JP6708268B2 - 複数ロール駆動の速度制御システム - Google Patents

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Description

この発明は、複数ロール駆動の速度制御システムに関する。
ウェブを駆動ロールで搬送しながら所望の製品生成を行うシステムでは、セクションによってループ状の要具を介在してウェブが搬送される。代表的な設備としては抄紙機がある。ワイヤーパートではワイヤーが要具として用いられる。プレスパートではフェルトが要具として用いられる。ドライヤパートではカンバスが要具として用いられる。
抄紙設備の中でも、重袋クラフト紙(破断強度を得るために物理的な収縮処理が施されるクラフト紙で「クルパック紙」と呼ばれる)を生成する設備では、硬質ゴム素材のラバー要具が用いられたクルパック装置が適用される(例えば、特許文献1参照)。
クルパック装置では、予め伸長されたラバー要具が、紙を挟んでシリンダロールに押し付けられた際に収縮することを利用して紙に破断伸び特性が付与される。クルパック装置では、入側製造速度と出側製造速度の比率、およびニップバーによるラバー要具への加圧力で縦方向の破断伸び特性が調整される。
また、特許文献2では、クルパック装置を脱着自在な構成にし、クルパック装置を使用しない紙(たとえば新聞紙)の抄造と、クルパック装置を使用する重袋クラフト紙を、一つの抄紙機で切換えて製造できる抄紙方法が示される。
国際公開第2015/008703号 日本特開2015−17336号公報
しかし、上記特許文献1、特許文献2においては、ラバー要具の厚みとロール径で決まる曲率によるラバー要具の内周側と外周側の速度差、およびクルパック装置脱着によるラバー要具の紙接触面側の速度変化への言及はなされていない。このため、安定的な操業には、オペレータの経験依存と常時の微調整が要求される。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、ウェブに付与する物理的特性を所望の程度に安定的に得ることができる複数ロール駆動の速度制御システムを提供することである。
この発明に係る複数ロール駆動の速度制御システムは、ウェブを搬送する第1ロールの周速基準と、前記第1ロールの径と、ループ状の要具を駆動する第2ロールの径と、前記要具の厚み設定値から、前記ウェブを挟んで前記第1ロールに抱き角を持って前記要具を接触加圧した際の前記要具の前記ウェブとの接触面速度を演算する演算手段と、前記第1ロールの前記ウェブとの接触面速度に対し、前記要具の前記ウェブとの接触面速度が所望の値となるように前記第2ロールの速度を制御する制御手段と、を備えた。
この発明によれば、搬送されるウェブに接する第1ロールの接触面速度に対し、ウェブの反対側に接する要具の接触面速度を正確に設定、制御することができる。このため、ウェブの接触面の両側速度差を製品仕様に応じて所望の値に調節、制御することができる。その結果、ウェブに付与する物理的特性を所望の程度に安定的に得ることができる。
実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の機械構成例を示す側面図(要具接触時)である。 実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の機械構成例を示す側面図(要具分離時)である。 実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の第1ロールへのラバー要具接触時の詳細説明図である。 実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の第2ロール部の詳細説明図である。 実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムのハードウェア構成図である。 実施の形態2における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態2における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態3における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態3における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態4における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態4における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態4における複数ロール駆動の速度制御システムの動作を説明するタイムチャート図である。 実施の形態5における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態5における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。 実施の形態5における複数ロール駆動の速度制御システムに利用される関数グラフを示す図である。 実施の形態6における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の機械構成例を示す側面図(要具接触時)である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図面は模式的または概念的なものである。各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは必ずしも現実のものと同一とは限らない。なお、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略される。
実施の形態1.
まず、本実施の形態の構成を説明する。制御構成の説明に先立ち、クルパック装置の機械構成を説明する。
図1は、この実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の機械構成例を示す側面図(要具接触時)である。図2は、この実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の機械構成例を示す側面図(要具分離時)である。図3は、この実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の第1ロールへの要具接触時の詳細説明図である。図4は、この実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の第2ロール部の詳細説明図である。
図1に示すように、クルパック装置は、ウェブ6を搬送する第1ロール1と、ループ状の要具5を駆動する第2ロール2と、要具5の位置を可動設定する非駆動の第3ロール3と、第1ロール1への要具5の脱着を担う可動非駆動のニップバー4とを備える。図1において、その他のロールの符号および説明は省略される。
図1において、第1ロール1の半径はrとして示される。第2ロール2の半径はrとして示される。第3ロール3の半径はrとして示される。第1ロール1の回転速度はnとして示される。第2ロール2の回転速度はnとして示される。第3ロール3の回転速度はnとして示される。要具5の厚みはδとして示される。クルパック装置範囲はCPKセクション10として示される。CPKセクション10の上流側は2Dセクション11として示される。CPKセクション10の下流側は3Dセクション12として示される。
図2は、図1と同様の構成である。図2は、ニップバー4が上部へ移動して要具5が第1ロール1から分離した状態を示す。
図3は、図1における第1ロール1への要具5の接触時の詳細を示す。説明のため、図3は、実際の寸法とは異なる誇張したスケールで記載される。また、ウェブ6の厚みは、図示されているが他の寸法に対してきわめて小さい。このため、ウェブ6の厚みは、以降の説明、計算では考慮されない。
ウェブ6は、その裏面側6bを第1ロール1の表面に接触することによって搬送される。ウェブ6の第1ロール1の入側での速度は、第1ロール1の周速Vに等しい。
ここで、弾性素材(硬質ゴム等)の要具5が第1ロール1の面に接触して曲率を持っている場合を考える。曲率の定義は、[曲率=1/半径]である。
要具5の弾性による形状変化は、その厚み方向の中心線に対して外周側は伸び方向、内周側は縮み方向となる。要具5の厚みδに対して半径rが十分大きな場合は、実用上、内周側、中心線、外周側の変形弧長は、第1ロール1の中心からのそれぞれの半径に比例すると考えて差し支えない。このことは、要具5が第1ロール1に接している範囲では、要具5の厚み方向位置による速度が、要具5の弾性変形により、その弧長に比例した速度になることを示す。
また、要具5は接する第1ロール1の半径によりその曲率が変化する。要具5において、いずれの方向に曲がった部分も直線部分もその中心線の速度は同一と仮定される。要具5の曲率が極端に大きくなければ実用上はこのように考えて差し支えない。
図3において、要具5の厚み方向位置での速度について、要具5の中心線の速度はVrcとして示される。直線部分の要具5の外周側速度はVroとして示される。直線部分の要具5の内周側速度はVriとして示される。第1ロール1との接触部分での要具5の外周側速度はVro1として示される。第1ロール1との接触部分での要具5の内周側速度はVri1として示される。
図3において、第1ロール1の入側でのウェブ6の速度Vと要具5の中心線の速度Vrcが等しくなるように制御された場合には、第1ロール1との接触部分での要具5の外周側速度Vro1は、要具5の中心線の速度Vrcに対して、第1ロール1の中心からの半径比で小さくなる。この様子は、要具5の中心線の速度Vrcと第1ロール1との接触部分での要具5の外周側速度Vro1の長さで示される。
この場合では、ウェブ6を挟んでウェブ6の表面側6aは速度Vro1で搬送される。これに対し、ウェブ6を挟んでウェブ6の裏面側6bは第1ロール1の周速Vで搬送される。この際、ウェブ6の表面側6aと裏面側6bとの速度差でウェブ6への収縮処理が施される。その結果、ウェブ6に対し、縦方向の破断伸び特性が与えられる。下流側セクションにおいて、ウェブ6の速度は、収縮処理に応じた出側引っ張り速度VP(out)に調整される。その結果、収縮処理されたウェブ6が生成される。
図4は、図2における第2ロール2への要具5の接触時の詳細を示す。説明のため、図4は、実際の寸法とは異なる誇張したスケールで記載される。
前述の第1ロール1への要具5の接触時と同様に、第2ロール2においても要具5の厚み方向の位置により、それぞれの速度に差が現れる。すなわち、要具5が第2ロール2に抱き角を持って接触している範囲では、要具5の外周側速度Vro2、要具5の中心線の速度Vrc、要具5の内周側速度Vri2の順に遅くなる。これらの速度比は、実用上、第2ロール2の中心からの半径に比例すると考えて差し支えない。
以上、クルパック装置の機械構成と、その作用の概要を説明した。ここまでの説明内容を整理すると次のようになる。
(1)無視できない厚みを有する弾性素材の要具5を、ある曲率を持った回転ロールに抱き角を持って接触させた範囲では、要具5の外周側と中心線と内周側では、その速度が異なる。実用上はロールの中心からの要具5の位置までの半径とそれぞれの速度が比例すると考えて差し支えない。
(2)ループ状に構成された、無視できない厚みを有する弾性素材の要具5の厚み方向の中心線速度は、実用上、直線部、曲線部共共通と考えて差し支えない。
(3)第1ロール1の表面へウェブ6を接触させて搬送し、ウェブ6の反対面側へ、第2ロール2によって駆動する、無視できない厚みを有するループ状の弾性素材の要具5を用いて接触面速度を与える場合は、第1ロール1の半径rと第2ロール2の半径rと、要具5の厚みδを考慮して第2ロール2の回転速度nの指令値を算定する必要がある。
(4)ウェブ6の裏面側6bの搬送速度Vと、ウェブ6の表面側6aの搬送速度Vro1に差を(通常は、V>Vro1として)与えることによって、ウェブ6への物理的な収縮処理が施される。
以上の(1)から(4)を念頭において、実施の形態1を説明する。
図5と図6は、この実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。
まず、速度制御システム1000を含むシステム全体の構成について説明する。なお、クルパック装置の機械構成に関わる部分の説明は、前述の図1、および図2と同様のため省略される。
抄速基準発生器401の出力が抄速基準Vrefとなる。抄速基準Vrefは、各セクションのドロー調整器(図5では、2D用ドロー調整器501、CPK用ドロー調整器601、3D用ドロー調整器701)に与えられる。CPK用ドロー調整器601の出力である周速基準VrcpkはCPKセクションのマスターである第1ロール加減速制限器602、およびヘルパーである第2ロール速度基準調整器606へ入力される。
図5に示すように、第1ロール加減速制限器602の出力は、第1ロール1の抄速基準VMrefとして、抄速/第1ロール回転速度変換器603により回転速度基準に変換される。回転速度基準は、回転速度基準規格化回路604にて規格化された回転速度基準NMrefとなる。
図6に示すように、第1ロール回転速度検出器102で検出された回転速度は、回転速度帰還規格化回路103dを介して規格化された回転速度帰還NMfbkとなる。回転速度帰還NMfbkは、加算器103eにて回転速度基準NMrefとの比較減算により回転速度偏差となる。回転速度偏差は、速度制御器103aにて比例+積分増幅されることによって第1ロールトルク基準TMrefとなる。第1ロールトルク基準TMrefは、トルク制御器103bを介した後ドライブ変換器103cにより、第1ロール駆動電動機101の駆動制御に用いられる。
ここで、回転速度の制御と電力変換部は、まとめて第1ロール駆動装置103とされる。第1ロール半径設定器605は、抄速/第1ロール回転速度変換器603、および第2ロールの補正信号演算器617へ、第1ロール1の半径設定値rを与える。
図5に示すように、第2ロール速度基準調整器606の出力は、第2ロール加減速制限器607を介して(補正を含まない)抄速基準VHrとなる。抄速基準VHrは、後述する速度補正VHcmprが加算されて抄速基準VHrefとなる。抄速基準VHrefは、ライン速度/第2ロール回転速度変換器608により回転速度基準に変換される。回転速度基準は、回転速度基準規格化回路609にて規格化された回転速度基準NHrefとなる。
図6に示すように、第2ロール回転速度検出器202で検出された回転速度は、回転速度帰還規格化回路203dを介して規格化された回転速度帰還NHfbkとなる。回転速度帰還NHfbkは、加算器203eにて回転速度基準NHrefとの比較減算により回転速度偏差となる。回転速度偏差は、速度制御器203aにて比例+積分増幅されることによって第2ロールトルク基準THrefとなる。第2ロールトルク基準THrefは、トルク制御器203bを介した後ドライブ変換器203cにより、第2ロール駆動電動機201の駆動制御に用いられる。
速度基準垂下ゲイン203fは、第2ロールトルク基準THrefに乗算される比例係数である。速度基準垂下ゲイン203fの出力である垂下特性量Ndrは、第2ロール2の回転速度基準NHrefから加算器203gにより減算される。
ここで、回転速度の制御と電力変換部はまとめて第2ロール駆動装置203とされる。第2ロール半径設定器610は、ライン速度/第2ロール回転速度変換器608へ第2ロール2の半径設定値rを与える。
要具厚み設定器619で設定された要具5の厚み設定値δは、第1ロール1の半径設定値rと共に補正信号演算器617へ入力される。補正信号演算器617は、速度補正係数Kcmpを出力する。第2ロール加減速制限器607の出力である(補正を含まない)抄速基準VHrに速度補正係数Kcmpを乗算した結果は速度基準補正量VHcmprとされる。速度基準補正量VHcmprは、第2ロール加減速制限器607の出力である抄速基準VHrに加算器614にて加算補正される。
次に、実施の形態1の作用(動作)を説明する。
第1ロール1は、CPKセクション10において、ウェブ6の搬送速度を与えるセクションマスターとして速度制御される。第2ロール2は、CPKセクション10において、ループ状の要具5を駆動し、ニップバー4の下降・加圧により、ウェブ6へ要具5を押し付けることにより、接触面速度を与える。
第2ロール駆動装置203の制御においては、速度制御を基本に、速度基準垂下特性が設けられる。このため、第2ロール駆動装置203は、セクションマスターの第1ロール1の速度に対して、自身の負荷率に応じて速度協調する。すなわち、第2ロール駆動装置203内において、自身の負荷率、つまり第2ロールトルク基準THrefが増加すると、速度基準垂下ゲイン203fで設定された係数(一般的には、0.005〜0.01程度)を乗じた垂下特性量Ndrが回転速度基準NHrefから加算器203gにて減算される。例えば、第2ロール駆動装置203は、力行負荷率が増加すると自身の回転速度基準を下げて力行負荷率を減少させる。この際、代わりに、セクションマスターの第1ロール1の力行負荷率が増加する。例えば、第2ロール駆動装置203は、力行負荷率が減少すると自身の回転速度基準を上げて力行負荷率を増加させる。この際、代わりに、セクションマスターの第1ロール1の力行負荷率が減少する。このように、第2ロール駆動装置203は、セクションマスターの第1ロール駆動装置103と協調して安定するように動作する。
第2ロール駆動装置203に速度基準垂下特性を設けないと、第1ロール駆動装置103、第2ロール駆動装置203共に譲り合いの無い速度制御となる。この際、制御ループ内の僅かな定数誤差等によりロール接触面の周速差があると、速度制御器103a、203aの積分により、いずれかのロール駆動装置が過負荷になるか、増大したトルク差によりロール接触面にスリップが発生する状態となる。いずれにしても、クルパック装置として好ましくない状態に至る。
実施の形態1の作用(動作)説明に先立ち、比較説明のために要具5の厚みδを考慮しない従来の制御の場合を説明する。なお、以下の作用説明においては、簡単化のために、第2ロール速度基準調整器606は係数として1の設定(つまり調整無し)とし、第2ロール駆動装置203での速度基準垂下ゲイン203fはゼロ(つまり垂下特性無し)として説明する。
まず、図2の場合のように、要具5が第1ロール1から分離している状態を考える。要具5の厚みδを考慮しない場合には、ウェブ6の速度V、すなわち第1ロール1の周速に対して、要具5の接触対象部分の速度Vro1がどのようになるかを算定する。第1ロール1の周速はウェブ6の速度Vに等しく、(1)式が成り立つ。
Figure 0006708268
第2ロール2の周速Vri2については(2)式が成り立つ。
Figure 0006708268
要具5の厚みδを考慮しない場合を考えるので、セクションとして与える第1ロール1の周速Vに対し、第2ロール2の周速Vri2も等しくなるように第2ロール2の回転速度nが与えられる。すなわち、V=Vri2となる。(1)式と(2)式から第2ロール2の回転速度nは、(3)式で表される。
Figure 0006708268
ところが、実際には要具5の厚みはδの値を持っている。このため、要具5の中心線の速度Vrcは(4)式のようになる。第1ロール1との接触対象部が分離して直線状態のため、要具5の接触対象面速度Vro1もVrcに等しくなる。
Figure 0006708268
以上から、マスターである第1ロール1の周速(=抄速)Vに対する、要具5の接触対象面速度Vro1の比を算定すると、(5)式が得られる。
Figure 0006708268
(5)式は、セクションの抄速Vに対し、要具5の接触対象部分の速度Vro1が、δ/(2×r)だけ速くなることを示す。
次に図1の場合のように、要具5が第1ロール1に抱き角をもって接触している状態を考える。要具5の厚みδを考慮しない場合には、ウェブ6の抄速V、すなわち第1ロール1の周速に対して、要具5の接触対象部分の速度Vro1がどのようになるかを算定する。第1ロール1の周速はウェブ6の抄速Vに等しく、(6)式が成り立つ。
Figure 0006708268
第2ロール2の周速Vri2については、(7)式が成り立つ。
Figure 0006708268
要具5の厚みδを考慮しない場合を考えるので、セクションとして与える第1ロール1の周速Vに対し、第2ロール2の周速Vri2も等しくなるように第2ロール2の回転速度nが与えられる。すなわち、V=Vri2となる。(6)式と(7)式から第2ロール2の回転速度nは、(8)式で表される。
Figure 0006708268
ところが、実際には要具5の厚みはδの値を持っている。このため、要具5の中心線の速度Vrcは(9)式のようになる。
Figure 0006708268
接触状態なので、接触面では第1ロール1の半径rによる曲率により、要具5の接触面側の速度Vro1は(10)式で表される。
Figure 0006708268
以上から、マスターである第1ロール1の周速(=抄速)Vに対する、要具5の接触対象面速度Vro1の比を算定すると、(11)式が得られる。
Figure 0006708268
(11)式は、第1ロール1の半径rと第2ロール2の半径rが等しいとき以外は、セクションの抄速Vに対し、要具5の接触対象部分の速度Vro1が異なることを示す。(11)式において、rとrの差が大きいほど速度比も大きくなる。大小関係の方向としては、r>rならVro1>Vとなる。また、r→∞(無限大)、すなわち第1ロール1の接触面が直線とみなせるならば、(11)式は、前述の分離状態で算定した(5)式に等しくなる。
以上、要具5の厚みδを考慮しない従来の制御による場合を説明した。この場合は、要具5が分離の状態、接触の状態の何れも場合も、セクションの抄速Vに対して、要具5の接触対象部分の速度Vro1が異なり、その速度相違の度合いも、ロール半径および要具5の厚みによって変わることが示された。
次に、実施の形態1による作用を説明する。本実施の形態では、要具5の分離状態および接触状態のいずれにおいても、第1ロール1との接触面での第1ロール1の周速、すなわちセクションの抄速Vと要具5の接触面側速度Vro1が等しくなる第2ロール2の回転速度条件を、まず求めることから始める。
前述の要具5の厚みδを考慮しない場合と同様に、要具5が分離された状態と要具5が接触した状態に分けて説明する。
まず図2の場合のように、要具5が第1ロール1から分離している状態を考える。要具5の厚み方向の中心線の速度Vrcは直線部、曲線部でも同一と仮定される。さらに、接触対象部分は直線となっている。このため、第1ロール1との接触面側速度Vro1は中心線の速度Vrcに等しい。以上の条件から、セクションの抄速Vに、第1ロール1との接触面側速度Vro1が等しくなるように、第2ロール2の回転速度n(これをn2(S)とする)が制御される。この際、セクションの抄速Vと第1ロール1との接触面側速度Vro1との関係は、(12)式で表される。
Figure 0006708268
第2ロール2において、要具5の中心線の速度Vrcと第2ロール2の回転速度n2(S)との関係は(13)式で表される。
Figure 0006708268
(13)式は、第2ロール2において、ロール半径設定を実際の第2ロール2の半径rに対して、要具5の中心線までの厚み、つまりδ/2を加えた値として設定することにより、(12)式の制御条件が満たされることを示す。すなわち、第2ロール2の半径を(r+δ/2)として設定すれば、セクションの抄速Vに対し、要具5の接触対象部分の速度Vro1は同一になる。
次に図1の場合のように、要具5が第1ロール1に抱き角をもって接触している状態を考える。第1ロール1との接触部分での要具5の中心線の速度Vrcは(14)式となる。
Figure 0006708268
第1ロール1での周速Vro1は、セクションの抄速Vに等しく、(15)式が成り立つ。第1ロール1の周速は、ウェブ6の速度Vに等しく、(6)式が成り立つ。
Figure 0006708268
第2ロール2において、要具5の中心線の速度Vrcと第2ロール2の回転速度n(これをn2(T)とする)との関係は(16)式となる。
Figure 0006708268
上記(14)式から(16)式の上で、第1ロール1との接触面で、セクションの抄速Vと、要具5の接触面側速度Vro1が等しくなるように第2ロール2の回転速度n2(T)が制御される。この場合、(14)式と(15)式から(17)式が得られる。
Figure 0006708268
(16)式と(17)式から(18)式が得られる。
Figure 0006708268
(18)式で与える接触状態での第2ロール2の回転速度n2(T)は、分離状態時の(13)式で与えられた回転速度n2(S)に対する比として(19)式で表される。
Figure 0006708268
(19)式は、分離状態で第2ロール2の半径を(r+δ/2)として制御した回転速度n2(S)に対して、δ/(2×r)だけ補正した回転速度n2(T)を与えれば、接触状態での接触面速度Vro1をセクション抄速Vに等しくできることを示す。
以上、機械構成図における作用原理を説明した。
以上の作用原理を基に、実施の形態1の作用を図5と図6との制御ブロック図を用いて説明する。
図5に示すように、CPK用ドロー調整器601の出力であるCPKセクション10の抄速基準Vrcpkからマスターの第1ロール加減速制限器602を経由して第1ロール1の抄速基準VMrefが与えられる。第1ロール1の抄速基準VMrefは、第1ロール1の半径設定値rを有した抄速/第1ロール回転速度変換器603にて回転速度基準に変換される。回転速度基準は、回転速度基準規格化回路604を経て第1ロール1の回転速度基準NMrefとなる。
図6に示すように、回転速度基準NMrefと回転速度帰還NMfbkとの偏差を用い、第1ロール駆動装置103にて第1ロール駆動電動機101の回転速度が帰還制御される。
図5に示すように、ヘルパーとして働く第2ロール2においては、CPK用ドロー調整器601の出力であるCPKセクション10の抄速基準Vrcpkから第2ロール速度基準調整器606、および第2ロール加減速制限器607を経由して第2ロールの(補正を含まない)抄速基準VHrが与えられる。抄速基準VHrは、後述する速度基準補正VHcmprが加算されて第2ロール2のライン速度基準VHrefとなる。ライン速度基準VHrefは、第2ロール2の半径設定値rと要具5の厚みの設定値δを有したライン速度/第2ロール回転速度変換器608にて回転速度基準に変換される。回転速度基準は回転速度基準規格化回路609を経て第2ロールの回転速度基準NHrefとなる。
図6に示すように、第2ロール2の回転速度基準NHrefと回転速度帰還NHfbkとの偏差を用い、第2ロール駆動装置203にて第2ロール駆動電動機201の回転速度が帰還制御される。
図5に示すように、ライン速度/第2ロール回転速度変換器608は、前述の作用原理で説明したように、回転速度変換に用いる第2ロール2の半径を、要具5の厚みの1/2を加算した(r+δ/2)として用いている。
上述の第2ロール2の制御回路は、要具厚み設定器619にて厚みδを設定し、補正信号演算器617で演算した速度補正係数Kcmp(={δ/(2×r)})を、(補正を含まない)第2ロール2の抄速基準VHrと乗算した上で、加算器614にて加算することにより、前述の作用原理で説明した速度基準補正量[VHr×{δ/(2×r)}]を、第2ロール2の抄速基準VHrに加算補正する。
なお、上述の速度補正は、元の第2ロール2の抄速基準VHrに対して比率補正(係数乗算)して行われる。このため、速度基準系での直列順序を変えて、乗算器611への基準信号引き出しと加算器614をセットで、ライン速度/第2ロール回転速度変換器608の後ろに移設しても、同様の機能が得られる。
以上述べた実施の形態1によれば、速度制御システム1000は、ウェブ6を搬送する第1ロール1の周速基準(=CPKセクション10の抄速基準)Vrcpkと、第1ロール1の半径rと、ループ状の要具5を駆動する第2ロール2の半径rと、要具5の厚みの設定値δから、ウェブ6を挟んで第1ロール1に抱き角を持って要具5を接触加圧した際の要具5のウェブ6との接触面速度Vro1を演算する演算手段を備える。このため、接触面速度Vro1を調整の基準値として第1ロール1のウェブ6との接触面速度に等しく制御することができる。速度制御システム1000は、この基準値を基に第2ロール速度基準調整器606により、要具5のウェブ6との接触面速度を所望の値となるように制御、調整する制御手段を備える。このため、ウェブ6に付与する物理的特性を所望の程度に安定的に得ることができる。
次に、図7を用いて、速度制御システム1000の例を説明する。
図7は、この実施の形態1における複数ロール駆動の速度制御システムのハードウェア構成図である。
速度制御システム1000の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ1100aと少なくとも1つのメモリ1100bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア1200を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ1100aと少なくとも1つのメモリ1100bとを備える場合、速度制御システム1000の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ1100bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ1100aは、少なくとも1つのメモリ1100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、速度制御システム1000の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ1100aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ1100bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア1200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、速度制御システム1000の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、速度制御システム1000の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
速度制御システム1000の各機能について、一部を専用のハードウェア1200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、制御手段としての機能については専用のハードウェア1200としての処理回路で実現し、制御手段の機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ1100aが少なくとも1つのメモリ1100bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア1200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで速度制御システム1000の各機能を実現する。
実施の形態2.
次に、実施の形態2を説明する。
図8と図9は、この実施の形態2における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。まず、構成について説明する。なお、図5と図6を用いて説明した実施の形態1と重複する部分の説明は省略される。
実施の形態2を特徴づけるのは一点鎖線で囲まれた部分である。実施の形態2は、前述の実施の形態1で説明した構成にこの部分が加えられたものである。
第1ロール回転速度/抄速変換器620には、第1ロール半径設定器605で設定した半径設定値rが入力される。第1ロール回転速度検出器102からの回転速度は、第1ロール回転速度/抄速変換器620を介して抄速帰還VMfbkとなる。抄速帰還VMfbkは、周速差検出器626に入力される。
第2ロール回転速度/ライン速度変換器621には、第2ロール半径設定器610で設定した半径設定値r、および要具厚み設定器619で設定した厚みの設定値δが入力される。第2ロール回転速度検出器202からの回転速度は、第2ロール回転速度/ライン速度変換器621を介してライン速度帰還VHfとなる。ライン速度帰還VHfは、後述する速度補正VHcmpfが加算器625で減算されて第2ロール2のライン速度帰還VHfbkとなる。第2ロール2のライン速度帰還VHfbkは、周速差検出器626に入力される。なお、第2ロール2の速度補正VHcmpfは、第2ロール2のライン速度帰還VHfに、補正信号演算器617で演算された速度補正係数Kcmpを乗算器622で乗算することによって得られる。
周速差検出器626では、第1ロール1の抄速帰還VMfbkと第2ロール2のライン速度帰還VHfbkを比較減算して周速差を求め、さらに第1ロール1の抄速帰還VMfbkで除することによって周速差比ΔVが得られる。周速差比ΔVは、周速差表示器627へ入力される。周速差比ΔVは、周速同調範囲内判定回路628へ周速同調範囲内設定器630の周速同調範囲内設定値ΔVs1と共に入力される。周速差比ΔVは、周速同調逸脱判定回路629へ周速同調逸脱設定器631の周速同調逸脱設定値ΔVs2と共に入力される。
次に、実施の形態2の作用を説明する。なお、図5と図6を用いて説明した実施の形態1と重複する部分の説明は省略される。
前述の実施の形態1の作用において、第2ロール回転速度/ライン速度変換器621に使用するロール半径を、真の半径rと要具5の厚みδを用いて{r+(δ/2)}として設定することにより、要具5の分離時の第1ロール1の周速、すなわち抄速Vと要具5の接触対象部分の速度Vro1を等しくできることを説明した。また、要具5の接触時の第1ロール1の周速、すなわち抄速Vと要具5の接触面側速度Vro1を等しくするには、補正信号演算器617の出力である速度補正係数Kcmpを、第2ロール加減速制限器607の出力VHrに乗算して得られる速度補正VHcmprを加算して第2ロール2のライン速度基準VHrefとすれば良いことを説明した。
実施の形態2では、実施の形態1で説明した上述の二つの作用を、第2ロール2のライン速度帰還回路に、速度基準とは逆方向に適用することによって、ウェブ6との接触面における正確な周速の検出することを主要な作用とする。具体的には、第2ロール2の回転速度検出を、ロール半径として{r+(δ/2)}を用いた第2ロール回転速度/ライン速度変換器621にて要具5の分離状態でのライン速度帰還VHfに変換し、これに第1ロール1の半径設定値rと要具5の厚みの設定値δから算定される速度補正VHcmpfを減算して、接触状態での要具5との接触面側の速度Vro1に相当するライン速度帰還VHfbkが得られる。
抄速V帰還、すなわち第1ロール1の周速帰還は、第1ロール回転速度検出器102からの回転速度を、第1ロール1の半径設定値rを用いた第1ロール回転速度/抄速変換器620で変換することにより、抄速帰還VMfbkとして得られる。抄速帰還VMfbkと前述の第2ロール2の要具5との接触面速度側相当のライン速度帰還VHfbkを用いて、相互の周速差比ΔVが求められる。周速差比ΔVは、周速差表示器627へ表示される。また、周速差比ΔVが周速同調範囲内設定値ΔVs1と比較されて周速同調範囲内判定が行われる。さらに、周速差比ΔVが周速同調逸脱設定値ΔVs2と比較されて周速同調逸脱判定が行われる。
以上述べた実施の形態2によれば、実施の形態1での効果に加えて以下の効果を得ることができる。
すなわち、速度制御システム1000は、第2ロール2の回転速度検出値から要具5のウェブ6との接触面速度に変換するための補正量を与える補正手段を備える。このため、抄速Vを持って第1ロール1の面でウェブ6の裏面側6bを接触搬送している状態において、反対側のウェブ6の表面側6aを接触駆動する要具5の速度Vro1を、要具5の厚みδと第1ロール1の半径rを考慮補正した周速として検出、表示、および同調判定に用いることができる。その結果、ウェブ6に付与する物理的特性の重要な指標であるウェブ6の両面速度差、または両面速度比を正確に把握しながら操業することができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3を説明する。
実施の形態3は、クルパック装置の脱着、すなわちニップバー4の可動に伴い、要具5が第1ロール1から脱着可能な構成となっている。実施の形態3は、クルパック装置運転中であってもその脱着が自在に行うことができる機械構成の場合に対応する。
図10と図11は、この実施の形態3における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。まず、構成について説明する。なお、図8と図9を用いて説明した実施の形態2と重複する部分の説明は省略される。
実施の形態3を特徴づけるのは一点鎖線で囲まれた部分である。実施の形態3は、前述の実施の形態2で説明した構成にこの部分が加えられたものである。
図10の速度補正VHcmprに関わる回路において、乗算器611の出力と加算器614の間に、信号開閉器612と補正信号変化率制限器613が挿入される。信号開閉器612は、図示は省略しているがニップバー4の可動位置に対応する。信号開閉器612は、第1ロール1に対して要具5が分離状態あるいは接触加圧状態かによって開あるいは閉となる。
第2ロール2のライン速度帰還系の速度補正VHcmpfに関わる回路において、乗算器622の出力と加算器625の間に、信号開閉器623と補正信号変化率制限器624が挿入される。信号開閉器623は、図示は省略しているがニップバー4の可動位置に対応する。信号開閉器623は、第1ロール1に対して要具5が分離状態あるいは接触加圧状態かによって開あるいは閉となる。
次に、実施の形態3の作用を説明する。なお、図8と図9を用いて説明した実施の形態2と重複する部分の説明は省略される。
実施の形態3では、CPKセクション10でウェブ6が搬送された状態で、要具5を第1ロール1に対して分離状態から接触加圧状態へ、また接触加圧状態から分離状態へ移行することも行われる。
前述の実施の形態1で説明したように、要具5が分離した状態では、第2ロール回転速度/ライン速度変換器621に使用するロール半径を、真のロール半径rと要具5の厚みδを用いて{r+(δ/2)}として設定することにより、第1ロール1の周速、すなわち抄速Vと要具5の接触対象部分の速度Vro1を等しくできる。分離状態では、速度補正VHcmprが加算されないように信号開閉器612が開となる。一方、接触加圧状態では、速度補正VHcmprが加算されるべく信号開閉器612が閉となる。補正信号変化率制限器613は、分離状態と接触加圧状態相互における速度補正信号移行に時間傾斜を持たせ、急変を抑制する役割を担う。
第2ロール2のライン速度帰還系において、分離状態では、速度補正信号VHcmpfが加算されないように信号開閉器623が開となる。一方、接触加圧状態では、速度補正VHcmpfが加算されるべく信号開閉器623が閉となる。補正信号変化率制限器624は、分離状態と接触加圧状態相互における速度補正信号移行に時間傾斜を持たせ、急変を抑制する役割を担う。
以上述べた実施の形態3によれば、実施の形態2での効果に加えて以下の効果を得ることができる。
すなわち、抄速Vを持って第1ロール1の面でウェブ6の裏面側6bを接触搬送している状態において、要具5の分離状態と接触加圧状態に対応して速度補正加算の有無を切換えることにより、分離状態、接触加圧状態共に、ウェブ6の表面側6aとの接触面側速度Vro1を、調整の基準値として第1ロール1のウェブ6との接触面速度に等しく制御することができる。このため、この基準値を基に第2ロール速度基準調整器606により、要具5のウェブ6との接触面速度を所望の値となるように制御、調整することができる。
第2ロール2のライン速度帰還系においても同様に、要具5の分離状態と接触加圧状態に対応して速度補正加算の有無を切換えることにより、分離状態、接触加圧状態共に、要具5の接触面側のライン速度帰還VHfbkを正確に検出、把握することができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4を説明する。
実施の形態4は、クルパック装置が着状態、すなわちニップバー4の下降に伴い、要具5が第1ロール1に対しウェブ6を挟んで接触加圧している状態での速度補正係数Kcmpにゲイン調整機能を持たせたものである。
図12と図13は、この実施の形態4における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。まず、構成について説明する。なお、図10と図11を用いて説明した実施の形態3と重複する部分の説明は省略される。
実施の形態4を特徴づけるのは一点鎖線で囲まれた部分である。実施の形態4は、前述の実施の形態3で説明した構成にこの部分が加えられたものである。
図12において、補正信号演算器617の出力である速度補正係数Kcmpは、乗算器615で、補正信号ゲイン設定器616で設定したゲインGcmpと乗算されて速度基準用の速度補正係数Kcmp(Gadj)となる。速度基準用の速度補正係数Kcmp(Gadj)とは、乗算器611に入力される。
第2ロール2のライン速度帰還系においては、実施の形態3と同様に、補正信号演算器617の出力である速度補正係数Kcmpは、ゲイン乗算せずそのまま乗算器622へ入力される。
次に、実施の形態4の作用を説明する。
図14は、この実施の形態4における複数ロール駆動の速度制御システムの動作を説明するタイムチャート図である。比較のために、まず実施の形態3での動作を説明する。
図14の上段は、クルパック装置の機械構成の状態を3つの場合を示す。すなわち、図14の上段の左側は、第1ロール1に対して要具5が分離した場合を示す。図14の上段の中央は、第1ロール1に対して要具5が接触した場合を示す。図14の上段の右側は、第1ロール1に対して要具5が加圧された場合を示す。図14の中段は、第2ロール2の回転速度n2を時間に対するチャート図として示す。図14の下段は、第1ロール1の接触面周速を時間に対するチャート図として示す。
第2ロール2の回転速度nに関し、前述実施の形態3で説明したように、第2ロール2の半径設定を{r+(δ/2)}と設定することにより、分離の状態では、要具5の接触面周速Vro1が第1ロール1の周速、すなわち抄速Vに等しくなり、これを第2ロール2の基準回転速度n2(s)として表した。
次に、ニップバー4が下降して要具5が第1ロールに接触し、さらに下降して、要具5は第1ロールに抱き角を持って加圧した状態になる。この接触から加圧の状態で、第2ロール2の回転速度nは、分離時の基準回転速度n2(S)から接触加圧時の回転速度n2(T)に移行する。これは、前述実施の形態3で説明した速度補正VHcmpr加算の過程に相当する。前述実施の形態3では、その作用で説明のとおり、分離時の第2ロール2の回転速度に対する加圧時の補正量は{δ/(2×r)}(=速度補正係数Kcmp)となる。このときの要具5の接触面周速Vro1は、分離時と変化なく抄速Vに等しい。
実施の形態4では、速度補正係数Kcmp={δ/(2×r)}に0から1の範囲のゲインGcmpを乗じて第2ロール2の速度基準への速度補正係数Kcmp(Gadj)とする。このため、接触時の補正加算量が減少し、その結果として第1ロール1への要具5の接触面周速は低下してVro1(Gadj)となる。
なお、第1ロール1の周速、すなわち抄速Vに対する要具5の接触面速度Vro1を、全体的に増減させるには、第2ロール速度基準調整器(SRH)606の増減操作で行うことができる。
以上述べた実施の形態4によれば、実施の形態3での効果に加えて以下の効果を得ることができる。
すなわち、速度制御システム1000は、第2ロール2への速度補正ゲインを設定する設定手段を備える。このため、第1ロール1への要具5の接触から加圧に移行する際に、補正係数へのゲイン設定に対応して要具5の接触面速度が減少することが、ウェブ6に対して物理的な収縮処理のための速度差付与として作用する。その結果、ゲインGcmpの設定、調整により、電気制御的に再現性のある動作となり、安定的な操業が期待できる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5を説明する。
実施の形態5は、要具5の厚みδの摩耗等による経時的な変化を検出して、その結果を第2ロール2の速度補正演算へ反映することにより、経時的補正誤差を補償する機能を備える。
図15と図16は、この実施の形態5における複数ロール駆動の速度制御システムを例示するブロック図である。まず、構成について説明する。なお、図12と図13を用いて説明した実施の形態4と重複する部分の説明は省略される。
実施の形態5を特徴づけるのは一点鎖線で囲まれた部分である。実施の形態5は、前述の実施の形態4で説明した構成にこの部分が加えられたものである。
図15において、要具厚み設定器619で設定された要具5の厚み初期設定値δは、要具厚み変化補正器618に入力される。要具厚み変化補正器618の出力は、補正信号演算器617に入力される。
要具5の厚みδの検出方式は図示していないが、機械的な検出方法、レーザ計測を応用した検出方法、電気的な検出方法等、さまざまな方式が考えられる。本実施の形態ではその厚み検出方式は問わない。
次に、実施の形態5の作用を説明する。
これまで説明したように、速度補正は第1ロール1の半径設定値rと要具5の厚みの設定値δを用いて算出される。通常、ロールは特殊な機能を意図したもの以外は金属製である。このため、ロールにおいては、摩耗による経時的な半径変化もきわめて微小である。これに対し、硬質ゴム素材のラバーの要具5においては、摩耗も早く経時的な厚み変化も大きい。このため、経時的変化の補正対象として、要具5の厚みδが考えられる。
ここでは、要具5の厚みδの電気的な検出方法の一例として、ふたつのロールの回転速度検出を利用する方法を示す。
図16に示す機械構成部において、第2ロール2の半径をr、回転速度検出値をn、非駆動の第3ロール3の半径をr、回転速度検出値をnとする。
要具5の厚み方向の中心線の速度Vrcは、直線部、曲線部にかかわらずどこでも等しいという実用的な仮定を用いると、(20)式が成り立つ。
Figure 0006708268
ここで両ロールの回転速度の比をn/n=Rとすると、(21)式が得られる。
Figure 0006708268
(21)式を変形して厚みδを回転速度比Rの関数として表すと、(22)式が得られる。
Figure 0006708268
(22)式において、r、rの経時的変化は無いものとして、厚みδだけが変化するとする。新品の要具5の厚み初期値をδとし、この時の両ロールの回転速度比Rn0を計測しておくことにより、回転速度比R計測値に対応して要具5の厚みδが求められる。
次に関数グラフの例を説明する。
図17は、この実施の形態5における複数ロール駆動の速度制御システムに利用される関数グラフを示す図である。
このような特性を関数テーブルとして準備しておけば、回転速度比Rの計測値から直ちに要具5の厚みδが求められる。要具5の厚みδは摩耗等による時間的に緩やかな変化である。このため、回転速度比R計測においては、実用上、平均化、低域通過フィルタ等を通して瞬時変化誤差を除去するとよい。
(21)式からわかるように、本厚み検出方式は、この二つのロールの半径が異なる値であることを条件とする。この際、ロールの半径は小さく、両ロールの半径比が大きい方が、要具5の厚みδを精度よく計測できる。また、要具5の中心線の速度とロール接触面速度の仮定条件からは、ある程度抱き角が大きい方が望ましい。
以上は、要具5の厚みの経時的な変化を検出し、要具5の厚み設定の初期設定値δに対して自動的に補正する一方式であるが、このような要具厚み変化補正器618を備えることにより、要具厚み変化補正器618へ誤差の少ない要具5の厚みの設定値δが与えられる。
以上述べた実施の形態5によれば、実施の形態4での効果に加えて以下の効果を得ることができる。
すなわち、要具5の厚みの経時的な変化を検出して、要具5の厚みの初期設定値δを自動的に補正した厚みの設定値δを、第2ロール2の速度補正演算へ反映することにより、要具5の厚みの経時的な変化に起因する補正誤差を自動的に補償し、第2ロール2の回転速度基準に対して常に適正な補正を行うことができる。
実施の形態6.
図18は、この実施の形態6における複数ロール駆動の速度制御システムが適用されるクルパック装置の機械構成例を示す側面図(要具接触時)である。なお、図5を用いて説明した実施の形態1と重複する部分の説明は省略される。
実施の形態1から実施の形態5の第2ロール2は、要具5の内周側を駆動する。これに対し、実施の形態6の第2ロール2は、要具5の外周側を駆動する。
実施の形態6においても、第2ロール2の半径設定を{r+(δ/2)}と設定することで説明できる。
以上述べた実施の形態6によれば、実施の形態1から実施の形態5での効果と同様の効果を得ることができる。
以上、複数の実施の形態においては、できるだけ具体的に記述するため、便宜上重袋クラフト紙を抄造するクルパック装置を例示して説明したが、抄紙機、クルパック装置に限定するものではなく、ウェブを、ロールと、ロールで駆動する厚みを有する要具で搬送する設備に対し、実施の形態1から実施の形態6の速度制御システム1000を適用できる。
説明の便宜上、複数の実施の形態においては、駆動ロールは第1ロール1と第2ロール2の2本としたが、3本以上の複数ロールの駆動に対しても、実施の形態1から実施の形態6の速度制御システム1000を適用できる。
さらに、これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることができる。実施の形態1から実施の形態6の速度制御システム1000の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。たとえば、説明においてはロール径を半径として説明したが、直径を設定する方式でも同様の作用と効果が得られる。
以上のように、この発明に係る複数ロール駆動の速度制御システムは、ウェブに付与する物理的特性を所望の程度に安定的に得るシステムに利用できる。
1 第1ロール、 2 第2ロール、 3 第3ロール、4 ニップバー、 5 要具、 6 ウェブ、 6a 表面側、 6b 裏面側、 10 CPKセクション、 11 2Dセクション、 12 3Dセクション、 101 第1ロール駆動電動機、 102 第1ロール回転速度検出器、 103 第1ロール駆動装置、 103a 速度制御器、 103b トルク制御器、 103c ドライブ変換器、 103d 回転速度帰還規格化回路、 103e 加算器、 201 第2ロール駆動電動機、 202 第2ロール回転速度検出器、 203 第2ロール駆動装置、 203a 速度制御器、 203b トルク制御器、 203c ドライブ変換器、 203d 回転速度帰還規格化回路、 203e 加算器、 203f 速度基準垂下ゲイン、 203g 加算器、 302 第3ロール回転速度検出器、 401 抄速基準発生器、 501 2D用ドロー調整器、 601 CPK用ドロー調整器、 602 第1ロール加減速制限器、 603 抄速/第1ロール回転速度変換器、 604 回転速度基準規格化回路、 605 第1ロール半径設定器、 606 第2ロール速度基準調整器、 607 第2ロール加減速制限器、 608 ライン速度/第2ロール回転速度変換器、 609 回転速度基準規格化回路、 610 第2ロール半径設定器、 611 乗算器、 612 信号開閉器、 613 補正信号変化率制限器、 614 加算器、 615 乗算器、 616 補正信号ゲイン設定器、 617 補正信号演算器、 618 要具厚み変化補正器、 619 要具厚み設定器、 620 第1ロール回転速度/抄速変換器、 621 第2ロール回転速度/ライン速度変換器、 622 乗算器、 623 信号開閉器、 624 補正信号変化率制限器、 625 加算器、 626 周速差検出器、 627 周速差表示器、 628 周速同調範囲内判定回路、 629 周速同調逸脱判定回路、 630 周速同調範囲内設定器、 631 周速同調逸脱設定器、 701 3D用ドロー調整器、 1000 速度制御システム、 1100a プロセッサ、 1100b メモリ、 1200 ハードウェア

Claims (5)

  1. ウェブを搬送する第1ロールの周速基準と、前記第1ロールの径と、ループ状の要具を駆動する第2ロールの径と、前記要具の厚み設定値から、前記ウェブを挟んで前記第1ロールに抱き角を持って前記要具を接触加圧した際の前記要具の前記ウェブとの接触面速度を演算する演算手段と、
    前記第1ロールの前記ウェブとの接触面速度に対し、前記要具の前記ウェブとの接触面速度が所望の値となるように前記第2ロールの速度を制御する制御手段と、
    を備えた複数ロール駆動の速度制御システム。
  2. 前記第2ロールの回転速度検出値から前記要具の前記ウェブとの接触面速度に変換するための補正量を与える補正手段、
    を備えた請求項1に記載の複数ロール駆動の速度制御システム。
  3. 前記制御手段は、前記要具の分離時の前記要具の前記ウェブとの接触面速度と前記要具による接触加圧時の前記要具の前記ウェブとの接触面速度を切換え移行し、前記要具の前記ウェブとの接触面速度が所望の値となるように前記第2ロールの速度を制御する請求項1に記載の複数ロール駆動の速度制御システム。
  4. 前記第2ロールへの速度補正ゲインを設定する設定手段、
    を備え、
    前記制御手段は、前記要具の分離時の前記要具の前記ウェブとの接触面速度と前記要具による接触加圧時の前記要具の前記ウェブとの接触面速度を切換え移行し、前記要具の前記ウェブとの接触面速度が所望の値となるように前記速度補正ゲインに応じて前記第2ロールの速度を制御する請求項1に記載の複数ロール駆動の速度制御システム。
  5. 前記制御手段は、前記要具の前記ウェブとの接触面速度が前記要具の厚みの経時的変化の補正を含めて所望の値となるように前記第2ロールの速度を制御する請求項1に記載の複数ロール駆動の速度制御システム。
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