JP6503284B2 - 建具 - Google Patents

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Description

建物開口部に設けられた枠体に引き違い自在に配置される障子の室外側に網戸が配置されてなる建具に関する。
従来、建物開口部に設置された引き違い窓の室外側に網戸を配置することは周知である。(特許文献1)
近年、一般の建築物においても大きな開口部が求められており、例えば四枚建ての引き違い窓等の大きな開口が得られる建具が採用されている。
このような、四枚建ての引き違い窓においては、一枚の網戸では塞ぐことのできない大開口が生じる場合があり、そのような大開口を二枚の網戸を突き合わせた状態で配置することがあった。
特開2008−127955号公報
しかし、網戸が突き合わされた状態で配置されることから、網戸の突き合わせ部における虫の侵入防止についても考慮する必要があり、特に、網戸の下框の突き合わせ部に生じる隙間については何らかの隙間塞ぎ手段で塞ぐ必要があった。
本発明は、上記の事情を鑑みたものであり、二枚の網戸の突き合わせ部に生じる隙間を防止することを目的とする。
本発明は、建物開口部に設置される枠体と、枠体に対して引き違い可能に支持される複数の障子と、枠体に対して室外側に持ち出されて支持されるとともに、突き合わせ可能に支持される複数の網戸とを有し、複数の網戸は、その突合せ端部下方部位に、網戸の突合せ端同士の隙間及び網戸と障子との隙間を塞ぐ防虫構造を備えており、防虫構造は、下框の室内側突合せ部の隙間を塞ぐ室内側塞ぎ部を備える戸車部品と、下框の室外側突合せ部の隙間を塞ぐ室外側塞ぎ部を備える小口キャップとからなる主塞ぎ手段と、室内側塞ぎ部の上方位置に配置されて網戸と障子との隙間を塞ぐモヘア部材を保持するモヘア保持部と網戸の見込み寸法に応じて戸車部品の室内側塞ぎ部と小口キャップの室外側塞ぎ部との間に生じる上下方向の隙間を塞ぐ上下塞ぎ部を備える副塞ぎ手段との組み合わせにより構成されることを特徴とする。
本発明によれば、二枚の網戸の突き合わせ部に生じる隙間を塞ぐことができ、網戸の突き合わせ部からの虫等の侵入を防止することができる。
本発明の実施形態に係る引き違い窓の内観図であり、(a)は障子の閉鎖状態における全体内観図であり、(b)は同障子を部分的に開放した状態の全体内観図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓の中央部分を開放した状態の一部横断面図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓の端部分を開放した状態の一部横断面図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓に装備される網戸の突合せ部の横断面図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓に装備される右網戸の突合せ部下部の防虫構造を説明するための図であり、(a)は網戸突合せ部下端の拡大斜視図であり、(b)は防虫構造を構成する小口キャップの斜視図であり、(c)は同じく戸車部品の斜視図であり、(d)は同じくモヘア保持部品の斜視図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓であって、見込み寸法の大きい網戸が装備された引き違い窓の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓であって、見込み寸法の大きい左、右網戸の突合せ部下部の防虫構造を説明するための図であり、(a)は左網戸の突合せ部下部の斜視図であり、(b)は右網戸の突合せ部下部の斜視図であり、(c)は防虫構造を構成するモヘア保持部品の斜視図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓に装備される見込み寸法の大きい網戸の突合せ部の横断面図である。 本発明の実施形態に係る引き違い窓に装備される見込み寸法の大きい網戸の突合せ部の内観正面図である。
(建具の全体構成)
本発明の建具を、建物開口部に配置された枠体の室内外二条の案内レールに対して、内障子及び外障子をそれぞれ二枚ずつ配置して四枚建ての引き違い窓とし、四枚の引き戸の室外側に二枚の網戸を突合せ自在に配置してなる大開口用の引き違い窓の実施形態を用いて説明する。
本発明の実施形態に係る建具は、図1(a)に示すように、建物開口部に配置され上枠11,下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなる枠体1に対して、例えば上框21,下框22及び左、右縦框23,24を四周に組んで内周にガラス等パネルを装着してなる内障子2を含む合計四枚の障子2,3,4,5をそれぞれ摺動自在に配置してなる四枚建ての引き違い窓であって、図1(b)に示すように、障子2,3,4,5の室外側には、二枚の網戸6,7が摺動自在及び突合せ自在に配置されている。
(四枚建ての引き違い窓の構成)
枠体1を構成する上枠11は、図2に示すように、建物開口部に固定され、内周面(下面)に内障子2,3が案内される室内側案内部111a及び外障子4,5が案内される室外側案内部111bを有する上枠本体部111と、上枠本体部111の室外側に連設される網戸案内上レール112とを備えており、下枠12は、建物開口部に固定され、内周面(上面)に内障子2,3が案内される室内側案内レール121a及び外障子4,5が案内される室外側案内レール121bとを有する下枠本体部121と、下枠本体部121の室外側に連設される網戸案内下レール122を備えている。
枠体1を構成する左、右縦枠13、14は略同一形状をなしており、図3に左縦枠13について示すように、建物開口部に固定される外周壁により構成されており、外周壁の内周面室外側には、障子2,3の閉鎖時に外障子4の左縦框43が当接して外障子4を室内側に引き寄せる引寄部13aが形成されている。
内障子2,3を構成する上框21,31は、図2に示すように(以下、内障子2を用いて説明する。)、上枠11の室内側案内部111aに案内される上框案内部211と、上框案内部211の下方に室内側に張り出して形成され二重ガラス等のパネル体が装着される幅広の上框本体部212とからなり、同下框22は、下枠12の室内側案内レール121a上を走行する戸車26が装着されている下框案内部221と、下框案内部221の上方に室内側に張り出して形成され二重ガラス等のパネル体が装着される幅広の下框本体部222とから構成されている。
内障子2、3を構成する左、右縦框は、図3に示すように、二枚の内障子2,3で左右の縦框の構成が異なっており、室内側から見て左側に配置される内障子2の右縦框24と同右側に配置される内障子3の左縦框33が建具の閉鎖時に突き合わされる突合せ框として構成されており、内障子2の左縦框23と内障子3の右縦框34(図示はない。)は、後述する外障子4,5に対する召合せ框として構成されている。
突合せ框である内障子2の右縦框24及び内障子3の左縦框33には、お互いの突合せ部の気密を行う気密材が長さ方向に沿って設けられており、召合せ框である左縦框23及び右縦框34には、外障子4,5の召合せ框の室内側面に当接する気密材が框材の長さ方向に沿って設けられている。
外障子4,5を構成する上框41,51は、図2に示すように、上枠11の室外側案内部111bに案内される上框案内部411(以下、外障子4を用いて説明する。)と、上框案内部411の下方に形成されて二重ガラス等のパネル体が装着される幅広の上框本体部412とからなり、同下框42は、下枠12の室外側案内レール121b上を走行する戸車26が装着されている下框案内部421と、下框案内部421の上方に形成されて二重ガラス等のパネル体が装着される幅広の下框本体部422とから構成されている。
図3に示すように、室内側から見て左側に配置される外障子4の右縦框44は、建具の閉鎖時に内障子2の左縦框23に対する召合せ框として構成されており、外障子4の左縦框43は、閉鎖時に左縦枠13に当接する戸先框として構成されている。
なお、図示はされていないが、室内側から見て右側に配置される外障子5については、左縦框53が内障子3の右縦框34に対する召合せ框として構成されており、右縦框54が閉鎖時に右縦枠14に当接する戸先框として構成されている。
(網戸の構成)
本実施形態の建具に採用される網戸6,7について、室内側から見て左側に配置される網戸6(以下、「左網戸6」という。)を用いて説明する。左網戸6は、網戸上框61、網戸下框62及び網戸左縦框63,網戸右縦框64を四周に組んでなる網戸框の内周に網状体65を張設してなり、上枠11の網戸案内上レール112と下枠12の網戸案内下レール122との間に左右方向に摺動自在に支持されており、室内側から見て右側に配置される網戸7(以下、「右網戸7」という。)と突き合わせ自在に支持されている。
網戸上框61は、図2に示すように、中空形状に形成された網戸上框本体部611と、網戸上框本体部611の室内側面から略逆L字状に突設される網戸上框案内部612とを備えており、網戸上框本体部611の下面には網状体65の上端辺を取り付ける網取付部611aが形成され、網戸上框案内部612には網戸案内上レール112に案内される上案内部材612aが取り付けられている。また、網戸上框案内部612と網戸案内上レール112との間、及び、網戸上框案内部612と外障子4の上框41との間には、隙間を塞ぐ防虫部材(図示はしない。)が設けられている。
網戸下框62は、図2に示すように、内部に戸車手段及び外れ止め手段を配置する室内側の網戸下框案内部622と、外障子4の下框42の幅広の下框本体部422との干渉を避けるために、網戸下框案内部622の室外面から室外側に張り出すように形成された中空形状の網戸下框本体部621とを備えており、網戸下框本体部621の上面には網状体65の下端辺を取り付ける網取付部621aが形成されている。
網戸左縦框63は、図3に示すように、中空形状を有しており、外周方向に突出する室内側突出片63a及び室外側突出片63bを備えているとともに、内周面には網状体の左辺を固定する網取付部63cが形成されている。網戸左縦框63の室内側面には外障子4の左、右縦框43,44の室外面に当接して外障子4と左網戸6との隙間からの虫の侵入を防止するモヘア等の防虫部材m1が框材の長さ方向に沿って取り付けられており、図4に示すように、室内側突出片63aには左網戸6を左縦枠13側に配置した時に左縦枠13に当接するモヘア等の防虫部材m2が配置されている。
網戸右縦框64は、同じく中空形状を有しており、外周方向に突出する室内側突合せ片64a及び室外側突合せ片64bとを備えているとともに、内周面には網状体の右辺を固定する網取付部64cが形成されている。網戸右縦框64の室内側面には外障子4又は外障子5の左、右縦框43,44,53,54の室外面に当接して外障子4又は外障子5と網戸6との隙間からの虫の侵入を防止するモヘア等の防虫部材m1が長さ方向に沿って取り付けられている。
なお、内観右側に配置される網戸7については、その構成のほとんどが左網戸6と同様なので、重複する説明は省略する。
(網戸の突合せ部の防虫構造)
以上のように本実施形態の建具に用いられる網戸は、左網戸6の網戸左縦框63,網戸右縦框64と外障子4との隙間を塞ぐ防虫部材m1を備えており、網戸と外障子との隙間からの虫等の侵入を防いでいるが、本実施形態の外障子4の下框42は、図2に示すように、戸車26が装着されている室内側の下框案内部421に対して、二重ガラス等のパネル体が装着される下框本体部422が室外側に張り出して幅広に形成されていることから、外障子4の下框42の下框案内部421の室外側面と網戸6の左右の網戸縦框63,64の室内側面との間には、大きな隙間S1が生じ、隙間S1を通じて虫が侵入する可能性がある。
そこで、本実施形態の建具においては、左網戸6の網戸下框62の室内側に上記隙間S1を封鎖するモヘア部材m3を配置している。
また、本実施形態の左、右網戸6,7の突合せ部については、図5に示すように、左網戸6の突合せ框である網戸右縦框64の室内側突合せ片64a及び室外側突合せ片64bと左網戸7の突合せ框である網戸左縦框73の室内側突合せ片73a及び室外側突合せ片73bが見込み方向に重複することで、突合せ部からの虫の侵入を防いでいる。
そして、左、右網戸6,7の突合せ部の下方位置、すなわち左網戸6の網戸下框62の端部と右網戸7の網戸下框72の端部とが突き合わされる突合せ部において、室内外に連通する隙間が生じないように、左網戸6の網戸下框62及び右網戸7の網戸下框72の小口に装着される戸車部品等に塞ぎ部等を設けている。
このように、本実施形態の建具においては、左、右網戸6,7の網戸縦框の下方位置に外障子に向けてモヘア部材を配置するとともに、左、右網戸6,7の突合せ框を見込み方向に重複させ、網戸下框の突合せ小口に装着される戸車部品等に塞ぎ部等を設けることで、左、右網戸6,7の突合せ部における防虫構造を構成している。
以下、防虫構造について、図5,6を参考にして説明する。
網戸7の網戸左縦框73と網戸下框72との下方接続部において、網戸左縦框73の下端は、図5に示す、室内側壁面731と内周側壁面732の一部が切欠かれ、切欠かれた切欠き部によって網戸下框72の端面が飲み込まれるように外周側壁面734に当接されて、外周側壁面734の外周側よりネジ等により連結されている。
そして、図6(a)に示すように、網戸左縦框73と網戸下框72との下方接続部には、網戸下框72の室外側部位に装着される小口キャップ82と、網戸下框72の室内側部位に装着される戸車部品84と、網戸下框72の端部上面に配置されるモヘア保持部品86とが備えられて、左右網戸6,7の突合せ部の下方位置における防虫構造が形成されている。
小口キャップ82は、図6(b)に示すように、左、右網戸6,7の網戸下框62,72の室外側の突合せ部に配置される室外側塞ぎ部821と、室外側塞ぎ部821の内周側に設けられた挿入キャップ部822とからなり、挿入キャップ部822を網戸下框72の室外側に露出する網戸左縦框73の小口に対して下方より挿入することによって、室外側塞ぎ部821を室内側突合せ片73aと室外側突合せ片73bとの間の空間に配置して取り付けられている。
そして、右網戸6の網戸下框62の室外側の突合せ部においても、同様に小口キャップ81が配置されており、図5に示すように、右網戸6と左網戸7とを突き合わせた際に、網戸6の網戸下框62の室外側に配置された小口キャップ81の室外側塞ぎ部811の先端と、網戸7の網戸下框72の室外側に配置された小口キャップ82の室外側塞ぎ部821の先端とが近接することにより、室内外方向及び上下方向に通じる隙間を塞いでいる。
戸車部品84は、図6(c)に示すように、網戸下框62,72の室内側の下框案内部622,722内に配置され、レール上を走行するための戸車手段841と、網戸の脱落を防止するための外れ止め手段842と、戸車部品84の突合せ端部に設けられた室内側塞ぎ部843とから構成されている。
室内側塞ぎ部843は、凸形状を有する上壁部843aと、上壁部843aの室外側に連設される見付け壁部843bと、室内側に上下方向に延びるシール部843cとからなり、図5に示すように、左網戸6の上壁部833aを凹形状に形成することにより、左網戸6と右網戸7とを突き合わせた際に、見付け壁部833b,843bの端面同士が当接するとともに、左網戸6の凹状上壁部833aと右網戸7の凸状上壁部843aとが凹凸係合して、虫の侵入経路を塞ぐとともに見込み方向のずれを防止している。
このように、左、右網戸6,7の突合せ下部における必須の構成部材である小口キャップ82と戸車部品84とによって、左右網戸の突合せ下部における隙間を塞ぐ主塞ぎ手段を構成している。
モヘア保持部品86は、網戸下框72の小口を覆うキャップ部862と、キャップ部の下方位置に設けられる下方固定部863と、キャップ部862の上方に延設されて室内側に向かってモヘア部材m3を保持するモヘア保持部861とからなり、下方固定部863を網戸下框72の下框案内部723の小口端面と戸車部品84の室内側塞ぎ部843とによって挟持することで、網戸下框72の端部上面に装着されている。
モヘア保持部861には、網戸左縦框73の室内側面と障子4,5の下枠案内部421との間の隙間S1を埋めるのに十分な長さを有するモヘア部材m3が保持されており、隙間S1からの虫の侵入を防止している。
(モヘア保持部材による隙間塞ぎ構造)
ところで、枠体1に支持される外障子4,5は一様ではなく、装着するガラス等パネルの厚みなどの違いによって見込み寸法が異なるものであるが、例えば図7に示すように、下框本体部422(522)の見込み寸法が大きい下框42,52を組んでなる外障子4,5を四枚建ての引き違い窓に採用することがある。
それに伴って、網戸6,7の網戸下框62及び網戸下框72の見込み寸法t2を大きくする必要があるが、見込み寸法が大きい網戸下框62及び網戸下框72に対して、小口キャップ81、小口キャップ82及び戸車部品83,84からなる主塞ぎ手段を配置しても、網戸6,7の網戸下框62及び網戸下框72の間全体の間隙を埋めることができず、小口キャップ81、82の室内側と戸車部品83,84との間に上下方向に連通する隙間S2が生じてしまい、そこから虫が侵入する危険性がある。
そこで、本実施形態の建具においては、突き合わされる右網戸6の網戸下框62もしくは左網戸7の網戸下框72の下部に配置されるモヘア保持部品85,86のうちのいずれか一方に上下方向の隙間S2を塞ぐ上下塞ぎ部を設けて副塞ぎ手段として構成し、小口キャップ81,82の室内側と戸車部品83,84との隙間S2を塞ぐことで、小口キャップ81,82や戸車部品83,84の主塞ぎ手段の形状や構成を全く変えることなく、種々の見込み寸法の障子に対応できるように構成されている。以下、さらに詳細に説明する。
図8乃至10に、網戸6,7の網戸下框62及び網戸下框72の見込み寸法が大きい場合に用いられる一組のモヘア保持部品87,88、及び、モヘア保持部品87,88を装着した右網戸6及び左網戸7の突合せ端部の構成を示す。
なお、網戸下框62,72の見込み寸法が異なる場合であっても、網戸縦框を兼用するとともに、戸車部品を装着する網戸下框案内部622の形状や寸法を共通とすることができ、網戸縦框を介して取り付けられる小口キャップ81,82や網戸下框案内部622、722内に配置される戸車部品83,84は、図2に示す実施形態のそれと変更する必要はないので、その説明は省略する。
右網戸6及び左網戸7に用いられるモヘア保持部品87,88は、キャップ部872,882によって網戸下框62及び網戸下框72の小口を覆うとともに、網戸右縦框64,網戸左縦框73の室内側面に当接するようにモヘア保持部871,881を形成するものであることから、網戸下框62及び網戸下框721の見込み寸法に応じて、モヘア保持部品87,88のキャップ部872,882の見込み方向の寸法は変更されて形成されるものであって、図8に示すモヘア保持部品87,88は、先に説明したモヘア保持部品85,86に比較して、図8に示す網戸下框62,72の見込み寸法t2と図6に示す建具の網戸下框62,72の見込み寸法t1との差(t2−t1)の分だけ大きく形成されている。
そして、本実施形態の建具に用いられる一方のモヘア保持部品88には、前記差(t2−t1)と略同じ見込み幅を有するとともに、左、右網戸6,7の突合せ時における左右のモヘア保持部品85,86の間隔と略同じ見付け寸法を有する上下塞ぎ部884が、キャップ部872,882及び固定部873,883の見込み方向室外側端から外周に向かって形成されている。
それに対して、他方のモヘア保持部品87は、網戸下框62及び網戸下框721の見込み寸法に応じてキャップ部872,882の見込み方向の寸法は変更されて形成されているが、上下塞ぎ部884は形成されない。
したがって、左、右網戸6,7を突き合わせた状態において、左網戸6の小口キャップ81の室外側塞ぎ部811及び右網戸7の小口キャップ82の室外側塞ぎ部821と戸車部品83,84の室内側塞ぎ部843,843との隙間S2には上下塞ぎ部884が配置されることとなり、虫の侵入を防止することができる。
その際、隙間S2を一方のモヘア保持部品88に形成した上下塞ぎ部884で塞いでいるので、隙間S2において左網戸6の戸車部品83の上壁部833aと右網戸7の戸車部品84の上壁部843aとの突き当たり面と左右方向にずれた突き当り面を形成することで、より確実に虫の侵入を防止することができる。
また、他方のモヘア保持部品87を左網戸6の戸先框である左縦框63及び右網戸7の戸先框である右縦框74に配置されるモヘア保持部品と兼用するように設計することができ、部品の種類の増加を防止でき、また、取り付け間違いが防止でき、施工性が向上する。
以上のように、本実施形態の建具においては、下框の室内側突合せ部の隙間を塞ぐ室内側塞ぎ部を備える戸車部品と、下框の室外側突合せ部の隙間を塞ぐ室外側塞ぎ部を備える小口キャップとからなる主塞ぎ手段によって、網戸の突合せ部における基本的な防虫構造を構築しながら、網戸の見込み寸法が変わることによって生じる上下方向の隙間を、網戸の見込み寸法の変化に応じて設計変更がなされるモヘア保持部品に上下塞ぎ部を設けて副塞ぎ手段として構成することで対応するので、戸車部品や小口キャップ等の基本的な構成部材の変更が必要なく、網戸を構成する部材の変更を最少限にとどめながら、突合せ部に生じる隙間を効率的に塞ぐことができる。
1 :枠体
11 :上枠
12 :下枠
13 :右縦枠
14 :右縦枠
2 :内障子
3 :内障子
4 :外障子
5 :外障子
6 :左網戸
62 :網戸下框
64 :網戸右縦框
7 :右網戸
72 :網戸下框
73 :網戸左縦框
81 :小口キャップ
82 :小口キャップ
83 :戸車部品
84 :戸車部品
85 :モヘア保持部品
86 :モヘア保持部品
87 :モヘア保持部品
88 :モヘア保持部品

Claims (1)

  1. 建物開口部に設置される枠体と、枠体に対して突き合せ可能に支持される複数の障子と、枠体に対して室外側に持ち出されて支持されるとともに、突き合わせ可能に支持される複数の網戸とを有し、
    複数の網戸は、その突合せ端部下方部位に、網戸の突合せ端同士の隙間及び網戸と障子との隙間を塞ぐ防虫構造を備えており、
    防虫構造は、
    下框の室内側突合せ部の隙間を塞ぐ室内側塞ぎ部を備える戸車部品と、下框の室外側突合せ部の隙間を塞ぐ室外側塞ぎ部を備える小口キャップとからなる主塞ぎ手段と、
    室内側塞ぎ部の上方位置に配置されて網戸と障子との隙間を塞ぐモヘア部材を保持するモヘア保持部と網戸の見込み寸法に応じて戸車部品の室内側塞ぎ部と小口キャップの室外側塞ぎ部との間に生じる上下方向の隙間を塞ぐ上下塞ぎ部を備えるモヘア支持部品からなる副塞ぎ手段との組み合わせにより構成される
    ことを特徴とする建具。
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