JP6714874B2 - ウェーハ評価方法及びエピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

ウェーハ評価方法及びエピタキシャルウェーハの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、サセプタに載置したウェーハ表面に対するデポ反応(デポジション(膜)を堆積させる反応)又はエッチング反応に伴い起こる、該ウェーハの裏面での反応を評価する方法及びエピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
半導体デバイスの高集積化に伴い、原料となるウェーハに求められる品質が一層高まっている。エピタキシャルウェーハの場合、表面に気相成長させるエピタキシャル層の膜厚分布の平坦化以外にも裏面(エピタキシャル層が形成される側と反対側のウェーハ表面)の凹凸の平滑化がフラットネス品質改善のアイテムの一つになっている。
ウェーハの裏面には通常積極的な原料の供給が行われないため、表面で起きるような大きな反応は発生しないが僅かにデポ反応とエッチング反応とが共存し、サセプタのデザインに相関した凹凸が発生してしまう。反応の条件やサセプタのデザインによってこの凹凸の度合いは変化する。凹凸の評価方法としては、WaferSight2(KLA−Tencor社)のようなフラットネステスタのナノトポロジー解析機能で視覚的、数値的に確認することができる。
なお、下記特許文献1には、エピタキシャル成長前後でのウェーハ端部の形状の変化を評価する方法が開示されている。
特開2015−126010号公報
しかしながら、WaferSight2のナノトポロジーから得られる情報は高さの変位量にあたるため、凹凸があってもそれがデポ反応によって発生しているのかエッチング反応によって発生しているのか区別が付かないという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、エピタキシャル反応又はエッチング反応により生ずる、ウェーハ裏面(ウェーハのサセプタ側の表面)の凹凸が、デポ反応とエッチング反応のどちらに起因しているかを評価できるウェーハ評価方法と、ウェーハ裏面を平坦化したエピタキシャルウェーハの製造方法とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のウェーハ評価方法は、
あらかじめ厚さが分かっている厚さ既知層を表面に有し、前記厚さ既知層を含む複数の層が積層されたウェーハを準備する準備工程と、
前記厚さ既知層がサセプタに対向するように前記ウェーハを前記サセプタに載置した状態で、前記ウェーハの、前記厚さ既知層と反対側の表面に対して膜を堆積させる反応又はエッチング反応を行う反応工程と、
前記反応工程の後、前記厚さ既知層の厚さを測定する測定工程と、
前記反応工程の前後での前記厚さ既知層の厚さの変化を評価する評価工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記比較工程により、反応工程の後の厚さ既知層の厚さが、反応工程の前に比べて大きくなったか小さくなったかを知ることができ、前記比較工程での比較結果に基づいて、ウェーハ裏面の凹凸がデポ反応とエッチング反応のどちらに起因しているかを評価できる。
また、前記比較工程では、前記厚さ既知層の全面にわたって前記反応工程の前後での前記厚さ既知層の厚さを比較する。これによって、ウェーハ裏面の全面においてデポジション部とエッチング部とがどのように分布しているのかを評価できる。なお、本発明では、ベース基板の上に他の層が形成されたウェーハにおけるベース基板も「層」の概念に含まれる。
また、前記ウェーハは、シリコン基板の上に酸化膜とシリコン層とがこの順で形成されたSOI(Silicon On Insulator)ウェーハであり、前記厚さ既知層は前記シリコン層であるとすることができる。
また、本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、本発明のウェーハ評価方法により得られた、前記反応工程の前後での前記厚さ既知層の厚さ変化量の面内分布に基づき、前記面内分布を均一化するエピタキシャル成長のためのプロセス条件を求め、そのプロセス条件に基づいて製品基板上にエピタキシャル成長を行うことを特徴とする。
これによれば、ウェーハ裏面におけるデポジション量又はエッチング量の面内分布を均一化したエピタキシャルウェーハ、つまりウェーハ裏面を平坦化したエピタキシャルウェーハを得ることができる。
エピタキシャル成長装置の概略構成を示した図である。 ウェーハ裏面のデポ反応とエッチング反応の面内分布を得る手順を示したフローチャートである。 ウェーハ裏面のデポ反応とエッチング反応の面内分布の測定において各工程でのSOIウェーハの様子を示した図である。 上下ランプのパワー比を変更したときにおけるウェーハ裏面のデポ反応とエッチング反応の面内分布を示した図である。 SOIウェーハの表面でエッチング反応を行った場合におけるウェーハ裏面のデポ反応の面内分布を示した図である。 図5と同一のウェーハにおけるウェーハ裏面のエッチング反応の面内分布を示した図である。
次に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。先ず、図1を参照してエピタキシャル成長装置の構成を説明する。図1のエピタキシャル成長装置1は、1枚のウェーハWに対してその表面にシリコンエピタキシャル層を気相成長させる装置である。
エピタキシャル成長装置1は、透明石英部材等から構成された反応炉2を備える。反応炉2内には、エピタキシャル成長させるウェーハWを載置するためのサセプタ3が配置されている。サセプタ3は例えばSiC製であったり、黒鉛基材にSiCコートが施されたものであったりする。サセプタ3は円盤状に形成されて、上面及び下面が水平となるように配置される。サセプタ3の上面には凹部31が形成されており、この凹部31にウェーハWが載置される。なお、図3(c)に示すように、凹部31の底面は、外周部に比べて中央部の方が深い形状に形成されている。そして、ウェーハWの外周部が、凹部31の底面の外周部に支持されており、ウェーハWの中央部は凹部31の底面に接触していない。つまり、ウェーハWと凹部31の底面との間には空間が形成されている。なお、凹部31の形状は図3(c)の形状に限定されず、ウェーハW裏面の全面と凹部31の底面とが接触するように、凹部31を構成しても良い。
また、凹部31の底面には、サセプタ3の裏面まで貫通する孔(図示外)が形成されることがある。この貫通孔は、例えばウェーハWを凹部31に出し入れする際に、ウェーハWの裏面を先端で支持してウェーハWを昇降させるリフトピンの挿入孔である。
サセプタ3の裏面はサポートシャフト8により支持されている。サポートシャフト8は、その軸線L1がサセプタ3の中心に交差するように設けられる。サポートシャフト8にはこれを回転させる駆動部(図示外)が接続されている。エピタキシャル成長の際には、駆動部によりサポートシャフト8が回転することで、サセプタ3及びこれに載置されたウェーハWは、サポートシャフト8の軸線L1回りに回転する。
反応炉2の上下には、エピタキシャル成長時にウェーハWをエピタキシャル成長温度(例えば900〜1200℃)に加熱するランプ6、7が配置されている。これら上側ランプ6、下側ランプ7のパワーは個別に制御可能となっている。言い換えると、上側ランプ6と下側ランプ7とのパワー比を変更可能となっている。
反応炉2の水平方向における一端側には、ガス供給口4が設けられ、そのガス供給口4が設けられた側と反対側にはガス排出口5が設けられている。ガス供給口4は、サセプタ3より上側に形成されている。ガス供給口4からは、シリコン単結晶薄膜(シリコンエピタキシャル層)の原料となるシリコンソースガス(具体的にはトリクロロシラン(TCS)等のシラン系ガス)、シリコンソースガスを希釈するためのキャリアガス(例えば水素)、及びエピタキシャル層の導電型や導電率を調整するためのドーパントガス(例えばボロンやリンを含むガス)を含む反応ガスが導入される。ガス供給口4から供給された反応ガスは、反応炉2の内部空間にて略水平に回転保持されるウェーハWの表面に沿って流れる。その後、反応ガスは、ガス排出口5から排出される。つまり、反応ガスは、ガス供給口4からガス排出口5へ向けて、略水平かつ一方向に流れる。
以上がエピタキシャル成長装置1の構成である。ここで、ウェーハWに対して反応ガスに基づくデポ反応(エピタキシャル反応)又はエッチング反応を行う際に、反応ガスがウェーハWと凹部31との隙間や凹部31の底面に形成された貫通孔を介してウェーハWの裏面に回り込んで、その裏面に対しても僅かにデポ反応又はエッチング反応が行われてしまう。これらデポ反応、エッチング反応により、ウェーハ裏面に、反応条件やサセプタ3のデザインに相関した凹凸が発生してしまう。この凹凸がデポ反応とエッチング反応のどちらに起因したものなのかを知ることは、反応条件の最適化やサセプタ3のデザインの最適化への糸口をつかむための重要な要素となると考えられる。
そこで、本実施形態では、図2、図3の手順にしたがってウェーハ裏面の凹凸がデポ反応とエッチング反応のどちらに起因したものなのかを評価する。以下、図2、図3の手順を説明する。
先ず、SOIウェーハを準備する(S1)。図3(a)には、S1で準備するSOIウェーハ10の断面図を示している。SOIウェーハ10は、シリコン単結晶の層として構成されるベース基板11(以下シリコン基板という)上にシリコン酸化膜12が形成され、このシリコン酸化膜12の上にシリコン単結晶の層として構成されるSOI層13が形成された構造を有する。SOI層13の厚さは、後述のS4の工程の際にSOI層13に対して行われるエッチング量よりも大きい値に設定されるのが好ましく、具体的には例えば40nm以上に設定される。
SOIウェーハ10は、2つのシリコン単結晶基板の一方に酸化膜を形成し、その形成した酸化膜を挟んでシリコン単結晶基板を接合し、その後、一方のシリコン単結晶基板を薄膜化してSOI層とすることにより得られる。
次に、SOI層13の厚さを測定する(S2)。この厚さはどのような方法で測定しても良いが、例えば、測定対象の薄膜に投光し、表面反射光と裏面反射光による干渉から膜厚を測定する光学干渉式測定器により、SOI層13の厚さを測定する。また、SOI層13の表面の全面にわたって厚さを測定しても良いし、SOI層13の厚さ分布が均一ならば一部のみ厚さを測定し、その一部の厚さをもってSOI層13全体の厚さとしても良い。なお、S1、S2の工程が本発明の準備工程に相当する。また、SOI層13が本発明の厚さ既知層に相当する。
次に、図3(b)に示すように、SOI層13が下を向き、シリコン基板11が上を向くように、SOIウェーハ10を上下反転させる(S3)。
次に、反転させた状態でSOIウェーハ10を図1の反応炉2に投入及びサセプタ3に載置し、SOIウェーハ10に対して所定のエピタキシャル反応レシピ又はエッチング反応レシピで反応(デポ反応又はエッチング反応)を行わせる(S4)。すなわち、図3(c)に示すように、SOI層13がサセプタ3の凹部31の底面に対向するように、SOIウェーハ10をサセプタ3に載置する。そして、上下のランプ6、7によりシリコン基板11の表面を所定温度まで昇温させ、その表面に、デポ反応又はエッチング反応を行わせるガスを供給する。具体的にはデポ反応を行わせる場合は、例えばトリクロロシランやジクロロシラン等のシリコンソースガスをシリコン基板11の表面に供給する。他方、エッチング反応を行わせる場合には、例えば塩化水素(HCl)ガスをシリコン基板11の表面に供給する。
このとき、シリコン基板11の表面に供給したガスの一部が、SOI層13の表面側に回り込んで、SOI層13の表面に対してわずかにデポ反応又はエッチング反応を生じさせる。例えばシリコン基板11の表面にトリクロロシラン(SiHCl)をキャリアガスHとともに供給した場合、SiHCl+H→Si+3HClの反応により生じたSiとHClとがSOI層13側に回り込むことで、SOI層13にはデポ反応とエッチング反応の両方が共存して発生する。SOI層13におけるデポ反応又はエッチング反応が生じる部位の分布は、反応条件(ガスの種類、流量、温度など)やサセプタ3のデザイン(凹部31の深さなど)によって変わる。なお、SOI層13のサセプタ3側の表面と反対側の面には、酸化膜12及びシリコン基板11が積層されているので、該反対側の面に対してはデポ反応又はエッチング反応は生じない。なお、S3、S4の工程が本発明の反応工程に相当する。
次に、図3(d)に示すように、SOI層13が上を向き、シリコン基板11が下を向くように、反応後のSOIウェーハ10を上下反転させる(S5)。
次に、図3(e)に示すように、反応後のSOIウェーハ10におけるSOI層13の厚さを測定する(S6)。この厚さはどのような方法で測定しても良いが、例えば光学干渉式測定器によりSOI層13の厚さを測定する。また、SOI層13の表面のどの範囲に亘って厚さを測定するかは、SOI層13の表面のどの範囲に亘ってデポ反応とエッチング反応の分布を得たいかによって決まる。例えば、SOI層13の表面の全面に亘ってデポ反応とエッチング反応の分布を得たい場合には、SOI層13の表面の全面に亘って厚さを測定する。なお、S5、S6の工程が本発明の測定工程に相当する。
次に、S2の工程で得られた反応前厚さThkbefと、S6の工程で得られた反応後厚さThkaftとの差分を算出することで、S4の工程に伴い生じたSOI層13の面内におけるデポ反応、エッチング反応の分布を得る(S7)。このとき、SOI層13の面内の同一座標における反応前厚さThkbefと反応後厚さThkaftとの差分を算出する。なお、S7の工程が本発明の比較工程に相当する。
これにより、反応後厚さThkaftから反応前厚さThkbefを引き算した値(=Thkaft−Thkbef)がプラスの値となる部位14(図3(e)参照)はデポ反応が生じたと評価でき、マイナスの値となる部位15((図3(e)参照)はエッチング反応が生じたと評価できる。すなわち、エピタキシャル反応又はエッチング反応においてウェーハ裏面に生ずる凹凸がデポ反応とエッチング反応のどちらに起因しているかを評価できる。
また、ウェーハ裏面におけるデポ反応が生じた部位14(デポジション部)とエッチング反応が生じた部位15(エッチング部)との分布を知ることで、反応条件の最適化やサセプタデザインの最適化への糸口をつかめるようになる。具体的には例えば、S7の工程で得られたウェーハ裏面(SOI層13)におけるデポジション量又はエッチング量の面内分布に基づき、該面内分布を均一化するエピタキシャル成長のためのプロセス条件を求め、そのプロセス条件に基づいて製品基板となるシリコン単結晶基板上にエピタキシャル成長によりシリコン単結晶の層を形成する。より具体的には、例えば後述の実施例1のように、上記面内分布が均一となる上側ランプ6のパワーと下側ランプ7のパワーの比であるパワー最適比を求め、そのパワー最適比に基づいて製品基板上にエピタキシャル成長を行う。また、例えば、後述の実施例2のように、サセプタの凹部の底面に多数のディンプル(小さな窪み)を形成して、上記面内分布が均一となるディンプル深さである最適ディンプル深さを求め、その最適ディンプル深さを有したサセプタを用いて製品基板上にエピタキシャル成長を行う。
このように、本実施形態によれば、ウェーハ裏面におけるデポ反応とエッチング反応の面内分布を評価することができる。この評価では、SOIウェーハを用いており、このSOIウェーハの両表面は、製品基板の両表面と同じシリコン層の表面となっているので、製品基板に対するウェーハ裏面のデポ反応とエッチング反応の面内分布と相関性の高い面内分布を得ることができる。また、SOIウェーハのSOI層は、シリコン層とは異なる層である酸化膜の上に形成されるので、SOI層の厚さを容易かつ正確に測定することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
(実施例1)
図1と同様のエピタキシャル成長装置を用いて、図2の手順にしたがってウェーハ裏面(SOI層)におけるデポジション量又はエッチング量の面内分布を求めた。このとき、S4の工程においてSOIウェーハに供給したシリコンソースガスをDCS(ジクロロシラン)ガスとして、SOIウェーハのシリコン基板の表面に対して主にデポ反応(エピタキシャル反応)を行わせるようにした。また、複数のSOIウェーハに対して1枚ずつ図2の手順を実施し、この際、複数のSOIウェーハ間でS4の工程における上側ランプと下側ランプのパワー比を異ならせた。
図4は、各SOIウェーハにおける裏面(SOI層)のデポジション量又はエッチング量の面内分布を示している。図4では、上側ランプと下側ランプの合計パワーに対する下側ランプのパワーの比を、左側から47%(Lwr47)、51%(Lwr51)、55%(Lwr55)、59%(Lwr59)としたときの各面内分布を示している。
図4に示すように、上下ランプのパワー比を変更することで面内分布が変化し、具体的には、下側ランプのパワー比が47%、51%、55%の面内分布では、デポ反応に比べてエッチング反応が優勢となっており、特に、47%、51%、55%のいずれもウェーハ外周部のエッチング量が大きくなっているが、低パワー比ほどウェーハ外周部のエッチング反応が促進されている。
一方、下側ランプのパワー比が59%の面内分布ではデポ反応が優勢となっている(厳密には、デポジション量をプラスの値、エッチング量をマイナスの値で表すとして、デポジション量又はエッチング量が−20nm〜+20nmの範囲に含まれる面内分布となっている)。
また、下側ランプのパワー比が大きくなるほど均一な面内分布となっている。このことから、ウェーハ裏面のデポジション量又はエッチング量の面内分布を均一にするには、下側ランプのパワー比を大きくするのが望ましいことが分かる。
(実施例2)
図1と同様のエピタキシャル成長装置を用いて、図2の手順にしたがってウェーハ裏面(SOI層)におけるデポジション量及びエッチング量の面内分布を求めた。このとき、S4の工程においてSOIウェーハの表面にHClガスを供給し、SOIウェーハのシリコン基板の表面に対して主にエッチング反応を行わせるようにした。シリコン基板の表面のエッチング量が0.5μmとなるように反応条件(HClガスの流量等)を設定した。また、サセプタ凹部の底面にディンプルを多数形成したサセプタを準備した。そして、このサセプタを用いてSOIウェーハの表面にHClガスを供給して反応させた。
図5、図6は、SOIウェーハの表面にHClガスを供給したときの、SOIウェーハの裏面(SOI層)におけるデポジション量及びエッチング量の面内分布を示している。なお、図5、図6の面内分布は、同一のSOIウェーハにおける面内分布を示している。具体的には図5は、デポ反応の観点であらわした面内分布を示しており、着色部分はデポ反応が生じた部分を示しており、白い部分はエッチング反応が生じた部分を示している。図5の着色部分においては色の濃淡によってデポジション量の違いをあらわしている(図5中の目盛を参照)。図6は、エッチング反応の観点であらわした面内分布を示しており、着色部分はエッチング反応が生じた部分を示しており、白い部分はデポ反応が生じた部分を示している。図6の着色部分においては色の濃淡によってエッチング量の違いをあらわしている(図6中の目盛を参照)。
図5に示すように、表面側でエッチング反応を行っていたとしても、裏面側ではデポ反応も生じていることが分かる。また、サセプタのディンプル深さを変えたところ、図5、図6の面内分布が変化し、具体的には、図5、図6の例よりもさらにエッチング反応が優勢となっている面内分布が得られた。このように、ディンプル深さを変えることで、ウェーハ裏面におけるデポ反応とエッチング反応とのバランスを変えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであったとしても本発明の技術的範囲に包含される。
また、上記実施形態ではSOIウェーハを用いてウェーハ裏面のデポ反応とエッチング反応の面内分布を評価する例を示したが、SOIウェーハ以外の複数層が積層されたウェーハを用いてその評価を行っても良い。この場合、S4の工程の際にサセプタ側に配置される層が、製品基板と同様の物質で形成された層、すなわちシリコン層とするのが好ましい。これにより、製品基板におけるウェーハ裏面と同様の条件で、ウェーハ裏面においてデポ反応又はエッチング反応を行わせることができる。
SOIウェーハ以外のウェーハとして例えばシリコン基板上にシリコンエピタキシャル層が形成されたエピタキシャルウェーハを用いても良い。この場合、シリコン基板は700μm程度の厚みがあり、厚み測定が困難であるので、エピタキシャル層を厚さ既知層として、図2のS4の工程では、エピタキシャル層がサセプタに対向するように、エピタキシャルウェーハをサセプタに載置させる。また、基板と同一原料で形成されたエピタキシャル層の厚さを測定可能とするために、基板の抵抗率とエピタキシャル層の抵抗率とが異なっているエピタキシャルウェーハを用いる。
1 エピタキシャル成長装置
2 反応炉
3 サセプタ
6 上側ランプ
7 下側ランプ

Claims (4)

  1. あらかじめ厚さが分かっている厚さ既知層を表面に有し、前記厚さ既知層を含む複数の層が積層されたウェーハを準備する準備工程と、
    前記厚さ既知層がサセプタに対向するように前記ウェーハを前記サセプタに載置した状態で、前記ウェーハの、前記厚さ既知層と反対側の表面に対して膜を堆積させる反応又はエッチング反応を行う反応工程と、
    前記反応工程の後、前記厚さ既知層の厚さを測定する測定工程と、
    前記反応工程の前後での前記厚さ既知層の厚さを比較する比較工程と、
    を備え
    前記ウェーハは、シリコン基板の上に酸化膜とシリコン層とがこの順で形成されたSOIウェーハであり、
    前記厚さ既知層は前記シリコン層であり、
    前記比較工程では、前記厚さ既知層の全面にわたって前記反応工程の前後での前記厚さ既知層の厚さの差分を算出することを特徴とするウェーハ評価方法。
  2. 複数の前記SOIウェーハに対して1枚ずつ前記ウェーハ評価方法を実施し、この際、複数の前記SOIウェーハ間で反応炉の上側に設けられるランプと下側に設けられるランプとのパワー比を異ならせて前記反応工程を実施することを特徴とする請求項1に記載のウェーハ評価方法。
  3. 前記サセプタには前記ウェーハが載置される凹部が形成されており、前記凹部の底面には多数のディンプルが形成されており、
    前記ディンプルの深さを変えて前記ウェーハ評価方法を実施する請求項1又は2に記載のウェーハ評価方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェーハ評価方法により得られた、前記反応工程の前後での前記厚さ既知層の厚さ変化量の面内分布に基づき、前記面内分布を均一化するエピタキシャル成長のためのプロセス条件を求め、そのプロセス条件に基づいて製品基板上にエピタキシャル成長を行うことを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
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