JP2015013655A - スパウトとこのスパウトを取り付けたスタンディングパウチ - Google Patents

スパウトとこのスパウトを取り付けたスタンディングパウチ Download PDF

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拓治 原田
山本 昌彦
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昌彦 山本
横幕 敦司
Atsushi Yokomaku
敦司 横幕
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Abstract

【課題】逆さまにした可撓性袋のスパウトを繰り返し使用容器の口部に合わせて押し込むときに、スパウトの部分を挟み持つ指先でスパウトを押し下げ易くし、スパウトにおける上記閉鎖板の開き操作がスムーズに行なえるようにする。【解決手段】スパウトの袋内側筒部4と袋外側筒部5との間のフランジ4に、可撓性袋の袋包材の重ね合わせ方向に沿った方向で相対する端部それぞれを外方に向けて延設して、袋内側筒部側の片面に指乗せできる延設部10を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、液体洗剤、柔軟剤などのトイレタリー用品や、食用油、ケチャップ、マヨネーズなどの粘稠物、インスタントコーヒーなどの顆粒や粉体を、詰め替え用として収納する可撓性袋に取り付けるためのスパウト、そしてそのスパウトを取り付けて詰め替え容器として利用できるスタンディングパウチに関するものである。
液体洗剤などの商品には、注出の際の液切れを良くしたり、その液体洗剤などを使用する都度に適切な量を計量して取り出し易いようにするために、ボトル状の容器本体の口部にくちばし状のノズルを取り付けた容器がよく用いられていた。このような容器においてボトル状の容器本体は一般的にはブロー成形されていて、剛性が比較的に高い容器であって、内容物が空となった際の小型化が図れず、同様の容器が廃棄物として処理される場合にごみの容量が増大してしまうことが懸念されていた。また、ノズルのある注出口部分も形状が複雑で成形コストが比較的高く、このような容器を使い捨ての容器とした場合には不経済な面もあった。
そのため、昨今にあっては内容物を補充するための詰め替え専用の商品があり、その商品用としての容器も提供されるようになってきている。例えば、特許文献1に示されているように容器本体の口部に破断可能なフィルムで閉じた容器が提案されており、その詰め替え容器を上下逆さまにし、繰り返し使用する容器のノズルを前記詰め替え容器の口部に突き入れてフィルムを破断して、詰め替え容器に収容されていた液体洗剤などが繰り返し使用の容器に移し替えられるようにした工夫がある。
また、詰め替え専用の商品の容器として、フィルム材を重ね合わせて相対するシール辺をヒートシールしたパウチタイプの可撓性袋も利用されるようになってきており、このような可撓性袋の袋本体はシートを重ね合わせてなるものであることから、液体洗剤などの内容物を移し替えて中身が空となれば、小型にすることが容易でごみ容量の減量化に寄与できる。そして、前記可撓性袋では、繰り返し使用容器に収容物を詰め替える操作を簡易なものとするために、その繰り返し使用容器の口部やノズルに対応することのできるスパウトを袋シール辺部に融着固定する構造にしている。
詰め替え用の可撓性袋に用いられるスパウトにあっては、特許文献2に示されているように切断可能な薄肉部を介して筒部に連接する閉鎖板で閉鎖したスパウトが提案されており、上下逆さまにした可撓性袋のスパウトを繰り返し使用容器のノズルにその上方から当てがい、スパウト内にノズルが突き立てるようにスパウトの押し下げを行なって閉鎖板を開くようにする工夫がある。
また、詰め替え用の可撓性袋に取り付けられるスパウトにおいて、内容物の移し替え作業を中断したり再開させたりできるように袋内方側に延設された筒部に開口を設け、移し替えの際にその開口を指で開け閉めできる工夫が特許文献3に示されている。
特開2011−020742号公報 特開2010−215282号公報 特開2011−140329号公報
上述した筒部内が閉鎖板で閉じられているスパウトでは、別部材の封止フィルムを用いずに封止構成を備えたスパウトが得られるようになる点で有用と考える。そのスパウトの一例を図7から図11に示した。このスパウト1は全体が軟質の合成樹脂材から成形されているものであり、可撓性袋の袋包材を重ね合わせてヒートシールするシール辺の間に挟み込むように配置し、その挟み込み箇所をシール辺とともに超音波シールなどを行なって袋シール辺部に融着固定できるように、スパウト1の合成樹脂材が選択されている。
図示されているようにスパウト1は袋内側筒部2と、袋外側筒部3と、前記袋内側筒部2と袋外側筒部3との間に位置する第一のフランジ4と、前記袋外側筒部3の基端側に位置する第二のフランジ5とを備えている。
(袋内側筒部)
袋内側筒部2は可撓性袋aの袋シール辺部bでのスパウト取付形態では袋内方に臨む配置とする部分がある(図10参照)。この袋内側筒部2は、シール辺cの間に挟み込み可能なシール部6を有して、このシール部6の側面が可撓性袋aのシール辺cの内面に対応する面となる。そして、前記シール部6を二つのシール辺cの間に配置して融着固定(例えば超音波シール)する際に、二つのシール辺cが直接融着する個所からその二つのシール辺cが分かれてシール部6を間にした状態で隙間などを生じさせずに適正に融着が行なわれるようにするために、シール部6の外周形状は、筒部径方向の外方(挟み込む二つのシール辺cの対向方向に直交する方向であり、スパウト取付部分での袋シール辺部bの長さ方向に沿った方向)に向けて突出する平断面略三角形の凸部7を筒部外周に一対備える形状にしている。
(袋外側筒部)
袋外側筒部3は上記袋内側筒部2と連続していて、可撓性袋aの袋シール辺部bでのスパウト取付形態では袋外方に突出する配置とする部分ある(図10参照)。そして、図9に示されているように袋外側筒部3の内側は閉鎖板8があって閉鎖されており、閉鎖板8の周囲を囲む切断可能な薄肉部9を介してこの閉鎖板8が筒部内面に連続している。上記特許文献2などで示されているように、繰り返し使用容器の口部に上方からこのスパウトを押し付けて繰り返し使用容器の口部側にあるノズルや切断手段によって閉鎖板8が押されて前記薄肉部8が切断することで、閉鎖板8が回動して(あるいは閉鎖板8自体が筒部から分離して)閉鎖状態が解かれるようになる。
(第一のフランジ)
袋内側筒部2と袋外側筒部3との間に位置する第一のフランジ4は、可撓性袋aにスパウト1を取り付ける際に可撓性袋aのシール辺cにこの第一のフランジ4の裏面を当接させて、スパウト1の袋内側筒部2が可撓性袋aの入りすぎないように位置決めをする役割を有する個所である。
(第二のフランジ)
上記袋外側筒部3の基端側に位置する第二のフランジ5は、上記第一のフランジ4と離間した位置にある。そして、この第二のフランジ5は、繰り返し使用容器の口部dにこのスパウト1を押し付けた際に繰り返し使用容器の口部上端が当接して、袋外側筒部3と繰り返し使用容器の口部dとの嵌め合わせが深くなり過ぎないようにするものであり、袋外側筒部3の繰り返し使用容器の口部dに対する押し込み深さを規制する役割を有する個所である。
第一のフランジは、可撓性袋の製造システムでのスパウト取付装置の精度が高いものである現状があることから、外方への張り出しは大きいものではなく、必要最小限のものとなっている。また、スパウトの袋外側筒部が、繰り返し使用容器の口部に差し入れてもあまりガタ付きが生じない程度の外径に形成している現状であることから、第二のフランジにあっても外方への張り出しは大きくはなく、必要最小限に成形されている。なお、この図示したスパウトでは第一のフランジと第二のフランジとは平面形状を同一としている。
しかしながら、上記スパウトを取り付けた可撓性袋を詰め替え用の容器として取り扱うに際して、つぎの不具合が生じていた。即ち、このスパウトを取り付けた可撓性袋から収容物を繰り返し使用容器に詰め替える作業を行なうとき、逆さまにした可撓性袋のスパウトが融着固定された部分(袋内側筒部をシール辺で挟んで丸味が生じている部分)を親指と人差し指とで挟み持ちながら、スパウトの袋外側筒部を繰り返し使用容器の口部に上方から押し込むようにしているが、図11に示すようにスパウト1の袋内側筒部2側を挟み持つ指先で下方に押し下げる力をスパウト1の筒部分に直接的に伝える指掛かりとなる部分がなく、第一、第二のフランジ4、5も張り出し量が小さく指先を掛けることができない。そのため、スパウト1を挟み持つ指先からこのスパウト1を押し下げる力をスパウト自体に加え難いという不具合があり、スパウト1を可撓性袋の口部dに押し込んで開閉板8を開く操作がスムーズに行なえないという状況となっていた。
そこで本発明は上記事情に鑑み、逆さまにした可撓性袋のスパウトを繰り返し使用容器の口部に合わせて押し込むときに、スパウトの部分を挟み持つ指先でスパウトを押し下げ易くすることを課題とし、スパウトにおける上記閉鎖板の開き操作がスムーズに行なえるようにすることを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、可撓性袋の袋包材を重ね合わせてヒートシールするシール辺の間に挟み込まれるように配置してシール辺の融着によりなる袋シール辺部に融着固定されるスパウトであって、
袋シール辺部でのスパウト取付形態では袋内方に臨む配置とされる筒部であり、シール辺の間に挟み込み可能なシール部を有して、そのシール部の外周形状を筒部径方向の外方に向けて突出する凸部を筒部外周に一対備える形状にした袋内側筒部と、
前記袋内側筒部に連続していて袋シール辺部でのスパウト取付形態では袋外方に突出する配置とされる筒部であり、切断可能な薄肉部を介して筒部内面に連続する閉鎖板で筒部内が閉鎖されている袋外側筒部と、
スパウト外周周りに設けられているフランジと
からなるスパウトにおいて、
前記フランジには、該フランジの可撓性袋の袋包材の重ね合わせ方向に沿った方向で相対する端部それぞれを外方に向けて延設して、袋内側筒部側の片面に指乗せできる延設部が設けられていることを特徴とするスパウトを提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
本発明において、上記フランジは、上記袋内側筒部と上記袋外側筒部との間に位置する第一のフランジと、袋外側筒部の基端側であって前記第一のフランジに対して離間した位置にした第二のフランジとからなるものであり、第一のフランジのみに上記延設部が設けられ、第二のフランジの外方であって前記延設部に対応する部分には、該延設部の第二のフランジとは非接触の撓み変形を可能にする変形可能空間部が設けられていることが良好である。
(請求項3の発明)
また、本発明において、上記袋内側筒部には、シール部から上記袋外側筒部とは反対側に延設されて、袋シール辺部でのスパウト取付形態において袋シール辺部の位置から袋内方に向けて突出する延設筒部が一体にして設けられていることが良好である。
(請求項4の発明)
また、本発明において、上記延設筒部における筒壁に、貫通孔が開口していることが良好である。
(請求項5の発明)
そして、もう一つの発明は、上記スパウトが、袋シール辺部のシール辺の間に挟み込まれるようにして取り付けられていることを特徴とするスタンディングパウチであり、この可撓性袋を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、フランジには、フランジの可撓性袋の袋包材の重ね合わせ方向に沿った方向で相対する端部それぞれを外方に向けて延設して、袋内側筒部側の片面に指乗せできる延設部が設けられているので、スパウトを取り付けた可撓性袋を上下逆さまになるようにし、そのスパウトを繰り返し使用容器の口部に上方からあてがって押し下げる操作を行なうときに、スパウトの部分を摘み持っている指先をフランジの前記延設部に乗せることができ、この延設部に乗せた指先でフランジを押し下げるように力を加えることが極めて簡単にできる。
即ち、上下逆さまになった可撓性袋のスパウトを挟み持つ指先で指掛けした状態でスパウトを押し下げることができ、閉鎖板の周りにある薄肉部が切断するに適した押し下げの力を容易に加えることができる。よって、閉鎖板を開くためのスパウトの押し下げの操作がスムーズなものとなるなど優れた効果を奏するものである。
ここで、閉鎖板の周りの薄肉部について説明すれば、この薄肉部を薄くすれば、より簡単にこの閉鎖板を押し上げて開くことができる。しかし、スパウトをスタンディングパウチなどの可撓性袋に取り付けるときに超音波融着する際にピンホールが発生するのを抑えるなどの収率を上げるために、スパウトを生産する上で薄肉部の部分については、スパウトの押し込みで切断可能であることを確保しながらも厚くしておくことが好ましい。そのため、スパウトを弱い力で押し下げて開閉蓋を開く際には、抵抗感として薄肉部が切れる感触が生じるが、本発明ではフランジの延設部に指乗せして適切に押し下げ力を加えることができるので、抵抗感を感じさせずにスムーズに閉鎖板を開くことができる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、フランジが第一のフランジと第二のフランジからなり、袋内側筒部と袋外側筒部との間に位置するとした第一のフランジのみに上記延設部を設けているので、このスパウトを取り付けた可撓性袋から繰り返し使用容器に収容物を詰め替える際、繰り返し使用容器の口部の上端側などが第二のフランジに突き当たるようにすることで、スパウトの押し込みで第一のフランジが変形したとしても、その変形した第一のフランジが繰り返し使用容器の口部の上端に当接することはなく、第二のフランジが繰り返し使用容器の口部の上端側などに当接する設定された押し込み深さまで袋外側筒部を押し下げることができるようになる。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、袋内側筒部には、シール部から袋外側筒部とは反対側に延設した延設筒部が一体に設けられていて、スパウトを袋シール辺部に取り付けた状態では、その延設筒部が可撓性袋の袋内方に向けて突出した状態となるようにしているので、袋内側筒部の部分が指先で挟み持ち易くなる。これによって、スパウトを取り付けた可撓性袋を上下逆さまにした状態でそのスパウトが取り付けられた部分を指先で挟み持ち、スパウトの袋外側筒部を繰り返し使用容器の口部に合わせて上方から押し下げるようにするときに、繰り返し使用容器の口部に対してスパウトが傾いたときの修正が行ない易くなり、スパウトをより一層スムーズに押し下げできるようになるという効果を奏する。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、可撓性袋にスパウトを取り付けた形態としたときには、延設筒部の筒壁に開口している貫通孔からも袋に収容の内容物がスパウトの内部に入ることができる。そのため、スパウトを取り付けた可撓性袋を上下逆さまにして収容物を繰り返し使用容器側に詰め替えるなどするときに、延設筒部周りで収容物が残ってしまうことを防止できるようになる。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、スタンディングパウチが上記スパウトを有しているので、そのスパウトの閉鎖板を開く機構を口部に有する繰り返し使用容器に対して詰め替え操作が行ない易い容器を提供できるという優れた効果を奏する。
本発明のスパウトの一例を斜め方向から見た状態で示すもので、(イ)はスパウトを正置した状態で示す説明図、(ロ)はスパウトを上下逆さまにした状態で示す説明図である。 本発明のスパウトの一例を示すもので、(イ)は一方の側方から見た状態を示す説明図、(ロ)は下方から見た状態を示す説明図、(ハ)は上方から見た状態を示す説明図、(ニ)は他の側方から見た状態を示す説明図、(ホ)は(イ)でのA−A線に沿った断面を示す説明図、(ヘ)は(ニ)でのB−B線に沿った断面を示す説明図である。 同じく本発明のスパウトの一例を縦断面の状態で示すもので、(イ)は図2の(イ)C−C線に沿った断面を示す説明図、(ロ)は図2の(ニ)D−D線に沿った断面を示す説明図である。 本発明のスタンディングパウチの一例を、該袋を伏せた状態で示す説明図である。 本発明のスパウトの一例を繰り返し使用容器の口部にあてがった状態を示す説明図である。 本発明のスパウトの一例を繰り返し使用容器の口部にあてがって閉鎖板を開いた状態を示す説明図である。 従来例のスパウトを斜め方向から見た状態で示すもので、(イ)はスパウトを正置した状態で示す説明図、(ロ)はスパウトを上下逆さまにした状態で示す説明図である。 従来例のスパウトを示すもので、(イ)は一方の側方から見た状態を示す説明図、(ロ)は下方から見た状態を示す説明図、(ハ)は上方から見た状態を示す説明図、(ニ)は他の側方から見た状態を示す説明図、(ホ)は(イ)でのA−A線に沿った断面を示す説明図、(ヘ)は(ニ)でのB−B線に沿った断面を示す説明図である。 同じく従来のスパウトを縦断面の状態で示すもので、(イ)は図8の(イ)C−C線に沿った断面を示す説明図、(ロ)は図8の(ニ)D−D線に沿った断面を示す説明図である。 従来例のスパウトを取り付けた可撓性袋の一例を、該袋を伏せた状態で示す説明図である。 従来例のスパウトを繰り返し使用容器の口部にあてがった状態を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図6に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、図7から図11に示す従来の技術を構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略する。本発明のスパウト1ではスパウト外周周りであって、袋内側筒部2と袋外側筒部3との間にある第一のフランジ4と袋外側筒部3の基端側で前記第一のフランジ4に離間位置している第二のフランジ5との内、第一のフランジ4のみにおいて延設部10が設けられている。
(フランジ)
フランジの第一のフランジ4と第二のフランジ5とは共に平面形状を図示されているように略八角形状にしている。そして、上記延設部10は、第一のフランジ4での可撓性袋の袋包材の重ね合わせ方向に沿った方向で相対する端部それぞれを外方に向けて延設してなるものであり(後述のスタンディングパウチ参照)、袋包材の重ね合わせ方向に沿った方向に対向して一対にして設けられている。このスパウトを融着固定する位置での袋包材の重ね合わせ方向は、上記袋内側筒部2での平断面略三角形とした一対の凸部7の対向方向に直交する方向であることから、図示においては、前記一対の延設部10は凸部7の対向方向に直交する方向に沿った方向で対向しているものである。
上記第二のフランジ5には延設部は設けられておらず、この第二のフランジ5のフランジ外周周りから外方への張り出し量は、繰り返し使用容器の口部にスパウト1を当てて押し下げたときにその繰り返し使用容器の口部の上端側が当接するに十分となる量にとどめている。
一方、第一のフランジ4は平面形状を第二のフランジ5と比較して判るように延設部10それぞれが大きく外方に張り出していて、第一のフランジ4における袋内側筒部2側となる片面に、収容物の詰め替えに際して袋内側筒部2側の部分を摘み持つ指を確実に乗せ置くことのできる広さを備えた指乗せ面11を対にして形成しており、スパウト1を袋内側筒部2側から見た状態において袋内側筒部2の位置を間にして前記延設部10、即ち指乗せ面11が対向する配置となっている。
上述したように第一のフランジ4での可撓性袋の袋包材の重ね合わせ方向に沿った方向で対向するように延設部10が設けられ、その一対の延設部10の間に袋内側筒部2がある位置関係に設けられている。このスパウト1を取り付けた可撓性袋(例えば、シートの所要辺部を融着して貼り合わせてなるスタンディングパウチ)にて繰り返し使用容器に収容物を詰め替えるに際しては、図5に示すように可撓性袋を上下逆さまにしてスパウト1を挟み込んで融着固定した袋シール辺部bを、袋包材の重ね合わせ方向に指先で挟み持つこととなる。
そして、繰り返し使用容器の口部dに上記袋外側筒部3を対応させたこのスパウト1を押し下げるには、挟み持っている指先をそのまま延設部10がある第一のフランジ4の指乗せ面11に乗せて押し下げる力を加えるようにすればよい。スパウト1を取り付けた可撓性袋を上下逆さまにして詰め替えを行なう際、スパウト1では第一のフランジ4の下方に第二のフランジ5が位置することになる(図5、図6参照)。
そして、上位の第一のフランジ4の延設部10に指先を乗せて押し下げを行なうことから、第一のフランジ4の指先を乗せた部分が多少下方に撓むこととなるが、第一のフランジ4と第二のフランジ5とは離間し、第二のフランジ5の外方であって前記延設部10と対応する部分は、延設部10の第二のフランジ5とは非接触の撓み変形を可能にする変形可能空間部12として形成されているので、延設部10それぞれは前記第二のフランジ5と非接触とされている。よって、第二のフランジ5に繰り返し使用容器の口部が当接する時点を押し込み限界と設定すれば、第一のフランジ4側が如何様に変形してもその変形の影響を受けることなく、袋外側筒部3を確実に押し込みの限界位置まで押し下げることができる。
(延設筒部)
本実施の形態においてスパウト1は袋内側筒部2には、この袋内側筒部2の筒形状部分を上記袋外側筒部3とは反対側に突出するように延設されていて、この延設筒部13が一体に設けられている。この延設筒部13は、可撓性袋の袋シール辺部でのスパウト取付形態において、袋シール辺部の位置から袋内方に向けて突出する筒部である(図4参照)。
このように可撓性袋にスパウト1を取り付けた形態では、袋内側筒部2に袋シール辺部の位置から袋内方に向けて延設された筒部があるので、上下逆さまにした可撓性袋のスパウト取付部分を指先で摘み持つ際には、袋シール辺部中にあるシール部6とこれに連続する延設筒部13とがある部分を袋包材を介在させた状態で挟むことができ、可撓性袋に取り付けたスパウトを簡単に支持できるようになる。特にスパウト1の袋外側筒部3を繰り返し使用容器の口部に押し込む際、袋シール辺部の幅に影響されずに長くなった袋内側筒部2を挟み持つためにスパウトを支える力が入れ易くなり、押し込み方向も適切に定められて押し込んで開閉板の開き操作も簡単に行なえるようになる。
図示されているように、上記延設筒部13における上記シール部6の凸部7側の筒壁に貫通孔14が開口している。この貫通孔14を有することから、スパウト1を取り付けた可撓性袋を上下逆さまにして収容物を注出する際、延設筒部13の外周周りに集まる収容物も貫通孔14を通って適切に注出できるようになる。
図4は上記スパウト1が取り付けられた可撓性袋であるスタンディングパウチ15を示している。このスタンディングパウチ15は、正面シートと背面シートとその間に袋底となる部分にして折り入れた底面シートとの三枚を袋包材とし、この袋包材の相対するシール辺をヒートシールして、底面シートを配した袋底を広げることで自立できる形態としている。
そして、袋上部一隅で相対する正面シートと背面シートとのシール辺cの間にスパウト1における袋内側筒部2のシール部6を挟み込み、シール辺cの外縁を第一のフランジ4の袋内側筒部2側の片面に当てて、シール部6と前記シール辺cとを超音波融着することで、スパウト1を袋上部一隅に取り付けたスタンディングパウチ15が形成されている。スパウト1を取り付けたこのスタンディングパウチ15では、上述したように袋内側筒部2の延設筒部13が袋シール辺部bの位置から袋内方に向けて突出した状態となっており、その延設筒部13の筒壁に貫通孔14が開口されているものである。
内容物が充填されたスタンディングパウチ15を詰め替え製品とし、このスタンディングパウチ15から繰り返し使用容器に詰め替えるに際しては、そのスタンディングパウチ15を上下逆さまにし、袋上部一隅のスパウト1での袋内側筒部2がある部分を指先で挟み持って支え、スパウト1の袋外側筒部3を繰り返し使用容器の口部dに合わせた状態にし、スパウト1の第一のフランジ4の延設部10に前記指先を乗せた状態で押し下げる。これにより、繰り返し使用容器の口部側にある機構によって袋外側筒部3の筒部内にある閉鎖板8が開いて(図6)、スタンディングパウチ15から繰り返し使用容器に内容物を詰め替えることができる。
1…スパウト
2…袋内側筒部
3…袋外側筒部
4…第一のフランジ
5…第二のフランジ
6…シール部
7…凸部
10…延設部
11…指乗せ面
12…変形可能空間部
13…延設筒部
14…貫通孔
15…スタンディングパウチ

Claims (5)

  1. 可撓性袋の袋包材を重ね合わせてヒートシールするシール辺の間に挟み込まれるように配置してシール辺の融着によりなる袋シール辺部に融着固定されるスパウトであって、
    袋シール辺部でのスパウト取付形態では袋内方に臨む配置とされる筒部であり、シール辺の間に挟み込み可能なシール部を有して、そのシール部の外周形状を筒部径方向の外方に向けて突出する凸部を筒部外周に一対備える形状にした袋内側筒部と、
    前記袋内側筒部に連続していて袋シール辺部でのスパウト取付形態では袋外方に突出する配置とされる筒部であり、切断可能な薄肉部を介して筒部内面に連続する閉鎖板で筒部内が閉鎖されている袋外側筒部と、
    スパウト外周周りに設けられているフランジと
    からなるスパウトにおいて、
    前記フランジには、該フランジの可撓性袋の袋包材の重ね合わせ方向に沿った方向で相対する端部それぞれを外方に向けて延設して、袋内側筒部側の片面に指乗せできる延設部が設けられていることを特徴とするスパウト。
  2. 上記フランジは、上記袋内側筒部と上記袋外側筒部との間に位置する第一のフランジと、袋外側筒部の基端側であって前記第一のフランジに対して離間した位置にした第二のフランジとからなるものであり、第一のフランジのみに上記延設部が設けられ、第二のフランジの外方であって前記延設部に対応する部分には、該延設部の第二のフランジとは非接触の撓み変形を可能にする変形可能空間部が設けられている請求項1に記載のスパウト。
  3. 上記袋内側筒部には、シール部から上記袋外側筒部とは反対側に延設されて、袋シール辺部でのスパウト取付形態において袋シール辺部の位置から袋内方に向けて突出する延設筒部が一体にして設けられている請求項1または2に記載のスパウト。
  4. 上記延設筒部における筒壁に、貫通孔が開口している請求項3に記載のスパウト。
  5. 上記請求項1から4の何れか一項におけるスパウトが、袋シール辺部のシール辺の間に挟み込まれるようにして取り付けられていることを特徴とするスタンディングパウチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017119535A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 花王株式会社 詰替え用容器
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