JP2017160767A - コーナー方立 - Google Patents

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【課題】入隅方立や直線方立を利用して三方以上のコーナー部を構成できるとともに、止水部分を削減できるコーナー方立を提供すること。【解決手段】三方コーナー方立30Aは、互いに交差する方向に沿って位置する第一係合片部211および第二係合片部212と、第一係合片部211および第二係合片部212に連続する内片部213,214とを有する方立部材31と、第一係合片部211に係合する第一パネル保持部材32と、第二係合片部212に係合する第二パネル保持部材33とを備え、第一係合片部211および第一パネル保持部材32間と第二係合片部212および第二パネル保持部材33間とには止水構造135が構成され、内片部213,214には、第三パネル保持部材37を有するアタッチメント35が取り付けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、入隅方立や直線方立を利用して構成される三方以上のコーナー方立に関する。
従来、入隅コーナー部に方立を設けたコーナーサッシ窓が知られている(特許文献1参照)。
このコーナーサッシ窓の方立は、角筒状の方立本体と、方立本体のガラス側の二面に設けられたガラス保持部とを有している。二つのガラス保持部に保持される二つのガラスは互いに直交して配置されて入隅コーナー部を形成している。
特開2010−275752号公報
ところで、特許文献1に記載のコーナーサッシ窓では、互いに直交して配置される2つのガラスを方立(入隅方立)によって保持して入隅コーナー部を構成するだけであり、三方以上のガラス等のパネルを保持する構成とされていない。このため、前述した方立を利用して三方以上のガラス等のパネルを保持することが困難である。また、入隅方立のほか、2つのガラスが直線上に配置して保持する直線方立においても、上記同様に三方以上のガラス等のパネルを保持することが困難である。
一般に、専用部品である三方コーナー方立を設置して三方コーナー部を構成することが知られているが、この三方コーナー方立では、外部に面して配置される部分を設置前に特定できないため、三方コーナー方立の周囲のすべてに止水部品やシールが必要となってしまう。
本発明の目的は、入隅方立や直線方立を利用して三方以上のコーナー部を構成できるとともに、止水部分を削減できるコーナー方立を提供することにある。
本発明のコーナー方立は、互いに交差する方向に沿って位置する第一係合片部および第二係合片部と前記第一係合片部および前記第二係合片部に連続する内片部とを有する方立部材と、前記第一係合片部に係合する第一パネル保持部材と、前記第二係合片部に係合する第二パネル保持部材とを備え、前記第一係合片部および前記第一パネル保持部材間と前記第二係合片部および前記第二パネル保持部材間とには止水構造が構成され、前記内片部には、第三パネル保持部を有する少なくとも一つのアタッチメントが取り付けられることを特徴とする。
本発明のコーナー方立によれば、方立部材の第一係合片部に第一パネル保持部材を係合し、かつ方立部材の第二係合片部に第二パネル保持部材を係合することで、入隅方立を構成できる。そして、第一係合片部および第一パネル保持部材間と第二係合片部および第二パネル保持部材間に止水構造を構成することで、室外側と室内側とを隔てる止水ラインを形成できる。
さらに、方立部材の内片部にアタッチメントを取り付けることで、入隅方立を利用して三方以上のパネルを保持するコーナー方立を構成できる。例えば、一つのアタッチメントを取り付けた場合には三方コーナー方立を構成でき、また二つのアタッチメントを取り付けた場合には四方コーナー方立を構成できる。
加えて、前述した止水ラインを形成することで、止水ラインよりも室内側に止水構造を構成する必要がなくなる。これにより、方立部材の内片部や当該内片部に取り付けられるアタッチメントに止水構造を構成する必要がなく、止水部分を削減できる。
本発明のコーナー方立では、前記第一係合片部および前記第一パネル保持部材間と前記第二係合片部および前記第二パネル保持部材間とにはホローがそれぞれ形成され、前記ホローには、前記止水構造を構成する止水材がそれぞれ充填されることが好ましい。
このような構成によれば、第一係合片部および第一パネル保持部材間に形成されるホローと第二係合片部および第二パネル保持部材間に形成されるホローとを利用して止水構造を簡単に構成できる。
本発明のコーナー方立は、第一パネル保持部材と、前記第一パネル保持部材に対して左右方向に対向して係合する第二パネル保持部材とを備え、前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材間には止水構造が構成され、前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材のうちの少なくとも一方の内片部には、第三パネル保持部を有するアタッチメントが取り付けられることを特徴とする。
本発明のコーナー方立によれば、互いに係合する第一パネル保持部材と第二パネル保持部材とによって直線方立を構成できる。そして、第一パネル保持部材および第二パネル保持部材間に止水構造を構成することで、室外側と室内側とを隔てる止水ラインを形成できる。
さらに、第一パネル保持部材および第二パネル保持部材のうちの少なくとも一方の内片部にアタッチメントを取り付けることで、直線方立を利用して三方のパネルを保持する三方コーナー方立を構成できる。
加えて、前述した止水ラインを形成することで、止水ラインよりも室内側に止水構造を構成する必要がなくなる。これにより、内片部や当該内片部に取り付けられるアタッチメントに止水構造を構成する必要がなく、止水部分を削減できる。
本発明のコーナー方立では、前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材間にはホローが形成され、前記ホローには、前記止水構造を構成する止水材が充填されることが好ましい。
このような構成によれば、第一パネル保持部材および第二パネル保持部材間のホローを利用して止水構造を簡単に構成できる。
本発明のコーナー方立では、前記アタッチメントは、前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材の双方の内片部にわたって取り付けられることが好ましい。
このような構成によれば、第一パネル保持部材と第二パネル保持部材との間の部分を室内側からアタッチメントによって目隠しできる。
本発明のコーナー方立では、前記アタッチメントは、前記内片部に取り付けられる係合部材と、前記第三パネル保持部を有する第三パネル保持部材とを備え、前記第三パネル保持部材は、前記係合部材に係合することが好ましい。
このような構成によれば、第三パネル保持部材と係合部材とが係合する構造とすることで、第三パネル保持部材の係合部分を第一パネル保持部材や第二パネル保持部材の係合部分と同様に形成でき、互換性を向上でき、形材点数を削減できる。
本発明のコーナー方立は、互いに交差する方向に沿って位置する第一係合片部および第二係合片部と前記第一係合片部および前記第二係合片部に連続する内片部とを有する方立部材と、前記第一係合片部に係合する第一パネル保持部材と、前記第二係合片部に係合する第二パネル保持部材とを備え、前記第一係合片部および前記第一パネル保持部材間と前記第二係合片部および前記第二パネル保持部材間とには止水構造が構成され、前記内片部には、少なくとも一つのアタッチメントが取り付けられ、前記アタッチメントは、当該アタッチメントの見込み方向における第一向き、および前記第一向きとは逆の第二向きのうちの一方の向きで前記内片部に取り付けられる係合部材と、前記係合部材に係合する第三パネル保持部材とを備えることを特徴とする。
本発明のコーナー方立によれば、係合部材の内片部に対する取り付け向きを第一向きと第二向きとで選択することで、この係合部材に取り付けられる第三パネル保持部材の見込み方向における向きを設定できる。このため、第一パネル保持部材および第二パネル保持部材のうちの一方のパネル保持部材と第三パネル保持部材とによって構成される入隅コーナー面の意匠を当該一方のパネル保持部材側と第三パネル保持部材側とで意匠を揃えることができ、また、異なる意匠とすることもできる。
本発明のコーナー方立では、前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材のうちの一方のパネル保持部材と前記第三パネル保持部材とは、パネルの一方の面側に位置する第一見付け片部と、前記パネルの他方の面側に位置する第二見付け片部とをそれぞれ有し、前記係合部材は、前記一方の係合片部の係合部分と断面形状が同じ係合部分を有し、前記第一見付け片部同士または前記第二見付け片部同士は、前記第一係合片部および前記第二係合片部のうち前記一方のパネル保持部材が係合する一方の係合片部と、前記係合部材とともに入隅コーナー面を構成していることが好ましい。
このような構成によれば、一方の係合片部に係合する一方のパネル保持部材と第三パネル保持部材との第一見付け片部同士もしくは第二見付け片部同士を利用して入隅コーナー面を構成することで、一方のパネル保持部材側と第三パネル保持部材側とで意匠を揃えることができる。
本発明のコーナー方立では、前記係合部材は、前記一方の係合片部に対して、当該一方の係合片部および前記内片部の交差角を二等分する仮想直線を対称軸として線対称となるように配置されていることが好ましい。
このような構成によれば、一方のパネル保持部材側と第三パネル保持部材側とで意匠をさらに揃えることができる。
本発明のコーナー方立は、第一パネル保持部材と、前記第一パネル保持部材に対して左右方向に対向して係合する第二パネル保持部材とを備え、前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材間には止水構造が構成され、前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材のうちの少なくとも一方の内片部には、アタッチメントが取り付けられ、前記アタッチメントは、前記左右方向における第一向き、および前記第一向きとは逆の第二向きのうちの一方の向きで前記内片部に取り付けられる係合部材と、前記係合部材に係合する第三パネル保持部材とを備えることを特徴とする。
本発明のコーナー方立によれば、係合部材の内片部に対する取り付け向きを第一向きと第二向きとで選択することで、この係合部材に取り付けられる第三パネル保持部材の左右方向における向きを設定できる。このため、第一パネル保持部材および第二パネル保持部材のうちの一方のパネル保持部材側と第三パネル保持部材側との意匠を揃えることができ、また、異なる意匠とすることもできる。
本発明によれば、入隅方立や直線方立を利用して三方以上のコーナー部を構成できるとともに、止水部分を削減できるコーナー方立を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る三方コーナー方立を備える建具を示す模式図。 図1の建具における一方側の出隅方立を示す横断面図。 図1の建具における他方側の出隅方立を示す横断面図。 図1の建具における入隅方立を示す横断面図。 前記第1実施形態に係る三方コーナー方立を示す横断面図。 本発明の第2実施形態に係る三方コーナー方立を備える建具を示す模式図。 前記第2実施形態に係る三方コーナー方立を示す横断面図。 本発明の第1変形例に係る四方コーナー方立を示す横断面図。 本発明の第2変形例に係る三方コーナー方立を備える建具を示す横断面図。 本発明の第3変形例に係る三方コーナー方立を備える建具を示す横断面図。 第3変形例に係る三方コーナー方立を示す横断面図。 本発明の第4変形例に係る三方コーナー方立を示す横断面図。
[第1実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、建物内外を仕切る建具1であって出入口における風除室2を構成するスクリーンフロントを示す。建具1は、複数のパネル5と、複数のパネル5間に出隅方立10、入隅方立20および三方コーナー方立30とを備えて構成されている。
複数のパネル5は、本実施形態では複層のガラスパネルによって構成されているが、単層のガラスパネルによって構成されてもよく、また、木製、金属製等のパネルによって構成されてもよい。
なお、図1において建具1の室外側に沿って示す点線は止水ライン3である。
出隅方立10(10A,10B)は、互いに直交する方向に沿って配置される二つのパネル5を保持して出隅コーナー部を形成している。入隅方立20(20A,20B)は、互いに直交する方向に沿って配置される二つのパネル5を保持して入隅コーナー部を形成している。第1実施形態に係るコーナー方立である三方コーナー方立30(30A,30B)は、互いに異なる三方向に沿って配置される三つのパネル5を保持して三方コーナー部を形成している。
三方コーナー方立30の室外側には出隅方立10が配置されており、三方コーナー方立30の室内側には入隅方立20が配置されている。三方コーナー方立30および出隅方立10間と、三方コーナー方立30および入隅方立20間とには、パネル5がそれぞれ配置されている。
出隅方立10A,10B間には二つのパネル5が左右方向に沿って配置されている。この二つのパネル5のうち図1に右側に示すパネル5は開閉可能な開閉パネルである。入隅方立20A,20B間には二つのパネル5が左右方向に沿って配置されている。この二つのパネル5のうち図1に左側に示すパネル5は開閉可能な開閉パネルである。
出隅方立10、入隅方立20および三方コーナー方立30とこれらの間に配置される各パネル5とによって風除室2が形成されている。
出隅方立10Aは、図2に示すように、方立部材11と、第一パネル保持部材12と、第二パネル保持部材13とを備えている。方立部材11、第一パネル保持部材12および第二パネル保持部材13は、アルミ製の押出形材によって形成されている。
方立部材11は、第一係合片部111、第二係合片部112、外片部113,114を有して角筒状に形成されている。第一係合片部111には、当該第一係合片部111に直交する方向に沿った第二係合片部112が連続している。第二係合片部112には、当該第二係合片部112に直交する方向に沿った外片部113が連続している。外片部113には、当該外片部113に直交する方向に沿った外片部114が連続している。外片部114には、当該外片部114に直交する方向に沿った第一係合片部111が連続している。
第一係合片部111には、その一方の端部に配置された係合溝形成部115と、係合溝形成部115よりも室内側の他方の端部に配置された係合突部116と、係合溝形成部115および係合突部116間に配置された中間係合溝形成部117とが形成されている。係合溝形成部115、係合突部116および中間係合溝形成部117は、第一係合片部111から第一パネル保持部材12側に突出して形成されている。
第二係合片部112には、第一係合片部111と同様に、係合溝形成部115、係合突部116および中間係合溝形成部117が形成されている。第二係合片部112の係合溝形成部115、係合突部116および中間係合溝形成部117は、第二係合片部112から第二パネル保持部材13側に突出して形成されている。
第一パネル保持部材12は、外見付け片部121と、外見付け片部121に連続する見込み片部122と、見込み片部122に連続する内見付け片部123と、外見付け片部121および内見付け片部123間に位置して見込み片部122に連続するパネル対向片部124と、パネル対向片部124および内見付け片部123をつなげる連続片部125とを有している。
外見付け片部121およびパネル対向片部124間には、外見付け片部121との間に押縁係合溝を形成する突部126が見込み片部122から突出して形成されている。前記押縁係合溝には押縁127が係合している。
見込み片部122には、外係合突部128と、中間係合突部129と、内係合突部130とが形成されている。外係合突部128、中間係合突部129および内係合突部130は、見込み片部122から方立部材11の第一係合片部111側に突出して形成されている。
外係合突部128は係合溝形成部115に係合しており、中間係合突部129は中間係合溝形成部117に係合しており、内係合突部130は係合突部116に係合している。
外係合突部128および中間係合突部129には、係合溝形成部115および中間係合溝形成部117に当接する気密材6が装着されている。
第一係合片部111と第一パネル保持部材12の見込み片部122との間には、二つのホロー131,132が形成される。ホロー131は、第一パネル保持部材12の見込み方向において外係合突部128および係合溝形成部115と中間係合溝形成部117との間に位置し、ホロー132は、ホロー131に対して風除室2側であって第一パネル保持部材12の見込み方向において中間係合溝形成部117および中間係合突部129と係合突部116および内係合突部130との間に位置する。
ホロー131には止水材7が充填されている。このように、方立部材11と第一パネル保持部材12との間には、ホロー131に充填された止水材7と外係合突部128および中間係合突部129に装着された気密材6とによって止水構造135が構成されている。
パネル対向片部124および押縁127には、バックアップ材8およびシール材9が設けられている。パネル対向片部124側のバックアップ材8およびシール材9はパネル5の室内面を受けており、押縁127側のバックアップ材8およびシール材9はパネル5の室外面を受けている。
第二パネル保持部材13は、第一パネル保持部材12と同様に形成されており、第二係合片部112に係合している。第二パネル保持部材13と方立部材11との間にもホロー131,132が形成され、ホロー131には止水材7が充填される。この止水材7と、第二パネル保持部材13の外係合突部128および中間係合突部129に装着された気密材6とによって止水構造135が構成されている。
出隅方立10Bは、図3に示すように、第二パネル保持部材13を除いて出隅方立10Aと同様に構成され、左右逆向きに配置されている。出隅方立10Bは、方立部材11の第二係合片部112に係合する第二パネル保持部材14を有している。
第二パネル保持部材14は、開閉可能なパネル5を受ける受け部材160を有している。
受け部材160は、見込み片部162と、見込み片部162に連続する内見付け片部163とを有している。内見付け片部163には、開閉可能なパネル5の縦框に当接する気密材163Aが装着されている。
見込み片部162には、外係合突部168と、中間係合突部169と、内係合突部170とが形成されている。外係合突部168、中間係合突部169および内係合突部170は、見込み片部162から方立部材11の第二係合片部112側に突出して形成されている。
外係合突部168は係合溝形成部115に係合しており、中間係合突部169は中間係合溝形成部117に係合しており、内係合突部170は係合突部116に係合している。
外係合突部168および中間係合突部169には、係合溝形成部115および中間係合溝形成部117に当接する気密材6が装着されている。
第二係合片部112と第二パネル保持部材14の見込み片部162との間には、二つのホロー151,152が形成される。ホロー151は、第二パネル保持部材14の見込み方向において外係合突部168および係合溝形成部115と中間係合溝形成部117および中間係合突部169との間に位置し、ホロー152は、ホロー151に対して風除室2側であって第二パネル保持部材14の見込み方向において中間係合溝形成部117および中間係合突部169と係合突部116および内係合突部170との間に位置する。
ホロー151には止水材7が充填されている。このように、方立部材11と第二パネル保持部材14との間には、ホロー151に充填された止水材7と外係合突部168および中間係合突部169に装着された気密材6とによって止水構造135が構成されている。
入隅方立20Aは、図4に示すように、方立部材21と、第一パネル保持部材22と、第二パネル保持部材23とを備えている。方立部材21、第一パネル保持部材22および第二パネル保持部材23は、アルミ製の押出形材によって形成されている。
方立部材21は、第一係合片部211、第二係合片部212、内片部213,214を有して角筒状に形成されている。第一係合片部211には、当該第一係合片部211に直交する方向に沿った第二係合片部212が連続している。第二係合片部212には、当該第二係合片部212に直交する方向に沿った内片部213が連続している。内片部213には、当該内片部213に直交する方向に沿った内片部214が連続している。内片部214には、当該内片部214に直交する方向に沿った第一係合片部211が連続している。内片部213,214によって、第一係合片部211および第二係合片部212に連続した一つの内片部が構成されている。
第一係合片部211には、その一方の端部に配置された係合溝形成部215と、係合溝形成部215よりも室内側の他方の端部に配置された係合突部216と、係合溝形成部215および係合突部216間に配置された中間係合溝形成部217とが形成されている。係合溝形成部215、係合突部216および中間係合溝形成部217は、第一係合片部211から第一パネル保持部材22側に突出して形成されている。
第二係合片部212には、第一係合片部211と同様に、係合溝形成部215、係合突部216および中間係合溝形成部217が形成されている。第二係合片部212の係合溝形成部215、係合突部216および中間係合溝形成部217は、第二係合片部212から第二パネル保持部材23側に突出して形成されている。
第一パネル保持部材22および第二パネル保持部材23は、出隅方立10Aの第一パネル保持部材12および第二パネル保持部材13とそれぞれ同様に構成されているので、図に同符号を適宜付す。なお、第一パネル保持部材22および第二パネル保持部材23の外見付け片部121は風除室2側に配置される。また、ホロー131には止水材7は充填されていなくてもよく、第一パネル保持部材22および第二パネル保持部材23に気密材6が装着されていなくてもよい。
入隅方立20Bは、第二パネル保持部材23を除いて入隅方立20Aと同様に構成され、左右逆向きに配置されている。入隅方立20Bは、方立部材21の第二係合片部212に係合する第二パネル保持部材として前述した第二パネル保持部材14を有して構成されている。このため、入隅方立20Bの第二パネル保持部材14に保持されるパネル5は開閉可能である。
三方コーナー方立30Aは、図5に示すように、方立部材31と、第一パネル保持部材32と、第二パネル保持部材33と、アタッチメント35とを備えている。方立部材31、第一パネル保持部材32、第二パネル保持部材33およびアタッチメント35は、アルミ製の押出形材によって形成されている。
方立部材31は、方立部材21と同様に形成されており、第一パネル保持部材32は、第一パネル保持部材22と同様に形成されており、第二パネル保持部材33は、第二パネル保持部材23と同様に形成されている。このため、方立部材31、第一パネル保持部材32および第二パネル保持部材33によって入隅方立が、入隅方立20Aと同様に構成され、左右逆向きに配置されている。方立部材31、第一パネル保持部材32および第二パネル保持部材33の各構成には、方立部材21、第一パネル保持部材22および第二パネル保持部材23の各構成と同符号を図に適宜付す。なお、三方コーナー方立30Aの室外側部分の形状、各寸法は、入隅方立20Aの室外側部分の形状、各寸法と同様の形状、各寸法とされる。
アタッチメント35は、方立部材31の内片部213に取り付けられる係合部材36と、係合部材36に係合する第三パネル保持部を有する第三パネル保持部材37とを備えている。
係合部材36は、見込み片部361と、その一方の端部に配置された係合溝形成部365と、係合溝形成部365よりも風除室2側の他方の端部に配置された係合突部366と、係合溝形成部365および係合突部366間に配置された中間係合溝形成部367とが形成されている。係合溝形成部365、係合突部366および中間係合溝形成部367は、見込み片部361から第三パネル保持部材37側に突出して形成されている。
見込み片部361は、ビス368によって方立部材31の内片部213に取り付けられている。
第三パネル保持部材37は、第一パネル保持部材32および第二パネル保持部材33と同様に形成されているので、これらと同符号を図に適宜付す。
第三パネル保持部材37の外係合突部128は係合溝形成部365に係合しており、中間係合突部129は中間係合溝形成部367に係合しており、内係合突部130は係合突部366に係合している。このように第三パネル保持部材37は係合部材36に係合する。
係合部材36の見込み片部361と第三パネル保持部材37の見込み片部122との間には、二つのホロー371,372が形成される。ホロー371は、第三パネル保持部材37の見込み方向において外係合突部128および係合溝形成部365と中間係合溝形成部367との間に位置し、ホロー372は、ホロー371に対して風除室2側であって第三パネル保持部材37の見込み方向において中間係合溝形成部367および中間係合突部129と係合突部366および内係合突部130との間に位置する。
第三パネル保持部材37によって保持されるパネル5(第三パネル)は、第一パネル保持部材32に保持されるパネル5(第一パネル)に対して平行に配置されており、第二パネル保持部材33に保持されるパネル5(第二パネル)に対して直交する方向に沿って配置されている。
ここで、アタッチメント35は室内側において風除室2の一部を形成するものであり、室外側から雨水等の浸入を抑制する止水構造は必要とされない。このため、第三パネル保持部材37の外係合突部128および中間係合突部129には気密材6は装着されず、ホロー371,372のいずれにも止水材7は充填されない。
なお、三方コーナー方立30Bは、三方コーナー方立30Aと同様に形成されており、左右逆向きに配置されている。
[第1実施形態の効果]
(1)第1実施形態によれば、三方コーナー方立30は、互いに交差する方向に沿って位置する第一係合片部211および第二係合片部212と第一係合片部211および第二係合片部212に連続する内片部213,214とを有する方立部材31と、第一係合片部211に係合する第一パネル保持部材32と、第二係合片部212に係合する第二パネル保持部材33とを備え、第一係合片部211および第一パネル保持部材32間と第二係合片部212および第二パネル保持部材33間とには止水構造135が構成され、内片部213は、第三パネル保持部材37を有するアタッチメント35が取り付けられることを特徴とする。
上記構成によれば、方立部材31の第一係合片部211に第一パネル保持部材32を係合し、かつ方立部材31の第二係合片部212に第二パネル保持部材33を係合することで、入隅方立を構成できる。そして、第一係合片部211および第一パネル保持部材32間と第二係合片部212および第二パネル保持部材33間に止水構造135を構成することで、室外側と室内側とを隔てる止水ライン3を形成できる。
さらに、方立部材31の内片部213にアタッチメント35を取り付けることで、前述した入隅方立を利用して三方コーナー方立30を構成できる。
加えて、止水ライン3を形成することで、止水ライン3よりも室内側に止水構造を構成する必要がなくなる。これにより、方立部材31の内片部213,214やアタッチメント35に止水構造を構成する必要がなく、止水部分を削減できる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)第一係合片部211および第一パネル保持部材32間と第二係合片部212および第二パネル保持部材33間とにはホロー131がそれぞれ形成され、これらのホロー131には、止水構造135を構成する止水材7がそれぞれ充填される。
このため、第一係合片部211および第一パネル保持部材32間に形成されるホロー131と第二係合片部212および第二パネル保持部材33間に形成されるホロー131とを利用して止水構造135を簡単に構成できる。
(3)アタッチメント35は、内片部213に取り付けられる係合部材36と、第三パネル保持部材37とを備え、第三パネル保持部材37は、係合部材36に係合する。
このため、第三パネル保持部材37と係合部材36とが係合する構造とすることで、第三パネル保持部材37の係合部分を第一パネル保持部材32や第二パネル保持部材33の係合部分と同様に形成でき、互換性を向上でき、形材点数を削減できる。
[第2実施形態の構成]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図6に示す建具1Aは、建物内外を仕切るスクリーンフロントであって出入口における風除室2を構成するものである。建具1Aは、複数のパネル5と、複数のパネル5間に入隅方立20(20A,20B)および三方コーナー方立40(40A,40B)とを備えて構成されている。入隅方立20A,20Bおよびこれらに保持されるパネル5は、建具1と同様に配置されている。
三方コーナー方立40Aは、図7に示すように、第一パネル保持部材42と、第一パネル保持部材42に対して左右方向に対向して係合する第二パネル保持部材43と、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43に取り付けられるアタッチメント45とを備えている。
第一パネル保持部材42は、三方コーナー方立30の第一パネル保持部材32と同様に形成されているので、図に同符号を適宜付す。
第二パネル保持部材43は、外係合突部128、中間係合突部129および内係合突部130を除いて第一パネル保持部材42と同様に形成され、左右逆向きに配置されている。
第二パネル保持部材43の見込み片部122には、室外側に配置された係合溝形成部415と、室内側に配置された係合突部416と、係合溝形成部415および係合突部416間に配置された中間係合溝形成部417とが形成されている。係合溝形成部415、係合突部416および中間係合溝形成部417は、方立部材31の係合溝形成部215、係合突部216および中間係合溝形成部217と同様に形成されている。
第一パネル保持部材42の外係合突部128は第二パネル保持部材43の係合溝形成部415に係合しており、第一パネル保持部材42の中間係合突部129は第二パネル保持部材43の中間係合溝形成部417に係合しており、第一パネル保持部材42の内係合突部130は第二パネル保持部材43の係合突部416に係合している。このように第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43は、互いの見込み片部122が左右方向に対向した状態で係合し、左右方向に平行に配置される二つのパネル5(第一パネル、第二パネル)を保持する直線方立を構成している。
外係合突部128および中間係合突部129には、係合溝形成部415および中間係合溝形成部417に当接する気密材6が装着されている。
第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43の見込み片部122間には、二つのホロー431,432が形成される。ホロー431は、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43の見込み方向において外係合突部128および係合溝形成部415と中間係合溝形成部417との間に位置し、ホロー432は、ホロー431に対して室内側であって第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43の見込み方向において中間係合溝形成部417および中間係合突部129と係合突部416および内係合突部130との間に位置する。ホロー431には止水材7が充填されている。
このように、第一パネル保持部材42と第二パネル保持部材43との間には、ホロー431に充填された止水材7と外係合突部128および中間係合突部129に装着された気密材6とによって止水構造435が構成されている。
アタッチメント45は、三方コーナー方立30のアタッチメント35と同様に構成されているので、図に同符号を適宜付す。アタッチメント45の係合部材36における見込み片部361は、第一パネル保持部材42の内見付け片部123(内片部)から第二パネル保持部材43の内見付け片部123(内片部)までわたって配置され、双方の内見付け片部123にビス368によって取り付けられている。
三方コーナー方立40Bは、第一パネル保持部材42を除いて三方コーナー方立40Aと同様に形成されている。三方コーナー方立40Bは、第一パネル保持部材42の代わりに、出隅方立10Bの第二パネル保持部材14と同様に形成されたパネル保持部材を左右逆向きに配置して構成されている(図示省略)。
前述した三方コーナー方立40は、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43同士が係合し、方立部材31に相当する構成を備えていない点で、三方コーナー方立30と異なる構成となっている。
以上の建具1Aでは、三方コーナー方立40A,40B間における二つのパネル5のうち図6の右側に示すパネル5が開閉可能に配置されており、また、入隅方立20A,20B間における二つのパネル5のうち図6の右側に示すパネルが開閉可能に配置されている。
[第2実施形態の効果]
(1)第2実施形態によれば、三方コーナー方立40は、第一パネル保持部材42と、第一パネル保持部材42に対して左右方向に対向して係合する第二パネル保持部材43とを備え、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43間には止水構造435が構成され、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43の内見付け片部123(内片部)に第三パネル保持部材37を有するアタッチメント45が取り付けられることを特徴とする。
上記構成によれば、互いに係合する第一パネル保持部材42と第二パネル保持部材43とによって直線方立を構成できる。そして、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43間に止水構造435を構成することで、室外側と室内側とを隔てる止水ライン3を形成できる。
さらに、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43の内見付け片部123(内片部)にアタッチメント45を取り付けることで、直線方立を利用して三方コーナー方立40を構成できる。
加えて、前述した止水ライン3を形成することで、止水ライン3よりも室内側に止水構造を構成する必要がなくなる。これにより、内見付け片部123やアタッチメント45に止水構造を構成する必要がなく、止水部分を削減できる。
(2)第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43間にはホロー431が形成され、ホロー431には、止水構造435を構成する止水材7が充填される。
このため、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43間のホロー431を利用して止水構造435を簡単に構成できる。
(3)アタッチメント45は、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43の双方の内見付け片部123(内片部)にわたって取り付けられる。
このため、第一パネル保持部材42と第二パネル保持部材43との間の部分を室内側からアタッチメント45によって目隠しできる。
(4)アタッチメント45は、内見付け片部123に取り付けられる係合部材36と、第三パネル保持部としての第三パネル保持部材37とを備え、第三パネル保持部材37は、係合部材36に係合する。
このため、第三パネル保持部材37と係合部材36とが係合する構造とすることで、第三パネル保持部材37の係合部分を第一パネル保持部材42や第二パネル保持部材43の係合部分と同様に形成でき、互換性を向上でき、形材点数を削減できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、第1実施形態では、一つのアタッチメント35を方立部材31の内片部213に取り付けて三方コーナー方立30を構成したが、これに限られず、二つ以上のアタッチメント35を方立部材31の内片部213,214に取り付けてもよい。例えば図8に示す第1変形例のように、三方コーナー方立30を構成する方立部材31の内片部214にアタッチメント35Aを取り付けて四方コーナーアタッチメント50を構成してもよい。アタッチメント35Aはアタッチメント35と同様に形成されているので同符号を適宜付す。アタッチメント35Aによって保持されるパネル5は、第二パネル保持部材33に保持されるパネル5と平行に沿っているとともに、第一パネル保持部材32およびアタッチメント35によって保持されるパネル5と直交する方向に沿って配置される。
また、内片部213に取り付けられるアタッチメント35の構成を省略し、内片部214に取り付けられるアタッチメント35Aを備えて三方コーナー方立を構成してもよい。
第1実施形態では、図1に示すように、出隅方立10A,10B間と入隅方立20A,20B間とにパネル5をそれぞれ設置しているが、これに限らない。例えば図9に示す第2変形例のように、出隅方立10A,10B間に自動ドア60Aが設置され、かつ、入隅方立20A,20B間に自動ドア60Bが設置されてもよい。
自動ドア60A,60Bは、ドア枠61と、ドア枠61内の左右半分の領域に固定された固定パネル62と、固定パネル62に沿って左右方向にスライド開閉可能に配置された可動パネル63と、可動パネル63を吊り下げ支持したエンジンユニット(図示省略)とを備えている。エンジンユニットは、可動パネル63よりも上方に配置されている。
自動ドア60Aでは、可動パネル63が固定パネル62よりも風除室2側に配置されているので、エンジンユニットも固定パネル62よりも風除室2側に配置されることとなる。このため、エンジンユニットが室外側に露出せずにシンプルな外観意匠を構成できる。
自動ドア60Bでは、可動パネル63が固定パネル62よりも風除室2側に配置されているので、エンジンユニットも固定パネル62よりも風除室2側に配置されることとなる。このため、エンジンユニットが室内側に露出せずにシンプルな内観意匠を構成できる。
なお、図9に示す第2変形例では、固定パネル62よりも風除室2側に配置されたエンジンユニットを備えた自動ドア60Bが用いられているが、これに限られず、例えば図10に示す後述する第3変形例のように、可動パネル63およびエンジンユニットが固定パネル62よりも室内側に配置された自動ドア60Cを用いてもよい。
図9に示す第2変形例では、三方コーナー方立30A,30Bの係合部材36は、アタッチメント35の見込み方向における第一向きで内片部213に取り付けられており、第二パネル保持部材33の内見付け片部123と、方立部材31の係合突部216と、係合部材36の係合溝形成部365と、第三パネル保持部材37の外見付け片部121と、押縁127とによって室内側における入隅コーナー面を構成している。このように構成された入隅コーナー面は、第二パネル保持部材33側と第三パネル保持部材37側とで内観意匠が異なっている。
このような構成に代えて、例えば図10,11に示す第3変形例のように、係合部材36を前記第一向きとは逆の第二向きで内片部213に取り付けてもよい。この場合には、第三パネル保持部材37の第一見付け片部(第三パネル保持部材37の外見付け片部121および押縁127によって構成される)は風除室2側に位置し、かつ第三パネル保持部材37の第二見付け片部(第三パネル保持部材37の内見付け片部123によって構成される)は、室内側に位置し、第二パネル保持部材33の第一見付け片部(第二パネル保持部材33の外見付け片部121および押縁127によって構成される)は室外側に位置し、かつ第二パネル保持部材33の第二見付け片部(第二パネル保持部材33の内見付け片部123によって構成される)は室内側に位置し、第二パネル保持部材33および第三パネル保持部材37の第二見付け片部同士が、第二係合片部212の係合突部216および係合部材36の係合突部366とともに室内側における入隅コーナー面を構成する。
このように構成された場合には、第二パネル保持部材33側と第三パネル保持部材37側とで内観意匠を揃えることができる。具体的には、図11に示すように、係合部材36の係合部分(係合溝形成部365、係合突部366、中間係合溝形成部367)は、第二係合片部212における係合部分(係合溝形成部215、係合突部216、中間係合溝形成部217)と断面形状が同じ形状に形成されているので、係合部材36の係合突部366が室内側に位置し、かつ係合溝形成部365が風除室2側に位置し、係合部材36に係合する第三パネル保持部材37の内見付け片部123は室内側に位置し、かつ外見付け片部121および押縁127は、風除室2側に位置することとなる。従って、三方コーナー方立30A(30B)は、第二パネル保持部材33の内見付け片部123と、方立部材31の係合突部216と、係合部材36の係合突部366と、第三パネル保持部材37の内見付け片部123とによって室内側におけるコーナー面を構成することとなる。これにより、押縁127が室内側に露出することがなくなり、第二パネル保持部材33側と第三パネル保持部材37側とで内観意匠を揃えることができる。なお、前述したように係合部材36を内片部213に取り付けた場合、入隅方立20A,20Bの方立部材21は、第一パネル保持部材22と係合可能な形状に適宜変更される。
さらに、図11に示すように、係合部材36は、第二係合片部212に対して、当該第二係合片部212および内片部213の交差角θを二等分する仮想直線を対称軸Aとして線対称となるように配置されて構成されてもよい。この場合には、第二パネル保持部材33側と第三パネル保持部材37側とで意匠をさらに揃えることができる。
また、図示しないが、係合部材36を内片部214に取り付ける場合には、第三パネル保持部材37の第一見付け片部(第三パネル保持部材37の外見付け片部121および押縁127によって構成される)は風除室2側に位置し、かつ第三パネル保持部材37の第二見付け片部(第三パネル保持部材37の内見付け片部123によって構成される)は、室外側に位置し、第一パネル保持部材32の第一見付け片部(第一パネル保持部材32の外見付け片部121および押縁127によって構成される)は室外側であって第二パネル保持部材33側に位置し、かつ第一パネル保持部材32の第二見付け片部(第一パネル保持部材32の内見付け片部123によって構成される)が室外側であって第三パネル保持部材37側に位置し、第一パネル保持部材32および第三パネル保持部材37の第二見付け片部同士が、第二係合片部212の係合突部216および係合部材36の係合突部366とともに室内側における入隅コーナー面を構成してもよい。
さらに、係合部材36は、第一係合片部211に対して、当該第一係合片部211および内片部214の交差角θを二等分する仮想直線を対称軸Aとして線対称となるように配置されてもよい。この場合には、図10,11に示す第3変形例と概略同様の作用効果を発揮でき、コーナー面を形成する第一パネル保持部材32側と第三パネル保持部材37とで意匠を揃えることができる。
第2実施形態では、アタッチメント45の係合部材36は、図7に示すように左右方向における第一向きで内見付け片部123に取り付けられているが、例えば図12に示す第4変形例のように、係合部材36は、図7に示す第一向きとは逆の第二向きで内見付け片部123に取り付けられていてもよい。このように係合部材36の取付け向きを第一向きと第二向きとで選択することで、係合部材36に取り付けられる第三パネル保持部材37の左右方向における向きを設定できる。このため、第一パネル保持部材42もしくは第二パネル保持部材43側と第三パネル保持部材37側との意匠を揃えることができ、また、異なる意匠とすることもできる。
第2実施形態では、アタッチメント45は、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43の双方の内片部である内見付け片部123にわたって取り付けられるが、これに限られず、第一パネル保持部材42および第二パネル保持部材43のうちのいずれか一方の内見付け片部123に取り付けられていてもよい。
前記実施形態では、アタッチメント35,45は、係合部材36と第三パネル保持部材37とが互いに係合可能に別体として形成されているが、これに限られず、係合部材36と第三パネル保持部材37とが一体に形成されていてもよい。
前記実施形態では、スクリーンフロントとして構成される建具1,1Aに三方コーナー方立30(30A,30B),40(40A,40B)が備えられているが、このほか、カーテンウォールとして構成される建具に三方コーナー方立30(30A,30B),40(40A,40B)が備えられていてもよい。
1,1A…建具、10(10A,10B)…出隅方立、11,21,31…方立部材、111,211…第一係合片部、112,212…第二係合片部、113,114…外片部、115,215,365,415…係合溝形成部、116,216,366,416…係合突部、117,217,367,417…中間係合溝形成部、12,22,32,42…第一パネル保持部材、121…外見付け片部、122,162,361…見込み片部、123,163…内見付け片部、124…パネル対向片部、125…連続片部、126…突部、127…押縁、128,168…外係合突部、129,169…中間係合突部、13,14,23,33,43…第二パネル保持部材、130,170…内係合突部、131,132,151,152…ホロー、135,435…止水構造、160…受け部材、2…風除室、20(20A,20B)…入隅方立、213,214…内片部、3…止水ライン、30(30A,30B),40(40A,40B)…三方コーナー方立、35,35A,45…アタッチメント、36…係合部材、368…ビス、37…第三パネル保持部材、371,372,431,432…ホロー、5…パネル、50…四方コーナーアタッチメント、6…気密材、60A〜60C…自動ドア、61…ドア枠、62…固定パネル、63…可動パネル、7…止水材、9…シール材、8…バックアップ材、A…対称軸、θ…交差角。

Claims (10)

  1. 互いに交差する方向に沿って位置する第一係合片部および第二係合片部と前記第一係合片部および前記第二係合片部に連続する内片部とを有する方立部材と、前記第一係合片部に係合する第一パネル保持部材と、前記第二係合片部に係合する第二パネル保持部材とを備え、
    前記第一係合片部および前記第一パネル保持部材間と前記第二係合片部および前記第二パネル保持部材間とには止水構造が構成され、
    前記内片部には、第三パネル保持部を有する少なくとも一つのアタッチメントが取り付けられる
    ことを特徴とするコーナー方立。
  2. 請求項1に記載のコーナー方立において、
    前記第一係合片部および前記第一パネル保持部材間と前記第二係合片部および前記第二パネル保持部材間とにはホローがそれぞれ形成され、
    前記ホローには、前記止水構造を構成する止水材がそれぞれ充填される
    ことを特徴とするコーナー方立。
  3. 第一パネル保持部材と、前記第一パネル保持部材に対して左右方向に対向して係合する第二パネル保持部材とを備え、
    前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材間には止水構造が構成され、
    前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材のうちの少なくとも一方の内片部には、第三パネル保持部を有するアタッチメントが取り付けられる
    ことを特徴とするコーナー方立。
  4. 請求項3に記載のコーナー方立において、
    前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材間にはホローが形成され、
    前記ホローには、前記止水構造を構成する止水材が充填される
    ことを特徴とするコーナー方立。
  5. 請求項3または請求項4に記載のコーナー方立において、
    前記アタッチメントは、前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材の双方の内片部にわたって取り付けられる
    ことを特徴とするコーナー方立。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコーナー方立において、
    前記アタッチメントは、前記内片部に取り付けられる係合部材と、前記第三パネル保持部を有する第三パネル保持部材とを備え、
    前記第三パネル保持部材は、前記係合部材に係合する
    ことを特徴とするコーナー方立。
  7. 互いに交差する方向に沿って位置する第一係合片部および第二係合片部と前記第一係合片部および前記第二係合片部に連続する内片部とを有する方立部材と、前記第一係合片部に係合する第一パネル保持部材と、前記第二係合片部に係合する第二パネル保持部材とを備え、
    前記第一係合片部および前記第一パネル保持部材間と前記第二係合片部および前記第二パネル保持部材間とには止水構造が構成され、
    前記内片部には、少なくとも一つのアタッチメントが取り付けられ、
    前記アタッチメントは、当該アタッチメントの見込み方向における第一向き、および前記第一向きとは逆の第二向きのうちの一方の向きで前記内片部に取り付けられる係合部材と、前記係合部材に係合する第三パネル保持部材とを備える
    ことを特徴とするコーナー方立。
  8. 請求項7に記載のコーナー方立において、
    前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材のうちの一方のパネル保持部材と前記第三パネル保持部材とは、パネルの一方の面側に位置する第一見付け片部と、前記パネルの他方の面側に位置する第二見付け片部とをそれぞれ有し、
    前記係合部材は、前記一方の係合片部の係合部分と断面形状が同じ係合部分を有し、
    前記第一見付け片部同士または前記第二見付け片部同士は、前記第一係合片部および前記第二係合片部のうち前記一方のパネル保持部材が係合する一方の係合片部と、前記係合部材とともに入隅コーナー面を構成している
    ことを特徴とするコーナー方立。
  9. 請求項8に記載のコーナー方立において、
    前記係合部材は、前記一方の係合片部に対して、当該一方の係合片部および前記内片部の交差角を二等分する仮想直線を対称軸として線対称となるように配置されている
    ことを特徴とするコーナー方立。
  10. 第一パネル保持部材と、前記第一パネル保持部材に対して左右方向に対向して係合する第二パネル保持部材とを備え、
    前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材間には止水構造が構成され、
    前記第一パネル保持部材および前記第二パネル保持部材のうちの少なくとも一方の内片部には、アタッチメントが取り付けられ、
    前記アタッチメントは、前記左右方向における第一向き、および前記第一向きとは逆の第二向きのうちの一方の向きで前記内片部に取り付けられる係合部材と、前記係合部材に係合する第三パネル保持部材とを備える
    ことを特徴とするコーナー方立。
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