JPH11140482A - 速放性香料粉末製剤 - Google Patents
速放性香料粉末製剤Info
- Publication number
- JPH11140482A JPH11140482A JP9327246A JP32724697A JPH11140482A JP H11140482 A JPH11140482 A JP H11140482A JP 9327246 A JP9327246 A JP 9327246A JP 32724697 A JP32724697 A JP 32724697A JP H11140482 A JPH11140482 A JP H11140482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flavor
- fatty acid
- acid ester
- fragrance
- powder preparation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】貯蔵期間中の香気成分の保存安定性と、食品に
付与されて食された時の香気香味成分の速放性に優れた
香料粉末製剤を提供する。 【解決手段】香料に、アラビアガム、大豆多糖類、エス
テル化化工澱粉、レシチン、キラヤ抽出物、ショ糖脂肪
族酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリ
セリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の
乳化剤及びラクチトール、パラチニット、マルチトール
及び還元分岐オリゴ糖から選ばれる1種又は2種以上の
糖アルコールを添加混合して乳化処理した後粉末製剤と
することを特徴とする、速放性香料粉末製剤を提供す
る。
付与されて食された時の香気香味成分の速放性に優れた
香料粉末製剤を提供する。 【解決手段】香料に、アラビアガム、大豆多糖類、エス
テル化化工澱粉、レシチン、キラヤ抽出物、ショ糖脂肪
族酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリ
セリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の
乳化剤及びラクチトール、パラチニット、マルチトール
及び還元分岐オリゴ糖から選ばれる1種又は2種以上の
糖アルコールを添加混合して乳化処理した後粉末製剤と
することを特徴とする、速放性香料粉末製剤を提供す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品に賦香した香
料が極めて速やかに香気香味を発現することができる速
放性香料粉末製剤に関し、さらに詳しくは、香料に特定
の乳化剤と糖アルコールを添加して粉末製剤とすること
を特徴とする、速放性香料粉末製剤に関する。
料が極めて速やかに香気香味を発現することができる速
放性香料粉末製剤に関し、さらに詳しくは、香料に特定
の乳化剤と糖アルコールを添加して粉末製剤とすること
を特徴とする、速放性香料粉末製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種食品に賦香の目的で粉末
香料が用いられているが、その粉末香料の製造方法とし
ては、例えば、香料を乳化剤で乳化した後澱粉の部分加
水分解物であるデキストリンなどの高分子多糖類等で乳
化粒子を被覆して乾燥する方法が一般的である。そして
それは極力、香料を強固な皮膜で被覆することによって
保存安定性を図り、また、各種食品に添加した際の香気
劣化或いは揮散を防止する目的に他ならない。また、そ
の他の方法では、ソルビトール、マンニトール及びサッ
カリンの混合物を溶解してその中にフレーバーを封じ込
めたソルビトールカプセル化されたフレーバー(特開昭
58−71866号公報)、或いは、キシリトール内部
にフレーバーが含有されているフレーバー複合物(特開
昭58−76062号公報)のように、糖質の内部に香
料成分を封じ込める方法等が提案されているが、これら
もフレーバーの貯蔵安定性を目的としている。このよう
に、ほとんどの粉末香料はその香料成分の保存安定性を
強化する剤型であり、香料の速放性を目的とした剤型は
少ない。そのような事情から、瞬時に香気成分を発散さ
せる技術については従来からほとんど検討されていなか
った。わずかに、香り立ちの強い速効性と持続性を食品
に付与する目的で、針状結晶体を有するD−ソルビット
の表面に着香料を担持させる固形香料(特開昭57−1
36510号公報)が提案されているのが現状である。
香料が用いられているが、その粉末香料の製造方法とし
ては、例えば、香料を乳化剤で乳化した後澱粉の部分加
水分解物であるデキストリンなどの高分子多糖類等で乳
化粒子を被覆して乾燥する方法が一般的である。そして
それは極力、香料を強固な皮膜で被覆することによって
保存安定性を図り、また、各種食品に添加した際の香気
劣化或いは揮散を防止する目的に他ならない。また、そ
の他の方法では、ソルビトール、マンニトール及びサッ
カリンの混合物を溶解してその中にフレーバーを封じ込
めたソルビトールカプセル化されたフレーバー(特開昭
58−71866号公報)、或いは、キシリトール内部
にフレーバーが含有されているフレーバー複合物(特開
昭58−76062号公報)のように、糖質の内部に香
料成分を封じ込める方法等が提案されているが、これら
もフレーバーの貯蔵安定性を目的としている。このよう
に、ほとんどの粉末香料はその香料成分の保存安定性を
強化する剤型であり、香料の速放性を目的とした剤型は
少ない。そのような事情から、瞬時に香気成分を発散さ
せる技術については従来からほとんど検討されていなか
った。わずかに、香り立ちの強い速効性と持続性を食品
に付与する目的で、針状結晶体を有するD−ソルビット
の表面に着香料を担持させる固形香料(特開昭57−1
36510号公報)が提案されているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
D−ソルビットの表面に着香料を担持させる固形香料
(特開昭57−136510号公報)の提案は、着香料
自体は全く被覆されていないか、或いは、被覆されてい
ても、前記の固形香料を流動造粒機を用いて被覆剤で被
覆するという不完全な被覆方法であり、食品に添加した
際の速効性は目的達成されるものの、保存安定性につい
ては全く望むべくもない。そこで、貯蔵期間中の香気成
分の保存安定性と、食品に付与されて食された時の香気
成分の速放性に優れた香料粉末製剤が求められていた。
D−ソルビットの表面に着香料を担持させる固形香料
(特開昭57−136510号公報)の提案は、着香料
自体は全く被覆されていないか、或いは、被覆されてい
ても、前記の固形香料を流動造粒機を用いて被覆剤で被
覆するという不完全な被覆方法であり、食品に添加した
際の速効性は目的達成されるものの、保存安定性につい
ては全く望むべくもない。そこで、貯蔵期間中の香気成
分の保存安定性と、食品に付与されて食された時の香気
成分の速放性に優れた香料粉末製剤が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記のごと
き課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、香料
に、アラビアガム、大豆多糖類、エステル化化工澱粉、
レシチン、キラヤ抽出物、ショ糖脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステ
ルから選ばれる1種又は2種以上の乳化剤及びラクチト
ール、パラチニット、マルチトール及び還元分岐オリゴ
糖から選ばれる1種又は2種以上の糖アルコールを添加
混合して乳化処理した後粉末製剤とすることにより、上
記の課題を一挙に解決することができる速放性香料粉末
製剤が得られることを見出し本発明を完成した。
き課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、香料
に、アラビアガム、大豆多糖類、エステル化化工澱粉、
レシチン、キラヤ抽出物、ショ糖脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステ
ルから選ばれる1種又は2種以上の乳化剤及びラクチト
ール、パラチニット、マルチトール及び還元分岐オリゴ
糖から選ばれる1種又は2種以上の糖アルコールを添加
混合して乳化処理した後粉末製剤とすることにより、上
記の課題を一挙に解決することができる速放性香料粉末
製剤が得られることを見出し本発明を完成した。
【0005】即ち、香料に上記乳化剤及び上記糖アルコ
ールを添加混合して乳化した後、この液を噴霧乾燥機又
は真空乾燥機により乾燥することにより、速放性香料粉
末製剤を得ることができる。得られた速放性香料粉末製
剤は、香料成分が水に易溶性の皮膜で被覆されているの
で水に接触するまでは香料成分を保護し、各種食品に添
加されて食された口腔内で初めて速やかに皮膜が溶解す
ることによって香料成分が放出され、瞬時に香気香味を
知覚することができる、従来には無い粉末香料製剤であ
る。
ールを添加混合して乳化した後、この液を噴霧乾燥機又
は真空乾燥機により乾燥することにより、速放性香料粉
末製剤を得ることができる。得られた速放性香料粉末製
剤は、香料成分が水に易溶性の皮膜で被覆されているの
で水に接触するまでは香料成分を保護し、各種食品に添
加されて食された口腔内で初めて速やかに皮膜が溶解す
ることによって香料成分が放出され、瞬時に香気香味を
知覚することができる、従来には無い粉末香料製剤であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
述べる。
述べる。
【0007】本発明で使用しうる乳化剤としては、アラ
ビアガム、エステル化化工澱粉、大豆多糖類、レシチ
ン、キラヤ抽出物、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから
選ばれる1種又は2種以上の乳化剤であり、通常の乳化
力を有するものであれば特に制約されるものではない。
例えば、エステル化化工澱粉については、サクシニルコ
ハク酸エステル化澱粉である、カプシュール、ピュリテ
ィーガムBE(ともに日本エヌエスシー社製)を好まし
く例示することができる。また、その使用の際に2種以
上混合使用する場合も、特に組み合わせを限定されるも
のではない。
ビアガム、エステル化化工澱粉、大豆多糖類、レシチ
ン、キラヤ抽出物、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから
選ばれる1種又は2種以上の乳化剤であり、通常の乳化
力を有するものであれば特に制約されるものではない。
例えば、エステル化化工澱粉については、サクシニルコ
ハク酸エステル化澱粉である、カプシュール、ピュリテ
ィーガムBE(ともに日本エヌエスシー社製)を好まし
く例示することができる。また、その使用の際に2種以
上混合使用する場合も、特に組み合わせを限定されるも
のではない。
【0008】また、乳化剤の使用量は、添加される香料
の使用量及び乳化剤の種類、乳化剤の組み合わせにより
異なるが、香料1重量部に対して0.05重量部〜10
重量部、好ましくは、0.1重量部〜3重量部の範囲を
例示することができる。
の使用量及び乳化剤の種類、乳化剤の組み合わせにより
異なるが、香料1重量部に対して0.05重量部〜10
重量部、好ましくは、0.1重量部〜3重量部の範囲を
例示することができる。
【0009】また、本発明で利用することができる糖ア
ルコールは、ラクチトール、パラチニット、マルチトー
ル及び還元分岐オリゴ糖から選ばれる1種又は2種以上
の糖アルコールで、市場で容易に入手可能である。還元
分岐オリゴ糖については、例えば、その糖組成が四糖以
上の糖アルコールが70%以上の分岐オリゴ糖糖アルコ
ールからなる還元分岐オリゴ糖ピーオー20(東和化成
社製)を好ましく例示することができる。
ルコールは、ラクチトール、パラチニット、マルチトー
ル及び還元分岐オリゴ糖から選ばれる1種又は2種以上
の糖アルコールで、市場で容易に入手可能である。還元
分岐オリゴ糖については、例えば、その糖組成が四糖以
上の糖アルコールが70%以上の分岐オリゴ糖糖アルコ
ールからなる還元分岐オリゴ糖ピーオー20(東和化成
社製)を好ましく例示することができる。
【0010】糖アルコールの使用量は、使用する香料の
性状及び量、また、使用する乳化剤により制約される
が、乾燥処理により粉末状又は顆粒状に製造することが
でき、香料の保存安定性及び速放性を妨げない範囲の使
用量を選択する必要がある。それは通常、香料1重量部
に対して、0.1重量部〜1000重量部、より好まし
くは、0.5重量部〜500重量部であって、粉末製剤
全体の5%〜80%である。これよりも糖アルコールの
添加量が多いと速放性が妨げられると同時に吸湿性が増
し、製剤がブロッキングを起こす原因ともなり、また、
これよりも糖アルコールの添加量が少ないと、香料の保
存安定性が低下する原因にもなり好ましくない。
性状及び量、また、使用する乳化剤により制約される
が、乾燥処理により粉末状又は顆粒状に製造することが
でき、香料の保存安定性及び速放性を妨げない範囲の使
用量を選択する必要がある。それは通常、香料1重量部
に対して、0.1重量部〜1000重量部、より好まし
くは、0.5重量部〜500重量部であって、粉末製剤
全体の5%〜80%である。これよりも糖アルコールの
添加量が多いと速放性が妨げられると同時に吸湿性が増
し、製剤がブロッキングを起こす原因ともなり、また、
これよりも糖アルコールの添加量が少ないと、香料の保
存安定性が低下する原因にもなり好ましくない。
【0011】本発明で利用することができる香料は、所
望のどのような油性香料でも良く、合成香料、天然香料
及びそれらを調合した調合香料、又は、調合香料に動植
物エキス類、水溶性香料を配合したフレーバー類等も利
用することができる。
望のどのような油性香料でも良く、合成香料、天然香料
及びそれらを調合した調合香料、又は、調合香料に動植
物エキス類、水溶性香料を配合したフレーバー類等も利
用することができる。
【0012】本発明品は上記のような乳化剤、香料及び
糖アルコールを配合することを特徴とするが、所望によ
り、色素、抗酸化剤、酸味料等を添加することもでき
る。
糖アルコールを配合することを特徴とするが、所望によ
り、色素、抗酸化剤、酸味料等を添加することもでき
る。
【0013】本発明品の製造方法としては、乳化剤及び
糖アルコールの混合水溶液に香料を添加した後、乳化機
で香料油の平均乳化粒子径が5μm以下、好ましくは1
μm以下になるように乳化する。所望によっては、乳化
剤の水溶液に香料を添加して乳化した後糖アルコールを
添加混合する方法でも良い。得られた乳化液を通常の乾
燥法である噴霧乾燥機又は真空乾燥機で乾燥し、真空乾
燥機を用いた場合は所望の粒径になるよう乾燥物を粉砕
して粉末又は顆粒とする。
糖アルコールの混合水溶液に香料を添加した後、乳化機
で香料油の平均乳化粒子径が5μm以下、好ましくは1
μm以下になるように乳化する。所望によっては、乳化
剤の水溶液に香料を添加して乳化した後糖アルコールを
添加混合する方法でも良い。得られた乳化液を通常の乾
燥法である噴霧乾燥機又は真空乾燥機で乾燥し、真空乾
燥機を用いた場合は所望の粒径になるよう乾燥物を粉砕
して粉末又は顆粒とする。
【0014】本発明によって得られた速放性香料粉末製
剤は各種食品、例えば、チューインガム、錠菓、ドロッ
プ、飴、ヌガー、キャンディー、チョコレート、キャラ
メル等に利用されるが、チューインガム、錠菓が最適で
ある。
剤は各種食品、例えば、チューインガム、錠菓、ドロッ
プ、飴、ヌガー、キャンディー、チョコレート、キャラ
メル等に利用されるが、チューインガム、錠菓が最適で
ある。
【0015】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明の実施
の態様を更に詳細に説明する。
の態様を更に詳細に説明する。
【0016】実施例1 水100gにアラビアガム40g及びラクチトール40
gを加えて溶解し、この水溶液にメントールフレーバー
オイル(長谷川香料社製)20gを添加混合した後TK
−ホモミキサー(特殊機化社製)を用いて10分間乳化
処理をした。得られた乳化液は0.5〜2μmの乳化粒
子であった。この液をモービルマイナー型スプレードラ
イヤー(ニロジャパ社製)を使用して噴霧乾燥し、本発
明の速放性メントール粉末製剤95gを得た(本発明品
1)。
gを加えて溶解し、この水溶液にメントールフレーバー
オイル(長谷川香料社製)20gを添加混合した後TK
−ホモミキサー(特殊機化社製)を用いて10分間乳化
処理をした。得られた乳化液は0.5〜2μmの乳化粒
子であった。この液をモービルマイナー型スプレードラ
イヤー(ニロジャパ社製)を使用して噴霧乾燥し、本発
明の速放性メントール粉末製剤95gを得た(本発明品
1)。
【0017】実施例2 水100gに大豆多糖類40gを加えて溶解し、この水
溶液にメントールフレーバーオイル(長谷川香料社製)
20gを添加混合した後TK−ホモミキサー(特殊機化
社製)を用いて10分間乳化処理をした。得られた乳化
液は0.5〜1μmの乳化粒子であった。この乳化液に
パラチニット40gを混合溶解した後、この液をモービ
ルマイナー型スプレードライヤー(ニロジャパン社製)
を使用して噴霧乾燥し、本発明の速放性メントール粉末
製剤93gを得た(本発明品2)。
溶液にメントールフレーバーオイル(長谷川香料社製)
20gを添加混合した後TK−ホモミキサー(特殊機化
社製)を用いて10分間乳化処理をした。得られた乳化
液は0.5〜1μmの乳化粒子であった。この乳化液に
パラチニット40gを混合溶解した後、この液をモービ
ルマイナー型スプレードライヤー(ニロジャパン社製)
を使用して噴霧乾燥し、本発明の速放性メントール粉末
製剤93gを得た(本発明品2)。
【0018】比較例1 水150gにアラビアガム80gを加えて溶解し、この
水溶液にメントールフレーバーオイル(長谷川香料社
製)20gを添加混合した後TK−ホモミキサー(特殊
機化社製)を用いて10分間乳化処理をした。得られた
乳化液は1〜3μmの乳化粒子であった。この液をモー
ビルマイナー型スプレードライヤー(ニロジャパン社
製)を使用して噴霧乾燥し、メントール粉末香料90g
を得た(比較品1)。
水溶液にメントールフレーバーオイル(長谷川香料社
製)20gを添加混合した後TK−ホモミキサー(特殊
機化社製)を用いて10分間乳化処理をした。得られた
乳化液は1〜3μmの乳化粒子であった。この液をモー
ビルマイナー型スプレードライヤー(ニロジャパン社
製)を使用して噴霧乾燥し、メントール粉末香料90g
を得た(比較品1)。
【0019】比較例2 水120gにアラビアガム40g及びデキストリン(D
E10)40gを加えて溶解し、この水溶液にメントー
ルフレーバーオイル(長谷川香料社製)20gを添加混
合した後TK−ホモミキサー(特殊機化社製)を用いて
10分間乳化処理をした。得られた乳化液は1〜3μm
の乳化粒子であった。この液をモービルマイナー型スプ
レードライヤー(ニロジャパン社製)を使用して噴霧乾
燥し、メントール粉末香料95gを得た(比較品2)。
E10)40gを加えて溶解し、この水溶液にメントー
ルフレーバーオイル(長谷川香料社製)20gを添加混
合した後TK−ホモミキサー(特殊機化社製)を用いて
10分間乳化処理をした。得られた乳化液は1〜3μm
の乳化粒子であった。この液をモービルマイナー型スプ
レードライヤー(ニロジャパン社製)を使用して噴霧乾
燥し、メントール粉末香料95gを得た(比較品2)。
【0020】官能評価 上記実施例1、2及び比較例1、2で得られた本発明品
1、2及び比較品1、2をチューインガムベースに1%
賦香してチューインガムを調製した。調製したチューイ
ンガムを良く訓練された15名のパネルにより官能評価
を行った。その結果を表1に示す。
1、2及び比較品1、2をチューインガムベースに1%
賦香してチューインガムを調製した。調製したチューイ
ンガムを良く訓練された15名のパネルにより官能評価
を行った。その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】 評価内容 A:香気の溶出が早いとした人数 B:香気の溶出がやや早いとした人数 C:香気の溶出がやや遅いとした人数 D:香気の溶出が遅いとした人数 上記評価結果のように本発明品1及び2は、チューイン
ガムを口中に入れた時のメントール香気の溶出が早く、
比較品1及び2よりも格段に優れていることがわかる。
ガムを口中に入れた時のメントール香気の溶出が早く、
比較品1及び2よりも格段に優れていることがわかる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、食品に賦香した香料が
極めて速やかに香気香味を発現することができる速放性
香料粉末製剤を提供することができる。
極めて速やかに香気香味を発現することができる速放性
香料粉末製剤を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】香料に、アラビアガム、大豆多糖類、エス
テル化化工澱粉、レシチン、キラヤ抽出物、ショ糖脂肪
族酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル及びポリグリ
セリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の
乳化剤及びラクチトール、パラチニット、マルチトール
及び還元分岐オリゴ糖から選ばれる1種又は2種以上の
糖アルコールを添加混合して乳化処理した後粉末製剤と
することを特徴とする、速放性香料粉末製剤。 - 【請求項2】糖アルコールの添加量が粉末製剤全体の5
%〜80%である、請求項1記載の速放性香料粉末製
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9327246A JPH11140482A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 速放性香料粉末製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9327246A JPH11140482A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 速放性香料粉末製剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11140482A true JPH11140482A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18196970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9327246A Pending JPH11140482A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 速放性香料粉末製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11140482A (ja) |
Cited By (6)
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JPH09233999A (ja) * | 1996-03-04 | 1997-09-09 | Ezaki Glico Co Ltd | 顆粒及び錠菓 |
JPH09252745A (ja) * | 1996-03-26 | 1997-09-30 | T Hasegawa Co Ltd | フレーバー含有糖組成物の製造方法 |
-
1997
- 1997-11-13 JP JP9327246A patent/JPH11140482A/ja active Pending
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