JP6724763B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスに関する。
従来、ハイブリッド車両等において高圧バッテリとインバータ等とを接続する高電圧のワイヤハーネスが知られている。このワイヤハーネスは、大部分が車両の床下に配索されるようになっており、例えば下記特許文献1に記載のように、高圧電線を金属製のパイプ内に挿通することで、飛び石等から保護する技術が知られている。加えて、高圧電線を金属製のパイプ内に挿通することにより、高圧電線から発生する電磁ノイズを遮蔽することができるとともに、車両の配索経路に沿うように曲げ加工されたパイプによって、ワイヤハーネスの形状を維持することができる。
ところで、車体の床下に低圧電線を配索する場合に、上記のようなパイプ内に高圧電線とともに低圧電線を挿通することがある。このような場合には、低圧電線が高圧電線の電磁ノイズの影響を受けないようにシールド電線を使用する必要がある。
特開2004−171952号公報
しかしながら、シールド電線は高価であり、またシールド機能を持たない通常の電線に比べて重く、径寸法も大きい。このため、低圧電線全体においてコストや重量が増すとともにパイプの大径化を招く等の問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド電線を使用することなく、低圧電線と高圧電線とを備えることが可能なワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明のワイヤハーネスは、シールド性及び形状保持性を有するパイプに挿通されている高圧電線と、前記パイプに並走され、導電性及び形状保持性を有する形状保持導体が絶縁部材によって包囲されている低圧電線と、を備えているものである。
本発明によれば、低圧電線がパイプの外側に配されているので、低圧電線が高圧電線の電磁ノイズの影響を受けないから、シールド電線を使用することなく、高圧電線と低圧電線とを備えることができる。
本実施例におけるワイヤハーネスを示す斜視図 低圧電線と可撓電線との接続部を拡大して示す断面図 ワイヤハーネスを車体に固定した状態を概略的に示す概略図 ワイヤハーネスを車体に固定した状態において地面との位置関係を示す断面図であって、図3のA−A位置における断面に相当する断面図 車体の被固定部に係止爪が係止した状態のクランプを示す斜視図 車体の被固定部に係止爪が係止した状態のクランプを示す断面図 クランプを示す平面図 クランプを示す底面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のワイヤハーネスは、車体に固定されたときに車両の床下に配される部分は、前記パイプの下端が前記低圧電線の下端よりも相対的に低い位置に配されるようになっているものとしてもよい。このような構成によれば、パイプが先に地面に当たることにより、低圧電線が地面に当たることを防ぐことができるので、低圧電線を保護することができる。
また、本発明のワイヤハーネスは、前記パイプ及び前記低圧電線を保持して車体に固定されるクランプを有し、前記クランプが、前記車体に突設された被固定部に係止可能な係止爪を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、係止爪が被固定部に係止することによりクランプが車体に固定されるから、例えばボルト及びナットのような締結部材を使用することなく、クランプを車体に固定することができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるワイヤハーネスWは、電気自動車あるいはハイブリッド車に搭載されるものである。このワイヤハーネスWは、高圧回路を構成する高圧電線10と、低圧回路を構成する低圧電線20とを備えている。高圧電線10は、車両の前部に搭載された機器(モータ・インバータ等)M1と車両の後部に搭載された機器(高圧バッテリ)M2とを接続し、低圧電線20は、車両の前部に搭載された機器(ヒューズボックス等)M3と車両の後部に搭載された機器(例えば12Vバッテリ等の低圧バッテリ)M4とを接続する。ワイヤハーネスWの大部分は車両の床下に配索される(図3参照)。
高圧電線10は、図4に示すように、可撓性を有する導体(例えば複数の金属素線を撚り合わせてなる撚線導体)10Aを絶縁被覆10Bで覆った、シールド機能を持たない通常の電線である。高圧電線10は、高電圧・大電流に対応可能とされている。高圧電線10の端部には図示しない端子金具が接続され、端子金具は、機器に接続可能なコネクタCの内部に収容されている。
高圧電線10は、シールド性及び形状保持性を有するパイプ11に挿通されている。パイプ11は、金属製(例えば銅あるいは銅合金、またアルミニウムあるいはアルミニウム合金)の長尺な管体とされている。パイプ11は、断面真円形状をなし、複数(本実施例では2本)の高圧電線10が一括して挿通されている。パイプ11の径寸法は、従来のように、内部に高圧電線及び低圧電線(シールド電線)を一括して挿通する場合に比して小さい寸法となっている。パイプ11は、ベンダー機によって所定の形状に曲げ加工されている。
パイプ11の端部には、シールド性及び可撓性を有するシールド部材12が導通可能に接続されている。シールド部材12は、金属細線を筒状に編み込んだ編組部材や金属テープ等である。シールド部材12の一端はパイプ11に固着され、他端はコネクタCに接続されている。パイプ11及びシールド部材12によって、高圧電線10の全長が覆われることにより、高圧電線10から発生する電磁ノイズが遮蔽されている。
低圧電線20は、導電性及び形状保持性を有する形状保持導体21が絶縁部材22によって包囲されているものである。形状保持導体21は、金属製(例えば銅あるいは銅合金、またアルミニウムあるいはアルミニウム合金)のパイプや中実な棒状部材(単芯導体)等である。形状保持導体21は、断面円形状をなした長尺の部材であり、パイプ11と同等の長さ寸法を有している。形状保持導体21の外径寸法はパイプ11の外径寸法より小さいものとされている。
絶縁部材22は、形状保持導体21を絶縁・保護するものである。絶縁部材22は、内部に形状保持導体21が挿通される中空部23を有した長尺な筒状をなし、形状保持導体21と同等の長さ寸法を有している。絶縁部材22は、例えば押出成形によって成形された絶縁チューブや収縮チューブ等とされている。絶縁部材22は、合成樹脂製(例えばポリプロピレンやポリアミド等)であって、通常の電線被覆よりも厚さ寸法が大きくされている。絶縁部材22の中空部23の径寸法は、形状保持導体21の外径寸法と同等の大きさとされ、絶縁部材22は形状保持導体21に密着している。
低圧電線20は、パイプ11の外側に配され、パイプ11に沿うように曲げ加工されている。低圧電線20は、パイプ11から所定の間隔をあけてパイプ11と略平行をなして並走している。
低圧電線20の端部には、可撓性を有する電線(以後、可撓電線24と称する)が接続されている。可撓電線24は、可撓性を有する導体(例えば複数の素線を撚り合わせてなる撚線導体)25を絶縁被覆26で覆った、シールド機能を持たない通常の電線である。低圧電線20と可撓電線24とは、図2に示すように、低圧電線20の端部において絶縁部材22から露出した形状保持導体21の端部と、可撓電線24の端部において絶縁被覆26から露出した導体25の端部とが、超音波溶接や半田付け等、任意の固着手段によって電気的に接続されている。低圧電線20と可撓電線24との接続部は、収縮チューブ等の保護部材27によって覆われている。
可撓電線24は、コルゲートチューブ等の可撓性を有する外装部材28によって覆われている。外装部材28は、テープ巻き等の固定手段(図示せず)によって固定されている。可撓電線24の端部には、端子金具Tが接続されている。
ワイヤハーネスWは、パイプ11及び低圧電線20を保持して車体に固定されるクランプ30を有している。クランプ30は、ワイヤハーネスWの複数個所に備えられている。パイプ11と低圧電線20とは、クランプ30によって連結されている。
クランプ30は、合成樹脂製であり、パイプ11及び低圧電線20を保持可能な本体部31を備えている(図4参照)。本体部31は、パイプ11を保持可能な高圧線保持部32と、低圧電線20を保持可能な低圧線保持部33とを備えている。高圧線保持部32は、パイプ11の長さ方向における一部に外嵌し、低圧線保持部33は、低圧電線20の長さ方向における一部に外嵌する。高圧線保持部32及び低圧線保持部33の内周面は、パイプ11の外周面及び低圧電線20の外周面のそれぞれに沿う円弧形状をなしている。
高圧線保持部32及び低圧線保持部33の周方向の一部は、パイプ11及び低圧電線20を径方向の外側から内側に嵌合可能な開放部34とされている。開放部34は、高圧線保持部32及び低圧線保持部33の上面側(車体に固定された状態における上面側)に設けられ、上方からパイプ11及び低圧電線20を嵌合可能とされている。開放部34は、上方に向かって開放幅が次第に増すような誘い込み形状をなしている。開放部34の寸法は、高圧線保持部32においてはパイプ11の外径寸法よりも若干小さく、低圧線保持部33においては低圧電線20の外径寸法よりも若干小さくされている。これにより、パイプ11及び低圧電線20は、高圧線保持部32または低圧線保持部33を弾性変形させて開放部34を押し広げ、各保持部32,33の内部に嵌合する。高圧線保持部32及び低圧線保持部33は、パイプ11及び低圧電線20が嵌合されると弾性復帰し、パイプ11及び低圧電線20を内部に止める。
高圧線保持部32及び低圧線保持部33は、横方向(車体に固定した状態において水平方向)に並んで設けられている。高圧線保持部32及び低圧線保持部33の上端(開放部34)の高さ位置は揃っており、高圧線保持部32の下端の高さ位置は、低圧線保持部33の下端の高さ位置よりも下側に配されている。
高圧線保持部32と低圧線保持部33との間には、所定の間隔があけられている。本体部31は、高圧線保持部32と低圧線保持部33との間から低圧線保持部33の下方にわたる空間部35を囲う外壁部36を備えている。外壁部36は、低圧線保持部33の上端から高圧線保持部32の下端に連なっている。
クランプ30は、高圧線保持部32及び低圧線保持部33の開放部34を塞ぐ蓋部37を備えている。蓋部37は、高圧線保持部32及び低圧線保持部33の開放部34を一括して塞ぐことが可能な平板状をなしている。蓋部37は、本体部31と別体に形成されたものであってもよいし、ヒンジ等で一体的に設けられたものであってもよい。
クランプ30は、蓋部37が本体部31の開放部34を塞いだ状態に保持するロック手段38を有している。ロック手段38は、クランプ30の幅方向(高圧線保持部32及び低圧線保持部33の並び方向)における両端部に設けられている(図6参照)。ロック手段38は、蓋部37と本体部31との高さ方向の離間及び水平方向のずれを防ぐことが可能な構造を有している。
クランプ30は、図6に示すように、車体に突設された被固定部50に係止可能な係止爪39を備えている。被固定部50は、車体の任意の部位に固定された車両ブラケット51の一部である。被固定部50は、板状をなして下方に突出し、被固定部50の下端部には、係止爪39が入り込み可能な係止孔52が開口されている。係止孔52は、方形状をなして被固定部50を水平方向に貫通している。
係止爪39は、クランプ30に設けられた係止片41の先端に設けられている。係止片41は、本体部31の幅方向(高圧線保持部32及び低圧線保持部33の並び方向)における一端側に設けられている。係止片41は、高圧線保持部32に隣接して設けられ、高圧線保持部32の上端近傍から下端近傍まで片持ち状をなして斜め下方に延出している。
係止爪39は、係止片41の先端部において外側(高圧線保持部32とは反対側)に突出している。係止爪39の下面は、係止孔52の下面に係止可能な係止面42とされている。係止面42は、クランプ30を車体に固定した状態で略水平な面とされている。係止面42が係止孔52の下面に係止することにより、係止片41の下向きの変位が制限される。
係止爪39の上面は、クランプ30を被固定部50に固定する際に、被固定部50との当接により係止片41を内側(高圧線保持部32側)に弾性変位させるように傾斜した案内面43とされている。案内面43の傾きは、係止片41の傾きと同勾配とされている。
係止片41の下端部には、係止爪39が被固定部50の係止孔52から外側に抜け出すことを防ぐストッパ部44が設けられている。ストッパ部44は、係止爪39の根元側から垂直下方に突出している。ストッパ部44は、被固定部50の板面に内側から当接することにより、係止片41の外向きの変位を制限する。
係止爪39により係止片41の高さ方向の変位が制限され、ストッパ部44により係止片41の幅方向の変位が制限されることにより、クランプ30は、被固定部50に吊り下げられて固定された状態に保持される。
クランプ30は、係止片41及び被固定部50の四方及び上方を囲んで係止片41及び被固定部50を内部に収容可能な収容壁部45を有している。収容壁部45は、本体部31に設けられている。
収容壁部45のうち高圧線保持部32と対向する部位には、係止片41と整合した形状をなす窓部46が開口している。収容壁部45の上部には、収容壁部45の内部に被固定部50を挿入可能な挿入孔47が、上下方向に貫通して形成されている。挿入孔47は、前後方向に細長いスリット状をなし、被固定部50の形状に整合している。
また、収容壁部45の上部には、ロック手段38を構成するロック孔38Hが上下方向に貫通して設けられている。ロック孔38Hに係止するロック爪38Nは、蓋部37に設けられ、ロック孔38Hに係止した状態では、収容壁部45の内部に収容される。なお、収容壁部45の内部空間は、下方に開放されている。
蓋部37には、挿入孔47の上方に連なって被固定部50を挿入可能な連通孔48が設けられている。連通孔48は、挿入孔47と同形状をなして蓋部37を上下方向に貫通している。
次に、本実施例におけるワイヤハーネスWの製造作業の一例を説明する。
まず、高圧側の導電路を製造する。2本の高圧電線10をパイプ11に一括して挿入し、パイプ11を所定の形状に曲げ加工する。高圧電線10のうちパイプ11から外部に導出している部分にシールド部材12を被せて、シールド部材12の端部をパイプ11の端部に固着する。シールド部材12から引き出された端子金具をコネクタCの内部に収容し、シールド部材12の端部をコネクタCに固着する。
次いで、低圧側の導電路を製造する。別途製造された絶縁部材22の中空部23に形状保持導体21を通す作業を行う。この作業は、通常の電線のように導体を繰り出しながら絶縁被覆を押出成形する場合に比べて、電線工場が不要になるため安価に行うことができる。その後、絶縁部材22に被覆された形状保持導体21を所定の形状に曲げ加工する。低圧電線20の端部に可撓電線24を接続し、可撓電線24に保護部材27を被せ付ける。なお、低圧電線20の曲げ加工は、端部に可撓電線24を接続した後に行っても良い。
次に、パイプ11及び低圧電線20にクランプ30を取り付ける。クランプ30の蓋部37を外し、パイプ11及び低圧電線20を高圧線保持部32及び低圧線保持部33のそれぞれに嵌合させる。蓋部37を本体部31に取り付けてロック手段38をロックすると、クランプ30が、パイプ11及び低圧電線20に取り付けられる。クランプ30が取り付けられることで、パイプ11と低圧電線20とが並走状態に固定される。
以上により、ワイヤハーネスWの製造作業が完了する。
次に、本実施例におけるワイヤハーネスWを車体に固定する作業の一例を説明する。
クランプ30の連通孔48及び挿入孔47の位置を、車体に固定された車両ブラケット51の被固定部50の位置に合わせてクランプ30を押し込む。すると、連通孔48及び挿入孔47に被固定部50が挿入され、係止爪39が被固定部50に押されて係止片41が内側に弾性変位する。やがて、被固定部50の係止孔52に係止爪39が入り込むと係止片41が外側に弾性復帰し、ストッパ部44が、被固定部50の内側に当接する。これにより、クランプ30が被固定部50に吊り下がった状態で固定される。被固定部50に固定されたクランプ30は、パイプ11及び低圧電線20を略水平(地面に対して横並び)に保持する。複数のクランプ30を車体に固定することにより、ワイヤハーネスWは車体に固定される。
車体に固定された状態のワイヤハーネスWは、車両の床下において、概ね車両の前後方向に沿って配索され、両端部は上向きに屈曲して車両の内部に導入される。ワイヤハーネスWのうち車両の床下に配されている部分は、図4に示すように、パイプ11の下端が低圧電線20の下端よりも相対的に低い位置に配されている。言い換えると、低圧電線20の下端は、パイプ11の外径寸法の略半分程度、パイプ11の下端よりも上方に位置している。また、ワイヤハーネスWのうち排気管などの熱源(図示せず)に近い部位においては、熱源に近い側にパイプ11が配され、低圧電線20はパイプ11を間にして熱源とは反対側に配されている。この構成によれば、熱源からの熱がパイプ11によって遮蔽されるから、低圧電線20を熱源の熱から保護することができる。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例におけるワイヤハーネスWは、シールド性及び形状保持性を有するパイプ11に挿通されている高圧電線10と、パイプ11に並走され、導電性及び形状保持性を有する形状保持導体21が絶縁部材22によって包囲されている低圧電線20と、を備えているものである。この構成によれば、低圧電線20がパイプ11の外側に配されているので、低圧電線20が高圧電線10の電磁ノイズの影響を受けないから、シールド電線を使用することなく、高圧電線10と低圧電線20とを備えることができる。
従来のように、シールド電線をパイプの内部に高圧電線とともに挿通して使用する場合には、パイプの端部に接続されている編組部材の隙間からシールド電線を外に引き出して高圧電線と分岐する必要がある。このような場合、編組部材の網目を広げる作業をしなくてはならないし、編組部材の網目を広げたことにより、広がった網目から電磁ノイズが漏れてしまう虞が生じる。これに対し、本実施例のワイヤハーネスWはシールド電線を使用しなくてよいから、編組部材の網目を広げて電線を引き出す作業を省くことができ、また広がった網目から電磁ノイズが漏れることを防ぐことができる。さらに、パイプ11内には高圧電線10のみを通せばよいから、パイプ11の径寸法を小さく抑えることができ、ワイヤハーネスWの低背化を実現することができる。また、低圧電線20自体が形状保持機能を有しているから、低圧電線20の垂れを防ぐことができ、低圧電線20が路面に干渉することを防止することができる。
また、車体に固定されたときに車両の床下に配される部分は、パイプ11の下端が低圧電線20の下端よりも相対的に低い位置に配されるようになっている。この構成によれば、パイプ11が先に地面に当たることにより、低圧電線20が地面に当たることを防ぐことができるので、低圧電線20を保護することができる。
また、ワイヤハーネスWは、パイプ11及び低圧電線20を保持して車体に固定されるクランプ30を有し、クランプ30が、車体に突設された被固定部50に係止可能な係止爪39を備えている。この構成によれば、例えばボルト及びナットのような締結部材を使用することなく、クランプ30を車体に固定することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、パイプ11は金属管とされているが、これに限らず、パイプはシールド性及び形状保持性を有するものであればいかなるものであってもよく、例えば、樹脂パイプ内に金属箔を同心で埋め込んだ構造のもの等であってもよい。
(2)上記実施例では、ワイヤハーネスWが1本の低圧電線20を備えているが、これに限らず、2本以上の低圧電線を備えていても良い。
(3)上記実施例では、別途製造された絶縁部材22の中空部23に形状保持導体21が挿入されているが、これに限らず、通常の電線のように形状保持導体を繰り出しつつ押出成形によって絶縁部材を被覆してもよい。
W…ワイヤハーネス
10…高圧電線
11…パイプ
20…低圧電線
21…形状保持導体
22…絶縁部材
30…クランプ
39…係止爪
50…被固定部

Claims (3)

  1. シールド性及び形状保持性を有するパイプに挿通されている高圧電線と、
    前記パイプに並走され、導電性及び形状保持性を有する形状保持導体が絶縁部材によって包囲されている低圧電線と、
    を備え
    前記パイプ及び前記低圧電線を保持して車体に固定されるクランプを有し、
    前記クランプは、前記パイプを保持する高圧線保持部と、前記低圧電線を保持する低圧線保持部とを備え、前記車体に固定された状態の前記高圧線保持部の下端の高さ位置は、前記低圧線保持部の下端の高さ位置よりも下側に配され、前記高圧線保持部の下端に連なって前記低圧線保持部の下方の空間を囲う外壁部を備えているワイヤハーネス。
  2. 前記車体に固定されたときに車両の床下に配される部分は、前記パイプの下端が前記低圧電線の下端よりも相対的に低い位置に配されるようになっている請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 記クランプが、前記車体に突設された被固定部に係止可能な係止爪を備えている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス。
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