JP2014020153A - 開口部装置 - Google Patents

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【課題】嵌め殺し窓や内開き窓と外開き窓とで枠体の部品を共用化しつつ意匠性も高くすることのできる開口部装置を提供する。
【解決手段】上下の横枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体50内に障子51を収納してなり、枠体50は外枠50aの内周面に内枠50bを一体化してなり、外枠50aは上下の横外枠60,61と左右の縦外枠62,62からなり、横外枠と縦外枠は一方の端面が他方の側面に突き当てられて固定され、内枠50bは上下の横内枠65,66と左右の縦内枠67,67からなり、上下の横内枠と左右の縦内枠はそれぞれ両端面が傾斜面状で互いに突き当てられて固定される。
【選択図】図15

Description

本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に障子を納めてなる開口部装置に関し、特に内開きの窓の枠体を外開きの窓の枠体として利用した開口部装置に関する。
建物開口部に設けられる開口部装置は、枠体内に障子を納めて構成される。障子は、框体内にガラス板などのパネル体を納めて構成される。このような開口部装置としては、例えば内外障子を引き違い状に納めた引き違い窓サッシや、障子が室内側に向かって開く内開き窓サッシ、障子が室外側に向かって開く外開き窓サッシなどがある。また、開口部装置として、枠体内にパネル体を直接納めた嵌め殺し窓も知られている。
枠体または框体がパネル体を保持する構造として、押縁構造が知られている。押縁構造は、枠体または框体の室内側面または室外側面の一方に起立面を形成し、他方に押縁部材を嵌合自在としておき、パネル体を起立面と押縁部材とで挟持する構成となっている。押縁構造には、押縁部材が室内側に設けられる押縁構造と、押縁部材が室外側に設けられる押縁構造とがある。このうち押縁部材が室内側に設けられる押縁構造を有した開口部装置としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2000−54742号公報
複数種類の開口部装置において、部品をできるだけ共用化することにより、コストダウンを図ることができる。枠体を構成する枠材を共用化しようとした場合、障子が開く方向と押縁構造における起立面の形成される側との関係で、そのままでは共用化できないことがある。具体的には、押縁部材が室内側に設けられる押縁構造を枠体が採用している場合、障子が室外側に向かって開く外開き窓サッシにその枠体を用いようとしても、障子が開く側に枠体の起立面が存在するため、そのままではその枠体を用いることができない。
そこで、枠体の基本構造を外開きの障子に対応したもの、すなわち、内周面の室内側に起立面を有したものとし、嵌め殺し窓として用いる場合には、枠体の内周面にアタッチメントを取付け、アタッチメントの内周面は枠体の起立面より内周寄りとなるようにすると共に、アタッチメントの内周面室外側に起立面を設けて、押縁部材が室内側に設けられる押縁構造を実現できるようにしたものが知られている。
しかし、このように構成すると、嵌め殺し窓の場合にアタッチメントを用意する必要があって、嵌め殺し窓のコストが大きくなる。特に、複数の開口部装置を左右及び上下に並べて配置する連段窓においては、一般的に開き窓より嵌め殺し窓の数の方が多いから、嵌め殺し窓のコストが大きいと全体のコストが大きくなる。また、外開きの障子に対応した枠体にアタッチメントを取付ける構造では、気密性及び水密性を確保するための構造が複雑となっており、この点からも高コスト化を招いていた。
また、嵌め殺し窓に用いる押縁部材が室内側に設けられる押縁構造の枠体に対し、内周面室内側に起立面を有したアタッチメントを取付けて、外開きの障子を納めることができるように構成したものも知られているが、従来のかかる開口部装置は、枠体やアタッチメントを構成する部材の端部を傾斜面状とし、連結する部材の端部を突き合わせて連結すると共に、部材間の気密性及び水密性を確保するために、コーキング材など湿式のシール材を連結部分に塗布するものであった。しかし、湿式のシール材を用いると、経年劣化により止水性が低下する。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、嵌め殺し窓や内開き窓と外開き窓とで枠体の部品を共用化しつつ長期的に安定した止水性を確保することのできる開口部装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る開口部装置は、上下の横枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体内に障子を収納してなる開口部装置において、
前記枠体は外枠の内周面に内枠を一体化してなり、前記外枠は上下の横外枠と左右の縦外枠からなり、前記横外枠と縦外枠は一方の端面が他方の側面に突き当てられて固定され、前記内枠は上下の横内枠と左右の縦内枠からなり、前記上下の横内枠と左右の縦内枠はそれぞれ両端面が傾斜面状で互いに突き当てられて固定されることを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、外枠は内開きの窓または嵌め殺し窓に用いるものと共通化しつつ、容易に形成できる内窓を設けることで外開きの窓に適用できる枠体を形成することができる。
また、請求項2の発明に係る開口部装置は、前記外枠と内枠は、いずれも連結される枠材間に乾式のシール材を介在させてなることを特徴として構成されている。
請求項2に係る発明によれば、枠体を構成する枠材間に湿式のシール材を設けることなく気密性及び水密性を確保できるので、意匠性を良好にすることができる。
さらに、請求項3の発明に係る開口部装置は、前記内枠は前記外枠の内周面と対向する外周面から突出する脚部を備え、該脚部は前記外枠の内周面に対して係止されることを特徴として構成されている。
請求項3に係る発明によれば、内枠を脚部による係止で外枠に固定するので、内枠に外部から力が加わっても外枠から外れることを防止することができる。
さらにまた、請求項4の発明に係る開口部装置は、前記外枠は内周面の室外側に室外起立面を有し、前記内枠は内周面の室内側に室内起立面を有し、該室内起立面は前記室外起立面より内周側まで伸びることを特徴として構成されている。
請求項4に係る発明によれば、内枠によって外開きの障子が外枠に干渉しないようにすることができる。
そして、請求項5の発明に係る開口部装置は、前記内枠の室外側面には枠気密部材が設けられ、該枠気密部材は前記外枠の室外起立面に対し当接することを特徴として構成されている。
請求項5に係る発明によれば、内枠と外枠の間の気密性を確保することができる。
そして、請求項6の発明に係る開口部装置は、前記内枠は前記枠気密部材の基端部を支持するリブを備えることを特徴として構成されている。
請求項6に係る発明によれば、枠気密部材に外部から力が加わった場合に、枠気密部材の外枠に対する当接状態を維持するように支持することができる。
そして、請求項7の発明に係る開口部装置は、前記外枠には室外側と連通する排水口が形成され、前記枠気密部材は前記排水口と対向する遮断部を有することを特徴として構成されている。
請求項7に係る発明によれば、排水口から水が逆流した場合に、遮断部により確実に水を遮断し、室内側に水が浸入しないようにすることができる。
本発明に係る開口部装置によれば、嵌め殺し窓や内開き窓と外開き窓とで枠体の部品を共用化しつつ意匠性も高くすることができる。
第1の実施形態における開口部装置の正面図である。 第1の実施形態における開口部装置の縦断面図である。 第1の実施形態における開口部装置の横断面図である。 図2のうち下枠及び下框付近の拡大図である。 枠体の枠組み工程を表した概要正面図である。 框体の框組み工程を表した概要正面図である。 シール材の正面図である。 下框に突き合わせたシール材の正面図である。 別の形態の当接部付近の拡大断面図である。 コーナーブロックの側面図である。 シール材を取付けたコーナーブロックの断面図である。 コーナーブロックによる下框と縦框の連結部分における連結前状態の斜視図である。 第2の実施形態における開口部装置の縦断面図である。 第2の実施形態における開口部装置の横断面図である。 枠体の正面図である。 図13のうち下外枠と下内枠及び下框付近の拡大図である。 枠体の枠組み工程について表した正面図である。 図17と異なる枠体の枠組み工程を表した正面図である。 第3の実施形態における開口部装置の正面図である。 図19のA−A断面図である。 図19のB−B断面図である。 図19のC−C断面図である。 図19のD−D断面図である。 下枠と縦中間枠との連結部分における拡大断面図である。 固定金具の側面図である。 固定金具の取付工程を表した平面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、第1の実施形態における開口部装置の正面図を示している。第1の実施形態の開口部装置は、建物開口部に取付けられる枠体1内に障子2を開閉自在に納めたものである。図1は開口部装置を室内側から見た図であり、この開口部装置は、障子2の一方の縦辺側を軸として室内側に向かって開く動作と、障子2の下辺側を軸として室内側に傾倒させる動作の両方が可能なドレーキップ窓サッシとして構成されている。
障子2は、框体3内にパネル体4を納めて構成されている。障子2にはハンドル6が設けられており、ハンドル6を所定角度、例えば90度回動させることで、障子2を内倒し状に開くことができ、ハンドル6をさらに大きい角度、例えば180度回動させることで、障子2のハンドル6と反対側の縦辺側を軸として室内側に開くことができる。
図2には第1の実施形態における開口部装置の縦断面図を、図3には第1の実施形態における開口部装置の横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、開口部装置の枠体1は、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12,12を方形状に枠組みしている。また、障子2は、上框20と下框21及び左右の縦框22,22を方形状に框組みしてなる框体3内にガラス板などからなるパネル体4を納めている。
障子2は、前述した2つの開閉を可能とするため、上下辺と左右辺の両方で回動支持部材5により枠体1に支持されている。ハンドル6の回動に伴い、上下辺の回動支持部材5または左右辺の回動支持部材5のいずれか一方の支持状態が解除され、支持状態を維持している回動支持部材5によって障子2を内開き状に開くことができる。
枠体1を構成する上枠10は、金属製の室内上枠10aと室外上枠10bとを、断熱性を有する材料からなる枠ブリッジ材13で連結して形成されている。同様に枠体1を構成する下枠11は、金属製の室内下枠11aと室外下枠11bとを、枠ブリッジ材13で連結して形成され、枠体1を構成する縦枠12は、金属製の室内縦枠12aと室外縦枠12bとを、枠ブリッジ材13で連結して形成されている。
上枠10の室外端部には、内周面10cから内周側に向かって伸びる起立面10dが形成され、その先端部には当接気密材15が保持されていて、該当接気密材15が框体3の室外側面に当接している。下枠11の室外端部にも起立面11dが形成されて先端部に当接気密材15が保持され、さらに縦枠12の室外端部にも起立面12dが形成されて先端部に当接気密材15が保持され、各当接気密材15が框体3の室外側面に当接している。当接気密材15は四周に渡って設けられており、枠体1と障子2の間を四周に渡って連続的に気密する。
上枠10の内周面10cには、断熱部材14が長手方向に沿って設けられている。断熱部材14は、枠ブリッジ材13に跨がるように配置されており、上枠10の内周面10cと上框20の外周面20dとの間の空間を室内外に遮断すると共に、先端部が上框20に対して当接しており、冷気を遮断して断熱性を高くする機能を有する。下枠11の内周面11cと縦枠12の内周面12cにも、それぞれ断熱部材14が設けられている。特に下枠11においては断熱部材14が排水経路の一部を構成する。その詳細は後述する。
框体3を構成する上框20は、金属製の室内上框20aと室外上框20bとを、断熱性を有する材料からなるブリッジ材23で連結して形成されている。同様に框体3を構成する下框21は、金属製の室内下框21aと室外下框21bとを、ブリッジ材23で連結して形成され、框体3を構成する縦框22は、金属製の室内縦框22aと室外縦框22bとを、ブリッジ材23で連結して形成されている。このように、枠体1と框体3について、それぞれ金属製の部材を枠ブリッジ材13またはブリッジ材23で連結して形成することにより、開口部装置の断熱性能を高くすることができる。
框体3を構成する各框材の両端部はそれぞれ45度の角度を有する傾斜面状とされており、上框20と縦框22、下框21と縦框22が、それぞれ突き当てられ、後述するコーナーブロックによって連結される。かかる連結構造においては、各框材の肉厚部分が互いに突き当てられる必要があるため、框体3を構成する上框20と下框21及び縦框22は、同じ断面形状を有している。
框体3は、パネル体4を押縁構造で固定している。押縁構造は、パネル体4の室内外面の一方が框体3により、他方が框体3に取付けられる押縁部材24により保持されるものであり、本実施形態では、パネル体4の室外側面は上框20と下框21及び縦框22の室外側面に挟持され、パネル体4の室内側面は押縁部材24により挟持される。
上框20の外周面20d室内端部には、外周側に向かって伸びる起立面20eが形成され、その先端部には当接気密材26が保持されていて、該当接気密材26が枠体1の室内側面に当接している。下框21の外周面21d室内端部にも起立面21eが形成され、その先端部には当接気密材26が保持され、縦框22の外周面22d室内端部にも起立面22eが形成され、その先端部には当接気密材26が保持される。このように、当接気密材26は四周に渡って設けられて、枠体1に対して室内側から当接し、気密性を高くしている。
下框21から下枠11にかけての排水構造につき詳細に説明する。図4には、図2のうち下枠11及び下框21付近の拡大図を示している。ここでは、下框21内に浸入した水を室外側に排水する排水経路につき説明する。下框21には、パネル体4を挟持している部分の内側に雨水や結露水が浸入することがある。下框21の内周面21c室内端部には、押縁部材24を係止させる係止部21fが形成されている。下框21内に浸入した水の水位がこの係止部21fを超えると、水が室内側に浸入することになるので、水が継続的に浸入したとしても係止部21fを超えない水位を維持できるような排水構造が必要となる。
下框21を構成する室内下框21aと室外下框21bは、内周面が同一面内にあり、ブリッジ材23を跨ぐようにセッティングブロック25が載置され、その上にパネル体4が載置されている。室内下框21aの室外側面には、ブリッジ材23の室内端部を保持する室内固着部21gが形成され、室外下框21bの室内側面には、ブリッジ材23の室外端部を保持する室外固着部21hが形成されている。ブリッジ材23は、室内固着部21gに保持される室内固定部23aと、室外固着部21hに保持される室外固定部23bと、これらの間に形成される凹状部23cとを有している。ブリッジ材23は、下框21の内外周方向に2つが並設配置されている。
2つのブリッジ材23は、いずれも凹状部23cが下方に向かって凹となるように配置される。すなわち、凹状部23cの底面は、框体3の外周寄りに配置されることとなる。ブリッジ材23は、長手方向に沿って同じ断面形状を有している。すなわち、凹状部23cはブリッジ材23の長手方向略全長に渡って溝状をなしている。凹状部23cには、長手方向に複数の排水孔(図示しない)が形成されており、下框21の内周面21cに浸入した水を下枠11の上面側に排水することができる。
ブリッジ材23に凹状部23cが形成され、凹状部23cの底面が框体3の外周寄りとなるように配置されることにより、ブリッジ材23の凹状部23cの底面と下框21の内周面21cとの間に十分な高さが確保される。これにより、下框21内に対する水の浸入が継続的であっても、ブリッジ材23の上に溜まる水の水位が下框21の内周面まで達しないようにすることができる。したがって、下框21に水が継続的に浸入したとしても、ブリッジ材23上の水の水位が係止部21fを超えない状態を維持することができる。
また、ブリッジ材23から下框21の内周面21cまでの高さが十分に確保されていない場合、ブリッジ材23上の水位が急速に上昇した際に、水面がセッティングブロック25に達することで水滴が飛散され、水が室内側に浸入することがあった。これについても、セッティングブロック25の下面は下框21の内周面21cの位置と同じであり、本実施形態では凹状部23cの底面からセッティングブロック25の下面までの高さが十分に確保されているので、室内側への水の浸入を確実に防止することができる。
ブリッジ材23を介して下框21から排水された水は、下枠11の上面側に滴下される。下枠11には、ブリッジ材23と対向する位置に断熱部材14が設けられている。断熱部材14は、下枠11に対して固定される基端部14aを有し、基端部14aの上方には、下框21の外周面21dに対して当接する当接部14bと、断熱部材14の上面を構成する排水路14cとをさらに有している。
断熱部材14の排水路14cは、室内側から室外側に向かう下方傾斜状となるように形成されていて、下框21のブリッジ材23と対向している。したがって、ブリッジ材23から滴下された水は、断熱部材14の排水路14c上で室外側へと導かれる。
下枠11には、室外側面より室内側寄りの奥まった位置に排水口11eが形成されている。排水口11eは、断熱部材14に形成された排水路14cの室外端部と隣接しており、排水路14cで室外側に導かれた水を室外側に排水する。
下枠11の室外側面には、排水口11eが形成された部分を室外側から隠す隠し面部11fが形成されている。排水口11eを下枠11の室外側面から奥まった位置に形成すると共に、下枠11の室外側面に隠し面部11fを形成したことにより、排水口11eを室外側から見えにくくして意匠性を高くすることができる。また、排水弁部品などを設けていないので、この点でも意匠性を良好にすることができる。
排水口11eは、隠し面部11fで室外側に直接露出しないように配置されているので、室外側から水が入り込みにくくなっているが、仮に水が排水口11eから下枠の室内側に浸入してきたとしても、断熱部材14によって空間が室内側と遮断されているので、室内側に水を浸入させることがないようにすることができる。
次に、枠体1の枠組みと框体3の框組みについて説明する。図5には、枠体1の枠組み工程を表した概要正面図を示している。図5(a)に示すように、枠体1を構成する上枠10と下枠11は、両端面がそれぞれ縦枠12の側面上下端部に突き当てられる。上枠10と下枠11の両端部と縦枠12の側面との間には、乾式の枠シール材30を介在させる。上枠10と下枠11を縦枠12の側面に突き当てたら、縦枠12のうち上枠10と下枠11が突き当てられる側と反対側からネジ止め固定し、図5(b)のように枠体1が枠組みされる。
図6には、框体3の框組み工程を表した概要正面図を示している。図6(a)に示すように、框体3を構成する上框20と下框21及び左右の縦框22,22は、いずれも両端面が45度の角度をなしており、連結される框材と互いに突き当てることで、互いに90度の角度をなすことができるように形成されている。框材の連結がなされる4つのコーナー部には、それぞれ略L字状をなすコーナーブロック32が設けられる。
コーナーブロック32は、連結される上框20と縦框22または下框21と縦框22の各端面から挿入される。框材に挿入されたコーナーブロック32は、框材からのカシメによって固定される。コーナーブロック32には、連結される框材の各端面に沿う乾式のシール材31が仮止めされており、このシール材31が連結される框材の各端面間に介在することで、框材間の気密性及び水密性確保を図っている。コーナーブロック32が各框材に固定されることで、框材は連結され図6(b)のように框体3が框組みされる。
図4に示すように、下框21を構成する室内下框21aには、方形状の中空部21iが形成されている。中空部21iは、下框21の室内側面を構成する室内側壁21jと、室内側壁21jと隣接して下框21の内周面21cを構成する上壁部21kと、室内側壁21jと隣接して下框21の外周面20dを構成する下壁部21mと、上壁部21k及び下壁部21mと隣接し室内固着部21gを有する室外壁部21nに囲まれている。この中空部21iに端部からコーナーブロック32が挿入される。なお、上框20や縦框22も下框21と断面同形状であって同様の中空部を有しており、コーナーブロック32が挿入される。中空部21iを形成する室内側壁21jには、上下中間位置に中空部21i内に向かって突出する突起状の当接部21pが形成されている。
框体3に用いられるシール材31についてさらに説明する。図7にはシール材31の正面図を示している。シール材31は、框体3の連結部分4箇所にそれぞれ設けられるが、前述のように框体3を構成する各框材は同じ断面形状を有しているから、4箇所とも同形状のシール材31が用いられる。図7に示すように、框材の中空部に対応する部分には、コーナーブロック32を挿通させるための孔部31aが形成されている。孔部31aの室内側は、細幅の室内側部31bとなっている。
図8には、下框21に突き合わせたシール材31の正面図を示している。この図に示すように、シール材31は框体3を構成する框材の断面形状に略沿う形状を有しており、連結される框材の肉厚部分で挟持されるようになっている。前述のように、下框21の中空部21iを形成する室内側壁21jは突起状の当接部21pを有しているので、コーナーブロック32の室内側面は当接部21pの先端面に当接して、コーナーブロック32の室内側面の位置が室内壁部21jよりも室外側位置に規制される。
このため、シール材31の室内側部31bを、室内側壁21jの肉厚と当接部21pの突出高さとを合わせた幅としても、シール材31がコーナーブロック32と干渉しないようにすることができて、気密性及び水密性を確保できる十分な幅を室内側部31bに確保することができる。これによって、シール材31による気密性及び水密性を十分に確保することができる。また、室内側部31bに幅を確保したことにより、シール材31が框材の端面に挟持された際に室内側にはみ出すことを防止し、意匠性を悪化させることがないようにすることができる。
ここでは下框21について当接部21pとシール材31との関係を示したが、前述のように上框20や縦框22も同じ断面形状を有するから、同様に当接部を有しており、上框20と縦框22を連結する部分のシール材31についても、室内側部31bの幅を十分に確保して同様の効果を得ることができる。
当接部21pの構成としては、図4に示したような形状及び配置には限られない。図9には、別の形態の当接部21p付近の拡大断面図を示している。図9(a)に示すように、当接部21pがある程度の幅を有するように形成してもよい。このように当接部21pが幅を有していると、室内側壁21jにおいて肉厚の大きい領域が形成されるので、下框21の室内側面に何らかの部品を取付ける場合などに、ネジ孔を形成する領域としても用いることができる。また、図9(b)に示すように、当接部21pを室内側壁21jに隣接した上壁部21kと下壁部21mに形成しても、同様にコーナーブロック32の室内側面を室内側壁21jより室外側位置に規制することができる。
コーナーブロック32による框材の連結についてさらに説明する。図10には、コーナーブロック32の側面図を示している。コーナーブロック32は、連結される一方の框の中空部に対して挿入される第1挿入部32aと、連結される他方の框の中空部に対して挿入される第2挿入部32bとが、略L字状をなすように形成されている。
コーナーブロック32の第1挿入部32aと第2挿入部32bにより形成される角部には、両面にそれぞれ切欠状の位置規制部32c,32cが形成されている。図11には、シール材31を取付けたコーナーブロック32の断面図を示している。この図に示すように、コーナーブロック32には、第1挿入部32aと第2挿入部32bに対し傾斜状となるようにシール材31を取付けることができる。シール材31の孔部31aは、図8に示すように上辺の縁部と下辺の縁部が、中空部21iの内側となっており、中空部21iよりも小さく形成されている。シール材31の孔部31aにコーナーブロック32を差し込むことで、孔部31aの上下辺縁部がそれぞれコーナーブロック32の角部において位置規制部32cに係止される。これにより、シール材31をコーナーブロック32に対し仮止め状態とすることができる。
框材の連結にあたっては、予めコーナーブロック32にシール材31を仮止めしておき、コーナーブロック32を連結される框材にそれぞれ挿入する。図12には、コーナーブロック32による下框21と縦框22の連結部分における連結前状態の斜視図を示している。この図に示すように、シール材31はコーナーブロック32に仮止めされて一体化されている。
下框21と縦框22は、それぞれ端面が45度の傾斜状に形成されている。コーナーブロック32に仮止めされたシール材31は、両面がそれぞれ下框21と縦框22の端面に対して対向しており、コーナーブロック32の第1挿入部32aと第2挿入部32bをそれぞれ下框21と縦框22に対して挿入することにより、シール材31は下框21の端面と縦框22の端面によって挟持される。
コーナーブロック32は、框材を連結するものであるから、框材の中空部に対してクリアランスがほとんど設定されていない。したがって、位置規制部32cによりコーナーブロック32に位置決めされているシール材31は、コーナーブロック32を框材に対し挿入することで、框材の端面に対して正確に位置決めされる。これにより、シール材31を框材の端面に対して位置決めする作業を不要とすることができ、框組みの作業性を向上させることができる。また、シール材31が正確に位置決めされるので、框材間からシール材31が室内側にはみ出して、意匠性を悪化させることを防止することもできる。
ここでは、下框21について中空部21iの構成につき説明し、また、下框21と縦框22の連結部分について、連結工程につき説明したが、他の框材も下框21と同じ断面形状を有しており、框体3に形成される4箇所のコーナー部分は、いずれも同様の構成でコーナーブロック32により連結されると共に、框材間にシール材31が介在する。また、コーナーブロック32に形成される位置規制部32cの形状及び位置は、本実施形態で説明したものには限られず、シール材31を正確に位置決めすると共に仮止めできるものであればよい。さらには、本実施形態で位置規制部32cはコーナーブロック32の両面にそれぞれ形成されているが、片側に形成されていてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図13には第2の実施形態における開口部装置の縦断面図を、図14には第2の実施形態における開口部装置の横断面図を、それぞれを示している。第2の実施形態の開口部装置は、枠体50内に障子51を開閉自在に納めて構成されている。障子51は、框体52内にパネル体53を納めてなり、ハンドル55を操作することにより、一方の縦辺を軸として室外側に向かって開くことができる。すなわち、本実施形態の開口部装置は、縦辷り出し窓として構成されている。
枠体50は、外枠50aの内周面に内枠50bを一体化して構成されている。このうち外枠50aは、第1の実施形態の枠体1と同形状である。第1の実施形態の枠体1は、室外側面に起立面20e,21e,22eが形成されているから、そのままでは外開きの障子を有する窓に適用することができない。そこで、本実施形態の開口部装置は、室内側に起立面を有する内枠50bを、第1の実施形態の枠体1の内周側に設けることで、外開きの障子51を納めることができるようにしたものである。
外枠50aは、横外枠である上外枠60及び下外枠61と、左右の縦外枠62,62とを方形状に枠組みしたものである。外枠50aは前述のように第1の実施形態の枠体1と同形状であり、室内側と室外側の金属部材を枠ブリッジ材63で連結して一体化されている。
内枠50bは、横内枠である上内枠65及び下内枠66と、左右の縦内枠67,67とを方形状に枠組みしたものである。上内枠65には室内側面が内周側に延出された室内起立面65aが形成され、その先端部には当接気密材64が保持されて框体52の室内側面に当接する。下内枠66にも室内起立面66aが形成され、その先端部には当接気密材64が保持されて框体52の室内側面に当接する。縦内枠67にも室内起立面67aが形成されていて、その先端部には当接気密材64が保持され框体52の室内側面に当接する。
内枠50bの内周面は、外枠50aの室外端部に形成された起立面の内周端部と略面一状となっており、内枠50bの室内起立面65a,66a、67aは、外枠50aの起立面よりも内周側に突出している。障子51は内枠50bの内周面より内側に納められるから、框体52の室内側面が内枠50bの室内起立面65a,66a,67aと対向し、障子51が枠体50に外開き状に保持される。
このように、室外側に起立面を有する外枠50aの内周面に内枠50bを設け、内枠50bの室内側に室内起立面を形成して、該室内起立面が外枠50aの起立面より内周側まで伸びるようにしたことにより、外枠50aを構成する枠材を第1の実施形態に用いた枠材と共用化することができるので、部品の共用化によるコストダウンを図ることができる。また、内枠50bについては各枠材の端面を傾斜面状として、これらを突き当てて連結する枠組み構造を採用しているので、部品の構成と加工形状を簡単にすると共に枠組み作業を簡単にして、よりコストダウンを図ることができる。
框体52は、上框70と下框71及び左右の縦框72,72からなり、第1の実施形態と同様、室内側と室外側の金属部材をブリッジ材73で一体化して形成している。また、パネル体53は框体52の室内側に設けられる押縁部材74と框体52の室外側面とで挟持されて固定される。
外枠50aと内枠50bの枠組み構造につき、より詳細に説明する。図15には枠体50の正面図を示している。この図に示すように、外枠50aは、上外枠60と下外枠61の両端面がそれぞれ左右の縦外枠62,62の側面に突き当てられて固定されている。これは、第1の実施形態における枠体1と同様である。
一方、内枠50bは、上内枠65と下内枠66及び左右の縦内枠67,67の両端面が、それぞれ45度の傾斜面状とされて互いに突き当てられ、コーナーブロック(図示しない)を各枠材に挿入しカシメ固定することで連結され、固定されている。
図16には、図13のうち下外枠61と下内枠66及び下框71付近の拡大図を示している。下外枠61は、内周面の室内側部分に係止部61bを有している。一方、下内枠66は、下外枠61の内周面と対向する外周面から突出する脚部66cを備えており、この脚部66cが下外枠61の係止部61bに係止されている。下内枠66の脚部66cより室外側には、下外枠61の内周面に向かって伸びる室外側脚部66hが形成されている。室外側脚部66hの先端は、下外枠61の内周面に対し当接すると共に、下外枠61の内周面に形成された突片61dに隣接している。また、下内枠66の内周面から下外枠61の内周面に向かってビス止めされており、脚部66cの係止及びビス止めによって下内枠66と下外枠61とが固定されている。
下内枠66に脚部66cと室外側脚部66hが設けられていることにより、内枠50bに対して室外側から傾倒するように力が加わった場合には脚部66cが、内枠50bに対して室内側から傾倒するように力が加わった場合には室外側脚部66hが、それぞれ力を受けることができるので、内枠50bが外枠50aから外れることを防止できる。さらに、下内枠66を下外枠61にビス止めする際、脚部66cが係止部61bに係止されているため、この位置を支点として下内枠66が室外側に傾倒する方向に回転力が発生するが、室外側脚部66hが下外枠61の内周面に当接していることにより、下内枠66が回転することを防止することができる。
下内枠66は、中空部66dを有し、その室内側壁66eには内面側に突起状の当接部66fが形成されている。これにより、コーナーブロックによる連結がなされる内枠50bにおいて、第1の実施形態と同様、シール材の室内側部分における幅を確保して、乾式のシール材による確実な気密性及び水密性の確保、並びにシール材が室内側にはみ出すことを防止して、意匠性の悪化を防止することができる。
下内枠66の室外側面には、枠気密部材68を保持する気密部材保持部66bが形成されている。気密部材68は、気密部材保持部66bに保持される基端部68aと、基端部68aから室外側に大きく張り出す気密部68bと、気密部68bの下端部から下方に向かって伸びるヒレ状の遮断部68cとを有している。気密部68bは、下外枠61の起立面61aの先端部に対して当接し、下外枠61と下内枠66の間の気密性及び水密性を確保している。
下外枠61には、第1の実施形態と同様、室外側と連通する排水口61cが形成されている。気密部材68の遮断部68cは下外枠61の排水口61cと対向しており、下外枠61と下内枠66の間の空間を室内外に遮断している。これにより、室外側から排水口61cを介して下外枠61内に水が吹き込んできても、遮断部68cによって水を遮断し、それ以上、室内側に水が浸入しないようにすることができる。
下内枠66には、気密部材保持部66bの下部に室外側に向かって突出するリブ66gが形成されている。リブ66gは、気密部材保持部66bに保持された枠気密部材68を下方から支持している。これにより、枠気密部材68が外部からの力で下方に押し下げられても、リブ66gで支持することができるため、気密部68bの下外枠61に対する当接状態が維持されるようにすることができる。図16において示した下外枠61と下内枠66の固定構造と、下内枠66の中空部66d、枠気密部材68の構成については、枠体50の上辺及び縦辺においても同様である。
図17には、枠体50の枠組み工程について表した正面図を示している。まず、図17(a)に示すように、内枠50bを予め枠組みしておく。内枠50bは、第1の実施形態における框体3と同様の工程で枠組みされる。すなわち、それぞれ両端部が45度の傾斜面状に形成された上内枠65と下内枠66及び縦内枠67に対し、それぞれ枠シール材80を仮止めしたコーナーブロック81を挿入し、該挿入したコーナーブロック81をカシメ固定することで、各枠材が固定される。
次に、図17(b)に示すように、内枠50bに対して外周側から外枠50aの各枠材を取付ける。外枠50aを構成する上外枠60と下外枠61は、両端面がそれぞれ外枠シール材82を介して縦外枠62の一方の側面に突き当てられ、縦外枠62の他方の側面側からビス止めされることで固定される。これにより、図17(c)に示すように枠体50が完成する。
また、別の工程により枠体50を形成することもできる。図18には、枠体50の枠組みにおいて図17と異なる工程を表した正面図を示している。この工程でも、内枠50bについては予め枠組みしておく。次に、図18(a)に示すように、外枠50aのうち上外枠60と下外枠61及び一方の縦外枠62の三方を枠組みし、外枠50aの一方の側部は開放状としておき、この開放状となった側部から内枠50bを外枠50aにスライド挿入する。内枠50bを外枠50aにスライド挿入したら、図18(b)に示すように、開放されていた一方の側部に縦外枠62を固定し、図18(c)のように枠体50を完成させる。
図18に示す枠組み工程では、予め枠組みされた内枠50bをスライド挿入する際、枠気密部材68が外枠50aに摺接しながらスライドされる。枠気密部材68は、例えば半硬質の材料により形成してもよく、その場合には、枠気密部材68がスライドに際して過大な抵抗力を発生させることがなく、円滑にスライド挿入の作業を行うことができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態の開口部装置は、窓を縦方向と横方向に連結してなるものである。図19には、第3の実施形態における開口部装置の正面図を示している。この開口部装置は、上下方向に2つ、左右方向に2つの窓が連結されてなるものであり、上段の図中左側は第2の実施形態で説明した外開きの縦辷り出し窓であり、それ以外の3つはいずれも嵌め殺し窓である。
図19の開口部装置において、枠体90は、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12,12を枠組みした中に、上枠10から下枠11に渡る縦中間枠92と、一方の縦枠12から縦中間枠92までと、縦中間枠92から他方の縦枠12に渡る横中間枠91とがさらに設けられてなり、枠体90に形成される4つの区画に障子51またはパネル体4を納めている。ここで、上枠10と下枠11及び縦枠12は、第1の実施形態と同じものが用いられている。また、障子51は、第2の実施形態と同じものである。
図20には図19のA−A断面図を、図21には図19のB−B断面図を、図22には図19のC−C断面図を、図23には図19のD−D断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、横中間枠91と縦中間枠92は、いずれも室内側と室外側の金属部材をブリッジ材93で連結して形成されている。
横中間枠91の上面側と下面側には、それぞれ室外端部に起立面91aが形成され、縦中間枠92の両側面には、それぞれ室外端部に起立面92aが形成されている。また、横中間枠91は室内側に押縁部材94を固定可能な係止部91bを有し、縦中間枠92は室内側に押縁部材94を固定可能な係止部92bを有している。そして、横中間枠91と縦中間枠92は、室外側の起立面91a,92aと室内側の押縁部材94によりパネル体4を挟持固定することができるようになっている。
図20、22に示すように、縦辷り出し窓の部分にあっては、上枠10と一方の縦枠12、横中間枠91及び縦中間枠92の内周面にそれぞれ第2の実施形態と同じ内枠50bが取付けられる。内枠50bの脚部66cは、横中間枠91や縦中間枠92の係止部91b,92bに対して係止される。ここでは、上枠10と横中間枠91が横外枠に相当し、一方の縦枠12と縦中間枠92が縦外枠に相当し、図19に示されているように、縦中間枠92の上端部は上枠10の側面に対し突き当て固定され、上枠10の端部は一方の縦枠12の側面に対し突き当て固定され、横中間枠91の端部は一方の縦枠12の側面と縦中間枠92の側面に対しそれぞれ突き当て固定される。一方、内枠50bは、前述のように、内横枠となる上内枠65及び下内枠66と、左右の縦内枠67,67が、それぞれ両端面を傾斜面状とされ、互いに突き当てられて固定される。
このように、本実施形態の横中間枠91及び縦中間枠92は、第2の実施形態における横枠である上枠60や下枠61、及び縦枠62と同様のものとして用いることができ、内枠50bを内周面に取付けることにより、室内側に押縁部材94を設ける嵌め殺し窓と部品を共用化しつつ、低コストに縦辷り出し窓も設けることができる。
本実施形態では、図19に示す窓の配置としているが、連設する窓の枚数及び窓の種類の配置については、これに限られず、さらに多数の窓を連設してもよいし、また、縦辷り出し窓をどの位置に配置するかも、任意に選択できる。さらには、第1の実施形態のような内開きの窓を設けることもできる。外開きの窓にあっては、図19では横中間枠91と縦中間枠92が外枠50aの一部を構成することとなっているが、外開きの窓をどの位置に配置するかによって、横外枠と縦外枠が、上枠10と下枠11、縦枠12、横中間枠91及び縦中間枠92のいずれによって構成されるかが規定される。
次に、縦中間枠92の固定構造につき、説明する。図24には、下枠11と縦中間枠92との連結部分における拡大断面図を示している。縦中間枠92は、上下端部がそれぞれ上枠10と下枠11の内周面に固定される。この固定のために固定金具95が用いられる。縦中間枠92の固定に用いる固定金具95は、上枠10や下枠11に対して正確に位置決めすると共に、強固に固定する必要がある。しかし、固定金具95を例えば上枠10や下枠11の長手方向に沿って形成される係止部に対してスライド係合させるなどした場合、位置決めの作業が難しく、また、スライドさせるためには部品間にある程度のクリアランスも必要となるため、係止による強固な固定ができないという問題もあった。そこで、本実施形態の開口部装置では、固定金具95を回転させて上枠10や下枠11の係止部に対し係止させることで、固定金具95の取付作業を容易にすると共に、係止による強固な固定もできるようにしている。
図25には、固定金具95の側面図を示している。この図に示すように固定金具95は、下枠11または上枠10に対して固定される底面部95aと、底面部95aが面する方向に向かって伸びる1組の固定面部95c,95cとを有している。固定面部95c,95cは、縦中間枠92の左右の内周面に対してそれぞれ当接するように間隔が設定されており、底面部95aが上枠10または下枠11に固定されることで、縦中間枠92の内周面に当接する。固定面部95cにはネジ孔が形成されており、当接した縦中間枠92の内周面に対しネジ止め固定されることができる。
固定金具95は、押縁部材を固定するために上枠10や下枠11に形成される係止部を利用して上枠10や下枠11に固定される。図24に示すように、下枠11の係止部11gは、室内側と室外側にそれぞれ逆L字状の突出片が形成されてなり、固定金具95は、底面部95aの室内外端部となる係合部95bがそれぞれ係止部11gを構成する突出片に係止されることにより固定されている。
図26には、固定金具95の取付工程を表した平面図を示している。図26(a)に示すように、固定金具95の底面部95aは、固定面部95cを係止部11gに対して平面視45度の角度で傾斜させた状態における幅が、係止部11gを構成する突出片間の幅よりも小さく形成されている。一方で、底面部95aの固定面部95cと平行な方向における幅は、係止部11gに対して係止可能となる幅を有するように形成され、その両端部は係合部95b,95bとなっている。
図26(a)では、固定面部95cを係止部11gに対して平面視45度の角度で傾斜させているから、底面部95aを下枠11の係止部11g間の領域に載置することができる。また、底面部95aにはネジ孔が形成されており、下枠11の内周面11cに対して底面部95aが回転自在となる程度に固定金具95を仮止めすることができる。
図26(a)のように固定金具95の底面部95aを下枠11の内周面11cに対しネジにより仮止めしたら、固定金具95を回転させる。図26(b)に示すように、固定金具95は固定面部95cが下枠11の係止部11gが伸びる方向に面するまで回転される。この角度において、係合部95bと係止部11gの間にはクリアランスが設定されていないから、底面部95aの係合部95bは、下枠11の係止部11gに対して強固に係止される。これによって、固定金具95が下枠11に対して固定される。
ここでは下枠11と固定金具95との固定について説明したが、上枠10と固定金具95の固定も同様である。そして、それぞれ固定金具95を取付けた上枠10と下枠11間に縦中間枠92を配置し、固定金具95と縦中間枠92の上下端部とをそれぞれネジ止めすることにより、縦中間枠92が枠体90内に固定される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 枠体
2 障子
3 框体
4 パネル体
10 上枠
11 下枠
12 縦枠
13 枠ブリッジ材
14 断熱部材
15 当接気密材
20 上框
21 下框
22 縦框
23 ブリッジ材
23c 凹状部
24 押縁部材
26 当接気密材
30 枠シール材
31 シール材
32 コーナーブロック
32c 位置規制部
50 枠体
50a 外枠
50b 内枠
51 障子
52 框体
53 パネル体
60 上外枠
61 下外枠
62 縦外枠
63 枠ブリッジ材
64 当接気密材
65 上内枠
66 下内枠
67 縦内枠
68 枠気密部材
70 上框
71 下框
72 縦框
73 ブリッジ材
74 押縁部材
80 枠シール材
81 コーナーブロック
82 外枠シール材
90 枠体
91 横中間枠
92 縦中間枠
93 ブリッジ材
94 押縁部材
95 固定金具

Claims (7)

  1. 上下の横枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体内に障子を収納してなる開口部装置において、
    前記枠体は外枠の内周面に内枠を一体化してなり、前記外枠は上下の横外枠と左右の縦外枠からなり、前記横外枠と縦外枠は一方の端面が他方の側面に突き当てられて固定され、前記内枠は上下の横内枠と左右の縦内枠からなり、前記上下の横内枠と左右の縦内枠はそれぞれ両端面が傾斜面状で互いに突き当てられて固定されることを特徴とする開口部装置。
  2. 前記外枠と内枠は、いずれも連結される枠材間に乾式のシール材を介在させてなることを特徴とする請求項1記載の開口部装置。
  3. 前記内枠は前記外枠の内周面と対向する外周面から突出する脚部を備え、該脚部は前記外枠の内周面に対して係止されることを特徴とする請求項1または2記載の開口部装置。
  4. 前記外枠は内周面の室外側に室外起立面を有し、前記内枠は内周面の室内側に室内起立面を有し、該室内起立面は前記室外起立面より内周側まで伸びることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開口部装置。
  5. 前記内枠の室外側面には枠気密部材が設けられ、該枠気密部材は前記外枠の室外起立面に対し当接することを特徴とする請求項4記載の開口部装置。
  6. 前記内枠は前記枠気密部材の基端部を支持するリブを備えることを特徴とする請求項5記載の開口部装置。
  7. 前記外枠には室外側と連通する排水口が形成され、前記枠気密部材は前記排水口と対向する遮断部を有することを特徴とする請求項5または6記載の開口部装置。
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