JP6715107B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。
衣類等の繊維製品用の液体洗浄剤組成物(以下、液体洗浄剤ということもある)には、良好な洗浄性能を得る目的から、ノニオン界面活性剤を洗剤基材として配合することが知られている。洗浄性能のさらなる向上のために、液体洗浄剤中のノニオン界面活性剤の配合量を増やすと、液体洗浄剤に皮膜が形成されやすくなる。このような皮膜は、液体洗浄剤を開放系で長時間放置した際に特に形成されやすい。例えば、洗濯機の予約機能を使って洗濯処理を施す場合には、液体洗浄剤を洗濯槽の投入口に長時間放置することとなる。この場合、放置された液体洗浄剤に皮膜が形成されて、目的量の液体洗浄剤が洗濯槽に投入されにくい、又は投入口が目詰まりするといった問題を生じさせる。このため、このようなノニオン界面活性剤を含有する液体洗浄剤においては、洗浄性能と皮膜形成防止性能との両立が求められている。
液体洗浄剤の皮膜形成を防止するための従来技術として、ブチルカルビトール等の水混和性有機溶媒を添加する方法が知られている。ブチルカルビトールは特有の臭気を有しているため、液体洗浄剤や被洗物に香りを付与するために配合される香料等の香気が損なわれやすく、また前記臭気が被洗物に付着するといった問題がある。
このような問題に対して、特許文献1には、特定の炭素数を有する疎水基に、特定量のエチレンオキシドを付加して得られる2種類のノニオン界面活性剤と、特定の質量平均分子量を有するポリエチレングリコールとを含み、前記2種類のノニオン界面活性剤の含有量と配合比とを特定の範囲とする液体洗浄剤組成物が記載されている。特許文献1の発明によれば、洗浄性能に優れ、皮膜を形成しにくい(皮膜形成防止性に優れる)液体洗浄剤が得られる。
特開2001−3100号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、液体洗浄剤の皮膜形成防止性が十分ではない。
そこで本発明は、皮膜形成防止性に優れ、かつ洗浄性能にも優れる液体洗浄剤組成物を目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1]ノニオン界面活性剤(A)と、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体(B)と、下記一般式(I)で表される化合物(C)とを含有する、液体洗浄剤組成物。
O−(EO)−H ・・・(I)
[式(I)中、Rは、水素、又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、EOはオキシエチレン基を表し、nはオキシエチレン基の平均繰り返し数を表す1〜30000の数である。]
[2]前記(A)成分/(前記(B)成分+前記(C)成分)で表される質量比は、20以下である、[1]に記載の液体洗浄剤組成物。
[3]さらに、炭素数10〜20の脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤(D)を含有する、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤組成物。
[4]さらに、水を含む、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
[5]前記(C)成分/前記(B)成分で表される質量比は、50以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
[6]前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比は、10〜300である、[1]〜[5]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
[7]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比は、20以下である、[1]〜[6]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
本発明の液体洗浄剤組成物によれば、皮膜形成防止性に優れ、かつ洗浄性能にも優れる。
(液体洗浄剤組成物)
本発明の液体洗浄剤組成物は、下記の(A)〜(C)成分を含有する組成物である。
<(A)成分>
(A)成分は、ノニオン界面活性剤である。(A)成分は、本発明の液体洗浄剤に洗浄性能を付与する。
(A)成分としては、例えば、下記一般式(a1)で表されるポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、下記一般式(a2)で表されるポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が挙げられる。
11−X−[(EO)/(PO)]−R12 ・・・(a1)
[式(a1)中、R11は炭素数8〜18の炭化水素基を表し、XはO、COO又はCONHを表し、R12は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数2〜6のアルケニル基を表す。sはEOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数である。tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数である。また、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を表し、EOとPOとは混在して配列していてもよい。]
前記式(a1)中、R11は、洗浄性能が良好であることから、炭素数10〜18の炭化水素基であることが好ましく、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。前記炭化水素基としては、1級又は2級の高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド等の原料に由来するものが挙げられる。
12のアルキル基としては、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R12のアルケニル基としては、炭素数2〜3のアルケニル基が好ましい。また、XはO、又はCOOが好ましい。
前記式(a1)中、XがOの場合、(A)成分はアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤である。XがOの場合、洗浄性能のさらなる向上の観点から、R11は炭素数10〜18の炭化水素基であることが好ましい。また、R11は不飽和結合を有していてもよい。また、sは10〜20であることが好ましく、14〜18がより好ましい。R12は、水素原子であることが好ましい。
前記式(a1)中、XがCOOの場合、(A)成分は脂肪酸エステル型ノニオン界面活性剤である。XがCOOの場合、洗浄性能のさらなる向上の観点から、R11は炭素数9〜18の炭化水素基であることが好ましく、炭素数11〜18の炭化水素基であることがより好ましい。また、R11は不飽和結合を有していてもよい。また、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましく、メチル基であることがより好ましい。
前記式(a1)中、sは、6〜20の数であり、10〜18が好ましく、14〜18がより好ましい。sが前記範囲内であれば、洗浄性能がより高まる。
前記式(a1)中、tは、0〜6の数であり、0〜3が好ましく、0がより好ましい。tが前記範囲内であれば、高温下での保存安定性が良好となりやすい。
前記式(a1)中の[(EO)/(PO)]において、EOとPOとは混在して配列していてもよい。EOとPOが混在して配列している場合、ランダム状であってもよく、ブロック状であってもよい。
前記式(a1)で表される(A)成分において、EOの繰り返し数s(即ち、エチレンオキシドの平均付加モル数)又はPOの繰り返し数t(即ち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)の分布は、本発明の効果を有する限り特に限定されない。前記付加モル数分布は、(A)成分を製造する際の反応方法によって変動する。例えば、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布は、一般的な水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ触媒を用いて、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドを炭化水素基の原料(1級又は2級の高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド等)に付加させた際には、比較的広い分布となる傾向にある。また、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドを前記炭化水素基の原料に付加させた際には、比較的狭い分布となる傾向にある。
前記式(a1)で表される(A)成分としては、市販品であってもよい。市販品の具体例としては、三菱化学(株)製のDiadol(登録商標)(商品名、C13、Cは炭素数を示す。以下同様。)、Shell社製のNeodol(登録商標)(商品名、C12とC13との混合物)、Sasol社製のSafol(登録商標)23(商品名、C12とC13との混合物)等のアルコールに対して、12モル相当、又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;P&G社製のCO−1214(商品名)又はCO−1270(商品名)等の天然アルコールに対して、12モル相当、又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;炭素数12〜14の第2級アルコールに対して、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの((株)日本触媒製のソフタノール(登録商標)150(商品名))等が挙げられる。さらには、ヤシ脂肪酸メチル(ラウリン酸/ミリスチン酸=8/2)に対して、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当の酸化エチレンを付加したもの(ポリオキシエチレンヤシ脂肪酸メチルエステル(EO15モル))も挙げられる。
13−O−[(EO)/(PO)]−(EO)−H ・・・(a2)
[式(a2)中、R13は炭素数8〜18の炭化水素基を表す。pはEOの平均繰り返し数を表し、qはPOの平均繰り返し数を表し、rはEOの平均繰り返し数を表し、p、q、rは、p≧1、r≧7、0<q≦3、p+r=8〜20を満たす数である。EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を表し、EOとPOとは混在して配列していてもよい。]
前記式(a2)中、R13は炭素数8〜18の炭化水素基であり、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基であることが好ましい。これらは、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。
前記式(a2)中、EOとPOとの比率は、q/(p+r)で表される比で0.1〜0.5であることが好ましく、0.1〜0.3であることがより好ましい。q/(p+r)で表される比が上記下限値以上であると、液体洗浄剤の泡立ちの適正化が図られやすい。上記上限値以下であると、適度な粘度が得られやすくなり、ゲル化が抑制されやすい。
[(EO)/(PO)]におけるEOとPOは、混在して配列していてもよい。その場合、EOとPOは、ランダム状であってもよく、ブロック状であってもよい。
前記式(a2)で表される(A)成分は、公知の方法で製造することができる。具体的には、天然油脂から誘導されたR13の炭化水素基を有するアルコールに対して、エチレンオキシド、プロピレンオキシドの順に付加させた後、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドとを混合付加(ランダム付加)させた後、再度、エチレンオキシドを付加することで製造できる。
式(a2)で表される(A)成分を用いると、液体洗浄剤は適度な粘度が得られやすくなり、ゲル化も抑制される。また、泡立ち性が向上し、生分解性もより良好になる。
(A)成分は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A)成分としては、液体洗浄剤の洗浄性能向上の観点から、前記式(a1)で表されるノニオン界面活性剤が好ましく、中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルがより好ましい。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、3〜30質量%が好ましく、5〜25質量%がより好ましく、8〜20質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が前記下限値以上であれば、洗浄性能を向上させやすく、前記限値以下であれば、皮膜形成防止性がより高まる。
<(B)成分>
(B)成分は、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体である。(B)成分を含むことで、本発明の液体洗浄剤の皮膜形成防止性が向上する。
成分(B)としては、例えば、下記(b1)成分、(b2)成分が挙げられる。
[(b1)成分]
(b1)成分は、ポリアルキレンイミンのアルキレンオキシド付加体である。
(b1)成分のポリアルキレンイミンは、例えば、下記一般式(b1)で表される。
NH−R21−(NA−R21n2−NH ・・・(b1)
式(b1)中、R21は、それぞれ独立して炭素数2〜6のアルキレン基であり、Aは、水素原子、又は分岐による別のポリアミン鎖を表し、n2は、1以上の数である。ただし、前記Aがすべて水素原子であることはない。
即ち、式(b1)で表されるポリアルキレンイミンは、構造中に分岐したポリアミン鎖を有する。
21は、炭素数2〜6の直鎖アルキレン基又は炭素数3〜6の分岐アルキレン基である。R21は、炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、炭素数2のアルキレン基がより好ましい。
ポリアルキレンイミンは、炭素数2〜6のアルキレンイミンの1種又は2種以上を常法により重合して得られる。炭素数2〜6のアルキレンイミンとしては、エチレンイミン、プロピレンイミン、1,2−ブチレンイミン、2,3−ブチレンイミン、1,1−ジメチルエチレンイミン等が挙げられる。
ポリアルキレンイミンとしては、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリプロピレンイミンが好ましく、PEIがより好ましい。PEIは、エチレンイミンを重合することによって得られ、その構造中に、1級、2級及び3級アミン窒素原子を含む分岐鎖構造を有している。
ポリアルキレンイミンの質量平均分子量は、200〜2000が好ましく、300〜1500がより好ましく、400〜1000がさらに好ましく、500〜800が特に好ましい。
ポリアルキレンイミンとしては、その1分子中に活性水素を5〜30個有するものが好ましく、7〜25個有するものがより好ましく、10〜20個有するものがさらに好ましい。
(b1)成分は、ポリアルキレンイミンにアルキレンオキシドを付加して得られる。この方法としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート等の塩基性触媒の存在下、出発物質であるポリアルキレンイミンに対して、100〜180℃でエチレンオキシド等のアルキレンオキシドを付加させる方法等が挙げられる。
アルキレンオキシドとしては、炭素数2〜4のアルキレンオキシドが挙げられる。前記アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドが挙げられ、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドが好ましく、エチレンオキシドがより好ましい。
(b1)成分としては、ポリアルキレンイミンのエチレンオキシド付加体、ポリアルキレンイミンのプロピレンオキシド付加体、ポリアルキレンイミンのエチレンオキシド−プロピレンオキシド付加体等が挙げられる。なお、前記ポリアルキレンイミンのエチレンオキシド−プロピレンオキシド付加体は、ポリアルキレンイミンにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加したものであり、ポリアルキレンイミンに対するエチレンオキシドとプロピレンオキシドの付加順序や付加形態(ブロック状、ランダム状)は任意である。
(b1)成分としては、ポリアルキレンイミンのエチレンオキシド付加体、ポリアルキレンイミンのエチレンオキシド−プロピレンオキシド付加体が好ましく、ポリアルキレンイミンのエチレンオキシド付加体がより好ましい。
(b1)成分としては、原料であるポリアルキレンイミンが有する活性水素1原子に対し、平均5〜40個のアルキレンオキシドが付加されたものが好ましく、平均10〜30個のアルキレンオキシドが付加されたものがより好ましい。即ち、原料であるポリアルキレンイミンが有する活性水素1モルあたりに、平均5〜40モルのアルキレンオキシドが付加されたものが好ましく、平均10〜30モルのアルキレンオキシドが付加されたものがより好ましい。
(b1)成分の質量平均分子量は、1000〜80000が好ましく、2000〜50000がより好ましく、5000〜30000がさらに好ましく、10000〜20000が特に好ましい。
なお、質量平均分子量は、溶媒としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いてGPC(ゲルパーミネーションクロマトグラフィー)により測定した値を、PEG(ポリエチレングリコール)における較正曲線に基づいて換算した値を示す。
(b1)成分としては、例えば、式(b1−a)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0006715107
式(b1−a)中、R22は、それぞれ独立に炭素数2〜6のアルキレン基であり、mは、それぞれ独立に1以上の数である。
22は、炭素数2又は3のアルキレン基が好ましく、炭素数2のアルキレン基がより好ましい。mは、(R22O)の平均繰り返し数であり、5〜40が好ましく、10〜30がより好ましい。
(b1)成分としては、合成品が用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
市販品としては、例えばBASF社製の商品名「Sokalan HP20」等が挙げられる。
<(b2)成分>
(b2)成分は、下記式(b2)で表されるポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体である。
NH(R31NH)H ・・・(b2)
式(b2)中、R31は、炭素数2〜6のアルキレン基であり、lは、1以上の数である。
31は、炭素数2〜6の直鎖アルキレン基又は炭素数3〜6の分岐アルキレン基である。R31は、炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、炭素数2のアルキレン基がより好ましい。
ポリアルキレンアミンとしては、ポリエチレンアミンが好ましい。ポリエチレンアミンとしては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等が挙げられる。なお、これらのポリエチレンアミンは、公知の製造方法、例えばアンモニア及びエチレンジクロリドを反応させることで得られる。
ポリアルキレンアミンの質量平均分子量は、60〜1800が好ましく、60〜1000がより好ましく、60〜800がさらに好ましい。
ポリアルキレンアミンとしては、その1分子中に活性水素を6〜30個有するものが好ましく、7〜20個有するものがさらに好ましい。
(b2)成分は、ポリアルキレンアミンにアルキレンオキシドを付加して得られる。この反応は、(b1)成分と同様に行える。アルキレンオキシドとしては、炭素数2〜4のアルキレンオキシドが挙げられる。前記アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドが挙げられ、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドが好ましく、エチレンオキシドがより好ましい。
(b2)成分としては、ポリアルキレンアミンのエチレンオキシド付加体、ポリアルキレンアミンのプロピレンオキシド付加体、ポリアルキレンアミンのエチレンオキシド−プロピレンオキシド付加体等が挙げられる。
ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体としては、ポリアルキレンアミンのエチレンオキシド付加体、ポリアルキレンアミンのエチレンオキシド−プロピレンオキシド付加体が好ましく、ポリアルキレンアミンのエチレンオキシド付加体がより好ましい。
(b2)成分としては、原料であるポリアルキレンアミンが有する活性水素1原子に対し、平均5〜40個のアルキレンオキシドが付加されたものが好ましく、平均10〜30個のアルキレンオキシドが付加されたものがより好ましい。即ち、原料であるポリアルキレンアミンが有する活性水素1モルあたりに、平均5〜40モルのアルキレンオキシドが付加されたものが好ましく、平均10〜30モルのアルキレンオキシドが付加されたものがより好ましい。
(b2)成分の質量平均分子量は、1000〜80000が好ましく、2000〜50000がより好ましく、5000〜30000がさらに好ましく、10000〜20000が特に好ましい。
(B)成分としては、(b1)成分が好ましい。(b1)成分の中でも、式(b1−a)で表されるポリエチレンイミンのエチレンオキシド付加体が特に好ましい。
(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
液体洗浄剤中の(B)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%が好ましく、0.8〜3質量%がさらに好ましい。
(B)成分の含有量が、前記下限値以上であると、皮膜形成防止能に優れる液体洗浄剤が得られやすくなる。また、(B)成分の含有量が前記上限値以下であると、他の成分の配合の自由度を保ちやすくなる。
<(C)成分>
(C)成分は、下記一般式(I)で表される化合物である。
O−(EO)−H ・・・(I)
[式(I)中、Rは、水素、又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、EOはオキシエチレン基を表し、nはオキシエチレン基の平均繰り返し数を表す1〜30000の数である。]
前記式(I)において、Rが水素原子であり、nが1〜30000の化合物としては、例えば、ポリエチレングリコールが挙げられる。
ポリエチレングリコールとしては、式(I)におけるnが5以上のものが好ましい。また、ポリエチレングリコールの質量平均分子量は、200〜1320000が好ましく、200〜5000がより好ましく、200〜2000がさらに好ましく、200〜1000が特に好ましい。これらの中でも、質量平均分子量が1000(nが22〜24)のポリエチレングリコールが特に好ましい。なお、ポリエチレングリコールの質量平均分子量は、溶媒としてメタノールを用いてGPC(ゲルパーミネーションクロマトグラフィー)により測定した値を、ポリエチレングリコールにおける較正曲線に基づいて算出した値を示す。
また、式(I)において、Rが炭素数1〜3のアルキル基である化合物としては、グリコールのモノエーテル、ジグリコールのモノエーテル、ポリエチレングリコールのモノエーテル等が挙げられる。これらの中でも、Rがメチル基であり、nが22〜24であるメトキシポリエチレングリコール(質量平均分子量が1000のもの)が特に好ましい。
(C)成分としては、ポリエチレングリコールが好ましく、質量平均分子量が1000のポリエチレングリコールが特に好ましい。
(C)成分は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
液体洗浄剤中の(C)成分の含有量としては、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜10質量%が好ましく、2〜8質量%がより好ましく、3〜5質量%が特に好ましい。(C)成分の含有量が、前記下限値以上であれば、皮膜形成防止性がより高まる。また、(C)成分の含有量が前記上限値以下であれば、液体洗浄剤の液安定性が低下しにくい。
本発明の液体洗浄剤は、(B)成分と(C)成分とを併用することにより、(A)成分の分子間相互作用がより妨げられ、皮膜の形成を効率的に抑制することができる。その結果、液体洗浄剤の皮膜形成防止性が高まる。
液体洗浄剤中の(C)成分と(B)成分との質量比率(C)/(B)は、50以下が好ましく、1〜30がより好ましく、2〜10がさらに好ましい。(C)/(B)が50以下であれば、皮膜形成防止性がより良好となりやすい。
また、液体洗浄剤中の(B)成分と(C)成分の合計量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜10質量%が好ましく、3.5〜6.5質量%がより好ましい。
本発明の液体洗浄剤中の、(A)成分と、(B)成分及び(C)成分の合計量との質量比率(即ち、(A)成分/((B)成分+(C)成分)で表される質量比。以下、A/(B+C)ということがある。)は、20以下であることが好ましく、18以下であることが好ましく、10以下であることがより好ましく、6以下であることが特に好ましい。また、A/(B+C)の下限値は、液安定性の観点から、2以上が好ましく、4以上がより好ましい。すなわち、A/(B+C)は、2〜20が好ましく、4〜18がより好ましく、4〜10がさらに好ましい。A/(B+C)が、前記範囲内であれば、皮膜形成防止性がより高まる。
また、液体洗浄剤中の(A)成分と(B)成分との質量比率(即ち、(A)成分/(B)成分で表される質量比。以下、A/Bということがある。)は、10〜300が好ましく、50〜250がより好ましく、100〜200がさらに好ましい。A/Bが前記範囲内であれば、皮膜形成防止性がより良好となりやすい。
さらに、液体洗浄剤中の(A)成分と(C)成分との質量比率(即ち、(A)成分/(C)成分で表される質量比。以下、A/Cということがある。)は、20以下が好ましく、18以下より好ましく、15以下がさらに好ましい。また、A/Cの下限値は、液安定性の観点から、3以上が好ましく、5以上がより好ましい。すなわち、A/Cは、3〜20が好ましく、5〜18がより好ましく、5〜15がさらに好ましい。A/Cが前記範囲内であれば、皮膜形成防止性がより高まる。
<(D)成分>
(D)成分は炭素数10〜20の脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤(すなわち、非石鹸系アニオン界面活性剤)である。本発明の液体洗浄剤が(D)成分を含有することにより、洗浄性能と皮膜形成防止性がより高まる。
(D)成分としては、公知の非石鹸系アニオン界面活性剤のなかから適宜選択して用いることができる。
本発明において好ましく用いられる(D)成分としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩;α−オレフィンスルホン酸塩;直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩;アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩;アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩等が挙げられる。これらのアニオン界面活性剤における塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
これらのうち、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものが特に好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したもの(即ち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩)が好ましい。
アルカンスルホン酸塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のものが好ましく、14〜17のものがより好ましい。なかでも、前記アルキル基が2級アルキル基であるもの(即ち、2級アルカンスルホン酸塩)が特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、脂肪酸残基(即ち、R−C(H)−COOで表される基。Rは炭化水素基を表す)の炭素数が10〜20のものが好ましい。
これらの中でも、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる少なくとも1種のアニオン界面活性剤がさらに好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が特に好ましい。
(D)成分として、上記以外の他の非石鹸系アニオン界面活性剤を用いてもよい。他の非石鹸系アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキル(又はアルケニル)アミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
これらのアニオン界面活性剤は、市販品を用いてもよい。
(D)成分は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
液体洗浄剤中の(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜20質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましく、3〜8質量%がより好ましい。液体洗浄剤中の(D)成分の含有量が前記範囲内であれば、洗浄性能と皮膜形成防止性がより良好となりやすい。
液体洗浄剤中の(A)成分と(D)成分の質量比率(即ち、(A)成分/(D)成分で表される質量比。以下、A/Dということがある。)は、皮脂に対する洗浄性能がより良好となりやすいことから、1以上が好ましく、2以上がより好ましく、3以上がさらに好ましい。また、A/Dの上限は、皮膜形成防止性がより良好となり、かつ液安定性が良好となる観点から、50以下が好ましく、30以下がより好ましく、10以下が特に好ましい。すなわち、A/Dは、1〜50が好ましく、2〜30がより好ましく、3〜10が特に好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、B型粘度計(TOKIMEC社製、ロータNo.2)を用いて、測定温度25℃、回転数60rpmの条件で60秒後に測定した時の粘度が、10〜200mPa・sであることが好ましい。粘度が上記範囲内であれば、液体洗浄剤を計量キャップ等で計り取りやすくなる。また、塗布洗浄に用いる際に、液体洗浄剤を繊維製品等に塗布し易くなる。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、上記(A)〜(D)成分以外の任意成分を含有することができる。
任意成分としては、例えば、水、(A)、(D)成分以外の界面活性剤(任意界面活性剤)、水混和性有機溶剤、金属イオン捕捉剤、安定化剤、酸化防止剤、洗浄性能向上剤・安定性向上剤、着色剤・乳濁化剤、pH調整剤、香料等が挙げられる。
液体洗浄剤の総量に対する水の含有量は、例えば、20〜90質量%が好ましく、40〜80質量%がより好ましく、60〜80質量%がさらに好ましい。
<任意界面活性剤>
任意界面活性剤は、洗浄成分であり、液体洗浄剤において公知の界面活性剤を用いることができる。例えば、炭素数10〜20の脂肪酸塩(高級脂肪酸塩、石鹸)、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤を1種又は2種以上組み合わせて配合することができる。
[カチオン界面活性剤]
カチオン界面活性剤としては、従来公知のものを適宜選択して用いることができる。具体的には、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム塩、セトステアリルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、塩化ミリスチルジメチルエチルアンモニウム塩、ジデシルジメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。これらの中でも、液安定性の観点から、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルエチルアンモニウム塩、が好ましい。本発明の液体洗浄剤がカチオン界面活性剤を含む場合、その配合量は、液安定性の観点から、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜5質量%が好ましい。
[両性界面活性剤]
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型、リン酸型両性界面活性剤等が挙げられる。本発明の液体洗浄剤が両性界面活性剤を含む場合、その配合量は、液安定性の観点から、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜10質量%が好ましい。
[半極性界面活性剤]
半極性界面活性剤としては、従来公知のものを適宜選択して用いることができる。具体的には、ドデシルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルアミンオキシド等が挙げられる。本発明の液体洗浄剤が半極性界面活性剤を含む場合、その配合量は、液安定性の観点から、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜10質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、水混和性有機溶剤を含有することが好ましい。
水混和性有機溶剤としては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等のアルコール類、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール類、ジプロピレングリコール等のポリグリコール類、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、ジエチレングリコールジメチルエーテル、3−メトキシー3−メチル−1−ブタノール等のアルキルエーテル類等が挙げられる。
これらの中でも、入手のしやすさ、液体洗浄剤とした場合の液安定性、流動性等から、エタノール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、3−メトキシー3−メチル−1−ブタノールが好ましい。
水混和性有機溶剤は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
水混和性有機溶剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜15質量%が好ましい。
なお、本発明において、水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解する有機溶剤をいう。
金属イオン捕捉剤としては、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸、クエン酸、ヒドロキシエタジスルホン酸(HEDP)、メチルグリシンジ酢酸3ナトリウム(MGDA)等が挙げられる。金属イオン捕捉剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜10質量%が好ましい。金属イオン捕捉剤は1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
安定化剤としては、ホウ酸、ホウ砂、ギ酸またはその塩、安息香酸、乳酸又はその塩及び塩化カルシウム、硫酸カルシウム等のカルシウム塩類が挙げられる。これらは、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
安定化剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0〜2質量%が好ましい。
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等を、例えば液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜2質量%含むことができる。酸化防止剤は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
洗浄性能向上や安定性向上等を目的として、酵素(プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、マンナナーゼ等)、風合い向上剤、アルカノールアミン等のアルカリビルダー、ハイドロトロープ剤、蛍光剤、移染防止剤、再汚染防止剤、パール剤、ソイルリリース剤等を含むことができる。
着色剤としては、アシッドレッド138、Polar Red RLS、Liquitint PINK AL、アシッドイエロー203、Liquitint Bright Yellow、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号、ターコイズP−GR、Liquitint BLUE SE、Levanyl Violet(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料を、例えば、液体洗浄剤の総質量に対して、0.00005〜0.1質量%程度含むことができる。
乳濁剤としては、ポリスチレンエマルション、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等が挙げられ、通常、固形分30〜50質量%のエマルションが好適に用いられる。具体例としては、ポリスチレンエマルション(商品名:サイビノール(登録商標)RPX−196 PE−3、固形分40質量%、サイデン化学(株)社製)、Opulyn 301、Acusol OP 301等を、液体洗浄剤の総質量に対して、0.001〜1質量%含むことができる。
芳香のための香料としては、従来公知のものを適宜選択して用いることができる。前記香料の配合量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜1質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、25℃におけるpHが4〜10であることが好ましく、6〜9であることがより好ましい。pHがこのような範囲にあると、液体洗浄剤の外観安定性が良好に維持されやすくなる。
液体洗浄剤のpHは、必要に応じて、pH調整剤を配合することにより調整できる。pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限りにおいて随意であるが、硫酸、塩酸、パラトルエンスルホン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が、酵素の安定性の面から好ましい。
(製造方法)
本発明の液体洗浄剤は、従来公知の製造方法によって製造される。
液体洗浄剤の製造方法は、例えば、分散媒である水に、(A)〜(D)成分及び必要に応じてその他の成分を分散することで得られる。
(使用方法)
液体洗浄剤の使用方法としては、例えば、液体洗浄剤を単独で、又は公知の漂白剤や柔軟剤と共に水に入れて洗浄液とし、この洗浄液に被洗物を入れ洗濯機で洗浄する方法、洗浄液、又は液体洗浄剤を被洗物に塗布し、これを洗濯機で洗浄する方法等が挙げられる。
被洗物としては、例えば、衣類、布帛、シーツ、カーテン、絨毯等の繊維製品が挙げられる。
前記洗浄液中の液体洗浄剤の含有量は、特に限定されない。水に対する液体洗浄剤の添加量は、例えば、水10L当たり、3〜10mLが好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、(A)〜(D)成分と、水とを含み、(A)成分が、前記式(a1)で表されるポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤であり、(B)成分が、ポリエチレンイミンのエチレンオキシド付加体であり、(C)成分が、質量平均分子量が1000のポリエチレングリコールであることが好ましい。また、A/(B+C)が、3〜12であることが好ましい。また、C/Bが、0.5〜15であることがより好ましい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(使用原料)
表1の略号は以下を表す。
<(A)成分>
A−1:LMAO:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(EOの付加モル数15)(ライオンケミカル(株)製、商品名「LMAO−90」)(式(a1)中、R11が炭素数12〜14のアルキル基であり、XがOであり、sが15であり、tが0であり、R12が水素原子である化合物)。
A−2:炭素数12の第2級アルコール及び炭素数14の第2級アルコールに、5モル相当のエチレンオキシドを付加した化合物(式(a1)中、R11が炭素数12の第2級アルキル基、sが5、tが0、R12が水素原子の化合物と、R11が炭素数14の第2級アルキル基、sが5、tが0、R12が水素原子の化合物との混合物)((株)日本触媒製、商品名「ソフタノール50」)。
A−3:LMAF:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(EOの付加モル数6)(ライオンケミカル(株)製、商品名「LMAF−90」)(式(a1)中、R11が炭素数12〜14のアルキル基であり、XがOであり、sが6であり、tが0であり、R12が水素原子である化合物)。
A−4:MEE:ヤシ脂肪酸メチル(質量比でラウリン酸メチル/ミリスチン酸メチル=8/2の混合物)に対して、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(MEE)(式(a1)中、R11が炭素数11のアルキル基及び炭素数13のアルキル基であり、R12がメチル基であり、XがCOOであり、sが15であり、tが0の化合物。ナロー率33%。下記の製造方法により製造されたもの)。
(A−4の製造方法)
特開2000−144179号公報に記載の製造方法に準じて合成した。
組成が2.5MgO・Al・wHOである水酸化アルミナ・マグネシウム(協和化学工業(株)製、商品名「キョーワード(登録商標)300」)を600℃で1時間、窒素雰囲気下で焼成して、焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒を得た。焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒2.2gと、0.5N水酸化カリウムのエタノール溶液2.9mLと、ラウリン酸メチルエステル280gと、ミリスチン酸メチルエステル70gとを4Lオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換した後、温度を180℃、圧力を0.3MPaに維持しつつ、エチレンオキシド1052gを導入し、撹拌しながら反応させた。
得られた反応液を80℃に冷却し、水159gと、濾過助剤として活性白土及び珪藻土をそれぞれ5gとを添加し混合した後、触媒を濾別してA−4を得た。
A−5:MEE:ヤシ脂肪酸メチル(質量比でラウリン酸メチル/ミリスチン酸メチル=8/2の混合物)に、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(式(a1)中、R11が炭素数11のアルキル基及び炭素数13のアルキル基であり、R12がメチル基であり、XがCOOであり、sが15であり、tが0である化合物。ナロー率33%。下記の製造方法により製造されたもの)。
(A−5の製造方法)
1Lのセパラブルフラスコに、イソプロピルアルコール(IPA)(一級試薬、関東化学(株)製)525gと、酢酸カルシウム一水和物(特級試薬、関東化学(株)製)150gを入れ、ディスパー攪拌翼により20℃で混合して分散物を得た(分散工程)。前記分散物を3000rpmで攪拌しながら、滴下ロートによって、硫酸(特級試薬、関東化学(株)製)75gを60分間かけて添加し混合した(混合工程)。混合工程では硫酸の添加で発熱するため、セパラブルフラスコを温浴で、反応温度を15〜25℃に制御した。硫酸を添加した後、20℃に保ちながら、さらに2時間攪拌し(触媒熟成工程)、アルコキシル化触媒を得た。
オートクレーブに、上記アルコキシル化触媒2.1gと、ラウリン酸メチル(ライオンケミカル(株)、商品名「パステル(登録商標)M12」)462gと、ミリスチン酸メチル(ライオンケミカル(株)製、商品名「パステルM14」)166gとを入れ、攪拌した。攪拌しながら、オートクレーブ内を窒素置換し、160℃に昇温し、0.1〜0.5MPaの条件で、エチレンオキシド(EO)1876g(ラウリン酸メチルとミリスチン酸メチルとの合計の15倍モル)を導入して攪拌した(付加反応工程)。さらに、付加反応温度で0.5時間攪拌した(熟成工程)後、80℃に冷却し、反応粗製物(脂肪酸メチルエステルエトキシレート(MEE)、EO平均付加モル数が15)2516gを得た。前記反応粗製物をろ過して触媒を除去し、A−5を得た。
<(B)成分>
B−1:ポリエチレンイミンのエチレンオキシド付加体(BASF社製、商品名「Sokalan HP20」)。
<(C)成分>
C−1:ポリエチレングリコール(質量平均分子量1000)(ライオンケミカル(株)製、商品名「PEG#1000」)。
C−2:ポリエチレングリコール(質量平均分子量4000)(ライオンケミカル(株)製、商品名「PEG#4000」)。
<(D)成分>
D−1:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン(株)製、商品名「ライポン(登録商標)LH−200」)(C10〜14、平均分子量322)。
D−2:下記の製造方法によって製造された下記一般式(d1−1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(AES)。
51−O−(EO)−SOM ・・・(d1−1)
[式(d1−1)中、R51は炭素数12〜14の直鎖アルキル基であり、jが1.0の数であり、Mがナトリウムである化合物。EOは、オキシエチレン基であり、jはEOの平均繰り返し数である。]
(D−2の製造方法)
容量4Lのオートクレーブ中に、原料アルコールとしてP&G社製のCO1270(商品名)(炭素数12のアルコールと炭素数14のアルコールとの質量比75/25の混合物)400gと、反応用触媒として水酸化カリウム0.8gとを仕込み、前記オートクレーブ内を窒素で置換した後、攪拌しながら昇温した。続いて、温度を180℃、圧力を0.3MPa以下に維持しながらエチレンオキシド91gを導入して反応させ、アルコールエトキシレートを得た。
得られたアルコールエトキシレートを、ガスクロマトグラフ質量分析計(Hewlett−Packard社製、製品名「GC−5890」、検出器:水素炎イオン化型検出器(FID)、カラム:Ultra−1(HP社製、L25m×φ0.2mm×T0.11μm))を用いて分析した結果、エチレンオキシドの平均付加モル数は1.0であった。また、エチレンオキシドが付加していない化合物の含有量は、得られたアルコールエトキシレートの総質量に対して43質量%であった。
次に、上記で得たアルコールエトキシレート237gを、攪拌装置付の500mLフラスコに採取し、フラスコを窒素で置換した後、液体無水硫酸(サルファン)96gを、反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間攪拌を続け(硫酸化反応)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。次いで、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和することによりポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(D−2)を得た。
D−3:下記の製造方法によって製造された下記一般式(d1−2)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(AEPS)。
61−O−(PO)j2−(EO)−SOM ・・・(d1−2)
[式(d1−2)中、R61は炭素数12〜14の直鎖アルキル基であり、j2が1.0の数であり、kが2.0の数であり、Mがナトリウムである化合物。POは、オキシプロピレン基であり、EOは、オキシエチレン基であり、kはPOの平均繰り返し数であり、j2はEOの平均繰り返し数である。]
(D−3の製造方法)
撹拌装置、温度制御装置および自動導入装置を備えたオートクレーブ内に、炭素数12
の直鎖1級アルコール(東京化成工業(株)製、商品名「1−ドデカノール」(分子量1
86.33)、純度>99%)640gと、水酸化カリウム1.0gと、を仕込み、110℃、1.3kPaにて30分間脱水を行った。脱水後、窒素置換を行い、120℃まで昇温した後、プロパン−1,2−ジイルオキシド199gを仕込んだ。次いで、120℃にて付加反応・熟成を行った後、145℃に昇温し、エチレンオキシド303gを仕込んだ。次いで、145℃にて付加反応・熟成を行った後、80℃まで冷却し、4.0kPaで未反応のエチレンオキシドを除去した。未反応のエチレンオキシドを除去した後、酢酸1.0gをオートクレーブ内に加え、80℃で30分間撹拌した後、抜き出しを行い、プロピレンオキシドの平均付加モル数が1.0、エチレンオキシドの平均付加モル数が2.0であるアルコキシレートを得た。
得られたアルコキシレートを、SOガスを用いて下降薄膜式反応器により硫酸化した。得られた硫酸化物をモノエタノールアミンで中和することによりポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(D−3)を得た。
<共通成分(X)>
高級脂肪酸塩:ヤシ脂肪酸塩(日油(株)製、商品名「椰子脂肪酸(PKO)TC」。液体洗剤の総量に対して0.8質量%配合)。
水混和性有機溶剤:95%エタノール(日本アルコール販売(株)製、商品名「特定アルコール95度合成」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.5質量%配合)。
金属イオン補足剤:クエン酸3ナトリウム2水塩(扶桑化学工業(株)製、商品名「クエン酸3ナトリウム2水塩」、AI(純分)=100%。液体洗浄剤の総質量に対して、0.1質量%配合)、メチルグリシンジ酢酸3ナトリウム(MGDA)(BASF社製、商品名「トリロンM」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.3質量%配合)。
酵素:Coronase 48L(ノボザイム社製。液体洗浄剤の総質量に対して、0.3質量%配合)。
安定化剤:安息香酸ナトリウム((株)伏見製薬製、商品名「フミナール」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.5質量%配合)、乳酸ナトリウム(ピューラック社製、商品名「発酵乳酸ナトリウム」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.8質量%配合)、塩化カルシウム((株)トクヤマ製、商品名「粒状塩化カルシウム」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.01質量%配合)。
酸化防止剤:ジブチルヒドロキシトルエン(住友化学(株)製、商品名「SUMILIZER(登録商標) BHT−R」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.05質量%配合)。
香料:特開2003‐268398号広報の表7〜14に記載の香料組成物A。液体洗浄剤の総質量に対して、0.4質量%配合)。
着色剤:色素(癸巳化成(株)製、商品名「緑色3号」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.0002質量%配合)。
pH調整剤:硫酸(東亜合成(株)製、必要量)、水酸化ナトリウム(鶴見曹達(株)製、必要量)。
溶媒:水(精製水)(バランス)。
<共通成分(Y)>
高級脂肪酸塩:ヤシ脂肪酸塩(日油(株)製、商品名「椰子脂肪酸(PKO)TC」液体洗剤の総量に対して1.6質量%配合。
酵素:Coronase 48L(ノボザイム社製。液体洗浄剤の総質量に対して、0.3質量%配合)。
酸化防止剤:ジブチルヒドロキシトルエン(住友化学(株)製、商品名「SUMILIZER BHT−R」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.05質量%配合)。
水混和性有機溶剤:95%エタノール(日本アルコール販売(株)製、商品名「特定アルコール95度合成」。液体洗浄剤の総質量に対して、6.0質量%配合)、プロピレングリコール(BASF社製。液体洗浄剤の総質量に対して、2.0質量%配合)。
安定化剤:安息香酸ナトリウム((株)伏見製薬製、商品名「フミナール」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.4質量%配合)、乳酸ナトリウム(ピューラック社製、商品名「発酵乳酸ナトリウム」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.4質量%配合)
香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A。液体洗浄剤の総質量に対して、0.5質量%配合)。
着色剤:色素(癸巳化成(株)製、商品名「緑色3号」。液体洗浄剤の総質量に対して、0.0005質量%配合)。
pH調整剤:硫酸(東亜合成(株)製、必要量)、モノエタノールアミン((株)日本触媒製、必要量)。
溶媒:水(精製水)(バランス)。
なお、水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤を全体で100質量%とするのに必要な量である。また、pH調整剤の含有量「必要量」は、液体洗浄剤を表中のpH(25℃)にするのに要した量である。
(実施例1〜16、比較例1〜3)
表1に示す組成に従い、(A)〜(D)成分及び任意成分と水とを全て攪拌混合し、表中のpHとなるように必要に応じてpH調整剤を添加して、液体洗浄剤を得た。
なお、表中の配合量は純分換算値である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
但し、実施例1〜4、6、8、9、12〜16は参考例である。
<評価方法>
(皮膜形成防止性の評価)
直径5cmのシャーレーに各例の液体洗浄剤5gを計りとり、25℃、相対湿度40%の室内に放置した。液体表面の皮膜形成度合いを以下の基準にて評価した。下記評価基準において、A〜Cを合格とした。結果を表1に示す。
[皮膜形成防止性の評価基準]
A:12時間経過時に、皮膜の形成が認められない。
B:12時間経過時に、皮膜の形成は認められないが、流動性の低下が認められる。
C:12時間経過時に、皮膜の形成がわずかに認められ、流動性の低下が認められる。
D:12時間経過時に、皮膜の形成が認められ、かつ流動性がない。
(洗浄性能の評価)
汚垢布として、湿式人工汚染布(財団法人洗濯科学協会製、オレイン酸28.3%、トリオレイン15.6%、コレステロールオレート12.2%、流動パラフィン2.5%、スクアレン2.5%、コレステロール1.6%、ゼラチン7.0%、泥29.8%、カーボンブラック0.5%)を5cm×5cm四方に裁断したものを用いた。洗浄試験器として、Terg−O−tometer(UNITED STATES TESTING社製)を用いた。洗浄液として、水900mLに対して、各例の液体洗浄剤750μLを加え(実施例14〜16は300μL)、30秒間撹拌して調製したものを用いた。
前記洗浄試験器に、前記洗浄液900mLと、前記汚垢布10枚と、洗浄メリヤス布とを投入し、浴比(洗濯水/被洗布総質量)が20倍となるように調整した後、120rpm、15℃で10分間洗浄処理を施した。その後、二槽式洗濯機((株)東芝製、製品名「VH−30S」)に移し、1分間脱水処理を行った後、水道水(15℃、4゜DH)30L中で3分間濯ぎ処理を行い、さらに1分間脱水処理を行って、風乾させた。洗浄前の汚垢布、洗浄後の汚垢布、及び未汚垢布(ここで未汚垢布とは、汚れを付けていない元の白布(原布)をいう)について、それぞれ反射率を色差計(日本電色(株)製、製品名「SE200型」)で測定し、下記式(i)により洗浄率(%)を求めた。
洗浄率(%)=(洗浄前の汚垢布のK/S−洗浄後の汚垢布のK/S)/(洗浄前の汚垢布のK/S−未汚垢布のK/S)×100 ・・・(i)
[式(i)中、K/Sは、(1−R/100)/(2R/100)であり、Rは、洗浄前の汚垢布、洗浄後の汚垢布又は未汚垢布の反射率(%)を表す。また、Kは吸光係数、Sは散乱係数、Rは絶対反射率をそれぞれ表す。]
汚垢布10枚の洗浄率の平均値を求め、この平均値を下記の評価基準に従って評価し、各例の液体洗浄剤の洗浄性能を評価した。なお、下記評価基準において、A及びBを合格とした。結果を表1に示す。
[洗浄性能の評価基準]
A:洗浄率が70%以上。
B:洗浄率が60%以上、70%未満。
C:洗浄率が50%以上、60%未満。
D:洗浄率が50%未満。
Figure 0006715107
表1に示すように、(A)〜(C)成分を全て含む実施例1〜16の液体洗浄剤は皮膜形成防止性に優れ、かつ洗浄性能も良好であった。
一方、(B)、(C)成分を含有しない比較例1、(B)成分を含有しない比較例2、及び(C)成分を含有しない比較例3の液体洗浄剤は、洗浄性能は良好であったものの、皮膜形成防止性に劣っていた。
以上の結果から、本発明の液体洗浄剤は、皮膜形成防止性に優れ、かつ洗浄性能も良好であることが確認された。

Claims (4)

  1. ノニオン界面活性剤(A)と、ポリアルキレンイミンのアルキレンオキシド付加体(B)と、下記一般式(I)で表され、質量平均分子量が200〜2000の化合物(C)とを含有し、
    前記(C)成分/前記(B)成分で表される質量比は、2〜10である、
    液体洗浄剤組成物。
    O−(EO)−H・・・(I)
    [式(I)中、Rは、水素、又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、EOはオキシエチレン基を表し、nはオキシエチレン基の平均繰り返し数を表す1〜30000の数である。]
  2. 前記(A)成分/(前記(B)成分+前記(C)成分)で表される質量比は、20以下である、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
  3. さらに、炭素数10〜20の脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤(D)を含有する、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 前記(B)成分の含有量は、0.5〜5質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
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