JP6718388B2 - 放射性核種吸着用粒子 - Google Patents

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Description

本発明は、放射性核種吸着用粒子に関する。
近年、各種産業分野から排出される廃液は増加の一途をたどっている。廃液としては工場廃液、飲料物廃液、体液廃液及び放射性廃液などがある。例えば、原子力発電所等から排出される放射性廃液は、少量でも漏れ出すと放射能汚染が広がる恐れがあるために、保管タンクなどに封入され、保管されている。
また、原子力発電所での重大事故の後では、放射性廃液の処理が問題であり、種々の処理法が試みられている。
放射性物質を含有する汚染水の処理方法として、放射性物質の吸着材としてハスクレイを用いることが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2013−061195号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、吸着剤による放射性物質の吸着性能が十分でなく、放射性廃液の処理には不十分であった。本発明の目的は、放射性核種の吸着性能に優れる放射性核種吸着用粒子を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、カルボン酸(塩)基を有する水溶性ビニルモノマー(a1)及び架橋剤(b)を必須構成単量体とする架橋重合体(A)からなる吸収性樹脂(X)を含む放射性核種吸着用粒子(Z)であって、カルボン酸(塩)基を有する水溶性ビニルモノマー(a1)において、塩としてナトリウム塩及びカリウム塩を含有する放射性核種吸着用粒子である。
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)は以下の効果を奏する。
(1)放射性核種の吸着性能(吸着量、吸着速度及び処理後の放射性核種濃度)に優れる。(2)該(Z)を用いて放射性廃液を処理する方法により、放射性核種を含有する放射性廃液を効率的に処理できる。
<架橋重合体(A)>
本発明における架橋重合体(A)は、カルボン酸(塩)基を有する水溶性ビニルモノマー(a1)及び架橋剤(b)を必須構成単量体とする。
本発明において、水溶性ビニルモノマーとは、25℃の水100gに少なくとも100g溶解する性質を持つビニルモノマーを意味する。
本発明における架橋重合体(A)の必須構成単量体であるカルボン酸(塩)基を有する水溶性ビニルモノマー(a1)におけるカルボン酸(塩)とは、カルボン酸基及び/又はカルボン酸塩基を意味する。
塩としては、ナトリウム塩及びカリウム塩を含有すればよく、これら以外にリチウム等のアルカリ金属塩、カルシウム等のアルカリ土類金属塩及びオニウム塩を含んでいてもよい。
カルボン酸(塩)基を有する水溶性ビニルモノマー(a1)としては、特に限定はなく、例えば特開2005−075982号公報に記載のもの等が挙げられる。これらのうち、放射性核種の吸着性能の観点から、好ましいのは炭素数3〜30のビニル基含有カルボン酸(塩){不飽和モノカルボン酸(塩){(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸及びこれらの塩等};不飽和ジカルボン酸(塩)(マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸及びこれらの塩等);及び前記不飽和ジカルボン酸のモノアルキル(炭素数1〜8)エステル(マレイン酸モノブチルエステル、フマル酸モノブチルエステル、マレイン酸のエチルカルビトールモノエステル、フマル酸のエチルカルビトールモノエステル、シトラコン酸モノブチルエステル及びイタコン酸グリコールモノエステル等}、特に好ましいのは不飽和モノカルボン酸(塩)、最も好ましいのは(メタ)アクリル酸(塩)である。
なお、(メタ)アクリル酸とはアクリル酸及び/又はメタクリル酸を意味する。
架橋重合体(A)中のカルボン酸塩基の濃度は、放射性核種の吸着性能の観点から、架橋重合体(A)の重量に基づいて、4.5〜11モル/kgであることが好ましく、さらに好ましくは5〜10モル/kgである。
架橋重合体(A)中のカルボン酸(塩)基の濃度は、原料に使用したアクリル酸のモル数と、中和率により求めることができる。
架橋重合体(A)に含まれる水溶性ビニルモノマー(a1)単量体中のカルボキシル基は、一部又は全部を中和してカルボン酸塩基を有する水溶性ビニルモノマーを単量体とするものである。
(A)に含まれるカルボン酸を中和体としたい場合は、水酸化カリウム及び水酸化ナトリウム(必要により水酸化リチウム等の水酸化アルカリ金属、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属等)又はこれらの水溶液を、重合前のモノマー段階、あるいは重合後の含水ゲルに添加すれば良い。
架橋重合体(A)を構成する単量体である(a1)のカルボン酸基の中和率(モル%){(カルボン酸塩基のモル数)/(カルボン酸塩基及びカルボン酸基の合計モル数)}は、吸着性能の観点から、好ましくは30〜100、さらに好ましくは40〜99、特に好ましくは50〜98である。
架橋重合体(A)において、カルボン酸(塩)基を有する水溶性ビニルモノマー(a1)中のカルボン酸基のプロトンの一部が、放射性核種の吸着性能の観点から、ナトリウムイオン及びカリウムイオンで置換されているものである。つまり、カルボン酸塩として、カルボン酸ナトリウム塩(−COONa)及びカルボン酸カリウム塩(−COOK)を含んでいる。上記であることで、放射性核種をより早く吸着することができる。
架橋重合体(A)において、下記数式(1)により求められる(A)中のカルボン酸塩基のナトリウムイオンとカリウムイオンとのモル比率は、放射性核種の吸着性能の観点から、1〜99が好ましく、さらに好ましくは14〜19である。
ナトリウムイオンとカリウムイオンとのモル比率=[(A)中のナトリウムイオンのモル数]/[(A)中のカリウムイオンのモル数]
水溶性ビニルモノマー(a1)は、単独で構成単量体としてもよく、2種以上を構成単量体としてもよい。
架橋重合体(A)は、さらに、水溶性ビニルモノマー(a1)と共重合できるその他のビニルモノマーを構成単量体とすることができるが、その他のビニルモノマー(a2)を構成単量体として含まないことが好ましい。
その他のビニルモノマー(a2)としては、水溶性ビニルモノマー(a1)等と共重合できるモノマーであれば制限がなく、たとえば、特開2003−225565号公報に記載のビニルモノマー等が挙げられる。
その他のビニルモノマー(a2)を構成単量体とする場合、その他のビニルモノマー単量体の含有量(モル%)は、吸着性能の観点から、水溶性ビニルモノマー(a1)単量体のモル数に基づいて、好ましくは0.01〜30、さらに好ましくは0.05〜20、特に好ましくは0.1〜15である。
本発明において、架橋重合体(A)は、(a1)及び(a2)が反応性基を有する場合(カルボキシル基を有するものとアミノ基を有するものの併用等)は、自己架橋させても良いが、内部架橋剤(b)を使用してもよい。
内部架橋剤(b)としては、公知の内部架橋剤、例えば、特開2003−225565号公報に記載の内部架橋剤が使用できる。
これらの内部架橋剤(b)のうち、吸着性能等の観点から、好ましいのはエチレン性不飽和基を2個以上有する内部架橋剤、さらに好ましくはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート及び炭素数2〜10のポリオールのポリ(メタ)アリルエーテル、特に好ましくはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリロキシエタン及びペンタエリスリトールトリアリルエーテル、最も好ましくはペンタエリスリトールトリアリルエーテルである。
内部架橋剤(b)の含有量(モル%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)単量体のモル数に基づいて、好ましくは0.001〜5、さらに好ましくは0.005〜3、特に好ましくは0.01〜1である。この範囲であると、吸着性能がさらに良好となる。
架橋重合体(A)は、公知の方法{特開2003−225565号公報及び特開2005−075982号公報等}と同様にして、水溶性ビニルモノマー(a1){必要により(a2)}及び内部架橋剤(b)を重合して、含水ゲルを調製し、必要により含水ゲルを細断した後、乾燥して架橋重合体(A)としてもよい。
また、架橋重合体(A)は、乾燥後に粉砕することができる。粉砕方法については、特に限定はなく、公知の粉砕装置{たとえば、ハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ロール式粉砕機及びシェット気流式粉砕機}等が使用できる。粉砕された吸収性樹脂(X)の粒子は、必要によりふるい分け等により粒度調整できる。
架橋重合体(A)は、必要により表面架橋剤を反応させて、表面を架橋処理してもよい。表面架橋剤としては、公知の表面架橋剤、例えば、特開2003−225565号公報に記載の表面架橋剤が使用できる。
これらの表面架橋剤のうち、吸着性能の観点から、好ましいのは水溶性ビニルモノマー(a1)単量体のカルボン酸(塩)基と反応し得る官能基を少なくとも2個以上有する架橋剤であり、さらに好ましいのは多価グリシジルであり、特に好ましいのはエチレングリコールジグリシジルエーテル及びグリセリンジグリシジルエーテルであり、最も好ましいのはエチレングリコールジグリシジルエーテルである。
表面架橋剤の含有量(モル%)は、処理のし易さ及び吸着性能の観点から、水溶性ビニルモノマー(a1)のモル数に基づいて、好ましくは0〜0.30であり、さらに好ましくは0.002〜0.20であり、特に好ましくは0.005〜0.10である。
表面架橋反応の方法は、公知{たとえば、特許第3648553号公報、特開2003−165883号公報、特開2005−75982号公報、特開2005−95759号公報}の方法が適用できる。
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)は架橋重合体(A)からなる吸収性樹脂(X)を含むものである。
吸収性樹脂(X)の生理食塩水の吸収倍率は、放射性核種の吸着性能の観点から、生理食塩水(25℃)に対して、好ましくは20〜100g/gであり、さらに好ましくは30〜80/gであり、特に好ましくは40〜70g/gであり、最も好ましくは45〜65g/gである。
吸収性樹脂(X)の生理食塩水の吸収倍率は、架橋重合体(A)の内部架橋及び/又は表面架橋の量を増加させることにより減少させることができ、内部架橋及び/又は表面架橋の量を減少させることにより増加させることができる。
生理食塩水の吸収倍率の測定方法は下記である。なお、後述の実施例における該吸収倍率はこの方法にしたがった。
<吸収性樹脂(X)の生理食塩水の吸収倍率の測定方法>
縦20cm、横10cm、幅約5mmのナイロン製の網袋(250メッシュ)に、吸収性樹脂(X)(サンプル量;1.0g)を入れ、これを袋ごと過剰の生理食塩水(25℃)に浸す。浸漬60分後に袋ごと空中に引き上げ、静置して30分間水切りした後、質量(Sg)を測定して下式より吸収倍率を求める。
[網袋のみを用いて上記と同様の操作を行い、この分の質量(Tg)をブランクとする。]
生理食塩水の吸収倍率=(S−T)/1.0
本発明において、放射性核種吸着用粒子(Z)は、さらに放射性核種吸着助剤(K)を含有してもよい。
<放射性核種吸着助剤(K)>
本発明における放射性核種吸着助剤(K)としては、ゼオライト(K1)、フェロシアン化物(K2)及び結晶性ケイチタン酸塩(CST)(K3)からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
上記のうち、吸着性能の観点から、好ましいのはゼオライト及び/又はフェロシアン化物である。
ゼオライト(K1):
ゼオライト(K1)は、アルミノケイ酸塩であり、モルデナイト、クリノブチロライト、チャバサイト、クリノブチロライト及び合成ゼオライト等が挙げられる。これらのうちで、吸着性能の観点から、好ましいのはモルデナイト及びクリノブチロライトであり、さらに好ましいのはモルデナイトである。
また、(K1)の 市販品としては、SP#2300(飯坂鉱山)[日東粉化工業(株)]、イズカライト[(株)イズカ]、ハイシリカゼオライトHSZ−642NAA[(東ソー(株)]等、SGW[(ジークライト(株)、スーパーZ[ジークライト(株)]、クリノブチロライト二ツ井産[サンゼオライト工業(株)]等が挙げられる。
フロシアン化物(K2):
フロシアン化物(K2)は、例えば以下の化学式で表される化合物である。
4+[Fe(II)(CN)64-
なお、上記式において、「M」は、Fe、Co、Ni、K、Na、NH4等である。
(K2)としては、フェロシアン化ニッケル、フェロシアン化コバルト及びフェロシアン化鉄等が挙げられる。これらのうちで、吸着性能の観点から、好ましいのはフェロシアン化鉄であり、市販品としては、ミロリブルー905[大日精化工業株式会社製]等が挙げられる。
結晶性ケイチタン酸塩(CST)(K3):
結晶性ケイチタン酸塩(K3)の市販品としては、結晶性ケイチタン酸塩CST−1[米国UOP社製]等が挙げられる。
放射性核種吸着助剤(K)の形状は、好ましくは粉末状であり、その場合、放射性核種吸着助剤の重量平均粒径は、吸着性能の観点から、好ましくは1〜2000μmであり、さらに好ましくは50〜1500μmであり、特に好ましくは50〜1000μmである。
<放射性核種吸着用粒子(Z)>
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)は、前記架橋重合体(A)からなる吸収性樹脂(X)を含有する。さらに放射性核種の吸着性能を向上させるため、前記放射性核種吸着助剤(K)を含有してもよい。
つまり、吸収性樹脂(X)を単体で用いてもよいし、吸収性樹脂(X)と放射性核種吸着助剤(K)とを含有してもよい。
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)において、放射性核種吸着助剤(K)を有するものである場合、吸収性樹脂(X)と(K)との重量比[(X)/(K)]は、放射性核種の吸着性能の観点から、好ましくは20/80〜90/10であり、さらに好ましくは30/70〜85/15であり、特に好ましくは50/50〜80/20である。
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)の形態は、例えば以下のもの、その複数の粒子(集合体)が挙げられる。
(1)吸収性樹脂(X)と、必要により後述の添加剤とを含有する粒子。
(2)吸収性樹脂(X)と、放射性核種吸着助剤(K)と、必要により後述の添加剤を含有する粒子。
(3)上記(1)の粒子の表面に、(K)が付着した粒子。
(4)上記(1)の粒子と、(K)の粒子との混合物。
(5)上記(2)の粒子の表面に(K)が付着した粒子。
(6)上記(2)の粒子と、(K)の粒子との混合物。
(7)上記(3)の粒子と、(K)の粒子との混合物。
上記(1)〜(7)のうち、吸着性能及び処理のし易さの観点から、好ましいのは(1)、(2)、さらに好ましいのは(2)である。
とりわけ、(2)の粒子うち、(Z)の内部に(K)が存在するものが好ましい。
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)の製造方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。
(1)架橋重合体(A)を、例えば粉砕して、必要により分級して、(Z)を得る。
(2)(A)の含水ゲルの細断後のものと、(K)とを、例えば混練して、乾燥、粉砕、分級して粒子を得る。
(3)上記(1)の粒子と、例えば(K)の水や有機溶媒のスラリーとを混合して、必要により、乾燥して、粒子の表面に(K)が付着した粒子を得る。
(4)上記(1)の粒子と、(K)とを混合して、混合物を得る。
上記(1)〜(4)のうち、好ましいのは(1)、(2)、さらに好ましいのは(2)である。
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)には、必要により任意の段階{架橋重合体(A)製造工程のうち、重合工程、細断工程、乾燥工程、粉砕工程、表面架橋工程及び/又はこれらの工程の前後、並びに(X)と(K)とを混合する工程後等}において、添加物を添加することができる。
添加物としては、公知(たとえば特開2003−225565号公報)の添加剤{防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤及び有機質繊維状物等}等が使用でき、これらの1種又は2種以上を併用してもよい。これらの添加物は、吸着性能の観点から、該(Z)の重量に基づいて、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは0.1〜5重量%である。
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)の重量平均粒子径(μm)は、吸着性能及び処理のし易さの観点から、好ましくは50〜10000であり、さらに好ましくは200〜1000であり、特に好ましくは300〜500である。
また、本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)中の水分は、10重量%以下が好ましく、吸着性能、処理のし易さの観点から、さらに好ましくは2.5〜6.0重量%であり、特に好ましくは3.0〜5.0重量%である。
本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)の生理食塩水の吸収倍率は、放射性核種の吸着性能の観点から、生理食塩水(25℃)に対して、好ましくは20〜100g/gであり、さらに好ましくは30〜80/gであり、特に好ましくは40〜70g/gであり、最も好ましくは45〜65g/gである。
生理食塩水の吸収倍率は、吸収性樹脂(X)の内部架橋及び/又は表面架橋の量を増加させることにより減少させることができ、内部架橋及び/又は表面架橋の量を減少させることにより増加させることができる。また、必要により有する(K)の種類、量により、適宜調整できる。
生理食塩水の吸収倍率の測定方法は下記である。なお、後述の実施例における該吸収倍率はこの方法にしたがった。
<生理食塩水の吸収倍率の測定方法>
縦20cm、横10cm、幅約5mmのナイロン製の網袋(250メッシュ)に、放射性核種吸着用粒子(Z)(サンプル量;1.0g)を入れ、これを袋ごと過剰の生理食塩水(25℃)に浸す。浸漬60分後に袋ごと空中に引き上げ、静置して30分間水切りした後、質量(Sg)を測定して下式より吸収倍率を求める。
[網袋のみを用いて上記と同様の操作を行い、この分の質量(Tg)をブランクとする。]
生理食塩水の吸収倍率=(S−T)/1.0
<放射性廃液の処理方法>
本発明の放射性廃液の処理方法は、前記放射性核種吸着用粒子(Z)を用いて、放射性核種を吸着する方法である。
具体的には、例えば以下の方法が挙げられる。
(1)放射性廃液と、(Z)とを混合して、放射性廃液中の放射性核種を(Z)に吸着させる。
(2)上記(1)を固液分離して、放射性核種を吸着した(Z)と、放射性核種が除かれた廃液とに分ける。
該固液分離の方法としては、塩(塩化カルシウム等)を加える方法、有機溶剤(メタノール等)を加える方法、遠心分離する方法等が挙げられる。
(3)上記(2)の放射性核種を吸着した(Z)については、さらに公知の方法で、減容してもよい。
本発明における放射性核種とは、放射性廃液に含まれる種々の放射性元素、つまり放射性金属イオン等を意味する。その代表的なものとして放射性セシウム、放射性ストロンチウムが挙げられる。後述の実施例においては、それらの代替として放射性を示さないセシウム及びストロンチウムを用いた。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下において部は重量部を示す。
<実施例1>
○重合工程
2Lのビーカーに、アクリル酸230.4g、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル1.0g、及び水1001.7gを添加し10℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素を0.1ppm(オリエント電機(株)製、商品名溶存酸素計 DO220PBで測定)とした後、重合開始剤として、35重量%の過酸化水素水0.023g、L−アスコルビン酸0.00575g、及び過硫酸カリウム0.23gを添加した。約30分後、重合反応が開始し、約2時間後に最高温度60℃に到達した。更に、この温度で5時間熟成させて重合を完結させた。得られた重合体は、含水ゲル状を有していた。
○中和・乾燥・分級工程
この重合体をニーダー((株)入江商会製、商品名BENCH KNEADERPNV−1;回転数70rpm)で約2時間撹拌して細断し、更に48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7g(アクリル酸の中和率72モル%)を配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合し含水ゲル状重合体(A1)を得た。
その後、バンド乾燥機(透気乾燥機、井上金属(株)製)を用いて120℃で1時間乾燥し、市販のジューサーミキサーにて粉砕し、目開き850及び106μmのふるいを用いて106〜850μmの粒度に調整した。
○表面架橋工程
粒度を調整したもの200gを高速攪拌(ホソカワミクロン(株)製、高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながらエチレングリコールジグリシジルエーテルの10重量%水/メタノール混合溶液(水/メタノールの重量比=70/30)の4g(0.1モル%)をスプレー噴霧しながら加えて混合した。この混合物を140℃で30分間静置して加熱架橋(表面架橋)することにより重量平均粒子径370μm(日機装(株)製、商品名:マイクロトラックFRA粒度分析計で測定、以下において同じ)の吸収性樹脂(X−1)を得た。得られた(X−1)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−1)とした。
<実施例2>
実施例1の表面架橋工程において、「エチレングリコールジグリシジルエーテルの10重量%水/メタノール混合溶液(水/メタノールの重量比=70/30)の4g(0.1モル%)」に代えて「エチレングリコールジグリシジルエーテルの10重量%水/メタノール混合溶液(水/メタノールの重量比=70/30)の2g(0.05モル%)」とする以外は同様にして吸収性樹脂(X−2)を得て、得られた(X−2)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−2)として用いた。
<実施例3>
実施例1の表面架橋工程を実施しない以外は同様にして吸収性樹脂(X−3)を得て、得られた(X−3)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−3)として用いた。
<実施例4>
○モノマー溶液作成工程
1Lのビーカーにアクリル酸100g、イオン交換水272.2g及びペンタエリスリトールトリアリルエーテル0.5g(0.5重量%/アクリル酸)を入れ混合し架橋剤を溶解させた。ビーカーを氷浴で冷却しながら、40重量%水酸化ナトリウム水溶液95g及び40重量%水酸化カリウム水溶液5.0gを添加し、アクリル酸の一部(72モル%)を中和した。中和したモノマー溶液を5℃に冷却した後、重合開始剤として過硫酸カリウム0.2gを添加してモノマー水溶液とした。
攪拌機とコンデンサー(冷却器)を備えた2リットルのセパラブルフラスコに、シクロヘキサン1000ml及び分散剤としてスチレンスルホン酸ナトリウム/スチレンブロック共重合体10gを、湯浴を用いて内容物を60℃に加熱し攪拌して、シクロヘキサンに分散剤を溶解させた。
○懸濁重合工程
セパラブルフラスコ中のシクロヘキサン液中に窒素を通じてシクロヘキサンの溶存酸素を0.1ppm以下とした後、攪拌機を用いてシクロヘキサンを攪拌しながら、滴下ロートを用いて該モノマー水溶液400gを滴下し、重合温度60℃で逆相懸濁重合を行い、更にモノマー水溶液の滴下終了後、更に2時間加熱し、懸濁重合を完結させ、シクロヘキサン中で球状の含水ゲルを得た。
○乾燥工程
攪拌機の回転を停止し、生成した含水ゲルを沈降させた後、デカンテーションによりシクロヘキサンを除去し、残った含水ゲルを数回シクロヘキサンで洗浄し、含水ゲルに付着した分散剤を除去した。得られた球状の含水ゲルを、離型紙の上に広げ、80℃の減圧乾燥機(減圧度:10、000〜20、000Pa)で2時間乾燥させ重量平均粒子径が350μmの架橋重合体(A−4)を得た。
○分級・表面架橋工程
目開き850及び106μmのふるいを用いて106〜850μmの粒度に調整した後、この100gを高速攪拌(ホソカワミクロン(株)製、高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながらエチレングリコールジグリシジルエーテルの10重量%水/メタノール混合溶液(水/メタノールの重量比=70/30)の2g(0.1モル%)をスプレー噴霧しながら加えて混合した。この混合物を140℃で30分間静置して加熱架橋(表面架橋)することにより重量平均粒子径370μmの吸収性樹脂(X−4)を得た。得られた吸収性樹脂をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−4)とした。
<実施例5>
実施例1の中和工程において、「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7g」に代えて「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液96g及び48重量%水酸化カリウム水溶液96.9g」とした以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(X−5)を得て、得られた(X−5)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−5)として用いた。
<実施例6>
実施例1の中和工程において、「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7g」に代えて「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液179.2g及び48重量%水酸化カリウム水溶液12.9g」とした以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(X−6)を得て、得られた(X−6)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−6)として用いた。
<実施例7>
実施例1の中和工程において、「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7g」に代えて「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液190g及び48重量%水酸化カリウム水溶液1.9g」とした以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(X−7)を得て、得られた(X−7)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−7)として用いた。
<実施例8>
実施例1において、48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7gを配合し、ニーダーで撹拌した後、放射性核種吸着助剤(K)としてSP#2300(飯坂鉱山)[日東粉化工業(株)](K−1)を31g配合して、更にニーダーで撹拌した。
その後は、実施例1と同様にし、吸収性樹脂(X−1)及び(K−1)を含有する重量平均粒子径370μmの放射性核種吸着用粒子(Z−8)を得た。
<実施例9>
実施例1において、48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7gを配合し、ニーダーで撹拌した後、放射性核種吸着助剤(K)として、(K−1)を120g配合した以外は実施例1と同様にし、吸収性樹脂(X−1)及び(K−1)を含有する重量平均粒子径370μmの放射性核種吸着用粒子(Z−9)を得た。
<実施例10>
実施例1において、48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7gを配合し、ニーダーで撹拌した後、放射性核種吸着助剤(K)として、(K−1)を280g配合した以外は実施例1と同様にし、吸収性樹脂(X−1)及び(K−1)を含有する重量平均粒子径370μmの放射性核種吸着用粒子(Z−10)を得た。
<実施例11>
実施例1において、48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7gを配合し、ニーダーで撹拌した後、放射性核種吸着助剤(K)として(K−1)を1120g配合した以外は実施例1と同様にし、吸収性樹脂(X−1)及び(K−1)を含有する重量平均粒子径370μmの放射性核種吸着用粒子(Z−11)を得た。
<実施例12>
実施例1において、48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7gを配合し、ニーダーで撹拌した後、放射性核種吸着助剤(K)としてゼオラムA−4(東ソー(株)製)(K−2)を31g配合した以外は実施例1と同様にし、吸収性樹脂(X−1)及び(K−2)を含有する重量平均粒子径370μmの放射性核種吸着用粒子(Z−12)を得た。
<実施例13>
実施例1において、48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7gを配合し、ニーダーで撹拌した後、放射性核種吸着助剤(K)としてミロリブルー905(大日精化工業(株)製)(K−3)を31g配合した以外は実施例1と同様にし、吸収性樹脂(X−1)及び(K−3)を含有する重量平均粒子径370μmの放射性核種吸着用粒子(Z−13)を得た。
<実施例14>
実施例1において、48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7gを配合し、ニーダーで撹拌した後、放射性核種吸着助剤(K)として結晶性ケイチタン酸塩CST−1(米国UOP社製)(K−4)を31g配合した以外は実施例1と同様にし、吸収性樹脂(X−1)及び(K−4)を含有する重量平均粒子径370μmの放射性核種吸着用粒子(Z−14)を得た。
<実施例15>
実施例1の分級工程において、目開き63及び38μmのふるいを用いて重量平均粒子径50μmに調整した以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(X−8)を得て、得られた(X−8)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−15)として用いた。
<実施例16>
実施例1の分級工程において、目開き3350及び2800μmのふるいを用いて重量平均粒子径3100μmに調整した以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(X−9)を得て、得られた(X−9)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−16)として用いた。
<実施例17>
実施例1の中和工程において、「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7g」に代えて「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液126.6g及び48重量%水酸化カリウム水溶液6.7g」とした以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(X−10)を得て、得られた(X−10)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−17)として用いた。
<実施例18>
実施例1の中和工程において、「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7g」に代えて「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液228g及び48重量%水酸化カリウム水溶液12.1g」とした以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(X−11)を得て、得られた(X−11)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−18)として用いた。
<実施例19>
実施例1の中和工程において、「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7g」に代えて「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液248.2g及び48重量%水酸化カリウム水溶液13.2g」とした以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(X−12)を得て、得られた(X−12)をそのまま放射性核種吸着用粒子(Z−19)として用いた。
<比較例1>
放射性核種吸着用粒子(比Z−1)として、SP#2300(飯坂鉱山)(日東粉化工業株式会社製)を使用した。
<比較例2>
実施例1において、「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液182.4g及び48重量%水酸化カリウム水溶液9.7g」に代えて「48重量%の水酸化ナトリウム水溶液192.0g」とした以外は実施例1と同様にして吸収性樹脂(比X−1)を得て、得られた(比X−1)をそのまま放射性核種吸着用粒子(比Z−2)として用いた。
上記で得られた放射性核種吸着用粒子(Z−1)〜(Z−19)及び(比Z−1)〜(比Z−2)について、以下の方法で評価を行った。結果を表1に示す。
<放射性核種吸着性能の評価>
塩化セシウム(和光純薬工業(株)製)と、塩化ストロンチウム六水和物(和光純薬工業(株)製)とを、イオン交換水に溶解して、セシウムイオン濃度1000ppm、ストロンチウムイオン濃度1000ppmである放射性核種水溶液(合計濃度:2000ppm)を作成した。
500mLビーカーに、上記水溶液を100g秤量した。これを4個作成した。撹拌下、それぞれに放射性核種吸着用粒子(Z)2.0gを添加し、水溶液をゲル化させた。
添加後5分のもの、10分のもの、20分のもの、1時間のもの、それぞれにメタノール150gを加えて、10分後、No.2ろ紙を用いたろ過により、固液分離して、ろ液を得た。このろ液の重量(単位:g)を測定した。
得られたろ液について、蛍光X線分析装置でセシウム(Cs)濃度(単位:ppm)、ストロンチウム(Sr)濃度(単位:ppm)を測定した。
以下の計算式により、放射性核種吸着率(%)を算出した。
放射性核種吸着率(%)=100−
{(Cs濃度)+(Sr濃度)}×(ろ液重量)/2000×100
Figure 0006718388
表1の結果から、本発明の放射性核種吸着用粒子(Z)は、比較のものに比べて、放射性核種の吸着性能に優れることがわかる。特に比較例2のナトリウム塩のみを含む吸収性樹脂を含むものと比較して、5分後、10分後の放射性核種の吸着率が高く、ナトリウム塩及びカリウム塩を併用することにより、吸着速度が速くなることがわかる。
以上のことから、放射性核種吸着用粒子(Z)を用いて放射性核種を吸着する放射性廃液の処理方法は、効率的であり、優れた方法であることがわかる。
本発明の放射性核種吸着用粒子は、種々の放射性核種の吸着性能に優れるため、放射性廃液中の放射性核種の吸着用途に好適に使用できる。とりわけ、原子力関連施設での放射性廃液の処理に有用である。さらに、本発明の放射性核種吸着用粒子を用いた放射性廃液の処理方法は、簡便かつ効率的に、放射性廃液を処理でき、かつ輸送も簡便にできるため、原子力関連施設で廃液の処理に大きく貢献できる。

Claims (9)

  1. カルボン酸(塩)基を有する水溶性ビニルモノマー(a1)及び内部架橋剤(b)を必須構成単量体とする架橋重合体(A)からなる吸収性樹脂(X)を含む放射性核種吸着用粒子であって、カルボン酸(塩)基を有する水溶性ビニルモノマー(a1)において、塩としてナトリウム塩及びカリウム塩を含有する放射性核種吸着用粒子(Z)。
  2. 架橋重合体(A)において、下記数式(1)により求められる(A)中のナトリウムイオンとカリウムイオンとのモル比率が1〜99である請求項1に記載の放射性核種吸着用粒子。
    ナトリウムイオンとカリウムイオンとの比率=[(A)中のナトリウムイオンのモル数]/[(A)中のカリウムイオンのモル数]
  3. 架橋重合体(A)中のカルボン酸塩基の濃度が、架橋重合体(A)の重量に基づいて4.5〜11モル/kgである請求項1又は2に記載の放射性核種吸着用粒子。
  4. さらに、放射性核種吸着助剤(K)を含有してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射性核種吸着用粒子。
  5. 放射性核種吸着助剤(K)が、ゼオライト、フェロシアン化物及び結晶性ケイチタン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項4に記載の放射性核種吸着用粒子。
  6. 吸収性樹脂(X)と放射性核種吸着助剤(K)との重量比[(X)/(K)]が20/80〜90/10である請求項4又は5記載の放射性核種吸着用粒子。
  7. 重量平均粒子径が50〜10,000μmである請求項1〜6のいずれか1項に記載の放射性核種吸着用粒子。
  8. 水溶性ビニルモノマー(a1)中のカルボン酸基の中和率(カルボン酸塩基のモル数/カルボン酸基及びカルボン酸塩基の合計モル数)が50〜98モル%である請求項1〜7のいずれか1項に記載の放射性核種吸着用粒子。
  9. 請求項1〜8のいずれか記載の放射性核種吸着用粒子(Z)を用いて放射性核種を吸着する放射性廃液の処理方法。
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