JP5444874B2 - エピタキシャルシリコンウェーハの製造方法 - Google Patents

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この発明はエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法、詳しくはエピタキシャルシリコンウェーハの外周部の表面平坦性が高まるエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法に関する。
エピタキシャルシリコンウェーハは、シリコンウェーハの表面にエピタキシャル膜を成膜することで製造される。具体的には、エピタキシャル成長装置のチャンバ内に配置されたサセプタにシリコンウェーハを載置し、その後、チャンバ内に成長ガスを流しながら、ヒータの熱を利用し、反応ガスを熱分解または還元する。これにより、シリコンウェーハの表面にシリコンが析出し、エピタキシャル膜が成長される。
近年、デバイスの微細化やデバイス形成領域の拡大の観点から、エピタキシャル膜の表面の外周領域、ひいてはエピタキシャルシリコンウェーハの表面の外周領域に高い平坦性が要求されている。そこで、ウェーハ外周領域のダレ量と跳ね上げ量とを定量的に表したロールオフという指標が注目されている。ロールオフを利用し、エピタキシャル膜の成膜を制御する。この制御方法では、例えばロールオフ開始点の高さを0とし、ウェーハ外周部にダレが生じていれば、ロールオフ(変位量)は−の値となる。反対に、跳ね上げた形状であれば+の値となる。すなわち、ロールオフの絶対値が小さいほど、エピタキシャルシリコンウェーハの最外周付近でも平坦性が高まることになる。
特開2007−142326号公報
ところで、成膜時、シリコンウェーハはその裏面がサセプタにより部分的に支持されている。そのため、ウェーハ裏面とサセプタとの非接触部分では、成長ガスの一部がウェーハ裏面に回り込み、シリコンウェーハの外周部に裏面デポジション(裏面デポ)が現出していた。裏面デポジションとは、エピタキシャル成長時にウェーハ裏面の外周部に成長するシリコンで、主表面のエピ膜厚の約2〜5%程度の、厚さ数10nmのシリコン析出物である。
また、成膜前のシリコンウェーハは、研磨による鏡面加工が施されている。そのため、ウェーハの外周部には、研磨に起因したロールオフ(研磨ロールオフ)が生じていた。
さらに、前記特許文献1には、このような裏面デポジションや研磨ダレが発生したシリコンウェーハに対して、外周部の表面の平坦性を改善する具体的な対策が開示されていなかった。その結果、このような外周形状のシリコンウェーハに対しては、エピタキシャル膜の外周部の表面平坦性、ひいてはエピタキシャルシリコンウェーハの外周部の表面平坦性が低下していた。これにより、エピタキシャルシリコンウェーハの平坦性適用領域が狭くなり、エピタキシャルシリコンウェーハから製造されるデバイスの歩留まりが小さくなっていた。
そこで、発明者は、鋭意研究の結果、シリコンウェーハの裏面デポジションのウェーハ周方向の平均値と、シリコンウェーハの外周部のSFQD(Site Front least sQaures site Deviation)のウェーハ周方向の平均値と、エピタキシャル膜のウェーハ周方向のロールオフの平均値とを合算した値が0となるように、エピタキシャル膜の成膜条件を決定し、エピタキシャル膜のロールオフを制御すれば、これらの課題は全て解消されることを知見し、この発明を完成させた。
この発明は、エピタキシャルシリコンウェーハの外周部の表面平坦性を高めることができ、平坦性適用領域を拡大してデバイスの歩留まりも大きくすることができるエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、シリコンウェーハの表面に成長ガスを供給してエピタキシャル膜を成膜するエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法において、前記シリコンウェーハの外周部のSFQDのウェーハ周方向の平均値を算出し、前記シリコンウェーハと同一のダミーウェーハを用いてダミーエピタキシャル膜を成膜し、その後、該ダミーウェーハの外周部の裏面に発生した裏面デポジションのダミーウェーハ周方向の厚さの平均値を算出し、前記シリコンウェーハの外周部のSFQDのウェーハ周方向の平均値と、前記ダミーウェーハの外周部の裏面に発生した裏面デポジションのダミーウェーハ周方向の厚さの平均値と、当該シリコンウェーハのシリコンウェーハ周方向のロールオフの平均値とを合算した値が0となるように、このロールオフの平均値を決定し、決定したロールオフの平均値に基づいて、予め得られたエピタキシャル膜の成膜条件を参照することにより、該エピタキシャル膜の成膜条件を決定するエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法である。
請求項1に記載の発明によれば、ウェーハ外周部のSFQDのウェーハ周方向の平均値を算出する。次に、シリコンウェーハと同一のダミーウェーハを用いてダミーエピタキシャル膜を成膜し、その後、ダミーウェーハの外周部の裏面に発生した裏面デポジションのダミーウェーハ周方向の厚さの平均値とを算出する。これらの平均値に基づいてウェーハ周方向のロールオフの平均値を決定する。すなわちSFQDのウェーハ周方向の平均値に、裏面デポジションのウェーハ周方向の平均値と、エピタキシャル膜のウェーハ周方向のロールオフの平均値とを合算した値が0となるように、当該シリコンウェーハのエピタキシャル膜の成膜条件を決定する。決定したロールオフの値に基づき、予め得られたエピタキシャル膜の成膜条件を参照することにより、当該シリコンウェーはのエピタキシャル膜の製膜条件を決定する。これにより、エピタキシャル膜の外周部の表面平坦性、ひいてはエピタキシャルシリコンウェーハの外周部の表面平坦性を高めることができる。その結果、1枚のエピタキシャルシリコンウェーハから製造されるデバイスの歩留まりが高まる。
シリコンウェーハとしては、単結晶シリコンウェーハ、多結晶シリコンウェーハなどを採用することができる。また、シリコンウェーハの大きさ(直径)は、例えば200mm、300mm、450mmなどである。
エピタキシャル成長方法は、成長ガスをチャンバ内に流す気相成長であれば任意である。例えば、常圧気相成長、減圧気相成長などを採用することができる。チャンバの形状による分類としては、例えばシリコンウェーハを1枚ずつ処理する枚葉タイプ、複数枚を纏めて処理するバッチタイプを採用することができる。
成長ガスは、水素ガスなどのキャリアガスと、反応ガスとの混合ガスである。反応ガスとしては、SiHガス、SiHClガス、SiClガス、SiHClガスなどを採用することができる。また、成長ガスには、所定のドーパントガス(PHガスまたはBガス)が混入される。このとき、ドーパント濃度は、全てのシリコンウェーハに対するエピタキシャル成長に共通して同一である。
裏面デポジションの測定領域は、例えば、シリコンウェーハ(ダミーウェーハ)の裏面のうち、シリコンウェーハの外周からウェーハ半径方向の中心点へ向かって2〜6mmの環状領域である。
裏面デポジションは、厚さが数10nm程度と薄くて厚さにバラツキがある。そのため、ウェーハの最外周付近の表面形状を計測するフーリエ変換赤外分光装置(FTIR:Fourier Transform Infrared)などを利用しても、その測定は困難である。FTIRとは、例えば、測定対象物がエピタキシャルシリコンウェーハの場合、シリコンウェーハの表面に成膜されたエピタキシャル膜の表面に赤外光を照射し、エピタキシャル膜の表面で反射する反射光と、エピタキシャル膜とシリコンウェーハとの界面(境界)で反射する反射光とを検出器に入射させ、それらの光路差を測定してエピタキシャル膜の膜厚を検出する方法である。
このように、FTIRでの測定が困難であるため、例えば以下の方法による裏面デポジションの測定が考えられる。すなわち、まずエピタキシャル膜の成膜前に、FTIRにより測定が可能な厚さの補助膜をウェーハ裏面の全域にエピタキシャル成長させ、その厚さをFTIRにより測定しておく。次に、シリコンウェーハの表面にエピタキシャル膜(ダミーエピタキシャル膜)を成膜させるとともに、ウェーハ裏面に裏面デポジションを現出させる。次いで、FTIRを使用し、補助膜の上に裏面デポジションが成膜された積層体の厚さを測定する。その後、この積層体の厚さから前記補助膜の厚さを減算することで、裏面デポジションの厚さが簡単に求められる。
裏面デポジションの測定に際しては、シリコンウェーハと補助膜とにFTIR法により検出可能な不純物(ボロンなど)の濃度差を与えて、シリコンウェーハと補助膜との界面で光線を反射させる必要がある。具体的には、シリコンウェーハに不純物が5×1017atoms/cm以上の高濃度でドープされ、補助膜に不純物が1×1015atoms/cm以下の低濃度でドープされる。ここで、P型ウェーハの場合、不純物としてはボロン(B)などを採用することができる。また、N型ウェーハの場合、不純物としてはリン(P)、As、Sbなどを採用することができる。
また、補助膜の不純物の濃度は、裏面デポジションの不純物の濃度、つまり、ウェーハ表面に成膜されるエピタキシャル膜の不純物濃度と同じまたはほぼ等しい濃度としておくことが好ましい。これは、裏面デポジションの膜厚と補助膜の膜厚とを同時に合算膜厚として測定する際、被測定物である裏面デポジションと補助膜との境界でFTIR法における赤外線の反射を発生させないためである。
補助膜の厚さは、0.3〜5μm、好ましくは1〜3μm、さらに好ましくは2μm程度である。補助膜の膜厚が0.3μm未満では、FTIRによる合算膜厚の測定が正確に行えないおそれがある。また、補助膜の膜厚が5μmを超えれば、補助膜の成膜に長時間を要するとともに、補助膜の成長ガスの使用量が増大し、作業効率が低下してコスト高を招く。
「裏面デポジションのウェーハ周方向の平均値」とは、シリコンウェーハの外周部の裏面において、ウェーハ中心点を基準とし、半径148mm位置および144mm位置を5度毎に全周厚み測定した差分から裏面デポジションを測定し、それを平均した値である。
ここでいう「SFQD」とは、ウェーハ外周部の表面全域を例えば120mm〜148mmを5度間隔のセルに分割し、ベストフィット法で求めた基準面と、各セルに発生している凸部または凹部との標高差の最大値を絶対値で表したものをいう。
「SFQDのウェーハ周方向の平均値」とは、各セルの前記数値を平均化した値である。
「エピタキシャル膜のウェーハ周方向のロールオフの平均値」とは、エピタキシャル膜の外周部において、ウェーハ中心点を基準とした角度で例えば5°毎に中心から148mm位置と144mm位置のエピ膜厚を測定しその差分を平均した値である。
ここでいう「ロールオフ」とは、ウェーハ外周領域のダレ量と跳ね上げ量とを定量的に表した指標である。エピタキシャル膜の外周部の表面上で、ロールオフ開始点の高さを0とした場合、ウェーハ外周部にダレが生じていれば、ロールオフは−の値となる。反対に、ウェーハ外周部が跳ね上げた形状であれば、ロールオフは+の値となる。よって、ロールオフの絶対値が小さいほど、エピタキシャル膜(エピタキシャルシリコンウェーハ)の外周部の平坦性は高くなる。
ここでいう「ロールオフ開始点」とは、エピタキシャル膜の外周部の表面において、その外周形状が加速度的に変位(ダレまたは跳ね上げ)した点をいう。
前記合算した値が0となるようにエピタキシャル膜の成膜条件を決定(ロールオフを制御)する方法としては、例えばエピタキシャル膜の成長温度や成長速度を調整する方法などを採用することができる。その他、サセプタ形状を変更し、ウェーハ外周部における成長ガスの流速(接触速度)を変更するという方法でもよい。具体的には、裏面デポジションのウェーハ周方向の平均値が+30nmで、SFQDのウェーハ周方向の平均値が−20nmの場合、これらを加算した値(+10nm)と、エピタキシャル膜のウェーハ周方向のロールオフの平均値とを合算した値が0となるように、エピタキシャル膜のロールオフの目標値は−10nmとする。
請求項2に記載の発明は、前記エピタキシャル膜の成膜は、エピタキシャル成長装置のチャンバ内に水平設置されたサセプタのザグリに前記シリコンウェーハを収納し、前記シリコンウェーハの表面に平行に前記成長ガスを供給し、前記エピタキシャル膜の成長温度、該エピタキシャル膜の成長速度、前記ザグリの周側壁の高さのうち、少なくとも1つを調整することで行われる請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法である。
請求項2に記載の発明によれば、サセプタを使用したエピタキシャル膜の成膜方法において、エピタキシャル膜の成膜は、エピタキシャル膜の成長温度、その成長速度、ザグリの周側壁の高さのうち、少なくとも1つを調整することで行われる。これにより、ウェーハ外周部のエピタキシャル膜厚を変化させ、エピタキシャルウェーハを任意のロールオフ量に設定できる。
成長温度を高めれば、ウェーハ外周部へのシリコンの析出が促進され、エピタキシャル膜の外周部は、跳ね上げ傾向(跳ね上げの場合、ロールオフは+の値)となる。反対に、成長温度を低くすれば、ウェーハ外周部へのシリコンの析出が抑制され、エピタキシャル膜の外周部は、ダレる傾向(ダレの場合、ロールオフは−の値)となる。
成長速度を高めれば、ウェーハ外周部へのシリコンの析出が抑制され、エピタキシャル膜の外周部が、ダレる傾向となる。反対に、成長温度を低くすれば、シリコンの析出が促進され、エピタキシャル膜の外周部は、跳ね上げ傾向となる。
ザグリの周側壁(肩口)を高めれば、ウェーハ外周部へのシリコンの析出が抑制され、エピタキシャル膜の外周部にダレが生じる傾向となる。反対に、ザグリの周側壁を低くすれば、シリコンの析出が促進され、エピタキシャル膜の外周部は跳ね上げ傾向となる。
ロールオフを制御するエピタキシャル膜の成長条件としては、例えば、エピタキシャル膜の成長温度、エピタキシャル膜の成長速度、ザグリの周側壁の高さのうち、選出された何れか1つ、または何れか2つ、もしくはこれらの全てである。
エピタキシャル成長装置としては、例えば、チャンバを本体とし、チャンバの中央部に、1枚または複数枚のシリコンウェーハが載置されるザグリ付きのサセプタが水平配置され、かつチャンバの上下にヒータが配設されたものなどを採用することができる。
エピタキシャル成長(気相成長)時には、サセプタのザグリにシリコンウェーハを1枚または複数枚だけ水平載置し、その後、サセプタにより仕切られたチャンバ内の上部空間に、反応ガスをウェーハ表面に対して平行に流す。この状態のまま、上下のヒータの熱を利用し、反応ガスを熱分解または還元する。その結果、シリコンウェーハの表面にシリコンが析出し、エピタキシャル膜が成膜される。
サセプタとしては、例えば、カーボン製の基材にSiCがコーティングされた円形板材または円環状板材などを採用することができる。
サセプタは、チャンバの通路長さ方向の中間部(中央部)に配置され、その上面にシリコンウェーハが水平配置されるザグリ(ポケット)が、1つまたは複数形成されている。
請求項3に記載の発明は、前記裏面デポジションの測定領域は、前記シリコンウェーハの裏面のうち、該シリコンウェーハの外周からウェーハ半径方向の中心点へ向かって2〜6mmの環状の領域である請求項1または請求項2に記載のエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法である。
請求項3に記載の発明によれば、ウェーハ裏面における裏面デポジションの測定領域を、シリコンウェーハの外周からウェーハ半径方向の中心点へ向かって2〜6mmという環状の領域とした。これにより、適切に裏面デポジション発生領域の測定が実施できるという効果が得られる。
裏面デポジションの測定領域が、シリコンウェーハの外周からウェーハ半径方向の中心点へ向かって2mm未満では、FT−IR計測器の測定スポット(エリア)がウェーハのエッジ部分にかかるため、測定精度が低くなる。また、6mmを超えた領域において、裏面デポジションは現出しないため、測定する必要がない。裏面デポジションの好ましい測定領域は、シリコンウェーハの外周からウェーハ半径方向の中心点へ向かって4〜2mmである。この範囲であれば、正確な裏面デポジション厚さを測定することができ、かつ測定時間を短縮することが可能である。
請求項1に記載の発明によれば、シリコンウェーハの外周部のSFQDのウェーハ周方向の平均値と、ダミーウェーハの外周部の裏面に発生した裏面デポジションのダミーウェーハ周方向の厚さの平均値と、ダミーエピタキシャル膜のダミーウェーハ周方向のロールオフの平均値とを合算した値が0となるダミーエピタキシャル膜の成膜条件をエピタキシャル膜の成膜条件とする。これにより、エピタキシャル膜の外周部、ひいてはエピタキシャルシリコンウェーハの外周部の表面平坦性を高めることができる。その結果、エピタキシャルシリコンウェーハの平坦性適用領域を拡大し、デバイスの歩留まりを大きくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ロールオフの制御がエピタキシャル膜の成長温度、エピタキシャル膜の成長速度、ザグリの周側壁の高さのうち、少なくとも1つを調整することで行われるので、パラメータ調整という簡易的な手法のため、生産性を損なうことなく調整が可能であるという効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、裏面デポジションの測定領域をシリコンウェーハの外周からウェーハ半径方向の中心点へ向かって2〜6mmという環状の領域とした。これにより、適切に裏面デポジション発生領域の測定が実施できるという効果が得られる。
この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法を示すフローシートである。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法におけるシリコンウェーハのSFQDの全体図を示す平面図である。 図2のA領域の拡大図である。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法で使用されるエピタキシャル成長装置の縦断面図である。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法の補助膜厚さ測定工程を示す要部拡大断面図である。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法のダミーエピタキシャル膜成膜工程後のダミーエピタキシャルシリコンウェーハを示す要部拡大断面図である。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法の合算膜測定工程を示す要部拡大断面図である。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法におけるエピタキシャル膜の成長温度とエピタキシャル膜のロールオフ量との関係を示すグラフである。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法におけるエピタキシャル膜の成長速度とエピタキシャル膜のロールオフ量との関係を示すグラフである。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法におけるサセプタのザグリの周側壁の高さとエピタキシャル膜のロールオフ量との関係を示す要部拡大縦断面図である。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法におけるサセプタのザグリの周側壁の高さとエピタキシャル膜のロールオフ量との関係を示すグラフである。 この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法におけるシリコンウェーハの中心からの距離とエピタキシャル膜のロールオフ量との関係を示すグラフである。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
図1のフローシートに示すように、この発明の実施例1に係るエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法は、シリコンウェーハを作製するウェーハ作製工程と、シリコンウェーハの外周部のSFQDのウェーハ周方向の平均値を得るESFQD−mean工程と、ダミーウェーハの裏面に所定の膜厚とされる測定用の補助膜を成膜する補助膜形成工程と、補助膜の膜厚をウェーハ周方向に10°ピッチで測定する補助膜厚さ測定工程と、ダミーウェーハの表面にエピタキシャル膜を成膜するダミーエピタキシャル膜成膜工程と、ダミーエピタキシャル膜成膜工程後にダミーエピタキシャル膜および補助膜の合算膜厚をウェーハ周方向に10°ピッチで測定する合算膜測定工程と、合算膜測定工程の結果および補助膜厚さ測定工程の結果からウェーハ周方向に10°ピッチでの裏面デポジションの厚さを算出する裏面デポ算出工程と、裏面デポ算出工程後、裏面デポジションのウェーハ周方向の厚さの平均値と、シリコンウェーハの外周部のSFQDのウェーハ周方向の平均値(ESFQD−mean)と、エピタキシャル膜のウェーハ周方向のロールオフの平均値とを合算した値が0となるように、エピタキシャル膜の成膜条件を決定するロールオフ量決定工程と、ESFQD−mean工程後のシリコンウェーハの表面にエピタキシャル膜を成膜するエピタキシャル膜成膜工程とを備えている。
以下、これらの工程を詳細に説明する。
ウェーハ作製工程では、チョクラルスキー法により引き上げられたシリコン単結晶インゴットにブロック切断、外周研削、スライスを順次施し、多数枚のシリコンウェーハを作製する。その後、各シリコンウェーハに対して、面取り、ラッピング、エッチング、研磨を施すことで、表面が鏡面に仕上げされた多数枚のシリコンウェーハが得られる。各シリコンウェーハは、直径が300mm、厚さが775μm、ボロン濃度が3.2×1018atoms/cmで、比抵抗が20mΩ・cmのウェーハである。
ESFQD−mean工程では、KLA−Tencor社製のWaferSightを使用し、シリコンウェーハWの外周部のSFQDを、ウェーハ周方向に5°ピッチで測定する(図2および図3)。この場合、SFQDが測定されるシリコンウェーハWの外周部は、ウェーハ中心から半径方向に120〜148mmのみである。
これにより、シリコンウェーハWの外周部の表面を扇形状の72の領域に分割し、表面平坦性を測定する。その後、これらのSFQDの平均値(−14nm)を算出し、ESFQD−meanとする。
補助膜形成工程では、シリコンウェーハWと同一のダミーウェーハW1を使用し(図4)、その裏面に測定用の補助膜30をエピタキシャル成長により成膜する。補助膜30は、エピタキシャル膜20と同型の不純物を含むとともに、ほぼ同じ不純物濃度に設定されている。補助膜30は、厚さが2μmで、ボロン濃度が1.4×1016atoms/cmで、比抵抗が1.0Ω・cmのp型の膜である。
補助膜30の成膜においては、図4に示す気相成長用のエピタキシャル成長装置10が使用される。エピタキシャル成長装置10は、上下にヒータ11が配設されたチャンバ12の中央部に、平面視して円形で、ダミーウェーハW1が1枚載置できるサセプタ13が水平配置されたものである。サセプタ13は、カーボン製の基材をSiCによりコーティングしたものである。サセプタ13の上面の内周部には、ダミーウェーハW1を横置き状態(表裏面が水平な状態)で収納する凹形状のザグリ13aが形成されている。サグリ13aの周側壁(肩口)13bの高さは480μmである。
チャンバ12は、石英からなる上部炉壁14と石英からなる下部炉壁15とを有している。チャンバ12の上方および下方には、ハロゲンランプであるヒータ11が配設されている。また、チャンバ12の上方には、放射温度計である非接触式の温度センサ16が設けられている。温度センサ16により、上部炉壁14を通して補助膜30またはエピタキシャル膜20の成長温度を測定する。
チャンバ12の一側部には、チャンバ12の上部空間に、成長ガスを、ウェーハ表面に対して平行に流すガス供給口17が配設されている。また、チャンバ12の他側部には、ガスの排気口18が形成されている。成長ガスには、所定のキャリアガス(Hガス)と、ソースガス(SiHClガス)と、ドーパントガス(Bガス)との混合ガスが使用されている。
補助膜30のエピタキシャル成長時には、ウェーハ裏面を上向きにしてダミーウェーハW1をザグリに横置きする。次に、ダミーウェーハW1の裏面に補助膜30を成長させる。すなわち、キャリアガスと、ソースガスと、所定濃度のドーパントガス(Bガス)とを、対応するガス供給口17を通してチャンバ12の内部空間(反応室)へ導入する。炉内圧力を100±20KPaとし、ヒータ11により1130℃の高温に熱せられたダミーウェーハW1上に、ソースガスの熱分解または還元によって生成されたシリコンを、成長速度3.5μm/分で析出させる。これにより、ダミーウェーハW1の裏面上に単結晶シリコンの厚さ2μm程度の補助膜20が成長する。このとき、温度センサ16により、上部炉壁14を通して補助膜20の成長温度を測定する。
補助膜厚さ測定工程では、補助膜30の外周部の膜厚をウェーハ周方向に10°ピッチでFTIRによって測定し、その平均値2.00μmを算出する(図5)。ダミーウェーハW1の裏面に成膜された補助膜30に赤外光L1を照射し、補助膜30の表面SAで反射する反射光L2と、補助膜30とダミーウェーハW1との界面S2で反射する反射光L3とを検出器に入射させ、それらの光路差を測定して補助膜30の膜厚Taを検出する。この場合、補助膜30の膜厚測定は、ダミーウェーハW1の外周部(ウェーハ中心から半径方向に144〜148mm)のみである。
ダミーエピタキシャル膜成膜工程では、ダミーウェーハW1を反転させて補助膜30を裏面としてサセプタ13のザグリ13aに載置し、その表面にダミーエピタキシャル膜20Aを成膜する(図6および図12)。
ダミーエピタキシャル膜20Aの厚さは目的とする製品と同等とし、補助膜30と同一のボロン濃度が1.4×1016atoms/cmで、比抵抗が1.0Ω・cmのp型の膜である。
ダミーエピタキシャル膜20Aは、厚さ3μmとなるように、前記エピタキシャル成長装置10のチャンバ12内で、成長温度1130℃、キャリアガス(Hガス)と、ソースガス(SiHClガス)と、ドーパントガス(Bガス)とを混合した成長ガスをダミーウェーハW1の表面上に所定時間流す。ダミーエピタキシャル膜成膜工程では、ダミーウェーハW1の裏面にも成長ガスが回り込み、補助膜30上に環状の薄い裏面デポジション40が現出する。
合算膜測定工程では、ダミーエピタキシャル膜成膜工程後にダミーエピタキシャル膜20Aおよび補助膜30の合算膜厚Traを、補助膜30の場合と同じ測定位置となるように、ウェーハ周方向に10°ピッチでFTIR(Measured by FTIR ナノメトリクス社製)によって36点を測定し、その平均値2.03μmを算出する(図7)。
すなわち、ダミーウェーハW1において、裏面デポジション40が発生するウェーハ外周部に赤外光L1を照射し、補助膜30上の裏面デポジション40の表面SAで反射する反射光L4と、補助膜30とダミーウェーハW1との界面S2で反射する反射光L5とを検出器に入射させ、それらの光路差を測定して補助膜30の膜厚Taおよび裏面デポジション40の膜厚Trとを加算したものを合算膜厚Traとして検出する。
補助膜30とダミーエピタキシャル膜20Aとの不純物濃度がほぼ同じであるので、補助膜30と裏面デポジション40との不純物濃度も差がない状態、いわゆるFTIR法で「見えない」状態となっており、補助膜30と裏面デポジション40との界面では、検出用の赤外光L1が反射しない。したがって、補助膜30と裏面デポジション40との合算膜厚Traを測定することが可能となる。
合算膜厚Traの測定領域は、補助膜30の膜厚測定の場合と同じ領域である。これにより、直径300mmのエピタキシャルシリコンウェーハ50(図10)において、20〜30mm角、好ましくは25mm角のデバイス製造用エピタキシャルシリコンウェーハに対して、各デバイスに相当する箇所において必要な裏面デポジション40の測定を行うことができるとともに、測定作業の繁雑さを低減し、測定にかかる作業時間を短縮することができる。
裏面デポ算出工程では、制御手段によりメモリ(記憶手段)から補助膜30の膜厚Taの平均値(2.00μm)と合算膜厚Tra(2.03μm)の平均値とを読み出し、裏面デポジション40の膜厚Trの平均値として、合算膜厚Traの平均値と補助膜30の膜厚Taの平均値との差(0.03μm)を算出する。
ロールオフ量決定工程では、裏面デポ算出工程後、裏面デポジション40のウェーハ周方向の厚さの平均値Trと、ESFQD−mean値と、エピタキシャル膜20のウェーハ周方向のロールオフRの平均値とを合算した値が0となるように、エピタキシャル膜20の成膜条件を決定する。すなわち、裏面デポジション40のウェーハ周方向の厚さの平均値(+30nm)とESFQD−mean値(−14nm)とを加算し、その加算値の符号(+,−)を変えた値(−16nm)がエピタキシャル膜20のウェーハ周方向のロールオフRの平均値となるように、エピタキシャル膜20Aの成膜条件を決定する。
具体的には、図8のグラフを参照してエピタキシャル膜20の成長温度を1100℃〜1130℃の範囲とするか、図9のグラフを参照してエピタキシャル膜20の成長速度を2.1〜3.1μm/分の範囲とするか、図10および図11のグラフを参照してサセプタ13の周側壁13bの高さを480〜1100μmの範囲で適宜調整する。これらのグラフに則れば、ロールオフRの平均値−16nmを実現するには、エピタキシャル膜20の成長温度のみを1100℃とするか、エピタキシャル膜20の成長速度のみを2.7μm/分とするか、サセプタ13の周側壁13bの高さのみを約970μmとすればよい。もちろん、これらの3つの条件のうち、何れか2つまたはすべての条件を適宜調整してもよい。
エピタキシャル膜成膜工程では、エピタキシャル成長装置10を使用したロールオフRの制御を伴うエピタキシャル膜20の成膜が行われる。ここでは、ロールオフRの平均値−16nmを実現するため、エピタキシャル膜20の成長温度を1000℃とする方法を採用する(図8)。
具体的には、図4に示すように、ウェーハ表面を上向きにしてシリコンウェーハWをザグリ13aに横置きする。次に、シリコンウェーハWの表面にエピタキシャル膜20を成長させる。すなわち、キャリアガスと、ソースガスと、所定濃度のドーパントガス(Bガス)とからなる成長ガスを、対応するガス供給口17を通してチャンバ12の内部空間(反応室)へ導入する。炉内圧力を100±20KPaとし、ヒータ11により成長温度を1110℃の高温に熱せられたシリコンウェーハW上に、ソースガスの熱分解または還元によって生成されたシリコンを、成長速度2.5μm/分で析出させる。これにより、シリコンウェーハWの表面上に単結晶シリコンの厚さ3μm程度、ロールオフRの平均値が−16nmのエピタキシャル膜20が成長し、エピタキシャルシリコンウェーハ50(図10)が製造される。
このように、裏面デポジション40のウェーハ周方向の平均値とSFQDのウェーハ周方向の平均値とに、エピタキシャル膜20のウェーハ周方向のロールオフRの平均値とを合算した値が0となるように、エピタキシャル膜20の成膜条件を決定し、エピタキシャル膜20のロールオフRを制御する。これにより、エピタキシャル膜20の外周部の表面平坦性、ひいてはエピタキシャルシリコンウェーハの外周部の表面平坦性を高めることができる。その結果、1枚のエピタキシャルシリコンウェーハ50から製造されるデバイスの歩留まりが高まる。
また、このようにロールオフRの制御がエピタキシャル膜20の成長温度、エピタキシャル膜20の成長速度、ザグリ13aの周側壁13bの高さのうち、少なくとも1つを調整することで行われるので、パラメータ調整という簡易的な手法のため、生産性を損なうことなく調整が可能である。
さらに、裏面デポジション40の測定領域をシリコンウェーハWの外周からウェーハ半径方向の中心点へ向かって2〜6mmという環状の領域としたので、適切に裏面デポジション発生領域の測定が実施できるという効果が得られる。
ここで、実際に実施例1に記載された方法に基づき、エピタキシャルシリコンウェーハを製造した試験結果を、比較例とともに報告する。
(試験例1)
単結晶シリコンからなり、かつウェーハ表面が<100>の直径300mm、厚さ775μmのシリコンウェーハを使用し、実施例1の枚葉式のエピタキシャル成長装置を使用し、シリコンウェーハの表面に厚さ3μm、比抵抗が1Ω・mを目標として、エピタキシャル成長を行った。
このとき、シリコンウェーハのロット平均のESFQD−mean値は−40nm、ダミーウェーハを使用した事前計測による裏面デポジションのウェーハ周方向の平均値は+60nmであった。これにより、ロールオフの目標値を−20μmとし、それを実現するため、エピタキシャル膜の成膜条件を、サセプタの周側壁の高さを480μm(図10,図11)、成長温度を1110℃(図8)、成長速度を2.9μm/分(図9)とした。
(試験例2)
シリコンウェーハのロット平均のESFQD−mean値が−80nm、ダミーウェーハを使用した事前計測による裏面デポジションのウェーハ周方向の平均値は+60nmであった。これにより、ロールオフの目標値を+20μmとし、それを実現するため、エピタキシャル膜の成膜条件を、サセプタの周側壁の高さが480μm(図10,図11)、成長温度を1130℃(図8)、成長速度を2.7μm/分(図9)とした。その他は、試験例1と同じ条件とした。
(試験例3)
シリコンウェーハのロット平均のESFQD−mean値が+20nm、裏面デポジションのウェーハ周方向の平均値は+60nmであった。これにより、ロールオフの目標値を−80μmとし、それを実現するため、エピタキシャル膜の成膜条件を、サセプタの周側壁の高さが900μm(図10,図11)、成長温度が1110℃(図8)、成長速度が2.9μm/分(図9)とした。その他は、試験例1と同じ条件とした。
(比較例1〜3)
単結晶シリコンからなり、かつウェーハ表面が<100>の直径300mm、厚さ775μmのシリコンウェーハを使用し、実施例1の枚葉式のエピタキシャル成長装置を使用し、シリコンウェーハの表面に厚さ3μm、比抵抗が1Ω・mを目標として、エピタキシャル成長を行った。
このとき、シリコンウェーハのロット平均のESFQD−mean値は比較例1が−40nm、比較例2が−80nm、比較例3が+20nmとした。ただし、試験例1〜3のようなサセプタの周側壁の高さ、裏面デポジション量を考慮せず、エピタキシャル膜の成長温度および成長速度のみで制御を行った。
試験例1〜3は合計24枚を処理し、エピタキシャル膜の成膜後のESFQD−mean値を測定した。その結果、平均値5nm、ばらつき(std)は3nmつまり、全体は平均+3std=最大+14〜最少−4nmの分布であった。
これに対して、比較例では合計24枚を処理し、エピタキシャル膜の成膜後のESFQD−mean値を測定した。その結果、平均値20nm、ばらつき(std)は22nmつまり、全体は平均+3std=最大+86〜最少−46nmの分布であった。
この発明は、メモリ、LSI向けの狭小デザインルールのデバイスに用いられるエピタキシャルシリコンウェーハを製造する際に有用である。
10 エピタキシャル成長装置、
12 チャンバ、
13 サセプタ、
13a ザグリ、
20 エピタキシャル膜、
40 デポジション、
W シリコンウェーハ。

Claims (3)

  1. シリコンウェーハの表面に成長ガスを供給してエピタキシャル膜を成膜するエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法において、
    前記シリコンウェーハの外周部のSFQDのウェーハ周方向の平均値を算出し、
    前記シリコンウェーハと同一のダミーウェーハを用いてダミーエピタキシャル膜を成膜し、その後、該ダミーウェーハの外周部の裏面に発生した裏面デポジションのダミーウェーハ周方向の厚さの平均値を算出し、
    前記シリコンウェーハの外周部のSFQDのウェーハ周方向の平均値と、前記ダミーウェーハの外周部の裏面に発生した裏面デポジションのダミーウェーハ周方向の厚さの平均値と、当該シリコンウェーハのシリコンウェーハ周方向のロールオフの平均値とを合算した値が0となるように、このロールオフの平均値を決定し、
    決定したロールオフの平均値に基づいて、予め得られたエピタキシャル膜の成膜条件を参照することにより、該エピタキシャル膜の成膜条件を決定するエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法。
  2. 前記エピタキシャル膜の成膜は、エピタキシャル成長装置のチャンバ内に水平設置されたサセプタのザグリに前記シリコンウェーハを収納し、前記シリコンウェーハの表面に平行に前記成長ガスを供給し、前記エピタキシャル膜の成長温度、該エピタキシャル膜の成長速度、前記ザグリの周側壁の高さのうち、少なくとも1つを調整することで行われる請求項1に記載のエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法。
  3. 前記裏面デポジションの測定領域は、前記シリコンウェーハの裏面のうち、該シリコンウェーハの外周からウェーハ半径方向の中心点へ向かって2〜6mmの環状の領域である請求項1または請求項2に記載のエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法。
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