JP7140025B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
例えば特許文献1のワイヤハーネスは、電線及び該電線を収容する外装部材をそれぞれ有する2つの導電路を備えている。これら2つの導電路は、車両の例えば床下で並走するように配策されている。そして、2つの導電路の並走箇所において、各導電路の外装部材は、固定部材(特許文献1中、クランプ)にて車体パネルなどの固定対象に固定されている。
特開2018-101462号公報
上記特許文献1のワイヤハーネスを固定対象に組み付けるにあたり、2つの導電路を固定部材に組み付けて一体化(ASSY化)した後、その一体部品を固定対象に固定する場合、各導電路を含む一体部品の重量が重くなることがあり、ワイヤハーネスの組付作業を行いやすくする点で改善の余地があった。
そこで、組付作業性に優れたワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本開示のワイヤハーネスは、第1電線と、前記第1電線に沿った長尺状をなし、前記第1電線を収容する第1外装部材と、第2電線と、前記第2電線に沿った長尺状をなし、前記第2電線を収容する第2外装部材と、前記第1外装部材と前記第2外装部材とが並走した箇所において、前記第1外装部材と前記第2外装部材とを車体側の固定対象に固定する固定部材と、を備えたワイヤハーネスであって、前記固定部材は、前記固定対象の組付面に固定される車体側固定部と、前記第1外装部材を保持する第1保持部と、前記第2外装部材を保持する第2保持部と、を有し、前記第1保持部は、前記第1外装部材の長手方向と直交する方向から、前記第1外装部材を前記第1保持部に挿入可能な第1挿入口を有し、前記第2保持部は、前記第2外装部材の長手方向と直交する方向から、前記第2外装部材を前記第2保持部に挿入可能な第2挿入口を有し、前記車体側固定部が前記組付面に固定された状態で、前記第2挿入口が前記組付面と対向しない方向を向いている。
本開示によれば、組付作業性に優れたワイヤハーネスを提供することが可能となる。
図1は、実施形態にかかるワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、同形態にかかる第1導電路及び第2導電路の概略構成を示す斜視図である。 図3は、同形態にかかる固定部材の斜視図である。 図4は、同形態にかかる固定部材の正面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネスは、
[1]第1電線と、前記第1電線に沿った長尺状をなし、前記第1電線を収容する第1外装部材と、第2電線と、前記第2電線に沿った長尺状をなし、前記第2電線を収容する第2外装部材と、前記第1外装部材と前記第2外装部材とが並走した箇所において、前記第1外装部材と前記第2外装部材とを車体側の固定対象に固定する固定部材と、を備えたワイヤハーネスであって、前記固定部材は、前記固定対象の組付面に固定される車体側固定部と、前記第1外装部材を保持する第1保持部と、前記第2外装部材を保持する第2保持部と、を有し、前記第1保持部は、前記第1外装部材の長手方向と直交する方向から、前記第1外装部材を前記第1保持部に挿入可能な第1挿入口を有し、前記第2保持部は、前記第2外装部材の長手方向と直交する方向から、前記第2外装部材を前記第2保持部に挿入可能な第2挿入口を有し、前記車体側固定部が前記組付面に固定された状態で、前記第2挿入口が前記組付面と対向しない方向を向いている。
上記態様によれば、固定対象の組付面に固定された固定部材の第2保持部に対して第2電線及び第2外装部材を後付け可能となる。これにより、第1外装部材及び第2外装部材を固定部材に組み付けた一体部品を固定対象に固定する必要がなくなり、組付作業性が向上される。
[2]前記第2挿入口が前記車体側固定部の前記組付面への組付方向に対して、垂直な方向を向いていることが好ましい。
上記態様によれば、固定部材を固定対象の組付面に固定した状態で、固定部材の第2挿入口が固定対象の組付面と対向しないように構成することが可能となる。
[3]水平状態とされた車両において前記固定部材が前記組付面に固定された状態で、前記第2挿入口が鉛直方向に対して、垂直な方向を向くように構成されることが好ましい。
上記態様によれば、固定部材における第2保持部の第2挿入口が鉛直方向の下方を向かないように構成できるため、第2保持部に保持された第2外装部材及び第2電線が自重で落下することを抑制できる。
[4]前記車体側固定部が前記組付面に固定された状態で、前記第1挿入口が前記組付面にて塞がれるように構成されることが好ましい。
上記態様によれば、第1挿入口が固定対象の組付面にて塞がれることで、第1挿入口からの第1外装部材及び第1電線の脱落を抑制できる。
[5]前記第1挿入口が前記車体側固定部の前記組付面への組付方向と同方向を向いていることが好ましい。
上記態様によれば、固定部材を固定対象の組付面に固定した状態で、第1挿入口を固定対象の組付面で塞ぐように構成することが可能となる。
[6]前記第1保持部は、前記第1挿入口の一側部を構成し、前記第1挿入口の開口幅が変化する方向に弾性変形可能な保持片を有し、前記第1挿入口の開口幅が前記第1外装部材の外径よりも狭くなる前記保持片の状態において、前記保持片が前記第1外装部材を前記第1保持部に保持するように構成されることが好ましい。
上記態様によれば、第1外装部材を第1挿入口に挿入する際には、第1挿入口の開口幅を拡げるように保持片を退避させることができる。そして、第1外装部材を所定位置まで挿入した後の保持片の弾性復帰によって、第1外装部材を第1保持部に保持させることができる。これにより、第1保持部に対し、第1外装部材を挿入するだけで容易に組み付けることが可能となる。
[7]前記第1電線は、車載の高圧バッテリに接続される高圧電線であることが好ましい。すなわち、第1外装部材を保持する第1保持部の第1挿入口を固定対象の組付面にて塞ぐ構成とすることで、高圧バッテリに接続された高圧電線としての第1電線を安定して保持でき、より好適である。
[8]前記車体側固定部は、前記組付面と当接する態様で前記組付面に固定され、前記第1保持部及び前記第2保持部は、前記組付面に沿った方向における前記車体側固定部の両側にそれぞれ設けられることが好ましい。
上記態様によれば、車体側固定部、第1保持部及び第2保持部が固定対象の組付面に沿って並ぶため、固定対象の組付面からの固定部材の突出高さを抑えることが可能となる。
[9]前記第1外装部材及び前記第2電線はそれぞれ、形状を自ら保持可能な剛性を有することが好ましい。ここで、「剛性」とは、曲げの力などに対する対象物の変形のし難さの度合いである。そして、「形状を自ら保持可能な剛性」とは、対象物が自重によって垂れ下がりにくい性質を示している。すなわち、第1外装部材及び第2電線の各々が、形状を自ら保持可能な剛性を有することで、第1外装部材及び第2外装部材の車体側に対する固定点を少なく構成でき、より好適である。
また、第1外装部材及び第2電線の各々が、形状を自ら保持可能な剛性を有する場合、第1外装部材及び第2電線を曲げる、または環状に巻回するなどしてコンパクトな形態とすることが難しくなる。従って、第1外装部材及び第2電線を含めてワイヤハーネスをASSY化すると、そのASSY部品の取り扱いがより難しくなる。そこで、上記のように第2電線及び第2外装部材を後付け可能とする第2保持部(第2挿入口)の構成を適用することで、組付作業性の向上効果をより顕著に得ることができる。
[10]前記第1外装部材は、金属製のパイプを含み、前記第2電線の芯線は、筒状導体を含むことが好ましい。これにより、第1外装部材及び第2電線をそれぞれ、形状を自ら保持可能に構成できる。
[11]前記第1外装部材及び前記第2外装部材の少なくとも一方は、外周に環状凹部を備えた外装部材であり、前記環状凹部を備えた外装部材を保持する前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、前記環状凹部に嵌合される嵌合凸部を有していることが好ましい。
上記態様によれば、第1外装部材が環状凹部を備える場合、第1保持部に保持された第1外装部材の長さ方向の位置ずれを嵌合凸部によって防ぐことが可能となる。また、第2外装部材が環状凹部を備える場合、第2保持部に保持された第2外装部材の長さ方向の位置ずれを嵌合凸部によって防ぐことが可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示すように、本実施形態のワイヤハーネス10は、第1機器11と第2機器12とを電気的に接続する第1導電路W1と、第3機器13と第4機器14とを電気的に接続する第2導電路W2と、第1及び第2導電路W1,W2を車体パネルP(図4参照)に固定するための固定部材15とを備えている。
第1導電路W1は、その長さ方向の一部が車両Vの床下を通る態様で第1機器11から第2機器12にかけて配索されている。第1機器11及び第2機器12の一例としては、第1機器11が車両Vの後方寄りに設置された高圧バッテリであり、第2機器12が車両Vの前方に設置されたインバータである。高圧バッテリとしての第1機器11は、例えば、百ボルト以上の電圧を供給可能なバッテリである。インバータとしての第2機器12は、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータ(図示略)と接続される。インバータは、高圧バッテリの直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。すなわち、本例の第1導電路W1は、高圧バッテリとインバータ間の高電圧のやりとりを可能とする高電圧用の導電路である。
第2導電路W2は、その長さ方向の一部が車両Vの床下を通る態様で第3機器13から第4機器14にかけて配索されている。第3機器13及び第4機器14の一例としては、第3機器13が車両Vの後方に設置された低圧バッテリであり、第4機器14が車両Vの前方に設置されたリレーボックスである。リレーボックスは、車両Vに搭載の各種機器に低圧バッテリの電圧を分配する。本例の第2導電路W2は、低圧バッテリの供給電流に対応可能な低電圧用の導電路である。
第1導電路W1及び第2導電路W2は、車両Vの床下において互いに平行に並んで配策された床下配策部位Uを有している。固定部材15は、第1導電路W1と第2導電路W2とを床下配策部位Uにおいて車体パネルPに固定する。また、第1及び第2導電路W1,W2はそれぞれ、設定された配索経路に応じて二次元状又は三次元状に曲げられるように形成されている。なお、本実施形態では、第2導電路W2の床下配策長さが、第1導電路W1の床下配策長さよりも長くなるように構成されている。
(第1導電路W1の構成)
図2に示すように、高圧側の第1導電路W1は、第1芯線21、及び第1芯線21の外周を被覆する第1絶縁被覆22を有する第1電線23と、少なくとも前記床下配策部位Uにおいて第1電線23の外周を包囲する外装部材24とを備えている。第1電線23の一端部は第1機器11と接続され、第1電線23の他端部は第2機器12と接続される。
本実施形態の第1電線23は、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。なお、第1電線23は、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよい。
第1芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚り線や、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体(例えば単芯線やバスバー)などを用いることができる。また、第1芯線21としては、内部が中空構造をなす筒状導体(パイプ導体)などを用いてもよい。また、第1芯線21としては、撚り線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。第1芯線21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。第1芯線21は、例えば、押出成形によって形成されている。
第1芯線21の長さ方向と直交する平面によって第1芯線21を切断した断面形状(つまり、横断面形状)は、任意の形状にすることができる。第1芯線21の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状や扁平形状に形成することができる。
第1絶縁被覆22は、例えば、第1芯線21の外周面を全周に亘って被覆している。第1絶縁被覆22は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。第1絶縁被覆22は、例えば、第1芯線21に対する押出成形(押出被覆)によって形成することができる。
外装部材24は、全体として長尺の筒状をなしている。外装部材24の内部空間には、第1電線23が挿通されている。外装部材24は、例えば、飛翔物や水滴から第1電線23を保護する。本実施形態の外装部材24は、第1電線23よりも剛性の高い剛体である金属製のパイプにて構成されている。金属製のパイプである外装部材24は、形状を自ら保持可能な剛性を有する。金属製のパイプの材料としては、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。なお、外装部材24は、第1電線23の長手方向の全体に亘って設けられているわけではなく、第1機器11及び第2機器12に接続される第1電線23の両端付近では、外装部材24よりも柔軟な外装部材(グロメットやコルゲートチューブなど)にて第1電線23が覆われている。また、形状を自ら保持可能な剛性を有する外装部材24は、第1導電路W1及び第2導電路W2が並走した箇所(本実施形態では床下配策部位U)において少なくとも設けられている。
(第2導電路W2の構成)
図2に示すように、低圧側の第2導電路W2は、第2芯線25、及び第2芯線25の外周を被覆する第2絶縁被覆26を有する第2電線27と、少なくとも前記床下配策部位Uにおいて第2電線27の外周を包囲するコルゲートチューブ28とを備えている。第2電線27の一端部は第3機器13と接続され、第2電線27の他端部は第4機器14と接続される。
本実施形態の第2芯線25は、剛体であり導電性を有するパイプ材にて構成されている。つまり、本実施形態の第2芯線25は、内部が中空構造をなす筒状導体(パイプ導体)として構成されている。第2芯線25の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。第2芯線25は、例えば、押出成形によって形成されている。なお、第2芯線25は、第2電線27の長手方向の全体に亘って筒状導体で構成されるわけではなく、第3機器13及び第4機器14に接続される第2電線27の両端付近では、より柔軟な性質を持った撚り線などの導体で構成されている。第2芯線25における筒状導体で構成される部位は、形状を自ら保持可能な剛性を有する。また、第2芯線25における筒状導体で構成される部位は、第1導電路W1及び第2導電路W2が並走した箇所(本実施形態では床下配策部位U)において少なくとも設けられている。
第2絶縁被覆26は、例えば、第2芯線25の外周面を全周に亘って被覆している。第2絶縁被覆26は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。第2絶縁被覆26は、例えば、第2芯線25に対する押出成形(押出被覆)によって形成することができる。
コルゲートチューブ28は、例えば、全体として第2電線27の外周を包囲する例えば円筒状をなしている。コルゲートチューブ28は、その長さ方向に沿って環状凸部28aと環状凹部28bとが交互に連設された蛇腹構造を有している。コルゲートチューブ28は、第2芯線25を構成するパイプ材よりも可撓性に優れている。本実施形態のコルゲートチューブ28の材料としては、導電性を有さない樹脂材料が用いられる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
(固定部材15の構成)
図3には固定部材15の斜視図を示し、図4には固定部材15の正面図を示している。固定部材15は、射出成形にて形成された樹脂成形品である。固定部材15は、車体パネルPの組付面Paに固定される車体側固定部31と、第1導電路W1を保持する第1保持部41と、第2導電路W2を保持する第2保持部51とを備えている。
図4に示すように、車体パネルPの組付面Paは、車両Vが水平状態とされた状態で略水平をなすように構成されている。車体パネルPの組付面Paからは、例えばボルトからなる柱部Pbが該組付面Paに対して垂直に延びている。なお、図3及び図4では、互いに直交するXYZ軸を図示しており、組付面Paに対して垂直な方向をZ軸方向とし、第1及び第2導電路W1,W2の並走方向をY軸方向とし、Y軸方向に直交、かつ組付面Paに対して平行な方向をX軸方向としている。
図3及び図4に示すように、車体側固定部31の上面には、柱部Pbが挿入される挿入孔32が形成されている。また、車体側固定部31の上面における挿入孔32の周囲には、車体パネルPの組付面Paに当接される当接部33が凸設されている。また、車体側固定部31は、挿入孔32から車体側固定部31内に挿入された柱部Pbに対してその軸方向に係止する複数の係止片34を有し、各係止片34の係止によって車体側固定部31が柱部Pbに固定されている。車体側固定部31は、柱部Pbに対し、Z軸方向に沿った組付方向Tに組み付けられる。組付面Paに沿ったX軸方向(本実施形態では水平方向)における車体側固定部31の両側には、第1保持部41及び第2保持部51がそれぞれ形成されている。
(第1保持部41の構成)
第1保持部41は、組付面Paと平行なX軸方向において第1導電路W1の両側を保持する第1保持壁42及び第2保持壁43と、第1及び第2保持壁42,43の間を繋ぐ態様で形成され、第1導電路W1の鉛直方向下側を保持する第3保持壁44とを有している。第1保持壁42、第2保持壁43及び第3保持壁44の内側面は、第1導電路W1の外周(すなわち、外装部材24の外周)における周方向の半分以上を保持可能な円弧状の第1保持面45を構成している。
第1保持壁42と第2保持壁43とは、鉛直方向上端側(第3保持壁44とは反対側)では互いに繋がっておらず、その繋がっていない部位には、鉛直方向上側部分が開放された第1挿入口46が形成されている。固定部材15が組付面Paに固定された状態で、第1挿入口46の開放向きM1は組付面Paに対して垂直をなしている。また、第1挿入口46の開放向きM1は、車体側固定部31の組付方向Tに対して平行をなしている。第1挿入口46には、第1導電路W1の外装部材24がその長手方向と直交する方向に挿入される。そして、第1保持面45は、第1挿入口46から挿入された第1導電路W1の外装部材24を保持する。
第1保持壁42の上端部は、第1保持面45に保持された第1導電路W1よりも組付面Paに近接している。そして、第1保持壁42の上端部には、当該上端部から、第1保持面45に保持された第1導電路W1の中心軸線に向かって延びる保持片47が形成されている。保持片47の先端部は、第1保持面45に保持された第1導電路W1を鉛直方向上側から保持する。また、保持片47の先端面47aは、第1保持面45に保持された第1導電路W1の軸線方向(Y軸方向)から見て、当該第1導電路W1の外周面に略沿った円弧状をなしている。すなわち、保持片47の先端面47aは、第1保持面45に保持された第1導電路W1から遠ざかる方向に窪む円弧状をなしている。
本実施形態の第1挿入口46は、第1保持面45の組付面Pa側(本実施形態では鉛直方向上側)の位置において、組付面Paと平行な方向(X軸方向)に互いに対向する保持片47の側面47bと第2保持壁43の一部の側面(側面43a)とから構成されている。第1挿入口46を構成する保持片47の側面47b及び第2保持壁43の側面43aは、第1保持面45側(本実施形態では鉛直方向下側)に向かうにつれて互いに近づくテーパ面をなしている。
第1挿入口46の開口幅(最も狭い部分の幅)、すなわち、保持片47の先端部と第2保持壁43の側面43aとの間隔は、第1導電路W1の外装部材24の外径よりも狭く形成されている。保持片47は、第1挿入口46に対して外装部材24を挿入する際、第1導電路W1との当接による弾性変形によって撓むように構成されている。
(第2保持部51の構成)
第2保持部51は、組付面Paに対して垂直なZ軸方向において第2導電路W2の両側を保持する第1保持壁52及び第2保持壁53と、第1及び第2保持壁42,43の間を繋ぐ態様で形成され、第2導電路W2のX軸方向の一方側を保持する第3保持壁54とを有している。第1保持壁52、第2保持壁53及び第3保持壁54の内側面は、第2導電路W2の外周(すなわち、コルゲートチューブ28の外周)における周方向の半分以上を保持可能な円弧状の第2保持面55を有している。本実施形態の第2保持面55には、第2導電路W2の外周部を構成するコルゲートチューブ28の複数の環状凹部28bにそれぞれ嵌合される複数の嵌合凸部55aが凸設されている。複数の嵌合凸部55aは、第2導電路W2の長さ方向に並設されている。嵌合凸部55aは、環状凹部28bに嵌合されることで、隣り合う環状凸部28aに対してコルゲートチューブ28の長さ方向に係止する。
第1保持壁52と第2保持壁53とは、X軸方向の他方側(第3保持壁54とは反対側)では互いに繋がっておらず、その繋がっていない部位には、組付面Paと平行なX軸方向に開放された第2挿入口56が形成されている。すなわち、固定部材15が組付面Paに固定された状態で、第2挿入口56の開放向きM2は、組付面Paに対して平行であって、第1保持部41及び車体側固定部31から離間する方向を向いている。つまり、組付面Paに対して垂直な方向(Z軸方向)において、第2挿入口56が組付面Paと対向しない方向を向いている。また、第2挿入口56は、組付面Paに塞がれない方向を向いている。また、第2挿入口56の開放向きM2は、車体側固定部31の組付方向Tに対して垂直をなしている。第2挿入口56には、第2導電路W2のコルゲートチューブ28がその長手方向と直交する方向に挿入される。そして、第2保持面55は、第2挿入口56から挿入された第2導電路W2のコルゲートチューブ28を保持する。
第1保持壁52及び第2保持壁53の各々におけるX軸方向の開放側端部は、第2保持面55に保持された第2導電路W2よりもX軸方向の側方まで延出されている。そして、第1保持壁52及び第2保持壁53の各々におけるX軸方向の開放側端部には、当該開放側端部から、第2保持面55に保持された第2導電路W2の中心軸線に向かって延びる保持片57が形成されている。
各保持片57の先端部は、第2導電路W2を第2保持面55と協働して保持する。各保持片57の先端面57aは、第2保持面55に保持された第2導電路W2の軸線方向(Y軸方向)から見て、当該第2導電路W2の外周面に略沿った円弧状をなしている。すなわち、各保持片57の先端面57aは、第2保持面55に保持された第2導電路W2から遠ざかる方向に窪む円弧状をなしている。
本実施形態の第2挿入口56は、組付面Paに対して垂直な方向(Z軸方向)に互いに対向する各保持片57の側面57bにて構成されている。第2挿入口56を構成する各保持片57の側面57bは、X軸方向の第2保持面55側に向かうにつれて互いに近づくテーパ面をなしている。
第2挿入口56の開口幅(最も狭い部分の幅)、すなわち、各保持片57の先端部の間隔は、第2導電路W2のコルゲートチューブ28の外径よりも狭く形成されている。各保持片57は、第2挿入口56に対してコルゲートチューブ28を挿入する際、第2導電路W2との当接による弾性変形によって撓むように構成されている。
(ワイヤハーネス10の組付手順)
次に、本実施形態のワイヤハーネス10を車体パネルPの組付面Paに組み付ける手順について説明する。
まず、第1導電路W1を固定部材15の第1保持部41に組み付ける。このとき、第1保持部41の第1挿入口46に対し、第1導電路W1の外装部材24をその長手方向と直交する方向に挿入する。すると、第1導電路W1は、第1挿入口46を構成する保持片47の側面47b及び第2保持壁43の側面43aに当接し、これにより保持片47が退避するように撓む。そして、第1導電路W1が第1保持面45に嵌まる位置まで挿入されると、保持片47が弾性復帰し、保持片47の先端部によって第1導電路W1が第1保持面45に嵌まった状態が維持される。
第1導電路W1を固定部材15の第1保持部41に組み付けた後、固定部材15の車体側固定部31を柱部Pbに固定する。このとき、車体側固定部31の当接部33が組付面Paに当接するまで車体側固定部31を組付方向Tに組み付ける。車体側固定部31が組付面Paに固定された状態では、第1保持部41の第1保持壁42の上端部と組付面Paとの間隔は、第1導電路W1の外装部材24の外径よりも狭くなるように構成されている。
第1導電路W1が組み付けられた状態の固定部材15を組付面Paに固定した後、第2導電路W2を固定部材15の第2保持部51に組み付ける。このとき、第2保持部51の第2挿入口56に対し、第2導電路W2のコルゲートチューブ28をその長手方向と直交する方向に挿入する。すると、第2導電路W2は、第2挿入口56を構成する各保持片57の側面57bに当接し、これにより各保持片57が退避するように撓む。そして、第2導電路W2が第2保持面55に嵌まる位置まで挿入されると、各保持片57が弾性復帰し、各保持片57の先端部によって第2導電路W2が第2保持面55に嵌まった状態が維持される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)車体側固定部31が組付面Paに固定された状態で、第2保持部51の第2挿入口56が組付面Paと対向しない方向を向いている。これにより、組付面Paに固定された固定部材15の第2保持部51に第2導電路W2を後付け可能となる。従って、第1及び第2導電路W1,W2を固定部材15に組み付けた一体部品を組付面Paに固定する必要がなくなり、組付作業性が向上される。
(2)第2挿入口56が車体側固定部31の組付面Paへの組付方向Tに対して垂直な方向を向いている。この態様によれば、固定部材15を組付面Paに固定した状態で、固定部材15の第2挿入口56が組付面Paと対向しないように構成することが可能となる。
(3)水平状態とされた車両Vにおいて固定部材15が組付面Paに固定された状態で、第2挿入口56が鉛直方向に対して垂直な方向を向くように構成されている。この態様によれば、第2保持部51の第2挿入口56が鉛直方向の下方を向かないように構成できるため、第2保持部51に保持された第2導電路W2が自重で落下することを抑制できる。
(4)車体側固定部31が組付面Paに固定された状態で、第1保持部41の第1挿入口46が車体パネルPの組付面Paにて塞がれるように構成されている。この態様によれば、第1挿入口46が組付面Paにて塞がれることで、第1挿入口46からの第1導電路W1の脱落を抑制できる。
(5)第1挿入口46が車体側固定部31の組付面Paへの組付方向Tと同方向を向いている。この態様によれば、固定部材15を組付面Paに固定した状態において、第1挿入口46を組付面Paで塞ぐように構成することが可能となる。
(6)第1保持部41は、第1挿入口46の一側部を構成し、第1挿入口46の開口幅が変化する方向に弾性変形可能な保持片47を有する。そして、第1挿入口46の開口幅が外装部材24の外径よりも狭くなる保持片47の状態において、保持片47が外装部材24を第1保持部41に保持するように構成される。
この態様によれば、第1導電路W1の外装部材24を第1挿入口46に挿入する際には、第1挿入口46の開口幅を拡げるように保持片47を退避させる。そして、外装部材24を第1保持面45に突き当たるまで挿入した後の保持片47の弾性復帰によって、外装部材24を第1保持部41(第1保持面45)に保持させることができる。これにより、第1保持部41に対し、第1導電路W1の外装部材24を挿入するだけで容易に組み付けることが可能となる。また、保持片47は第1保持部41に一体に形成されるため、第1導電路W1を第1保持部41に保持させるための別体のカバーなどが不要となる。
(7)第1電線23は、車載の高圧バッテリ(本実施形態では第1機器11)に接続される高圧電線である。すなわち、高電圧用の第1導電路W1を保持する第1保持部41の第1挿入口46を組付面Paにて塞ぐことにより第1導電路W1を安定して保持できる本実施形態の構成は好適である。また、高電圧用の第1導電路W1は重量が重くなる傾向があるため、第1導電路W1の鉛直方向下側を第3保持壁44にて安定して支持する本実施形態の構成は好適である。
(8)車体側固定部31は、組付面Paと当接する態様で該組付面Paに固定され、第1保持部41及び第2保持部51は、組付面Paに沿った方向における車体側固定部31の両側にそれぞれ設けられる。この態様によれば、車体側固定部31、第1保持部41及び第2保持部51が組付面Paに沿って並ぶため、組付面Paからの固定部材15の突出高さを抑えることが可能となる。
(9)第1導電路W1の外装部材24は、形状を自ら保持可能な剛性を有する金属製のパイプを含んで構成される。また、第2電線27(第2導電路W2)の第2芯線25は、形状を自ら保持可能な剛性を有する筒状導体(パイプ導体)を含んで構成される。ここで、「形状を自ら保持可能な剛性」とは、対象物が自重によって垂れ下がりにくい性質を示している。すなわち、第1導電路W1の外装部材24及び第2導電路W2の第2電線27の各々が、形状を自ら保持可能な剛性を有することで、第1導電路W1及び第2導電路W2の車体側に対する固定点を少なく構成でき、より好適である。
また、第1及び第2導電路W1,W2の各々が、形状を自ら保持可能な剛性を有する場合、第1及び第2導電路W1,W2を曲げる、または環状に巻回するなどしてコンパクトな形態とすることが難しくなる。従って、第1及び第2導電路W1,W2を含めてワイヤハーネス10をASSY化すると、そのASSY部品の取り扱いがより難しくなる。そこで、上記のように第2導電路W2を後付け可能とする第2保持部51(第2挿入口56)の構成を適用することで、組付作業性の向上効果をより顕著に得ることができる。
(10)第2導電路W2は、長さ方向に沿って環状凸部28a及び環状凹部28bが交互に連設された蛇腹構造を有するコルゲートチューブ28を外周部に備える。そして、コルゲートチューブ28を保持する第2保持部51は、環状凹部28bに嵌合され環状凸部28aに対してコルゲートチューブ28の長さ方向に係止する嵌合凸部55aを有している。この態様によれば、第2保持部51に保持されたコルゲートチューブ28の長さ方向の位置ずれを嵌合凸部55aによって防ぐことが可能となる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第2保持部51の第2挿入口56を塞ぐカバーを設けてもよい。当該カバーは、例えば第1保持壁52及び第2保持壁53の一方にヒンジにて連結され、ヒンジ開閉により第2挿入口56の開閉を可能としたカバーとすることが好ましい。また、第2挿入口56に対して着脱可能な別体のカバーを設けてもよい。
・第1保持部41の第1挿入口46を塞ぐカバーを設けてもよい。当該カバーは、例えば第1保持壁42及び第2保持壁43の一方にヒンジにて連結され、ヒンジ開閉により第1挿入口46の開閉を可能としたカバーとすることが好ましい。また、第1挿入口46に対して着脱可能な別体のカバーを設けてもよい。
・第1導電路W1の外周部を、上記実施形態のコルゲートチューブ28と略同様の構成のコルゲートチューブで構成してもよい。この場合、第1保持部41の第1保持面45に、上記実施形態の嵌合凸部55aと略同様の嵌合凸部を設け、第1保持部41に保持された第1導電路W1の長さ方向の位置ずれを当該嵌合凸部によって防ぐことが好ましい。
・第1導電路W1及び第2導電路W2の各々の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
第1導電路W1については、例えば、第1芯線21を剛体である筒状導体(パイプ導体)とするとともに、外装部材24を当該筒状導体よりも剛性の低い部材(例えば樹脂製のコルゲートチューブなど)で構成してもよい。
第2導電路W2については、例えば、第2芯線25を、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚り線や、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体(例えば単芯線やバスバー)などとし、その第2芯線25の外周を覆う外装部材を、第2芯線25よりも剛性の高い剛体よりなるパイプ材としてもよい。
・第1導電路W1及び第2導電路W2は、少なくとも床下配策部位U(並走部分)において、形状を自ら保持可能な剛性を有する部材を含むことが好ましいが、これに特に限定されるものではなく、床下配策部位Uにおいて柔軟性を有する形態としてもよい。
・上記実施形態では、第1導電路W1の外装部材24を金属製のパイプとしたが、これ以外に例えば、外装部材24を樹脂製のパイプとしてもよい。樹脂製のパイプの材料としては、導電性を有する樹脂材料や導電性を有さない樹脂材料を用いることができ、樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
・上記実施形態の第1電線23及び第2電線27において、第1絶縁被覆22及び第2絶縁被覆26を押出成形によって形成されるものとしたが、これ以外に例えば、第1絶縁被覆22及び第2絶縁被覆26を、第1芯線21及び第2芯線25にそれぞれ後付けした収縮チューブとしてもよい。
・第1導電路W1において、第1電線23を含む複数の電線が外装部材24内に収容された構成としてもよい。また、第2導電路W2において、第2電線27を含む複数の電線がコルゲートチューブ28内に収容された構成としてもよい。
・上記実施形態では、第2挿入口56の開放向きM2が組付面Paに対して平行をなすが、第2挿入口56が組付面Paに塞がれない範囲で第2挿入口56の開放向きM2を変更してもよい。例えば、第2挿入口56の開放向きM2が組付面Paに対して斜め下方向を向くように構成してもよい。また、例えば、第2挿入口56の開放向きM2が、Z軸方向における組付面Paとは反対側を向くように構成してもよい。
・上記実施形態では、第1挿入口46の開放向きM1がZ軸方向の組付面Pa側を向くように構成されたが、これに特に限定されるものではない。例えば、第1挿入口46の開放向きM1が、第2挿入口56の開放向きM2の反対方向を向くように構成してもよい。また、例えば、第1挿入口46の開放向きM1が、Z軸方向における組付面Paとは反対側を向くように構成してもよい。この構成によれば、固定部材15を組付面Paに固定した状態で、第1導電路W1を第1保持部41から取り外すことができる。すなわち、固定部材15を組付面Paから取り外すことなく、第1導電路W1を第1保持部41から取り外すことができる。
・上記実施形態では、第1保持部41に高電圧用の第1導電路W1が保持され、第2保持部51に低電圧用の第2導電路W2が保持される構成とした。しかしながら、これに限らず、第1保持部41に低電圧用の導電路が保持され、第2保持部51に高電圧用の導電路が保持される構成としてもよい。
・上記実施形態では、1つの高電圧用の導電路(第1導電路W1)と1つの低電圧用の導電路(第2導電路W2)を組付面Paに固定する固定部材15に具体化した。しかしながら、車両の床下に並走させる導電路の数は、車両の構成に応じて適宜設定されるものであり、それに応じて3つ以上の導電路を組付面Paに固定する固定部材に具体化してもよい。なお、導電路を3つとする場合、高電圧用の導電路を1つ、低電圧用の導電路を2つとしてもよいし、高電圧用の導電路を2つ、低電圧用の導電路を1つとしてもよい。
・上記実施形態では、組付面Paから突出する柱部Pbが車体側固定部31に挿入されて固定される構成としたが、これに特に限定されるものではない。例えば、車体側固定部31から組付方向Tに突出する固定凸部を設け、車体パネルPの組付面Paに形成した固定孔に当該固定凸部を挿入して固定する構成としてもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2導電路W1,W2を固定する車体側の固定対象を車体パネルPとし、車体パネルPの組付面Paに固定部材15が固定される構成したが、これに特に限定されるものではない。例えば、車体パネルPなどに取り付けられたブラケットなどの介在部材を固定対象とし、その介在部材の組付面に固定部材15が固定される構成としてもよい。
・上記実施形態では、車両Vが水平状態とされた状態で車体パネルPの組付面Paが略水平をなすように構成されたが、これに限らず、組付面Paが水平方向に対して傾斜、または、組付面Paが水平方向に対して垂直となるように構成してもよい。
・上記実施形態では、第1導電路W1と第2導電路W2とを床下配策部位Uにおいて車体側に固定する固定部材15に適用したが、これに特に限定されるものではなく、床下配策部位以外の箇所において第1導電路W1と第2導電路W2とを車体側に固定する固定部材にも適用可能である。
上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
前記第1外装部材は、前記第1外装部材と前記第2外装部材とが並走した箇所において、形状を自ら保持可能な剛性を有する金属製のパイプを備え、
前記第2電線の芯線は、前記第1外装部材と前記第2外装部材とが並走した箇所において、形状を自ら保持可能な剛性を有する筒状導体を含む、ワイヤハーネス。
P…車体パネル(固定対象)
Pa…組付面
Pb…柱部
T…組付方向
U…床下配策部位
V…車両
W1…第1導電路
W2…第2導電路
10…ワイヤハーネス
11…第1機器
12…第2機器
13…第3機器
14…第4機器
15…固定部材
21…第1芯線
22…第1絶縁被覆
23…第1電線
24…外装部材(第1外装部材)
25…第2芯線
26…第2絶縁被覆
27…第2電線
28…コルゲートチューブ(第2外装部材)
28a…環状凸部
28b…環状凹部
31…車体側固定部
32…挿入孔
33…当接部
34…係止片
41…第1保持部
42…第1保持壁
43…第2保持壁
43a…側面
44…第3保持壁
45…第1保持面
46…第1挿入口
47…保持片
47a…先端面
47b…側面
51…第2保持部
52…第1保持壁
53…第2保持壁
54…第3保持壁
55…第2保持面
55a…嵌合凸部
56…第2挿入口
57…保持片
57a…先端面
57b…側面

Claims (11)

  1. 第1電線と、
    前記第1電線に沿った長尺状をなし、前記第1電線を収容する第1外装部材と、
    第2電線と、
    前記第2電線に沿った長尺状をなし、前記第2電線を収容する第2外装部材と、
    前記第1外装部材と前記第2外装部材とが並走した箇所において、前記第1外装部材と前記第2外装部材とを車体側の固定対象に固定する固定部材と、を備えたワイヤハーネスであって、
    前記固定部材は、
    前記固定対象の組付面に固定される車体側固定部と、
    前記第1外装部材を保持する第1保持部と、
    前記第2外装部材を保持する第2保持部と、を有し、
    前記第1保持部は、前記第1外装部材の長手方向と直交する第1方向から、前記第1外装部材を前記第1保持部に挿入可能な第1挿入口を有し、
    前記第2保持部は、前記第2外装部材の長手方向及び前記第1方向と直交する第2方向から、前記第2外装部材を前記第2保持部に挿入可能な第2挿入口を有し、
    前記第1方向と前記第2方向のうちの一方は、前記車体側固定部の前記組付面への組付方向と同じであり、前記第1方向と前記第2方向のうちの他方は、前記組付方向と直交しており、
    前記車体側固定部が前記組付面に固定された状態で、前記第1挿入口は前記組付面と対向する方向を向き、前記第2挿入口が前記組付面と対向しない方向を向いているワイヤハーネス。
  2. 前記第2挿入口が前記車体側固定部の前記組付面への組付方向に対して、垂直な方向を向いている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 水平状態とされた車両において前記固定部材が前記組付面に固定された状態で、前記第2挿入口が鉛直方向に対して、垂直な方向を向くように構成された、請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記車体側固定部が前記組付面に固定された状態で、前記第1挿入口が前記組付面にて塞がれるように構成された、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記第1挿入口が前記車体側固定部の前記組付面への組付方向と同方向を向いている、請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記第1保持部は、前記第1挿入口の一側部を構成し、前記第1挿入口の開口幅が変化する方向に弾性変形可能な保持片を有し、
    前記第1挿入口の開口幅が前記第1外装部材の外径よりも狭くなる前記保持片の状態において、前記保持片が前記第1外装部材を前記第1保持部に保持するように構成された、請求項4又は請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記第1電線は、車載の高圧バッテリに接続される高圧電線である、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記車体側固定部は、前記組付面と当接する態様で前記組付面に固定され、
    前記第1保持部及び前記第2保持部は、前記組付面に沿った方向における前記車体側固定部の両側にそれぞれ設けられた、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記第1外装部材及び前記第2電線はそれぞれ、形状を自ら保持可能な剛性を有する、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記第1外装部材は、金属製のパイプを含み、
    前記第2電線の芯線は、筒状導体を含む、請求項9に記載のワイヤハーネス。
  11. 前記第1外装部材及び前記第2外装部材の少なくとも一方は、外周に環状凹部を備えた外装部材であり、
    前記環状凹部を備えた外装部材を保持する前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、前記環状凹部に嵌合される嵌合凸部を有している、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
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