JP6726428B2 - バッテリトレイ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に取付けられる構成の樹脂製のバッテリトレイに関する。
車両に取付けられる樹脂製のバッテリトレイに関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のバッテリトレイ100は、図7、図8に示すように、トレイ本体部101と回動前壁部103とを備えている。トレイ本体部101は、バッテリ(図示省略)が載せられる底板部101sと、その底板部101sの端縁で前記バッテリの下部を三方向から囲む塀状の左側縦壁部102h、右側縦壁部102m、及び後側縦壁部102bとから構成されている。そして、左側縦壁部102hと右側縦壁部102mとの上部中央にJボルト(図示省略)のフックが掛けられるフック受け部105が設けられている。
また、底板部101sの前端縁にはヒンジ機構104を介して回動前壁部103が上下回動可能な状態で連結されている。そして、回動前壁部103の左右上端と、左側縦壁部102h、及び右側縦壁部102mの前部上端とに、回動前壁部103を起立状態に保持する連結機構107(鉄片とマグネット)が設けられている。上記構成により、バッテリトレイ100の回動前壁部103を、図8に示すように、水平にした状態でバッテリを前方からスライドさせて底板部101s上に載置できる。そして、前記バッテリの押さえ金具をJボルトによりバッテリトレイ100のフック受け部105に連結し、回動前壁部103を起立状態に保持することで、前記バッテリの取付けが完了する。
特開2010−70089号公報
しかし、上記したバッテリトレイ100では、例えば、車両の前方衝突時にバッテリのJボルトがフック受け部105から外れると、前記バッテリは慣性力で回動前壁部103を倒して前方に移動する。これにより、バッテリが破損するおそれがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両衝突時にバッテリトレイが破損し難い構造にして、バッテリがバッテリトレイから外れないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、バッテリを載せる底板部と、その底板部の端縁で前記バッテリの下部を囲むように設けられた塀状の縦壁部とを備え、車両に取付けられる構成の樹脂製のバッテリトレイであって、車両衝突時に前記バッテリが慣性力で前記底板部に対して相対移動することにより衝突する前記縦壁部には、前記底板部の端縁に沿う方向に強度が大きい部分と小さい部分とが存在しており、前記縦壁部の内壁面は、前記バッテリが前記縦壁部の強度の大きい部分に衝突した後、前記強度が小さい部分に衝突するような形状に形成されている。
本発明によると、車両衝突時にバッテリが慣性力でバッテリトレイの底板部に対して相対移動すると、そのバッテリはバッテリトレイの縦壁部に衝突するようになる。バッテリトレイの縦壁部には、前記底板部の端縁に沿う方向に強度が大きい部分と小さい部分とが存在している。そして、バッテリトレイの縦壁部の内壁面は、バッテリが最初に縦壁部の強度の大きい部分に衝突した後、強度が小さい部分に衝突するような形状に形成されている。このため、車両衝突時にバッテリトレイの縦壁部の強度が小さい部分に衝突荷重が集中しなくなり、バッテリトレイが破損し難くなる。この結果、バッテリがバッテリトレイから外れ難くなり、バッテリの破損を抑えることができる。
請求項2に係る発明によると、縦壁部の強度が大きい部分の内壁面には、突出寸法が大きな大突起が形成されており、前記縦壁部の強度が小さい部分の内壁面には、前記大突起よりも突出寸法が小さな小突起が形成されている。このため、車両衝突時にバッテリが先ず大突起を介して縦壁部の強度が大きい部分に衝突し、その後、小突起を介して縦壁部の強度が小さい部分に衝突するようになる。
請求項3に係る発明によると、縦壁部の内壁面には、大突起と小突起との間に、前記大突起よりも突出寸法が小さく、前記小突起よりも突出寸法が大きい中突起が形成されている。このため、車両衝突時にバッテリが大突起、中突起、及び小突起と順番に衝突するようになり、縦壁部の強度が小さい部分に加わる衝突荷重が緩和される。
請求項4に係る発明によると、縦壁部の内壁面には、強度が大きい部分の突出寸法が大きく、強度が小さい部分の突出寸法が小さくなるように、前記強度が大きい部分から前記強度が小さい部分まで連続して延びる突条が形成されている。
請求項5に係る発明によると、縦壁部の強度が中程度部分の内壁面には、突出寸法が最も大きな大突起が形成されており、前記縦壁部の強度が大きい部分の内壁面には、前記大突起よりも突出寸法が小さな中突起が形成されており、前記縦壁部の強度が小さい部分の内壁面には、前記中突起よりも突出寸法が小さな小突起が形成されており、前記バッテリの重心が前記大突起と前記中突起との間に配置されるように構成されている。このため、車両衝突時にバッテリが先ず大突起を介して縦壁部の強度が中程度部分に衝突し、その後、バッテリの重心の働きで中突起を介して縦壁部の強度が大きい部分に衝突する。そして小突起が設けられた縦壁部の強度が小さい部分にはほとんど衝突しなくなる。
請求項6に係る発明によると、突起、あるいは突条は、縦壁部の内壁面と底板部の上面との角部に補強リブ状に形成されている。このため、突起、あるいは突条の働きでバッテリトレイの強度が向上する。
請求項7に係る発明によると、縦壁部はバッテリの下部を三方から囲むように構成されて、前記バッテリは前記縦壁部が開放されている部分から前記底板部上にセットされる構成であり、前記縦壁部の強度が大きい部分は前記縦壁部の角部近傍であり、前記縦壁部の強度が小さい部分は前記縦壁部が開放されている部分の近傍である。
請求項8に係る発明によると、バッテリトレイは、補強用の繊維が添加された繊維強化樹脂の射出成形品である。このため、樹脂製のバッテリトレイの強度を向上させることができる。
請求項9に係る発明によると、バッテリトレイは、補強用の繊維が植物繊維である。
本発明によると、車両衝突時にバッテリトレイが破損し難くなり、バッテリがバッテリトレイから外れないようになる。
本発明の実施形態1に係るバッテリトレイの全体斜視図である。 前記バッテリトレイの縦断面図(図1のII-II矢視断面図)である。 前記バッテリトレイの全体平面図である。 前記バッテリトレイの前側縦壁部の突起とバッテリとの衝突の様子を表す模式平面図である。 実施形態1の変更例1の前側縦壁部の突条を表す模式平面図である。 実施形態1の変更例2の前側縦壁部の突条を表す模式平面図である。 従来のバッテリトレイの全体斜視図である。 従来のバッテリトレイにおいてバッテリを載置する際の状態を表す斜視図である。
[実施形態1]
以下、図1から図6に基づいて本発明の実施形態1に係るバッテリトレイについて説明する。本実施形態に係るバッテリトレイは、車両のエンジンルーム内や、シート下、トランクルーム、あるいはフロントステップ下に設置される樹脂製のバッテリトレイである。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、バッテリトレイが取付けられる車両の前後左右、及び上下に対応している。
<バッテリトレイ10の概要について>
バッテリトレイ10は、図1、図2に示すように、樹脂製のトレイ本体部20と、前記トレイ本体部20にセットされたバッテリ40(二点鎖線参照)をトレイ本体部20に対して固定する固定機構30とから構成されている。
<トレイ本体部20について>
トレイ本体部20は、バッテリ40を載せる底板部21と、前記底板部21の端縁の位置でバッテリ40の下部を三方から囲む塀状の縦壁部22とから構成されている。トレイ本体部20の縦壁部22は、前側縦壁部23と後側縦壁部24と右側縦壁部25とから平面略コ字形に形成されている。そして、トレイ本体部20は、縦壁部22が開放されている左方向からバッテリ40をスライドさせて、底板部21上にセットできるように構成されている。このように、トレイ本体部20は縦壁部22の左側が開放されているため、縦壁部22の前側縦壁部23と後側縦壁部24との強度は右側縦壁部25から離れるにつれて小さくなる。即ち、前側縦壁部23と後側縦壁部24との強度は左側の開放部分で最小になる。
トレイ本体部20の前側縦壁部23は、車両が前方衝突したときにトレイ本体部20上のバッテリ40が慣性力により前移動して衝突したときに、バッテリ40を受けられるように構成されている。また、後側縦壁部24は、車両が後方衝突したときに前記バッテリ40が慣性力により後移動して衝突したときに、バッテリ40を受けられるように構成されている。前側縦壁部23の内壁面23eと底板部21の上面との角位置には、図1、図4に示すように、右側縦壁部25の近傍に内壁面23eからの突出寸法が大きい大突起231が補強リブ状に形成されている。
また、同じく前側縦壁部23の内壁面23eと底板部21の上面との角位置には、前側縦壁部23の左端部近傍に内壁面23eからの突出寸法が小さな小突起233が補強リブ状に形成されている。そして、大突起231と小突起233との中間位置に前記大突起231よりも突出寸法が小さく、小突起233よりも突出寸法が大きい中突起232が補強リブ状に形成されている。即ち、前側縦壁部23の内壁面23eには、前側縦壁部23の比較的強度が大きい部分に大突起231、強度が中程度部分に中突起232、強度が小さい部分に小突起233が形成されている。また、トレイ本体部20の後側縦壁部24の内壁面24eには、図3に示すように、前側縦壁部23の内壁面23eの大突起231、中突起232、及び小突起233とそれぞれ対向する位置に、大突起241、中突起242、及び小突起243が補強リブ状に形成されている。
トレイ本体部20の右側縦壁部25の内壁面25eには、図2に示すように、バッテリ40の右下端フランジ部44を上方から押さえる押さえ突条35が形成されている。押さえ突条35は、トレイ本体部20の底板部21と平行に延びるように、右側縦壁部25の内壁面25eの前側部分と後側部分とに同じ高さ寸法で形成されている。そして、右側縦壁部25の押さえ突条35と底板部21の上面との間隔寸法がバッテリ40の右下端フランジ部44の高さ寸法にほぼ等しくなる。なお、右側縦壁部25の内壁面25eには、押さえ突条35の上側に前記押さえ突条35及び右側縦壁部25を補強する縦リブ25rが前後方向に複数本形成されている。
トレイ本体部20の底板部21には、図3等に示すように、トレイ本体部20を車両ボディ(図示省略)にボルト止めするための座部21zと固定用ボルト孔21yとが設けられている。座部21zと固定用ボルト孔21yとは、底板部21の左端縁の前端位置と後端位置、及び底板部21の右端縁の中央位置に設けられている。
<トレイ本体部20の材料について>
トレイ本体部20に材料としては、ベースとなるポリプロピレン樹脂(PP)に対して補強材(フィラー)としてのタルク、炭素繊維、あるいはガラスビーズ(ガラス繊維)、あるいは木粉(植物繊維)、あるいは金属繊維を添加したものが使用される。ここで、補強材の粒径は、トレイ本体部20を射出成形することが可能なように、2mm以下、好ましくは約150μm以下のものが使用される。また、ポリプロピレン樹脂(PP)と補強材との配合比率は、重量比率で80:20〜60:40程度の間で設定されている。ここで、ベースとなる樹脂は、ポリプロピレン樹脂の代わりに、ポリエチレン樹脂(PE)、ABS樹脂等を使用することも可能である。また、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)/ポリブチレンテレフタレート(PBT)の混合、あるいはポリフェニレンサルハファイド(PPS)等を使用することも可能である。
<固定機構30について>
固定機構30は、図2に示すように、バッテリ40の左下端フランジ部43を上側から押さえ、トレイ本体部20の底板部21上にセットされたバッテリ40をトレイ本体部20の底板部21上に固定する機構である。固定機構30は、バッテリ40の左下端フランジ部43を上側から押さえる押さえ板32と、その押さえ板32を受ける受け板37とを備えている。受け板37は、トレイ本体部20の底板部21の左端縁下側(裏側)から左上方に突出して押さえ板32を受けられるように構成されている。そして、前記押さえ板32と受け板37とがトレイ本体部20の底板部21の左端縁を挟んでボルト、ナット機構34により締付けられる。
押さえ板32は、図2に示すように、押さえ面32fを備える水平部32xと、前記水平部32xをトレイ本体部20の底板部21上で支える支持部32sとを備えている。そして、押さえ板32の支持部32sの近傍に位置する水平部32xがボルト、ナット機構34によりトレイ本体部20の底板部21を挟んで受け板37に連結される。トレイ本体部20の底板部21の左端縁と受け板37とには、図1等に示すように、前端部と後端部とにボルト、ナット機構34のボルトが通される押さえボルト孔21hが形成されている。
<バッテリ40の取付けについて>
車両ボディに取付けられたトレイ本体部20に対してバッテリ40を取付ける場合には、バッテリ40をトレイ本体部20の縦壁部22の開放部分から右方向にスライドさせて底板部21上に載置する。そして、バッテリ40の右下端フランジ部44を、図2に示すように、トレイ本体部20の右側縦壁部25の押さえ突条35と底板部21の上面間に嵌め込むようにする。この状態で、バッテリ40は、トレイ本体部20の前側縦壁部23の大突起231等と後側縦壁部24の大突起241等との間に挟まれるようになる。次に、固定機構30の押さえ板32の押さえ面32fでバッテリ40の左下端フランジ部43を上方から押さえた状態で、前記押さえ板32をボルト、ナット機構34によりトレイ本体部20の底板部21を挟んで受け板37に固定する。この状態で、バッテリ40の取付けが完了する。
<バッテリトレイ10の働きについて>
バッテリトレイ10にバッテリ40が取付けられた状態では、図4の実線に示すように、バッテリ40の前端面41はトレイ本体部20の前側縦壁部23の大突起231とほぼ接触状態に保持されている。また、バッテリ40の後端面(図示省略)はトレイ本体部20の後側縦壁部24の大突起241とほぼ接触状態に保持されている。この状態で、例えば、車両が前方衝突すると、バッテリ40が慣性力で前方に移動し、バッテリ40の前端面41がトレイ本体部20の前側縦壁部23の大突起231に衝突する。これにより、衝突荷重が大突起231を介してトレイ本体部20の前側縦壁部23の比較的強度が大きい部分に加わるようになる。
次に、バッテリ40は、重心が車両前方に移動しようとする力により、図4の二点鎖線に示すように、大突起231を中心に左回動する。これにより、バッテリ40の前端面41は、トレイ本体部20の前側縦壁部23の中突起232に衝突し、最後に小突起233に衝突する。このように、前側縦壁部23の比較的強度が大きい部分から順番に衝突荷重が加わるようになるため、前側縦壁部23の強度が小さい部分、即ち、前側縦壁部23の開放部分近傍に衝突荷重が集中するようなことがなくなる。これにより、トレイ本体部20の前側縦壁部23が破損し難くなる。
<本実施形態に係るバッテリトレイ10の長所について>
本実施形態に係るバッテリトレイ10によると、車両衝突時にバッテリ40が慣性力でバッテリトレイ10(トレイ本体部20)の底板部21に対して相対移動すると、そのバッテリ40はバッテリトレイ10の縦壁部22(前側縦壁部23)に衝突するようになる。バッテリトレイの前側縦壁部23には、前記底板部21の端縁に沿う方向(左右方向)に強度が大きい部分と小さい部分とが存在している。そして、バッテリトレイ10の前側縦壁部23の内壁面23eは、バッテリ40が最初に前側縦壁部23の強度の大きい部分(大突起231)に衝突した後、強度が小さい部分(中突起232、小突起233)に衝突するような形状に形成されている。このため、車両衝突時にバッテリトレイ10の前側縦壁部23の強度が小さい部分に衝突荷重が集中しなくなり、バッテリトレイ10が破損し難くなる。この結果、バッテリ40がバッテリトレイ10から外れ難くなり、バッテリ40の破損を抑えることができる。
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、図4等に示すように、トレイ本体部20の前側縦壁部23の内壁面23eに右側から順番に大突起231、中突起232、及び小突起233を形成する例を示した。しかし、図5に示すように、前側縦壁部23の内壁面23eの強度が大きな右側で突出寸法が大きく、強度が小さい左側で突出寸法が小さくなる突条235を左右方向に延びるように形成することも可能である。
また、本実施形態では、前側縦壁部23の内壁面23eに右側から順番に大突起231、中突起232、及び小突起233を形成する例を示した。しかし、図6に示すように、前側縦壁部23の強度が中程度部分の内壁面23eに大突起231を形成し、前側縦壁部23の強度が大きい部分の内壁面23eに中突起232を形成し、バッテリ40の重心が大突起231と中突起232との間に配置されるようにしても良い。これにより、車両が前方衝突すると、バッテリ40の前端面41がトレイ本体部20の前側縦壁部23の大突起231に衝突する。
即ち、衝突荷重が大突起231を介してトレイ本体部20の前側縦壁部23の強度が中程度部分に加わるようになる。次に、バッテリ40の重心が車両前方に移動しようとする力により、図6の二点鎖線に示すように、バッテリ40が大突起231を中心に右回動する。これにより、バッテリ40の前端面41は、次に、前側縦壁部23の強度が大きい部分の中突起232衝突する。そして、前側縦壁部23の強度が小さい部分には小突起233を介して衝突荷重がほとんど加わることがなくなる。
また、本実施形態では、バッテリ40の左下端フランジ部43、右下端フランジ部44を固定機構30等でトレイ本体部20に固定するバッテリトレイ10を例示した。しかし、バッテリの上面を押さえる押さえ金具、及び押さえ金具をトレイ本体部に連結する一対のJボルト等を備えるバッテリトレイに本発明を適用することも可能である。また、トレイ本体部20の縦壁部22に形成する突起の数は適宜変更可能である。
10・・・・バッテリトレイ
20・・・・トレイ本体部
21・・・・底板部
22・・・・縦壁部
23・・・・前側縦壁部
23e・・・内壁面
231・・・大突起
232・・・中突起
233・・・小突起
24・・・・後側縦壁部
24e・・・内壁面
241・・・大突起
242・・・中突起
243・・・小突起
235・・・突条
40・・・・バッテリ

Claims (9)

  1. バッテリを載せる底板部と、その底板部の端縁で前記バッテリの下部を囲むように設けられた塀状の縦壁部とを備え、車両に取付けられる構成の樹脂製のバッテリトレイであって、
    車両衝突時に前記バッテリが慣性力で前記底板部に対して相対移動することにより衝突する前記縦壁部には、前記底板部の端縁に沿う方向に強度が大きい部分と小さい部分とが存在しており、
    前記縦壁部の内壁面は、前記バッテリが前記縦壁部の強度の大きい部分に衝突した後、前記強度が小さい部分に衝突するような形状に形成されているバッテリトレイ。
  2. 請求項1に記載されたバッテリトレイであって、
    前記縦壁部の強度が大きい部分の内壁面には、突出寸法が大きな大突起が形成されており、
    前記縦壁部の強度が小さい部分の内壁面には、前記大突起よりも突出寸法が小さな小突起が形成されているバッテリトレイ。
  3. 請求項2に記載されたバッテリトレイであって、
    前記縦壁部の内壁面には、前記大突起と前記小突起との間に、前記大突起よりも突出寸法が小さく、前記小突起よりも突出寸法が大きい中突起が形成されているバッテリトレイ。
  4. 請求項1に記載されたバッテリトレイであって、
    前記縦壁部の内壁面には、強度が大きい部分の突出寸法が大きく、強度が小さい部分の突出寸法が小さくなるように、前記強度が大きい部分から前記強度が小さい部分まで連続して延びる突条が形成されているバッテリトレイ。
  5. 請求項1に記載されたバッテリトレイであって、
    前記縦壁部の強度が中程度部分の内壁面には、突出寸法が最も大きな大突起が形成されており、
    前記縦壁部の強度が大きい部分の内壁面には、前記大突起よりも突出寸法が小さな中突起が形成されており、
    前記縦壁部の強度が小さい部分の内壁面には、前記中突起よりも突出寸法が小さな小突起が形成されており、
    前記バッテリの重心が前記大突起と前記中突起との間に配置されるように構成されているバッテリトレイ。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載されたバッテリトレイであって、
    前記突起、あるいは突条は、前記縦壁部の内壁面と底板部の上面との角部に補強リブ状に形成されているバッテリトレイ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載されたバッテリトレイであって、
    前記縦壁部は前記バッテリの下部を三方から囲むように構成されて、前記バッテリは前記縦壁部が開放されている部分から前記底板部上にセットされる構成であり、
    前記縦壁部の強度が大きい部分は前記縦壁部の角部近傍であり、前記縦壁部の強度が小さい部分は前記縦壁部が開放されている部分の近傍であるバッテリトレイ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載されたバッテリトレイであって、
    補強用の繊維が添加された繊維強化樹脂の射出成形品であるバッテリトレイ。
  9. 請求項8に記載されたバッテリトレイであって、
    前記補強用の繊維が植物繊維であるバッテリトレイ。
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