JP6716949B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、階調テストパターンの読み取り濃度データに異常がある場合にその旨をユーザに通知する技術が開示されている。特許文献2には、各パッチの測色値からRGBの測色値と各々の目標色値とのずれを求め、そのずれから二次転写不足や定着不足の有無を判定する技術が開示されている。
特開平7−131651号公報 特開2006−259142号公報
特許文献1及び2の技術では、いずれも、転写不良が発生してからそれが検知されるだけであり、転写不良を未然に防ぐことを考慮していない。例えば中間転写ベルトから媒体への二次転写における転写不良を未然に防ぐためには、現在印加される二次転写電圧(中間転写ベルトと媒体との間に印加される電圧。中間転写ベルトの表面の物性の経時変化等により時間の経過とともに変化する)と二次転写電圧の適正値(温度、湿度などによって変化する)が時間の経過とともにどのように変化しているかということ、すなわち変化の傾向が分かるとよい。例えば二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して上昇していることが分かれば現在印加される二次転写電圧を上昇させるよう対処することができるし、二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して下降していることが分かれば二次転写電圧を下降させるよう対処することができる。
そこで、本発明は、時間の経過による二次転写電圧の適正値の変化の傾向を判定することを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、トナーにより形成される画像を各々が保持する2以上の感光体と、前記感光体から一次転写された画像を保持する像保持体と、前記感光体及び前記像保持体に一次転写電圧を印加して一次転写を行う一次転写部と、前記像保持体及び媒体に二次転写電圧を印加して二次転写を行う二次転写部であって、前記二次転写電圧が変化すると、二次転写する画像に前記一次転写電圧が印加された回数に応じて決まるピークを境に当該画像を形成するトナーの転写効率が減少する二次転写部と、第1の色のトナーで形成されて前記媒体に二次転写された第1テスト画像の濃度を測定する第1測定部と、異なる色の複数のトナーを積層して形成されて前記媒体に二次転写された第2テスト画像における表層のトナーの濃度を測定する第2測定部と、前記第1及び第2測定部のそれぞれが、同一の時間が経過する毎に複数回測定した各濃度の推移に基づいて、前記二次転写電圧の適正値が時間の経過により現在印加される前記二次転写電圧に対して上昇及び下降のいずれに変化しているかを判定する判定部とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載の構成において、前記表層のトナーは、前記第1テスト画像に比べて、前記像保持体に一次転写される際に前記一次転写電圧が印加された回数が多いことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記判定部は、前記第2測定部により測定された濃度が、初期値の二次転写電圧で二次転写された第1テスト画像の濃度よりも大きな値である第1閾値を下回るまでの期間において前記第1測定部により測定された濃度が増加傾向にある場合に前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して上昇したと判定することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項1から3のいずれか1項に記載の構成において、前記判定部により前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して上昇したと判定された場合、前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して上昇した場合に測定される前記各濃度のうちの少なくとも一方の推移と当該二次転写電圧との関係を表す情報に基づいて決まる値だけ前記現在印加される二次転写電圧を上昇させる制御を行う第1電圧制御部を備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の構成において、前記判定部は、前記同一の期間において前記第1測定部により測定された濃度が減少傾向にあり、且つ、前記第2測定部により測定された濃度が、初期値の二次転写電圧で二次転写された第2テスト画像の濃度よりも大きな値である第2閾値を下回った場合に前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して下降したと判定することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の構成において、前記判定部により前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して下降したと判定された場合、前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して下降した場合に測定される前記各濃度のうちの少なくとも一方の推移と当該二次転写電圧との関係を表す情報に基づいて決まる値だけ前記現在印加される二次転写電圧を下降させる制御を行う第2電圧制御部を備えることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の構成において、前記判定部による判定結果をユーザに通知する通知部を備えることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の構成において、前記媒体に形成されるテスト画像の濃度に基づく調整を行う調整部を備え、前記第1及び第2テスト画像は前記調整部による調整にも用いられることを特徴とする。
本発明の請求項9に係るプログラムは、トナーにより形成される画像を各々が保持する2以上の感光体と、前記感光体から一次転写された画像を保持する像保持体と、前記感光体及び前記像保持体に一次転写電圧を印加して一次転写を行う一次転写部と、前記像保持体及び媒体に二次転写電圧を印加して二次転写を行う二次転写部であって、前記二次転写電圧が変化すると、二次転写する画像に前記一次転写電圧が印加された回数に応じて決まるピークを境に当該画像を形成するトナーの転写効率が減少する二次転写部とを備える画像形成装置のコンピュータを、第1の色のトナーで形成されて前記媒体に二次転写された第1テスト画像の濃度を測定する第1測定部と、異なる色の複数のトナーを積層して形成されて前記媒体に二次転写された第2テスト画像における表層のトナーの濃度を測定する第2測定部と、前記第1及び第2測定部のそれぞれが、同一の時間が経過する毎に複数回測定した各濃度の推移に基づいて、前記二次転写電圧の適正値が時間の経過により現在印加される前記二次転写電圧に対して上昇及び下降のいずれに変化しているかを判定する判定部として機能させることを特徴とする。
請求項1、9に係る発明によれば、時間の経過による現在印加される二次転写電圧に対する二次転写電圧の適正値の変化の傾向を判定することができる。
請求項2に係る発明によれば、一次転写電圧が印加された回数が本発明と反対の場合に比べて、二次転写電圧の適正値の下降が判定される範囲を広くすることができる。
請求項3に係る発明によれば、時間の経過により二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して上昇したことを判定することができる。
請求項4に係る発明によれば、二次転写電圧の適正値の上昇が判定されたときに現在印加される二次転写電圧を上昇させる対処が行われないことを防ぐことができる。
請求項5に係る発明によれば、時間の経過により二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して下降したことを判定することができる。
請求項6に係る発明によれば、二次転写電圧の適正値の下降が判定されたときに現在印加される二次転写電圧を下降させる対処が行われないことを防ぐことができる。
請求項7に係る発明によれば、二次転写電圧の適正値の上昇又は下降が判定されたことをユーザに認識させることができる。
請求項8に係る発明によれば、第1及び第2テスト画像が調整に用いられない場合に比べて、媒体に形成するテスト画像を少なくすることができる。
実施例に係る画像形成装置の全体構成を表す図 画像形成部のハードウェア構成の一例を表す図 コントローラのハードウェア構成を表す図 コントローラの機能構成を表す図 媒体に形成されるテスト画像群の一例を表す図 二次転写電圧と転写効率の関係の一例を表す図 各色に対応して印加される一次転写電圧を模式的に表す図 異なる二次転写電圧により二次転写されたテスト画像の各例を表す図 二次転写電圧と転写効率の関係を表す線が移動する例を表す図 測定される第1濃度及び第2濃度の推移の例を表す図 各濃度の回帰直線の傾きと判定結果の関係を表す図 電圧上昇制御用情報の一例を表す図 電圧下降制御用情報の一例を表す図 コントローラの動作手順の一例を表す図 変形例のコントローラの機能構成を表す図 通知された判定結果の一例を表す図 二次転写電圧と転写効率の関係の比較を表す図 変形例のコントローラの動作手順の一例を表す図 変形例の第1条件及び第2条件を表す図
[1]実施例
図1は実施例に係る画像形成装置1の全体構成を表す。画像形成装置1は、電子写真方式で媒体にカラーの画像を形成する装置である。画像形成装置1は、コントローラ10と、画像形成部20とを備える。コントローラ10は、図示せぬ通信回線で外部装置と接続されており、その外部装置から画像データが送信されてくると、その画像データを例えばRGB形式からCMYK形式で色を表す画像データに変換する処理を施す。コントローラ10は、処理を施した画像データを画像形成部20に出力する。
画像形成部20は、コントローラ10によって処理を施された画像データが表す画像を媒体に形成する。画像形成部20は、色がそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)である4種類のトナーを媒体に定着させてカラー画像を形成する。
図2は、画像形成部20のハードウェア構成の一例を表す。画像形成部20は、感光体ドラム21と、帯電部22と、露光部23と、現像部24と、一次転写部26と、中間転写ベルト25と、二次転写部27と、搬送部28と、定着部29と、センサ30とを備える。
感光体ドラム21、帯電部22、露光部23、現像部24及び一次転写部26は、Y、M、C、Kの色毎に中間転写ベルト25に沿って設けられている。図2では、これらの各部の符号の末尾にアルファベット(Y、M、C、K)を付し、各部がアルファベットに対応する色の画像形成に関わる構成であることを示している。これら各構成の各々を特に区別する必要がない場合及び各構成をまとめて指し示す場合には、符号の末尾のアルファベットを省いて説明する。
感光体ドラム21は、色毎に設けられており、各々がトナーにより形成される画像を保持する。感光体ドラム21は本発明の「感光体」の一例である。詳細には、感光体ドラム21は、感光層を有し、回転方向A1に回転しながら、感光層の表面に潜像(静電潜像ともいう)及び潜像がトナーにより現像されて形成される画像を保持する。
帯電部22は、感光体ドラム21の感光層を、表面が予め定められた電位となるように帯電させる。露光部23は、帯電した感光層に対して画像データに応じて強度や照射位置を制御した露光光を照射することで、感光層を露光する。これにより、画像データの示す画像を表す潜像が感光層に形成される。
現像部24は、帯電したトナーを吸着させて搬送する現像ロールを有し、感光体ドラム21と現像ロールとに現像バイアス電圧を印加して現像ロールから感光体ドラム21にトナーを供給することで潜像を現像する。現像部24は、こうして潜像があった部分に可視化された画像をトナーで形成する。
中間転写ベルト25は、無端のベルトであり、感光体ドラム21から一次転写された画像を保持する。中間転写ベルト25は本発明の「像保持体」の一例である。中間転写ベルト25は、複数の支持ロールにより回転可能に支持され、駆動力を与えられて回転方向A2に回転する。中間転写ベルト25には、感光体ドラム21Yから順番に色がY、M、C、Kである画像が一次転写される。
一次転写部26は、感光体ドラム21及び中間転写ベルト25に一次転写電圧を印加して感光体ドラム21が保持する画像を中間転写ベルト25に一次転写する。ここでいう一次転写電圧とは、感光体ドラム21の表面と中間転写ベルト25の表面との電位差である。一次転写部26は、感光体ドラム21と対向する位置に中間転写ベルト25を挟んで設けられている一次転写ロールを有する。一次転写部26は、一次転写ロール及び感光体ドラム21にバイアス電圧を印加することで、感光体ドラム21の表面及び中間転写ベルト25の表面の間に一次転写電圧が表す電位差を生じさせる。この電位差によって感光体ドラム21の表面に保持された画像が中間転写ベルト25の表面に一次転写される。
二次転写部27は、中間転写ベルト25及び媒体の間に二次転写電圧を印加して、中間転写ベルト25が保持する画像を媒体に二次転写する。ここでいう二次転写電圧とは、中間転写ベルト25の表面と媒体の表面との電位差である。二次転写部27は二次転写ロール271及びバックアップロール272を有する。二次転写ロール271及びバックアップロール272は、中間転写ベルト25を挟んで互いに対向して設けられ、ニップ部を形成している。
搬送部28は、複数のロールを有し、ニップ部を通る搬送路R1に沿って搬送方向A3に媒体を搬送する。搬送部28により搬送された媒体は、ニップ部において中間転写ベルト25と接触する。二次転写部27は、二次転写ロール271及びバックアップロール272の間にバイアス電圧を印加することで、中間転写ベルト25の表面及び媒体の表面の間に二次転写電圧が表す電位差を生じさせる。この電位差によって中間転写ベルト25の表面に保持された画像が媒体の表面に二次転写される。
定着部29は、媒体に二次転写された画像をその媒体に定着させる。センサ30は、本実施例では、定着部29の搬送方向A3の下流に設けられ、定着部29によって媒体に定着された画像のトナーの濃度を表す物理量(例えば拡散反射光の光量)を測定する。
図3はコントローラ10のハードウェア構成を表す。コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、I/F(Interface)15と、NIC(Network Interface Card)16とを備えるコンピュータである。CPU11が、RAM12をワークエリアとして用いてROM13やHDD14に記憶されているプログラムを実行することによって各部の動作を制御する。HDD14は、CPU11が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。I/F15は、画像形成部20と画像データ等をやり取りする際のインターフェースである。NIC16は、通信回路を有し、図示せぬ通信回線を介して外部装置と通信を行う。
コントローラ10のCPU11がプログラムを実行することで図4に表す機能が実現される。
図4はコントローラ10の機能構成を表す。コントローラ10は、第1測定部101と、第2測定部102と、調整部103と、判定部104と、第1電圧制御部105と、第2電圧制御部106とを備える。
第1測定部101は、1以上の色(Y色、M色、C色、K色)のトナーで形成されて二次転写部27により媒体に二次転写されたテスト画像の濃度を測定する。画像形成装置1においては、後述する調整部103による調整及び判定部104による判定のために、複数のテスト画像を含むテスト画像群が媒体に形成される。
図5は媒体に形成されるテスト画像群の一例を表す。図5では、C色のトナーの濃度を12段階に変えて表した12のテスト画像群Tcが表されており、これと同様に、M、Y、K色のテスト画像群Tm、Ty、Tkがそれぞれ表されている。これらのテスト画像群はいずれも単色(1つの色)のトナーで形成されている。一方、テスト画像群Tcmyに含まれる各テスト画像は、いずれもC、M、Yのうちの多色(2以上の色)のトナーで形成されている。各テスト画像は、各々に含まれる各画素の階調値が共通する、濃淡のない画像となっている。
第1測定部101は、本実施例では図5に表すテスト画像群に含まれる各テスト画像の濃度を測定し、測定したそれらの濃度を調整部103に供給する。また、第1測定部101は、テスト画像群に含まれるテスト画像のうち、第1の色のトナーで形成されて定着部29により媒体に定着されたテスト画像の濃度を、第1テスト画像の濃度(以下「第1濃度」という)として測定する。本実施例では、第1測定部101は、K色を第1の色として且つ階調値が最大となっているテスト画像(図5に表すテスト画像Tk−max)を第1テスト画像として、その濃度を第1濃度として測定する。第1測定部101は、測定した第1濃度を判定部104に供給する。
第2測定部102は、異なる色の複数のトナーを積層して形成されて定着部29により媒体に定着された第2テスト画像における表層のトナーの濃度(以下「第2濃度」という)を測定する。第2測定部102は、本実施例では、Y色、M色、C色の3つのトナーを異なる色の複数のトナーとして、これらのトナーで形成された第2テスト画像の表層のトナーの第2濃度を測定する。これらのトナーのうちではY色のトナーが中間転写ベルト25に最初に一次転写されるので、媒体に二次転写されたときにはこのY色のトナーが表層に形成されることになる。従って、第2測定部102は、第2テスト画像の表層に形成されたY色のトナーの濃度を第2濃度として測定する。
第2測定部102は、本実施例では、YMCの3色のトナーを含み且つ各色の階調値が最大となっているテスト画像(図5に表すテスト画像Tcmy−max)を第2テスト画像として、第2濃度を測定する。第2測定部102は、測定した第2濃度を判定部104に供給する。なお、この第2テスト画像の全体の濃度は、第1測定部101によって測定されて調整部103に供給される。
調整部103は、媒体に形成されるテスト画像の濃度に基づいて、画像形成装置1が形成する画像の画質に影響する各種の調整を行う。調整部103は、例えば、画像データが表す色と媒体に形成される色との違いを小さくする(色の違いを可能な限り0に近づける)調整を行う。調整部103は、例えば、画像データが表すYMCKの各色の入力階調値と出力階調値とを対応付けたLUT(LookUpTable)を生成及び更新することで前述の色の調整を行う。この色の調整には、各種の周知の技術が用いられればよい。調整部103は、第1測定部101から供給される測定結果に基づいて色の調整を行う。
判定部104は、第1測定部101及び第2測定部102が共通の期間にそれぞれ測定した各濃度(上述した第1濃度及び第2濃度)の推移に応じて、二次転写電圧の適正値が時間の経過により現在印加される二次転写電圧に対して上昇及び下降のいずれに変化しているかを判定する。ここでいう期間は、単に、図10(a)又は(b)における「0日後からN日後」、「N日後から2N日後」、「2N日後から3N日後」...のそれぞれの期間に同一の時間が経過していることを意味するものであって、閾値を下回るまでの期間を意味するものではない。また、この期間は、二次転写電圧の適正値の判定に用いられる期間であり以下では「判定期間」という。現在印加される二次転写電圧は、判定期間が開始される際に設定された二次転写電圧の値(以下「初期値」という)から中間転写ベルトの表面の物性の経時変化等により厳密には変化し得る値であるが、本発明ではその変化が無視できるほど小さいものとする。つまり、本発明では二次転写電圧の初期値がそのまま現在印加される二次転写電圧として用いられる。
この判定は、二次転写電圧(中間転写ベルト25の表面と媒体の表面との電位差)が変化した場合におけるトナーの転写効率の変化を利用して行われる。また、ここでいう二次転写電圧の適正値とは、二次転写が他の二次転写電圧の値に比べてより適正に行われる二次転写電圧の値ことをいい、図6を参照してより詳しく説明する。
図6は二次転写電圧と転写効率の関係の一例を表す。図6では、横軸が二次転写電圧を示し、縦軸が転写効率を示すグラフが表されている。このグラフには、第1テスト画像の転写効率と二次転写電圧の関係を表す線Lkと、第2テスト画像の転写効率と二次転写電圧の関係を表す線Lcmyとが表されている。線Lkは、二次転写電圧が変化するとピークPkを境にトナーの転写効率が減少することを表している。また、線Lcmyは、二次転写電圧が変化するとピークPcmyを境にトナーの転写効率が減少することを表している。いずれの場合も、転写効率がピークになるときよりも二次転写電圧が小さくなったときに比べて二次転写電圧が大きくなったときの方が、転写効率が緩やかに減少している。
画像形成装置1においては、例えば画像形成装置1のメンテナンスを行う作業員によって、ピークPcmyにおける二次転写電圧よりも大きいV11が前述した二次転写電圧の初期値として設定されるものとする。その理由は、二次転写電圧V11であれば第2テスト画像のように多色のトナーであっても比較的(つまり他の二次転写電圧に比べて)高い転写効率で二次転写されることと、二次転写電圧が増減したときに、転写効率の変動が比較的小さく抑えられるからである。初期値が設定された状態では、この初期値が前述した適正値となっている。言い換えれば、二次転写電圧の適正値とは、多色のトナーであっても比較的高い転写効率で二次転写され、且つ、二次転写電圧が増減したときに転写効率の変動が比較的小さく抑えられる二次転写電圧の値のことである。
例えば二次転写電圧がV11からV12に増加した場合、線Lk及び線Lcmyとも緩やかに転写効率が減少するに留まる。一方、二次転写電圧がV11からV13に下降した場合、線Lkは緩やかに転写効率が増加するに留まる。また、線LcmyはピークPcmyまで転写効率が緩やかに増加した後に減少に向かうため、二次転写電圧の初期値をピークPcmyにおける二次転写電圧に設定する場合に比べて、転写効率が減少する度合いが小さくなる。なお、図6に表す関係は一例であり、例えば周囲の温度や湿度が変化すると線Lk及び線Lcmyがグラフの横軸方向に移動するので、二次転写電圧の初期値も変化させることになる。
ピークPcmyにおける二次転写電圧は、ピークPkにおける二次転写電圧に比べて大きくなっている。その理由について図7、図8を参照して説明する。
図7は各色に対応して印加される一次転写電圧を模式的に表す。感光体ドラム21Yと中間転写ベルト25の間には一次転写電圧(この場合は感光体ドラム21Yの表面と中間転写ベルト25の表面との電位差)V1yが印加される。同様に、感光体ドラム21M、21C、21Kと中間転写ベルト25の間にはそれぞれ一次転写電圧V1m、V1c、V1kが印加される。これらの一次転写電圧は、対応する色のトナーが一次転写されない場合でも印加される。また、中間転写ベルト25に一次転写されたトナーは、図中に示す回転方向A2の方向に搬送される。
図7(a)では、第1テスト画像であるテスト画像Tk−maxが表されている。テスト画像Tk−maxは感光体ドラム21Kから中間転写ベルト25に一次転写されるため、一次転写電圧V1kしか印加されていない。図7(b)では、第2テスト画像であるテスト画像Tcmy−maxが表されている。テスト画像Tcmy−maxを形成するトナーのうち、C色のトナーは感光体ドラム21Cから中間転写ベルト25に一次転写されるため、一次転写電圧V1cの後に一次転写電圧V1kも印加されることになる。同様に、M色のトナーには一次転写電圧V1mの後に一次転写電圧V1c及びV1kが印加され、Y色のトナーには一次転写電圧V1yの後に一次転写電圧V1m、V1c及びV1kが印加されることになる。
このため、テスト画像Tcmy−maxに含まれる各色のトナーは、テスト画像Tk−maxに含まれるK色のトナーに比べて帯電量が大きくなる。また、テスト画像Tcmy−maxに含まれる各色のトナーの中でも、C色<M色<Y色の順番に帯電量が大きくなる。帯電量が大きいトナーほど、中間転写ベルト25と引き合う力が大きくなり、転写効率を上げるために大きな二次転写電圧が必要になる。このように、画像形成装置1が備える二次転写部27においては、画像の二次転写の際に印加される二次転写電圧が変化すると、その画像を形成するトナーの転写効率がピークを境に減少し、そのピークは、二次転写する画像に一次転写電圧が印加された回数に応じて決まるようになっている。
そのため、第1テスト画像であるテスト画像Tk−maxのように1回しか一次転写電圧が印加されていないトナーと、第2テスト画像であるテスト画像Tcmy−maxの表層のY色のトナーのように4回も一次転写電圧が印加されたトナーとでは、図6に表すように異なるピーク(ピークPk及びピークPcmy)を示すことになり、また、ピークにおける二次転写電圧は後者(第2テスト画像の表層のトナー)の方が大きくなる。
図8は異なる二次転写電圧により二次転写されたテスト画像の各例を表す。図8では、図6に表す二次転写電圧V11、V12、V13が印加されて媒体P1に二次転写されたテスト画像Tk−max及びテスト画像Tcmy−maxがそれぞれ表されている。図8(a)では二次転写電圧V11が印加された場合が表されている。本実施例では、この場合にどの色のトナー量も概ね共通するように画像形成装置1の露光量や現像バイアス電圧などが調整されているものとする。
図8(b)では二次転写電圧V12が印加された場合が表されている。この場合には、図6に表すように二次転写電圧V11が印加された場合に比べて第1及び第2テスト画像とも転写効率が減少しているので、テスト画像Tk−max及びテスト画像Tcmy−maxともトナー量が減少している。特に、テスト画像Tcmy−maxにおいては、C色>M色>Y色の順番にトナー量が少なくなっている。その理由としては、前述したように一次転写電圧による帯電量がC色<M色<Y色の順番に大きくなっていることが挙げられる。
図8(c)では二次転写電圧V13が印加された場合が表されている。この場合には、図6に表すように二次転写電圧V11が印加された場合に比べて第1テスト画像は転写効率が増加し、第2テスト画像は転写効率が減少している。そのため、テスト画像Tk−maxはトナー量が増加し、テスト画像Tcmy−maxはトナー量が減少している。図8の例では、図8(b)に表す場合よりも、テスト画像Tcmy−maxのトナー量が減少している。また、図8(b)に表す場合と同様に、テスト画像Tcmy−maxにおいてはC色>M色>Y色の順番にトナー量が少なくなっている。
なお、前述のとおり、図6に表す線Lk及び線Lcmyは周囲の温度や湿度の変化によって横軸方向に移動する。従って、印加される二次転写電圧に変化がなくても、線Lk及び線Lcmyが移動すると、図6で二次転写電圧V12やV13が印加されたのと同様の状態となり、図8(b)、(c)のように、テスト画像Tk−max及びTcmy−maxの濃度は変化する。
図9は二次転写電圧と転写効率の関係を表す線(線Lk及び線Lcmy)が移動する例を表す。図9(a)、(b)、(c)ではいずれも図6と同様に横軸が二次転写電圧を示し、縦軸が転写効率を示すグラフが表されている。図9(a)では、図6に表す二次転写電圧V11が適正値として印加されている状態の線Lk及び線Lcmyが表されている。図9(b)では、線Lk及び線Lcmyが周囲の温度や湿度の変化によって右方向(二次転写電圧が高くなる方向)にΔV1だけ移動した状態が表されている。ΔV1とは、移動前の転写効率を実現する二次転写電圧と、それと同じ転写効率を実現する移動後の二次転写電圧との差分である。
図9(b)に表す状態では、現在印加される二次転写電圧V11だと、テスト画像Tcmy−maxの転写効率が減少してトナー量が減少する。この場合、移動前の二次転写電圧V11にΔV1を加えたV14が二次転写電圧の適正値となる。図9(c)では、線Lk及び線Lcmyが周囲の温度や湿度の変化によって左方向(二次転写電圧が低くなる方向)にΔV2(ΔV1と同様の差分)だけ移動した状態が表されている。この状態では、現在印加される二次転写電圧V11だと、テスト画像Tk−max及びテスト画像Tcmy−maxのいずれも転写効率が減少してトナー量が減少する。この場合、移動前の二次転写電圧V11からΔV2を減じたV15が二次転写電圧の適正値となる。
以上のとおり、図8(b)のように第1濃度(第1テスト画像の濃度)も第2濃度(第2テスト画像の表層のトナーの濃度)も減少傾向にあると、図9(c)に表す状態のように二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して下降していることになるし、図8(c)のように第1濃度が増加傾向にあって第2濃度が減少傾向にあると、図9(b)に表す状態のように二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して上昇していることになる。そこで、判定部104は、第1濃度及び第2濃度がそれぞれ増加傾向にあるか減少傾向にあるかによって二次転写電圧の適正値の上昇又は下降を判定する。
ただし、線Lk及び線Lcmyが周囲の温度や湿度の変化によって図9(b)に表す状態よりもさらに右方向に移動していくと、線Lk及び線Lcmyが図9(c)に表す状態のように左方向に移動したときのように、第1濃度及び第2濃度の両方が減少傾向になってしまい、線Lk及び線Lcmyが右方向に移動したのか左方向に移動したのか(つまり二次転写電圧の適正値が上昇したのか下降したのか)が分からない状態になってしまう。そこで、判定部104は、本実施例では、その状態になる前に判定を行うため、第2濃度が決められた閾値を下回った場合に、前述した増加傾向及び減少傾向に基づいて二次転写電圧の適正値の上昇又は下降を判定する。
具体的には、判定部104は、第2測定部102により測定された第2濃度が第1閾値を下回るまでの期間(この場合の判定期間)において第1測定部101により測定された第1濃度が増加傾向にある場合に二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して上昇したと判定する。この判定期間は、本実施例では、前述したように二次転写電圧が初期値に設定されたときから開始される。言い換えると、この判定期間は、第2テスト画像の表層のトナーの転写効率がピークになる二次転写電圧よりも大きい二次転写電圧(上述した初期値)が適正値として二次転写部27によって印加される状態のときに開始される。
また、判定部104は、第2測定部102により測定された第2濃度が第2閾値を下回るまでの期間(この場合の判定期間)において第1測定部101により測定された濃度が減少傾向にある場合に二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して下降したと判定する。この判定期間も、前述の判定期間と同様に二次転写電圧が初期値に設定されたときから開始される。
第1閾値及び第2閾値の定め方を、図6を参照して説明する。二次転写電圧の初期値であるV11が印加された場合の第1テスト画像の転写効率の初期値をW11とする。この状態から二次転写電圧が下降すると、転写効率がピークPkまで増加した後、今度は下降して再びW11に至る。このように第1テスト画像の転写効率が判定期間の開始の際と再び一致するときの二次転写電圧をV21とすると、第1閾値及び第2閾値としては、二次転写電圧V21が印加された場合に測定される第2濃度(第2テスト画像の表層のトナーの濃度)よりも大きな値が用いられる。
例えば判定期間が開始されてから二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して上昇していくと、第1テスト画像の転写効率が増加してからピークPkを境に下降するため、測定される第1濃度も一旦増加してから減少する。しかし、その際に測定される第2濃度が第1閾値を下回っていなければ、二次転写電圧がV21よりも大きく、第1テスト画像の転写効率がその初期値であるW11以上となるので、判定期間において測定される第1濃度(第1テスト画像の濃度)が増加傾向を示すことになる。従って、判定部104が上記のとおり二次転写電圧の適正値が上昇したと判定する(つまり正しい判定をする)ことになる。
また、二次転写電圧がV21未満になると、判定期間において測定される第1濃度が減少傾向を示すことになる。そのため、仮に二次転写電圧V21が印加された場合に測定される第2濃度以下の値を第2閾値として定めると、現在印加される二次転写電圧が適正値に対して下降しているにもかかわらず測定される第1濃度が減少傾向を示すことになり、現在印加される二次転写電圧が適正値に対して下降しているのに上昇したと判定される誤判定が生じてしまう。言い換えると、この第2濃度よりも大きい値を第2閾値として定めることで、このような誤判定が生じなくなる。
判定部104による判定の例を図10を参照して説明する。
図10は測定される第1濃度及び第2濃度の推移の例を表す。図10では、横軸が経過時間を示し、縦軸がトナー濃度を示すグラフにおいて、「0日後」に二次転写電圧を初期値であるV11に設定した後、二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧から変化した場合に、N(Nは自然数)日毎に第1測定部101により測定される第1濃度及び第2測定部102により測定される第2濃度の推移が表されている。
図10(a)では、第1濃度が0日後から3N日後までの期間において増加傾向にある。一方、第2濃度は0日後から3N日後までの期間において減少傾向にある。また、図10(a)の例ではトナー濃度1.75が第1閾値Th1として定められており、2N日後の後で3N日の前のX1日に第2濃度が第1閾値Th1を下回るようになっている。この場合、判定部104は、3N日後に第1閾値Th1を下回る第2濃度が初めて測定されると、0日後から3N日後までの期間(この場合の判定期間)に測定された第1濃度の回帰直線の傾きを算出する。判定部104は、算出した第1濃度の回帰直線の傾きが増加傾向を表す正の値であるため、二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して上昇したと判定する。
図10(b)では、第1濃度が0日後から5N日後までの期間において減少傾向にある。また、第2濃度は、0日後から5N日後までの期間において減少傾向にある。また、図10(b)の例ではトナー濃度1.77が第2閾値Th2として定められており、3N日後の後で4N日の前のX2日に第2濃度が第2閾値Th2を下回るようになっている。この場合、判定部104は、4N日後に第2閾値Th2を下回る第2濃度が初めて測定されると、0日後から4N日後までの期間(この場合の判定期間)に測定された第1濃度の回帰直線の傾きを算出する。判定部104は、算出した第1濃度の回帰直線の傾きが減少傾向を表す負の値であるため、二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して下降したと判定する。
図11は各濃度の回帰直線の傾きと判定結果の関係を表す。図11では、測定された第2濃度が第1閾値以上且つ第2閾値以上の(つまりどちらの閾値も下回っていない)場合、第1の傾き(第1の濃度の回帰直線の傾きのこと)及び第2の傾き(第2の濃度の回帰直線の傾きのこと)が「0以上」、「0未満」のどの組み合わせになっていても、判定結果が「なし(二次転写電圧の適正値が上昇とも下降とも判定されない)」であることを表している。
第2濃度が第1閾値未満の場合は、第1の傾きが「0以上」であり且つ第2の傾きが「0未満」であれば現在印加される二次転写電圧に対する適正値の「上昇」が判定され、第2濃度が第2閾値未満の場合は、第1の傾き及び第2の傾きが「0未満」であれば現在印加される二次転写電圧に対する適正値の「下降」が判定される。判定部104は、二次転写電圧の適正値の上昇を判定すると、その旨を第1電圧制御部105に通知し、二次転写電圧の適正値の下降を判定すると、その旨を第2電圧制御部106に通知する。
第1電圧制御部105は、判定部104により二次転写電圧の適正値が上昇したと判定された場合に現在印加される二次転写電圧を上昇させる制御を行う。具体的には、第1電圧制御部105は、二次転写電圧の適正値が上昇した場合に測定される各濃度(第1濃度及び第2濃度)のうちの少なくとも一方の推移と二次転写電圧との関係を表す電圧上昇制御用情報に基づいて決まる値だけ現在印加される二次転写電圧を上昇させる。
図12は電圧上昇制御用情報の一例を表す。図12では、横軸が第2濃度を示し、縦軸が二次転写電圧のずれ量を示すグラフが表されている。この例では、判定期間の初期に第2濃度が測定されたときの二次転写電圧のずれ量が基準となり、測定される第2濃度が小さくなるほど二次転写電圧のずれ量が増加し、現在測定される第2濃度におけるずれ量と初期のずれ量との差が28%となっている。この場合、第1電圧制御部105は、二次転写電圧が28%上昇するように制御を行う。
具体的には、第1電圧制御部105は、図2に表す二次転写部27が二次転写ロール271及びバックアップロール272の間に印加するバイアス電圧を大きくさせることで、二次転写電圧を上昇させる。第1電圧制御部105は、例えばバイアス電圧を変化させたときの二次転写電圧の変化を予め実験等で確かめて作成したバイアス電圧と二次転写電圧の対応関係を表すテーブルを用いてこの制御を行う。
第2電圧制御部106は、判定部104により二次転写電圧の適正値が下降したと判定された場合に現在印加される二次転写電圧を下降させる制御を行う。具体的には、第2電圧制御部106は、二次転写電圧の適正値が下降した場合に測定される各濃度のうちの少なくとも一方の推移と二次転写電圧の関係を表す電圧下降制御用情報に基づいて決まる値だけ現在印加される二次転写電圧を下降させる。
図13は電圧下降制御用情報の一例を表す。図13では、図12と同様に、横軸が第2濃度を示し、縦軸が二次転写電圧のずれ量を示すグラフが表されている。この例では、判定期間の初期におけるずれ量と現在測定される第2濃度におけるずれ量との差が48%となっている。この場合、第2電圧制御部106は、二次転写電圧が48%下降するように制御を行う。第2電圧制御部106は、第1電圧制御部105と共通の方法で二次転写電圧を制御する。
図14はコントローラ10の動作手順の一例を表す。この動作手順は、図5に表すように第1テスト画像及び第2テスト画像が形成されることを契機に開始される。コントローラ10(第1測定部101及び第2測定部102)は、まず、第1テスト画像の濃度(第1濃度)及び第2テスト画像の表層のトナーの濃度(第2濃度)を測定する(ステップS10)。次に、コントローラ10(判定部104)は、測定された第2濃度が第1閾値を下回ったか否かを判断し(ステップS11)、下回った(YES)と判断した場合には、それまでに測定された第1濃度の回帰直線の傾き(第1の傾き)が0以上であるか否かを判断する(ステップS12)。
コントローラ10(判定部104)は、ステップS12で0以上である(YES)と判断すると、二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して上昇していると判定する(ステップS13)。次に、コントローラ10(第1電圧制御部105)は、現在印加される二次転写電圧を上昇させる制御を行って(ステップS14)、この動作手順を終了する。また、コントローラ10(判定部104)は、ステップS12で0以上でない(NO)と判断した場合にもこの動作手順を終了する。
コントローラ10(判定部104)は、ステップS11で第2濃度が第1閾値を下回っていない(NO)と判断した場合には、第2濃度が第2閾値を下回ったか否かを判断する(ステップS21)。コントローラ10(判定部104)は、ステップS21で下回った(YES)と判断した場合には、第1の傾きが0未満であるか否かを判断し(ステップS22)、0未満である(YES)と判断した場合には二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して下降していると判定する(ステップS23)。次に、コントローラ10(第2電圧制御部106)は、現在印加される二次転写電圧を下降させる制御を行って(ステップS24)、この動作手順を終了する。また、コントローラ10(判定部104)は、ステップS21で下回っていない(NO)と判断した場合及びステップS22で0未満でない(NO)と判断した場合にもこの動作手順を終了する。
本実施例では、上記のとおり、時間の経過による二次転写電圧と転写効率の関係の変化に伴う二次転写電圧の適正値の変化の傾向(現在印加される二次転写電圧に対して適正値が下降したことや上昇したこと)が判定される。また、判定の結果に基づいて二次転写電圧の制御が上記のとおり行われることで、二次転写電圧の適正値の変化(上昇や下降)が判定されたときに二次転写電圧に対する対処(印加される二次転写電圧を上昇させる対処や下降させる対処)が行われないことが防がれる。また、第1及び第2テスト画像が調整部103による調査にも用いられることで、そうでない場合に比べて、媒体に形成されるテスト画像が少なくなる。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]ユーザへの通知
実施例では判定結果に基づいて二次転写電圧が制御されたが、これに限らない。
図15は本変形例のコントローラ10aの機能構成を表す。コントローラ10aは、図4に表す第1電圧制御部105及び第2電圧制御部106の代わりに通知部107を備える。判定部104は、二次転写電圧の適正値の下降及び上昇を判定すると、その結果を通知部107に供給する。
通知部107は、判定部104による判定結果をユーザに通知する。通知部107は、例えば、ユーザの電子メールのアドレスや会社で利用する端末のIPアドレスなどの宛先情報を記憶しておき、判定部104から判定結果が供給されるとその判定結果を表す結果情報を記憶している宛先に送信する。
図16は通知された判定結果の一例を表す。この例では、「画像形成装置で現在印加される二次転写電圧と適正値との差が大きくなり転写不良を起こす恐れがあります。作業員に連絡して二次転写電圧の調整を依頼してください。」という文章が判定結果を表す情報として表示されている。通知されたこの情報をユーザが見ることで、二次転写電圧の適正値の上昇又は下降が判定されたことをユーザが認識することになる。なお、ユーザへの通知方法はこれに限らず、例えばユーザが所持するスマートフォンを振動させたり音声を出力させたりして判定結果を通知してもよい。
[2−2]第1テスト画像及び第2テスト画像
実施例では第1テスト画像がK色のトナーで形成されていたが、これに限らず、Y色、M色、C色といった他の色のトナーで形成されていてもよい。また、実施例では第2テスト画像がYMCの3色のトナーを含んでいたが、これに限らず、KYMといった他の3色のトナーを含んでいてもよいし、2色のトナーを含んでいてもよい。また、第1及び第2テスト画像とも各色の階調値が最大となっていたが、階調値が最大でなくともよい。
いずれのテスト画像が用いられる場合でも、図6の説明で述べた第1テスト画像の転写効率の第1ピークと第2テスト画像の表層のトナーの転写効率の第2ピークとが異なっていればよい。例えば第1ピークが第2ピークよりも小さければ、実施例のように判定が行われる。また、例えば第1テスト画像の色をY色にして、第2テスト画像の色をK色及びC色にすると、第1テスト画像の方が一次転写電圧を印加される回数が多くなり、第1ピークが第2ピークよりも大きくなることがある。この場合は、実施例とは異なる方法で判定が行われる。
具体的には、判定部104は、第1測定部101により測定された第1濃度が第3閾値を下回るまでの期間(この場合の判定期間)において第2測定部102により測定された第2濃度が増加傾向にある場合に二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して上昇したと判定する。また、判定部104は、第1測定部101により測定された第1濃度が第4閾値を下回るまでの期間(この場合の判定期間)において第2測定部102により測定された濃度が減少傾向にある場合に二次転写電圧の適正値が現在印加される二次転写電圧に対して下降したと判定する。第3及び第4閾値は、実施例で述べた第1及び第2閾値のように定められる閾値である。
ただし、実施例の場合は単色である第1テスト画像の一次転写電圧の印加回数を1回としたが、本変形例の場合は多色である第2テスト画像の表層のトナーの一次転写電圧の印加回数は必ず2回以上になる。そのため、実施例の場合は、第1ピークを第2ピークよりも大きくする場合に比べて第1ピーク及び第2ピークの差を大きくさせやすい。
図17は二次転写電圧と転写効率の関係の比較を表す。図17(a)では、実施例における二次転写電圧と転写効率の関係を表している。図17(b)では、第1テスト画像をY色のトナーで形成させ、第2テスト画像をK色及びC色で形成させた場合の同様の関係を表している。Lyは第1テスト画像の転写効率の変化を表し、Lckは第2テスト画像の転写効率の変化を表す。また、PyはLyのピーク(この場合の第1ピーク)を表し、PckはLckのピーク(この場合の第2ピーク)を表す。
図17(a)の場合、二次転写電圧が初期値であるV11から上述したV21(第1テスト画像の転写効率が判定期間の開始の際と再び一致するときの二次転写電圧)に変化するまでは、第1濃度が増加傾向となりやすく、二次転写電圧の適正値の上昇が判定されやすくなる。そこで、図17(b)の例においても、ピークが小さい第2テスト画像の転写効率が判定期間の開始の際と再び一致するときの二次転写電圧V22を表した。図17(b)の例では、二次転写電圧が初期値であるV11からV22に変化するまでは、第1濃度が増加傾向となりやすく、二次転写電圧の適正値の上昇が判定されやすくなる。
図17(b)の例では、図17(a)に表す実施例に比べてピークの差が小さいため、V21<V22となっており、二次転写電圧V22と二次転写電圧の初期値であるV11との差D2も実施例における同様の差D1よりも小さくなっている。そのため、実施例のように第2テスト画像の表層のトナーが第1テスト画像に比べて一次転写電圧の印加回数が多い場合、その反対の場合に比べて、二次転写電圧の適正値の上昇が判定される範囲が広くなる。
[2−3]判定期間
実施例では判定部104が判定に用いる判定期間が、二次転写電圧が初期値に設定されたときから開始されたが、これに限らない。判定部104は例えば決められた間隔(1日毎など)で判定を行うこととし、判定を行う時点から一定の期間(5N日など)だけ遡ったときからその時点までを判定期間として判定を行う。これにより、実施例では第2濃度が第1閾値及び第2閾値を下回らない限り判定期間が延びつづけることになるが、本変形例では判定期間が一定になる。
図18は本変形例のコントローラ10の動作手順の一例を表す。コントローラ10は、まず、判定期間に測定された第1濃度及び第2濃度を読み出す(ステップS31)。次に、コントローラ10は、読み出した判定期間の第1濃度から第1の傾きを算出し、読み出した判定期間の第2濃度から第2の傾きを算出する(ステップS32)。続いて、コントローラ10は、読み出した第2濃度及び算出した第1、第2の傾きにより第1条件が満たされたか否かを判断する(ステップS33)。コントローラ10は、この例では、第2濃度が第1閾値を下回り、且つ、第1の傾きが0以上である場合に第1条件が満たされた(YES)と判断し、図14に表すステップS13(二次転写電圧の適正値の上昇判定)及びS14(印加される二次転写電圧の上昇制御)を行ってこの動作手順を終了する。
コントローラ10は、ステップS33で第1条件が満たされていない(NO)と判断した場合、次に第2条件が満たされたか否かを判断する(ステップS34)。コントローラ10は、この例では、第2濃度が第2閾値を下回り、且つ、第1の傾きが0未満である場合に第2条件が満たされた(YES)と判断し、図14に表すステップS23(二次転写電圧の適正値の下降判定)及びS24(印加される二次転写電圧の下降制御)を行ってこの動作手順を終了する。コントローラ10は、ステップS34で第2条件が満たされていない(NO)と判断した場合もこの動作手順を終了する。
[2−4]第2の傾き
判定部104は、実施例では第2濃度及び第1の傾きに基づいて判定を行ったが、第2の傾きにも基づく判定を行ってもよい。その場合に図18に表す動作が行われたときの第1条件及び第2条件を図19に表す。
図19は本変形例の第1条件及び第2条件を表す。第1条件は、第2濃度が第1閾値未満で第1の傾きが0以上、第2の傾きが0未満である場合に満たされる。第2条件は、第2濃度が第2閾値未満で第1の傾きが0未満、第2の傾きが0未満である場合に満たされる。第2濃度が第1閾値未満及び第2閾値未満になるのは、第2濃度が減少傾向にある場合が多く、第2濃度がこれらの閾値未満になること自体が第2の傾きが0未満であることを表すことになりやすい。
しかし、第2濃度が増加傾向にある状態がしばらく続いてから例えば第2テスト画像の形成の異常や第2測定部102による測定の異常などが生じると、第2濃度が急に第1閾値未満又は第2閾値未満になったが、第2の傾きは0以上になるといったことが起こり得る。本変形例では、この場合に誤った判定がされる(第2濃度が増加傾向にあれば第1濃度も増加傾向にあることが多いため、この場合は二次転写電圧の適正値の下降が判定されやすい)ことが防がれる。
[2−5]傾きの算出方法
判定部104は実施例とは異なる方法で第1の傾き及び第2の傾きを算出してもよい。判定部104は、例えば、判定期間の最初に測定された第1濃度と最後に測定された第1濃度とに基づいて第1の傾きを算出し、判定期間の最初に測定された第2濃度と最後に測定された第2濃度とに基づいて第2の傾きを算出する。これにより、判定期間に第2濃度がどのように増減しても、第2濃度が第1閾値又は第2閾値を下回れば、必ず第2の傾きが0未満となる。その結果、前述した第2テスト画像や測定の異常ではなく本当に第2濃度が急激に減少した場合に、二次転写電圧の適正値の下降が判定されることになる。
[2−6]濃度の測定位置
実施例では、センサ30が定着部29の搬送方向A3の下流に設けられて定着部29によって媒体に定着されたテスト画像のトナー濃度を表す物理量を測定したが、これに限らない。例えばセンサ30が二次転写部27の搬送方向A3の下流側で定着部29の搬送方向A3の上流側に設けられ、媒体に二次転写されて定着される前のテスト画像のトナー濃度を表す物理量を測定してもよい。定着前及び定着後のいずれの場合も、二次転写されたテスト画像の濃度が測定されるという点では変わらない。なお、実施例のように定着後に測定を行うことで、定着前に測定を行う場合に比べて、ユーザが実際に目にする画像に近い状態で濃度が測定されるので、二次転写電圧の適正値の精度が高められる。
[2−7]発明のカテゴリ
本発明は、コントローラのような情報処理装置及びその情報処理装置を備える画像形成装置として捉えられる。また、画像形成装置を制御するコンピュータが実施する処理を実現するための処理方法や、そのコンピュータを図4等に表す各部として機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態や、インターネット等の通信回線を介してコンピュータにダウンロード及びインストールさせて利用可能にするなどの形態で提供される。
1…画像形成装置、10…コントローラ、11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…HDD、15…I/F、16…NIC、20…画像形成部、21…感光体ドラム、22…帯電部、23…露光部、24…現像部、25…中間転写ベルト、26…一次転写部、27…二次転写部、28…搬送部、29…定着部、101…第1測定部、102…第2測定部、103…調整部、104…判定部、105…第1電圧制御部、106…第2電圧制御部、107…通知部。

Claims (9)

  1. トナーにより形成される画像を各々が保持する2以上の感光体と、
    前記感光体から一次転写された画像を保持する像保持体と、
    前記感光体及び前記像保持体に一次転写電圧を印加して一次転写を行う一次転写部と、
    前記像保持体及び媒体に二次転写電圧を印加して二次転写を行う二次転写部であって、前記二次転写電圧が変化すると、二次転写する画像に前記一次転写電圧が印加された回数に応じて決まるピークを境に当該画像を形成するトナーの転写効率が減少する二次転写部と、
    第1の色のトナーで形成されて前記媒体に二次転写された第1テスト画像の濃度を測定する第1測定部と、
    異なる色の複数のトナーを積層して形成されて前記媒体に二次転写された第2テスト画像における表層のトナーの濃度を測定する第2測定部と、
    前記第1及び第2測定部のそれぞれが、同一の時間が経過する毎に複数回測定した各濃度の推移に基づいて、前記二次転写電圧の適正値が時間の経過により現在印加される前記二次転写電圧に対して上昇及び下降のいずれに変化しているかを判定する判定部と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記表層のトナーは、前記第1テスト画像に比べて、前記像保持体に一次転写される際に前記一次転写電圧が印加された回数が多い
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判定部は、前記第2測定部により測定された濃度が、初期値の二次転写電圧で二次転写された第1テスト画像の濃度よりも大きな値である第1閾値を下回るまでの期間において前記第1測定部により測定された濃度が増加傾向にある場合に前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して上昇したと判定する
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判定部により前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して上昇したと判定された場合、前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して上昇した場合に測定される前記各濃度のうちの少なくとも一方の推移と当該二次転写電圧との関係を表す情報に基づいて決まる値だけ前記現在印加される二次転写電圧を上昇させる制御を行う第1電圧制御部を備える
    請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記判定部は、前記同一の期間において前記第1測定部により測定された濃度が減少傾向にあり、且つ、前記第2測定部により測定された濃度が、初期値の二次転写電圧で二次転写された第2テスト画像の濃度よりも大きな値である第2閾値を下回った場合に前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して下降したと判定する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記判定部により前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して下降したと判定された場合、前記二次転写電圧の適正値が前記現在印加される二次転写電圧に対して下降した場合に測定される前記各濃度のうちの少なくとも一方の推移と当該二次転写電圧との関係を表す情報に基づいて決まる値だけ前記現在印加される二次転写電圧を下降させる制御を行う第2電圧制御部を備える
    請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記判定部による判定結果をユーザに通知する通知部を備える
    請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記媒体に形成されるテスト画像の濃度に基づく調整を行う調整部を備え、
    前記第1及び第2テスト画像は前記調整部による調整にも用いられる
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. トナーにより形成される画像を各々が保持する2以上の感光体と、前記感光体から一次転写された画像を保持する像保持体と、前記感光体及び前記像保持体に一次転写電圧を印加して一次転写を行う一次転写部と、前記像保持体及び媒体に二次転写電圧を印加して二次転写を行う二次転写部であって、前記二次転写電圧が変化すると、二次転写する画像に前記一次転写電圧が印加された回数に応じて決まるピークを境に当該画像を形成するトナーの転写効率が減少する二次転写部とを備える画像形成装置のコンピュータを、
    第1の色のトナーで形成されて前記媒体に二次転写された第1テスト画像の濃度を測定する第1測定部と、
    異なる色の複数のトナーを積層して形成されて前記媒体に二次転写された第2テスト画像における表層のトナーの濃度を測定する第2測定部と、
    前記第1及び第2測定部のそれぞれが、同一の時間が経過する毎に複数回測定した各濃度の推移に基づいて、前記二次転写電圧の適正値が時間の経過により現在印加される前記二次転写電圧に対して上昇及び下降のいずれに変化しているかを判定する判定部
    として機能させるためのプログラム。
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