JP6718790B2 - 止水扉 - Google Patents

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Description

本発明は、水の浸入を抑制する止水扉に関するものである。
従来、止水扉は、ビルや、家屋、倉庫等の建築物を含む構造物に形成された開口を、豪雨等による水の氾濫時に閉鎖して、該構造物内への水の浸入を防ぐものである。止水扉には、先に閉鎖される子扉と、後から閉鎖されてその戸先側を前記子扉の戸先側に重ね合わせる親扉とを具備した両開きタイプのものがある。このような両開きタイプの止水扉では、特に、子扉の戸先側と親扉の戸先側とが重なり合う召合せ部について止水性能を損ない易い。
そこで、例えば、特許文献1に記載の発明では、構造物の開口に設けられる枠体と、この枠体に回動可能に支持されて前記開口を開閉する一対の扉体(親扉及び子扉)と、閉鎖状態の前記扉体と前記枠体の間に挟まれる枠状止水部材と、一方の扉体(子扉)の戸先側に設けられて全閉時に前記前記枠状止水部材に重ねられる当たり部(受部)と、全閉時に前記枠状止水部材と前記当たり部との双方に重ねられる召合せ止水部材と、前記枠状止水部材に取り付けられ全閉時に前記枠状止水部材と前記当たり部と前記召合せ止水部材との間に介在する補助止水部材とを備え、前記補助止水部材を、前記枠状止水部材、前記当たり部及び前記召合せ止水部材に接触させることで良好な止水性能を得るようにしている。
特開2015−175088号公報
しかしながら、上記従来技術では、左右の扉体間の召合せ部と、枠体との間において、召合せ止水部材及び補助止水部材等、複数種類の止水部材を用いる必要がある。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
中央側に開口を有する環状の枠体と、この枠体内の左右両側で回動して前記開口を開閉する第1扉体及び第2扉体と、閉鎖した際の第1扉体及び第2扉体に押圧されて弾性変形するように前記枠体に環状に取り付けられた枠側止水部材とを備え、第1扉体の戸先側には、後から閉鎖される第2扉体の戸先側部分を上下方向にわたって受けて、その上下端側の裏面を前記枠側止水部材に重ね合わせる受部が設けられ、第2扉体の戸先側には、上下方向にわたって前記受部の表面に押し付けられて弾性変形する召合せ止水部材が設けられ、前記受部には、裏面側が前記枠側止水部材に重なり合う部分の表面に、戸先側部分がその戸尻側部分よりも前記枠側止水部材の表面に近い接近受面が設けられ、前記召合せ止水部材は、前記接近受面と前記枠側止水部材に対し、扉幅方向へ跨って押し付けられることを特徴とする止水扉。
本発明は、以上説明したように構成されているので、より簡素な構造でもって良好な止水性能を得ることができる。
本発明に係る止水扉の一例を示す正面図である。 本発明に係る止水扉の一例を示す背面図である。 図1におけるIII-III線に沿う断面図である。 図1におけるIV-IV線に沿う断面図である。 図4における右端側部分を示す拡大断面図であり、モルタルは省いている。 枠体の正面図であり、枠側止水部材の継ぎ合わせ位置を示している。 (a)は、閉鎖位置にある第1扉体と枠側止水部材の関係を示す正面図であり、(b)は(a)におけるb−b線に沿う断面図である。 図7におけるXIII−XIII線に沿う断面位置において、(a)は先に閉鎖した第1扉体に第2扉体が接近している状態、(b)は第2扉体が閉鎖した状態を示す。 召合せ止水部材の拡大横断面図である。 図7におけるXI−XI線に沿う断面位置において、枠側止水部材と第1扉体と第2扉体の関係を示す。
本実施の形態では、以下の特徴を開示している。
第1の特徴は、中央側に開口を有する環状の枠体と、この枠体内の左右両側で回動して前記開口を開閉する第1扉体及び第2扉体と、閉鎖した際の第1扉体及び第2扉体に押圧されて弾性変形するように前記枠体に環状に取り付けられた枠側止水部材とを備え、第1扉体の戸先側には、後から閉鎖される第2扉体の戸先側部分を上下方向にわたって受けて、その上下端側の裏面を前記枠側止水部材に重ね合わせる受部が設けられ、第2扉体の戸先側には、上下方向にわたって前記受部の表面に押し付けられて弾性変形する召合せ止水部材が設けられ、前記受部には、裏面側が前記枠側止水部材に重なり合う部分の表面に、戸先側部分がその戸尻側部分よりも前記枠側止水部材の表面に近い接近受面が設けられ、前記召合せ止水部材は、前記接近受面と前記枠側止水部材に対し、扉幅方向へ跨って押し付けられる(図7参照)。
この構成によれば、召合せ止水部材が受部の接近受面及び枠側止水部材に跨って圧接されるので、良好な止水性能を得ることができる。
第2の特徴として、前記接近受面が、戸先方向へ向かって前記枠側止水部材の表面に徐々に近づく傾斜面である(図10参照)。
第3の特徴として、より良好な止水性能を得るために、前記召合せ止水部材には、上下方向へ連続して第2の扉体の裏側へ突出する突部が設けられ、この突部が、前記接近受面と前記枠側止水部材に対し、扉幅方向へ跨って押し付けられることを特徴とする(図10参照)。
第4の特徴として、より良好な止水性能を得るために、前記突部は、第2扉体の戸先側から反戸先側へわたって徐々に扉裏側へ突出する斜面を有し、この斜面を前記受部の前記接近受面と前記枠側止水部材に跨らせている(図10参照)。
第5の特徴として、より止水性能を向上するために、前記受部は、上下方向へ連続するとともにその上下端側を前記枠側止水部材に重ね合わせるように形成された第1の受部と、第1の受部よりも戸先側で上下方向へ連続するとともにその上下端側を前記枠側止水部材に重ね合わせないように第1の受部よりも上下方向に短く形成された第2の受部とを具備し、第2の受部を第1の受部よりも扉裏側に位置する段状に形成され、前記召合せ止水部材は、第1の受部及び第2の受部に跨って押し付けられる(図8参照)。
第6の特徴として、前記枠側止水部材は、前記枠体に沿って設けられるとともに、継ぎ合わせ部分を、第1扉体と第2扉体の召合せ部分から離れた位置に設けている(図6参照)。
なお、後述する実施態様では、以下の構成要件のみを必須とした発明も開示している。
すなわち、この発明の一つは、中央側に開口を有する環状の枠体と、この枠体内の左右両側で回動して前記開口を開閉する第1扉体及び第2扉体と、閉鎖した際の第1扉体及び第2扉体に押圧されて弾性変形するように前記枠体に環状に取り付けられた枠側止水部材とを備え、前記枠側止水部材は、前記枠体に沿って設けられるとともに、継ぎ合わせ部分を、第1扉体と第2扉体の召合せ部分から離れた位置に設けている(図6参照)。
この発明によれば、第1扉体及び第2扉体を閉鎖して枠側止水部材に押圧した際に、枠側止水部材の継ぎ合わせ部分が、第1扉体と第2扉体の境目に対応する位置でずれるようなことを防ぎ、止水性能を向上することができる。
<具体的実施態様>
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図10は、本発明に係る止水扉Aを示している。この止水扉Aは、ビルや、家屋、倉庫等の建築物、トンネルや、地下道を含む構造物Sの開口部aに設置されて、該開口部aへの水の通過を阻む止水構造B(図3及び図4参照)を構成する。
なお、以下の説明において、上流側とは、開口部aを水が通過するものと想定した場合において、水が流れて来る方向側を意味する。また、下流側とは、水が流れて行く方向側を意味する。なお、図示例では、止水扉Aよりも上流側を屋外側とし、同止水扉Aよりも下流側を屋内側としている。
また、戸先側とは、第1扉体21又は第2扉体22の扉幅方向における先端側(自由端側)を意味する。
止水扉Aは、中央側に開口を有する環状の枠体10と、この枠体10内の左右両側で回動して前記開口を開閉する開閉体20とを備える(図1参照)。
枠体10は、上下の横枠部材10a,10aと左右の縦枠部材10b,10bにより中央部を開口した一体の矩形枠状に構成される(図1及び図6参照)。
横枠部材10aと縦枠部材10bの各々は、鋼板等の金属材料を曲げ加工してなり、その内縁側に、下流側(図5における上側)へ凹んで枠内側へ突出する略凹状の受片11を有する。
各受片11は、開閉体20の外縁側部分を、その下流側から受けている。
また、各受片11の突端側には、下流側へ突出するように四方枠12が接続固定されている(図3〜図5参照)。
四方枠12は、枠体10の下流側にて、枠内の通路を上下左右から囲む板金製の矩形状枠体である。この四方枠12は、枠体10の受片11に嵌め合せられ、周知の止着手段(例えば溶接やネジ止め等)によって止着されている。
四方枠12の前端側は、受片11の受け面よりも前方へ突出している。したがって、四方枠12の前端側、及び受片11は、前方を開口した断面凹状に構成される(図5参照)。この凹状部分は、枠体10の内縁に沿って無端矩形環状に連続しており、その内部には、先端部を上流側へ向けるようにして、気密部材1と枠側止水部材2が嵌め合せられている。
なお、図5中、符号14は、四方枠12の外周部を補強して枠体10に接続する補強片であり、枠体10の周方向に間隔を置いて複数止着されている。
気密部材1は、無端矩形環状の受片11の略全周にわたり連続して設けられ、開閉体20が枠体10内の開口を閉塞した閉塞位置にある状態で、開閉体20の背面(下流側面)と受片11の間に挟まれて弾性変形する。この気密部材1は、主に気体の通過を阻むように作用するが、水や音の通過を抑制する作用もある。
この気密部材1は、例えば、エラストマー樹脂やその他の弾性樹脂材料、合成ゴム等から形成され、図示例によれば、断面中空状に形成される。
枠側止水部材2は、気密部材1よりも枠内側において、無端矩形環状の受片11の全周にわたり連続して設けられる。この枠側止水部材2は、開閉体20が開口部aを閉鎖した閉鎖位置になった後、グレモンハンドル4,5,7の操作により更に下流側へ若干移動して止水位置になった際に、開閉体20の下流側面と受片11の間に挟まれて弾性変形する。
この枠側止水部材2は、主に水の浸入を阻む作用を奏するが、気体や音の浸入を阻む作用も兼ね備えている。
枠側止水部材2は、例えば、エラストマー樹脂やその他の弾性樹脂材料、合成ゴム等から形成され、図示例によれば、先端側を枠外方向へ向けた断面中実状に形成され、気密部材1よりも柔軟性を有し且つ強い弾発力を有する。
なお、枠側止水部材2の他例としては、独立気泡を有する軟質樹脂材料や、スポンジ状の軟質樹脂材料、中空部を有する軟質樹脂材料等から形成した態様や、図示例以外の断面形状とした態様等とすることも可能である。
この枠側止水部材2は、枠体10の受片11に沿って環状に設けられるが、図6に示すように、部分的に継ぎ合わせ部分2aを有する。
継ぎ合わせ部分2aは、連続する一体長尺の枠側止水部材2の両端部を、該枠側止水部材2を環状に曲げた状態で突き合わせた部分である。
この継ぎ合わせ部分2aは、第1扉体21の戸先側と、第2扉体22の戸先側とが重なり合う召合せ部分(図10参照)に対し、枠側止水部材2の延設方向に離れた位置に設けられる。
この継ぎ合わせ部分2aは、図6に示す好ましい一例によれば、上側の横枠部材10a上において、その中央部から扉幅方向へ離れた位置に設けられる。
なお、継ぎ合わせ部分2aの他例としては、縦枠部材10b上に設けた態様とすることも可能である。この場合、継ぎ合わせ部分2aは、上下方向の中央よりも上側に位置するのが好ましい。
さらに他例としては、枠側止水部材2の長手方向の複数個所に継ぎ合わせ部分2aを有する態様とすることも可能である。
なお、継ぎ合わせ部分2aの位置は、縦枠部材10bの中央よりも下側や、下側の横枠部材10a等を避けるのが好ましい。
上記構成の枠体10は、図5に示すように、受片11の裏側に取付片13、支持部材33及び基材32等を介在して、構造物Sの開口部aに頑強に接続されている。なお、図中、符号Wは溶接箇所である。また、符号35は、枠体10と開口部aの間に水が浸入するのを阻む止水パッキンであり、図示例によれば複層状に設けられている。
また、開閉体20は、横幅方向の一方側(図示例によれば左側)に位置する第1扉体21と、その他方側に位置する第2扉体22とを具備した両開きタイプの扉体である。
第1扉体21は、先に閉鎖される方の扉体であって子扉と呼称される場合もある。第2扉体22は、第1扉体21よりも後に閉鎖される方の扉体であって親扉と呼称される場合もある。
これら第1扉体21と第2扉体22の幅寸法の大小関係は、図示例によれば略同一としているが、その一方が他方よりも大きくてもよい。
第1扉体21は、略矩形板状に形成され、左右辺部のうち、その一方(図1によれば左側)の辺部を、枠体10の一方の縦枠部材10bに対し、複数の二軸蝶番3を介して支持している。
この第1扉体21は、上側の横枠部材10aに設けられる周知の閉鎖順序規制装置15により、第2扉体22が先に閉鎖動作した場合でも該第2扉体22よりも先に全閉するように規制される。
この第1扉体21の戸先側には、後から閉鎖される第2扉体22の戸先側部分(詳細には召合せ止水部材22a)を上下方向にわたって下流側から受けて、その上下端側の裏面を枠側止水部材2に重ね合わせる受部21bが形成されている(図4参照)。
受部21bは、上下方向へ連続するとともにその上下端側を枠側止水部材2に重ね合わせるように形成された第1の受部21b1と、第1の受部21b1よりも戸先側で上下方向へ連続するとともにその上下端側を枠側止水部材2に重ね合わせないように第1の受部21b1よりも上下方向に短く形成した第2の受部21b2とを具備し、第2の受部21b2を第1の受部21b1よりも扉裏側(下流側)に位置する段状に形成されている(図7及び図8参照)。
第1の受部21b1は、図8に示すように、第1扉体21の裏板部分を、第2扉体22側へ突出させた突片状に形成される。
第2の受部21b2は、第1の受部21b1の裏側に重ね合わせられ、その戸先側の突端を、第1の受部21b1の突端よりも第2扉体22側へ突出させている(図8参照)。
この第2の受部21b2は、例えば、金属製板状部材を曲げ加工することで形成され、第1の受部21b1の裏側に溶接等によって止着されている。
また、第1の受部21b1の上端側と下端側の表面には、戸先側部分がその戸尻側部分よりも前記枠側止水部材の表面に近い接近受面21b11が設けられている(図7参照)。
詳細に説明すれば、第1の受部21b1は、上下方向にわたって略同厚帯状の平坦面部21b12と、この平坦面部21b12の上限端側の各々に接続された接近受面21b11とから一体に構成される。
接近受面21b11は、枠側止水部材2に重なり合うように位置し、その表面における戸先寄り(図7(a)によれば右寄り)の部分が、戸先方向へ向かって枠側止水部材2の表面に徐々に近づくように、厚み方向へ傾斜している。すなわち、図10に示すように、受部21bの厚みが、枠側止水部材2表面へ向かって連続的に薄くなっている。
また、平坦面部21b12と傾斜面状の接近受面21b11は、滑らかな曲面により接続されている。この曲面は、後述する召合せ止水部材22aに対する接触面圧を均等にして、水密性を向上するように作用する。
図7(a)中の破線は、傾斜方向に対し直交する複数の線であり、接近受面21b11の表面が傾斜していることを等高線状に表現している。
なお、図示例によれば、接近受面21b11は、平坦面部21b12の上端部と下端部に、それぞれ、接近受面21b11を有する別体の楔状部材を溶接することで構成されるが、他例としては、切削加工等によって平坦面部21b12と一体に形成することも可能である。
また、第2扉体22は、略矩形板状に形成され、左右辺部のうち、その他方(図1によれば右側)の辺部を、枠体10の他方の縦枠部材10bに対し、複数の二軸蝶番3を介して支持している。
この第2扉体22は、周知の閉鎖順序規制装置15(図2参照)により、第1扉体21よりも後に全閉されるように閉鎖動作が規制されている。
この第2扉体22の戸先側には、第1扉体21の戸先側の受部21bの表面に重なり合うようにして押し付けられ弾性変形する召合せ止水部材22aが嵌合されている(図4参照)。
詳細に説明すれば、第2扉体22は、その戸先側における裏側(下流側)寄りに、召合せ止水部材22aを嵌め合わすための凹状嵌合部22bを有する(図8参照)。
凹状嵌合部22bは、扉裏側に位置する開口22b1の幅を内部の幅よりも狭く形成しており、この開口22b1から召合せ止水部材22aの一部分を、扉裏側へ突出させる。
召合せ止水部材22aは、例えば、エラストマー樹脂やその他の弾性樹脂材料、合成ゴム等から形成され、第2扉体22の上下方向の略全長にわたって設けられている。
この召合せ止水部材22aは、図示例によれば断面中実状に形成されるが、他例としては、独立気泡を有する軟質樹脂材料や、スポンジ状の軟質樹脂材料、中空部を有する軟質樹脂材料等から形成した態様等することも可能である。
そして、この召合せ止水部材22aは、上下方向へ連続して扉裏側(下流側)へ突出する突部22a1を有する。
突部22a1は、反戸先側(図9によれば右側)へ向かいながら扉裏側へ突出する斜面22a11を有する。この斜面22a11は、第1扉体21の第1の受部21b1に形成される傾斜面状の接近受面21b11よりも、その傾斜角度が大きく設定されている。
突部22a1の斜面22a11は、第1扉体21と第2扉体22が戸先側を重ね合わせる際、第1扉体21の段状の第1及び第2の受部21b1,21b2に跨って押し付けられ、弾性変形する(図7及び図8参照)。
さらに、突部22a1の斜面22a11は、その上端側と下端側において、第1扉体21及び第2扉体22が止水位置になる際に、第1扉体21の接近受面21b11と、枠側止水部材2及び気密部材1に対し、扉幅方向へ跨って押し付けられ、弾性変形する(図7及び図10参照)。
なお、突部22a1の接近受面22a11は、図7に図示しない上端側においても、前記同様にして、枠側止水部材2及び気密部材1に圧接される。
また、二軸蝶番3は、二つの回転軸とこれら回転軸に枢支されたリンク部材等を具備した周知の軸支装置である。この二軸蝶番3は、第1扉体21と第2扉体22の各々を、縦枠部材10b寄りの一方の回転軸を支点にして回動させて開閉動作する。
さらに、二軸蝶番3は、第1扉体21と第2扉体22が全閉した閉鎖位置において、これら第1扉体21及び第2扉体22を、二つの回転軸を支点にして、下流側へ略平行に移動させる。この平行移動により、第1扉体21及び第2扉体22は、枠側止水部材2を弾性的に押し潰して止水位置となる。
なお、図1及び図3において、符号6は、第2扉体22の開閉操作を行うための開閉用ノブである。
また、符号7は、閉鎖位置にある第2扉体22における戸尻側を更に押し込んで枠側止水部材2に圧接するために回転操作されるグレモンハンドル、符号8は、閉鎖位置にある第2扉体22における戸先側を更に押し込んで該第2扉体22の召合せ止水部材22aを第1扉体21の受部21bに圧接するために回転操作されるグレモンハンドルである。
また、符号4,5は、それぞれ、閉鎖位置にある第1扉体21における戸尻側と戸先寄り下端側を、更に押し込んで枠側止水部材2に圧接するために回転操作されるグレモンハンドルである。
また、図2において、符号16は、第1扉体21及び第2扉体22の閉鎖速度を調整するドアクローザである。
次に、上記構成の止水扉Aについて、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
先ず、第1扉体21を回動させて閉鎖位置にした後、この第1扉体21をグレモンハンドル4,5の操作により下流側へ押し込めば、第1扉体21の裏面側においてその外周側の部分が、枠体10側の気密部材1及び枠側止水部材2に押し付けられる。
次に、第2扉体22を回動させて閉鎖位置にした後、この第2扉体22をグレモンハンドル7,8の操作により下流側へ押し込めば、第2扉体22の裏面側においてその外周側の部分が、枠体10側の気密部材1及び枠側止水部材2に押し付けられる。
さらに、第2扉体22の戸先側においては、召合せ止水部材22aが、第1扉体21の受部21bと、枠体10側の気密部材1及び枠側止水部材2に対し、これらを跨るように押し付けられる(図7(a)参照)。
この際、召合せ止水部材22aは、図8(a)(b)に示すように、第1及び第2の受部21b1,21b2の段部に対し、これらを跨るように押し付けられ弾性変形する。
さらに、召合せ止水部材22aは、図10に示すように、下端側と上端側において、第1扉体21における受部21bの接近受面21b11と、枠側止水部材2とに跨るように押し付けられ弾性変形する。
よって、第1扉体21と第2扉体22の間や、第1扉体21及び第2扉体22と枠体10の間等、これらの間に形成される略全ての隙間を、気密部材1、枠側止水部材2及び召合せ止水部材22a等の弾性体を介して水密に塞ぐことができ、良好な止水性能を得ることができる。
なお、上記実施態様では、特に好ましい一例として、受部21bを第1の受部21b1と第2の受部21b2からなる段状に形成したが、他例としては、これらを段のない平板状に形成することも可能である。
また、上記実施態様では、特に好ましい一例として、接近受面21b11を連続する傾斜面状に形成したが、この接近受面21b11の他例としては、戸先方向へ向かって枠側止水部材2の表面に階段状に近づく段付き面とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、止水扉Aよりも上流側を屋外側とし、同止水扉Aよりも下流側を屋内側としているが、構造物Sの設置状況等によっては上流側が屋内側、下流側が屋外側とすることも可能である。このような場合には、止水扉Aについて厚み方向の構成を図示と逆にすればよい。
また、本発明は上述した実施態様に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1:気密部材
2:枠側止水部材
10:枠体
20:開閉体
21:第1扉体
21b:受部
21b1:第1の受部
21b2:第2の受部
21b11:接近受面
21b12:平坦面部
22:第2扉体
22a:召合せ止水部材
22a1:突部
22a11:斜面

Claims (6)

  1. 中央側に開口を有する環状の枠体と、この枠体内の左右両側で回動して前記開口を開閉する第1扉体及び第2扉体と、閉鎖した際の第1扉体及び第2扉体に押圧されて弾性変形するように前記枠体に環状に取り付けられた枠側止水部材とを備え、
    第1扉体の戸先側には、後から閉鎖される第2扉体の戸先側部分を上下方向にわたって受けて、その上下端側の裏面を前記枠側止水部材に重ね合わせる受部が設けられ、
    第2扉体の戸先側には、上下方向にわたって前記受部の表面に押し付けられて弾性変形する召合せ止水部材が設けられ、
    前記受部には、裏面側が前記枠側止水部材に重なり合う部分の表面に、戸先側部分がその戸尻側部分よりも前記枠側止水部材の表面に近い接近受面が設けられ、
    前記召合せ止水部材は、前記接近受面と前記枠側止水部材に対し、扉幅方向へ跨って押し付けられることを特徴とする止水扉。
  2. 前記接近受面が、戸先方向へ向かって前記枠側止水部材の表面に徐々に近づく傾斜面であることを特徴とする請求項1記載の止水扉。
  3. 前記召合せ止水部材には、上下方向へ連続して第2の扉体の裏側へ突出する突部が設けられ、この突部が、前記接近受面と前記枠側止水部材に対し、扉幅方向へ跨って押し付けられることを特徴とする請求項1又は2記載の止水扉。
  4. 前記突部は、第2扉体の戸先側から反戸先側へわたって徐々に扉裏側へ突出する斜面を有し、この斜面を前記受部の前記接近受面と前記枠側止水部材に跨らせていることを特徴とする請求項3記載の止水扉。
  5. 前記受部は、上下方向へ連続するとともにその上下端側を前記枠側止水部材に重ね合わせるように形成された第1の受部と、第1の受部よりも戸先側で上下方向へ連続するとともにその上下端側を前記枠側止水部材に重ね合わせないように第1の受部よりも上下方向に短く形成された第2の受部とを具備し、第2の受部を第1の受部よりも扉裏側に位置する段状に形成され、
    前記召合せ止水部材は、第1の受部及び第2の受部に跨って押し付けられることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の止水扉。
  6. 前記枠側止水部材は、前記枠体に沿って設けられるとともに、継ぎ合わせ部分を、第1扉体と第2扉体の召合せ部分から離れた位置に設けていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の止水扉。
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