他の成分)の最大量を低減することにより被験体への偶発的過量投与の可能性が低減されるため、有益である。
プロピレングリコールは室温で液体であり、20℃で1.035g/mlの密度を有する。グリセロールは室温で液体であり、20℃で1.26g/mlの密度を有する。
長期の室温貯蔵が可能な非水性混合物の全体積は、意図される最終使用に依存して変化しうる。例として、体積は、約0.05〜約10mL、または約0.1〜約10mL、または約0.1〜約5mL、または約0.25〜約5mL、または約0.5〜約1mL、または約0.1〜約1.0mLの範囲でありうる。
こうした非水性混合物は、典型的には、たとえば、以下に記載されるように活性化前および/または被験体への投与前に水性溶液で希釈されることを理解すべきである。全希釈は、約5倍〜約30倍を含めて、約5倍、約10倍、約20倍、および約50倍を含めて、約1倍〜約100倍でありうる。
いくつかの実施形態では、脂質とプロピレングリコールとグリセロールとを含む脂質配合物は、活性化前に約5倍に希釈しうる。いくつかの実施形態では、脂質とプロピレングリコールとを含む脂質配合物は、活性化前に約10倍に希釈しうる。いくつかの実施形態では、脂質とグリセロールとを含む脂質配合物は、活性化前に約10倍に希釈しうる。その後、希釈組成物は、約10倍〜約50倍を含めて、約10倍を含めて、約1倍〜約50倍にさらに希釈しうる。
したがって、上述した脂質、プロピレングリコール、およびグリセロールの濃度は、希釈時に変化するであろう。たとえば、希釈が約10倍の例では、最終配合物の脂質濃度は、約10倍から以上に述べたものまで低減される。プロピレングリコールおよび/またはグリセロールの濃度でも類似の低下が起こるであろう。
ガス
非水性混合物はガスと共に提供しうる。たとえば、非水性混合物は、ガスに接触した状態で提供しうるか、またはガスに接触せずにガスと同一の容器またはハウジング内に提供しうる(すなわち、非水性混合物およびガスは、互いから物理的に分離しうる)。
こうした非水性混合物をパーフルオロカーボンガスなどのガスに接触した状態で長期にわたり室温で安定に貯蔵しうることは、これまで知られておらず、または予想されていなかった。こうした非水性混合物を活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成しうることも知られておらず、または予想されていなかった。こうした非水性混合物のいくつかを用いて臨床的に有用な程度に十分な数および十分なサイズ(たとえば直径で表される)のマイクロスフェアを形成しうることが本発明によりさらに見いだされた。
ガスは、好ましくは、非水性混合物などの本明細書に提供される脂質配合物に実質的に不溶である。ガスは、六フッ化硫黄またはパーフルオロカーボンガスなどの非可溶性フッ素化ガスでありうる。パーフルオロカーボンガスの例としては、パーフルオロプロパン、パーフルオロメタン、パーフルオロエタン、パーフルオロブタン、パーフルオロペンタン、パーフルオロヘキサンが挙げられる。本発明のマイクロスフェアで使用しうるガスの例は、米国特許第5,656,211号明細書に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。重要な実施形態では、ガスはパーフルオロプロパンである。
ガスの例としては、限定されるものではないが、ヘキサフルオロアセトン、イソプロピルアセチレン、アレン、テトラフルオロアレン、三フッ化ホウ素、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、1,2,3−トリクロルブタジエン、2−フルオロ−1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3ブタジエン、ヘキサフルオロ−1,3−ブタジエン、ブタジイン、1−フルオロブタン、2−メチルブタン、デカフルオロブタン(パーフルオロブタン)、デカフルオロイソブタン(パーフルオロイソブタン)、1−ブテン、2−ブテン、2−メチ−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、パーフルオロ1−ブテン、パーフルオロ1−ブテン、パーフルオロ2−ブテン、4−フェニル−3−ブテン−2−オン、2−メチル−1−ブテン−3−イン、ブチルニトレート、1−ブチン、2−ブチン、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−ブチン、3−メチル−1−ブチン、パーフルオロ2−ブチン、2−ブロモ−ブチルアルデヒド、硫化カルボニル、クロトノニトリル、シクロブタン、メチルシクロブタン、オクタフルオロシクロブタン(パーフルオロシクロブタン)、パーフルオロイソブタン、3−クロロシクロペンテン、シクロプロパン、1,2−ジメチルシクロプロパン、1,1−ジメチルシクロプロパン、エチルシクロプロパン、メチルシクロプロパン、ジアセチレン、3−エチル−3−メチルジアジリジン、1,1,1−トリフルオロジアゾエタン、ジメチルアミン、ヘキサフルオロジメチルアミン、ジメチルエチルアミン、ビス−(ジメチルホスフィン)アミン、2,3−ジメチル−2−ノルボルナン、パーフルオロジメチルアミン、ジメチルオキソニウムクロリド、1,3−ジオキソラン−2−オン、1,1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン、1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、1,1−ジクロロエタン、1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン、1、2−ジフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2,2−ペンタフルオロエタン、2−クロロ−1,1−ジフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロ−エタン、2−クロロ−1,1−ジフルオロエタン、クロロエタン、クロロペンタフルオロエタン、ジクロロトリフルオロエタン、フルオロエタン、ニトロペンタフルオロエタン、ニトロソペンタフルオロ−エタン、パーフルオロエタン、パーフルオロエチルアミン、エチルビニールエーテル、1,1−ジクロロエチレン、1,1−ジクロロ−1,2−ジフルオロ−エチレン、1,2−ジフルオロエチレン、メタン、メタン−スルホニル−クロリ−デトリフルオロ、メタン−スルホニル−フルオリド−トリフルオロ、メタン−(ペンタフルオロチオ)トリフルオロ、メタン−ブロモ−ジフルオロ−ニトロソ、メタン−ブロモ−フルオロ、メタン−ブロモ−クロロ−フルオロ、メタン−ブロモ−トリフルオロ、メタン−クロロ−ジフルオロ−ニトロ、メタン−クロロ−ジニトロ、メタン−クロロ−フルオロ、メタン−クロロ−トリフルオロ、メタン−クロロ−ジフルオロ、メタン−ジブロモ−ジフルオロ、メタン−ジクロロ−ジフルオロ、メタン−ジクロロ−フルオロ、メタン−ジフルオロ、メタン−ジフルオロ−ヨード、メタン−ジシラノ、メタン−フルオロ、メタン−ヨードメタン−ヨード−トリフルオロ、メタン−ニトロ−トリフルオ、メタン−ニトロソ−トリオフルオロ、メタン−テトラフルオロ、メタン−トリクロロ−フルオロ、メタン−トリフルオロ、メタンスルフェニルクロリド−トリフルオロ、2−メチルブタン、メチルエーテル、メチルイソプロピルエーテル、メチルラクテート、メチルニトリット、メチルスルフィド、メチルビニルエーテル、ネオペンタン、窒素(N)、亜酸化窒素、1,2,3−ノナデカントリカルボン酸−2−ヒドロキシクリメチルエステル、1−ノネン−3−イン、酸素(O)、酸素17(17)、1,4−ペンタジエン、n−ペンタン、ドデカフルオロペンタン(パーフルオロペンタン)、テトラデカフルオロヘキサン(パーフルオロヘキサン)、パーフルオロイソペンタン、パーフルオロネオペンタン、2−ペンタノン−4−アミノ−4−メチル、1−ペンテン、2−ペンテン{シス}、2−ペンテン{トランス}、1−ペンテン−3−ブロモ、1−ペンテン−パーフルオロ、フタル酸−テトラクロロ、ピペリジン−2,3,6−トリメチル、プロパン、プロパン−1,1,1,2,2,3−ヘキサフルオロ、プロパン−1,2−エポキシ、プロパン−2,2ジフルオロ、プロパン−2−アミノ、プロパン−2−クロロ、プロパン−ヘプタフルオロ−1−ニトロ、プロパン−ヘプタフルオロ−1−ニトロソ、パーフルオロプロパン、プロペン、プロピル−1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−2,3ジクロロ、プロピレン−1−クロロ、プロピレン−クロロ−{トランス}、プロピレン−2−クロロ、プロピレン−3−フルオロ、プロピレン−パーフルオロ、プロピン、プロピン−3,3,3−トリフルオロ、スチレン−3−フルオロ、六フッ化硫黄、硫黄(ジ)−デカフルオロ(S10)、トルエン−2,4−ジアミノ、トリフルオロアセトニトリル、トリフルオロメチルペルオキシド、トリフルオロメチルスルフィド、六フッ化タングステン、ビニルアセチレン、ビニルエーテル、ネオン、ヘリウム、クリプトン、キセノン(特にルビジウム富化過分極キセノンガス)、二酸化炭素、ヘリウム、および空気が挙げられる。
フッ素化ガス(すなわち、1つ以上のフッ素分子を含有するガス、たとえば、六フッ化硫黄)、フルオロカーボンガス(すなわち、フッ素化炭素またはガスであるフッ素化ガス)、およびパーフルオロカーボンガス(すなわち、完全フッ素化されたフルオロカーボンガス、たとえば、パーフルオロプロパンおよびパーフルオロブタン)が好ましい。
パーフルオロカーボンガスなどのガスは、典型的には、生成時に空気が取り込まれるため、室温においてその通常の濃度未満で存在する。パーフルオロプロパンの濃度は、非水性混合物とガスヘッドスペースとを含むバイアル中に存在する場合、約1気圧の圧力で約6.52mg/mLであると予想される。他のガスの濃度は、当技術分野で公知のように、生成時に空気が取り込まれるため同様に希釈されるであろう。
本明細書に提供される非水性混合物は、パーフルオロカーボンガスなどのガスに接触しているかそれから物理的に分離しているかにかかわらず、約4℃〜約40℃、約4℃〜約30℃、約4℃〜約25℃、約10℃〜約40℃、約15℃〜約40℃、または約15℃〜約30℃の範囲内の温度で貯蔵しうることが本発明により企図される。
本明細書に提供される非水性混合物は、パーフルオロカーボンガスなどのガスに接触しているかそれから物理的に分離しているかにかかわらず、約1ヶ月間〜約6ヶ月間、約1月間〜約1年間、または約1ヶ月間〜約2年間にわたり貯蔵しうることが本発明によりさらに企図される。そのため、本明細書に提供される非水性混合物は、パーフルオロカーボンガスなどのガスに接触しているかそれから物理的に分離しているかにかかわらず、たとえば、限定されるものではないが、約15℃〜約30℃の範囲内の温度で約1ヶ月間〜約2年間にわたり貯蔵しうる。
容器およびチャンバーの構成
非水性混合物は、容器(またはハウジング)に入れて提供しうる。容器は、シングルチャンバー容器またはマルチチャンバー容器、たとえば、限定されるものではないが、デュアルチャンバー容器でありうる。
いくつかの実施形態では、容器はバイアルである。バイアルは、限定されるものではないがガラスまたはプラスチックをはじめとする任意の材料で作製しうる。ガラスは、医薬グレードのガラスでありうる。容器は、ゴムストッパーなどのストッパーでシールしうる。いくつかの実施形態では、容器は0.5〜10mL容器である。容器は、1〜5mL容器または1もしくは2mL容器でありうる。かかる体積は、典型的には、容器に入れられる液体体積(液体充填体積として参照される)を意味する。これは、液体充填体積よりも大きい容器の全内部体積とは対照的である。液体充填体積および内部体積の例は、次の通りである。すなわち、2.9mLの内部体積を有するSchott2mL(液体充填体積)バイアル、4.5mLの内部体積を有するSchott3mL(液体充填体積)バイアル、および1.2mLの内部体積を有するWheaton1mLの(液体充填体積)vバイアルである。
本開示との関連で理解されるように、容器の内部体積は、非水性混合物とガスとで占められうる。好適な容器の例は、約3.75mlの実内部体積を有するWheaton2mlガラスバイアル(たとえば、Niproからカタログ番号2702、B33BA、2cc、13mm、タイプI、フリントチューブバイアルとして市販されている)である。好適なストッパーの例は、Westグレイブチルライオシリコナイズストッパー(カタログ番号V50、4416/50、13mm)である。好適なシールの例は、Westフリップオフアルミニウムシール(カタログ番号3766、白色、13mm)である。容器は、好ましくは、無菌であり、および/または公開PCT出願の国際公開第99/36104号パンフレットに記載されるように脂質溶液および/またはガスを導入した後で滅菌される。
いくつかの実施形態では、容器は、平底バイアルなどの平底容器である。好適なバイアルは、Wheatonバイアルを含めて平底ボロシリケートバイアルを含む。いくつかの実施形態では、容器は、非平底容器またはバイアルである。いくつかの実施形態では、容器は、V底バイアルなどのV底容器である。いくつかの実施形態では、容器は、丸底バイアルなどの丸底容器である。いくつかの実施形態では、容器は、その底部表面積(または底部表面直径)がその頂部(開口)表面積(または直径)よりも小さいかまたはそれらの間の任意の直径(たとえば本体直径)よりも小さい収束壁を有する。明確さを期して、V底の容器またはバイアルは、その底部表面積がその頂部または本体の表面積のいずれかよりも有意に小さい収束壁を有する。
いくつかの実施形態では、容器はシリンジである。非水性混合物は、任意選択的にガスと物理的に接触した状態で、プレ充填シリンジに入れて提供しうる。
いくつかの実施形態では、容器は、シングルチャンバー容器、たとえばバイアルである。かかるシングルチャンバーでは、非水性混合物およびガス(存在する場合)は、互いと物理的に接触した状態でありうる。
いくつかの実施形態では、容器は、2つ以上のチャンバーを含む。2つのチャンバーの内容物は、たとえば貯蔵時に互いに物理的に分離される。しかしながら、使用時、2つのチャンバーの内容物は合わせて混合される。そのため、容器は、第1および第2のチャンバーの内容物を物理的に分離するバリヤーをさらに含むが、最終的にはそれらの内容物を合わせるために「除去」可能である。本開示では、圧力、機械的突刺またはパンチ処理、溶解などを含めて、かかるバリヤーを除去可能な任意の手段が企図される。
デュアルチャンバーシリンジまたはデュアルチャンバーチューブなどのデュアルチャンバーデバイスは、当技術分野で公知であり、市販されている。例としては、VetterデュアルチャンバーシリンジおよびNeoPakデュアルチャンバーチューブが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、1種以上の脂質と、プロピレングリコールまたはグリセロールまたはプロピレングリコール/グリセロールと、非リン酸緩衝液とからなるか、またはそれらから本質的になる非水性混合物は、シングルチャンバー容器などの容器に入れて提供される。かかる混合物は、パーフルオロカーボンガスなどのガスを併用してまたは併用せずに提供しうる。ガスと共に提供する場合、ガスは、以下に提供されるように非水性混合物と同一のチャンバーまたはマルチチャンバー容器の個別のチャンバーに存在しうる。
容器は2つのチャンバーを有しうると共に、第1のチャンバーは、プロピレングリコールおよびグリセロール中またはプロピレングリコール中またはグリセロール中にDPPA、DPPC、PEG5000−DPPEなどの脂質を含む非水性混合物を含み、かつ第2のチャンバーは、パーフルオロカーボンガスなどのガスを含む。非水性混合物は、非リン酸緩衝液などの緩衝液を含みうる。
他の実施形態では、容器は2つのチャンバーを有しうると共に、第1のチャンバーは、
(i)以下のもの、すなわち、
(a)DPPA、DPPC、PEG5000−DPPEなどの脂質と、
(b)プロピレングリコールおよびグリセロール、またはプロピレングリコール、またはグリセロールと
を含む非水性混合物と、
(ii)パーフルオロカーボンガスなどのガスと
を含み、かつ第2のチャンバーは希釈水溶液を含む。
非水性混合物は、非リン酸緩衝液などの緩衝液を含みうる。代替的に、水性溶液は、リン酸緩衝液などの緩衝液を含みうえる。
他の実施形態では、容器は2つのチャンバーを有しうると共に、第1のチャンバーは、
(i)以下のもの、すなわち、
(a)DPPA、DPPC、PEG5000−DPPEなどの脂質と、
(b)プロピレングリコールおよびグリセロール、またはプロピレングリコール、またはグリセロールと
を含む非水性混合物
を含み、かつ第2のチャンバーは、
(i)希釈水溶液と、
(ii)パーフルオロカーボンガスなどのガスと
を含む。
他の実施形態では、容器は、少なくとも3つのチャンバーを有しうると共に、第1のチャンバーは、プロピレングリコール中またはグリセロール中またはプロピレングリコールおよびグリセロール中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物を含み、第2のチャンバーは、パーフルオロカーボンガスなどのガスを含み、かつ第3のチャンバーは水性溶液を含む。
他の実施形態では、容器は、脂質とプロピレングリコールとを含む非水性混合物を含む第1のチャンバーと、グリセロールを含む第2のチャンバーとを含みうる。他の実施形態では、容器は、脂質とグリセロールとを含む非水性混合物を含む第1のチャンバーと、プロピレングリコールを含む第2のチャンバーとを含みうる。
希釈水溶液は、塩、たとえば、限定されるものではないが塩化ナトリウムを含みうるため、生理食塩水溶液と見なしうる。希釈水溶液は、リン酸緩衝液などの緩衝液を含みうるため、緩衝希釈水溶液と見なしうる。希釈水溶液は、緩衝生理食塩水溶液でありうる。非水性混合物は、本明細書に例示される非リン酸緩衝液などの緩衝液を含みうる。非水性混合物および希釈水溶液は両方とも緩衝液を含みうる。典型的な実施形態では、非水性混合物または希釈水溶液のいずれかは緩衝液を含むが、両方が含むことはない。理解されるように、緩衝液濃度は、使用される緩衝液のタイプに依存してさまざまであり、また当業者の技能の範囲内で決定されるであろう。非水性脂質配合物中の緩衝液濃度は、約1mM〜約100mMの範囲でありうる。いくつかの場合、緩衝液濃度は、約5mMを含めて、約1mM〜50mM、または約1mM〜20mM、または約1mM〜10mM、または約1mM〜約5mMでありうる。
ヒト被験体を含めて典型的には被験体の静脈内に投与される最終配合物は、4〜8の範囲内または4.5〜7.5の範囲内のpHを有しうる。いくつかの場合、pHは、約6〜約7.5の範囲内または6.2〜約6.8の範囲内でありうる。さらに他の場合、pHは、約6.5(たとえば、6.5±0.5または±0.3)でありうる。いくつかの場合、pHは、5〜6.5の範囲内または5.2〜6.3の範囲内または5.5〜6.1の範囲内または5.6〜6の範囲内または5.65〜5.95の範囲内でありうる。さらに他の場合、pHは、約5.7〜約5.9の範囲内でありうる(たとえば、範囲の一端または両端の±0.1または±0.2または±0.3)。他の場合、pHは、約5.8(たとえば、5.8±0.15または5.8±0.1)でありうる。
いくつかの実施形態では、希釈水溶液は、グリセロールとリン酸緩衝液などの緩衝液と塩と水とを含む。かかる希釈水溶液は、グリセロールの欠如した非水性混合物と併用しうる。いくつかの実施形態では、脂質溶液は、8:1の重量比で生理食塩水(塩および水の組み合わせ)とグリセロールとをさらに含む。
いくつかの実施形態では、希釈水溶液は、プロピレングリコールとリン酸緩衝液などの緩衝液と塩と水とを含む。かかる希釈水溶液は、プロピレングリコールの欠如した非水性混合物と併用しうる。
いくつかの実施形態では、希釈水溶液は、リン酸緩衝液などの緩衝液と塩と水を含む。かかる希釈水溶液は、プロピレングリコールとグリセロールとの両方を含む非水性混合物と併用しうる。
本明細書には、脂質とプロピレングリコールとの非水性混合物とガスとを容器に入れる工程を含む方法、脂質とグリセロールとの非水性混合物とガスとを容器に入れる工程を含む方法、および脂質とプロピレングリコールとグリセロールとの非水性混合物とガスとを容器に入れる工程を含む方法が提供される。こうした方法のいずれでも、ガスは、ヘッドスペースガスの交換により容器に入れうる。この目的に好適なガス交換器は、当技術分野で公知である。ガス交換デバイスの例は、凍結乾燥するチャンバーである。次いで、かかる容器は、2年間までまたは1〜12ヶ月間にわたりまたは1〜30日間にわたり、約10〜約50℃、15〜約40の℃、または約20〜約30℃で貯蔵しうる。他の態様では、容器は、任意選択的に以上の期間にわたり、以上の温度で貯蔵するための説明書と共に、または代替的に4℃でまたは冷蔵下で貯蔵するための説明書なしで提供しうる。
本明細書には、プロピレングリコール中の脂質の非水性溶液とパーフルオロカーボンガスとを含む第1の組成物と、希釈水溶液を含む第2の組成物とを合わせる工程を含む方法、グリセロール中の脂質の非水性溶液とパーフルオロカーボンガスとを含む第1の組成物と、希釈水溶液を含む第2の組成物とを合わせる工程を含む方法、ならびにプロピレングリコールおよびグリセロール中の脂質の非水性溶液とパーフルオロカーボンガスとを含む第1の組成物と、希釈水溶液を含む第2の組成物とを合わせる工程を含む方法が提供される。
第1および第2の組成物は、それぞれ容器の第1および第2のチャンバーに提供しうると共に、合わせる工程は、第1および第2のチャンバー間のシールを破壊する工程を含みうる。第1の組成物は、バイアルに入れて提供しうると共に、第2の組成物は、シリンジに入れて提供しうる。この場合、シリンジの内容物は、バイアルの内容物に添加される。代替的に、第2の組成物は、バイアルに入れて提供しうると共に、第1の組成物は、シリンジに入れて提供しうる。この場合、シリンジの内容物は、バイアルの内容物に添加される。
以上の実施形態の組み合わせまたは変更形態はいずれも本開示により企図および包含され、かつ以上の例は、特に明示的な指定がない限り限定とみなすべきではないことを理解すべきである。
以上の容器の実施形態はいずれも、追加のハウジングを併用してまたは併用せずに、4℃超の温度で(または冷蔵せずに)貯蔵するための説明書と共に、または貯蔵温度に関して記述のない説明書と共に提供しうる。本明細書に提供される配合物は4℃で貯蔵しうるが、この温度で貯蔵することは要件ではないことを理解すべきである。説明書は、何日間、何ヵ月間、さらには何年間にもわたる貯蔵などの長期貯蔵についてさらに説明しうると共に、長期貯蔵が室温またはほぼ室温(たとえば18〜25℃)で行われることをさらに説明しうる。
いくつかの実施形態では、組成物はバイアルなどの容器中に存在し、かかる容器にはラベルが付される。容器は、その外表面の1つ以上に固定されたラベルを有しうる。かかるラベルは、目に見えると共に、さらなる補助またはデバイスを用いることなくエンドユーザーが読んで理解しうる紙ラベルまたは他のかかるラベルでありうる。代替的に、ラベルは、マシンまたはデバイスで可読なものでありうる。マシンまたはデバイスで可読なラベルの例としては、磁気ストライプ、チップ、バーコード(線状、マトリックス、および2Dのバーコードを含む)、無線周波数識別(RFID)タグなどが挙げられる。線状バーコードなどのバーコードは、統一コード委員会(Uniform Code Council)規格または医療業界通信協議会(Health Industry Business Communications Council)規格に準拠するかまたはそれらを満たすものでありうる。一方、かかるラベルは、たとえば、磁気ストライプリーダー、チップリーダー、バーコードスキャナーまたはリーダー、RFIDタグリーダーなどのデバイスから読み取りうる。認証および/または「トラックアンドトレース」の目的に使用されてきた実質上任意のラベリング技術を本明細書に提供される容器との関連で使用可能である。
ラベルは、限定されるものではないが、容器中に含まれる組成物の供給元および/または生産者、たとえば、組成物の作製および/または組成物の成分の製造を行った会社または子会社の名称、組成物の作製日、組成物を作製した物理的場所、容器の輸送日、容器の処理、たとえば、遠隔地で貯蔵したかなど、かかる貯蔵の条件および期間、容器の配達日、配達手段、FDAにより指定された全国医薬品コード(NDC)、容器の内容物、用量および使用方法、たとえば、投与経路などをはじめとするさまざまな情報を容器のエンドユーザーまたは中間取扱い業者に提供しうる。
ラベルは、たとえば、容器およびその中に含まれる組成物の認証をはじめとする1つ以上の目的を果たしうる。認証とは、認可者に由来するものおよび認可者により作製されたものとして容器を同定またはマーキングする能力を意味し、それにより、エンドユーザーまたは他の者は、他の無認可者に由来する容器および組成物を同定しうる。ラベルはまた、容器をトラックアンドトレースするためにも使用しうる。この特徴を用いて、製造後から被験体への投与時点まで、容器およびその中に含まれる組成物を追跡することが可能である。これに関連して、その期間の容器の移動は、データベースに記憶しうると共に、任意選択的に、かかるデータベースは、組成物の健全性を確保するためにエンドユーザーがアクセス可能である。
ラベルはまた、2つの異なるモードを用いて読み取られる情報を含有しうることを意図して、組み合わせラベルでありうる。たとえば、ラベルは、目視により明らかで理解可能な特定の情報(たとえば、生産者の名称を言葉で)および埋込みRFIDまたはバーコード埋込み情報などのマシン可読な他の情報を含有しうる。
ラベルはまた、2つ以上の目的を果たしうることを意図して二重使用ラベルでありうる。たとえば、ラベルは、組成物を同定する情報ならびに製造業者および/または製造日を同定するさらなる情報を含有しうる。この情報は、同一の方式または異なる方式を用いて伝達しうる(たとえば、一方はRFIDラベルで提供しうると共に、他方はバーコードラベルで提供しうる)。
ラベルは、ヒトが目視可能かつ理解可能な内容、たとえば、製造業者の名称などを提供しうる。代替的にまたは追加的に、ラベルは、情報を含有しうる、ヒトの眼で容易に目視可能であるが、参照しなければならないルックアップテーブルまたは他の形態のデータベースの不在下では意味のある情報を提供しない。かかる情報は、たとえば、アルファベット数字コードとして提供しうる。
活性化
以上の組成物はいずれも、結果的に超音波コントラスト剤として使用可能な脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成するために使用しうる。本明細書で用いられる場合、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアとは、主にガスでありかつ脂質シェルによりカプセル化される内部体積を有するスフェアのことである。脂質シェルは、ユニラメラ層またはマルチラメラ二層を含めて単層または二層として配置しうる。こうしたマイクロスフェアは、超音波コントラスト剤として有用である。
マイクロスフェアは、活性化プロセスにより非水性混合物から生成される。活性化とは、本明細書にさらに詳細に記載されるように、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを生成することを目的とする脂質溶液(たとえば非水性溶液)の激しい振盪を意味する。活性化は、典型的には、溶液に対して少なくとも1×10マイクロスフェア/ml、溶液に対して5×10マイクロスフェア/ml、または溶液に対して少なくとも7.5×10マイクロスフェア/ml、溶液に対して少なくとも1×10マイクロスフェア/ml、または溶液に対して約1×10マイクロスフェア/mlを生成する。
本開示では、本明細書に提供される特定の非水性混合物は、ガスの存在下で脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成するために使用可能であることが企図される。こうした非水性混合物を活性化しうることは予想外であった。
活性化は、規定の期間にわたり振盪することを含めて激しい撹拌により実施しうる。以上に記載したように、活性化は、希釈水溶液の存在下または不在下で行いうる。活性化は、本明細書で用いられる場合、ガスがヘッドスペースから脂質溶液中に導入されるように脂質溶液を撹拌する運動として定義される。脂質溶液を撹拌してガスの導入をもたらす任意のタイプの運動を振盪に使用しうる。撹拌は、ある時間後にフォームの形成を可能にするのに十分な力でなければならない。好ましくは、撹拌は、フォームが短時間で、たとえば、30分間以内、好ましくは20分間以内、より好ましくは10分間以内に形成されるのに十分な力である。いくつかの実施形態では、活性化は、5分間未満、4分間未満、3分間未満、2分間未満、約75秒間、1分間未満、または約45秒間で行いうる。撹拌は、マイクロエマルジョン化により、マイクロ流動化により、たとえば、渦撹拌により(たとえば、ボルテックスにより)、左右交互に、または上下運動により行いうる。さまざまなタイプの運動を組み合わせうる。撹拌は、脂質溶液を保持する容器を振盪することにより、または容器自体を振盪せずに容器内の脂質溶液を振盪することにより行いうる。さらに、振盪は、手作業でまたは機械により行いうる。使用しうるメカニカルシェーカーは、たとえば、シェーカーテーブル、たとえば、VWR Scientific(Cerritos, Calif.)シェーカーテーブル、マイクロフリュイダイザー、Wig−L−Bug(商標)(Crescent Dental Manufacturing,Inc.,Lyons,Ill.)、およびメカニカルペイントミキサー、VIALMIX(登録商標)、または実施例12に記載のデバイスのいずれかが挙げられる。激しい振盪とは、少なくとも約60回の振盪運動/分として定義される。これはいくつかの場合に好ましい。少なくとも1000回転/分のボルテックスは、激しい振盪の例であり、いくつかの場合により好ましい。1800回転/分のボルテックスは、いくつかの場合により好ましい。
VIALMIX(登録商標)は、米国特許第6,039,557号明細書に記載されている。バイアルなどの容器は、たとえば45秒間を含めて以上に述べた時間の範囲でVIALMIX(登録商標)を用いて十分に撹拌しうる。VIALMIX(登録商標)を用いた活性化は、30秒間、45秒間、60秒間、75秒間、90秒間、105秒間、120秒間、またはそれよりも長い時間を含めて、1分間以下で行いうる。
活性化法のさらなる例は、実施例12に提供される。
脂質とプロピレングリコールとグリセロールとを含む非水性混合物は、他の溶液を添加することなくガスの存在下で活性化しうる。代替的に、この混合物は、最初に希釈水溶液と合わせてからガスの存在下で活性化しうる。
脂質とプロピレングリコールとを含む非水性混合物は、最初にグリセロールおよび任意選択的に希釈水溶液と合わせてからガスの存在下で活性化しうる。
脂質とグリセロールとを含む非水性混合物は、最初にプロピレングリコールおよび任意選択的に希釈水溶液と合わせてからガスの存在下で活性化しうる。
他の場合、固体形態の脂質は、脂質ブレンドであるか否かにかかわらず、プロピレングリコール単独、またはグリセロール単独、またはプロピレングリコールおよびグリセロール、またはプロピレングリコール、グリセロール、および希釈水溶液(したがって、塩と緩衝液とを含みうる)に溶解しうる。こうした混合物はいずれも活性化しうると共に、いくつかの場合、使用前に希釈水溶液でさらに希釈しうる。
そのため、本明細書には、プロピレングリコールとグリセロールとを含む非水性混合物中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEと、パーフルオロカーボンガスとを含む脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む組成物、プロピレングリコールを含む非水性混合物中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEと、パーフルオロカーボンガスとを含む脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む組成物、およびグリセロールを含む非水性混合物中のDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEと、パーフルオロカーボンガスとを含む脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む組成物が提供される。
本開示ではまた、限定されるものではないが緩衝生理食塩水溶液などの希釈水溶液の存在下でのマイクロスフェアの形成も企図される。希釈水溶液は、塩と緩衝液とプロピレングリコールとグリセロールと水とを含みうる。
いくつかの実施形態では、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む活性化組成物は、8:1:1の重量%比で生理食塩水とグリセロールとプロピレングリコールとを含みうる。
形成後、マイクロスフェアは、希釈水溶液で希釈してから被験体に投与しうる。生理食塩水溶液は、典型的には、薬学的に許容可能であろう。また、保存剤を欠如しうる(本明細書では保存剤フリーとして参照される)。希釈水溶液は、生理食塩水溶液でありうる(すなわち、限定されるものではないが、塩化ナトリウムなどの塩を含有しうる)、および/または限定されるものではないがリン酸緩衝液などの緩衝液を含有しうる。脂質カプセル化ガスマイクロスフェアは、約5〜約50倍または約35〜約45倍に希釈しうる。希釈された脂質カプセル化ガスマイクロスフェアは、超音波コントラストイメージングを必要とする被験体にボーラス注入または連続注入により投与しうる。
マイクロスフェアは、ミクロン範囲の平均直径を有する。いくつかの実施形態では、マイクロスフェアは、約1.0〜約2.0ミクロンまたは約1.2ミクロン〜約1.8ミクロンの範囲の平均直径を有する。いくつかの実施形態では、マイクロスフェアは、約1.6ミクロンの平均直径を有する。
いくつかの実施形態では、マイクロスフェアの大多数は、約1.0〜約3.0ミクロンの範囲内、または約1.0〜約2.0ミクロン、または約1.2〜約2.0ミクロン、または約1.2〜約1.8ミクロンの範囲内の直径を有しうる。マイクロスフェアの大多数とは、組成物中の測定された脂質カプセル化ガスマイクロスフェアの少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なくとも90%を意味する。いくつかの実施形態では、組成物中の検出された脂質カプセル化ガスマイクロスフェアの少なくとも50%、または少なくとも60%、または少なくとも70%、または少なくとも80%、少なくとも90%、または少なくとも95%は、以上の範囲のいずれかの直径を有する。
平均直径とは、組成物中のすべて検出されたマイクロスフェアの平均直径を意味する。マイクロスフェア直径は、典型的には、当技術分野で公知の入手可能な機器、たとえば、限定されるものではないが、Malvern FPIA−3000 Sysmex粒子サイザーを用いて測定される。当技術分野で理解されるように、かかる機器は、典型的には下限および上限の両方のカットオフサイズを有する。すなわち、こうしたカットオフ未満またはカットオフ超のマイクロスフェアは、それぞれカウントされないため(マイクロスフェアの濃度計算に含まれない)、それらの直径は測定されない(マイクロスフェアの平均直径を決定するうえで考慮されない)。実施例で使用した機器は、1.0ミクロンの下限カットオフおよび40.0ミクロンの上限カットオフを有していた。カウントまたは検出されたマイクロスフェアの大多数は、1.0ミクロンの下側カットオフおよび40.0ミクロンの上側カットオフを用いて、1.0〜20.0ミクロンの範囲内の直径を有する。本開示では、マイクロスフェアサイズおよびマイクロスフェア直径という用語は、同義的に用いられることを理解すべきである。そのため、特に明記されていない限り、マイクロスフェアサイズはマイクロスフェア直径を意味する。
活性化組成物を含む本明細書に提供される組成物は、安定化材料または安定化剤、粘度調整剤、等張化剤、コーティング剤、懸濁化剤などの他の成分をさらに含みうる。各クラスの作用剤の例は、当技術分野で公知であり、たとえば、米国特許第5,656,211号明細書、公開PCT出願の国際公開第99/36104号パンフレット、および米国特許出願公開第2013/0022550号明細書に提供される。
活性化組成物を含む本明細書に提供される組成物は、限定されるものではないが、酢酸緩衝液、安息香酸緩衝液、サリチル酸緩衝液、および/またはリン酸緩衝液をはじめとする1種以上の緩衝液を含みうる。
組成物のpHは、約6.2〜約6.8でありうる。いくつかの場合、pHは、5〜6.5の範囲内または5.2〜6.3の範囲内または5.5〜6.1の範囲内または5.6〜6の範囲内または5.65〜5.95の範囲内でありうる。さらに他の場合、pHは、約5.7〜約5.9の範囲内でありうる(たとえば、範囲の一端または両端の±0.1または±0.2または±0.3)。他の場合、pHは、約5.8(たとえば、5.8±0.15または5.8±0.1)でありうる。かかる範囲は、たとえば、水に希釈された酢酸緩衝配合物を用いて達成しうる。
いくつかの実施形態では、各1mlの最終組成物(希釈水溶液で非水性溶液を希釈した後)は、水中に0.75mgの脂質(0.045mgのDPPA、0.401mgのDPPC、および0.304mgのDPPE−PEG5000からなる)、103.5mgのプロピレングリコール、126.2mgのグリセロール、2.34mgの第一リン酸ナトリウム一水和物、2.16mgの二塩基性リン酸ナトリウム七水和物、および4.87mgの塩化ナトリウムを含む。
いくつかの実施形態では、各1mlの最終組成物は、水中に約0.43mgの脂質(0.0225mgのDPPA、0.2mgのDPPC、および0.152mgのDPPE−PEG5000からなる)、103.5mgのプロピレングリコール、126.2mgのグリセロール、2.34mgの第一リン酸ナトリウム一水和物、2.16mgの二塩基性リン酸ナトリウム七水和物、および4.87mgの塩化ナトリウムを含む。
いくつかの実施形態では、各1mlの最終組成物(生理食塩水で非水性溶液を希釈した後)は、水中に0.75mgの脂質(0.045mgのDPPA、0.401mgのDPPC、および0.304mgのDPPE−PEG5000からなる)、103.5mgのプロピレングリコール、126.2mgのグリセロール、0.074mgの酢酸ナトリウム、0.006mgの酢酸、および7.20mgの塩化ナトリウムを含む。
不純物および安定性
本発明は、非水性溶液などの脂質溶液中の不純物含有率を評価する方法をさらに提供する。かかる方法は、任意選択的にHPLCなどの1種以上の分離技術と組み合わせた帯電エアロゾル検出(CAD)などのいくつかの分析方法のいずれかを用いて、不純物の存在に関して脂質溶液を分析する工程を含む。脂質溶液は、脂質とプロピレングリコールまたはグリセロールまたはプロピレングリコールおよびグリセロールとを含む非水性溶液でありうる。脂質溶液は、非リン酸緩衝液などの緩衝液をさらに含みうる。脂質溶液は、塩および/または水をさらに含みうる。閾値レベル超の不純物の存在は、脂質溶液が適正に貯蔵されなかったこと、その安定性が損なわれていること、およびそのために脂質溶液を被験体に投与せずに廃棄すべきであることを意味しうる。かかる方法は、品質管理の目的に使用しうる。
実施例2は、非水性溶液中の不純物含有率の測定方法を提供する。不純物含有率は、投入(または理論もしくは公称)脂質量に対する%不純物として提供される。すなわち、不純物は、脂質の損失がないと仮定して存在する脂質の全量に対するパーセントで表される。
修飾脂質配合物は、たとえば、約1ヶ月間、約2ヵ月間、約3ヵ月間、約6ヵ月間、またはそれよりも長い期間を含めて、約1年間または約2年間を含めて、ある期間にわたり室温で貯蔵した場合、10%未満、5%未満、または2%未満の不純物を含みうる。
重要なこととして、修飾脂質配合物は、配合物を両方とも室温で貯蔵した場合(すなわち、組成物およびDEFINITY(登録商標)を室温で貯蔵した場合)、DEFINITY(登録商標)よりも少ない不純物を含みうる。こうした不純物レベルの低下は、約1%、約2%、約3%、約4%、または約5%の差でありうる。
使用および用途
本発明は、マイクロスフェアおよびマイクロスフェア組成物の使用方法を提供する。マイクロスフェアは、超音波コントラスト剤であることが意図され、ヒトまたは非ヒト被験体においてin vivoまたはin vitroで使用しうる。本発明の組成物は、診断もしくは治療の目的でまたは診断と治療とを組み合わせた目的で使用しうる。
ヒト被験体に対して超音波コントラスト剤として使用する場合、組成物は、十分な数のマイクロスフェアを形成して、任意選択的により大きい体積に希釈して、1回以上のボーラス注射によりまたは連続注入により投与するために、本明細書で記載されるように活性化される。投与は、典型的には静脈内注射である。次いで、その後まもなくイメージングが実施される。イメージング用途では、心臓を対象としうるか、または超音波イメージングに対して感受性のある身体の他の領域を含みうる。イメージングは、心臓、血管、心血管系、および肝臓をはじめとする身体の1つ以上の器官または領域のイメージングでありうる。
本発明の被験体としては、ヒトおよび動物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。いくつかの場合にはヒトが好ましい。
脂質組成は有効量で投与される。有効量は、意図されるin vivo反応および/または用途を促進または惹起する量であろう。超音波用途などのイメージング用途との関連では、有効量は、被験体または被験体の領域のイメージングを可能にする、脂質マイクロスフェアの量でありうる。
実施例1.サンプル調製
市販のFDA認可超音波コントラスト剤DEFINITY(登録商標)(Lantheus Medical Imaging)を比較のために使用した。各バイアルは、次のもの、すなわち、注射用水中の103.5mg/mLのプロピレングリコールと126.2mg/mLのグリセロールと2.34mg/mLの第一リン酸ナトリウム一水和物と2.16mg/mLの二塩基性リン酸ナトリウム七水和物と4.87mg/mLの塩化ナトリウムとのマトリックス中に、1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジルコリン(DPPC、0.401mg/mL)と1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジン酸(DPPA、0.045mg/mL)とN−(メトキシポリエチレングリコール5000カルバモイル)−1,2−ジパルミトイル−sn−グルセロ−3−ホスファチジルエタノールアミン(MPEG5000 DPPE、0.304mg/mL)とを含有する。pHは6.2〜6.8である。脂質溶液の公称充填体積は、3.80mLの近似体積を有する2ccWheatonガラスバイアル中の約1.76mLであり、そのため、パーフルオロプロパンガス(PFP、6.52mg/mL)を含有するヘッドスペースは、約2.04mLである。
以下のように新しい配合物を調製した。
DPPC、DPPA、およびMPEG500 DPPEを含有する脂質ブレンド(LB)は、米国特許第8084056号明細書(その内容は参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるように調製し、本プロセスに使用しうる。LBの配合物は、55℃でプロピレングリコール(PG)媒体中または1:1v/vプロピレングリコール/グリセロール(PG/G)媒体中またはグリセロール媒体中にLB粉末を混合することにより調製した。いくつかの研究では、90/10、75/25、50/50、25/79、および10/90の塩対酸比で0.005Mの酢酸緩衝液、安息香酸緩衝液、またはサリチル酸緩衝液を調製し、媒体に溶解させた。いくつかの場合、リン酸緩衝液を水性溶液中または生理食塩水溶液中に加えた。
実施例2.脂質安定性
プロピレングリコール中の実施例1の新しい配合物脂質ブレンドサンプルを2ccWheatonガラスバイアルに入れ、ヘッドスペースをPFPガスで置き換え、Westグレイブチルライオストッパーを挿入し、アルミニウムシールでバイアルをクリンプした。室温貯蔵に対応するように25℃の環境チャンバー内にバイアルを貯蔵するか、または最終滅菌に対応するように乾燥オーブン内で130℃に加熱した。適切な時間点でサンプルバイアルを貯蔵域から取り出し、デクリンプし、生理食塩水をバイアルに添加し、均一溶液が確保されるように混合した。サンプルをHPLCバイアルに移して、逆相HPLC分離およびコロナ帯電エアロゾル検出(CAD;HPLC With Charged Aerosol Detection for the Measurement of Different Lipid Classes,I.N.Acworth,P.H.Gamache,R.McCarthy and D.Asa,ESA Biosciences Inc.,Chelmsford,MA,USA;J.Waraska and I.N.Acworth,American Biotechnology Laboratory,January 2008)により不純物を分析した。
25℃で3ヶ月間貯蔵したDEFINITY(登録商標)バイアルの結果を比較のために提供する。分析では、C18カラムと、水、メタノール、酢酸アンモニウム、およびトリエチルアミンを含有する移動相とを用いて、蒸発光散乱検出(ELSD)を備えたグラジエント逆相HPLCを使用した。表1および2は、25℃および130℃でバイアル中の全脂質内容物に対するパーセントとして全不純物を提供する。
Figure 0006728186
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図1は、2〜8℃および25℃でのDEFINITY(登録商標)ならびに25℃での7.5mg LB/mL PGの全不純物レベルを時間の関数として例示している。2〜8℃で貯蔵したDEFINITY(登録商標)中の全不純物レベルは、25℃で貯蔵した7.5mg LB/mL PG配合物のものに類似していた。しかしながら、DEFINITY(登録商標)を25℃で貯蔵した場合、全不純物レベルは劇的に増加した。
7.5mg LB/mL PG配合物は、より高い温度でDEFINITY(登録商標)配合物よりもはるかにロバストであることがこれらのデータから実証される。この観測は予想外であった。
実施例3.脂質ブレンド/プロピレングリコール/グリセロール(LB/PG/G)配合物の安定性
プロピレングリコール/グリセロール中の実施例1の新しい配合物脂質ブレンドサンプルを2ccWheatonガラスバイアルに入れ、ヘッドスペースをPFPガスで置き換え、Westグレイブチルライオストッパーを挿入し、アルミニウムシールでバイアルをクリンプした。室温貯蔵に対応するように25℃の環境チャンバー内にバイアルを貯蔵するか、または最終滅菌に対応するようにオーブン内で130℃に加熱した。25℃で貯蔵したバイアルを準備し、実施例2に記載されるように分析した。130℃で加熱したバイアルを実施例2に記載されるように準備したが、実施例2でDEFINITY(登録商標)に対して記載したHPLC系を用いて分析した。表3および4は、25℃および130℃でバイアル中の全脂質内容物に対するパーセントとして全不純物を提供する。実施例2に記載されるように分析したDEFINITY(登録商標)の結果を比較のために提供する。
Figure 0006728186
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図2は、2〜8℃および25℃で貯蔵したDEFINITY(登録商標)ならびに25℃で貯蔵した3.75mg LB/mL PG/Gの全不純物レベルを時間の関数として例示している。2〜8℃で貯蔵したDEFINITY(登録商標)中の全不純物レベルは、25℃で貯蔵した3.75mg LB/mL PG/G配合物のものに類似していた。しかしながら、DEFINITY(登録商標)を25℃で貯蔵した場合、全不純物レベルは劇的に増加した。
3.75mg LB/mL PG/G配合物は、より高い温度でDEFINITY(登録商標)配合物よりもはるかにロバストであることがこれらのデータから実証される。この観測は予想外であった。
実施例4.緩衝脂質ブレンド/プロピレングリコール/グリセロール配合物の安定性
0.005Mの酢酸(75/25酢酸ナトリウム/酢酸)緩衝液、安息香酸(75/25安息香酸ナトリウム/安息香酸)緩衝液、またはサリチル酸(90/10サリチル酸ナトリウム/サリチル酸)緩衝液を含有する1:1(v:v)プロピレングリコール/グリセロール中の実施例1の新しい配合物脂質ブレンドサンプルを2ccWheatonガラスバイアルに充填し、ヘッドスペースをPFPガスで置き換え、Westグレイブチルライオストッパーを挿入し、アルミニウムシールでバイアルをクリンプした。25℃でバイアルを貯蔵して準備し、実施例2に記載されるように分析した。実施例2に記載されるように分析したDEFINITY(登録商標)の結果を比較のために提供する。25℃でのバイアルで全脂質内容物に対するパーセントとして全不純物を表5に示す。
図3は、時間の関数として全不純物レベルを例示している。しかしながら、DEFINITY(登録商標)を25℃で貯蔵した場合、全不純物レベルは劇的に増加した。3.75mg緩衝LB/mL PG/G配合物は、より高い温度でDEFINITY(登録商標)配合物よりもはるかにロバストであることがこれらのデータから実証される。この観測は予想外であった。
Figure 0006728186
実施例5.脂質ブレンドグリセロール配合物の安定性
グリセロール中の実施例1の新しい配合物脂質ブレンドサンプルを2ccHPLCガラスバイアルに充填し、ヘッドスペースをPFPガスで置き換え、セプタムを含有するスクリューキャップでバイアルをシールした。25℃でバイアルを貯蔵して準備し、実施例2に記載されるように分析した。
実施例2に記載されるように分析したDEFINITY(登録商標)の結果を比較のために提供する。表6は、この実験の全不純物結果を提供する。7.5mg緩衝LB/mL G配合物は、より高い温度でDEFINITY(登録商標)配合物よりもはるかにロバストであることがこれらのデータから実証される。この観測は予想外であった。
Figure 0006728186
実施例6.脂質ブレンド粉末の安定性
PTFEでライニングされたキャップを備えたアンバーボトルにLB粉末を入れて25℃で貯蔵した。メタノール(50%)とプロピレングリコール(10%)とグリセリン(10%)と酢酸アンモニウム(30%、5mM)との溶液でサンプルを調製した。溶液をHPLCバイアルに移して、C18カラムと、水、メタノール、酢酸アンモニウム、およびトリエチルアミンを含有する移動相とを用いて、蒸発光散乱検出(ELSD)を備えたグラジエント逆相HPLCで分析した。
表7は、25℃で貯蔵したDEFINITY(登録商標)と比較した脂質ブレンド粉末の安定性データを示している。
脂質ブレンド粉末は、より高い温度でDEFINITY(登録商標)配合物よりもはるかにロバストであることがこれらのデータから実証される。
Figure 0006728186
実施例7.DEFINITY(登録商標)の活性化
VIALMIX(登録商標)を用いてPFP/脂質溶液の機械的振盪(米国特許第6,039,557号明細書(その内容は参照により本明細書に組み込まれる)に記載されており、本プロセスで使用しうる)を行って、市販のFDA認可超音波コントラスト剤DEFINITY(登録商標)(Lantheus Medical Imaging,Inc.)を活性形態にした(「活性化」)。この結果、脂質マイクロスフェア中にガスが取り込まれて活性生成物を生じる(DEFINITY(登録商標)処方情報を参照されたい)。DEFINITY(登録商標)の最適VIALMIX(登録商標)活性化によりガス充填マイクロスフェアが一貫して生成され、1および40ミクロンの下側および上側カットオフを有する適切なシース溶液(表8参照)中に希釈すると粒子サイザー(Malvern FPIA−3000 Sysmex)を用いて数およびサイズ分布を分析することが可能である。
Figure 0006728186
Philips Sonos5500臨床超音波イメージングシステムを用いて選択サンプルの音響減衰を測定した。10mlシリンジ中でサンプルを1:7.7(1.3ml+8.7ml生理食塩水)に希釈した。このシリンジから200マイクロリットルのサンプルを室温で200mlの0.9%生理食塩水の入ったビーカー中にピペット添加した。2cm撹拌子により溶液の均一性を維持し、ビーカーの上部で溶液中にちょうど進入しかつ撹拌子の上縁から8.9cm上の位置に超音波システムのs3トランスデューサーを配置した。次いで、5秒間の120Hz画像をディジタル方式で取得してディスクに書き込んだ。IBSモードでUSシステムを使用し、TGCをすべての深さで最小値に固定し、LGCを無効にした。最大よりも18dB低くパワーを設定してメカニカルインデックス(MI)は0.2であった。受信利得を90および圧縮を0に固定した。試験した各サンプルでサンプルの注入前(ブランク)および注入後にUSデータ取得を行った。ビーカー中へのサンプル導入の20、60、および120秒後に測定を行った。
USシステムにより生成されたファイルを読んでIBSモードでdB単位の値を計算するフィリップス(Philips)QLabを用いて画像解析を行った。対象の領域を撹拌子上に引き出し、全5秒間(約360ビデオフレーム)の取得にわたりdB値を平均した。ブランクROI値からサンプルROI値(両方とのdB単位)を減算することにより減衰測定値を取得した。これをUSトランスデューサーと撹拌子の上縁との間の距離の2倍で除算してdB/cm単位で減衰を得た。ビーカーへの導入後の時間に対してサンプルの線形回帰を適用することにより最終値を得た。使用した値は、回帰直線とy軸との切片から導出した。
Figure 0006728186
実施例8.非水性配合物の活性化
実施例1に記載の脂質ブレンドの新しい配合物を2ccWheatonガラスバイアルに秤取し、所要により希釈剤を添加し、ヘッドスペースをPFPガスで置き換え、Westグレイブチルライオストッパーを挿入し、アルミニウムシールでバイアルをクリンプした。所要によりストッパーを介して希釈剤を注入し、ある時間にわたりVIALMIX(登録商標)を用いてバイアルを機械的に振盪し、最適な生成物活性化をもたらした。マイクロスフェアの数および分布を決定し、実施例7に記載の方法によりいくつかの活性化配合物の超音波減衰を調べた。
Figure 0006728186
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a)単に希釈剤を添加してVIALMIX(登録商標)で振盪することにより、PG、b)PG/G、c)緩衝PG/G中に配合された脂質ブレンドを活性化すると、活性化DEFINITY(登録商標)(実施例7に示される)と均等な特性および音響減衰を有するマイクロスフェアを形成可能であることがこうした研究から実証される。希釈水溶液を用いてプレ配合する必要がなく、単純添加で十分であることがこのことから実証される。さらに、バイアルストッパーを介して注入することにより脂質配合物に希釈剤を添加可能である。加えて、希釈剤の添加前に振盪することにより、PG/G中の脂質ブレンドを活性化すると、活性化DEFINITY(登録商標)(実施例7に示される)と均等な特性および音響減衰を有するマイクロスフェアを形成可能である。こうした知見は驚くべきことである。
実施例9.個別脂質または脂質ブレンドの活性化
0.045:0.401:0.304(w:w:w)比(脂質ブレンドの比と同一)で個別リン脂質(DPPA、DPPCおよびMPEG5000 DPPE)をプロピレングリコール中に混合することにより配合物(個別脂質配合物)を調製した。得られた7.5mg/mLの個別脂質プロピレングリコール配合物を希釈剤(DEFINITY(登録商標)バイアル組成物に一致するようにグリセロール、リン酸緩衝液、および生理食塩水を含有する)に添加し、かつ混合して0.75mg/mLの最終全脂質濃度を得た。1.7mLのアリコートを2ccWheatonガラスバイアルに添加し、ヘッドスペースをPFPガスで置き換え、Westグレイブチルライオストッパーを挿入し、アルミニウムシールでバイアルをクリンプした。VIALMIX(登録商標)でバイアルを活性化し、Sysmex FPIA3000を用いてマイクロスフェア数および平均マイクロスフェアサイズを分析した。
Figure 0006728186
脂質ブレンドを調製することなくPG中に個別脂質を混合することにより、活性化DEFINITY(登録商標)(実施例7と比較して)と均等な特性を有するマイクロスフェアを生成するように活性化可能な溶液を希釈剤との混合により形成しうる配合物を生成可能であることがこの研究から実証される。
他の実験では、脂質ブレンドを2ccWheatonガラスバイアルに秤取し、マトリックス(PG/G/生理食塩水)をバイアルに添加し、ヘッドスペースをPFPガスで置き換え、Westグレイブチルライオストッパーを挿入し、VIALMIX(登録商標)で25℃において活性化し、アルミニウムシールでバイアルをクリンプし、Sysmex FPIA3000を用いてマイクロスフェア数および平均マイクロスフェアサイズを分析した。結果は表15に示される。
Figure 0006728186
脂質ブレンド粉末をバイアルに秤取し、希釈剤を添加し、ヘッドスペースをPFPで置き換え、バイアルを活性化して活性化DEFINITY(登録商標)(実施例7と比較して)と均等な特性を有するマイクロスフェアを生成可能であったことがこの研究から実証される。活性化させるために脂質をプレ配合する必要がなかったことがこのことから実証される。
実施例10.異なる脂質濃度の活性化
実施例1に記載の脂質ブレンドを用いて、プロピレングリコール(PG)または1:1v/vプロピレングリコール/グリセロール(PG/G)のいずれかにさまざまな量のLB粉末を混合することにより、さまざまな全脂質ブレンド濃度で配合物を作製した。各脂質配合物を2ccWheatonガラスバイアルに秤取し、所要により希釈剤を添加し、ヘッドスペースをPFPガスで置き換え、Westグレイブチルライオストッパーを挿入し、アルミニウムシールでバイアルをクリンプした。VIALMIX(登録商標)を用いてバイアルを機械的に振盪して生成物を活性化し、所要により、針を備えたシリンジを用いてストッパーを介して希釈剤を添加した。実施例7に記載されるようにマイクロスフェアの数および分布を決定した。
Figure 0006728186
Figure 0006728186
さまざまな脂質濃度を有する脂質ブレンド配合物は、活性化時、比例数のマイクロスフェア(所与の体積1mL当たり)を生成することがこうした研究から実証された。マイクロスフェアのサイズは、活性化DEFINITY(登録商標)と均等であり、マイクロスフェアの数は、活性化DEFINITY(登録商標)または均等な希釈形態に類似しているかまたはそれらよりも多い。PGまたはPG/G中の多種多様な脂質ブレンド濃度を用いて活性化DEFINITY(登録商標)と均等な特性を有するマイクロスフェアを形成する能力は予想されなかった。希釈剤の添加前にPG/G中の脂質ブレンドを活性化することによりこれを達成する能力は、さらに驚くべきことであった。
実施例11.容器
バイアル、シリンジ、および可撓性プラスチックチューブを含む種々の容器に新しい脂質配合物またはDEFINITY(登録商標)を充填してから活性化した。すべての研究で、適切量の脂質配合物を容器に入れ、ヘッドスペースをPFPと交換し、容器をシールし、および配合物を活性化した。
Figure 0006728186
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バイアル、シリンジ、およびプラスチックチューブをはじめとするさまざまな容器でメカニカルシェーカーによる脂質ブレンドPGおよびPG/G配合物の振盪プロセスを達成可能であり、かつ活性化DEFINITY(登録商標)と均等な特性を有するマイクロスフェアを生成可能であることがこうした研究から実証された。驚くべきことに、機械的振盪は、容器および容器を作製する材料の寸法差を克服し、均等なサイズおよび数を生成するマイクロスフェアの形成を可能にした。希釈剤の添加前および添加後の両方でシリンジ内においてPGおよびPG/G中のLB配合物が活性化されることは刺激的な知見である。希釈剤と配合物とを分離してから活性化前または活性化後に機械的振盪により2つの成分を一緒にしうることに加えて、容易な生成物製造により室温で安定な配合物を達成可能な調製物を提供する新たな機会をもたらす。
実施例12.活性化方法
VIALMIX(登録商標)を使用する以外のいくつかの方法を用いてDEFINITY(登録商標)を活性化する能力を実証する研究を行った。こうした方法は、表25に報告された結果と共に以下に記載されている。
A.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)を3mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に50〜400回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
B.DEFINITY(登録商標)(3.0mL)を10mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に200回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
C.脂質配合物(1.5mLの0.045mg/mL DPPA、0.75mg/mL DPPC、0mg/mL MPEG5000DPPE、4.87mg NaCl/mL、103.5mg/mLプロピレングリコール、126.2mg/mLグリセロール、2.34mg/mL NaHPOO、2.16mg/mL NaHPO7H0)を3mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に100回押圧することにより配合物およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からこの脂質配合物の活性化が示唆される。
D.修飾脂質配合物(1.5mLの0.045mg/mL DPPA、0.75mg/mL DPPC、0mg/mL MPEG5000DPPE、4.87mg/mL NaCl、103.5mg/mL プロピレングリコール、126.2mg/mL グリセロール、2.34mg/mL NaHPOO、2.16mg/mL NaHPO7H0)を3mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。脂質配合物充填シリンジとストップコックとの間に、7つの高性能Xグリッドスタティックミキサー(StaMixCo、GXP−9、4−PA66、ブラック)を備えたプラスチックチューブを置いた。各シリンジのプランジャーを前後に交互に50回押圧することにより配合物およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からこの脂質配合物の活性化が示唆される。
E.修飾脂質配合物(1.5mLの0.045mg/mL DPPA、0.75mg/mL DPPC、0mg/mL MPEG5000DPPE、4.87mg/mL NaCl、103.5mg/mL プロピレングリコール、126.2mg/mL グリセロール、2.34mg/mL NaHPOO、2.16mg/mL NaHPO7H0)を3mlプラスチックシリンジに入れて2つの三方ストップコックに直列接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に100回押圧することにより配合物およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からこの脂質配合物の活性化が示唆される。
F.修飾脂質配合物(1.5mLの0.045mg/mL DPPA、0.75mg/mL DPPC、0mg/mL MPEG5000DPPE、4.87mg/mL NaCl、103.5mg/mL プロピレングリコール、126.2mg/mL グリセロール、2.34mg/mL NaHPOO、2.16mg/mL NaHPO7H0)を3mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。脂質配合物充填シリンジとストップコックとの間に、8つの高性能Xグリッドスタティックミキサー(StaMixCo、GXF−10−2−ME、オレンジ)を備えたプラスチックチューブを置いた。各シリンジのプランジャーを前後に交互に100回押圧することにより配合物およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からこの脂質配合物の活性化が示唆される。
G.修飾脂質配合物(1.5mLの0.045mg/mL DPPA、0.401mg/mL DPPC、0.304mg/mL MPEG5000DPPE、4.87mg/mL NaCl、155.25mg/mL プロピレングリコール、31.55mg/mL グリセロール、2.34mg/mL NaH2PO4H2O、2.16mg/mL NaHPO47H20)を3mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に100回押圧することにより配合物およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からこの脂質配合物の活性化が示唆される。
H.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)+3.5mLの生理食塩水を5mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に100回押圧することによりDEFINITY(登録商標)、生理食塩水、およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
I.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)を3mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。DEFINITY(登録商標)充填シリンジとストップコックとの間に、プラスチックヘリカルミキサー(StaMixCo、2.5”×3/16”、2.5インチで15ヘリカルターン)を備えたプラスチックチューブを置いた。各シリンジのプランジャーを前後に交互に50回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
J.DEFINITY(登録商標)(3.0mL)を10mlプラスチックシリンジに入れて三方ストップコックに接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、ストップコックの他のポートに接続した。DEFINITY(登録商標)充填シリンジとストップコックとの間に、プラスチックヘリカルミキサー(StaMixCo、2.5”×3/16”、2.5インチで15ヘリカルターン)を備えたプラスチックチューブを置いた。各シリンジのプランジャーを前後に交互に50回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
K.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)を3mlプラスチックシリンジに入れて、プラスチックヘリカルミキサー(StaMixCo、2.5”×3/16”、2.5インチで15ヘリカルターン)を備えたプラスチックチューブに直接接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスを充填し、プラスチックチューブの他端に接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に25回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
L.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)を3mlプラスチックシリンジに入れて、20u QMAフィルター(Waters)に直接接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスが充填し、フィルターの他端に接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に50回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
M.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)を3mlプラスチックシリンジに入れて、20u QMAフィルター(Waters)とプラスチックヘリカルミキサー(StaMixCo、2.5”×3/16”、2.5インチに15ヘリカルターン)を備えたプラスチックチューブとに直接接続した。同一サイズの個別シリンジにPFPガスが充填し、ミキサーの他端に接続した。各シリンジのプランジャーを前後に交互に50回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
N.DEFINITY(登録商標)(0.6mL)を1mlガラスシリンジに入れて、5uフィルターを含有する1.5インチ金属ホルダーに接続した。同一サイズの個別ガラスシリンジにPFPガスを充填し、金属ホルダーの他端に接続した。この押出し装置は市販されている(LiposoFast−Basic,Avestin,Inc.)。各シリンジのプランジャーを前後に交互に25回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
O.DEFINITY(登録商標)(0.6mL)を1mlガラスシリンジに入れて、5uフィルターを含有する1.5インチ金属ホルダーに接続した。同一サイズの個別ガラスシリンジにPFPガスを充填し、金属ホルダーの他端に接続した。この押出し装置は市販されている(LiposoFast−Basic,Avestin,Inc.)。各シリンジのプランジャーを前後に交互に100回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
P.DEFINITY(登録商標)(0.6mL)を1mlガラスシリンジに入れて、0.4または1.0ミクロンフィルターのいずれかを含有する1.5インチ金属ホルダーに接続した。同一サイズの個別ガラスシリンジにPFPガスを充填し、金属ホルダーの他端に接続した。この押出し装置は市販されている(LiposoFast−Basic,Avestin,Inc.)。各シリンジのプランジャーを前後に交互に25回押圧することによりDEFINITY(登録商標)およびPFPガスを混合した。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
Q.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)のバイアルを最高設定で5分間ボルテックスした。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
R.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)のバイアルを2分間超音波処理した。しかしながら、溶液が乳白色であったため、マイクロバブル数およびバブル直径測定の試験は行わなかった。
S.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)のバイアルを高速ブレードホモジナイザーで5分間処理した。しかしながら、溶液が乳白色であったため、マイクロバブル数およびバブル直径測定の試験は行わなかった。
T.DEFINITY(登録商標)(1.5mL)のバイアルを0.75”×2.25”×23”の木材スティックの端に固定し、15”離れた2つの木材ポスト間で100ヒット/27秒の割合で300〜1500回移動し、マイクロバブル数またはバブル直径測定の試験を行った。マイクロバブル数およびバブル直径の測定からDEFINITY(登録商標)の活性化が示唆される。
Figure 0006728186
さまざまな活性化デバイスを用いてDEFINITY(登録商標)またはその改変体の活性化を達成可能であることがこうした研究から実証された。
特許および特許出願を含めて本明細書に挙げられた参照文献は、それらの全体が参照により組み込まれる。

Claims (16)

  1. (a)プロピレングリコールおよびグリセロール
    (b)プロピレングリコール、または
    (c)グリセロール
    中に、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物と、
    パーフルオロカーボンガスと
    を含む、超音波を用いた診断イメージングおよび/または治療において用いられる薬剤の形成に用いるための組成物。
  2. (a)DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE対プロピレングリコール対グリセロールの比が、約1:100:100〜約1:600:700の範囲内であるか、
    (b)DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE対プロピレングリコールの比が、約1:100〜約1:600の範囲内であるか、または
    (c)DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE対グリセロールの比が、約1:100〜約1:700である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記非水性混合物が、
    (a)5w/w(重量/重量)%以下の水、
    (b)1〜4w/w%の水、または
    (c)1w/w%以下の水
    を含む、請求項1または2に記載の組成物。
  4. (a)脂質の対イオンであるイオンを含むか、
    (b)塩化ナトリウムを含まないか、
    (c)塩化物イオンを含まないか、
    (d)緩衝液をさらに含むか、
    (e)非リン酸緩衝液をさらに含み、適宜、前記非リン酸緩衝液が、酢酸緩衝液、安息香酸緩衝液、またはサリチル酸緩衝液であってもよく、
    (f)約3ヶ月間室温で貯蔵した場合、2%以下の不純物を含むか、および/または
    (g)室温で貯蔵した場合、DEFINITY(登録商標)より少ない不純物を含む、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEの合計が、
    (a)非水性混合物に対して約0.9〜約7.5mg/mlの濃度、または
    (b)非水性混合物に対して約0.9〜約4mg/mlの濃度
    で存在する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. (a)前記パーフルオロカーボンガスが、パーフルオロプロパンガスであるか、
    (b)PEG5000−DPPEが、MPEG5000−DPPEであるか、および/または
    (c)DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEが、10対82対8(10:82:8)のモル%比で存在する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. (i)バイアルであって、適宜、
    (a)約3.8mlまたはそれ以下の実体積を有するバイアル、
    (b)V底バイアル、
    (c)平底バイアル、
    (d)丸底バイアル
    であって、適宜、前記バイアルは、ガラスバイアルであってもよいもの、
    (ii)2mLのWheatonバイアルであって、前記非水性混合物が、プロピレングリコールおよびグリセロールの約3.75mg/mLの脂質濃度を有するもの、
    (iii)シングルチャンバー、
    (iv)マルチプルチャンバーであって、適宜、前記マルチプルチャンバーが、第1および第2のチャンバーを含み、前記組成物が、前記第1のチャンバーに存在し、かつ希釈水溶液が、前記第2のチャンバーに存在し、適宜、前記希釈水溶液が、
    (a)生理食塩水溶液、または
    (b)緩衝生理食塩水溶液
    であってもよいもの
    の中で提供される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 容器中に請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物を含む、超音波を用いた診断イメージングおよび/または治療において用いられる薬剤の形成に用いるためのキットであって、適宜、前記容器が、シングルチャンバー容器またはマルチチャンバー容器である、キット。
  9. (a)第2の容器をさらに含み、適宜、前記第2の容器が、
    (i)希釈水溶液を含むか、
    (ii)プレ充填シリンジであるか、
    (iii)プロピレングリコールを含むか、または
    (iv)グリセロールを含み、適宜、
    (b)希釈水溶液を含む第3の容器をさらに含む、請求項に記載のキット。
  10. (a)前記容器が、プロピレングリコール中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物を含む第1のチャンバーと、グリセロールおよび/または希釈水溶液を含む第2のチャンバーとを含むマルチチャンバー容器であり、
    (b)前記容器が、プロピレングリコールおよびグリセロール中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物を含む第1のチャンバーと、希釈水溶液を含む第2のチャンバーとを含むマルチチャンバー容器であり、または
    (c)前記容器が、グリセロール中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物を含む第1のチャンバーと、プロピレングリコールおよび/または希釈水溶液を含む第2のチャンバーとを含むマルチチャンバー容器である、請求項に記載のキット。
  11. VIALMIX(登録商標)デバイスをさらに含む、請求項10のいずれか一項に記載のキット。
  12. (1)プロピレングリコール中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物にグリセロールおよび/または希釈水溶液を添加し、
    次いで前記組成物を活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成する工程、 (2)プロピレングリコールおよび/またはグリセロール中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物を活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成する工程であって、適宜、希釈水溶液を前記組成物に添加した後に活性化される工程、
    (3)プロピレングリコールおよび/またはグリセロール中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物に希釈水溶液を添加し、
    次いで前記組成物を活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成する工程、あるいは
    (4)グリセロール中にDPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEを含む非水性混合物と、パーフルオロカーボンガスとを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物にプロピレングリコールおよび/または希釈水溶液を添加し、
    次いで前記組成物を活性化して脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを形成する工程、
    とを含む、超音波を用いた診断イメージングおよび/または治療において用いられる薬剤を形成する方法であって、
    適宜、前記組成物が、
    (i)20〜45秒間、または
    (ii)60〜120秒間
    にわたり活性化される、方法。
  13. 追加の希釈水溶液で前記脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを希釈する工程をさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. コントラスト超音波イメージングを必要とする非ヒト被験体に前記脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを投与する工程をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 超音波を用いた診断イメージングおよび/または治療において用いるための、脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む組成物であって
    前記脂質カプセル化ガスマイクロスフェアを含む組成物が、DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPE、並びにパーフルオロカーボンガスを、ポリエチレングリコールおよび/またはグリセロールを含む非水性溶媒中に含み、かつ
    (a)(1)DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEポリエチレングリコールおよび/またはグリセロールを含む非水性溶媒、並びにパーフルオロカーボンガスを含む非水性混合物に希釈水溶液を添加して、混合物を生成し、次いで(2)前記混合物を活性化する工程、
    (b)DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEポリエチレングリコールおよび/またはグリセロールを含む非水性溶媒、並びにパーフルオロカーボンガスを含む非水性混合物を活性化し、次いで希釈水溶液で希釈する工程、または
    (c)DPPA、DPPC、およびPEG5000−DPPEポリエチレングリコールおよび/またはグリセロールを含む非水性溶媒、並びにパーフルオロカーボンガスを含む非水性混合物を活性化する工程
    によって形成されるものであって、
    適宜、前記パーフルオロカーボンガスがパーフルオロプロパンガスであってもよい、組成物。
  16. 前記脂質カプセル化ガスマイクロスフェアが、
    (a)約1.0ミクロン〜約2.0ミクロンの範囲の平均直径を有するか、
    (b)約1.2ミクロン〜約2.0ミクロンの範囲の平均直径を有するか、
    (c)約1.4〜1.8ミクロンの平均直径を有するか、および/または
    (d)10 個/mL以上の濃度で前記組成物中に存在する、
    請求項15に記載の組成物。
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