JP6712133B2 - ラベル付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器にラベルが貼り付けられたラベル付き容器に関する。
飲料、菓子、化粧品、薬、洗剤、シャンプーなどの様々な内容物が容器に収納され、商品として流通している。
これらの容器には、ラベルが貼着されている。ラベルは、消費者の注意を惹くための広告宣伝的な表示媒体としてだけでなく、商品の使用説明、物品の原材料、商品名及び製造元などの表示媒体として利用されている。
特許文献1には、ラベルの上方部を容器から離した状態で、ラベルの下方部を容器の曲面に巻き付けるように湾曲させて貼り付けたラベル付き容器が開示されている(特許文献1の図5及び図6など)。
しかしながら、容器の曲面に沿わせてラベルを湾曲させて貼り付けると、ラベル基材が元の平坦状に戻ろうとする復元力により、経時的にラベルの貼付部分の両側端部が容器の曲面から浮き上がり、貼付されたラベルが不安定になっていく問題点がある。特に、前記容器の曲面の曲率が大きいほど、ラベル基材の復元力が大きくなるので、ラベルが曲面から浮き上がり易く、ラベル付き容器の保管・運搬中にラベルが容器から剥がれ落ちるおそれがある。また、例えば、容器の曲面よりも外側に突出した突起部が形成されている異形容器の場合、容器の曲面に沿って湾曲されたラベルが突起部によって外側に押されるため、貼付部分に負荷がかかり、ラベルが容器の曲面から浮き上がり脱落し易くなるとともに、ラベルにしわ等が生じ易くなる。
この点、特許文献1の図18に開示されたような正面視略T字状のラベルを用いた場合には、ラベルの貼付部分の両側にラベル基材を有さないので、貼付部分に大きな復元力が加わり難くなる。
しかしながら、このような略T字状のラベルは、広告宣伝的な表示(広告宣伝表示)や広告宣伝目的でない表示(非広告宣伝表示)を施すための表示スペースが小さいという問題点がある。
特許文献1には、表示スペースの増大を図るため、剥離可能に積層された2枚のシート(第1及び第2シート)からなるラベルを用いているが、かかるラベルは、第1シートを剥離しなければ第2シートを視認できない。
特開2012−173673
本発明の目的は、比較的大きな表示スペースを有しつつ、容器の曲面に貼り付けたラベルが剥がれ難いラベル付き容器を提供することである。
本発明のラベル付き容器は、曲面及び前記曲面よりも外側に突出した突起部を有する容器と、ラベル基材と、前記ラベル基材の裏面の左右方向中間部の1箇所に設けられた粘着部とを有するラベルであって、前記容器の曲面に貼り付けられ且つ前記粘着部を含む貼付領域と、前記容器に貼り付けられない非貼付領域とを有するラベルと、を備え、前記非貼付領域が、前記貼付領域の上側に配置された上側領域と、前記貼付領域の左側に配置された左側領域と、前記貼付領域の右側に配置された右側領域と、を有し、前記ラベル基材には、前記粘着部の左側及び右側において上下方向に延びる左切込み線及び右切込み線と、前記左切込み線の下端と右切込み線の下端に繋がって左右方向に延びる下切込み線又は前記左切込み線の上端と右切込み線の上端に繋がって左右方向に延びる上切込み線と、が形成されており、前記左側領域及び右側領域が、前記左切込み線及び右切込み線によって前記貼付領域からそれぞれ分離されており、前記曲面に貼り付けられた貼付領域が、前記曲面に追従して湾曲されていると共に、前記非貼付領域のうち左側領域及び右側領域が、前記貼付領域に追従せず、略平坦状とされており、前記上側領域が、前記突起部に接触しており、前記ラベルが、前記貼付領域の粘着部のみで前記容器に貼り付けられている
本発明の好ましいラベル付き容器は、前記下切込み線が形成される構成において、前記非貼付領域が、前記貼付領域の下側に配置された下側領域をさらに有し、前記下側領域が、前記下切込み線によって前記貼付領域から分離されており、前記左側領域と右側領域が、前記下側領域を介して連結され、前記上側領域が、前記左切込み線の上端と右切込み線の上端の間において、前記貼付領域に連結されている。さらに、好ましくは、前記左切込み線の上端から左右方向内側に延びる左上切込み線が形成され、前記右切込み線の上端から左右方向内側に延びる右上切込み線が形成され、前記上側領域が、前記左上切込み線の端部と前記右上切込み線の端部の間において、前記貼付領域に連結されている。
本発明の好ましいラベル付き容器は、前記左切込み線、右切込み線及び下切込み線が、それぞれ独立して、直線状又は非直線状に形成されている
本発明のラベル付き容器は、貼付領域の左右側及び上側に左側領域、右側領域及び上側領域を有するラベルが貼付領域のみで容器に貼り付けられているので、従来の略T字状のラベルに比して、表示スペースが比較的大きく、消費者の目に止まり易くなる。また、本発明のラベル付き容器は、左側領域及び右側領域が左切込み線及び右切込み線によって貼付領域から分離されているので、左側領域及び右側領域の復元力が、貼付領域の両側端部に加わらず、保管・運搬中にラベルが不用意に剥がれることを防止できる。
第1実施形態に係る容器の正面図。 同容器を上側から見た平面図。 同容器の突起部を回転させた状態を示す正面図。 同突起部を回転させた状態を上側から見た平面図。 第1実施形態に係るラベルの正面図。 同背面図。判りやすく図示するため、粘着部を網掛けで示している。 図5のVII−VII線で切断した断面図。 図5のVIII−VIII線で切断した断面図。 第1実施形態に係るラベル付き容器の正面図。 同右側面図。 図9のXI−XI線で切断した断面図。 第2実施形態の第1例に係るラベルの背面図。判りやすく図示するため、粘着部を網掛けで示している(図13及び図14も同様)。 第2実施形態の第2例に係るラベルの背面図。 第2実施形態の第3例に係るラベルの背面図。 第3実施形態の第1例に係るラベル付き容器の右側面図。 第3実施形態の第2例に係るラベル付き容器の右側面図。 第3実施形態の第3例に係るラベル付き容器の右側面図。 第3実施形態の第4例に係るラベル付き容器の右側面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、方向を示す用語の「上」及び「下」は、ラベル付き容器を自立させた状態を基準として上及び下を指し、「左」及び「右」は、自立させた状態のラベル付き容器を正面から見て左及び右を指す。特に、ラベル自体は、見る方向によって上下が異なるが、ラベルの「上」及び「下」も、前述のように、そのラベルを容器に貼り付けたラベル付き容器を自立させた状態を基準としている。容器の正面は、容器の周方向の任意の方向から見た面である。図示での正面は、頭部の最大幅が表れる方向から見た面である。本明細書において、「幅」は、対象物又は対象部分の左右方向における長さをいい、「高さ」は、上下方向における長さをいう。また、「PPP〜QQQ]という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
各図における構成要素の寸法などは、実際のものと異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
本発明のラベル付き容器は、容器と、前記容器に部分的に貼り付けられたラベルと、を有する。
先ず容器及びラベルの詳細を説明した後、ラベル付き容器の詳細について説明する。
<容器>
容器Aは、図1及び図2に示すように、曲面91と、その曲面91よりも外側に突出した突起部31と、を有する。外側は、曲面91の径外方向である。
具体的には、容器Aは、曲面91を有する容器本体1と、容器本体1の上方に設けられた頭部4と、前記容器本体1と頭部4の間に、突起部31が設けられている。
容器本体1は、本体部12と、その本体部12の上方に設けられた連結部2と、を有する。本実施形態では、少なくとも前記連結部2の外面が曲面とされている。なお、後述するように、本体部12が、略円錐台状、略円柱状、略楕円柱状などに形成されている場合には、本体部12も曲面を有するが、本実施形態では、本体部12の上方に設けられた連結部2の曲面91にラベルが貼り付けられる。
前記本体部12は、底面部11を含み、その底面部11において容器Aは自立可能である。本体部12の内部には、内部に内容物を収納するための収納空間と、その収納空間に連通する注出口と、が設けられている(収納空間及び注出口は不図示)。
本体部12の外形は、内部に内容物を収納できる中空状であれば特に限定されず、図示例のような略円錐台状のほか、図示しないが、略楕円錐台状、略四角錐台状などの略錐台状;略円柱状、略楕円柱状、略四角柱状、略三角柱状などの略柱状;略瓢箪形状;略だるま形状;その他の異形状などでもよい。ここで、本明細書において、形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。例えば、略四角錐台状や略四角柱状などの「略」は、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、略円錐台状や略楕円錐台状、略瓢箪形状及び略だるま形状などの「略」は、円弧の一部が膨らむ又は窪んでいる形状、円弧の一部が直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
前記本体部12(容器本体1)に収納される内容物は、特に限定されず、例えば、液体洗剤、シャンプー、ボディソープなどのサニタリー品;消毒液などの医療用液体;液状接着剤;塗料;飲料;などが挙げられる。
連結部2は、中空筒状であり、頭部4と本体部12を連結するために設けられている。連結部2は、本体部12の上方に取り付けられている。
連結部2は、例えば、本体部12に着脱可能に取り付けられる。なお、連結部2は、頭部4に着脱可能に取り付けられていてもよい。例えば、(a)連結部2と頭部4を一体的に形成し、その連結部2を本体部12に着脱可能に取り付けることによって、頭部4が連結部2を介して本体部12に連結されていてもよく、或いは、(b)連結部2と本体部12を一体的に形成し、その連結部2を頭部4に着脱可能に取り付けることによって、頭部4が連結部2を介して本体部12に連結されていてもよい。図示例は、前記(a)の構造にて頭部4が本体部12に取り付けられている。この場合、連結部2の本体部12への取り付け方式は、特に限定されず、例えば、連結部2を本体部12の注出口の内側に内嵌着する方式、連結部2を本体部12の注出口の外側に外嵌着する方式、ヒンジを介して連結部2を本体部12に開閉可能に取り付ける方式などが挙げられる。
例えば、図示例のように、連結部2は、本体部12の注出口の外側に外嵌着することによって着脱可能に取り付けられる。この場合の着脱構造は、特に限定されないが、代表的にはネジ作用で取り付けることが挙げられる。ネジ作用で取り付けられる連結部2の内周面には、雄ネジ(雌ネジ)が形成され、対応する本体部12の外周面には、雌ネジ(雄ネジ)が形成される(図示せず)。
連結部2は、ラベルが貼り付けられる被着面として、曲面91を有する。この曲面91は、容器Aの周方向において外側に膨らんだ弧状面とされている。連結部2は、外面に曲面91を有することを条件として、その立体形状は特に限定されない。例えば、連結部2は、略円筒状や略楕円筒状に形成され、好ましくは、図示のように、略円筒状に形成される。
前記曲面91の曲率半径は、特に限定されないが、例えば、5mm〜40mmである。本発明によれば、前記のような比較的大きな曲率の曲面91にラベルを貼り付けても、ラベルが剥がれ難くなる。
突起部31は、側面視において、前記連結部2の曲面91(この曲面91は、容器本体1の曲面であって、ラベルを貼り付ける予定の被着面)よりも外側に突出した部分である。突起部31の突出量3Xは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜5mmであり、好ましくは1mm〜2.5mmである。突起部31の突出量3Xは、図2に示すように、突起部31の突出頂部3aから曲面91までの直線長さをいう。
突起部31は、連結部2に設けられていてもよく、或いは、頭部4に設けられていてもよい。図示例では、突起部31は、連結部2に設けられている。
突起部31は、連結部2の曲面91の直上に設けられている。前記直上とは、曲面91の上端に突起部31の下端が接した状態、又は、曲面91の上端の上側近傍に突起部31の下端が位置した状態を意味する。前記上側近傍は、例えば、曲面91の上端から突起部31の下端まで上下方向長さが5mm以内、好ましくは3mm以内を含む。もっとも、突起部31は、曲面91の直上に設けられる場合に限られず、例えば、曲面91内の一部分(好ましくは、曲面91の上方部における曲面内)から突起部31が突設されていてもよい。
図示例では、突起部31は、その下端が連結部2の上側近傍に位置し且つ連結部2の曲面91から外側に突設されている。
突起部31は、頭部4又は連結部2に固定的に設けられていてもよく、或いは、可動的に設けられていてもよい。図示例では、突起部31は、頭部4に可動的に設けられている。例えば、突起部31は、周方向に回動できるように、頭部4に設けられている。
頭部4は、連結部2の上方に設けられている。頭部4と連結部2(容器本体1)の曲面91の間には、前記突起部31が設けられている。
頭部4は、連結部2よりも幅の大きい部分を有する。例えば、頭部4は、図示にように、トリガースプレー部から構成される。トリガースプレー部4は、連結部2の上面から突設された軸筒部41と、前記軸筒部41の周りから斜め上方に延設され且つ連結部2の上面と一体化された支持部42と、前記軸筒部41の上面に接し且つ前記支持部42の上端部にヒンジ43を介して揺動可能に連結されたトリガー本体部44と、を有する。
トリガー本体部44は、前記支持部42にヒンジ43を介して連結されたケース体441と、前記ケース体441の左右方向中間部に設けられ且つ前記軸筒部41の上面を押圧する作用部442と、前記ケース体441の左斜め下方に延設された引き金部443と、前記ケース体441の左上方部に設けられた液噴射部444と、を有する。なお、特に図示しないが、ケース体441の内部には、軸筒部41と液噴射部444に繋がるチューブが具備されており、容器本体1内の内容物が軸筒部41からチューブを通じて液噴射部444から噴射される。
トリガー本体部44の幅は、図1に示すように、正面視で連結部2の幅よりも大きく、図2に示すように、上面視で連結部2よりも小さい細長い長方形状である。
図1及び図2に示す容器Aについて、トリガースプレー部4を手で握り、引き金部443を引き寄せても、作用部442にて軸筒部41を十分に押し下げることができず、内容物は噴射されないようになっている。
一方、図3及び図4に示すように、突起部31を軸筒部41の周方向に回動させると、突起部31がトリガー本体部44のケース体441の下方に位置するようになる。この状態で、トリガースプレー部4を手で握り、引き金部443を引き寄せると、引き金部443と共にケース体441がヒンジ43を支点にして下方に回動し、ケース体441の作用部442が軸筒部41を下方に押し下げることによって、容器本体1内の内容物が軸筒部41からチューブを通じて液噴射部444から噴射される。
つまり、トリガースプレー部4の内部には、内容物の噴出及び不噴出を切り替えるストッパー機構(その機構の詳細は説明しない)が具備されており、突起部31は、誤って内容物を噴射しないようにするためのストッパー機構の切り替えを操作するための摘みとして機能する。
前記連結部2の最大幅2Mは、前記本体部12の最大幅1Mよりも小さく、且つ、前記頭部4の最大幅4Mよりも小さい。
図示例のように、略円筒状の連結部2の最大幅2Mは、その円筒の直径に等しい。また、図示例のように、略円錐台状の本体部12の最大幅1Mは、その円錐台の底面の直径に等しい。また、図示例のように、引き金部443を有するトリガースプレー部4の最大幅4Mは、図1に示す正面から見て、引き金部443の左下端からケース体441の右端までの直線長さとなる。
<ラベル>
ラベルBは、図5乃至図8に示すように、ラベル基材5と、ラベル基材5の裏面の一部分に設けられた粘着部6と、を有する。前記ラベル基材5のうち、粘着部6を有する領域が貼付領域となり、粘着部6を有さない領域が非貼付領域となる。
前記非貼付領域は、貼付領域を基準にして、貼付領域の上側に配置された上側領域51と、前記貼付領域の左側に配置された左側領域52と、前記貼付領域の右側に配置された右側領域53と、を有する。
ラベル基材5の正面視形状は、特に限定されず、例えば、正面視略矩形状、略三角形状、略六角形状などの略多角形状、略円形状、略楕円形状、及びこれらを組み合わせた形状などが挙げられる。矩形状は、長方形状や正方形状を含む。図示例では、ラベル基材5は、下方部が略矩形状で且つ上方部が略半円状である形状(正面視略矩形状と略円形状を組み合わせた形状)に形成されている。
ラベル基材5の大きさは、特に限定されず、容器Aに合わせて適宜設定できる。例えば、ラベル基材5は、幅30mm〜150mm、高さ30mm〜150mm程度に形成される。
ラベル基材5は、柔軟なシート材(シート材は、一般にフィルムと呼ばれるものも含む)から形成されている。前記シート材としては、例えば、1層の樹脂層又は2層以上の樹脂層からなる合成樹脂製シート、紙、合成紙、金属蒸着シート、発泡樹脂シートなどが挙げられる。また、前記シート材は、前記各種シートの積層体などを用いてもよい。合成樹脂製シートなどの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。
ラベル基材5は、透明又は不透明のいずれでもよい。ラベルBの一部分を透明にして容器Aのデザインを透視できるようにするため、ラベル基材5は、透明なシート材を用いることが好ましく、中でも、透明な合成樹脂製シートを用いることがより好ましい。前記透明なシート材の全光線透過率は、例えば、70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。前記全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
ラベル基材5の厚みは、特に限定されないが、例えば、30μm〜150μm程度が好ましい。
ラベル基材5の裏面の一部分には、容器AにラベルBを接着するための、粘着部6が設けられている。粘着部6は、例えば、ラベル基材5の左右方向中間部に設けられ、好ましくは、ラベル基材5の左右方向中央部に設けられ、より好ましくは、ラベル基材5の下方部の左右方向中間部に設けられ、さらに好ましくは、ラベル基材5の下方部の左右方向中央部に設けられている。なお、前記左右方向中央部は、左右方向における略真ん中部分を意味し、前記左右方向中間部は、左右方向における略真ん中部分又は左右方向の真ん中から左側若しくは右側にずれた部分を意味する。
前記粘着部6は、ラベル基材5の下縁5aに至るまで設けられていてもよく、或いは、ラベル基材5の下縁5aから離れ、下縁5aの上方位置に設けられていてもよい。図示例では、粘着部6は、ラベル基材5の下縁5aの上方位置に設けられている。従って、図示例では、前記非貼付領域は、貼付領域(粘着部6)を基準にして、貼付領域の上側に配置された上側領域51と、前記貼付領域の左側に配置された左側領域52と、前記貼付領域の右側に配置された右側領域53と、前記貼付領域の下側に配置された下側領域54と、からなる。
粘着部6は、粘着剤層61の露出面から構成される。粘着部6の正面視形状は、特に限定されず、例えば、正面視略矩形状、略三角形状、略六角形状などの略多角形状、略円形状、略楕円形状、及びこれらを組み合わせた形状などが挙げられる。図示例では、粘着部6は、正面視略矩形状に形成されている。
粘着部6の幅は、適宜設定されるが、余りに小さいと、粘着部6にて貼り付けたラベルBが不用意に剥がれるおそれがあり、余りに大きいと、粘着部6の全体が容器Aの曲面91に貼り付かない場合がある。かかる観点から、粘着部6の幅は、10mm〜25mmが好ましい。なお、粘着部6の幅が上下方向において一定でない場合には、前記粘着部6の幅は、粘着部6の最大幅をいう。また、粘着部6の高さは、適宜設定されるが、余りに小さいと、ラベルBが不用意に剥がれるおそれがあり、余りに大きいと、非貼付領域の上側領域51の面積が相対的に低下する。かかる観点から、粘着部6の高さは、10mm〜40mmが好ましい。なお、粘着部6の高さが左右方向において一定でない場合には、前記粘着部6の高さは、粘着部6の最大高さをいう。
粘着部6の形成方法としては、代表的には、(1)ラベル基材5の裏面のうち、粘着部6となる部分のみに粘着剤を塗布する、(2)ラベル基材5の裏面全体に粘着剤を塗布した後、粘着部6となる部分を除いて、粘着力を隠蔽するマスキング剤を塗布する、などの方法が挙げられる。
比較的簡易に粘着部6を形成できる点から、前記(2)の方法によって粘着部6を形成することが好ましい。図示例の粘着部6は、前記(2)の方法にて形成されている。
具体的には、ラベル基材5の裏面全体には、粘着剤層61が設けられている。この粘着剤層61の裏面のうち、粘着部6となる範囲を除いて、マスキング層62が設けられている。マスキング層62は、前記粘着剤層61の粘着力を実質的に隠蔽する層である。従って、マスキング層62が設けられた範囲は、容器Aに対して接着できず、マスキング層62が設けられていない範囲(粘着部6)は、粘着剤層61の裏面が露出され、容器Aに対して接着可能である。
前記粘着剤層61を構成する粘着剤としては、感圧型粘着剤が好ましいが、感熱型粘着剤を用いることもできる。前記感圧型粘着剤は、室温で粘着力を有し且つその粘着力が長期間持続している粘着剤であり、従来公知のタックラベルで広く使用されているものである。感熱型粘着剤は、室温で粘着性を示さず、加熱することにより粘着力を発揮し且つその粘着力が長期間持続する粘着剤である。
粘着剤層61の厚みは、特に限定されないが、例えば、15μm〜30μmである。
前記マスキング層62を構成するマスキング剤としては、紫外線硬化型インキなどが挙げられる。マスキング剤を粘着剤層61の裏面の所定範囲に塗工することにより、マスキング層62を形成できる。
マスキング層62の厚みは、特に限定されないが、例えば、3μm〜20μmである。マスキング層62を比較的厚く形成することにより、粘着剤の粘着力を確実に隠蔽できる。
なお、粘着剤層61及びマスキング層62は、不透明でもよいが、いずれも透明であることが好ましい。ここで、本明細書において、シート材以外の層についての「透明」の全光線透過率は、例えば、70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。シート材以外の層の全光線透過率は、全光線透過率が90%以上の合成樹脂製シートに、その層を設けたものを試験片として、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
前記ラベル基材5の面内には、切込み線71,72が形成されている。切込み線71,72は、前記粘着部6を基準にして、その粘着部6の左側及び右側のそれぞれに少なくとも形成されている。切込み線は、ラベル基材5の表裏面に貫通する切断線である。従って、切込み線においてラベル基材5は2つに分断される。
粘着部6の左側の切込み線71(以下、左切込み線71という)は、粘着部6の左縁6bに沿って又はその左縁6bの外側近傍に形成され、粘着部6の右側の切込み線72(以下、右切込み線72という)は、粘着部6の右縁6cに沿って又はその右縁6cの外側近傍に形成されている。
左切込み線71及び右切込み線72は、それぞれ粘着部6の上縁6d又はその上縁6dの外側近傍を基点として下方向に延設されている。左切込み線71及び右切込み線72は、ラベル基材5の下縁5aに至るまで形成されていてもよく、或いは、粘着部6の下縁6a又はその下縁6aの外側近傍にまで形成されていてもよい。なお、粘着部6の左縁6bの外側近傍は、粘着部6の左縁6bから左側に5mm以内(好ましくは3mm以内)の範囲をいい、粘着部6の右縁6cの外側近傍は、粘着部6の右縁6cから右側に5mm以内(好ましくは3mm以内)の範囲をいい、粘着部6の上縁6dの外側近傍は、粘着部6の上縁6dから上側に5mm以内(好ましくは3mm以内)の範囲をいい、粘着部6の下縁6aの外側近傍は、粘着部6の下縁6aから下側に5mm以内(好ましくは3mm以内)の範囲をいう。
また、左切込み線71及び右切込み線72は、それぞれ独立して、直線状に形成されていてもよく、或いは、湾曲状、屈曲状、波状などの非直線状に形成されていてもよい。
図示例では、左切込み線71は、粘着部6の左縁6bの外側近傍において、粘着部6の上縁6dの外側近傍から粘着部6の下縁6aの外側近傍にまで上下方向に延びる直線状に形成されている。また、右切込み線72は、粘着部6の右縁6cの外側近傍において、粘着部6の上縁6dの外側近傍から粘着部6の下縁6aの外側近傍にまで上下方向に延びる直線状に形成されている。
左切込み線71及び右込み線72が粘着部6の外側近傍にまで形成されている(換言すると、左切込み線71の上端部及び右込み線72の上端部が、粘着部6の上縁6dを越え、その上縁6dよりも上側に延設されている)ことによって、粘着部6から独立した左側領域52及び右側領域53の可動性が高くなり、また、上側領域51も貼付領域の影響を受けにくくなる。
さらに、本実施形態では、下切込み線73も形成されている。下切込み線73は、左右方向に延び、前記左切込み線71の下端と右切込み線72の下端に連設されている。下切込み線73は、直線状に形成されていてもよく、或いは、湾曲状、屈曲状、波状などの非直線状に形成されていてもよい。図示例では、下切込み線73は、粘着部6の下縁6aの外側近傍において、左切込み線71の下端と右切込み線72の下端に繋がって左右方向に延びる直線状に形成されている。
前記粘着部6(貼付領域)を基準にして、その左側に配置された左側領域52は、前記左切込み線71の形成によって貼付領域から分離されている。同様に、前記粘着部6(貼付領域)の右側に配置された右側領域53は、前記右切込み線72の形成によって貼付領域から分離されている。前記粘着部6(貼付領域)の下側に配置された下側領域54は、前記下切込み線73の形成によって貼付領域から分離されている。従って、左側領域52、右側領域53及び下側領域54は、それぞれ貼付領域から独立している。
なお、左側領域52と右側領域53とは下側領域54を介して繋がっているため、左側領域52と右側領域53とは互いに独立した動きをし難くなり、容器AにラベルBを貼り付けた際にラベルに一体感が醸し出される。
一方、粘着部6(貼付領域)の上側に配置された上側領域51は、貼付領域に連結されている。
ラベル基材5には、必要に応じて、様々な表示が施される。前記表示は、貼付領域及び非貼付領域それぞれの全部又は一部に施される。前記表示を貼付領域と非貼付領域に跨って施すことにより、容器AにラベルBを貼り付けた際に切込み線71,72が目立ちにくく、ラベルBの外観も良好となる。
前記表示は、ラベル基材5の少なくとも表面側から視認できるように印刷などの手段によって施される。表示は、特に限定されず、広告宣伝表示や、商品の使用説明、物品の原材料、商品名及び製造元などの非広告宣伝表示が挙げられる。
<ラベル付き容器>
本発明のラベル付き容器Cは、図9乃至図11に示すように、上記容器Aと、前記容器Aに貼り付けられたラベルBと、を有する。
ラベルBは、粘着部6を介して、容器Aの連結部2の曲面91に貼り付けられている。粘着部6にて貼り付けられたラベルBは、図11に示すように、貼付領域が連結部2の曲面91に追従して周方向に湾曲されている。一方、左側領域52、右側領域53及び下側領域54は、左切込み線71、右切込み線72及び下切込み線73によって貼付領域からそれぞれ分離されているので、(貼付領域に追従して湾曲することなく)ラベル基材5の剛性によって略平坦状となっている。
また、上側領域51の幅は貼付領域の幅よりも十分に大きいので、上側領域51は、全体的にほとんど周方向に湾曲せず、容器Aから離れて略平坦状に立ち上がっている。さらに、連結部2の上方には、連結部2の曲面91から突出した突起部31が形成されているので、上側領域51の裏面は、突起部31の突出頂部3aに接触している。このように突起部31に当たった上側領域51は、側面視において若干外側に押し出されて斜めに立ち上がるが、貼付領域への負荷の影響は小さく、正面から見ると、上側領域51は、略平坦状となっている。
本発明のラベル付き容器Cは、そのラベルBが貼付領域の左右側及び上側に左側領域52、右側領域53及び上側領域51を有するので、ラベルBの表示スペースが大きく、それらの領域に様々な表示を施すことにより、目立ち易くなる。
従来のように、左側領域及び右側領域も含めて曲面に貼り付けられたラベルは、ラベル基材の復元力によって両側から剥がれ易くなる。また、一般に、上側領域が突起部に接して外側(外側は、曲面から離れる側)に押し出された状態で貼付されたラベルは、貼付領域に負荷がかかる。
この点、本発明のラベル付き容器Cは、貼付領域と左側領域52及び右側領域53とが分離されているので、曲面91に貼り付けた貼付領域が湾曲しても、左側領域52及び右側領域53は湾曲せず、貼付領域の両側端部に、左側領域52及び右側領域53の復元力(左側領域52及び右側領域53が平坦状に戻ろうとする応力)が加わることがない。それ故、上側領域51に負荷がかかっていても、貼付領域が連結部2の曲面91から剥がれ難く、引いては、保管・運搬中にラベルBが剥がれ難いラベル付き容器Cを提供できる。
特に、本体部12の最大幅及び頭部4の最大幅よりも小さい連結部2は、その曲面91の曲率が比較的大きく、このような曲面に従来のラベルを貼り付けると復元力によって剥がれ易くなるところ、本発明のラベルAによれば、比較的曲率の大きい曲面91に貼り付けても、不用意な剥離を防止できる。
さらに、一般に、ラベルの一部の領域である上側領域が突起部にて外側に押し出されると、ラベル基材に歪が生じ、その歪みが貼付領域と非貼付領域の周辺に皺(波状の筋)を生じさせるが、本発明では、左側領域52及び右側領域53とが貼付領域から独立されているので、前記皺が生じ難くなる。
[第2実施形態]
本発明は、上記第1実施形態に限られず、適宜設計変更することができる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記第1実施形態と同様の構成については、説明を省略し、用語及び符号を援用する場合がある。
上記第1実施形態のラベルBは、左切込み線71及び右切込み線72がそれぞれ粘着部6の下縁6aの外側近傍にまで形成され且つ下切込み線73が左切込み線71と右切込み線72に連設されているが、例えば、図12に示すように、左切込み線71及び右切込み線72がそれぞれラベル基材5の下縁5aにまで形成されていてもよい。この場合、粘着部6は、図12のように、ラベル基材5の下縁5aにまで設けられていてもよく、或いは、ラベル基材5の下縁5aよりも上方位置にまで設けられていてもよい。
また、図13に示すように、左切込み線71の上端から左右方向内側に延びる上切込み線74が形成されていてもよい。また、右切込み線72の上端から左右方向内側に延びる上切込み線75が形成されていてもよい。前記上切込み線74,75を形成することにより、貼付領域と上側領域51とが繋がっている部分の幅が小さくなり、ラベルBの貼付領域を容器Aの曲面91に貼り付けた際に、上側領域51の湾曲を可及的に抑制できる。
なお、上切込み線74,75は、それぞれ独立して、図示のように左右方向に延設されていてもよく、或いは、上側に向かうに従って互いに近づくように傾斜して延設されていてもよい(図示せず)。また、切れ防止のため、上切込み線74,75の端部に、U字状などの返し切込み線を形成してもよい(図示せず)。なお、図5などに示す左切込み線71や右切込み線72の端部に、返し切込み線を適宜形成してもよい。
さらに、上記第1実施形態では、上側領域51が貼付領域に繋がっているが、例えば、図14に示すように、上側領域51が貼付領域から分離されて独立していてもよい。具体的には、粘着部6の上縁6d又は上縁6dの外側近傍において、左右方向に延びる上切込み線76が形成されている。この上切込み線76は、左切込み線71の上端と右切込み線72の上端に繋がって左右方向に延びる直線状に形成されている。
本実施形態の各ラベルBにおいても、左側領域52及び右側領域53が貼付領域(粘着部6)から独立し、ラベルBの貼付領域を容器Aの曲面91に貼り付けた際に、左側領域52及び右側領域53が貼付領域に追従することなく略平坦状となる。
[第3実施形態]
上記第1実施形態では、ラベルBを貼り付ける容器として、トリガー付き容器を例示したが、これに限定されず、曲面及び前記曲面よりも外側に突出した突起部を有する容器の前記曲面にラベルBが貼り付けられていればよい。
例えば、図15に示すような、曲面92を有する頭部4に突起部32が設けられている容器Aを用いてもよい。この容器Aは、容器本体1と、容器本体1の上方に設けられた頭部4と、を有する。容器本体1は、内部に収納空間を有し、その外形は、水平断面視略円形状である。頭部4は、容器本体1に取り付けられ且つ容器本体1の注出口に連通する開口部を有する取付け部45と、取付け部45に着脱可能に取り付けられ且つ前記開口部を塞ぐキャップ部46と、を有する。前記頭部4の外周面には、曲面92(ラベルを貼り付ける予定の被着面)が形成されている。例えば、頭部4の外形は、略円柱状である。キャップ部46は、ヒンジ47を介して取付け部45に連結され、前記ヒンジ47と反対側には、曲面92から外側に突出した指掛け部48が形成されている。この指掛け部48は、キャップ部46を開ける際に指を引っ掛ける部分である。この指掛け部48は、側面視において、曲面92よりも外側に突出しており、突起部32に相当する。
かかる容器Aの曲面92にラベルBの貼付領域を貼り付けることにより、貼付領域が曲面92に追従して周方向に湾曲され、左側領域及び右側領域53が略平坦状となり、上側領域51が突起部32に接して外側に押し出される。かかるラベル付き容器Cも、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。
また、図16に示すような容器Aを用いてもよい。
この容器Aは、曲面93(ラベルを貼り付ける予定の被着面)を有する容器本体1と、容器本体1の上方に設けられた頭部4と、を有する。容器本体1は、内部に収納空間を有し、その外形は、略円柱状である。頭部4は、容器本体1に取り付けられ且つ容器本体1の注出口を開閉するキャップ部として機能する。この頭部4(キャップ部)は、例えば、容器本体1にネジ作用で取り付けられる。頭部4の外形は、例えば、略円柱状である。前記頭部4は、突起部33を有する。例えば、頭部4の周長は、容器本体1の周長よりも大きく、図16に示すように、側面視において、頭部4の下端部4aは、容器本体1の曲面93よりも外側に突出している。この外側に突出した頭部4の下端部4aが、突起部33に相当する。
かかる容器Aの曲面93にラベルBの貼付領域を貼り付けることにより、同図のように、貼付領域が曲面93に追従して周方向に湾曲され、左側領域及び右側領域53が略平坦状となり、上側領域51が突起部33に接して外側に押し出される。かかるラベル付き容器Cも、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。
また、図17に示すようなボトル型の容器Aを用いてもよい。
この容器Aは、曲面94(ラベルを貼り付ける予定の被着面)及び突起部34を有する容器本体1と、容器本体1の上方に設けられた頭部4と、を有する。容器本体1は、内部に収納空間を有し、その外形は、水平断面略円形状である。頭部4は、容器本体1の注出口を開閉するキャップ部として機能する。容器本体1は、周方向において内側に凹んだ帯状凹み部49を有し、その帯状凹み部49の外周面が、曲面94とされている。帯状凹み部49の上方には、その凹みと相対的に外側に突出しており、この突出した部分は、側面視において、前記帯状凹み部49の外周面(曲面94)よりも外側に突出しており、突起部34に相当する。
かかる容器Aの曲面94にラベルBの貼付領域を貼り付けることにより、同図のように、貼付領域が曲面94に追従して周方向に湾曲され、左側領域及び右側領域53が略平坦状となり、上側領域51が突起部34に接して外側に押し出される。かかるラベル付き容器Cも、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。
また、図18に示すようなフランジ付きの容器Aを用いてもよい。
この容器Aは、曲面95(ラベルを貼り付ける予定の被着面)及び突起部35を有する容器本体1と、容器本体1の上方に設けられた蓋8と、を有する。容器本体1は、内部に収納空間を有し、その外形は、水平断面略円形状である。容器本体1の外周面は、曲面95とされている。容器本体1の上端には、外側に突出したフランジ部19が形成されている。このフランジ部19は、側面視において、前記容器本体1の外周面(曲面95)よりも外側に突出しており、突起部35に相当する。また、前記フランジ部19には、例えば、シート状の蓋8が貼着されている。
かかる容器Aの曲面95にラベルBの貼付領域を貼り付けることにより、同図のように、貼付領域が曲面95に追従して周方向に湾曲され、左側領域及び右側領域53が略平坦状となり、上側領域51が突起部35に接して外側に押し出される。かかるラベル付き容器Cも、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。
[その他の実施形態]
上記容器Aには、必要に応じて、従来公知の各種の表示ラベル(図示せず)が装着されていてもよい。表示ラベルとしては、熱収縮性ラベル、ストレッチラベル、タックラベル、グルーラベル、紙ラベルなどが挙げられる。このような表示ラベルが装着された容器を用いて本発明のラベル付き容器を構成する場合、ラベルBがその表示ラベルの上から容器の曲面に貼り付けられていてもよい。つまり、表示ラベルが介在された状態で、ラベルBが容器の曲面に貼り付けられていてもよい。
また、ラベルBは、2層形態のラベル基材を用いて形成されていてもよい(図示せず)。この場合、上記切込み線71,…は、2層形態のラベル基材のその2層(表層と裏層)を貫通するように形成してもよく、或いは、裏層のみに貫通されていてもよい。ただし、2層形態のラベル基材の裏層のみに切込み線を形成する場合、その裏層と表層は、貼付領域に対応する範囲において非接着とされる。
A 容器
B ラベル
C ラベル付き容器
1 容器本体
2 連結部
31 突起部
4 頭部
5 ラベル基材
51 上側領域
52 左側領域
53 右側領域
6 粘着部
71,72 切込み線
91 容器の曲面

Claims (4)

  1. 曲面及び前記曲面よりも外側に突出した突起部を有する容器と、
    ラベル基材と、前記ラベル基材の裏面の左右方向中間部の1箇所に設けられた粘着部とを有するラベルであって、前記容器の曲面に貼り付けられ且つ前記粘着部を含む貼付領域と、前記容器に貼り付けられない非貼付領域とを有するラベルと、を備え、
    前記非貼付領域が、前記貼付領域の上側に配置された上側領域と、前記貼付領域の左側に配置された左側領域と、前記貼付領域の右側に配置された右側領域と、を有し、
    前記ラベル基材には、前記粘着部の左側及び右側において上下方向に延びる左切込み線及び右切込み線と、前記左切込み線の下端と右切込み線の下端に繋がって左右方向に延びる下切込み線又は前記左切込み線の上端と右切込み線の上端に繋がって左右方向に延びる上切込み線と、が形成されており、
    前記左側領域及び右側領域が、前記左切込み線及び右切込み線によって前記貼付領域からそれぞれ分離されており、
    前記曲面に貼り付けられた貼付領域が、前記曲面に追従して湾曲されていると共に、
    前記非貼付領域のうち左側領域及び右側領域が、前記貼付領域に追従せず、略平坦状とされており、前記上側領域が、前記突起部に接触しており、
    前記ラベルが、前記貼付領域の粘着部のみで前記容器に貼り付けられている、ラベル付き容器。
  2. 前記下切込み線が形成される構成において、
    前記非貼付領域が、前記貼付領域の下側に配置された下側領域をさらに有し、
    前記下側領域が、前記下切込み線によって前記貼付領域から分離されており、
    前記左側領域と右側領域が、前記下側領域を介して連結され、
    前記上側領域が、前記左切込み線の上端と右切込み線の上端の間において、前記貼付領域に連結されている、請求項1に記載のラベル付き容器。
  3. 前記左切込み線の上端から左右方向内側に延びる左上切込み線が形成され、前記右切込み線の上端から左右方向内側に延びる右上切込み線が形成され、
    前記上側領域が、前記左上切込み線の端部と前記右上切込み線の端部の間において、前記貼付領域に連結されている、請求項2に記載のラベル付き容器。
  4. 前記左切込み線、右切込み線及び下切込み線が、それぞれ独立して、直線状又は非直線状に形成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のラベル付き容器。
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