JP6718206B2 - 糖衣液およびその調製方法 - Google Patents
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Description
(1)糖質とアラビアガムを含有する水溶液に、油溶性香料とソルビタン脂肪酸エステルを添加し撹拌することを特徴とする、糖衣液の調製方法。
(2)糖質がマルチトールである、(1)に記載の糖衣液の調製方法。
(3)油溶性香料の油滴が平均粒径1μm以下になるまで撹拌することを特徴とする、(1)または(2)に記載の糖衣液の調製方法。
(4)ソルビタン脂肪酸エステルがソルビタンモノラウレートである、(1)乃至(3)のいずれかに記載の糖衣液の調製方法。
(5)油溶性香料がメントールである、(1)乃至(4)のいずれかに記載の糖衣液の調製方法。
(6)ソルビタン脂肪酸エステルの添加量が油溶性香料に対して5〜200重量%である、(1)乃至(5)のいずれかに記載の糖衣液の調製方法。
(7)(1)乃至(6)のいずれかに記載の方法で得られる糖衣液。
(8)油溶性香料の油滴が平均粒径1μm以下であることを特徴とする、(7)に記載の糖衣液。
(9)(7)または(8)に記載の糖衣液を用いて得られる糖衣製品。
(10)糖衣製品がチューインガムである、(9)に記載の糖衣製品。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、エマゾールL−10V(花王株式会社製、HLB8.6)5g、メントール10gを投入し、縦型ホモジナイザー(株式会社マイクロテック・ニチオン製NS−56S)を用いて23500rpmで3分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液中のメントールの粒径を測定したところ、その平均値は0.6μmであった。そして得られた乳化液は乳化が安定し、メントールの香りが十分に感じられる、香り立ちのいいものであった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、エマゾールL−10V(花王株式会社製、HLB8.6)5g、メントール10gを投入し、家庭用ジューサーミキサー(テスコム社製TM836)を用いて、10000rpmで1分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液中のメントールの粒径を測定したところ、その平均値は0.5μmであった。そして得られた乳化液は乳化が安定し、メントールの香りが十分に感じられる、香り立ちのいいものであった。
水320g、キシリトール300g、マルチトール300g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、エマゾールL−10V(花王株式会社製、HLB8.6)0.75g、オレンジオイル15gを投入し、縦型ホモジナイザー(株式会社マイクロテック・ニチオン製NS−56S)を用いて23500rpmで2分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液中のオレンジオイルの粒径を測定したところ、その平均値は0.5μmであった。そして得られた乳化液は乳化が安定し、オレンジの香りが十分に感じられる、香り立ちのいいものであった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、リケマールL−250A(理研ビタミン株式会社製、HLB7.4)5g、メントール10gを投入し、家庭用ジューサーミキサー(テスコム社製TM836)を用いて、10000rpmで1分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液中のメントールの粒径を測定したところ、その平均値は0.7μmであった。そして得られた乳化液は乳化が安定し、メントールの香りが十分に感じられる、香り立ちのいいものであった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、エマゾールL−10V(花王株式会社製、HLB8.6)20g、メントール10gを投入し、ヒスコトロン(株式会社マイクロテック・ニチオン製ホモジナイザー)を用いて3分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液中のメントールの粒径を測定したところ、その平均値は1.5μmであった。そして得られた乳化液は乳化が安定し、メントールの香りが感じられる、香り立ちのいいものであった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、エマゾールL−10V(花王株式会社製、HLB8.6)20g、メントール10gを投入し、泡立て器を用いて手作業で3分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液中のメントールの粒径を測定したところ、その平均値は60μmであった。そして得られた乳化液はほぼ均質に乳化しており、メントールの香りも感じられるものであった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、リョートーシュガーエステルS−970(三菱化学フーズ株式会社製 ショ糖ステアリン酸エステル、HLB9)5g、メントール10gを投入し、家庭用ジューサーミキサー(テスコム社製TM836)を用いて、10000rpmで1分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液はすぐに乳化が崩れ始め、メントールが表面に浮いてしまい、乳化が安定した糖衣液を得ることはできなかった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、サンソフトNo.681(太陽化学社製 コハク酸モノステアリン酸グリセリン、HLB8.5)5g、メントール10gを投入し、家庭用ジューサーミキサー(テスコム社製TM836)を用いて、10000rpmで1分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液はすぐに乳化が崩れ始め、メントールが表面に浮いてしまい、乳化が安定した糖衣液を得ることはできなかった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、サンレシチンA−1(太陽化学社製 酵素分解レシチン)5g、メントール10gを投入し、家庭用ジューサーミキサー(テスコム社製TM836)を用いて、10000rpmで1分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液はすぐに乳化が崩れ始め、メントールが表面に浮いてしまい、乳化が安定した糖衣液を得ることはできなかった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、エマゾールL−10V(花王株式会社製、HLB8.6)0.3g、メントール10gを投入し、家庭用ジューサーミキサー(テスコム社製TM836)を用いて、10000rpmで1分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液中のメントールの粒径を測定したところ、その平均値は0.8μmであった。そして得られた乳化液はほぼ均質に乳化しており、メントールの香りも感じられるものであった。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、メントール10gを投入し、家庭用ジューサーミキサー(テスコム社製TM836)を用いて、10000rpmで撹拌混合を続けたが、メントールは乳化することなく、糖衣液を得ることはできなかった。
直径900mmの回転釜に芯物質となるチューインガムセンター1kgを投入し、25rpmで回転させながら実施例1で得られた糖衣液0.5kgを数回に分けて噴霧し、2時間回転を続け本発明の糖衣チューインガムを得た。得られたチューインガムは口に入れた瞬間からメントールの香りが十分に感じられるものであった。
実施例6で得られた糖衣液を用いて、実施例8と同様の方法で本発明の糖衣チューインガムを得た。得られたチューインガムは、実施例8で得られたものと比べるとメントールの香り立ちが少し弱かったものの、すべてのチューインガムに香料を均一に分散させることができた。
水320g、マルチトール640g、アラビアガム40gを混合、溶解した液に、エマゾールL−10V(花王株式会社製、HLB8.6)25g、メントール10gを投入し、家庭用ジューサーミキサー(テスコム社製TM836)を用いて、10000rpmで1分間撹拌混合し、糖衣液を得た。得られた糖衣液中のメントールの粒径を測定したところ、その平均値は0.5μmであった。そして得られた乳化物は乳化が安定し、メントールの香りが十分に感じられる、香り立ちのいいものであった。
得られた糖衣液を用いて実施例8と同様の方法で糖衣チューインガムを得た。得られたチューインガムは、口に入れた瞬間はメントールの香りが十分に感じられたものの、噛み始めるとともに乳化剤特有の苦みも感じられ、あまり好ましいものではなかった。
Claims (8)
- 糖質とアラビアガムを含有する水溶液に、油溶性香料としてメントール又はオレンジオイル、ソルビタン脂肪酸エステルとしてソルビタンモノラウレートを添加し撹拌することを特徴とする、予め油溶性香料を乳化させておく工程を含まない糖衣液の調製方法。
- 糖質がマルチトールである、請求項1に記載の糖衣液の調製方法。
- 油溶性香料の油滴が平均粒径1μm以下になるまで撹拌することを特徴とする、請求項1または2に記載の糖衣液の調製方法。
- 油溶性香料がメントールである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の糖衣液の調製方法。
- ソルビタン脂肪酸エステルの添加量が油溶性香料に対して5〜200重量%である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の糖衣液の調製方法。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法で得られる糖衣液を用いて糖衣製品を製造する、糖衣製品の製造方法。
- 油溶性香料の油滴が平均粒径1μm以下である糖衣液を用いることを特徴とする、請求項6に記載の糖衣製品の製造方法。
- 糖衣製品がチューインガムである、請求項6又は7に記載の糖衣製品の製造方法。
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