JP6907082B2 - 詰め替え容器 - Google Patents
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Description
特許文献1、2に記載されているような詰め替え容器は、内容物を消尽したら、収納体から蓋体を外し、収納体から内容器を取り出して、新しい内容器に交換することにより詰め替えを行っている。
特許文献1に記載されている詰め替え容器では、内容器となる容器本体にネック部が形成され、ネック部に口部が設けられた形状となっているので、ネック部を摘まんで内容器を収納体から容易に取り出せる。また、特許文献2に記載されている詰め替え容器では、内容器のフラットな上面部に口栓が突出するように取り付けられているので、口栓を摘まんで内容器を収納体から容易に取り出せる。
また、内容器に形成されているネック部や内容器のフラットな上面部に取り付けられている口栓の存在が内容器の製造コストをアップさせるといった問題がある。
X2≦X1≦X3
また、内容器には、上面部に収納体からの取り出しの際の摘まみ部にもなる口栓等の突出部の必要がないので、内容器を収納する収納体内における無駄な空間を排除することができ、その分収納体の小型化が可能となる。
図1は本例の詰め替え容器の分解断面図、図2は図1に示す詰め替え容器における内容器を示す斜視図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2に示す内容器の組み立て加工前のカートンブランクを示す展開図、図5は図2に示す内容器の上面部を形成する工程を示す説明図、図6は図2に示す内容器の上面部を形成する工程を示す説明図、図7は内容器を収納した収納体を蓋体で閉じた状態を示す断面図、図8は内容器を収納した収納体から蓋体を外す状態を示す断面図、図9は蓋体内に収納されている内容器を蓋体から取り出す状態を示す断面図、図10は蓋体に設けられた接触部の他例を示す概略横断面図である。
本例の収納体7は上部に収納口6を開口する筒状の収納容器10となっている。収納容器10は、内容器5の外形に応じた形状に形成されており、本例では、胴部断面形状が略正方形の筒状となっている。収納容器10の長さは、収納容器10内に内容器5を収納したとき、少なくとも、収納容器10の収納口6から内容器5が突出し、収納容器10の外で、内容器5の胴部19の外面と収納体7を閉じた蓋体8の内面との対向面が存在する長さに設定されている。
次に、収納体7内に収納されている内容器5内の内容物を取り出す取り出し手段9を説明すると、本例の取り出し手段9は、筒状シリンダ部16と、筒状シリンダ部16の上部に設けられ、筒状シリンダ部16内に摺動自在に嵌合するピストンの操作部を兼ねる注出ノズル17と、筒状シリンダ部16の下部に設けられた吸い込み管18で構成された注出ポンプ9Aである。
胴部パネル24,26の上端に、頂部横折線30,31を介して互いに対向し上下に重ねられる一対の上面部形成パネル32,33が連設され、そして、上面部形成パネル32の下側に重なる上面部形成パネル33の上端には、上面部形成パネル32の内面にシールされるシールパネル34が連設されている。
胴部パネル24,26の下端に、底部横折線41,42を介して互いに対向する一対の切妻屋根形底面形成パネル43,44が連設されている。切妻屋根形底面形成パネル43,44の下部には帯状の外側シールパネル45,46が連設されている。
また、胴部パネル25,27の下端に、底部横折線47,48を介して互いに対向する一対の妻壁形底面形成パネル49,50が連設されている。妻壁形底面形成パネル49,50の下部には外側シールパネル45,46よりも低い高さの帯状の内側シールパネル51,52が連設されている。
蓋体8内に収納されている内容器5を蓋体8の開口部62から引き出すときの接触部60の抵抗力をX1とし、内容器5が自重で蓋体の開口部から落下しない抵抗力の下限値をX2とし、蓋体8に収容されている内容器5を内容物が消尽された状態で蓋体8の開口部62から引き出し可能な抵抗力の上限値をX3としたとき、蓋体8内に収納されている内容器5を蓋体8の開口部62から引き出すときの抵抗力X1が、下記の計算式の範囲内に設定されている。
X2≦X1≦X3
また、抵抗力の上限値X3は、蓋体8に収納されている内容器5を内容物が消尽された状態で、内容器5を蓋体8の開口部62から無理なく引き出し可能な抵抗力として算出されたものであることが好ましい。無理なく引き出し可能な抵抗力とは、成人が、特に強い力を意識することなく、蓋体8に収納された内容器5を摘まんで容易に引き出せる程度の
抵抗力をいう。
<抵抗力Xの評価>
蓋体8の筒壁部14の内面に設けた接触部60となるリブ61の高さを変更することにより、内容器5を蓋体8の開口部62から引き出す際の抵抗力を変化させ、引き抜く際の抵抗感を官能で評価した。また、その際の抵抗力をプッシュプルゲージを用いて測定した。
官能評価基準
◎ 非常に楽に引き出せる。
〇 無理なく引き出せる。
△ 引き出せるが抵抗が強い。
× 引き出せない。
評価結果を表1に示す。
抵抗力の上限値X3=1.5kgf
詰め替え容器1における液状内容物の詰め替え作業は、詰め替え容器1における収納体7となる収納容器10への内容器5の収納作業と、収納容器10へ収納した内容器5を収納容器10から取り出す作業に分かれる。
次に、内容器5を収納した収納容器10の外周に蓋体8の筒壁部14を嵌合し、収納容器10の収納口6を閉じる。本例では、収納容器10の収納口6を閉じる過程で、蓋体8の筒壁部14の内面に設けられている接触部60となるリブ61が内容器5の胴部19の外面に接触しながら閉じ方向へ移動する。
この収納容器10から内容器5を取り出す作業にあっては、蓋体8を引き上げる。
このようにして、収納容器10へ収納した内容器5の取り出し作業は完了する。
また、本例では、収納体7は内容器5を収納する収納口6が上部に開口しているが、これに限られるものではなく、横部に収納口6が開口しているものであってもよい。
また、本例では、取り出し手段9は蓋体8に取り付けられ、蓋体8と一体となっているが、蓋体8に取り付けられていなくてもよい。
2 上面部
3 封止シート
4 吸い出し口
5 内容器
6 収納口
7 収納体
8 蓋体
9 取り出し手段
9A 注出ポンプ
10 収納容器
13 天板部
14 筒壁部
16 筒状シリンダ部
17 注出ノズル
18 吸い込み管
19 胴部
21,22,23 胴部縦折線
24,25,26,27 胴部パネル
28 シール縦折線
29 縦方向シールパネル
30,31 頂部横折線
32,33 上面部形成パネル
34 シールパネル
35,36 側面パネル
37,38 頂部横折線
39a,39b 穴
40 底面部
41,42 底部横折線
43,44 切妻屋根形底面形成パネル
45,46 外側シールパネル
47,48 底部横折線
49,50 妻壁形底面形成パネル
51,52 内側シールパネル
56 支持台部
57 支持片
58 支持枠部
60 接触部
61 リブ
62 開口部
63 凹曲部
64、65 環状突出部
Claims (4)
- 内部に内容物を収容し、内容物の消尽時に交換される内容器と、収納口を有し、前記内容器を収納する収納体と、前記内容器を収納した前記収納体に嵌合し前記収納体を閉じるとともに前記内容器の一部を収納する筒状の蓋体と、前記収納体に収納された前記内容器に収容されている内容物を取り出す取り出し手段とを備えた詰め替え容器であって、
前記蓋体の内面に前記内容器の外面に接触する接触部が設けられ、前記蓋体内に収納されている前記内容器を前記蓋体の開口部から引き出すときの接触部の抵抗力をX1とし、前記内容器が前記接触部の摩擦力により保持されて自重で前記蓋体の開口部から落下しないときの抵抗力の下限値をX2とし、前記蓋体に収納されている前記内容器を内容物が消尽された状態で前記蓋体の開口部から引き出し可能な抵抗力の上限値をX3としたとき、前記蓋体内に収納されている前記内容器を前記蓋体の開口部から引き出すときの抵抗力X1が、下記の計算式の範囲内に設定されていることを特徴とする詰め替え容器。
X2≦X1≦X3 - 前記抵抗力の下限値X2は、内容物が消尽された状態の前記内容器で算出されたものであることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え容器。
- 前記抵抗力の下限値X2は、内容物が満杯に収容されている状態の前記内容器で算出されたものであることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え容器。
- 前記抵抗力の上限値X3は、前記蓋体に収納されている前記内容器を内容物が消尽された状態で、前記内容器を前記蓋体の開口部から無理なく引き出し可能な抵抗力として算出されたものであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の詰め替え容器。
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- 2017-09-22 JP JP2017182075A patent/JP6907082B2/ja active Active
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