JP2018177010A - バッテリトレイ - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1から図6に基づいて本発明の実施形態1に係るバッテリトレイについて説明する。本実施形態に係るバッテリトレイは、車両のエンジンルーム内や、シート下、トランクルーム、あるいはフロントステップ下に設置される樹脂製のバッテリトレイである。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、バッテリトレイが取付けられる車両の前後左右、及び上下に対応している。
バッテリトレイ10は、図1、図2に示すように、樹脂製のトレイ本体部20と、前記トレイ本体部20にセットされたバッテリ40(二点鎖線参照)をトレイ本体部20に対して固定する固定機構30とから構成されている。
トレイ本体部20は、バッテリ40を載せる底板部21と、前記底板部21の端縁の位置でバッテリ40の下部を三方から囲む塀状の縦壁部22とから構成されている。トレイ本体部20の縦壁部22は、前側縦壁部23と後側縦壁部24と右側縦壁部25とから平面略コ字形に形成されている。そして、トレイ本体部20は、縦壁部22が開放されている左方向からバッテリ40をスライドさせて、底板部21上にセットできるように構成されている。このように、トレイ本体部20は縦壁部22の左側が開放されているため、縦壁部22の前側縦壁部23と後側縦壁部24との強度は右側縦壁部25から離れるにつれて小さくなる。即ち、前側縦壁部23と後側縦壁部24との強度は左側の開放部分で最小になる。
トレイ本体部20に材料としては、ベースとなるポリプロピレン樹脂(PP)に対して補強材(フィラー)としてのタルク、炭素繊維、あるいはガラスビーズ(ガラス繊維)、あるいは木粉(植物繊維)、あるいは金属繊維を添加したものが使用される。ここで、補強材の粒径は、トレイ本体部20を射出成形することが可能なように、2mm以下、好ましくは約150μm以下のものが使用される。また、ポリプロピレン樹脂(PP)と補強材との配合比率は、重量比率で80:20〜60:40程度の間で設定されている。ここで、ベースとなる樹脂は、ポリプロピレン樹脂の代わりに、ポリエチレン樹脂(PE)、ABS樹脂等を使用することも可能である。また、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)/ポリブチレンテレフタレート(PBT)の混合、あるいはポリフェニレンサルハファイド(PPS)等を使用することも可能である。
固定機構30は、図2に示すように、バッテリ40の左下端フランジ部43を上側から押さえ、トレイ本体部20の底板部21上にセットされたバッテリ40をトレイ本体部20の底板部21上に固定する機構である。固定機構30は、バッテリ40の左下端フランジ部43を上側から押さえる押さえ板32と、その押さえ板32を受ける受け板37とを備えている。受け板37は、トレイ本体部20の底板部21の左端縁下側(裏側)から左上方に突出して押さえ板32を受けられるように構成されている。そして、前記押さえ板32と受け板37とがトレイ本体部20の底板部21の左端縁を挟んでボルト、ナット機構34により締付けられる。
車両ボディに取付けられたトレイ本体部20に対してバッテリ40を取付ける場合には、バッテリ40をトレイ本体部20の縦壁部22の開放部分から右方向にスライドさせて底板部21上に載置する。そして、バッテリ40の右下端フランジ部44を、図2に示すように、トレイ本体部20の右側縦壁部25の押さえ突条35と底板部21の上面間に嵌め込むようにする。この状態で、バッテリ40は、トレイ本体部20の前側縦壁部23の大突起231等と後側縦壁部24の大突起241等との間に挟まれるようになる。次に、固定機構30の押さえ板32の押さえ面32fでバッテリ40の左下端フランジ部43を上方から押さえた状態で、前記押さえ板32をボルト、ナット機構34によりトレイ本体部20の底板部21を挟んで受け板37に固定する。この状態で、バッテリ40の取付けが完了する。
バッテリトレイ10にバッテリ40が取付けられた状態では、図4の実線に示すように、バッテリ40の前端面41はトレイ本体部20の前側縦壁部23の大突起231とほぼ接触状態に保持されている。また、バッテリ40の後端面(図示省略)はトレイ本体部20の後側縦壁部24の大突起241とほぼ接触状態に保持されている。この状態で、例えば、車両が前方衝突すると、バッテリ40が慣性力で前方に移動し、バッテリ40の前端面41がトレイ本体部20の前側縦壁部23の大突起231に衝突する。これにより、衝突荷重が大突起231を介してトレイ本体部20の前側縦壁部23の比較的強度が大きい部分に加わるようになる。
本実施形態に係るバッテリトレイ10によると、車両衝突時にバッテリ40が慣性力でバッテリトレイ10(トレイ本体部20)の底板部21に対して相対移動すると、そのバッテリ40はバッテリトレイ10の縦壁部22(前側縦壁部23)に衝突するようになる。バッテリトレイの前側縦壁部23には、前記底板部21の端縁に沿う方向(左右方向)に強度が大きい部分と小さい部分とが存在している。そして、バッテリトレイ10の前側縦壁部23の内壁面23eは、バッテリ40が最初に前側縦壁部23の強度の大きい部分(大突起231)に衝突した後、強度が小さい部分(中突起232、小突起233)に衝突するような形状に形成されている。このため、車両衝突時にバッテリトレイ10の前側縦壁部23の強度が小さい部分に衝突荷重が集中しなくなり、バッテリトレイ10が破損し難くなる。この結果、バッテリ40がバッテリトレイ10から外れ難くなり、バッテリ40の破損を抑えることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、図4等に示すように、トレイ本体部20の前側縦壁部23の内壁面23eに右側から順番に大突起231、中突起232、及び小突起233を形成する例を示した。しかし、図5に示すように、前側縦壁部23の内壁面23eの強度が大きな右側で突出寸法が大きく、強度が小さい左側で突出寸法が小さくなる突条235を左右方向に延びるように形成することも可能である。
20・・・・トレイ本体部
21・・・・底板部
22・・・・縦壁部
23・・・・前側縦壁部
23e・・・内壁面
231・・・大突起
232・・・中突起
233・・・小突起
24・・・・後側縦壁部
24e・・・内壁面
241・・・大突起
242・・・中突起
243・・・小突起
235・・・突条
40・・・・バッテリ
Claims (9)
- バッテリを載せる底板部と、その底板部の端縁で前記バッテリの下部を囲むように設けられた塀状の縦壁部とを備え、車両に取付けられる構成の樹脂製のバッテリトレイであって、
車両衝突時に前記バッテリが慣性力で前記底板部に対して相対移動することにより衝突する前記縦壁部には、前記底板部の端縁に沿う方向に強度が大きい部分と小さい部分とが存在しており、
前記縦壁部の内壁面は、前記バッテリが前記縦壁部の強度の大きい部分に衝突した後、前記強度が小さい部分に衝突するような形状に形成されているバッテリトレイ。 - 請求項1に記載されたバッテリトレイであって、
前記縦壁部の強度が大きい部分の内壁面には、突出寸法が大きな大突起が形成されており、
前記縦壁部の強度が小さい部分の内壁面には、前記大突起よりも突出寸法が小さな小突起が形成されているバッテリトレイ。 - 請求項2に記載されたバッテリトレイであって、
前記縦壁部の内壁面には、前記大突起と前記小突起との間に、前記大突起よりも突出寸法が小さく、前記小突起よりも突出寸法が大きい中突起が形成されているバッテリトレイ。 - 請求項1に記載されたバッテリトレイであって、
前記縦壁部の内壁面には、強度が大きい部分の突出寸法が大きく、強度が小さい部分の突出寸法が小さくなるように、前記強度が大きい部分から前記強度が小さい部分まで連続して延びる突条が形成されているバッテリトレイ。 - 請求項1に記載されたバッテリトレイであって、
前記縦壁部の強度が中程度部分の内壁面には、突出寸法が最も大きな大突起が形成されており、
前記縦壁部の強度が大きい部分の内壁面には、前記大突起よりも突出寸法が小さな中突起が形成されており、
前記縦壁部の強度が小さい部分の内壁面には、前記中突起よりも突出寸法が小さな小突起が形成されており、
前記バッテリの重心が前記大突起と前記中突起との間に配置されるように構成されているバッテリトレイ。 - 請求項2から請求項5のいずれかに記載されたバッテリトレイであって、
前記突起、あるいは突条は、前記縦壁部の内壁面と底板部の上面との角部に補強リブ状に形成されているバッテリトレイ。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載されたバッテリトレイであって、
前記縦壁部は前記バッテリの下部を三方から囲むように構成されて、前記バッテリは前記縦壁部が開放されている部分から前記底板部上にセットされる構成であり、
前記縦壁部の強度が大きい部分は前記縦壁部の角部近傍であり、前記縦壁部の強度が小さい部分は前記縦壁部が開放されている部分の近傍であるバッテリトレイ。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載されたバッテリトレイであって、
補強用の繊維が添加された繊維強化樹脂の射出成形品であるバッテリトレイ。 - 請求項8に記載されたバッテリトレイであって、
前記補強用の繊維が植物繊維であるバッテリトレイ。
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