JP6726061B2 - 硬化性シリコーン樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は硬化性シリコーン樹脂組成物に関する。
今日までに、縮合硬化性オルガノポリシロキサンは、接着剤、防水防湿コーティング材、電気絶縁膜、建築用シーリング材などの用途に広く利用されている。また近年では、その高い耐熱性と耐光性、透明性などの観点から、光ダイオード(LED)の封止材としての利用が注目されている。そのような工業的な用途では樹脂の硬化速度が重要であるが、縮合硬化性オルガノポリシロキサンは付加硬化性オルガノポリシロキサンに比べて反応性が低いため生産性に劣る。また、反応性を向上させるために多量の縮合触媒を用いると、シリコーン樹脂の劣化も加速してしまうため、シリコーン樹脂本来の高い耐熱性や耐光性を発揮できないという問題がある。さらには、触媒自体が色を帯びていることや、劣化により触媒が色を呈することがあり、透明性が重要な分野には不適な触媒も多い。
縮合硬化性オルガノポリシロキサンの改良、実用化についてはこれまでに様々な試みが行われている。例えば、特許文献1には、1分子内にシラノール基を2個以上有するオルガノポリシロキサン及び1分子内に2個以上のケイ素原子結合アルコキシ基を有するオルガノポリシロキサンに、アルミニウムや亜鉛の金属触媒に加え、リン酸エステルやホウ素化合物の縮合触媒を加えることによって、硬化速度の向上を図りながら、樹脂の劣化を最小限にすることが記載されている。また、特許文献2には、テトラアルコキシシランまたはトリアルコキシシランの部分加水分解物と両末端シラノール基含有直鎖状オルガノポリシロキサンに揮発性のアミン触媒を加えて硬化させることで、硬化物中に残存する触媒を低減させることが記載されている。さらには、特許文献3には、あらかじめ縮合性オルガノポリシロキサンの分子量を高分子量化しておくことで、少ない反応回数でゲル化を達成させることが記載されている。
特開2011−219729号公報 特開2016−8246号公報 特開2007−119569号公報
しかし、上述のような縮合硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、高い耐熱性や耐光性を要求される分野では未だ満足できるものではなかった。
例えば、特許文献1に記載の縮合硬化性樹脂組成物は、硬化物中に触媒が多量に存在することにより、耐熱性や耐光性が劣る。特許文献2に記載の樹脂組成物はアミン触媒が低温下においても縮合作用を示すため粘度変化が大きく、保存安定性やハンドリング性に問題がある。また、厚い硬化物を作った場合にはアミン触媒が十分に揮発せず、残存したアミン触媒が熱により劣化され、硬化物が茶色に変色してしまう。特許文献3に記載の縮合性オルガノポリシロキサンは分子量を高分子量化させているために粘度が高く、凹部に流し込んだ後に硬化させる用途においては不適である。
本発明は、上記事情に鑑み成されたものであり、ハンドリング時の粘度変化が少なく、速やかに硬化物を得ることができる硬化性シリコーン樹脂組成物であり、残存する触媒の量が非常に少なく、且つ、高い耐熱性と耐光性を発揮する硬化物を与えることを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ケイ素原子に結合したアルコキシ基または水酸基を分子内に2個以上有し、及び/又は連続した(R SiO2/2)m単位を分子内に少なくとも1個有する分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサンの1種類以上を含有する、縮合反応及び/又は平衡化反応により硬化するシリコーン樹脂組成物において、シラザン結合(Si−NR )、アンモニウムシロキサノレート構造(SiO )、及び金属シリコネート結合(SiO−M)のいずれか一種を1個以上有する有機ケイ素化合物が、上記縮合反応及び平衡化反応触媒として好適に機能し、従来の触媒を含有しなくとも速やかに硬化物を得られることを見出した。さらに得られる硬化物は高い耐熱性及び耐光性を有することを見出し、本発明を成すに至った。
すなわち、本発明は下記(A)成分及び(B)成分を含む、硬化性シリコーン樹脂組成物を提供する。
(A)(RSiO3/2)単位及び(SiO4/2)単位のうち1以上を有する、分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサンであって、ケイ素原子に結合する加水分解性基を2個以上有する、及び/又はひとまとまりの(R SiO2/2単位を少なくとも1個有する、オルガノポリシロキサンの1種以上(前記式において、Rは互いに独立に、水素原子、または置換又は非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、mは10〜1,000の整数である) 100質量部、及び
(B)シラザン結合(Si−NR )、アンモニウムシロキサノレート構造(SiO )、及び金属シリコネート結合(SiO−M)の少なくとも1種を、1個以上有する有機ケイ素化合物(Rは互いに独立して、水素原子、または炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Mはアルカリ金属原子である) 0.05〜30質量部。
また、本発明は上記(A)成分及び触媒を含むシリコーン樹脂組成物の硬化物を製造する方法であり、前記触媒が(B)シラザン結合(Si−NR )、アンモニウムシロキサノレート構造(SiO )、及び金属シリコネート結合(SiO−M)の少なくとも1種を、1個以上有する有機ケイ素化合物であることを特徴とする、前記製造方法を提供する。
さらに、本発明は上記(A)成分、上記(C)成分及び触媒を含むシリコーン樹脂組成物の硬化物を製造する方法であり、前記触媒が(B)シラザン結合(Si−NR )、アンモニウムシロキサノレート構造(SiO )、及び金属シリコネート結合(SiO−M)の少なくとも1種を、1個以上有する有機ケイ素化合物であることを特徴とする、前記製造方法を提供する。
本発明の硬化性シリコーン樹脂組成物は、分子鎖末端にシラザン結合、アンモニウムシロキサノレート構造、金属シリコネート結合を有する分解性の高い有機ケイ素化合物を触媒として用いることにより、組成物中に配合する触媒量が少なくて済み、組成物のハンドリング時の粘度変化が抑えられる。また、本発明の硬化性シリコーン樹脂組成物は反応性が高く、加熱時して速やかに硬化物を得ることができる。中でも特に、シラザン結合またはアンモニウムシロキサノレート構造を有する化合物を用いた場合には、硬化時に速やかに加水分解されて窒素原子がアンモニアになり揮発するため、触媒として一般的に知られている金属アルコキシドなどの有機金属化合物のように触媒が組成物中に残存することがなく、より高い耐熱性と耐光性を有する硬化物を与えることができる。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
[(A)分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサン]
(A)成分は、(RSiO3/2)単位及び(SiO4/2)単位のうち1以上を有する、分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサンであって、ケイ素原子に結合する加水分解性基を2個以上有する、及び/又はひとまとまりの(R SiO2/2単位を少なくとも1個有する、オルガノポリシロキサンの1種以上(前記式において、Rは互いに独立に、水素原子、または置換又は非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、mは10〜1,000の整数である)である。該オルガノポリシロキサンは従来公知のものであってよい。該オルガノポリシロキサンは、ケイ素原子に結合している加水分解性基を2個以上有するか、連続する(R SiO2/2単位を少なくとも1個有することを必須とする。加水分解性基を2個以上有するオルガノポリシロキサンは後述する(B)成分により縮合反応して硬化物を与える。また、オルガノポリシロキサンが連続した(R SiO2/2単位を有すると、(B)成分によりシロキサン結合の開裂及び再結合(すなわち、平衡化反応)が容易に行われるようになり、硬化反応をより速やかに行うことができる。(A)成分は25℃で固体、半固体、又は液体のいずれであってもよいが、組成物が後述する(C)直鎖状オルガノポリシロキサンを含まない場合には(A)成分は25℃で液体であるのがよい。尚、半固体とは、室温である程度の流動性を有するが極めて高粘稠を有し室温で回転粘度計による粘度測定が困難であるもの、あるいは室温で固体状態ではないが流動性を有しない程度の形状保持性を有するものをいう。
該加水分解性基としては、例えば、水酸基及び炭素数1〜6のアルコキシ基及びアルコキシアルコキシ基が挙げられる。該分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサンは好ましくは、(RSiO3/2)単位[T単位]及び/又は(SiO4/2)単位[Q単位]を分子中に合計3〜500個有する。また(R SiO1/2)単位[M単位]を0〜500個、及び(R SiO2/2)単位[D単位]を0〜1000個で有してもよい。
(A)成分は好ましくは、下記一般式(1)で表される分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサンである。
Figure 0006726061
上記式(1)中、Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Rは互いに独立に、水素原子、または炭素数1〜6の、酸素原子を有してよい一価炭化水素基であり、aは0〜500の整数であり、bは0〜1,000の整数であり、cは0〜500の整数であり、dは0〜500の整数であり、但しc+dは3〜500であり、eは0〜100である。上記括弧内に示されるシロキサン単位はランダムに結合していてもブロック単位を形成していてもよく、但し、eが0又は1である場合には、ひとまとまりの(R SiO2/2単位(式中、mは10〜1,000の整数である)を少なくとも1個有する。
上記式(1)においてRは、互いに独立に、水素原子または、置換又は非置換の、炭素数1〜12、好ましくは1〜6の一価炭化水素である。該一価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基;これらの基の炭素原子に結合する水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子又はシアノ基で置換したもの、また(メタ)アクリルオキシ基、グリシジルオキシ基、メルカプト基、アミノ基等で置換したもの、例えばトリフルオロプロピル基、クロロプロピル基等のハロゲン化一価炭化水素基;β−シアノエチル基、γ−シアノプロピル基等のシアノアルキル基、3−メタクリルオキシプロピル基、3−グリシジルオキシプロピル基、3−メルカプトプロピル基、3−アミノプロピル基が例示される。中でもメチル基もしくはフェニル基であることが好ましい。Rは互いに独立に、水素原子または炭素数1〜6、好ましくは1〜3の一価炭化水素基であり、例えば水素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基及びヘキシル基等のアルキル基;メトキシメチル基、メトキシエチル基及びエトキシメチル基等のアルコキシアルキル基であり、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基であることが好ましい。
上記式(1)において、aは0〜500の整数であり、好ましくは0〜300の整数であり、bは0〜1,000の整数であり、好ましくは0〜500の整数であり、cは0〜500の整数であり、好ましくは0〜300の整数であり、dは0〜500の整数であり、好ましくは0〜300の整数であり、但し、c+dは3〜500であり、好ましくは5〜300である。eは0〜100の整数であり、好ましくは2〜100の整数であり、さらに好ましくは2〜60の整数である。上記式(1)において括弧内に示される各シロキサン単位の結合順序は制限されるものでないが、上記の通り、本発明のオルガノポリシロキサン(A)は、ケイ素原子に結合する加水分解性基を少なくとも2個有すること、及び、ひとまとまりの(R SiO2/2単位を少なくとも1つ有すること、の少なくとも1つを満たすことが必要である。従って、上記式(1)においてeが0又は1である場合には、ひとまとまりの(R SiO2/2単位を少なくとも1個有する。また、ひとまとまりの(R SiO2/2単位を有さないときにはeは必ず2以上の整数である。
本発明の組成物において、好ましくは、上記(A)成分の一部又は全部が、上記一般式(1)で表され、ひとまとまりの(R SiO2/2単位(mは10〜1,000の整数である)を1〜100個有し、それ以外の(R SiO2/2)単位を0〜500個有する分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサン(A’)である(以下、オルガノポリシロキサン(A’)という)。
該オルガノポリシロキサン(A’)は、特には下記一般式(2)で表される。
Figure 0006726061
(Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Rは互いに独立に、水素原子、または炭素数1〜6の、酸素原子を有してよい一価炭化水素基であり、a’は0〜500の整数であり、b’は0〜500の整数であり、mは10〜1,000の整数であり、b”は1〜100の整数であり、c’は0〜500の整数であり、d’は0〜500の整数であり、但し、c’+d’は3〜500であり、e’は0〜100の整数である)
上記式(2)において、a’は0〜500の整数であり、好ましくは0〜300の整数であり、b’は0〜500の整数であり、好ましくは0〜300の整数であり、mは10〜1,000の整数であり、好ましくは15〜750の整数、さらに好ましくは20〜500の整数であり、b”は1〜100の整数であり、好ましくは1〜75の整数であり、さらに好ましくは1〜50の整数であり、c’は0〜500の整数であり、好ましくは0〜300の整数であり、d’は0〜500の整数であり、好ましくは0〜300の整数であり、c’+d’は3〜500であり、好ましくは5〜300であり、e’は0〜100の整数であり、好ましくは0〜50の整数である。
上記のようなひとまとまりの(R SiO2/2)単位を有するオルガノポリシロキサンは、ハロゲン化シランやアルコキシシランを加水分解縮合させることによって得られる他、環状シロキサンのシロキサン結合を酸、アルカリの存在下で開裂させて重合することでも得られる。オルガノポリシロキサン(A’)は上記のようにして得られたひとまとまりの(R SiO2/2)単位とハロゲン化シランやアルコキシシランを加水分解縮合することによって合成することができる。またその他の公知の方法によって合成することもできるし、市販のものを用いても良い。
上記オルガノポリシロキサン(A’)以外の(A)成分、すなわちひとまとまりの(R SiO2/2単位を有さないオルガノポリシロキサンも、公知の方法によって製造される。例えば、ハロゲン化シランやアルコキシシランを加水分解縮合することによって合成することができる。また市販のものを用いてもよい。
上記(A’)成分は単独で用いてもよいし、ひとまとまりの(R SiO2/2単位を有さない他の(A)成分と併用してもよい。併用する場合は、(A)成分の合計質量に対する(A’)以外の(A)成分の質量割合が5〜80%であることが好ましく、10〜70%であることがより好ましい。
[(B)シラザン結合、アンモニウムシロキサノレート構造、及び金属シリコネート結合のいずれか一種を1個以上有する有機ケイ素化合物]
本発明は、上記(A)成分を含む硬化性シリコーン樹脂組成物の触媒が、シラザン結合(Si−NR )、アンモニウムシロキサノレート構造(SiO )、及び金属シリコネート結合(SiO−M)のいずれか一種を1個以上有する有機ケイ素化合物であることを特徴とする。本発明は、上記有機ケイ素化合物が上記(A)成分を含むシリコーン樹脂組成物の縮合反応及び平衡化反応の触媒として好適に機能し、速やかに反応させて硬化物を与えることを見出し、成されたものである。例えば、シラザン化合物は加熱時に分解してアミン化合物を生じ、該アミン化合物が触媒として作用すると考えられる。このような有機ケイ素化合物を含有することにより、シリコーン樹脂組成物の縮合触媒として従来使用されていた有機金属触媒やアミン化合物系触媒を含有しなくとも、十分な硬化速度にて上記シリコーン樹脂組成物を硬化することができる。特に、シラザン結合(Si−NR )及び/又はアンモニウムシロキサノレート構造(SiO )を有する化合物は、硬化時に速やかに加水分解されて窒素原子がアンモニアになり揮発する。そのため、得られる硬化物中に触媒が残存することはなく、より高い耐熱性と耐光性を有する硬化物を与えることができる。従来、有機金属触媒やアミン化合物系触媒を含有するシリコーン組成物を硬化すると、硬化物中に触媒が残存するため、得られる硬化物は耐熱性及び耐光性が劣化する問題があったが、シラザン結合及び/又はアンモニウムシロキサノレート構造を有する化合物を使用することでこの問題は生じない。また、縮合反応触媒がシラザン化合物であることにより、シリコーン樹脂組成物を取扱う際の粘度変化を少なくすることができる。
(B)成分は、シラザン結合(Si−NR )、アンモニウムシロキサノレート構造(SiO )、及び金属シリコネート結合(SiO−M)から選ばれる少なくとも1種を、1個以上有する有機ケイ素化合物であればよく、特に限定されない。有機ケイ素化合物とは、好ましくは直鎖状オルガノポリシロキサン又はオルガノシランであるのがよい。特に好ましくは直鎖状オルガノポリシロキサンである。直鎖状オルガノポリシロキサンにおいては、上記シラザン結合、アンモニウムシロキサノレート構造、及び金属シリコネート結合から選ばれる少なくとも1種を1個以上の分子鎖末端に有するのがよい。すなわち、直鎖状オルガノポリシロキサンの片末端又は両末端にあるケイ素原子に−NR 、−O 及び−O−Mから選ばれる少なくとも1種が結合していればよい。同一のケイ素原子に2個以上が結合していてもよい。オルガノシランにおいては、ケイ素原子に−NR 、−O 、及び−O−Mから選ばれる1以上が結合していればよい。
は水素原子、または炭素数1〜12、好ましくは1〜8の一価炭化水素基であり、水素原子または炭素数1〜8の一価炭化水素基が好ましい。炭素数1〜12の一価炭化水素基とは上記(A)成分の説明にてRのために例示した基が挙げられる。炭素数が12を超えると加水分解後に揮発性が低いアミン化合物となり、硬化物中に残存してしまう恐れがあるため好ましくない。
Mはアルカリ金属原子であり、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、及びフランシウムのいずれかであり、リチウムが好ましい。但し、これらの金属原子は硬化物中に残存してしまうため、より好ましい態様は、Xが−NR 又は−O であり、更に好ましくは末端に少なくとも1の−NR を有する有機ケイ素化合物がよい。また−O で示される構造は、特に好ましくは−O(H) 2である。
(B)成分は好ましくは、下記式(3)で表される有機ケイ素化合物である。
Figure 0006726061
式中、Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Xは、互いに独立に、炭素数1〜6の一価炭化水素基、水酸基、炭素数1〜6の、酸素原子を有する一価炭化水素基、−NR 、−O 、又は−O−Mであり、但し、少なくとも1のXは−NR 、−O 、又は−O−Mであり、Rは互いに独立して、水素原子または炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Mはアルカリ金属原子であり、及びnは0〜1,000の整数である。Rは上記(A)成分の説明にて記載した選択肢から選ばれる基である。但し、(A)成分におけるRとは独立している。中でもメチル基もしくはフェニル基が好ましい。
上記式(3)においてXは、互いに独立に、炭素数1〜6の一価炭化水素基、水酸基、炭素数1〜6の酸素原子を有する一価炭化水素基、−NR 、−O 、又は−O−Mであり、但し、少なくとも1のXは−NR 、−O 、又は−O−Mである。炭素数1〜6の一価炭化水素基としては、上記(A)成分の説明にてRのために例示したものが挙げられる。中でもメチル基もしくはフェニル基であることが好ましい。また、酸素原子を有する一価炭化水素基とは、例えばアルコキシ基又はアルコキシアルコキシ基であり、アルコキシ基が好ましい。好ましくは、一方のXが、炭素数1〜6の一価炭化水素基、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、−NR 2、又は−O であり、他のXが−NR であるのがよい。
上記式(3)において、nは0〜1,000の整数であり、好ましくは0又は3〜750の整数であり、さらに好ましくは5〜600の整数である。
上記式(3)で表される有機ケイ素化合物として、好ましくは以下の化合物が挙げられる。
Figure 0006726061
Figure 0006726061
Figure 0006726061
Figure 0006726061
上記各式において、n、R及びMは上記の通りであり、R’は炭素数1〜12、好ましくは1〜8の一価炭化水素基であり、Rは炭素数1〜6の一価炭化水素基、水酸基、又は炭素数1〜6の酸素原子を有する一価炭化水素基である。
(B)成分の配合量は、上記(A)成分の合計100質量部に対して0.05〜30質量部であり、好ましくは0.1〜20質量部、さらに好ましくは0.5〜10質量部である。該組成物が後述する(C)成分をさらに含む場合には(A)成分と(C)成分の合計100質量部に対して0.05〜30質量部であり、好ましくは0.1〜20質量部、さらに好ましくは0.5〜10質量部である。(B)成分の量が上記範囲内であれば組成物のハンドリング性に悪影響を与えず、加熱時には速やかに硬化物を得ることができる。
このような(B)成分は、公知の方法によって合成しても良いし、市販のものを用いてもよい。例えば、末端にハロゲン原子を有するポリオルガノシロキサンと任意のアミン化合物との脱塩酸反応によりシラザン化合物が得られる。または、環状ポリオルガノシロキサンにアミン化合物やアルカリ金属の水酸化物、アルキル化アルカリ金属などを作用させ、環状ポリオルガノシロキサンを開環重縮合させることにより、シラザン結合、アンモニウムシロキサノレート構造、及び金属シリコネート結合を末端に有する直鎖状オルガノポリシロキサンが得られる。
[(C)直鎖状オルガノポリシロキサン]
本発明の組成物は、さらに(C)分子鎖の両末端にあるケイ素原子の各々に少なくとも1個の加水分解性基が結合している、直鎖状オルガノポリシロキサンを含有しても良い。該直鎖状オルガポリシロキサンは25℃で液体であり、硬化性シリコーン樹脂組成物の粘度や硬化後の硬さを調節する目的で含まれる。該直鎖状オルガノポリシロキサンは従来公知の物であってよい。加水分解性基としては、例えば、水酸基及び炭素数1〜6のアルコキシ基及びアルコキシアルコキシ基が挙げられる。該直鎖状オルガノポリシロキサンは、好ましくは(R SiO2/2)で表されるシロキサン単位を1〜2,000個、好ましくは10〜1,000個有する。前記においてRは互いに独立に、水素原子または置換又は非置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であるのがよい。
(C)成分は好ましくは、下記一般式(7)で表される、直鎖状オルガノポリシロキサンである。
Figure 0006726061
式(7)中、Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Rは互いに独立に、水素原子、または炭素数1〜6の、酸素原子を有してよい一価炭化水素基である。上記(A)成分の説明にて記載したR及びRの例示から選択される基である。但し、上記(A)成分におけるR及びRとは独立している。kは1〜3の整数であり、n’は1〜2,000の整数であり、好ましくは10〜1,000の整数である。
このような(C)成分のオルガノポリシロキサンは、公知の方法によって製造することができる。例えば、ハロゲン化シランやアルコキシシランを加水分解縮合することによって合成できる。また、市販のものを用いてもよい。
上記(C)成分の配合量は(A)成分の合計100質量部に対して5〜500質量部であり、好ましくは10〜400質量部、さらに好ましくは20〜300質量部である。
[その他の成分]
本発明のシリコーン樹脂組成物はさらに、任意で希土類元素化合物を含んでいてよい。該希土類元素化合物を含むことにより、耐熱性及び耐光性が求められる条件下での使用において硬化物の劣化がより抑えられることができる。該希土類元素化合物としては、希土類元素有機錯体、希土類元素アルコキシド、および希土類元素有機酸塩が挙げられ、これらの中から選ばれる1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
該希土類元素化合物としては、例えば、アセチルアセトナート、トリスシクロペンタジエニルなどとの希土類元素有機錯体;イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基などのアルコキシ基を有する希土類元素アルコキシド;オクチル酸、ラウリン酸、ピバル酸などの希土類元素有機酸塩が挙げられる。これらにおける希土類元素とは、例えば、ランタン、セリウム、ネオジム、ユーロピウム、イッテルビウム等であり、好ましくはセリウムである。
本発明の組成物における希土類元素化合物の量は特に限定されるものではないが、(A)〜(C)成分の合計100質量部に対し、希土類元素化合物に含まれる希土類元素の質量換算として10〜3,000ppmの量が好ましく、さらに好ましくは50〜1,000ppmである。この範囲であれば樹脂の劣化を抑える効果が十分に得られるため好ましい。
上記希土類元素化合物以外のその他の成分としては、例えば、白色顔料、シリカ、蛍光体などの無機充填材、希釈剤、pH調整剤、及び老化防止剤などを含むことができる。これらその他の成分の含有量は、従来の縮合硬化性シリコーン組成物に従い本発明の効果を損ねない範囲で適宜調整されればよく、特に制限されるものでない。
無機充填材の例としては、Si、Al、Ti、Zr、Fe、Ca、Mg、Sr、Ba、Y、Zn、Cu、Cr、Nb、Ce、Mn、Sn、Cd、Se、Li、Co、Eu等の金属或いは非金属元素を含む、酸化物、硫化物、各種の複合酸化物、又はこれらの複合化合物等が挙げられる。具体例としては、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、ジルコニア、チタン酸バリウム、イットリウムアルミナガーネット、セリウムドープイットリウムアルミナガーネット、ユーロピウムドープ硫化バリウムアルミニウム、及び窒化ガリウムニッケルなどが挙げられる。
希釈剤としては、例えば、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル系溶剤などの溶剤、又は非反応性でありケイ素原子数1〜10を有する短鎖シリコーンオイルなどが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、酢酸、クエン酸などの有機酸類、ピリジンやN,N−ジメチルアニリンなどの有機塩基類が挙げられる。
老化防止剤としては、例えば、安息香酸、イソプロピルメチルフェノール、エチルヘキサンジオール、塩化リゾチーム、クロルヘキシジン塩酸塩、オクチルフェノキシエタノール、およびオルトフェニルフェノールなどが挙げられる。
本発明は上記の通り、上記硬化性シリコーン樹脂組成物を硬化して硬化物を製造する方法において、上記(B)成分を触媒として使用することを特徴とする。本発明の硬化性シリコーン樹脂組成物を上記(B)成分を触媒として縮合反応及び/又は平衡化反応させてシリコーン樹脂組成物を硬化し硬化物を得ることができる。該硬化反応工程において、反応条件は特に制限されるものでなく、従来公知の縮合反応及び/又は平衡化反応による硬化の条件に従えばよい。例えば、60〜200℃、1〜48時間程度で硬化することができる。特には、60〜200℃でステップキュアによって硬化させることが好ましい。ステップキュアでは、以下の2段階を経ることがより好ましい。まず、(A)及び(B)成分、任意で(C)成分を含むシリコーン樹脂組成物を60〜100℃の温度で0.5〜4時間加熱し、十分に脱泡させる。次いで、シリコーン樹脂組成物を120〜200℃の温度で1〜48時間加熱硬化させる。これらの段階を経ることにより、硬化物が厚い場合であっても十分に硬化し、気泡の発生がなく、無色透明を有することができる。硬化物の厚さは特に制限されないが通常0.3〜2mm程度である。尚、本発明において無色透明の硬化物とは、1mm厚に対する450nmにおける光透過率が80%以上、好ましくは85%以上、特に好ましくは90%以上であるものを意味する。
本発明の組成物は室温(23℃)で液体であるのがよい。本発明の組成物が有する室温(23℃)での粘度は特に制限されるものでなく、高粘度液体〜低粘度液体のいずれもでもよいが、特に好ましくは室温で低粘度を有する液体である。中でもJIS K 7117−1:1999に準拠する回転粘度計により測定される粘度が0.1〜100Pa・s、好ましくは1〜50Pa・s、さらに好ましくは2〜30Pa・sであるような低粘度液体であることが好ましい。本発明の組成物は室温での粘度増加率が低く、増粘が抑えられるためハンドリング性に優れる。さらに、本発明の硬化性シリコーン樹脂組成物は、高い光透過性を有する硬化物を与える。従って、本発明の縮合硬化性シリコーン樹脂組成物は、LED素子封止用、特に青色LEDや紫外LEDの素子封止用として有用である。本発明の縮合硬化型有機ケイ素樹脂組成物でLED素子等を封止する方法は従来公知の方法に従えばよい。例えば、ディスペンス法、及びコンプレッションモールド法などが使用できる。
更に本発明の硬化性シリコーン樹脂組成物は、優れたハンドリング性、耐クラック性、耐熱性、耐光性、及び透明性等を有する硬化物を与えるため、ディスプレイ材料、光記録媒体材料、光学機器材料、光部品材料、光ファイバー材料、光・電子機能有機材料、及び半導体集積回路周辺材料等の用途にも有用である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
実施例及び比較例にて使用した(A)〜(C)成分は以下の通りである。下記においてMeはメチル基、Etはエチル基、iPrはイソプロポキシ基、nBuはn−ブチル基、nPeはn−ペンチル基Phはフェニル基を意味する。また、下記のオルガノポリシロキサンが有する括弧内に示される各シロキサン単位の結合順序は、下記の記載に制限されるものではない。
(A)分岐状オルガノポリシロキサン
(A−1)下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
(MeSiO1/2(PhSiO3/216(O1/2H)
(A−2)下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
(MeSiO1/2(MeSiO2/2100(PhSiO3/215(O1/2H)
(A−3)下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
(MeSiO1/230(SiO4/245(O1/2R)
RがHまたはiPrである化合物の混合物
(A−4)下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
(MeSiO1/2180(SiO4/2180(O1/2R)60
RがHまたはEtである化合物の混合物
(A−5)下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
(MeSiO1/230(MeSiO2/230(MeSiO3/2190(O1/2R)50
RがHまたはMeである化合物の混合物
上記式(A−1)〜(A−5)において、(MeSiO2/2)は、ひとまとまりの(MeSiO2/2構造(mは10以上)を形成していない。
[合成例1〜4]
(A’)連続した(R SiO2/2単位を有する分岐鎖状オルガノポリシロキサンの合成
(合成例1)
下記式(P−1)で表される両末端Cl基ポリジメチルシロキサン(信越化学工業株式会社製)769.0g(0.5mol)と、フェニルトリクロロシラン846.2g(4mol)をトルエン1615.2gに溶解した混合液を、水3,000g中に50℃〜60℃の範囲内で滴下して加水分解し、次いで80℃で6時間熟成して縮合させた。その後、水洗、共沸脱水、及び溶剤留去を行い下記式(A’−1)で表される、連続した(MeSiO2/220単位を有する分岐鎖状オルガノポリシロキサンを得た。
Figure 0006726061
(合成例2)
合成例1で得た化合物(A’−1)303.4g(0.01mol)をトルエン303.4gに溶解した混合液にトリメチルクロロシラン47.8g(0.44mol)を25℃で滴下して、次いで水洗、共沸脱水、及び溶剤と低沸分を留去することで、下記式(A’−2)で表される、連続した(MeSiO2/220単位を有する分岐鎖状オルガノポリシロキサンを得た。
Figure 0006726061
(合成例3)
下記式(P−2)で表される両末端OH基ポリジメチルシロキサン(信越化学工業株式会社製)481.18g(0.01mol)と、テトラエトキシシラン1783.0g(10mol)をトルエン2264.2gとイソプロパノール1132.1gに溶解した。該混合液に3M塩酸水1080gを50℃〜60℃の範囲内で滴下して加水分解及び縮合反応させた。次いで水洗、共沸脱水、及び溶剤留去を行うことで下記式(A’−3)で表される、連続した(MeSiO2/2650単位を有する分岐鎖状オルガノポリシロキサンを得た。
Figure 0006726061
Rが、H、EtまたはiPrである化合物の混合物
(合成例4)
下記式(P−3)で表される両末端OH基ポリメチルフェニルシロキサン(信越化学工業株式会社製)136.4g(0.02mol)と、フェニルトリクロロシラン169.2g(0.8mol)をトルエン305.6gに溶解した。該混合液を水1,000gに50℃〜60℃の範囲内で滴下し、加水分解及び縮合反応させた。次いで水洗、共沸脱水、溶剤留去を行うことで下記式(A’−3)で表される、連続した(MePhSiO2/250単位を有する分岐鎖状オルガノポリシロキサンを得た。
Figure 0006726061
(比較合成例1)
[連続した(R SiO2/2単位を有さない分岐鎖状オルガノポリシロキサンの合成]
ジメチルジメトキシシラン1202.3g(10mol)とフェニルトリクロロシラン846.2(4mol)をトルエン2049gに溶解した混合液を、水3,000gに50℃〜60℃の範囲内で滴下、加水分解し、次いで80℃で6時間熟成を行った。水洗、共沸脱水、溶剤留去を行った後、得られた生成物570.6gをトルエン570.6gに溶解した。該混合液にトリメチルクロロシラン87.0g(0.8mol)を25℃で滴下し、次いで水洗、共沸脱水、及び溶剤と低沸分を留去することで下記式(A’’−1)で表される分岐鎖状オルガノポリシロキサンを得た。
Figure 0006726061
上記式(A’’−1)において、(MeSiO2/2)はひとまとまりの(MeSiO2/2構造(mは10以上)を形成していない。
[合成例5〜10]
触媒である有機ケイ素化合物(B)の合成
(合成例5)
ヘキサメチルシクロトリシロキサン222.5g(1mol)を70℃に加熱、溶融した後、200rpmで撹拌しながらジ−n−ブチルアミン1.29g(0.01mol)を滴下し、70℃で12時間反応を行い、下記式(B−1)で表される、シラザン結合とアンモニウムシロキサノレート構造を各末端に有する直鎖状有機ケイ素化合物を得た。
Figure 0006726061
(合成例6)
1,3−ジクロロテトラメチルジシロキサン160.3g(1mol)をトルエン480.9gに溶解し5℃まで冷却した後、ピリジン174.0g(2.2mol)を加え、次いでメチル−n−ペンチルアミン207.4g(2.05mol)を20℃以下を保持しながら滴下した。濾過によりピリジン塩を除去し、溶剤及び未反応物を留去することで下記式(B−2)で表される、シラザン結合を両末端に有する直鎖状有機ケイ素化合物を得た。
Figure 0006726061
(合成例7)
1,1,3,3−テトラメチル−5,5−ジフェニルシクロトリシロキサン346.6g(1mol)を70℃に加熱、溶融した後、200rpmで撹拌しながらジ−n−ブチルアミン2.6g(0.2mol)を滴下し、70℃で12時間反応を行い、下記式(B−3)で表される、シラザン結合とアンモニウムシロキサノレート構造を各末端に有する直鎖状有機ケイ素化合物を得た。
Figure 0006726061
(合成例8)
ヘキサメチルシクロトリシロキサン222.5g(1mol)を70℃に加熱、溶融した後、200rpmで撹拌しながら水酸化リチウム0.32g(0.013mol)を投入し、105℃で水を留去しながら24時間反応を行い、下記式(B−4)で表される、金属シリコネート結合を両末端に有する直鎖状有機ケイ素化合物を得た。
Figure 0006726061
(合成例9)
テトラヒドロフラン775.4gにジ−n−ブチルアミン646.3g(5mol)を溶解し、300rpmで撹拌しながらジメチルジクロロシラン129.1g(1mol)を0〜10℃の範囲内で滴下した後、0〜10℃の範囲で4時間反応を行った。生成した塩酸塩を濾過で除去し、過剰のジ−n−ブチルアミンとテトラヒドロフランを減圧留去することで下記式(B−5)で表される、シラザン結合を二つ有する有機ケイ素化合物を得た。
(nBu)N−(MeSi)−N(nBu) (B−5)
(合成例10)
脱水テトラヒドロフラン214gにジフェニルメチルシラノール21.4g(0.1mol)を溶解し、−20℃まで冷却した後、200rpmで撹拌しながら水素化リチウム粉末0.8g(0.1mol)を添加し、24時間反応を行った。テトラヒドロフランを減圧留去し、下記式(B−6)で表される、金属シリコネート結合を一つ有する有機ケイ素化合物を得た。
PhMeSiOLi (B−6)
(B’)比較用縮合反応触媒
(B’−1)ヘプチルアミン(東京化成工業株式会社製)
(B’−2)オルガチックスTC−750(マツモトファインケミカル(株)製、Ti含有量11.2質量%)
[(C)成分]
(C−1)下記式で表される直鎖状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
HO0.5−(PhMeSiO1.030−O0.5
(C−2)下記式で表される直鎖状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
RO0.5−(MeSiO1.0300−O0.5R R=HまたはMeである化合物の混合物
(C−3)下記式で表される直鎖状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
RO0.5−(MeSiO1.01980−O0.5R R=HまたはMeである化合物の混合物
(C−4)下記式で表される直鎖状オルガノポリシロキサン(信越化学工業株式会社製)
(RO0.5SiO0.5−(MeSiO1.0200−O0.5Si(O0.5R) R=Me
[実施例1〜12及び比較例1〜3]
(B)及び(B’)以外の上記各成分を表1又は2に記載の配合量で混合した後、(B)又は(B’)成分を加えて更に混合し、硬化性シリコーン樹脂組成物を調製した。実施例及び比較例で調製した硬化性シリコーン樹脂組成物について、以下に示す試験を行った。
[(1)硬化性シリコーン樹脂組成物の粘度]
硬化性シリコーン樹脂組成物の粘度を、JIS Z 8803:2011に準じ、B型粘度計を用いて23℃で測定した(初期粘度)。また、大気雰囲気下、23℃で4時間放置した後の粘度を再度測定した。[4時間後の粘度]/[初期粘度]を計算することで粘度の増加率を求めた。結果を表3及び4に記載する。
[(2)硬化時間の測定]
JIS K 6910:2007記載の方法に準拠して、150℃に加熱したホットプレート上に約0.5gの縮合硬化性シリコーン樹脂組成物(以下、試料という)を乗せると同時に、ストップウォッチをスタートした。また、試料をホットプレート上に乗せた後、速やかに、試料を金属へら(長さ約10cm、幅約1.25cm)の端で前後に素早く往復させ、4cm×7.5cm程度の面積になるよう均一に広げ、軽く押さえながら3秒間で1往復、往復運動を行った。試料が糸を引かなくなった時点を終点とし、その時の時間を硬化時間とした。上記の測定を3回行った。硬化時間の平均値を表3及び4に記載する。
[(3)硬化物の硬さ]
50mm径×10mm厚のアルミシャーレに硬化性シリコーン樹脂組成物を流し込み、60℃×1時間、100℃×1時間、次いで150℃×4時間の順でステップキュアして、硬化物を得た。該硬化物の硬さ(TYPE A)をJIS K 6253−3:2012に準拠して測定した。結果を表3及び4に記載する。
[(4)硬化物の光透過率]
50mm×20mm×1mm厚のスライドガラス2枚の間に凹型の1mm厚テフロン(登録商標)スペーサーを挟み、それらを固定した後、硬化性シリコーン樹脂組成物を流し込み、60℃×1時間、100℃×1時間、次いで150℃×8時間の順でステップキュアして、硬化物を得た。得られた硬化物の450nmにおける光透過率を分光光度計U−4100(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)にて測定した。結果を表3及び4に記載する。
[(5)耐熱性試験]
上記(4)で作成した硬化物を大気雰囲気下200℃にて1,000時間放置した後、450nmにおける光透過率を分光光度計U−4100(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)にて測定した。結果を表3及び4に記載する。
[(6)硬化物の引張強さ及び切断時伸び]
150mm×200mm×2mm厚の凹型テフロン(登録商標)金型に硬化性シリコーン樹脂組成物を流し込み、60℃×1時間、100℃×1時間、次いで150℃×8時間の順でステップキュアして、硬化物を得た。該硬化物の引張強さ及び切断時伸びを、JIS K 6251:2010に準拠して、EZ TEST(EZ−L、株式会社島津製作所製)を用いて、試験速度500mm/min、つかみ具間距離80mm、及び標点間距離40mmの条件で測定した。結果を表3及び4に記載する。
[(7)温度サイクル試験]
Tiger3528パッケージ(信越化学工業株式会社製)に硬化性シリコーン樹脂組成物をディスペンスし、60℃×1時間、100℃×1時間、次いで150℃×8時間の順でステップキュアし、硬化物でパッケージを封止した試験体を製造した。該試験体の20個について、−50℃〜140℃、1,000回のサーマルサイクル試験(TCT)を行い、封止物にクラックが生じた試験体の数を計測した。結果を表3及び4に記載する。
Figure 0006726061
Figure 0006726061
Figure 0006726061
Figure 0006726061
上記表3及び4に示されるように、触媒として本発明の有機ケイ素化合物を用いたシリコーン樹脂組成物(実施例1〜12)は150℃の加熱により速やかに硬化し、無色透明な硬化物を与えることができる。また、アミン触媒や金属触媒を用いた組成物(比較例1〜2)は室温で粘度が増加したのに対し、本発明の組成物は室温での粘度増加率が低く、増粘が抑えられる。さらに、アミン触媒や金属触媒を用いた組成物から得られる硬化物はTCT試験によりクラックが発生し、また200℃で1,000時間放置すると光透過率が低下し、耐熱性及び耐クラック性に劣る。これに対し、本発明の組成物から得られる硬化物はTCT試験においてクラックの発生がなく、また200℃で1,000時間放置しても光透過率が低下せず、耐熱性及び耐クラック性に優れる。尚、オルガノポリシロキサンが加水分解性基または連続した(R SiO2/2単位のいずれも有さない比較例3の組成物は著しく硬化速度が低い。
本発明の硬化性シリコーン樹脂組成物はハンドリング性に優れ、また耐熱性などの信頼性に優れる硬化物を与える。そのため、該硬化物で半導体素子を封止することにより、信頼性に優れる半導体装置を提供できる。また、本発明の縮合硬化性シリコーン樹脂組成物は、高い光透過性を有する硬化物を与えるため、LED素子封止用、特に青色LEDや紫外LEDの素子封止用の材料として有用である。

Claims (9)

  1. 下記(A)成分及び(B)成分を含む、硬化性シリコーン樹脂組成物
    (A)(RSiO3/2)単位及び(SiO4/2)単位のうち1以上を有する、分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサンであって、ケイ素原子に結合する加水分解性基を2個以上有する及び/又はひとまとまりの(R SiO2/2単位を少なくとも1個有する、オルガノポリシロキサンの1種以上(前記式において、Rは互いに独立に、水素原子、または置換又は非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、mは10〜1,000の整数である) 100質量部、及び
    (B)下記一般式(3)で表される、有機ケイ素化合物 0.05〜30質量部
    Figure 0006726061
    (Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、一方のXが、炭素数1〜6の一価炭化水素基、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、−NR 又は−O であり、他方のXが−NR であり、Rは互いに独立して、水素原子、または炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、及びnは0〜1,000の整数である)。
  2. 前記(A)成分における加水分解性基が、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基及びアルコキシアルコキシ基から選ばれる基である、請求項1記載の硬化性シリコーン樹脂組成物。
  3. (A)成分が下記一般式(1)で表される、請求項1又は2記載の硬化性シリコーン樹脂組成物
    Figure 0006726061
    (Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Rは互いに独立に、水素原子、または炭素数1〜6の、酸素原子を有してよい一価炭化水素基であり、aは0〜500の整数であり、bは0〜1,000の整数であり、cは0〜500の整数であり、dは0〜500の整数であり、但しc+dは3〜500であり、eは0〜100であり、上記括弧内に示されるシロキサン単位はランダムに結合していてもブロック単位を形成していてもよく、但し、eが0又は1である場合には、ひとまとまりの(R SiO2/2単位(mは10〜1000の整数である)を少なくとも1個有する)。
  4. 上記(A)成分の一部または全部が、上記一般式(1)で表され、ひとまとまりの(R SiO2/2単位(mは10〜1,000の整数である)を1〜100個有し、それ以外の(R SiO2/2)単位を0〜500個有する分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサン(A’)である、請求項3記載の硬化性シリコーン樹脂組成物。
  5. さらに(C)分子鎖の両末端にあるケイ素原子の各々に少なくとも1個の加水分解性基が結合している、直鎖状オルガノポリシロキサンを、上記(A)成分100質量部に対して5〜500質量部の量で含み、上記(B)成分の量が、(A)成分と該(C)成分の合計100質量部に対して0.05〜30質量部である、請求項1〜4のいずれか1項記載の硬化性シリコーン樹脂組成物。
  6. (C)成分が下記一般式(7)で表される、請求項5記載の硬化性シリコーン樹脂組成物
    Figure 0006726061
    (式(7)中、Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Rは互いに独立に、水素原子、または炭素数1〜6の、酸素原子を有してよい一価炭化水素基であり、kは1〜3の整数であり、n’は1〜2,000の整数である)。
  7. 下記(A)成分及び触媒を含む硬化性シリコーン樹脂組成物において、該(A)成分を触媒存在下で反応させて該硬化性シリコーン樹脂組成物を硬化して硬化物を製造する方法であって、
    (A)(RSiO3/2)単位及び(SiO4/2)単位のうち1以上を有する分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサンであって、ケイ素原子に結合する加水分解性基を2個以上有する及び/又はひとまとまりの(R SiO2/2単位を少なくとも1個有する、オルガノポリシロキサン(前記式において、Rは互いに独立に、水素原子、または置換又は非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、mは10〜1,000の整数である)の1種以上
    該触媒が(B)下記一般式(3)で表される、有機ケイ素化合物であることを特徴とする、前記製造方法。
    Figure 0006726061
    (Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、一方のXが、炭素数1〜6の一価炭化水素基、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、−NR 又は−O であり、他方のXが−NR であり、Rは互いに独立して、水素原子、または炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、及びnは0〜1,000の整数である)。
  8. 下記(A)成分、下記(C)成分及び触媒を含む硬化性シリコーン樹脂組成物において、該(A)成分及び(C)成分を触媒存在下で反応させて該硬化性シリコーン樹脂組成物を硬化して硬化物を製造する方法であって、
    (A)(RSiO3/2)単位及び(SiO4/2)単位のうち1以上を有する分岐鎖状又は網目状オルガノポリシロキサンであって、ケイ素原子に結合する加水分解性基を2個以上有する及び/又はひとまとまりの(R SiO2/2単位を少なくとも1個有する、オルガノポリシロキサン(前記式において、Rは互いに独立に、水素原子、または置換又は非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、mは10〜1,000の整数である)の1種以上、
    (C)分子鎖の両末端にあるケイ素原子の各々に少なくとも1個の加水分解性基が結合している、直鎖状オルガノポリシロキサン、
    該触媒が(B)下記一般式(3)で表される、有機ケイ素化合物であることを特徴とする、前記製造方法
    Figure 0006726061
    (Rは互いに独立に、水素原子、または置換または非置換の、炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、一方のXが、炭素数1〜6の一価炭化水素基、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、−NR 又は−O であり、他方のXが−NR であり、Rは互いに独立して、水素原子、または炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、及びnは0〜1,000の整数である)。
  9. 前記(A)成分における加水分解性基が、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基及びアルコキシアルコキシ基から選ばれる基である、請求項7または8記載の製造方法。
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