JP5852953B2 - トイレブースの開閉戸構造 - Google Patents
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Description
また、上記吊車は、上記ガイドローラを2つ有し、上記閉状態において上記左右方向短直線部の上記下ガイドスリット内に上記下ガイドローラが2つ配設されるものである。
本発明に係るトイレブースの開閉戸構造は、図1乃至図3に示すように、トイレブースTの内部の天井側に配設される上レール3と、上レール3に沿って走行する複数の吊車2と、吊車2に吊り下げられトイレブースTのブース出入口Taを開状態と閉状態にする2枚の引戸1,1と、トイレブースTの内部の床側に配設される下レール5と、引戸1の下端部に取着され下レール5にガイドされる下ガイドローラ6と、を備えている。
そして、2枚の引戸1,1には、隣り合う引戸1,1の側面同士を、鉛直状軸心La廻りに揺動自在に蝶番部材(ヒンジ部材)9にて枢結した枢結部10が設けられている。
枢結部10は、平面視で鉛直状軸心LaをトイレブースTの内方側に配設して、トイレブースTの外方側が開くように揺動可能である。
ここで、説明を容易にするために、図1及び図3の平面視横一文字状の閉状態で左右一方に配設され開走行の際に先頭となる引戸1を、第1引戸1Aと呼び、左右他方に配設され開走行の際に最後尾となる引戸1を第2引戸1Bと呼ぶ場合がある。
また、車体部20は、吊下支持部23の吊下軸心Lc廻りに回転自在に設けられている。そして、吊下支持部23と上ガイドローラ22を同軸心状に(回転軸心Lbと吊下軸心Lcを一致させて)設けている。また、走行車輪21は、前後左右に4つ設けている。
具体的には、第1引戸1Aの開走行先端部に開走行先頭吊車2Aを1台、第2引戸1Bの開走行先端部に中間吊車2Bを1台、第2引戸1Bの開走行後端部に開走行最後尾吊車2Cを1台、対応させて設けている。そして、第1引戸1Aの開走行後端部に対応する吊車2は省略している。
また、上レール3の方向変換上連結部32の上ガイドスリット36と、下レール5の方向変換下連結部52の下ガイドスリット56と、は平面視で幅方向中心線が一致するように同じ曲率半径を有する円弧状に形成されている。
また、下レール5(下レール壁部55)は、トイレブースTの正面壁Tcと、左右一方の側壁Teと、夫々に固着された支持部材59,59の水平状突出片部によって床面から所定高さ位置をもって(床面から浮いて)配設されている。このように、床面から所定高さ位置に設けることで床面の清掃が容易になると共にゴミ等の異物の詰まりによる故障を防止できる。
ガイドローラ6は、2枚の引戸1,1の開走行先端部11に設けた上ガイドローラ22と同軸心状に設けると共に、閉状態において左右方向短直線部51の下ガイドスリット56に差し込まれる(ガイドされる)ように設けている。
図1に示すように、2枚の引戸1,1が、上レール3の左右方向直線部31に沿って横一文字状に配設されることで、ブース出入口Taを閉状態とする。
また、図3に示すように、2枚の引戸1,1の開走行先端部11に配設される下ガイドローラ6は、下レール5の下ガイドスリット56内に配設されている。
2枚の引戸1´,1´は、相互に折れ曲がることができず、平面視一文字状(2枚の引戸1´,1´で形成される引戸内面も平面視一文字状)のまま走行する。図4及び図5と比較しても明らかなように、図8の引戸内面はトイレブース内方に大きく突出して、トイレ設備Qに干渉し、内部空間が狭いトイレブースTには適用できない。
つまり、隣り合う引戸1,1が、平面視で、横一文字状から、への字状、くの字状、縦一文字状と、変化して、ブース出入口Taを閉状態から開状態とし、縦一文字状、くの字状、への字状、横一文字と変化してブース出入口Taを開状態から閉状態とする。
また、図示省略するが、方向変換下連結部52の下ガイドスリット56は、方向変換上連結部32の上ガイドスリット36と平面視同形状に形成している。
また、複数の引戸1,1の開走行先端部11において、1台の吊車2の2つの上ガイドローラ22夫々と同軸心状に配設される下ガイドローラ6を設けている。つまり、開走行先端部11に下ガイドローラ6を2箇所設けている。そして、閉状態に於て下レール5の下ガイドスリット56内に2つの下ガイドローラ6,6を配設させている。他の構成は図1乃至図5の実施形態と同様である。
2 吊車
3 上レール
5 下レール
6 下ガイドローラ
10 枢結部
11 開走行先端部
12 開走行後端部
22 上ガイドローラ
31 左右方向直線部
32 方向変換上連結部
33 側方上直線部
36 上ガイドスリット
51 左右方向短直線部
52 方向変換下連結部
53 側方下直線部
56 下ガイドスリット
59 支持部材
La 鉛直状軸心
Lb 回転軸心
R 曲率半径
S1 包絡線
S2 仮想包絡線
T トイレブース
Ta ブース出入口
Tb 出入口側面
Tc 正面壁
Td 左右一方の隅部
Te 左右一方の側壁
Claims (3)
- トイレブース(T)の天井側に配設される上レール(3)と、該トイレブース(T)の床側に配設される下レール(5)と、該下レール(5)に形成した下ガイドスリット(56)に案内される下ガイドローラ(6)と、上記上レール(3)に沿って走行する吊車(2)と、該吊車(2)に吊り下げられ上記トイレブース(T)のブース出入口(Ta)を開状態と閉状態にするための2枚の引戸(1)(1)と、を備え、
上記吊車(2)は、上記上レール(3)に形成した上ガイドスリット(36)に案内されると共に鉛直状の回転軸心(Lb)廻りに回転自在に設けられた上ガイドローラ(22)を有し、
上記上レール(3)は、上記ブース出入口(Ta)に沿って配設される左右方向直線部(31)と、上記トイレブース(T)の左右一方の側壁(Te)に沿って配設される側方上直線部(33)と、上記ブース出入口(Ta)側の左右一方の隅部(Td)近傍に配設され上記左右方向直線部(31)と上記側方上直線部(33)とを接続する方向変換上連結部(32)と、を有し、
上記下レール(5)は、上記ブース出入口(Ta)の左右一方の出入口側面(Tb)から左右他方へ突出しないように上記トイレブース(T)の正面壁(Tc)に沿って配設される左右方向短直線部(51)と、上記左右一方の側壁(Te)に沿って配設される側方下直線部(53)と、上記隅部(Td)近傍に配設され上記左右方向短直線部(51)と上記側方下直線部(53)とを接続する方向変換下連結部(52)と、を有し、
さらに、上記下レール(5)は、上記正面壁(Tc)と上記左右一方の側壁(Te)とに夫々固着された支持部材(59)(59)によって床面から所定高さ位置に該床面から浮いて配設され、
上記下ガイドローラ(6)は、上記上ガイドローラ(22)と同軸心状に設けられると共に、上記閉状態において上記左右方向短直線部(51)の上記下ガイドスリット(56)内に配設されるように上記2枚の引戸(1)(1)の開走行先端部(11)に設けられ、
隣り合う上記引戸(1)(1)同士を、鉛直状軸心(La)廻りに揺動自在に枢結し、
上記2枚の引戸(1)(1)は、上記左右方向直線部(31)にて平面視横一文字状に配設された上記閉状態から、上記上ガイドローラ(22)が上記上ガイドスリット(36)に案内されると共に、上記下ガイドローラ(6)が上記下ガイドスリット(56)に案内されつつ、左右一方向に走行して、上記隅部(Td)近傍を、平面視で上記トイレブース(T)の外方側へ相互に折れ曲がった屈折状態で走行することを特徴とするトイレブースの開閉戸構造。 - 上記方向変換上連結部(32)の上記上ガイドスリット(36)、及び、上記方向変換下連結部(52)の上記下ガイドスリット(56)は、幅方向中心線の曲率半径(R)を50mm以下の円弧状乃至直角に形成した請求項1記載のトイレブースの開閉戸構造。
- 上記吊車(2)は、上記ガイドローラ(22)を2つ有し、
上記閉状態において上記左右方向短直線部(51)の上記下ガイドスリット(56)内に上記下ガイドローラ(6)が2つ配設される請求項1又は2記載のトイレブースの開閉戸構造。
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