JP6704657B2 - 詰め替え容器 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載されているような詰め替え容器は、液体内容器内の液状内容物を消尽したら、収納体から蓋体を外し、収納体に収容されている液体内容器から注出ポンプの吸い込み管を抜き取り、収納体から液体内容器を取り出して、新しい液体内容器に交換することにより詰め替えを行っている。
特許文献1に記載されている詰め替え容器では、液体内容器となる容器本体にネック部が形成され、ネック部に口部が設けられた形状となっているので、ネック部を摘まんで液体内容器を収納体から容易に取り出せる。また、特許文献2に記載されている詰め替え容器では、液体内容器のフラットな上面部に口栓が突出するように取り付けられているので、口栓を摘まんで液体内容器を収納体から容易に取り出せる。
また、液体内容器に形成されているネック部や液体内容器のフラットな上面部に取り付けられている口栓の存在が液体内容器の製造コストをアップさせるといった問題がある。
また、前記液体内容器における胴部の外周面に設けられている前記突状段部を、前記液体内容器を前記収納体に収納したとき前記支持枠部の支持片の間に位置するように設けることにより、前記液体内容器を前記収納体に収納する際に、前記液体内容器における胴部の外周面に設けられている前記突状段部が前記支持片の間を移動することになり、前記蓋体の筒壁部と前記筒状収納容器との隙間を必要最小限度に抑えることができるので、全体のコンパクト化が図れる。
また、液体内容器には、上面部に収納体からの取り出しの際の摘まみ部にもなる口栓等の突出部がないので、液体内容器を収納する収納体内に無駄な空間を排除することができ、その分液体内容器を収納する収納体の小型化が可能となる。
また、ネック部や口栓の無い液体内容器を使用するので、液体内容器の製造コストを低減させることができる。
図1乃至図10は本発明に係る詰め替え容器の実施の形態の第1例を示し、図1は、本例の詰め替え容器の分解断面図、図2は図1に示す詰め替え容器における液体内容器を示す斜視図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2に示す液体内容器の組み立て加工前のカートンブランクを示す展開図、図5は図2に示す液体内容器の上面部を形成する工程を示す説明図、図6は図2に示す液体内容器の上面部を形成する工程を示す説明図、図7は図1に示す詰め替え容器における収納体へ図2に示す液体内容器を収納する工程を示す断面図、図8は図1に示す詰め替え容器における収納体へ図2に示す液体内容器を収納した状態を示す断面図、図9は図1に示す詰め替え容器における収納体から図2に示す液体内容器を取り出す工程を示す断面図、図10は図1に示す詰め替え容器における収納体から図2に示す液体内容器を取り出した状態を示す断面図である。
筒状収納容器10の長さは、筒状収納容器10内に液体内容器5を収納したとき、筒状収納容器10の収納口6の端面が液体内容器5の上面部2と同一面或いは液体内容器5の上面部2を僅かに超える長さとなっている。本例では、液体内容器5の上面部2を僅かに越える長さに形成されている。
また、筒状収納容器10は、収納口6から底部11側に向かって、蓋体8の後述する筒壁部の内面に設けられた突部の移動を妨げないようにするための切り欠き部12が形成されている。
筒壁部14の内面には、蓋体8による筒状収納容器10の閉じ動作時に、筒状収納容器10内に収納されている液体内容器5の上部外周に設けられた後述する突状段部を乗り越え、筒状収納容器10からの蓋体8の外し動作時に、突状段部の下側に掛止する突部15が設けられている。突部15は、筒壁部14の内面に周方向に間欠的に設けられており、蓋体8の筒壁部14を筒状収納容器10の外周に嵌合したとき、筒状収納容器10に形成されている切り欠き部12内に入る位置に設けられている。突部15の突出高さは、蓋体8の筒壁部14を筒状収納容器10の外周に嵌合したとき、筒状収納容器10内へ突出しない高さであることが好ましい。
そして、筒状収納容器10の外周に蓋体8の筒壁部14を嵌合して筒状収納容器10の収納口6を閉じたとき、蓋体8の天板部13の下面側に配置されている吸い込み管18が筒状収納容器10内に収納されている液体内容器5の上面部2に有するフィルム3を破断して吸い出し口4から液体内容器5内へ挿入されるようになっている。
液体内容器5の胴部19の上部外周に設けられている突状段部20は、本例では、胴部19の外周面に設けられ、且つ、液体内容器5を筒状収納容器10に収納した状態で筒状収納容器10に形成された切り欠き部12から露出する位置に設けられている。
胴部パネル24,26の上端に、頂部横折線30,31を介して互いに対向し上下に重ねられる一対の上面部形成パネル32,33が連設され、そして、上面部形成パネル32の下側に重なる上面部形成パネル33の上端には、上面部形成パネル32の内面にシールされるシールパネル34が連設されている。
このようにして胴部19へ固定された側面パネル35,36が、液体内容器5の胴部19の外周面に設けられた突状段部20を構成している。
胴部パネル24,26の下端に、底部横折線41,42を介して互いに対向する一対の切妻屋根形底面形成パネル43,44が連設されている。切妻屋根形底面形成パネル43,44の下部には帯状の外側シールパネル45,46が連設されている。
また、胴部パネル25,27の下端に、底部横折線47,48を介して互いに対向する一対の妻壁形底面形成パネル49,50が連設されている。妻壁形底面形成パネル49,50の下部には外側シールパネル45,46よりも低い高さの帯状の内側シールパネル51,52が連設されている。
詰め替え容器1における液状内容物の詰め替え作業は、詰め替え容器1における収納体7となる筒状収納容器10への液体内容器5の収納作業と、筒状収納容器10へ収納した液体内容器5を筒状収納容器10から取り出す作業に分かれる。
筒状収納容器10の収納口6を閉じる過程で、筒状収納容器10の外周に嵌合する蓋体8の筒壁部14の内面に設けられている突部15が筒状収納容器10に形成されている切り欠き部12内に露出している突状段部20に当接するが、蓋体8の筒壁部14を押し下げることにより、突部15の押圧により液体内容器5の突状段部20が弾性変形し、突部15は変形した突状段部20を乗り越え切り欠き部12内を移動する。
さらに、筒状収納容器10の外周に嵌合した蓋体8の筒壁部14を筒状収納容器10の外周に沿って押し下げることにより、筒状収納容器10の収納口6が蓋体8で閉じられ、筒状収納容器10への液体内容器5の収納作業が完了する(図8参照。)。
この筒状収納容器10から液体内容器5を取り出す作業にあっては、蓋体8を引き上げ筒状収納容器10の収納口6を開ける過程で、蓋体8の筒壁部14の内面に設けられている突部15が液体内容器5の突状段部20の下側に掛止し(図9参照。)、液体内容器5は蓋体8と一体となって筒状収納容器10内から取り出される。
このようにして、筒状収納容器10へ収納した液体内容器5の取り出し作業は完了する(図10参照。)。
本例と第1例との違いは液体内容器5の形状であり、本例の液体内容器5は胴部19の断面形状が略円形となっているところである。
本例の収納体7は、第1例と同様に、上部に収納口6を開口する筒状収納容器10となっているが、胴部断面形状は液体内容器5の外形に合わせて円筒状に形成されている。また、蓋体8の形状も筒壁部12が収納体7の外周に嵌合する円筒状となっている。その他の構成にあっては第1例と同一である。
本例では、液体内容器5は、少なくとも内面に熱可塑性樹脂層を有する紙素材で形成されており、矩形状の紙素材の両側縁部が接合されて円筒状に形成された胴部19を有している。
突状段部20の突出高さは、第1例と同様に、液体内容器5を筒状収納容器10内に収納したとき、筒状収納容器10の外へ突出しない高さであることが好ましい。
液体内容器5の胴部19の外周面に設けられている突状段部20は、押し型により紙素材に形成されている。
また、胴部19の下側開口部には底板55が設けられている。
筒状収納容器10の収納口6を閉じる過程で、筒状収納容器10の外周に嵌合する蓋体8の筒壁部14の内面に設けられている突部15が筒状収納容器10に形成されている切り欠き部12内に露出している突状段部20に当接し、第1例と同様に、突状段部20を弾性変形させて突状段部20を乗り越え切り欠き部12内を移動する。
さらに、蓋体8の筒壁部14を筒状収納容器10の外周に沿って押し下げることにより、筒状収納容器10の収納口6が蓋体8で閉じられる(図14参照。)。
筒状収納容器10から液体内容器5を取り出す作業にあっては、第1例と同様に、蓋体8を引き上げ筒状収納容器10の収納口6を開ける過程で、蓋体8の筒壁部14の内面に設けられている突部15が液体内容器5の突状段部20の下側に掛止し(図15参照。)、液体内容器5は蓋体8と一体となって筒状収納容器10内から取り出される(図16参照。)。
本例と第1例との違いは、液体内容器5を収納する収納体7であり、その他の構成にあっては第1例と同一である。
本例の液体内容器5は、第1例の液体内容器5と同一の構成となっており、支持台部56の上面に立設された支持片57にあっては、断面形状が略正方形の胴部19を有する液体内容器5の角部に対応して4本の支持片57が立設されており、各支持片57は、液体内容器5の角部の両面側を支えるアングル内面を有している。そして、4本の支持片57で構成される支持枠部58の上部に形成される収納口6から支持枠部58内に液体内容器5を挿入したとき、液体内容器5の各角部は各支持片57のアングル内面に隙間が殆どない状態に納まるようになっている。
また、支持台部56の上面に立設された支持片57の高さは、支持枠部58内に挿入した液体内容器5を安定して支えられる高さであれば特に限定されない。
支持枠部58の収納口6を閉じる過程で、蓋体8の筒壁部14の内面に設けられている線状の突部15が支持枠部58から露出している筒状収納容器10の突状段部20に当接し、第1例と同様に、突状段部20を弾性変形させて突状段部20を乗り越えて移動し、さらに、線状の突部15の前進側端部が支持枠部58の支持片57の間を移動する。
さらに、蓋体8の筒壁部14を支持枠部58の外周に沿って押し下げることにより、支持枠部58の収納口6が蓋体8で閉じられる(図20参照。)。
支持枠部58から液体内容器5を取り出す作業にあっては、第1例と同様に、蓋体8を引き上げ支持枠部58の収納口6を開ける過程で、蓋体8の筒壁部14の内面に設けられている突部15が液体内容器5の突状段部20の下側に掛止し、液体内容器5は蓋体8と一体となって支持枠部58内から取り出される(図21参照。)。
2 上面部
3 フィルム
4 吸い出し口
5 液体内容器
6 収納口
7 収納体
8 蓋体
9 注出ポンプ
10 筒状収納容器
11 底部
12 切り欠き部
13 天板部
14 筒壁部
15 突部
16 筒状シリンダ部
17 注出ノズル
18 吸い込み管
19 胴部
20 突状段部
21,22,23 胴部縦折線
24,25,26,27 胴部パネル
28 シール縦折線
29 縦方向シールパネル
30,31 頂部横折線
32,33 上面部形成パネル
34 シールパネル
35,36 側面パネル
37,38 頂部横折線
39a,39b 穴
40 底面部
41,42 底部横折線
43,44 切妻屋根形底面形成パネル
45,46 外側シールパネル
47,48 底部横折線
49,50 妻壁形底面形成パネル
51,52 内側シールパネル
53 天板
54 穴
55 底板
56 支持台部
57 支持片
58 支持枠部
Claims (7)
- 上面部に破断可能なフィルムで封止された吸い出し口を有し、内部に液状内容物を収容し、液状内容物の消尽時に交換される弾性変形可能な素材で形成された液体内容器と、上部に収納口を有し前記液体内容器を収納する収納体と、前記液体内容器を収納した前記収納体の外周に上部から嵌合し、前記収納体を閉じる筒状の蓋体と、前記蓋体に設けられ、前記収納体に収納された前記液体内容器の前記吸い出し口に吸い込み管を突き刺して液状内容物を吸い込み外部へ吐出する注出ポンプとからなり、前記収納体を前記蓋体で閉じたとき、前記注出ポンプの吸い込み管が前記液体内容器の前記吸い出し口に差し込まれるようになっている詰め替え容器であって、
前記液体内容器は、その胴部の上部外周に突状段部が設けられており、また、前記蓋体は、前記収納体の外周に嵌合する筒壁部の内面に、前記蓋体による前記収納体の閉じ動作時に、前記収納体に収納されている前記液体内容器の上部外周に設けられている前記突状段部を乗り越え、前記収納体からの前記蓋体の外し動作時に、前記突状段部の下側に掛止する突部が設けられていることを特徴とする詰め替え容器。 - 前記液体内容器における前記胴部の上部外周に設けられた前記突状段部は、前記胴部の上端縁部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え容器。
- 前記液体内容器における前記胴部の上部外周に設けられた突状段部は、前記胴部の外周面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え容器。
- 前記収納体は、上部に収納口を有し前記液体内容器を収納する筒状収納容器からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の詰め替え容器。
- 前記筒状収納容器は、収納口から底部側に向かって、前記蓋体の前記筒壁部の内面に設けられた突部の移動を妨げないようにするための切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の詰め替え容器。
- 前記液体内容器における胴部の外周面に設けられている前記突状段部は、前記液体内容器を前記筒状収納容器に収納した状態で前記筒状収納容器に形成された切り欠き部から露出する位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の詰め替え容器。
- 前記収納体は、支持台部と、前記支持台部の上面に前記液体内容器の胴部外面に沿う複数の支持片を間隔を空けて立設した支持枠部からなり、前記支持枠部の内部に前記液体内容器を収納するようになっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の詰め替え容器。
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