JP6717074B2 - エレベーターのかご内監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターのかご内監視システムに関する。
従来、エレベーターのかご内に設置されたカメラで撮影された映像に動きがあった場合に録画を開始するシステムが知られている。上記システムにおいて、例えば、カメラのレンズ等が汚れている場合、撮影範囲に動きがあっても録画が開始されないことがある。下記特許文献1には、上記システムで録画が開始されないことを検出し得る技術が記載されている。
特開2012−96872号公報
特許文献1に記載の技術は、人体を検出するセンサ及び人によって操作される入力装置がかご内に設けられていなければ使用できない。このため、当該技術を使用する場合、かごのハードウェア構成が複雑化する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、かごのハードウェア構成を複雑化することなく、かご内に設置されたカメラで撮影された映像が録画されていないことを早期に検出できるエレベーターのかご内監視システムを提供することである。
本発明に係るエレベーターのかご内監視システムは、エレベーターのかご内に設けられたカメラで撮影された映像の変化を検知する動き検知部と、動き検知部による検知結果に基づいて、カメラで撮影された映像の変化量が設定された値以上になった時点で当該映像の録画を開始し、映像の変化量が設定された値未満になってから一定時間経過した時点で録画を停止し、当該映像を保存する録画制御部と、録画制御部により映像の録画が停止された回数である録画回数を数える録画回数カウント部と、乗場呼びによる移動を含むかごの移動によって、停止しているかごが動き出してから次に停止するまでを1回の起動としてかごの起動回数を数える起動回数カウント部と、かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が下限閾値を下回ることを異常として検出する異常検出部と、を備えたものである。
本発明に係るエレベーターのかご内監視システムは、エレベーターのかご内に設けられたカメラで撮影された映像の変化を検知する動き検知部と、動き検知部による検知結果に基づいて、カメラで撮影された映像を保存する録画制御部と、録画制御部により映像が保存された回数である録画回数を数える録画回数カウント部と、かごの起動回数を数える起動回数カウント部と、かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が下限閾値を下回ることを異常として検出する異常検出部と、かごの起動回数が増加した時点での録画回数と当該時点でのかごの起動回数とを関連付けて表す学習データを記録する学習制御部と、を備え、下限閾値は、学習制御部により記録された学習データに基づいてかごの起動回数に対応して設定されたものである。
本発明に係るエレベーターのかご内監視システムは、エレベーターのかご内に設けられたカメラで撮影された映像の変化を検知する動き検知部と、動き検知部による検知結果に基づいて、カメラで撮影された映像を保存する録画制御部と、録画制御部により映像が保存された回数である録画回数を数える録画回数カウント部と、かごの起動回数を数える起動回数カウント部と、かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が下限閾値を下回ることを異常として検出する異常検出部と、を備え、異常検出部は、かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された上限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が上限閾値を上回ることを異常として検出するものである。

本発明に係るエレベーターのかご内監視システムにおいて、異常検出部は、かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が下限閾値を下回ることを異常として検出する。このため、本発明によれば、かごのハードウェア構成を複雑化することなく、かご内に設置されたカメラで撮影された映像が録画されていないことを早期に検出することができる。
エレベーターのかごの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベーターのかご内監視システムの構成図である。 本発明の実施の形態1における閾値データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベーターのかご内監視システムの動作例を示すフローチャートである。 エレベーター制御盤のハードウェア構成図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1は、エレベーターのかごの一例を示す模式図である。
図1に示すように、エレベーターのかご1には、扉2、カメラ3及び録画装置4が設けられている。扉2は、例えば、図示しない戸開閉装置によって開閉される。カメラ3は、例えば、光が透過可能なカバーで覆われている。カメラ3は、例えば、かご1内の壁面のうち天井付近に取り付けられている。録画装置4は、例えば、かご1の上面に取り付けられている。録画装置4は、例えば、カメラ3及びエレベーター制御盤5と電気的に接続されている。エレベーター制御盤5は、例えば、エレベーターの昇降路又は機械室等に設置されている。
カメラ3は、かご1内の映像を常時撮影する。カメラ3は、撮影範囲に扉2が含まれるように、位置及び向きが設定されている。録画装置4は、カメラ3で撮影された映像を録画する機能を有する。
図2は、実施の形態1におけるエレベーターのかご内監視システムの構成図である。
図2に示すように、かご内監視システムは、カメラ3、録画装置4、エレベーター制御盤5、遠隔監視装置6及び情報センター7を備える。録画装置4は、動き検知部8、録画制御部9、録画回数カウント部10及び記憶部11を有する。エレベーター制御盤5は、運転制御部12、起動回数カウント部13、学習制御部14、閾値設定部15、異常検出部16、記憶部17及び報知部18を有する。遠隔監視装置6は、エレベーター制御盤5と電気的に接続されている。
遠隔監視装置6は、エレベーターが設置された建物に設けられている。情報センター7は、エレベーターが設置された建物とは別の建物に設けられている。情報センター7は、例えば、エレベーターの保守管理会社に設けられたサーバー等である。遠隔監視装置6は、通信回線を介して情報センター7と通信する機能を有している。遠隔監視装置6と情報センター7との間の通信は、有線通信であっても無線通信であってもよい。
動き検知部8は、カメラ3で撮影された映像の変化を検知することで、映像に映っている動体を検知する。動き検知部8は、例えば、輝度、明度、色又は濃淡等に基づいて、映像の変化を検知する。動き検知部8は、例えば、撮影範囲を複数の領域に分割して認識する。動き検知部8は、例えば、撮影された映像における各領域の経時変化に基づいて、映像の変化を検知する。
動き検知部8は、例えば、扉2が開く動き、扉2が閉まる動き、かご1に乗客が乗り込む動き及びかご1から乗客が降りる動き等を映像の変化として検知する。動き検知部8は、例えば、かご1に乗車中の乗客の動きを映像の変化として検知する。
動き検知部8は、映像が鮮明でない場合は、扉2及び乗客等の動きを検知できないことがある。映像が鮮明でない場合とは、例えば、カメラ3のレンズ又はカバーに塵埃が付着している場合である。映像が鮮明でない場合とは、例えば、カメラ3の配線が劣化している場合である。
録画制御部9は、動き検知部8による検知結果に基づいて、カメラ3で撮影された映像を保存する。録画制御部9は、例えば、動き検知部8により検知された映像の変化量に基づいて、カメラ3で撮影された映像を保存する。録画制御部9は、例えば、映像の変化量が予め設定された値以上になった時点で録画を開始する。録画制御部9は、例えば、映像の変化量が当該値未満になってから一定時間が経過した時点で録画を停止する。録画制御部9は、例えば、映像の変化量が当該値未満になってから当該一定時間が経過する前に再び当該値以上になった場合、録画を継続する。当該一定時間は、例えば、1分以下に設定される。
録画制御部9は、録画を開始してから停止するまでの映像を映像データ19として記憶部11に保存する。つまり、録画制御部9は、カメラ3で撮影された映像のうち動体が写っている映像を保存する。
録画回数カウント部10は、録画回数を数える。録画回数とは、録画制御部9により映像が保存された回数である。録画回数カウント部10は、現時点での録画回数を示す録画回数データ20を記憶部11に記憶させる。以下、録画回数データ20が示す回数を「累計録画回数」とも呼ぶ。
録画回数カウント部10は、録画制御部9により新しく映像が保存されるたびに録画回数データ20を更新する。録画回数カウント部10は、例えば、録画が開始された際に録画回数を増加させず、録画が停止された際に録画回数を1増加させてもよい。録画回数カウント部10は、例えば、録画が開始された際に録画回数を1増加させ、録画が停止された際には録画回数を増加させなくともよい。
運転制御部12は、図示しない巻上機の動作を制御することで、かご1の移動を制御する。起動回数カウント部13は、かご1の起動回数を数える。起動回数とは、運転制御部12によりかご1が移動された回数である。起動回数カウント部13は、現時点での起動回数を示す起動回数データ21を記憶部17に記憶させる。以下、起動回数データ21が示す回数を「累計起動回数」とも呼ぶ。
起動回数カウント部13は、停止していたかご1が動き出してから次に停止するまでを1回の移動として、かご1の起動回数を数える。例えば、現在かご1が停止していない階で発生した乗場呼びに対してかご1が応答すると、起動回数が1回増加する。その後、当該階でかご1に乗車した利用者が行先階で降車すると、起動回数がさらに1回増加する。また、エレベーターがパーク動作を行うように設定されている場合、かご1に利用者が乗車していなくとも、かご1がパーク階に戻ることで起動回数が1回増加する。
起動回数カウント部13は、かご1が移動するたびに起動回数データ21を更新する。起動回数カウント部13は、例えば、かご1が動き出した際に起動回数を増加させず、かご1が停止した際に起動回数を1増加させてもよい。起動回数カウント部13は、例えば、かご1が動き出した際に起動回数を1増加させ、かご1が停止した際には起動回数を増加させなくともよい。
学習制御部14は、起動回数と録画回数との関係を学習する。学習制御部14による学習とは、予め設定された学習期間にわたって、起動回数が増加した時点での録画回数と当該時点でのかご1の起動回数とを関連付けて記録することである。学習制御部14は、学習期間中にかご1が移動するたびに、その時点での累計起動回数と関連付けられたその時点での累計録画回数を記録する。学習制御部14は、累計起動回数と関連付けられた累計録画回数を学習データ22として記憶部17に記憶させる。学習期間は、例えば、1週間、1か月又は3か月等である。学習期間は、例えば、1年を超えない長さであることが望ましい。学習制御部14は、同じ長さの学習期間で複数回繰り返した学習結果を1つの学習データ22に含めてもよい。
学習期間が終了すると、録画回数データ20及び起動回数データ21はリセットされる。つまり、学習期間が終了すると、累計録画回数及び累計起動回数はゼロに戻る。
下記表1は、学習データ22の内容の一例を示す。
Figure 0006717074
累計起動回数は、かご1が停止した回数であるとも言えるので、かご1に利用者が乗降することで必ず増加する。一方、累計録画回数は、録画が途切れることなく継続されている間は、かご1に利用者が乗降しても増加しない。このため、表1に示す例のように、累計起動回数が増加しても、累計録画回数は増加するとは限らない。
例えば、混雑する商業施設及びオフィスビル等のエレベーターでは、録画が途切れることが少ないため、累計起動回数が増加するにつれて累計起動回数と累計録画回数との差が大きくなり易いと推定される。一方、例えば、戸数の少ない集合住宅等のエレベーターでは、録画が途切れることが多いため、累計起動回数が増加すれば累計録画回数も増加することが多いと推定される。このように、累計起動回数と累計録画回数の関係には、エレベーターが設置されている建物の規模及び用途等に応じた特徴がある。
閾値設定部15は、閾値データ23を作成し、記憶部17に記憶させる。閾値データ23は、例えば、下限閾値及び上限閾値を含む。下限閾値は、例えば、動き検知部8が扉2及び乗客等の動きを正常に検知していることを前提として、累計起動回数が規定回数となった時点での累計録画回数となり得る値の下限である。上限閾値は、例えば、動き検知部8が扉2及び乗客等の動きを正常に検知していることを前提として、累計起動回数が規定回数となった時点での累計録画回数となり得る値の上限である。
下限閾値及び上限閾値は、学習データ22に基づいて設定される。下限閾値及び上限閾値は、累計起動回数に対応して予め設定される。下限閾値及び上限閾値は、例えば、個々の累計起動回数に関連付けられた個別の数値のリストとして設定されてもよい。下限閾値及び上限閾値は、例えば、累計起動回数を変数とする関数として設定されてもよい。下限閾値及び上限閾値は、例えば、同じ長さの学習期間で学習を繰り返して得られた複数の学習結果の標準偏差を用いて設定されてもよい。
閾値設定部15は、例えば、予め設定された計算式又はルール等に基づいて、学習データ22の内容から下限閾値及び上限閾値を導出してもよい。閾値設定部15は、例えば、エレベーターの保守作業者等によってエレベーター制御盤5に入力された数値に基づいて下限閾値及び上限閾値を設定してもよい。つまり、下限閾値及び上限閾値は、エレベーター制御盤5によって自動で設定されてもよいし、手動で設定されてもよい。
図3は、実施の形態1における閾値データの一例を示す図である。
図3は、下限閾値及び上限閾値をグラフ形式で表している。図3において、グラフの横軸は累計起動回数を示し、グラフの縦軸は累計録画回数を示す。図3に示す例では、累計起動回数が増加するにつれて、対応する下限閾値が特定の値に収束する。つまり、図3に示す下限閾値は、累計起動回数が増加しても累計録画回数が増加しない場合を考慮して設定されている。一方、図3に示す例では、上限閾値は、累計起動回数に比例して増加する。つまり、図3に示す上限閾値は、累計起動回数の増加に伴って累計録画回数も増加する場合を考慮して設定されている。
異常検出部16は、例えば、学習期間が終了した後に動作する。異常検出部16は、かご1の起動回数が規定回数となった時点での録画回数と下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が下限閾値を下回ることを異常として検出する。異常検出部16は、かご1の起動回数が規定回数となった時点での録画回数と上限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が上限閾値を下回ることを異常として検出する。つまり、図3に示す下限閾値及び上限閾値が設定されているとすれば、異常検出部16は、ある時点での累計起動回数及び累計録画回数を表す点が図3における塗り潰された領域の外にあることを異常として検出する。
規定回数としては、例えば、学習データ22に含まれる累計起動回数の全てが設定されてもよい。つまり、異常検出部16の動作は、例えば、かご1が1回移動するたびに行われてもよい。
規定回数としては、例えば、学習データ22に含まれる累計起動回数のうち一部のみが設定されてもよい。つまり、異常検出部16の動作は、例えば、かご1の移動回数が特定の回数に達した場合にのみ行われてもよい。
報知部18は、異常検出部16による検出結果に基づいて、情報を送信する。報知部18は、例えば、異常検出部16により異常が検出された場合に、遠隔監視装置6を介して情報センター7に異常を発報する。
図4は、実施の形態1におけるエレベーターのかご内監視システムの動作例を示すフローチャートである。
かご内監視システムは、かご1が移動を開始したか否かを判定する(ステップS101)。かご1が移動を開始していない場合は、ステップS101の処理が繰り返される。かご1が移動を開始した場合、かご内監視システムは、かご1が停止したか否かを判定する(ステップS102)。かご1が停止していない場合は、ステップS102の処理が繰り返される。
かご1が停止した場合、起動回数カウント部13は、累計起動回数を1増加させる(ステップS103)。ステップS103に続いて、異常検出部16は、累計起動回数に対応する下限閾値及び上限閾値を閾値データ23から取得する(ステップS104)。
ステップS104に続いて、異常検出部16は、累計録画回数が下限閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。ステップS105で累計録画回数が下限閾値以上であると判定された場合、異常検出部16は、累計録画回数が上限閾値以下であるか否かを判定する(ステップS106)。ステップS106で累計録画回数が上限閾値以下であると判定された場合、ステップS101の処理が行われる。
ステップS105で累計録画回数が下限閾値を下回っていると判定された場合、ステップS107の処理が行われる。ステップS106で累計録画回数が上限閾値を上回っていると判定された場合、ステップS107の処理が行われる。ステップS107において、報知部18は、情報センター7に対して異常を発報する。
実施の形態1において、録画回数カウント部10は、録画制御部9により映像が保存された回数である録画回数を数える。起動回数カウント部13は、かご1の起動回数を数える。異常検出部16は、かご1の起動回数が予め設定された規定回数となった時点での録画回数と予め設定された下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が下限閾値を下回ることを異常として検出する。このため、実施の形態1によれば、録画装置4及びエレベーター制御盤5から得られる統計情報に基づいて、かご内の動き検知に不具合が生じていることを検出できる。その結果、かごのハードウェア構成を複雑化することなく、かご内に設置されたカメラで撮影された映像が録画されていないことを早期に検出することができる。
実施の形態1において、学習制御部14は、かご1の起動回数が増加した時点での録画回数と当該時点でのかご1の起動回数とを関連付けて表す学習データ22を記録する。そして、下限閾値は、学習制御部14により記録された学習データ22に基づいて、かご1の起動回数に対応して設定されている。このため、実施の形態1によれば、エレベーターが設置されている建物の特徴を反映した下限閾値が設定される。その結果、エレベーターが設置されている建物の規模及び用途等にかかわらず、かご内の動き検知に不具合が生じていることを精度よく検出することができる。
実施の形態1において、異常検出部16は、例えば、かご1の起動回数が増加するたびに録画回数と下限閾値とを比較する。この場合、かご1が1回移動するたびに、かご内の動き検知に不具合が生じているか否かが判定される。その結果、かご内に設置されたカメラで撮影された映像が録画されていないことをより迅速に検出することができる。
実施の形態1において、異常検出部16は、かご1の起動回数が予め設定された規定回数となった時点での録画回数と予め設定された上限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が上限閾値を下回ることを異常として検出する。このため、実施の形態1によれば、かご内の映像が録画されていない場合だけでなく、録画される必要のない状況で録画が開始されている場合についても検出することができる。
実施の形態1において、学習制御部14は、例えば、各月に対応する個別の学習データを記録してもよい。下限閾値は、各月に対応する個別の学習データ22に基づいて月ごとに設定されてもよい。異常検出部16は、月ごとに設定された下限閾値のうち、今月に対応する下限閾値と録画回数とを比較してもよい。つまり、建物の特徴だけでなく時期的な要素を反映した下限閾値を用いて、かご内の動き検知に不具合が生じているか否かを判定してもよい。この場合、例えば、行楽シーズンであるか否か及び催し物の有無等によって利用者数が激しく変動する商業施設及び宿泊施設等のエレベーターについても、かご内の動き検知に不具合が生じていることを精度よく検出することができる。
実施の形態1において、学習制御部14は、かご1の移動が一定回数行われたタイミングでのみ、その時点での累計起動回数と関連付けられたその時点での累計録画回数を記録してもよい。つまり、学習データ22に含まれる累計録画回数は、例えば、累計起動回数が10増加するたびに記録されたものであってもよい。この場合であっても、学習期間が終了した時点での累計起動回数が十分に多くなるのであれば、エレベーターが設置されている建物の特徴を反映した適切な下限閾値を設定できる。
実施の形態1において、かご内監視システムは、例えば、エレベーターの呼び回数又は戸開閉回数等を用いて学習データ22及び閾値データ23を補正してもよい。また、かご内監視システムは、例えば、エレベーターの呼び回数又は戸開閉回数等をかご1の起動回数の代わりに用いてもよい。この場合であっても、録画装置4及びエレベーター制御盤5から得られる統計情報に基づいて、かご内の動き検知に不具合が生じていることを検出できる。
実施の形態1において、学習制御部14、閾値設定部15、異常検出部16及び報知部18は、例えば、録画装置4又は図示しない他の装置の機能として設けられていてもよい。実施の形態1において、学習データ22及び閾値データ23は、例えば、録画装置4又は図示しない他の装置に記憶されてもよい。これらの場合であっても、かご内の動き検知に不具合が生じていることを検出できる。
図5は、エレベーター制御盤のハードウェア構成図である。
エレベーター制御盤5における運転制御部12、起動回数カウント部13、学習制御部14、閾値設定部15、異常検出部16、記憶部17及び報知部18の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア50であってもよい。処理回路は、プロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。処理回路は、一部が専用ハードウェア50として形成され、更にプロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。図5は、処理回路が、その一部が専用ハードウェア50として形成され、プロセッサ51及びメモリ52を備えている場合の例を示している。
処理回路の少なくとも一部が、少なくとも1つの専用ハードウェア50である場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ51及び少なくとも1つのメモリ52を備える場合、運転制御部12、起動回数カウント部13、学習制御部14、閾値設定部15、異常検出部16、記憶部17及び報知部18の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ52は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、エレベーター制御盤5の各機能を実現することができる。なお、録画装置4の各機能も、図5に示す処理回路と同様の処理回路により実現される。
1 かご
2 扉
3 カメラ
4 録画装置
5 エレベーター制御盤
6 遠隔監視装置
7 情報センター
8 検知部
9 録画制御部
10 録画回数カウント部
11 記憶部
12 運転制御部
13 起動回数カウント部
14 学習制御部
15 閾値設定部
16 異常検出部
17 記憶部
18 報知部
19 映像データ
20 録画回数データ
21 起動回数データ
22 学習データ
23 閾値データ
50 専用ハードウェア
51 プロセッサ
52 メモリ

Claims (5)

  1. エレベーターのかご内に設けられたカメラで撮影された映像の変化を検知する動き検知部と、
    前記動き検知部による検知結果に基づいて、前記カメラで撮影された映像の変化量が設定された値以上になった時点で当該映像の録画を開始し、前記映像の変化量が前記設定された値未満になってから一定時間経過した時点で録画を停止し、当該映像を保存する録画制御部と、
    前記録画制御部により映像の録画が停止された回数である録画回数を数える録画回数カウント部と、
    乗場呼びによる移動を含む前記かごの移動によって、停止している前記かごが動き出してから次に停止するまでを1回の起動として前記かごの起動回数を数える起動回数カウント部と、
    前記かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が前記下限閾値を下回ることを異常として検出する異常検出部と、
    を備えたエレベーターのかご内監視システム。
  2. エレベーターのかご内に設けられたカメラで撮影された映像の変化を検知する動き検知部と、
    前記動き検知部による検知結果に基づいて、前記カメラで撮影された映像を保存する録画制御部と、
    前記録画制御部により映像が保存された回数である録画回数を数える録画回数カウント部と、
    前記かごの起動回数を数える起動回数カウント部と、
    前記かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が前記下限閾値を下回ることを異常として検出する異常検出部と、
    前記かごの起動回数が増加した時点での録画回数と当該時点での前記かごの起動回数とを関連付けて表す学習データを記録する学習制御部と、
    を備え、
    前記下限閾値は、前記学習制御部により記録された学習データに基づいて前記かごの起動回数に対応して設定されたエレベーターのかご内監視システム。
  3. 前記学習制御部は、各月に対応する個別の学習データを記録し、
    前記下限閾値は、各月に対応する個別の学習データに基づいて月ごとに設定され、
    前記異常検出部は、今月に対応する前記下限閾値と録画回数とを比較する請求項2に記載のエレベーターのかご内監視システム。
  4. 前記異常検出部は、前記かごの起動回数が増加するたびに録画回数と前記下限閾値とを比較する請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベーターのかご内監視システム。
  5. エレベーターのかご内に設けられたカメラで撮影された映像の変化を検知する動き検知部と、
    前記動き検知部による検知結果に基づいて、前記カメラで撮影された映像を保存する録画制御部と、
    前記録画制御部により映像が保存された回数である録画回数を数える録画回数カウント部と、
    前記かごの起動回数を数える起動回数カウント部と、
    前記かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された下限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が前記下限閾値を下回ることを異常として検出する異常検出部と、
    を備え、
    前記異常検出部は、前記かごの起動回数が予め設定された回数となった時点での録画回数と予め設定された上限閾値とを比較し、当該時点での録画回数が前記上限閾値を上回ることを異常として検出するエレベーターのかご内監視システム。
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