JP6328994B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関するもので、詳細には本体面材に開口部を備えるとともに、開口部を開閉する障子を備えた建具に関するものである。
昨今の玄関ドアには、本体面材に開口部を設けるようにしたものが提供されている。この種のドアでは、玄関を閉めた状態でも室内外で通風を行うことが可能となる。本体面材の開口部には、枠体を介して障子が設けられている。障子は、例えばフリクションステーを介して本体面材の枠体に開閉可能に支持されており、開口部を閉じた状態と、開口部を開放した状態とに切り替えることが可能である。障子は、防犯上の理由から室内側に開くように構成されているのが一般的である(例えば特許文献1参照)。
特開2013−133605号公報
ところで、上述の玄関ドアでは、障子が本体面材に対して室内側に開くように設けられたものであるため、室外側から受ける風雨が、障子と枠体との隙間が広がるように作用することになる。このため、障子と枠体との間にタイト材が設けられている場合であっても、雨水が障子と枠体との間から室内に浸入するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、本体面材を閉じた状態にも通風を行うことができ、かつ障子を閉じた場合には雨水等の水が室内に浸入する事態を防止することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、矩形状の開口部を有した本体面材と、前記開口部に設けられ、上枠部材、下枠部材及び左右の縦枠部材によって構成された枠体と、面材の四周に上框部材、下框部材及び左右の縦框部材を配設することによって構成された障子とを備え、前記障子が室内側に開くように設置される建具であって、前記下框部材には、前記下枠部材の上面に対向する部位に、前記面材と前記下框部材との隙間に浸入した水を前記下枠部材の上面に排出する框排水孔が設けてあり、前記下枠部材の上面には、前記障子が閉じた際の前記框排水孔の下方域を含んで室内側となる領域に前記下枠部材の長手方向に沿った排水溝を設けるとともに、前記排水溝は、前記排水溝の水を室外側に案内する排水経路に接続され、前記下枠部材は、中空状を成す枠基部を有したものであり、前記排水経路は、前記排水溝の水を前記枠基部の中空内部に排出させる枠排水孔と、前記枠基部の室外側に臨む見付け面に形成した外部排水孔と有し、前記枠排水孔、前記枠基部の中空内部及び前記外部排水孔を介して前記排水溝の水を室外側に案内するものであり、前記下枠部材と前記下框部材との間にはアームが介在し、前記アームはベースを介して前記下枠部材に取り付けてあり、前記下枠部材には、前記ベースによって覆われる位置に前記枠排水孔が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、下框部材に框排水孔を設け、かつ下枠部材の上面において框排水孔の下方域を含んで室内側となる領域に排水溝を設けるようにしているため、本体面材と障子との隙間から浸入した水や障子の面材と下框部材との隙間から浸入した水を排水溝で受け止めて室外側に案内することができ、室内に水が浸入する事態を防止することが可能となる。
この発明によれば、排水溝で受け止めた水が、枠排水孔、枠基部の中空内部及び外部排水孔を介して室外側に案内される。
この発明によれば、障子を開いた場合にも、下枠部材の排水溝に設けた枠排水孔はベースによって覆われるため、建具の外観品質が損なわれるおそれがない。
また本発明は、上述した建具において、前記下枠部材には、前記障子よりも室内側に突出するように水受け部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、障子から滴下した水を下枠部材の水受け部によって受け止めることができる。
また本発明は、上述した建具において、前記下枠部材の上面において前記排水溝よりも室内側に位置する縁部には、上方に向けて突出する水返しを設けたことを特徴とする。
この発明によれば、下枠部材の上面に水が到達した場合にも、水返しによって室内への浸入を防止することができる。
本発明によれば、下框部材に框排水孔を設け、かつ下枠部材の上面において框排水孔の下方域を含んで室内側となる領域に排水溝を設けるようにしているため、本体面材と障子との隙間から浸入した水や障子の面材と下框部材との隙間から浸入した水を排水溝で受け止めて室外側に案内することができ、室内に水が浸入する事態を防止することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態である建具を室外側から見た図である。 図2は、図1に示した建具を室内側から見た図である。 図3は、図1に示した建具の横断面図である。 図4は、図1に示した建具の縦断面図である。 図5は、図1に示した建具の要部拡大縦断面図である。 図6は、図1に示した建具において下枠部材に設けた排水溝及び枠排水孔と下枠部材に設けたアーム及びベースとの相対位置を示すための平面図である。 図7は、図1に示した建具において下枠部材に設けた排水溝及び枠排水孔と障子及び障子に設けた框排水孔との相対位置を示すための平面図である。 図8−1は、図1に示した建具に適用する下枠部材の断面図である。 図8−2は、図8−1に示した下枠部材を室内側から見た図である。 図8−3は、図8−1に示した下枠部材を室外側から見た図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、玄関用ドアとして用いられるもので、ドア枠10と本体面材20とを備えている。ドア枠10は、ドア用上枠部材11と左右一対のドア用縦枠部材12とを備え、これらのドア用枠部材11,12を玄関のたたきに設けたドア用下枠部材13に対して門型に組み合わせることにより構成したもので、玄関の開口縁に沿う状態で躯体(図示せず)に取り付けてある。本体面材20は、骨材21を四周枠組みすることによって構成したドア框と、ドア框の表裏両面にそれぞれ接合した表面パネル22とを備えたもので、ドア枠10を覆うことのできる大きさの矩形状に構成してある。図には明示していないが、表面パネル22の相互間には、ウレタンや発泡スチロール等の芯材が充填してある。この本体面材20は、上下に延在する骨材21の一方と、ドア用縦枠部材12の一方との間の複数位置にヒンジ14を介在させることにより、上下方向に沿ったヒンジ14軸を中心として室外側に開くことが可能となるようにドア枠10に支持してある。
本体面材20には、開口部200が設けてあるとともに、開口部200を開閉するように障子210が取り付けてある。開口部200は、本体面材20の上下方向に沿った縦長の矩形状を成すもので、本体面材20を貫通するように形成してある。開口部200の四周には、枠体220が設けてある。枠体220は、上枠部材221、下枠部材222及び一対の縦枠部材223を枠組みすることによって構成したものである。図3及び図4からも明らかなように、本実施の形態で例示する枠体220では、上枠部材221と下枠部材222とが互いに対称の構成を有し、かつ左右の縦枠部材223が互いに対称の構成を有するように構成してある。
上枠部材221及び下枠部材222は、それぞれ中空の略角筒状を成す枠基部221a,222aを主体としてアルミニウムやアルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、長手方向の全長にわたってほぼ一様な断面形状に構成してある。これら上枠部材221及び下枠部材222には、それぞれの枠基部221a,222aに枠支持ヒレ部221b,222b、外側当接ヒレ部221c,222c、受け部221d,222dが一体に設けてある。
枠支持ヒレ部221b,222bは、枠基部221a,222aにおいて外周側となる見込み面の室外側縁部から室外側に向けて延在した後、外周側に屈曲した部分である。それぞれの枠支持ヒレ部221b,222bは、枠基部221a,222aにおいて外周側となる見込み面を開口部200の見込み面に対向させた場合に、本体面材20の室外側に位置し、本体面材20と枠基部221a,222aとの隙間を覆うように配置されることになる。
外側当接ヒレ部221c,222cは、枠基部221a,222aにおいて内周側となる見込み面の室外側縁部から互いに内周側に向けて突出した平板状部分である。それぞれの外側当接ヒレ部221c,222cには、突出端部において室内側に臨む見付け面の長手方向に沿った全長に外側タイト材224が設けてある。
受け部221d,222dは、室内側に臨む見付け面の高さ方向略中間部から室内側に向けて突出した部分であり、本体面材20の室内側に臨む表面パネル22の表面よりも突出している。図5からも明らかなように、枠基部221a,222aにおいて室内側に臨む見付け面の内周側縁部には、長手方向に沿った全長に内側タイト材225が設けてある。
左右の縦枠部材223は、図6及び図7に示すように、それぞれ室外側構成要素223Aと室内側構成要素223Bとを見込み方向に沿って並設し、かつ互いの間を断熱材223Cによって連結したものである。室外側構成要素223Aと室内側構成要素223Bとを連結した状態においては、見込み方向に沿った寸法が、下枠部材222とほぼ同じとなるように構成してある。
室外側構成要素223Aは、略角筒状を成す外側枠基部223Aaを主体としてアルミニウムやアルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、それぞれが長手方向の全長にわたってほぼ一様な断面形状に構成してある。室外側構成要素223Aには、外側枠基部223Aaに枠支持ヒレ部223Ab及び外側当接ヒレ部223Acが一体に設けてある。
枠支持ヒレ部223Abは、外側枠基部223Aaにおいて外周側となる見込み面の室外側縁部から室外側に向けて延在した後、外周側に屈曲した部分であり、下枠部材222の枠支持ヒレ部222bと同様の機能を有している。外側当接ヒレ部223Acは、外側枠基部223Aaにおいて内周側となる見込み面の室外側縁部から互いに内周側に向けて突出した平板状部分である。それぞれの外側当接ヒレ部223Acには、室内側に臨む見付け面の中間部において長手方向に沿った全長に外側タイト材224が設けてある。この外側タイト材224は、上枠部材221及び下枠部材222のそれぞれに設けた外側タイト材224と連続するものである。
室内側構成要素223Bは、略角筒状を成す内側枠基部223Baを主体として、室外側構成要素223Aと同様、アルミニウムやアルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、それぞれが長手方向の全長にわたってほぼ一様な断面形状に構成してある。室内側構成要素223Bには、内側枠基部223Baにタイト材保持部223Bbが一体に設けてある。タイト材保持部223Bbは、内側枠基部223Baにおいて内周側となる見込み面のほぼ中間となる位置から内周側に向けて突出した部分であり、室内側に臨む見付け面の長手方向に沿った全長に内側タイト材225が設けてある。この内側タイト材225は、上枠部材221及び下枠部材222のそれぞれに設けた内側タイト材225と連続するものである。
上枠部材221及び下枠部材222には、受け部221d,222dの室内側に臨む見付け面に内装カバー部材230が取り付けてあり、縦枠部材223には、室内側構成要素223Bの内側枠基部223Baにおいて室内側に臨む見付け面に内装カバー部材230が取り付けてある。内装カバー部材230は、本体面材20と枠部材221,222,223との接合面を覆い隠すように、個々の枠部材221,222,223の見付け面から本体面材20の表面にわたって配設してある。
障子210は、面材となる複層ガラス211の四周にそれぞれ上框部材212、下框部材213及び左右の縦框部材214を設けて構成したものである。これらの框部材212,213,214は、略角筒状を成す框基部212a,213a,214aを主体としてアルミニウムやアルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、長手方向の全長にわたってほぼ一様な断面形状に構成してある。これらの框部材212,213,214には、それぞれの框基部212a,213a,214aに一対の面材支持部212b,213b,214b、内側当接ヒレ部212c,213c,214cが一体に設けてある。面材支持部212b,213b,214bは、框基部212a,213a,214aにおいて内周側となる見込み面の両側縁部からそれぞれ内周側に向けて突出した後、突出端部が互いに近接する方向に屈曲したものであり、互いの間にガスケット215を介して複層ガラス211を支持している。内側当接ヒレ部212c,213c,214cは、框基部212a,213a,214aにおいて外周側となる見込み面の室内側に位置する縁部から外周側に向けて突出したもので、突出端部が室外側に向けて突出するように形成してある。
この障子210は、上框部材212と上枠部材221との間及び下框部材213と下枠部材222との間にそれぞれフリクションステー240を介在させることにより、縦すべり出し窓として室内側に開くことが可能である。フリクションステー240は、図3に示すように、プレート状を成す一対のステーベース241,242と、これらのステーベース241,242の間を接続する一対のステーアーム243,244とを備えたもので、一方のステーベース241を障子210に固定し、かつ他方のステーベース242(以下、区別する場合に「枠用ステーベース242」という)を枠体220に固定することにより、枠体220に対して障子210を開閉可能に支持している。尚、図2中の符号250は、戸先となる縦框部材214に配設したハンドルである。このハンドル250は、障子210と枠体220との間に設けた図示せぬ錠装置を解錠操作するためのものである。
図1、図3、図4に示すように、障子210の室外側に臨む部分には、外装カバー260が設けてある。外装カバー260は、障子210の上下に配設した上方カバープレート261及び下方カバープレート262と、障子210の左右に配設した左方カバープレート263及び右方カバープレート264とを備えたものである。上方カバープレート261は、障子210が閉じた状態において、上框部材212の見付け面から上枠部材221の見付け面を経て本体面材20の表面パネル22において上枠部材221よりも上方に位置する表面を覆うように設けてある。下方カバープレート262は、障子210が閉じた状態において、下框部材213の見付け面から下枠部材222の見付け面を経て本体面材20の表面パネル22において下枠部材222よりも下方に位置する表面を覆うように設けてある。左右のカバープレート263,264は、枠体220の縦枠部材223を覆い、かつ本体面材20の上下両端に至る部分を覆うように設けてある。これら上方カバープレート261、下方カバープレート262及び左右のカバープレート263,264の間に構成される開口部は、防虫用のネット265を張ることによって覆ってある。
上記のように構成した玄関用ドアでは、図3及び図4に示すように、枠部材221,222,223に対して障子210を閉じて錠装置(図示せず)が施錠された場合、框部材212,213,214の室外側に臨む見付け面にそれぞれ枠部材221,222,223の外側当接ヒレ部221c,222c,223Acに設けた外側タイト材224が圧接された状態となる。また、障子210の内側当接ヒレ部212c,213c,214cに対しては、枠部材221,222,223に設けた内側タイト材225が圧接された状態となる。従って、枠体220と障子210との間には、室外側の外側タイト材224及び室内側の内側タイト材225によって二重に水密性が確保されることになる。しかも、障子210は、玄関用ドアを閉じた状態においても本体面材20に対して室内側に開くように構成したものである。従って、防犯性を確保した状態で、開口部200を介して室外と室内との間に空気を流通させることが可能となる。
ここで、上述した枠体220と障子210との間の水密性は、障子210に外力が加えられていない場合に担保されるものである。例えば、本体面材20に対して障子210を室内側に押すような外力が加えられた場合には、外側タイト材224と框部材212,213,214の見付け面との間隔が広がるとともに、障子210の内側当接ヒレ部212c,213c,214cと内側タイト材225との間隔が広がることになるため、それぞれのタイト材224,225の水密機能が低下することになる。従って、室外から受ける風雨の圧力が大きい場合には、それぞれのタイト材224,225との隙間から雨水が浸入するおそれがある。また、框部材212,213,214と複層ガラス211との間の隙間についても、複層ガラス211が風雨を受けた場合、ガスケット215が撓むことによって雨水が浸入するおそれがある。
そこで、上述の玄関用ドアでは、下框部材213において一対の面材支持部213bの間に位置する框基部213aの上壁に框上方排水孔213dを設けるとともに、下框部材213において下枠部材222に対向する框基部213aの下壁に框下方排水孔(框排水孔)213eを設けるようにしている。また、下枠部材222には、枠基部222aの上面に水返し222e及び排水溝222fを設けるようにしている。水返し222eは、枠基部222aの上面において最も室内側に位置する縁部のほぼ全長を上方に向けてわずかに突出させることによって構成したものである。排水溝222fは、図5〜図7に示すように、枠基部222aの上面において框下方排水孔213eを含んで室内側となる領域に開口するように下枠部材222の長手方向に沿って形成した一連の凹溝である。この排水溝222fには、枠排水孔222gが設けてある。枠排水孔222gは、排水溝222fに貯留された水を下枠部材222の内部に排出するためのものである。図5及び図6に示すように、本実施の形態では、排水溝222fを跨ぐように下枠部材222にフリクションステー240の枠用ステーベース242が取り付けてあるとともに、この枠用ステーベース242によって覆い隠される位置の2箇所に枠排水孔222gを設けるようにしている。
さらに、下枠部材222の受け部222dについては、閉じた状態の障子210よりも室内側に突出させて水受け部として機能させるとともに、下枠部材222に水受け排水孔222h及び外部排水孔222iを設けるようにしている。受け部222dの上面は、室外側に向けて漸次下方となるように傾斜させてある。受け部222dにおいて最も室内側に位置する縁部には、上方に向けて突出するように返し222jが設けてある。水受け排水孔222hは、枠基部222aの室内側に臨む見付け面において受け部222dよりも上方となる位置に開口したもので、受け部222dで受け止めた水を下枠部材222の内部に排出するためのものである。この水受け排水孔222hは、図5、図8−1及び図8−2に示すように、一方の縦枠部材223に近接し、かつ開口の水平延長域が下枠部材222に設けた内装カバー部材230によって覆われるように構成してある。外部排水孔222iは、枠基部222aの室外側に臨む見付け面において外周側となる縁部に開口したもので、図8−3に示すように、下枠部材222のほぼ中央となる位置に設けてあるものの、外装カバー260の下方カバープレート262によって覆われており、室外側から直接視認することは困難である。図5に示すように、下枠部材222の枠基部222aは、下壁の上面が室外側に向けて漸次下方となるようにわずかに傾斜しているとともに、最も室外側となる部位に一段低くなった内部排水溝222kを有している。外部排水孔222iは、下枠部材222の内部排水溝222kに貯留された水を外部に排出するためのものである。外部排水孔222iには、排水弁270が設けてある。排水弁270は、弁体271によって外部排水孔222iの開口を開閉するもので、排水時以外は弁体271によって外部排水孔222iの開口を閉じた状態に維持している。
上記のように構成した玄関用ドアによれば、室外から風雨を受け、外側タイト材224と框部材212,213,214の見付け面との隙間から雨水が浸入し、さらにこの雨水が障子210の内側当接ヒレ部212c,213c,214cと内側タイト材225との隙間から浸入したり、複層ガラス211とガスケット215との隙間から雨水が浸入したとしても、これらの雨水が室内に浸入する事態を防止することができる。
すなわち、図5中の矢印で示すように、複層ガラス211とガスケット215との隙間から浸入した雨水は、框上方排水孔213d及び框下方排水孔213eを通じて下方に排出され、下枠部材222の上面で受け止められる。また、外側タイト材224と框部材212,213,214の見付け面との隙間から浸入した雨水についても、下枠部材222の上面で受け止められる。これらの雨水は、下枠部材222の上面に設けた排水溝222fよりも室外側から浸入するものであるため、排水溝222fよりも室内側に至るおそれはほとんど無い。仮に、排水溝222fよりも室内側に雨水が到達し、障子210の内側当接ヒレ部212c,213c,214cと内側タイト材225との隙間を通過したとしても、この雨水は下枠部材222に設けた受け部222dの傾斜した上面に滴下することになるため、室内側に至るおそれがない。排水溝222fに貯留された雨水は、枠排水孔222gを介して下枠部材222の内部に排出される。受け部222dの上面に滴下した雨水についても、その傾斜に従って室外側に案内され、水受け排水孔222hを介して下枠部材222の内部に排出される。下枠部材222の内部に排出された雨水は、排水弁270を介して外部排水孔222iから室外に排出されことになる。これらの結果、室内側に雨水が浸入するおそれがない。
尚、上述した実施の形態では、ドアの本体面材20に障子210を設けた建具を例示しているが、障子210が室内側に開くように設置される建具であれば、ドア以外のものにも適用することは可能である。
また、上述した実施の形態では、排水溝222fの枠排水孔222gをフリクションステー240の枠用ステーベース242によって覆い隠される位置に形成しているため、障子210を開いた状態においても枠排水孔222gが外部に露出することがなく、意匠性の点で有利となるが、必ずしもこれに限定されない。尚、枠排水孔222gを覆い隠すのは、必ずしもフリクションステー240の枠用ステーベース242に限らない。例えば、ヒンジによって開閉可能に支持された障子を適用したものの場合には、障子の開閉角度を規制するアームのベースによって枠排水孔を覆うように構成することも可能である。
さらに、上述した実施の形態では、下枠部材222に設けた外部排水孔222iに排水弁270を設けるようにしているが、排水弁270は必ずしも設ける必要はない。
20 本体面材、200 開口部、210 障子、211 複層ガラス、212,213,214 框部材、213e 框下方排水孔、220 枠体、222 下枠部材、222a 枠基部、222d 受け部、222e 水返し、222f 排水溝、222g 枠排水孔、222i 外部排水孔、240 フリクションステー、242 枠用ステーベース

Claims (3)

  1. 矩形状の開口部を有した本体面材と、前記開口部に設けられ、上枠部材、下枠部材及び左右の縦枠部材によって構成された枠体と、面材の四周に上框部材、下框部材及び左右の縦框部材を配設することによって構成された障子とを備え、前記障子が室内側に開くように設置される建具であって、
    前記下框部材には、前記下枠部材の上面に対向する部位に、前記面材と前記下框部材との隙間に浸入した水を前記下枠部材の上面に排出する框排水孔が設けてあり、
    前記下枠部材の上面には、前記障子が閉じた際の前記框排水孔の下方域を含んで室内側となる領域に前記下枠部材の長手方向に沿った排水溝を設けるとともに、前記排水溝は、前記排水溝の水を室外側に案内する排水経路に接続され
    前記下枠部材は、中空状を成す枠基部を有したものであり、
    前記排水経路は、前記排水溝の水を前記枠基部の中空内部に排出させる枠排水孔と、前記枠基部の室外側に臨む見付け面に形成した外部排水孔と有し、前記枠排水孔、前記枠基部の中空内部及び前記外部排水孔を介して前記排水溝の水を室外側に案内するものであり、
    前記下枠部材と前記下框部材との間にはアームが介在し、前記アームはベースを介して前記下枠部材に取り付けてあり、前記下枠部材には、前記ベースによって覆われる位置に前記枠排水孔が形成されていることを特徴とする建具。
  2. 前記下枠部材には、前記障子よりも室内側に突出するように水受け部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記下枠部材の上面において前記排水溝よりも室内側に位置する縁部には、上方に向けて突出する水返しを設けたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
JP2014102579A 2014-05-16 2014-05-16 建具 Active JP6328994B2 (ja)

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