JP6710950B2 - ガイドレール及び車両用スライドドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドレール及び車両用スライドドア装置に関するものである。
一般に、車両用のスライドドア装置は、車両前後方向に延びる複数のガイドレールと、これらの各ガイドレールに対し、その延伸方向に沿って相対移動可能に連結される複数のガイドローラユニットと、を備えている。そして、これらの各ガイドレール及びガイドローラユニットを介して車体にスライドドアを支持することにより、その各ガイドレールの延伸方向に沿ったスライドドアの前後移動に基づいて、車体の側面に形成された車両のドア開口部を開閉することが可能となっている。
例えば、特許文献1に記載のスライドドアの支持装置において、ガイドローラユニット(可動ヒンジ)は、互いに離間した位置に設けられた一対のガイドローラと、これら両ガイドローラの間に設けられたロードローラ(支持ローラ)と、を備えている。そして、このガイドローラユニットが連結されるガイドレールには、その各ガイドローラに係合することによりレール幅方向におけるガイドローラユニットの相対移動を規制しつつレール長方向の相対移動を許容するガイドローラ支持部と、ロードローラに当接する摺動面を有したロードローラ支持部と、が設けられている。
また、通常、車両用のスライドドア装置を構成する各ガイドレールには、車幅方向に湾曲するコーナー部が設けられている。そして、これにより、スライドドアの全閉位置においては、その外表面が車体の側面と略面一となるように配置されるとともに、開作動時には、スライドドアが車幅方向外側に変位することによって、車体の側面に干渉しないように構成されている。
特開2009−41252号公報
ところで、車両の居住性及びデザイン性を考慮した場合、ガイドレールは、できるかぎりコンパクトなものであることが望ましい。そして、この要求に応えるべく、各ガイドレールのコーナー部に小さな曲率半径を設定することで、その車幅方向の配置スペースを小さく抑えることが考えられる。
しかしながら、このような構成を採用することで、ガイドローラユニットがコーナー部を通過する際、そのガイドローラ支持部に係合する各ガイドローラの軌跡とロードローラ支持部の摺動面上を相対移動するロードローラの軌跡との間の乖離が大きくなる。その結果、ロードローラが摺動面から脱離する、或いは、そのロードローラやガイドローラユニットにおけるロードローラの周辺部位がガイドレールに干渉するおそれがある。そして、これを回避すべく、ロードローラ支持部を幅広に形成した場合には、そのガイドレール全体のレール幅が広くなるとともに、ガイドローラユニットも大型化するという問題があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より配置スペースの小さなガイドレール及び車両用スライドドア装置を提供することにある。
上記課題を解決するガイドレールは、ガイドローラユニットのガイドローラに係合するガイドローラ支持部と、前記ガイドローラユニットに設けられたロードローラに当接する摺動面を有してドア荷重を支えるロードローラ支持部と、を備え、前記ガイドローラ支持部は、互いに離間した位置において前記ガイドローラユニットに設けられた一対の前記ガイドローラに、前記ガイドローラ支持部の幅方向両側から係合することにより、前記ガイドローラ支持部の幅方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を規制しつつ、前記ガイドローラ支持部の延伸方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を許容するとともに、前記ロードローラ支持部は、前記摺動面上において、前記ロードローラ支持部の幅方向における該ロードローラ支持部と前記ロードローラとの間の相対移動が許容されており、前記ガイドローラ支持部には、車幅方向に湾曲する第1のコーナー部が設けられ、前記ロードローラ支持部には、前記車幅方向に湾曲する第2のコーナー部が設けられるものであって、前記第2のコーナー部には、前記第1のコーナー部よりも大きな曲率半径が設定され
上記構成によれば、ロードローラ支持部のレール幅を拡大することなく、その摺動面からのロードローラの脱離、及びロードローラやガイドローラユニットにおけるロードローラの周辺部位とガイドレールとの干渉を回避することができる。そして、これにより、そのガイドローラ支持部側のコーナー部(第1のコーナー部)に小さな曲率半径を設定して、ガイドレールの配置スペースを小さく抑えることができる。
上記課題を解決するガイドレールは、ガイドローラユニットのガイドローラに係合するガイドローラ支持部と、前記ガイドローラユニットに設けられたロードローラに当接する摺動面を有してドア荷重を支えるロードローラ支持部と、を備え、前記ガイドローラ支持部は、互いに離間した位置において前記ガイドローラユニットに設けられた一対の前記ガイドローラに係合することにより、前記ガイドローラ支持部の幅方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を規制しつつ、前記ガイドローラ支持部の延伸方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を許容するとともに、前記ガイドローラ支持部には、車幅方向に湾曲する第1のコーナー部が設けられ、前記ロードローラ支持部には、前記車幅方向に湾曲する第2のコーナー部が設けられるものであって、前記第2のコーナー部には、前記第1のコーナー部よりも大きな曲率半径が設定されるとともに、前記ガイドローラ支持部と前記ロードローラ支持部とが上下に重ねて配置された。
上記構成によれば、ロードローラ支持部のレール幅を拡大することなく、その摺動面からのロードローラの脱離、及びロードローラやガイドローラユニットにおけるロードローラの周辺部位とガイドレールとの干渉を回避することができる。そして、これにより、そのガイドローラ支持部側のコーナー部(第1のコーナー部)に小さな曲率半径を設定して、ガイドレールの配置スペースを小さく抑えることができる。
上記ガイドレールにおいて、前記延伸方向及び幅方向と直交する方向から見て、前記第1のコーナー部の内周端が前記第2のコーナー部の外周端より径方向内側に位置している。
上記課題を解決するガイドレールは、ガイドローラユニットのガイドローラに係合するガイドローラ支持部と、前記ガイドローラユニットに設けられたロードローラに当接する摺動面を有してドア荷重を支えるロードローラ支持部と、を備え、前記ガイドローラ支持部は、互いに離間した位置において前記ガイドローラユニットに設けられた一対の前記ガイドローラに係合することにより、前記ガイドローラ支持部の幅方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を規制しつつ、前記ガイドローラ支持部の延伸方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を許容するとともに、前記ガイドローラ支持部には、車幅方向に湾曲する第1のコーナー部が設けられ、前記ロードローラ支持部には、前記車幅方向に湾曲する第2のコーナー部が設けられるものであって、前記第2のコーナー部には、前記第1のコーナー部よりも大きな曲率半径が設定されたガイドレールであって、前記ロードローラ支持部を有する第1のレール部材と、前記ガイドローラ支持部を有する第2のレール部材と、前記第1及び第2のレール部材間を接合する接合部と、を備え
上記構成によれば、ロードローラ支持部のレール幅を拡大することなく、その摺動面からのロードローラの脱離、及びロードローラやガイドローラユニットにおけるロードローラの周辺部位とガイドレールとの干渉を回避することができる。そして、これにより、そのガイドローラ支持部側のコーナー部(第1のコーナー部)に小さな曲率半径を設定して、ガイドレールの配置スペースを小さく抑えることができる。
即ち、ガイドレールを第1及び第2のレール部材に分割し、個別に形成することで、そのロードローラ支持部及びガイドローラ支持部の形状を自在に設定することができる。そして、その後、これら第1及び第2のレール部材を接合することにより、容易に、そのガイドローラ支持部側のコーナー部(第1のコーナー部)に設定された曲率半径とロードローラ支持部側のコーナー部(第2のコーナー部)に設定された曲率半径とが異なるガイドレールを形成することができる。
上記ガイドレールにおいて、前記第2のコーナー部は、前記ロードローラの移動軌跡と略等しい曲率半径を有して該移動軌跡に沿って延びる前記車幅方向に湾曲した湾曲形状を有する。
上記ガイドレールにおいて、前記第2のコーナー部が前記第1のコーナー部よりも径方向内側に配置される。
上記構成によれば、ガイドローラユニットがガイドレールに設定されたコーナー部(第1及び第2のコーナー部)を通過する際、そのガイドローラユニットがロードローラ支持部に干渉し難くなる。そして、これにより、ガイドレールの配置スペースをより小さく抑えることができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、上記ガイドレールを備えることが好ましい。
上記構成によれば、ガイドレールの配置自由度が高くなる。そして、これにより、車両の居住性及びデザイン性を高めることができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、スライドドアに設けられた前記ガイドレールを備えることが好ましい。
上記構成によれば、スライドドアの薄型化を図ることができる。
本発明によれば、ガイドレールの配置スペースを小さく抑えることができる。
車両用スライドドア装置の概略構成図。 第1のドア側ガイドレールに連結された第1の車体側ガイドローラユニットの斜視図。 車体側ガイドレールに連結されたドア側ガイドローラユニットの斜視図。 第1のドア側ガイドレールに連結された第1の車体側ガイドローラユニットの背面図。 車体側ガイドローラユニットの斜視図。 第2のドア側ガイドレールに連結された第2の車体側ガイドローラユニットの背面図。 車体側ガイドレールに連結されたドア側ガイドローラユニットの背面図。 ドア側ガイドレール及び当該ドア側ガイドレールに連結された車体側ガイドローラユニットを示す図(全閉位置)。 第2のドア側ガイドレールの斜視図。 第2のドア側ガイドレールの斜視図。 第2のドア側ガイドレールの斜視図。 コーナー部近傍におけるドア側ガイドレールの拡大断面図(全閉位置、図4及び図6におけるXII-XII断面)。 コーナー部近傍におけるドア側ガイドレールの拡大断面図(コーナー部通過位置、図4及び図6におけるXII-XII断面)。
以下、車両用スライドドア装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、車体2の側面2aに設けられたドア開口部3を開閉可能なスライドドア5を備えている。具体的には、このスライドドア5は、車両1のフロントドア6として構成されている。また、この車両1には、車両前後方向(各図中、左右方向)に延びる複数(三本)のガイドレール10と、これら各ガイドレール10(10A〜10C)に連結される複数のガイドローラユニット20(20A〜20C)と、を備えたスライドドア装置30が設けられている。尚、図1は、このスライドドア装置30を車室側から見たと仮定した場合における各ガイドレール10及び各ガイドローラユニット20の位置関係を示している。そして、スライドドア5は、これらの各ガイドレール10及び各ガイドローラユニット20を介して車体2の側面2aに支持されることにより、車両前後方向に移動して、その車体2の側面2aに形成されたドア開口部3を開閉することが可能となっている。
詳述すると、図1〜図3に示すように、本実施形態のスライドドア装置30は、スライドドア5側に設けられた第1及び第2のドア側ガイドレール10A,10Bと、車体2側に設けられた車体側ガイドレール10Cと、を備えている。そして、このスライドドア装置30は、上記第1及び第2のドア側ガイドレール10A,10Bに連結される第1及び第2の車体側ガイドローラユニット20A,20Bと、スライドドア5に支持された状態で上記車体側ガイドレール10Cに連結されるドア側ガイドローラユニット20Cと、を備えている。
具体的には、図1に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第1のドア側ガイドレール10A(アッパレール)は、スライドドア5に設けられた窓部5wの下側に設けられている。また、第2のドア側ガイドレール10B(センターレール)は、この第1のドア側ガイドレール10Aよりも下方に設けられている。そして、車体側ガイドレール10C(ロアレール)は、この第2のドア側ガイドレール10Bよりも下方となるドア開口部3の下縁部3aに設けられている。
一方、本実施形態のスライドドア装置30において、第1のドア側ガイドレール10Aに連結される第1の車体側ガイドローラユニット20Aは、ドア開口部3の前縁部3bから車両後方側(図1中、右側)に突出する態様で設けられた第1の支持ブラケット32Aに支持されている。また、第2のドア側ガイドレール10Bに連結される第2の車体側ガイドローラユニット20Bは、上記第1の支持ブラケット32Aの下方となる位置において、そのドア開口部3の前縁部3bに設けられた第2の支持ブラケット32Bに支持されている。そして、車体側ガイドレール10Cに連結されるドア側ガイドローラユニット20Cは、スライドドア5の後方下端部5rbに設けられている。
即ち、本実施形態のスライドドア装置30において、第1及び第2の車体側ガイドローラユニット20A,20Bは、スライドドア5の開閉動作に伴い車両前後方向に支持する位置を変えつつ当該スライドドア5の荷重を支える第1及び第2の支持点X1,X2を形成する。また、ドア側ガイドローラユニット20Cは、スライドドア5の開閉動作に伴い当該スライドドア5とともに車両前後方向に移動しつつ、そのスライドドア5の荷重を支える第3の支持点X3を形成する。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、開動作時、その車両1のフロントドア6を構成するスライドドア5が、車両前方側に向かって移動するように構成されている。
さらに詳述すると、図2及び図4に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第1のドア側ガイドレール10Aは、スライドドア5の内側面5sに対して固定される第1のレール部材33(P1)と、この第1のレール部材33に接合された第2のレール部材34(P2)と、を備えている。
具体的には、第1のドア側ガイドレール10Aにおいて、第1のレール部材33は、上下方向に延びる縦壁部36と、この縦壁部36から車体2側(図4中、左側)に向かって延びる第1〜第3の横壁部37〜39と、を備えている。本実施形態では、この第1のレール部材33において、第1〜第3の横壁部37〜39は、互いに略平行となるように上下方向に離間した位置に設けられている。また、第2のレール部材34は、車両1の下方側(図4中、下側)に開口する断面略コ字形状を有している。そして、第2のレール部材34は、第1のレール部材33において最も上側に配置される第1の横壁部37の下面37bに対して接合されている。
尚、本実施形態では、これら第1及び第2のレール部材33,34は、溶接により接合されている。そして、これにより、その互いに溶接された第1のレール部材33側の第1の横壁部37と第2のレール部材34側の上壁部34cとの間に、両者の接合部Jが形成される構成になっている。
また、図2、図4及び図5に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第1のドア側ガイドレール10Aに連結される第1の車体側ガイドローラユニット20Aは、上下方向に延びる回動軸L1を基端部に有して回動可能に第1の支持ブラケット32Aに連結される延伸部41を備えている。本実施形態の延伸部41は、その延伸方向両側に開口する略角筒形状を有している。そして、この延伸部41の先端部には、略クランク状の折曲板形状を有したローラ保持部42が設けられている。
具体的には、本実施形態のローラ保持部42は、延伸部41の下側に締結される締結部42aと、この締結部42aの一端から上方に延びる立設部42bと、この立設部42bの上端から上記締結部42aとは反対方向に延びるフランジ部42cと、を備えている。また、そのフランジ部42cには、互いに離間した位置において上下方向に延びる二本の支軸43が設けられている。そして、第1の車体側ガイドローラユニット20Aは、これら各支軸43により回転自在に軸支された一対のガイドローラ44Aを備えている。
また、第1の車体側ガイドローラユニット20Aにおいて、ローラ保持部42の立設部42bには、当該立設部42bを厚み方向に貫通する態様で、上記各ガイドローラ44Aの支軸43の延伸方向に対して交差する方向(図4中、左右方向)に延びる支軸45が設けられている。具体的には、この支軸45は、互いに離間した位置に設けられた各ガイドローラ44Aの下方において、その中間となる位置に設けられている。そして、第1の車体側ガイドローラユニット20Aは、その上記各ガイドローラ44Aよりも先端側となる位置において、この支軸45により回転自在に軸支されたロードローラ(第1のロードローラ)46Aを備えている。
図4に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第1の車体側ガイドローラユニット20Aは、そのローラ保持部42のフランジ部42cに設けられた各ガイドローラ44Aが、第2のレール部材34内に挿入される態様で第1のドア側ガイドレール10Aに連結される。そして、これにより、そのローラ保持部42の立設部42bに設けられたロードローラ46Aが、第1のレール部材33を構成する第2及び第3の横壁部38,39の間に配置されるようになっている。
即ち、本実施形態のスライドドア装置30において、第1のドア側ガイドレール10Aは、その車両1の下方側に開口する断面略コ字形状を有する第2のレール部材34自体が、ガイドローラ支持部50として機能する構成になっている。
具体的には、ガイドローラ支持部50としての第2のレール部材34は、その側壁部34a,34bに対して第1の車体側ガイドローラユニット20Aに設けられた各ガイドローラ44Aが転動可能に摺接する態様で当該各ガイドローラ44Aに係合する。
第1のドア側ガイドレール10Aは、これにより、そのレール幅方向、即ちガイドローラ支持部50の幅方向(図4参照、左右方向)における当該ガイドローラ支持部50と各ガイドローラ44Aとの間の相対移動を規制する。そして、その延伸方向、即ちガイドローラ支持部50の延伸方向(図4中、紙面に直交する方向)における当該ガイドローラ支持部50と各ガイドローラ44Aとの間の相対移動を許容する構成になっている。
一方、図6に示すように、本実施形態のスライドドア装置30においては、第2のドア側ガイドレール10Bもまた、スライドドア5の内側面5sに対して固定される第1のレール部材53(P1)と、この第1のレール部材53に接合された第2のレール部材54(P2)と、を備えている。
具体的には、第2のドア側ガイドレール10Bにおいて、第1のレール部材53は、上下方向に延びる縦壁部56と、この縦壁部56から車体2側(図6中、左側)に向かって延びる第1及び第2の横壁部57,58と、を備えている。本実施形態では、この第1のレール部材53において、第1及び第2の横壁部57,58は、互いに略平行となるように上下方向に離間した位置に設けられている。また、第2のレール部材54は、車両1の下方側(図6中、下側)に開口する断面略コ字形状を有している。そして、第2のレール部材54は、第1のレール部材53において上側に配置される第1の横壁部57の下面57bに固定されている。
尚、本実施形態では、これら第1及び第2のレール部材53,54は、溶接により接合されている。そして、これにより、その互いに溶接された第1のレール部材53側の第1の横壁部57と第2のレール部材54側の上壁部54cとの間に、両者の接合部Jが形成される構成になっている。
また、図5及び図6に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第2のドア側ガイドレール10Bに連結される第2の車体側ガイドローラユニット20Bは、上記第1の車体側ガイドローラユニット20Aと略同一の構成を有している。
具体的には、第2の車体側ガイドローラユニット20Bもまた、上下方向に延びる回動軸L2を基端部に有して回動可能に第2の支持ブラケット32Bに支持される延伸部41と、この延伸部41の先端部に設けられたローラ保持部42と、を備えている。そして、第2の車体側ガイドローラユニット20Bは、そのローラ保持部42のフランジ部42cに設けられた二本の支軸43により回転自在に軸支された一対のガイドローラ44Bと、ローラ保持部42の立設部42bに設けられた支軸45により回転自在に軸支されたロードローラ(第2のロードローラ)46Bと、を備えている。
尚、第1及び第2の支持ブラケット32A,32Bは、形状に違いあるものの、車体2に対し車体側ガイドローラユニット(20A,20B)を回動可能に支持する点に相違はない。このため、説明の便宜上、図5中には、第1の支持ブラケット32Aについてのみ、その外形を示すものとする。
図6に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第2の車体側ガイドローラユニット20Bは、そのローラ保持部42のフランジ部42cに設けられた各ガイドローラ44Bが、第2のレール部材54内に挿入される態様で第2のドア側ガイドレール10Bに連結される。そして、これにより、そのローラ保持部42の立設部42bに設けられたロードローラ46Bが、第1のレール部材53に設けられた第2の横壁部58の下方に配置されるようになっている。
即ち、本実施形態のスライドドア装置30においては、第2のドア側ガイドレール10Bもまた、その車両1の下方側に開口する断面略コ字形状を有する第2のレール部材54自体が、ガイドローラ支持部50として機能する構成になっている。
具体的には、ガイドローラ支持部50としての第2のレール部材54は、その側壁部54a,54bに対して第2の車体側ガイドローラユニット20Bに設けられた各ガイドローラ44Bが転動可能に摺接する態様で当該各ガイドローラ44Bに係合する。
第2のドア側ガイドレール10Bは、これにより、そのレール幅方向、即ちガイドローラ支持部50の幅方向(図6参照、左右方向)における当該ガイドローラ支持部50と各ガイドローラ44Bとの間の相対移動を規制する。そして、その延伸方向、即ちガイドローラ支持部50の延伸方向(図6中、紙面に直交する方向)における当該ガイドローラ支持部50と各ガイドローラ44Bとの間の相対移動を許容する構成になっている。
また、図3及び図7に示すように、本実施形態の車両1において、車体2の側面2aには、そのドア開口部3の下縁部3aとなる位置に、車幅方向外側(図7中、右側)に開口する凹部59が形成されている。そして、車体側ガイドレール10Cは、この凹部59内に設けられている。
具体的には、本実施形態のスライドドア装置30において、車体側ガイドレール10Cは、車両1の下方側(図7中、下側)に開口する断面略コ字状の外形を有している。そして、図示しない支持部材に支持されることにより、ドア開口部3の下縁部3a内に形成された凹部59内において、その底面59sとの間に隙間を形成する位置に配置されている。
また、図3に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、車体側ガイドレール10Cに連結されるドア側ガイドローラユニット20Cは、略L字状の折曲板形状を有してスライドドア5の内側面5sに固定される締結部60と、この締結部60に支持された状態で車幅方向内側に向かって車体2側に延びる支持アーム61とを備えている。そして、この支持アーム61の先端部には、上下方向に延びる回動軸L3を有して支持アーム61の先端に連結されたローラ保持部62が設けられている。
図7に示すように、このローラ保持部62には、上下方向に延びる支軸63により回転自在に軸支されたガイドローラ44Cと、このガイドローラ44Cの支軸63の延伸方向に対して交差する方向(図7中、左右方向)に延びる支軸65により回転自在に軸支されたロードローラ(第3のロードローラ)46Cと、が設けられている。尚、本実施形態では、この車体側ガイドレール10Cもまた、互いに離間した位置に配置されるガイドローラ44Cを備えている。そして、ロードローラ46Cもまた、これらのガイドローラ44Cの下方において、その中間となる位置に設けられている。
即ち、ドア側ガイドローラユニット20Cは、ドア開口部3の下縁部3aとなる位置において車体2の側面2aに設けられた凹部59に対し、そのローラ保持部62の先端部が挿入される。また、ドア側ガイドローラユニット20Cは、そのローラ保持部62に設けられたガイドローラ44Cが車体側ガイドレール10C内に挿入される態様で車体側ガイドレール10Cに対して連結される。そして、ドア側ガイドローラユニット20Cは、これにより車体側ガイドレール10C内に配置された各ガイドローラ44Cが、その車体側ガイドレール10Cを構成する何れかの側壁部67a,67bに対して転動可能に摺接することで、そのレール幅方向(図7参照、左右方向)の相対移動が規制される構成になっている。
つまり、本実施形態のスライドドア装置30は、上記のように構成された各ガイドレール10(10A〜10C)が、車幅方向におけるスライドドア5の荷重を支えつつ、その延伸方向に沿ってスライドドア5を案内する。そして、これにより、その車体2に支持するスライドドア5を円滑に開閉動作させることが可能になっている。
また、図2、及び図8〜図11に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第1及び第2のドア側ガイドレール10A,10Bは、それぞれ、車両後方側から前方側に向かって車幅方向外側に湾曲するコーナー部70を有している。尚、本実施形態の車両1において、これら第1及び第2のドア側ガイドレール10A,10Bは、スライドドア5の内側面5sとドアトリム71との間に設けられている。更に、図3に示すように、車体側ガイドレール10Cは、車両前方側から後方側に向かって車幅方向内側に湾曲するコーナー部72を有している。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これらの各ガイドレール10(10A〜10C)に設定された湾曲形状に基づいて、その車幅方向の変位を伴いつつ、スライドドア5が車両前後方向に移動するように構成されている。
即ち、第1及び第2の車体側ガイドローラユニット20A,20Bは、それぞれ、第1及び第2の支持ブラケット32A,32Bとの間に設けられた回動軸L1,L2周りの回動を伴いつつ、その延伸方向に沿った第1及び第2のドア側ガイドレール10A,10Bの相対移動を許容する(図2、図5及び図8参照)。また、ドア側ガイドローラユニット20Cは、その支持アーム61とローラ保持部62との間に設けられた回動軸L3の回動を伴いつつ、車体側ガイドレール10Cの延伸方向に沿って移動する(図3参照)。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、その車両前方側に開動作するスライドドア5が車幅方向外側に移動することで、当該スライドドア5が車体2の側面2aに干渉しないように構成されている(図2及び図3参照)。
また、図4に示すように、本実施形態のスライドドア装置30は、第1のドア側ガイドレール10Aに対して第1の車体側ガイドローラユニット20Aが連結されることにより、そのロードローラ46Aに対して第1のドア側ガイドレール10Aに設けられた第3の横壁部39が下側から当接するように構成されている。そして、この第3の横壁部39の上面39aを第1の車体側ガイドローラユニット20Aに設けられたロードローラ46Aに対する第1のドア側ガイドレール10A側の摺動面S(第1の摺動面S1)とすることにより、そのスライドドア5の荷重を上側から支える第1の支持点X1が形成されるようになっている。
更に、図6に示すように、本実施形態のスライドドア装置30は、第2のドア側ガイドレール10Bに対して第2の車体側ガイドローラユニット20Bが連結されることにより、そのロードローラ46Bに対して第2のドア側ガイドレール10Bに設けられた第2の横壁部58が上側から当接するように構成されている。そして、この第2の横壁部58の下面58bを第2の車体側ガイドローラユニット20Bに設けられたロードローラ46Bに対する第2のドア側ガイドレール10B側の摺動面S(第2の摺動面S2)とすることにより、そのスライドドア5の荷重を下側から支える第2の支持点X2が形成されるようになっている。
また、図7に示すように、本実施形態のスライドドア装置30は、車体側ガイドレール10Cに対してドア側ガイドローラユニット20Cが連結されることにより、そのロードローラ46Cが、車体側ガイドレール10Cが設けられた車体2側の凹部59の底面59sに対して上側から当接するように構成されている。そして、この車体2側に形成された凹部59の底面59sをドア側ガイドローラユニット20Cに設けられたロードローラ46Cが摺動する摺動面S(第3の摺動面S3)とすることで、そのスライドドア5の荷重を下側から支える第3の支持点X3が形成されるようになっている。
更に、図4に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第1のドア側ガイドレール10Aは、例えば、スライドドア5が下方に沈み込むような状況が生じた場合に、その第1の車体側ガイドローラユニット20Aに設けられたロードローラ46Aに対し、第1のレール部材33に設けられた第2の横壁部38が上側から当接する。即ち、本実施形態のスライドドア装置30は、この第2の横壁部38の下面38bが、第1の車体側ガイドローラユニット20Aに設けられたロードローラ46Aに対して上側から当接可能な摺動面S(第4の摺動面S4)となっている。そして、これにより、第1の支持点X1においてもまた、その第1の車体側ガイドローラユニット20Aに設けられたロードローラ46Aがスライドドア5の荷重を下側から支えることが可能になっている。
このように、本実施形態のスライドドア装置30は、第1のドア側ガイドレール10Aにおいては、第1のレール部材33に設けられた第2及び第3の横壁部38,39が、それぞれ、そのロードローラ支持部80として機能する。そして、第2のドア側ガイドレール10Bにおいては、第1のレール部材53に設けられた第2の横壁部58が、そのロードローラ支持部80として機能する構成になっている。
(ドア側ガイドレールの湾曲構造)
次に、上記のように構成された本実施形態のスライドドア装置30におけるドア側ガイドレールの湾曲構造について説明する。
図12及び図13に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、各ドア側ガイドレール81(10A,10B)は、それぞれ、そのガイドローラ支持部50とロードローラ支持部80とが互いにずれた位置に配置される構造になっている。
具体的には、各車体側ガイドローラユニット82(20A,20B)において、ロードローラ46(46A,46B)は、ガイドローラ支持部50に係合する各ガイドローラ44(44A,44B)よりも各車体側ガイドローラユニット82の先端側、即ちスライドドア5側に配置されている。そして、これに合わせ、各ドア側ガイドレール81もまた、そのロードローラ支持部80がガイドローラ支持部50よりもスライドドア5側に配置された構成となっている(図4及び図6参照)。
また、各ドア側ガイドレール81において、ガイドローラ支持部50側のコーナー部83及びロードローラ支持部80側のコーナー部84は、互いに異なる曲率半径R(コーナーR)を有している。具体的には、第2のコーナー部としてのロードローラ支持部80側のコーナー部84(R=R2)は、第1のコーナー部としてのガイドローラ支持部50側のコーナー部83(R=R1)よりも大きな曲率半径Rを有している(R1<R2)。更に、ロードローラ支持部80のコーナー部84は、ガイドローラ支持部50側のコーナー部83よりも径方向内側に配置されている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、その各ドア側ガイドレール81の配置スペースを小さく抑える構成になっている。
即ち、各ガイドローラ44は、ガイドローラ支持部50にレール幅方向の相対移動が規制されることにより、そのコーナー部83においても、当該ガイドローラ支持部50の延伸方向に並んで係合する状態を維持しつつ、それぞれ、見かけ上、ガイドローラ支持部50の延伸方向に沿って相対移動する。そして、各車体側ガイドローラユニット82は、これにより、それぞれ、その回動軸L(L1,L2)周りの回動を伴いつつ、各ドア側ガイドレール81に設定されたコーナー部70を通過するようになっている。
これに対し、ロードローラ46は、ガイドローラ支持部50側のコーナー部83に設定された湾曲形状とは関係なく、その互いに離間した位置においてガイドローラ支持部50に係合する両ガイドローラ44との相対位置、つまりは、これら両ガイドローラ44の中間位置に配置される。そして、これにより、各車体側ガイドローラユニット82が各ドア側ガイドレール81に設定されたコーナー部70を通過する際、ロードローラ46の移動軌跡Q2は、各ガイドローラ44の移動軌跡Q1よりも大きな円弧を描くことになる。
本実施形態のスライドドア装置30では、この点を踏まえ、ロードローラ支持部80側のコーナー部84については、予め、そのロードローラ46の移動軌跡Q2と略等しい曲率半径R2が設定されている。そして、本実施形態のドア側ガイドレール81は、これにより、ロードローラ支持部80のレール幅を拡大することなく、そのガイドローラ支持部50側のコーナー部83に、より小さな曲率半径R1を設定することが可能な構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ドア側ガイドレール81(10A,10B)は、車体側ガイドローラユニット82(20A,20B)に設けられたガイドローラ44(44A,44B)に係合することによりレール幅方向における車体側ガイドローラユニット82の相対移動を規制しつつ延伸方向の相対移動を許容するガイドローラ支持部50を備える。また、ドア側ガイドレール81は、車体側ガイドローラユニット82に設けられたロードローラ46(46A,46B)に当接する摺動面S(S1(S4),S2)を有してスライドドア5の荷重、即ちドア荷重を支えるロードローラ支持部80を備える。更に、車体側ガイドローラユニット82は、互いに離間した位置においてガイドローラ支持部50に係合する一対のガイドローラ44を備える。そして、ドア側ガイドレール81は、車幅方向に湾曲するコーナー部70(83,84)を備えるとともに、その第2のコーナー部としてのロードローラ支持部80側のコーナー部84(R=R2)には、第1のコーナー部としてのガイドローラ支持部50側のコーナー部83(R=R1)よりも大きな曲率半径R(R2>R1)が設定される。
上記構成によれば、ロードローラ支持部80のレール幅を拡大することなく、その摺動面Sからのロードローラ46の脱離、及びロードローラ46や車体側ガイドローラユニット82におけるロードローラ46の周辺部位とドア側ガイドレール81との干渉を回避することができる。そして、これにより、そのガイドローラ支持部50側のコーナー部83に小さな曲率半径R1を設定して、スライドドア5におけるドア側ガイドレール81の配置スペースを小さく抑えることができる。
また、上記構成によれば、ガイドローラ支持部50に係合する両ガイドローラ44の間隔(ピッチ)を広げることができる。そして、これにより、ドア側ガイドレール81に連結された車体側ガイドローラユニット82のガタツキ、即ち、そのスライドドア装置30を介して車体2の側面2aに支持されたスライドドア5のガタツキを抑制することができる。
(2)ロードローラ支持部80のコーナー部84は、ガイドローラ支持部50側のコーナー部83よりも径方向内側に配置される。このような構成を採用することで、車体側ガイドローラユニット82がドア側ガイドレール81に設定されたコーナー部70を通過する際、その車体側ガイドローラユニット82がロードローラ支持部80に干渉し難くなる。そして、これにより、ドア側ガイドレール81の配置スペースをより小さく抑えることができる。
(3)ドア側ガイドレール81は、ロードローラ支持部80を有する第1のレール部材P1(33,53)とガイドローラ支持部50を有する第2のレール部材P2(34,54)とを溶接によって接合することにより形成される。そして、これにより、これら第1及び第2のレール部材P1,P2間に両者の接合部Jが形成される。
即ち、ドア側ガイドレール81を第1及び第2のレール部材P1,P2に分割し、個別に形成することで、そのロードローラ支持部80及びガイドローラ支持部50の形状を自在に設定することができる。そして、その後、これら第1及び第2のレール部材P1,P2を接合することにより、容易に、そのガイドローラ支持部50側のコーナー部83に設定された曲率半径R1とロードローラ支持部80側のコーナー部84に設定された曲率半径R2とが異なるドア側ガイドレール81を形成することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・スライドドア5は、開閉駆動装置を有したパワースライドドアであってもよく、手動式のものであってもよい。
・上記実施形態では、車両1のフロントドア6として構成されたスライドドア5に具体化したが、これに限らず、後部ドアに適用してもよい。そして、その開動作方向は、車両前方側でなく、車両後方側であってもよい。
・上記実施形態では、スライドドア5に設けられたドア側ガイドレール81(10A,10B)について、そのガイドローラ支持部50側のコーナー部83(R=R1)とロードローラ支持部80側のコーナー部84(R=R2)とに異なる曲率半径R(R2>R1)が設定されることとした。しかし、これに限らず、車体側ガイドレール10Cが、互いのコーナー部83,84に異なる曲率半径Rが設定されたガイドローラ支持部50及びロードローラ支持部80を有する構成に適用してもよい。
・また、上記実施形態のスライドドア装置30は、スライドドア5側に設けられた第1及び第2のドア側ガイドレール10A,10Bと、車体2側に設けられた車体側ガイドレール10Cと、を備えることとした。しかし、これに限らず、互いのコーナー部83,84に異なる曲率半径Rが設定されたガイドローラ支持部50及びロードローラ支持部80を有するガイドレール10を備える構成であれば、ドア側ガイドレール81は、一本でもよい。そして、ドア側ガイドレール81を有しない構成についても、これを排除しない。
・上記実施形態では、第1及び第2のレール部材P1,P2を溶接により接合することとしたが、例えば、ボルトやリベットを用いて締結する等、その接合方法は任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、車体側ガイドローラユニット82において、ロードローラ46は、各ガイドローラ44よりもスライドドア5側に配置される。そして、ドア側ガイドレール81は、そのロードローラ支持部80がガイドローラ支持部50よりもスライドドア5側に配置された構成を有することとした。しかし、これに限らず、互いのコーナー部83,84に異なる曲率半径Rが設定されたガイドローラ支持部50及びロードローラ支持部80を有するガイドレール10を備える構成であれば、そのコーナー部83,84以外の部分については、これらガイドローラ支持部50とロードローラ支持部80とがずれてなくともよい。そして、必ずしも、ロードローラ46が各ガイドローラ44よりもスライドドア5側に配置されていなくともよく、また、ロードローラ支持部80のコーナー部84がガイドローラ支持部50側のコーナー部83よりも径方向内側に配置される構成ではなくともよい。
・上記実施形態では、ロードローラ46は、各ガイドローラ44の下方に配置されることとしたが、各ガイドローラ44の上方に配置される構成であってもよい。
・上記実施形態では、車体側ガイドローラユニット82は、互いに離間した位置においてガイドローラ支持部50に係合する一対のガイドローラ44を備えることとしたが、例えば、その側壁部を挟み込むかたちで、このような一対のガイドローラ44がガイドローラ支持部50のレール幅方向に二組並んで配置される構成であってもよい。
1…車両、2…車体、2a…側面、3…ドア開口部、5…スライドドア、5s…内側面、10…ガイドレール、10A…第1のドア側ガイドレール、10B…第2のドア側ガイドレール、10C…車体側ガイドレール、20…ガイドローラユニット、20A…第1の車体側ガイドローラユニット、20B…第2の車体側ガイドローラユニット、20C…ドア側ガイドローラユニット、30…スライドドア装置、33…第1のレール部材、34…第2のレール部材、34a…側壁部、34b…側壁部、34c…上壁部、37…第1の横壁部、37b…下面、38…第2の横壁部、38b…下面、39…第3の横壁部、39a…上面、41…延伸部、42…ローラ保持部、42a…締結部、42b…立設部、42c…フランジ部、44,44A,44B,44C…ガイドローラ、46,46A,46B,46C…ロードローラ、50…ガイドローラ支持部、53…第1のレール部材、54…第2のレール部材、54a…側壁部、54b…側壁部、54c…上壁部、56…縦壁部、57…第1の横壁部、57b…下面、58…第2の横壁部、58b…下面、67a…側壁部、67b…側壁部、70…コーナー部、71…ドアトリム、72…コーナー部、80…ロードローラ支持部、81…ドア側ガイドレール、82…車体側ガイドローラユニット、83…コーナー部(第1のコーナー部)、84…コーナー部(第2のコーナー部)、J…接合部、L(L1〜L3)…回動軸、R,R1,R2…曲率半径、S(S1〜S4)…摺動面、P1…第1のレール部材、P2…第2のレール部材、Q1,Q2…移動軌跡、X1…第1の支持点、X2…第2の支持点、X3…第3の支持点。

Claims (8)

  1. ガイドローラユニットのガイドローラに係合するガイドローラ支持部と、
    前記ガイドローラユニットに設けられたロードローラに当接する摺動面を有してドア荷重を支えるロードローラ支持部と、を備え、
    前記ガイドローラ支持部は、互いに離間した位置において前記ガイドローラユニットに設けられた一対の前記ガイドローラに、前記ガイドローラ支持部の幅方向両側から係合することにより、前記ガイドローラ支持部の幅方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を規制しつつ、前記ガイドローラ支持部の延伸方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を許容するとともに、
    前記ロードローラ支持部は、前記摺動面上において、前記ロードローラ支持部の幅方向における該ロードローラ支持部と前記ロードローラとの間の相対移動が許容されており、
    前記ガイドローラ支持部には、車幅方向に湾曲する第1のコーナー部が設けられ、前記ロードローラ支持部には、前記車幅方向に湾曲する第2のコーナー部が設けられるものであって、
    前記第2のコーナー部には、前記第1のコーナー部よりも大きな曲率半径が設定された
    ガイドレール。
  2. ガイドローラユニットのガイドローラに係合するガイドローラ支持部と、
    前記ガイドローラユニットに設けられたロードローラに当接する摺動面を有してドア荷重を支えるロードローラ支持部と、を備え、
    前記ガイドローラ支持部は、互いに離間した位置において前記ガイドローラユニットに設けられた一対の前記ガイドローラに係合することにより、前記ガイドローラ支持部の幅方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を規制しつつ、前記ガイドローラ支持部の延伸方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を許容するとともに、
    前記ガイドローラ支持部には、車幅方向に湾曲する第1のコーナー部が設けられ、前記ロードローラ支持部には、前記車幅方向に湾曲する第2のコーナー部が設けられるものであって、
    前記第2のコーナー部には、前記第1のコーナー部よりも大きな曲率半径が設定されるとともに、
    前記ガイドローラ支持部と前記ロードローラ支持部とが上下に重ねて配置された
    ガイドレール。
  3. 請求項2に記載のガイドレールにおいて、
    前記延伸方向及び幅方向と直交する方向から見て、前記第1のコーナー部の内周端が前記第2のコーナー部の外周端より径方向内側に位置していること、
    を特徴とするガイドレール。
  4. ガイドローラユニットのガイドローラに係合するガイドローラ支持部と、
    前記ガイドローラユニットに設けられたロードローラに当接する摺動面を有してドア荷重を支えるロードローラ支持部と、を備え、
    前記ガイドローラ支持部は、互いに離間した位置において前記ガイドローラユニットに設けられた一対の前記ガイドローラに係合することにより、前記ガイドローラ支持部の幅方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を規制しつつ、前記ガイドローラ支持部の延伸方向における該ガイドローラ支持部と前記各ガイドローラとの間の相対移動を許容するとともに、
    前記ガイドローラ支持部には、車幅方向に湾曲する第1のコーナー部が設けられ、前記ロードローラ支持部には、前記車幅方向に湾曲する第2のコーナー部が設けられるものであって、
    前記第2のコーナー部には、前記第1のコーナー部よりも大きな曲率半径が設定されたガイドレールであって、
    前記ロードローラ支持部を有する第1のレール部材と、
    前記ガイドローラ支持部を有する第2のレール部材と、
    前記第1及び第2のレール部材間を接合する接合部と、
    を備え
    ガイドレール。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のガイドレールにおいて、
    前記第2のコーナー部は、前記ロードローラの移動軌跡と略等しい曲率半径を有して該移動軌跡に沿って延びる前記車幅方向に湾曲した湾曲形状を有すること、
    を特徴とするガイドレール。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のガイドレールにおいて、
    前記第2のコーナー部が前記第1のコーナー部よりも径方向内側に配置されること、
    を特徴とするガイドレール。
  7. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のガイドレールを備える車両用スライドドア装置。
  8. 請求項に記載の車両用スライドドア装置において、
    スライドドアに設けられた前記ガイドレールを備えること、
    を特徴とする車両用スライドドア装置。
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