JP6308916B2 - 扉枠 - Google Patents

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Description

本発明は、扉枠に関する。
従来の止水扉として、例えば、特許文献1には、環状の枠部材と、この枠部材の開口を塞止する扉部材とを備え、この扉部材にて開口を塞止することによって、開口からの浸水を阻止する止水扉装置が開示されている。この止水扉装置は、枠部材に、扉部材の周縁部を受ける環状の受部が設けてあり、この受部の適宜位置に扉部材に当接させる枠側凸部が開口に倣って延設してある。そして、この止水扉装置は、受部の扉側凸部の当接部分に、弾性材を用いてなる止水部材が延設してある。
特開2007−023540号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の止水扉装置は、上記の構成により開口を密閉し、建物内部への浸水を防止しているが、例えば、さらなる止水性能の向上の点で改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、止水性能を向上することができる扉枠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る扉枠は、構造物の屋外空間側と屋内空間側とを連通する開口に設けられ、扉体が回動可能に支持された扉枠であって、前記扉体が前記開口を閉塞させる開口閉塞状態で、前記扉体と当接することで前記開口をシールするシール部と、前記開口閉塞状態で前記シール部より屋内側に位置する屋内側部材と、前記開口閉塞状態で前記シール部より屋外側に位置し、前記扉体のラッチと係合する係合受部が配設された屋外側部材と、を有する一対の縦枠と、前記一対の縦枠の上端同士を連結する上枠と、前記一対の縦枠の下端同士を連結する下枠と、前記屋内側部材と前記屋外側部材とによって囲まれ、連通した空間を区画する閉塞部材と、を備え、前記開口閉塞状態で、前記屋内側部材と前記閉塞部材とで区画された第1空間が、前記シール部によって前記構造物の屋外空間側に対して閉塞され、前記開口閉塞状態で、前記屋外側部材と前記閉塞部材とで区画された第2空間が、前記閉塞部材によって前記構造物の屋内空間側に対して閉塞され、前記係合受部は、第2空間に凸状に形成されている、ことを特徴とする。
上記扉枠は、開口閉塞状態で、屋外側部材と閉塞部材とで区画された第2空間が、係合受部を介して構造物の屋外空間側と連通し、閉塞部材によって構造物の屋内空間側に対して閉塞されている。このために、開口閉塞状態で浸水し、屋外側部材の係合受部から第2空間に水が浸入したとしても、建造物の屋内空間側への水の浸入を抑制できる。したがって、扉枠は、止水性能を向上することができる。ここで、抑制とは、阻止や防止の意味を含むものとする。また、止水とは、水の浸入の抑制の意味を含むものとする。
また、上記扉枠では、前記閉塞部材は、前記屋内側部材の少なくとも一部および前記屋外側部材の少なくとも一部と、重ね合わされて密着した状態で配設されている、ものとすることができる。
この場合、扉枠は、閉塞部材が屋内側部材の少なくとも一部および屋外側部材の少なくとも一部と、重ね合わされて密着した状態で配設されているため、止水性能をより向上することができる。
本発明に係る扉枠は、止水性能を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る止水扉の概略構成を表す模式的な正面図である。 図2は、図1に示すII−II断面図である。 図3は、図2に示された止水扉の扉体が止水位置に位置付けられた状態を示す断面図である。 図4は、実施形態に係る扉枠を組み立てる状態を示す斜視図である。 図5は、図4中の縦枠部材と下枠部材とを拡大して示す斜視図である。 図6は、図4中の縦枠部材と下枠部材とを拡大して示す斜視図である。 図7は、図4中の縦枠部材と下枠部材とを拡大して示す斜視図である。 図8は、図4に示す扉枠が組み立てられた状態を示す斜視図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る止水扉の概略構成を表す模式的な正面図である。図1、図2に示す実施形態の止水扉1は、ビル、家屋、倉庫等の建築物を含む構造物Sに形成された開口Oを開放あるいは閉塞するものである。開口Oは、構造物Sの一方の空間側(例えば、屋外空間側)と他方の空間側(例えば、屋内空間側)とを連通するように形成される。本実施形態の止水扉1は、開口Oを通して構造物Sの内部に水が浸入することを防止する、いわゆる止水扉である。また、止水扉1は、開口Oを開閉して、開口Oを通して構造物Sに人などを出入りさせるものである。本実施形態の止水扉1は、図2に示すように、扉枠4と、扉体5と、シール部3(図3参照)と、複数のグレモンハンドル9などを備える。
なお、以下の説明では、扉体5を閉塞位置に回動させる際の回動方向を「閉塞時回動方向」といい、扉体5を開放位置に回動させる際の回動方向を「開放時回動方向」という場合がある。また、閉塞時回動方向は、典型的には、開口Oを介して一方の空間側から他方の空間側へ水が浸入する可能性がある場合に、水が流動する可能性がある方向に沿った方向である。つまり、水の流動方向は、典型的には、開放時回動方向側が上流側、閉塞時回動方向側が下流側となる。また、水平方向に沿った方向であって後述の一対の縦枠部材(縦枠)41が向かい合う方向を「扉幅方向」という場合がある。すなわち、下流側(屋内空間側)とは、水の浸入を阻止や抑制したい側であり、上流側(屋外空間側)とは、浸入可能性のある水が流れてくる側のことである。なお、屋外空間側や屋内空間側とは水が浸入する可能性がある場合の上流側や下流側を意味する便宜上の文言であり、本発明は、例えば廊下等の通路のような家屋や部屋等の概念が必ずしも明確にならない場所に設置された扉に対しても適用できる。
シール部3は、後述する扉体5が開口Oを閉塞させる開口閉塞状態で、扉体5と当接することで開口Oをシールするものである。シール部3は、後述するシールゴム6と止水ゴム7とを有しており、扉枠4に配設される。ここで、開口閉塞状態とは、扉体5が、開口Oの閉塞位置に位置し、ラッチ57が係合受部413aに係合して、シールゴム6が弾性変形した非止水位置と、非止水位置よりも屋外空間側に位置して止水ゴム7とシールゴム6との双方が弾性変形する止水位置のいずれかにある状態をいう。
扉枠4は、開口Oの周囲を囲むように構造物Sに固定的に取り付けられている。扉枠4は、一対の縦枠部材41と、上枠部材(上枠)42と、下枠部材43とを含んで構成される四方枠タイプとなっている。一対の縦枠部材41は、それぞれ開口Oの扉幅方向両端部に1つずつ設けられる。一対の縦枠部材41は、扉幅方向において開口Oの空間部分を挟んで対向し、扉幅方向において左右一対で設けられる。一対の縦枠部材41は、高さ方向(鉛直方向)に沿って設けられる。
扉枠4は、開口Oの内面側にて一対の縦枠部材41の端部と一対の上枠部材42、下枠部材43の端部とが連結されており、全体として開口Oに対応した環状のロの字型形状に構成される。ここでは、一対の縦枠部材41、上枠部材42、下枠部材43は、それぞれ板状の金属材により中空状の断面形状に形成される。一対の縦枠部材41、上枠部材42、下枠部材43は、開口Oとの間がコーキング材等により水密状態とされる。
上枠部材42および下枠部材43は、それぞれ開口Oの高さ方向の上側、下側に1つずつ設けられる。ここでは、上枠部材42は、開口Oの高さ方向上側に設けられる。下枠部材43は、開口Oの高さ方向下側に設けられる。上枠部材42および下枠部材43は、高さ方向において開口Oの空間部分を挟んで対向する。上枠部材42および下枠部材43は、水平方向に沿って設けられる。
さらに、扉枠4は、各縦枠部材41、上枠部材42、下枠部材43における開口Oの空間部分側に、シール部3としての後述するシールゴム6や止水ゴム7を保持するための保持部44を有する。保持部44は、扉枠4の各縦枠部材41、上枠部材42、下枠部材43に沿って、全体として環状のロの字型形状に構成される。
縦枠部材41は、図3に示すように、主として、屋内側部材411と、アンカー板412と、屋外側部材413と、閉塞部材414と、補強部材415とを組み合わせて構成される。
屋内側部材411は、開口閉塞状態でシール部3より屋内空間側(屋内側)に位置するものである。屋内側部材411は、水平方向の断面が略L字状の板材であり、一側端部において曲げ加工されて延設部411aが延設される。屋内側部材411は、他側端部から外方にリブ411bが延設され、他側端部において曲げ加工されて延設部411cが延設される。延設部411aの先端部内周面は、水平方向の断面が略L字状のアンカー板412の一側面412aの先端部外周面と接合される。アンカー板412は、図示しない締結部材などで構造物Sに固定されるものである。
屋外側部材413は、開口閉塞状態でシール部3より屋外空間側(屋外側)に位置し、後述する扉体5のラッチ57と係合する係合受部413aが配設されたものである。係合受部413aは、係合面413bを切り欠いて屋外側部材413の内側空間(後述する第2空間A2)に凸状に形成されており、扉体5のラッチ57を収容可能な大きさ、形状に設定される。この係合受部413aを介して、屋外空間側と第2空間A2とが連通する。ここで、係合受部413aとは、扉体5に配設されるドアノブ54やグレモンハンドル9のラッチやハンドルを含む突上部材を受ける切り欠き状の凹部(ラッチ受け、ハンドル受け)のことをいう。
屋外側部材413は、水平方向の断面が略コの字状の板材であり、一側端部において曲げ加工されて、延設部413cが延設される。屋外側部材413の内周面には、後述する閉塞部材414が接合される。
閉塞部材414は、屋内側部材411と屋外側部材413とによって囲まれ、連通した空間を区画するものである。閉塞部材414は、板材を4つの曲げ部414a、414b、414c、414dで曲げ加工して形成されており、5つの平面414e、414f、414g、414h、414iを有する。この閉塞部材414は、屋内側部材411および屋外側部材413と接合される。この閉塞部材414の内側には、後述する補強部材415が接合される。
具体的には、閉塞部材414の平面414eは、屋内側部材411の延設部411cの外周面全面と密着した状態で接合される。平面414fは、屋外側部材413の係合面413bの先端部内周面と溶接される。平面414gは、アンカー板412の他側面412bの外周面全面と密着した状態で接合される。平面414hは、屋外側部材413の側面413eの内周面全面と密着した状態で接合され、屋外側部材413の一側端部において溶接される。平面414iは、止水用テープ416を介して、屋外側部材413の側面413dの内周面全面と密着した状態で接合される。このような閉塞部材414により、屋内側部材411と屋外側部材413とによって囲まれ、連通した空間が区画される。すなわち、屋内側部材411とアンカー板412と閉塞部材414とで囲まれた内側には、第1空間A1が形成される。屋外側部材413と閉塞部材414とで囲まれた内側には、第2空間A2が形成される。
開口閉塞状態で、第1空間A1は、シール部3によって構造物Sの屋外空間側に対して閉塞されていて連通していない。すなわち、第1空間A1は、構造物Sの屋外空間側に対して閉塞される。このため、開口閉塞状態では、止水扉1の浸水時であっても、水が第1空間A1に浸入することが抑制される。
開口閉塞状態で、第2空間A2は、閉塞部材414によって構造物Sの屋内空間側に対して閉塞される。第2空間A2は、屋外側部材413の係合受部413aを介して屋外空間側と連通しているが、閉塞部材414によって構造物Sの屋内空間側に対して閉塞される。このため、開口閉塞状態では、止水扉1の浸水時に、水が係合受部413aから第2空間A2に浸入したとしても、水が屋内空間側に流入が回避され、係合受部413aから屋外空間側に排出される。具体的には、屋外側部材413の側面413dの内周面全面と閉塞部材414の平面414iとが止水用テープ416を介して密着しており、閉塞部材414の平面414hと屋外側部材413の一側端部とが溶接され、屋外側部材413の係合面413bの先端部内周面と閉塞部材414の平面414fとが溶接されているため、第2空間A2に浸入した水は、接合部などから第1空間A1や屋内空間側に漏れ出ることが回避される。
補強部材415は、縦枠部材41の剛性を高めるためのものである。補強部材415は、図4に示すように、屋外側部材413の内側に位置する閉塞部材414の内側に、閉塞部材414の長手方向(垂直方向)に、複数個が接合される。補強部材415は、図3に示すように、水平方向の断面が略U字状の板材であり、3つの平面415a、415b、415cを有する。補強部材415は、一側端部において曲げ加工されて延設部415dが延設される。延設部415dの外周面全面は、閉塞部材414の平面414hと密着した状態で接合される。平面415aの外周面全面は、閉塞部材414の平面414gと密着した状態で接合される。平面415cの外周面全面は、閉塞部材414の平面414iと密着した状態で接合される。平面415bは、屋外側部材413の係合面413bと離間して配設される。
扉体5は、図1に示すように、扉枠4に回動可能に支持され開口Oを開閉する開閉体である。すなわち、扉体5は、開口Oを開放あるいは閉塞する。本実施形態の扉体5は、片開き式の扉である。扉体5は、図2に示すように、例えば、框、縦桟、横桟等の骨格部材51を組んだものに対して両面から板状の扉表面材52を組み付けることで、全体として矩形パネル状の部材として構成される。
扉体5は、図1に示すように、扉幅方向の一方の端部に当該扉体5を開閉するためのドアノブ54等が設けられる。また、扉体5は、扉幅方向の他方の端部に2軸蝶番55が設けられている。2軸蝶番55は、鉛直方向と平行な回動軸を水平方向にずれた位置に2つ設け、扉体5を扉枠4の一方の縦枠部材41に回動可能に支持する。また、扉体5は、扉幅方向の一方の端部側の端面に、扉枠4の縦枠部材41に形成された係合受部413a(図2および図3に示す)と係合するラッチ57(図2および図3に示す)を設けている。
したがって、扉体5は、2軸蝶番55の2つの回動軸を回動中心として、開口Oを閉塞させる閉塞位置と、開口Oを開放させる開放位置とに亘って扉枠4に対して回動可能となる。そして、この扉体5は、閉塞位置にある状態でラッチ57が縦枠部材41に形成された係合受部413aに係合する。扉体5は、閉塞位置から開放位置側に扉枠4に対して回動されることで、屋外空間側に進出し開口Oを開放する。
また、扉体5は、2軸蝶番55の2つの回動軸を回動中心として扉枠4に回動可能に支持されるので、閉塞位置において、扉体5が扉枠4に押し付けられる押付方向P(図2、図3に矢印で示す)に水平移動可能となっている。扉体5は、閉塞位置において、ラッチ57が係合受部413aに係合して、止水ゴム7とシールゴム6とのうちシールゴム6のみが弾性変形する非止水位置と、非止水位置よりも屋外空間側に位置して止水ゴム7とシールゴム6との双方が弾性変形する止水位置(図3に示す)とに亘って扉枠4に対して押付方向Pと平行に水平移動可能となる。
シールゴム6は、扉枠4と扉体5との一方としての扉枠4の全周に取り付けられている。シールゴム6は、扉体5が開口Oを閉塞させる閉塞位置にある状態で、押付方向Pにおいて当該扉枠4と当該扉体5との間に介在し、扉体5と扉枠4との双方に当接して弾性変形して、扉体5と扉枠4との間を水が流れることを抑制するものである。
止水ゴム7は、扉枠4と扉体5との一方としての扉枠4の全周に取り付けられて、開口Oを閉塞した閉塞位置でかつ止水位置の扉体5に当接して、扉枠4と扉体5との間を止水して開口Oを止水するものである。本実施形態のシール部3は、扉枠4側に設けられるものとして説明するがこれに限らず、扉体5側に設けられてもよい。
受け材8は、扉枠4の全周に取り付けられ、かつ、シールゴム6と止水ゴム7とを扉枠4の止水用凹溝44b内に固定するものである。受け材8は、一対の縦枠部材41の止水用凹溝44b内に取り付けられる一対の縦側受け材と、上枠部材42の止水用凹溝44b内に取り付けられる上側受け材と、下枠部材43の止水用凹溝44b内に取り付けられる下側受け材とを含んで構成される。一対の縦側受け材は、鉛直方向に沿って設けられる一対の鉛直部材である。上側受け材と、下側受け材は、水平方向に沿って設けられる一対の水平部材である。一対の縦側受け材と、上側受け材と、下側受け材とは棒状の部材として形成される。受け材8は、一対の縦側受け材の端部と上側受け材の端部と下側受け材の端部とが密着状態となるように連続的に連結されている。一対の縦側受け材と、上側受け材、および、下側受け材によって構成される受け材8は、全体として扉枠4に対応した枠状のロの字型形状に構成される。
グレモンハンドル9は、扉体5に複数設けられ、かつ、閉塞位置にあり水圧非作用時の扉体5を非止水位置から止水位置に変位させるものである。グレモンハンドル9は、扉体5に回動自在に設けられたハンドル部91と、扉枠4に設けられた凸部(図示省略)とを備えている。ハンドル部91は、屋外空間側と屋内空間側との双方に設けられかつ使用者が把持できる操作部91aと、屋内空間側の操作部91aに一体に設けられた乗りあがり部(図示省略)とを備えている。凸部は、扉枠4の縦枠部材41の屋内空間側の表面から凸に形成されて、乗りあがり部が乗り上がることで、扉体5を非止水位置から止水位置に変位させるものである。グレモンハンドル9は、本実施形態では、扉体5の鉛直方向の中央部に2つと、下端部に2つ、合計4つ設けられている。
上記のように構成される止水扉1の扉枠4の組み立て方法について説明する。まず、屋内側部材411と、アンカー板412と、閉塞部材414とを接合して、縦枠部材41を組み立てる。具体的には、屋内側部材411の延設部411cの外周面全面と、閉塞部材414の平面414eとを密着させて、屋内側部材411の延設部411aの先端部内周面と、アンカー板412の一側面412aの先端部外周面とを密着した状態で接合させる。閉塞部材414の平面414gと、アンカー板412の他側面412bの外周面全面とを密着した状態で接合させる。
そして、屋外側部材413の内側に位置する閉塞部材414の内側に、長手方向(垂直方向)に複数個の補強部材415を接合させる。具体的には、補強部材415の平面415aの外周面全面と、閉塞部材414の平面414gとが密着した状態で接合させ、補強部材415の平面415cの外周面全面と、閉塞部材414の平面414iとが密着した状態で接合させ、補強部材415の延設部415dの外周面全面と、閉塞部材414の平面414hとが密着した状態で接合させる。補強部材415の平面415bは、屋外側部材413の係合面413bと離間して配設させる。
また、図4に示すように、屋内側部材421と屋外側部材422とを組み立てて上枠部材42が構成され、屋内側部材431と屋外側部材432とを組み立てて下枠部材43が構成される。
そして、図4に示すように、組み立てた一対の縦枠部材41と、上枠部材42と、下枠部材43とを接合させて、矩形状の枠型を形成する。図5は、縦枠部材41と下枠部材43との接合部の矢視A方向の矢視図であり、図6は、縦枠部材41と下枠部材43との接合部の矢視B方向の矢視図であり、図7は、縦枠部材41と下枠部材43との接合部の矢視D方向の矢視図である。縦枠部材41と下枠部材43との接合は、それぞれの部材の端部の開口を蓋材Hによって閉塞した状態で全周を溶接して接合される。これを、四隅のすべての部材の端部の開口に行う。また、一対の縦枠部材41、上枠部材42、下枠部材43は、開口Oとの間がコーキング材等により水密状態とされる。
そして、図4に示すように、上枠部材42の上面422aに止水テープ423を張り付けて、屋外側部材422の上側から庇45を嵌合して接合させる。
そして、組み立てた縦枠部材41の閉塞部材414の平面414iに止水テープ416を全面に亘って張り付けて、屋外側部材413を嵌合して接合させる。具体的には、図3に示すように、屋外側部材413の係合面413bの先端部内周面と、閉塞部材414の平面414fとが溶接される。屋外側部材413の側面413eの内周面全面と、閉塞部材414の平面414hとは密着した状態で接合され、屋外側部材413の一側端部において溶接される。屋外側部材413の側面413dの内周面全面が、閉塞部材414の平面414iと、止水用テープ416を介して密着した状態で接合される。
そして、図3に示すように、屋外側部材413の係合面413bの先端部外周面と、閉塞部材414の平面414eと、屋内側部材411のリブ411bとで囲まれた凹状内周面には、止水テープ417を介して受け材8を螺合して固定する。そして、固定した受け材8に、シールゴム6、止水ゴム7を嵌合する。このようにして、図8に示すように、扉枠4が組み立てられる。
上記のように構成される止水扉1の使用方法について説明する。止水扉1は、開口Oを通して構造物S内に出入りする際には、使用者はドアノブ54などを操作して、扉体5を2軸蝶番55により開放位置と閉塞位置の非止水位置とに亘って回動させる。これにより、止水扉1は、開口Oを開閉する。このとき、扉体5が閉塞位置にある状態であっても、止水ゴム7は、扉体5に当接しない状態、あるいは、止水位置に到達しない程度に扉体5に当接して弾性変形した状態となっており、シールゴム6は扉体5に当接して弾性変形する(図示省略)。
開口Oを止水する際には、使用者がグレモンハンドル9を回転させる。すると、グレモンハンドル9の乗りあがり部が凸部に乗り上がって、扉体5を非止水位置から止水位置まで屋内空間側に移動させる。扉体5が止水位置にある状態では、図2および図3に示すように、止水ゴム7は、扉体5に当接して弾性変形するとともに、扉体5の扉表面材52に密着して、扉体5と扉枠4との間を止水する。すなわち、止水扉1は、止水位置では、止水ゴム7が扉枠4および扉体5の双方と全周に亘って面接触することになり、止水ゴム7が開口Oを止水する。
上記のように構成される扉枠4は、開口閉塞状態で、屋外側部材413と閉塞部材414とで区画された第2空間A2が、閉塞部材414によって構造物Sの屋内空間側に対して閉塞される。第2空間A2は、係合受部413aを介して屋外空間側と連通しているが、閉塞部材414によって構造物Sの屋内空間側に対して閉塞される。このため、止水扉1の浸水時には、水が係合受部413aから第2空間A2に浸入したとしても、屋内空間側に流入することが回避され、係合受部413aから屋外空間側に排出される。具体的には、屋外側部材413の側面413dの内周面全面と閉塞部材414の平面414iとが止水用テープ416を介して密着しており、閉塞部材414の平面414hと屋外側部材413の一側端部とが溶接され、屋外側部材413の係合面413bの先端部内周面と閉塞部材414の平面414fとが溶接されているため、第2空間A2に浸入した水は、接合部などから第1空間A1や屋内空間側に漏れ出ることが回避される。
また、開口閉塞状態で、屋内側部材411と閉塞部材414とで区画された第1空間A1が、シール部3によって構造物Sの屋外空間側に対して閉塞されており、連通していない。このため、止水扉1の浸水時であっても、水が第1空間A1に浸入することを抑制できる。
以上で説明した実施形態に係る扉枠4によれば、開口閉塞状態で、屋外側部材413と閉塞部材414とで区画された第2空間A2が、係合受部413aを介して構造物Sの屋外空間側と連通し、閉塞部材414によって構造物Sの屋内空間側に対して閉塞されている。また、扉枠4は、閉塞部材414が屋内側部材411の少なくとも一部および屋外側部材413の少なくとも一部と、重ね合わされて密着した状態で配設されている。このために、止水扉1が開口閉塞状態で浸水し、屋外側部材413の係合受部413aから第2空間A2に水が浸入したとしても、建造物Sの屋内空間側への水の浸入を抑制できる。したがって、扉枠4は、止水性能を向上することができる。
また、このような止水性能を向上した扉枠4は、容易に組み立てることが可能であり、施工が容易である。さらに、この扉枠4は、係合受部413aから第1空間A1や屋内空間側へ水が漏れ出ることを防止するために、別途用意した係合受部413aを係合面413bに面付けする必要がないため、扉枠4の意匠性、美観を損なわない。しかも、係合受部413aの外縁部をシールすることが省略可能であるため、限られたスペースでの作業を回避することができる。
前述した実施形態では、シール部3として、シールゴム6と止水ゴム7とを備えるものとして説明したが、いずれか一方を備えるものであってもよく、シール部3の構成がこれに限定されないことはもちろんである。
なお、上述した本発明の実施形態、変形例に係る扉枠は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係る扉枠は、以上で説明した各実施形態の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1 止水扉
3 シール部
4 扉枠
41 縦枠部材(縦枠)
42 上枠部材(上枠)
43 下枠部材(下枠)
411 屋内側部材
413 屋外側部材
414 閉塞部材
5 扉体
6 シールゴム
7 止水ゴム
S 構造物
O 開口
A1 第1空間
A2 第2空間

Claims (2)

  1. 構造物の屋外空間側と屋内空間側とを連通する開口に設けられ、扉体が回動可能に支持された扉枠であって、
    前記扉体が前記開口を閉塞させる開口閉塞状態で、前記扉体と当接することで前記開口をシールするシール部と、
    前記開口閉塞状態で前記シール部より屋内側に位置する屋内側部材と、前記開口閉塞状態で前記シール部より屋外側に位置し、前記扉体のラッチと係合する係合受部が配設された屋外側部材と、を有する一対の縦枠と、
    前記一対の縦枠の上端同士を連結する上枠と、
    前記一対の縦枠の下端同士を連結する下枠と、
    前記屋内側部材と前記屋外側部材とによって囲まれ、連通した空間を区画する閉塞部材と、
    を備え、
    前記開口閉塞状態で、前記屋内側部材と前記閉塞部材とで区画された第1空間が、前記シール部によって前記構造物の屋外空間側に対して閉塞され、
    前記開口閉塞状態で、前記屋外側部材と前記閉塞部材とで区画された第2空間が、前記閉塞部材によって前記構造物の屋内空間側に対して閉塞され、
    前記係合受部は、第2空間に凸状に形成されている、
    ことを特徴とする扉枠。
  2. 前記閉塞部材は、前記屋内側部材の少なくとも一部および前記屋外側部材の少なくとも一部と、重ね合わされて密着した状態で配設されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の扉枠。
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