JP2018020841A - 液体収納袋 - Google Patents

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和正 芝田
Kazumasa Shibata
和正 芝田
長谷川和美
Kazumi Hasegawa
成実 原
Narumi Hara
成実 原
佳苗 出口
Kanae Deguchi
佳苗 出口
盛稔 小國
Moritoshi Kokuni
盛稔 小國
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Abstract

【課題】環境負荷を低減してエコに供することができるのみならず、載置された状態での(片手での)押圧操作が可能で操作性に優れており、充填された液状の残量が少なくなった場合でも、良好な操作性が保持される実用的なポンプディスペンサー付きの液体収納袋を提供する。【解決手段】液体収納袋P1は、合成樹脂製のガゼット袋である袋本体1a、注出部材であるスパウト11、そのスパウト11に着脱自在に取り付けられる筒状体41、および、スパウト11に着脱自在に装着されるポンプディスペンサー31によって構成されている。そして、筒状体41が、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34を収納した(外周を覆った)状態で、ポンプディスペンサー31に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、シャンプー、ボディソープ、化粧品、洗剤等の各種の液体(ゲル状物を含む)を収納するための収納袋(包装袋)に関するものである。
従来、シャンプー、リンス、ボディーソープ、化粧品、洗剤等の液体は、所定の使用量を得るための押圧操作可能なポンプディスペンサーを取り付けた合成樹脂製のボトル状容器に充填された状態で提供されている。また、近年では、環境負荷の低減の観点から、詰め替え用の包装袋等から同じ内容物をボトル状容器に再充填してボトル状容器をリユースする一方、詰め替え後の包装袋等は、折り畳まれたり圧縮されたりして減容して廃棄されている。
ところが、上記の如くリユース可能なボトル状容器は、ポンプディスペンサーの押圧操作の繰り返しに耐え得るように肉厚に形成することが不可欠であるため、安価に製造することが難しい。また、何回かリユースした後のボトル状容器を廃棄する場合には、肉厚なボトル状容器を減容して廃棄することが困難である。そのため、特許文献1の如く、合成樹脂製の包装袋の上端際にポンプディスペンサーを取り付けるとともに、そのポンプディスペンサーに使用者の指を掛けるための支持手段を付設した液体収納袋が案出されている。このポンプディスペンサー付きの液体収納袋によれば、使用者は、ポンプディスペンサーの支持手段に指を掛けて押圧手段を操作することによって、包装袋に充填された液体を所定量ずつ吐出させることができる。
特開2002−347867号公報
しかしながら、特許文献1の如きポンプ付きの液体収納袋は、充填された液体を吐出させる際に、ポンプディスペンサーを複数の指で支持しながら別の指でポンプディスペンサーの押圧操作を行う必要があるため、載置された状態での押圧操作が可能な従来のボトル状容器に比べて著しく操作性に劣る。また、充填された液状の残量が少なくなると、自立性を保持できなくなるため転倒し易い、という不具合もある。
本発明の目的は、上記特許文献1の如き従来のポンプディスペンサー付きの液体収納袋の問題点を解消し、環境負荷を低減してエコに供することができるのみならず、載置された状態での(片手での)押圧操作が可能で操作性に優れており、充填された液状の残量が少なくなった場合でも、良好な操作性が保持される実用的なポンプディスペンサー付きの液体収納袋を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、合成樹脂製の袋本体の上部に、袋本体内に充填された内容物を吸引パイプから吸い上げて排出するためのポンプディスペンサーが着脱自在に装着される液体収納袋であって、袋本体の上部に、注出孔(注出あるいは抽出するための孔)を設けた注出部材(注出あるいは抽出するための部材)が固着されているとともに、ポンプディスペンサーの吸引パイプを収納可能な(吸引パイプの外周を覆う)筒状体が、注出部材に、その注出孔内を挿通して鉛直下向きの状態で取り外し可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、筒状体が、吸引パイプを収納した状態でポンプディスペンサーに取り付け可能になっていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、筒状体の上端際に、注出部材と係合可能な係合部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の液体収納袋は、ポンプディスペンサーの吸引パイプを収納可能な筒状体が鉛直状に設けられており、液体を充填して載置させた状態で、ポンプディスペンサーのヘッド部分を押圧操作した場合に、筒状体がその形態を保持して上からの圧力に対する支えとなるため、ポンプディスペンサーや袋本体を支持することなく、充填された液体を吐出させることができるので、操作性に優れている。また、ポンプディスペンサーのヘッド部分を押圧操作する際に、ポンプディスペンサーの吸引パイプが折れ曲がったりしないので、ポンプディスペンサーを長期間に亘って繰り返して使用することができる。さらに、請求項1に記載の液体収納袋は、ポンプディスペンサーの押圧操作の際に、その押圧操作の圧力を、ポンプディスペンサーの吸引パイプより大径の筒状体の先端面および袋本体の底面の当接部分の広い面積で受け止めるため(すなわち、押圧操作の圧力が筒状体の先端面の一部から袋本体の底面の当接部分に伝わる事態が起こりにくいため)、袋本体が破れにくい。したがって、請求項1に記載の液体収納袋によれば、肉厚のボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサーの繰り返し使用が可能となるため、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、従来のボトル状容器の廃棄の際には困難であった減容化が可能となる。
また、請求項1に記載の液体収納袋は、筒状体が注出部材に取り外し可能に取り付けられているため、袋本体の内部に充填された液体を使用し終えた際には、筒状体を注出部材から取り外して、ポンプディスペンサーとともに繰り返し使用することもできる。したがって、請求項1に記載の液体収納袋によれば、環境負荷を大幅に低減することができ、かつ、廃棄の際の大幅な減容化も可能となる。
請求項2に記載の液体収納袋は、筒状体が吸引パイプを収納した状態でポンプディスペンサーに取り付け可能になっているため、袋本体の内部に充填された液体を使用し終えた際に、筒状体を注出部材から取り外してポンプディスペンサーとともに繰り返し使用する場合に、筒状体を、作業者の手を汚すことなく容易に注出部材から取り外して、ポンプディスペンサーと一緒に、新たな袋本体(液体を充填した同一形状の袋本体)の注出部材に取り付けることができる。
請求項3に記載の液体収納袋は、袋本体が左右両サイドに折り込み部を設けたガゼット袋であるため、袋本体に充填された液体が残り少なくなった場合でも、袋本体が安定して起立した状態を保つので、ポンプディスペンサーの押圧操作が行いにくくなったりしない。
実施例1の液体収納袋を示す説明図(正面図)である。 実施例1の液体収納袋を示す説明図(内容物を充填した状態の斜視図)である。 実施例1の液体収納袋を示す説明図(ポンプディスペンサーを袋本体から取り外した状態の正面図)である。 実施例1の液体収納袋の袋本体を示す説明図(スパウトを分離した状態の正面図)である。 実施例1の液体収納袋の袋本体を示す説明図である(aは図4におけるA−A線端面図であり、bは図4におけるB−B線端面図である)。 実施例1の液体収納袋の袋本体の一部を示す説明図である(aは左上部の拡大図であり、bはaにおけるC−C線端面図である)。 実施例1の液体収納袋のスパウトを示す説明図である(aはスパウトの正面図であり、bはスパウトの底面図でありcはスパウトの側面図である)。 筒状体を示す説明図である(aは筒状体の正面図であり、bは筒状体の平面図である)。 実施例2の液体収納袋を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるD−D線端面図である)。 実施例2の液体収納袋を示す説明図(内容物を充填した状態の斜視図)である。 実施例2の液体収納袋の袋本体を形成するための左右の折り込み材および底部の折り込み材を示す説明図である(aは正面図であり、bは左側の折り込み材の下端際の左側面の端面図(すなわち、aにおける矢印E方向の矢視図)であり、cは左側の折り込み材と底部の折り込み材とを分離した状態の斜視図である)。 実施例3の液体収納袋を示す説明図(正面図)である。 実施例3の液体収納袋の袋本体を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるH−H線端面図であり、cはaにおけるI−I線端面図である)。 実施例3の液体収納袋の袋本体を形成するための左右の折り込み材および底部の折り込み材を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおける破線部分の左側面図であり、cは左側の折り込み材の下端際の左側面の端面図(すなわち、aにおける矢印G方向の矢視図)であり、dは左側の折り込み材と底部の折り込み材とを分離した状態の斜視図である)。 実施例4の液体収納袋を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるR−R線端面図である)。 実施例4の液体収納袋の袋本体を示す説明図(正面図)である。 実施例4の液体収納袋の袋本体を示す説明図である(aは図16におけるK−K線端面図であり、bは図16におけるL−L線端面図であり、cはbにおける破線部分の拡大図であり、dは図16におけるM−M線端面図であり、eは図16におけるJ−J線端面図である)。 実施例5の液体収納袋を示す説明図(正面図)である。 実施例5の液体収納袋の袋本体を示す説明図である(aは正面図であり、bは右側面図であり、cは平面図である)。 実施例5の液体収納袋の袋本体を示す説明図(内容物を充填した状態の斜視図)である。 実施例5の液体収納袋のスパウトを示す説明図(斜視図)である。 袋本体の変更例(底部に折り込み部を設けたパウチ)を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるN−N線端面図である)。 袋本体の変更例(左右に折り込み部を設け、底部に傾斜シール部を設けたガゼット袋)を示す説明図(正面図)である。 袋本体の変更例(左右に折り込み部を設け、底部に傾斜シール部を設けて、左右の折り込み材の上端際を帯状部材によって胴材に固着させたガゼット袋)を示す説明図である。 袋本体の変更例(左右および底部に折り込み部を設け、左右の折り込み材の上端際を帯状部材によって胴材に固着させたガゼット袋)を示す説明図である。 袋本体の変更例(左右に折り込み部を設け、底部に傾斜シール部を設けて、左右の折り込み材の上端際を帯状部材によって胴材に固着させたガゼット袋)を示す説明図である。 筒状体の変更例を示す説明図である(aは筒状体の正面図であり、bは筒状体の平面図であり、cはポンプディスペンサーを取り付けた筒状体の上部を鉛直に切断した状態を示す端面図である)。
以下、本発明に係る液体収納袋の一実施形態について詳細に説明する。本発明に係る液体収納袋は、合成樹脂製の袋本体の上部に、袋本体内に充填された内容物を吸引パイプから吸い上げて排出するためのポンプディスペンサーが着脱自在に装着されている。そして、袋本体の上部に、注出孔を設けた注出部材が固着されているとともに、ポンプディスペンサーの吸引パイプを収納可能な(吸引パイプの外周を覆う)筒状体が、注出部材に、その注出孔内を挿通して鉛直下向きの状態で取り外し可能に取り付けられている。液体収納袋の袋本体は、合成樹脂製シートによって形成されたものであることが必要である。ここでいう合成樹脂製シートとは、食品、薬品、化粧品、洗剤等の包装材料として用いられる合成樹脂フィルムを積層した積層フィルム、あるいは合成樹脂フィルムと紙やアルミ箔等とを積層した積層フィルム等のことである。袋本体に用いられる合成樹脂製シートは、少なくとも片面(内面)が熱接着性を有している必要がある。
そのような合成樹脂製シートとしては、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のベースフィルムに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の熱接着性フィルムを積層したラミネートフィルム等を好適に用いることができる。また、そのようなラミネートフィルムの中間にポリエステルフィルムやナイロンフィルム等を挟み込んだ3層以上のラミネートフィルムも好適に用いることができる。
なお、ベースフィルムや中間層を形成するフィルムは、未延伸のものを用いることも可能であるし、一軸延伸あるいは二軸延伸したものを用いることも可能である。また、ベースフィルムと熱接着性フィルムとの界面、ベースフィルムと中間層を形成するフィルムとの界面、中間層を形成するフィルムと熱接着性フィルムとの界面には、必要に応じて、金属箔層や金属蒸着層を設けることも可能である。一方、合成樹脂製シートの厚みは、特に限定されないが、内容物に対する保存性能や耐破袋強度等の面から、40〜250μmであると好ましく、90〜180μmであるとより好ましい。
袋本体は、上記した合成樹脂製シートを、所定の態様で積層し、その積層体の上部(頭部)、下部(底部)および側部をヒートシールして袋状にする(すなわち、内容物の充填部を形成する)とともに、その袋状に形成した部分の上部に、内容物を注出するための注出部材(スパウト等)を固着(融着)させることによって製造される。また、かかる注出部材は、ポンプディスペンサーを装着可能であることが必要である。
各ヒートシール(側方シール部、底シール部、頭シール部等)および裁断は、製袋機を用いて、一連の加工として実施することも可能であるし、バッチ(非一連)の加工として実施することも可能である。なお、ヒートシールの温度は、特に限定されないが、ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン)フィルムを熱接着性フィルムとする合成樹脂製シートを用いる場合には、170〜210℃の範囲内にするのが好ましい。
また、袋本体は、正面視で概ね矩形に形成されるが、その大きさは特に限定されず、高さ、幅ともに概ね50〜350mmの範囲内で、必要に応じて調整することができる。
また、袋本体の形状は、特に限定されず、表裏2枚の胴材の底部等に二つ折りした折り込み材を挟み込んだスタンディングパウチや、表裏2枚の胴材の左右または上下に二つ折りした折り込み材を挟み込んだガゼット袋等の種々のものを、袋本体として好適に用いることができる。さらに、袋本体としてガゼット袋を用いる場合には、当該ガゼット袋の折り込み部(内向きに二つ折りにした折り込み材を挟み込んだ部分、所謂、マチ)の幅(二つ折り部分の幅)は、特に限定されず、10〜75mmの範囲内で必要に応じて調整することができる。
加えて、袋本体として表裏2枚の胴材の左右に二つ折りした折り込み材を挟み込んだガゼット袋を用いる場合には、当該ガゼット袋を、側方シール部(鉛直なヒートシール部)の付近を、幅方向の中央側から外側へかけて次第に幅狭になるように(上下方向において幅狭になるように)傾斜状にヒートシールしたものとすると、その傾斜状のヒートシール部分の内側(幅方向における内側)の端縁際で、表裏の胴材が屈曲して側面を形成し、直方体状になりやすいため、非常に安定した状態で起立させることが可能となるので好ましい。なお、そのように側方シール部の付近を幅方向の中央側から外側へかけて次第に幅狭になるように傾斜状にヒートシールする方法としては、頭シール部、底シール部と左右の側方シール部とに跨がるように、傾斜した帯状のヒートシール部を設ける方法や、頭シール部および底シール部の側方シール部付近の部分を、中央側から上下端縁側にかけて次第に幅広になるように形成する方法等を用いることができる。
また、液体収納袋の袋本体は、上部に注出部材であるスパウト等を固着(融着)させることによって製造されるが、当該スパウトとしては、硬質あるいは軟質の合成樹脂によって形成されたもの等を好適に用いることができる。また、スパウトは、ガゼット袋の熱接着性フィルムと熱接着(融着)できることが必要であり、そのようなスパウトの材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン(中密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等)、ポリエステル等の熱接着性の合成樹脂を挙げることができる。また、袋本体が上部に折り込み部を有さないガゼット袋やパウチ等である場合には、スパウトとしては、合成樹脂製シートと融着させるための融着面を鉛直状に設けたものを用いるのが好ましく、袋本体が上部に折り込み部を有するガゼット袋やパウチ等である場合には、スパウトとしては、合成樹脂製シートと融着させるための融着面を水平状に設けたものを用いるのが好ましい。
また、本発明に係る液体収納袋には、ポンプディスペンサーの吸引パイプを収納可能な合成樹脂製の筒状体が、スパウト等の注出部材の注出孔を挿通して鉛直下向きの状態で、当該注出部材に取り外し可能に取り付けられていることが必要である。かかる筒状体は、ポンプディスペンサーのヘッド部が押圧される際に、ポンプディスペンサーの吸引パイプを覆った状態で、先端が袋本体の底面に当着して、上からの圧力に抗する支えとして機能するものであるため、ポンプディスペンサーのヘッド部への圧力に屈しない程度(圧力が加わっても変形しない程度)の強度を有していることが必要である。また、ゴムやシリコーン等の素材を用いて筒状体を形成し、筒状体に弾性や柔軟性を持たせることも可能である。そのような筒状体としては、全部あるいは一部がポリプロピレン、ポリエチレン(中密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等)等のポリオレフィン、塩化ビニル、ポリ乳酸、ポリエステル等の合成樹脂(筒状に形成可能な合成樹脂)によって形成されたものを好適に用いることができる。加えて、筒状体をスパウト等の注出孔に挿通させた状態でスパウト等に着脱自在に取り付ける(固定させる)ための方法としては、筒状体の外径をスパウト等の注出孔の内径と同一あるいはそれ以下にして注出孔の内部から容易に引き抜くことができるようにする方法等を好適に用いることができる。加えて、筒状体の長さは、特に限定されず、必要に応じて適宜変更可能であるが、袋本体に内容物を充填させて起立させたときの袋本体の底面(中心部分)からスパウトの上端までの高さをTとした場合に、筒状体の長さLが、「T−スパウトの注出孔の長さ」以上「T」以下となるように調整すると、使用中に筒状体が袋本体の内部に入り込んでしまう事態が起こらず、ポンプディスペンサーのヘッド部分の押圧操作をスムーズに実施することが可能となるので好ましい。
さらに、筒状体は、吸引パイプを収納した状態でポンプディスペンサーに取り付け可能になっているのが好ましい。そのように、筒状体をポンプディスペンサーに取り付ける(固定させる)ための方法としては、合成樹脂製の筒状体の内径を、ポンプディスペンサーのシリンダーの基端部分の外径と同一あるいはそれより小さく(たとえば、外径−約0.5mm)設計し、当該筒状体をポンプディスペンサーのシリンダーの外側に加圧しながら押し込む(外嵌する)こと等によって、筒状体の内周面とポンプディスペンサーのシリンダーの基端部分の外周面との間の摩擦力を利用して筒状体を取り付ける方法等を好適に用いることができる。
[実施例1]
<実施例1の液体収納袋の構成>
以下、本発明の液体収納袋の一実施例について説明する。図1〜図3は、実施例1の液体収納袋を示したものであり、液体収納袋Pは、合成樹脂製のガゼット袋である袋本体1a、注出部材であるスパウト11、そのスパウト11に着脱自在に取り付けられる筒状体41、および、スパウト11に着脱自在に装着されるポンプディスペンサー31によって構成されている。
図4は、袋本体1aを分解して(袋本体1aからスパウト11を取り外して)示したものである。袋本体1aは、厚さ15μmのナイロンフィルム(ベースフィルム)の上に、アルミ蒸着を施した厚さ12μmのポリエステルフィルム(中間層)を、アルミ蒸着面がナイロンフィルムと接合するように積層し、さらにその上に、厚さ130μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(熱接着性フィルム)を積層してなる合成樹脂製シートによって形成されており、縦×横=290mm×160mmの大きさを有している。
また、袋本体1aの表裏2枚の略矩形の胴材2a,2bの左右の両端縁際には,それぞれ、折り込み材3,3が、所定の幅(約55mm幅)の二つ折りになった状態で挟み込まれている(図5参照)。なお、表裏の胴材2a,2bは、それぞれ、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(熱接着性フィルム)層を内側にした状態で配置されており、折り込み材3,3は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層を表裏の胴材2a,2bの裏面側にした状態で配置されている。そして、袋本体1aの胴材2a,2bと折り込み材3,3との積層部分の上には、側方シール部5,5・・が設けられており、当該側方シール部5,5・・においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3の裏面が、それぞれ融着し合っている。
さらに、側方シール部5,5・・は、中間部分(上下方向の中間部分)が一定幅(約7mm)の帯状になっており、上端際および下端際の部分が次第に幅広になっている(幅広部分W,幅広部分W)。なお、下端際の幅広部分Wの方が上端際の幅広部分Wより幅広になっている。また、下端際の左右の幅広部分W,Wの高さは、約48mmであり、左右の各折り込み材3,3の二つ折りになった幅(側方シール部5を差し引いた幅)と略同一になっている。加えて、幅広部分W,Wには、それぞれ、エアー抜き部6,6が設けられている。
一方、袋本体1aの下端縁際には、底シール部7が略一定の高さ(約13mm)の帯状に形成されており、側方シール部5,5・・の下端際の幅広な部分W,Wと重なり合っている。そして、当該底シール部7の中央の部分(側方シール部5,5・・以外の部分)においては、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが融着し合っている。
また、袋本体1aの上端縁の左右の両側には、一定幅(上下約10mm)の補助シール部8,8が、左右の両端端から中央へ向かって突出するように設けられており、それらの先端が、側方シール部5,5・・の上端際の幅広部分Wよりも内側に位置した状態になっている。そして、それらの補助シール部8,8によって、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3の裏面が、それぞれ融着し合っている。
さらに、底シール部7の左右両端際の部分(マチの部分)および補助シール部8,8の左右両端際の部分(マチの部分)には、それぞれ、スポット融着部10,10・・が設けられている。当該スポット融着部10,10・・においては、図6の如く、二つ折りした折り込み材3を貫通するように貫通孔4が設けられており、その貫通孔4を介して、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが直接的に融着し合っている。
そして、袋本体1aの上端縁際の略中央には、注出部材であるスパウト11が固着(熱融着)されており、当該スパウト11の下側に、筒状体41が取り付けられている(固定されている)。図7(a)〜(c)は、スパウト11を示したものであり、スパウト11は、合成樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の熱接着性の合成樹脂)によって形成されており、内容物を注出するための略円筒状の注出部14の下部に、袋本体1aと融着させるための水平断面が略菱形で四層構造の接着部15が連設されている。なお、注出部14は、約30mmの高さを有しており、接着部15は、約10mmの高さを有している。
そして、それらの注出部14および接着部15を貫通するように、内径約20mmの円柱状の注出孔18が穿設されている。また、注出部14の外周面には、ポンプディスペンサーを螺着するためのネジ山が設けられている。さらに、接着部15の左右には、薄板状の融着補助片16,16が突設されている。
上記の如く構成されたスパウト11は、袋本体1aの上端際の略中央の部分に固着(熱融着)されている。すなわち、スパウト11は、胴材2aの裏面と折り込み材3aの裏面との間に接着部15を挿入し、その接着部15の外側に位置した胴材2aおよび折り込み材3aの上に、所定の温度に加熱した熱板(凹状の湾曲面を設けたもの)を押し付けて、接着部15と胴材2aの裏面および折り込み材3aの裏面とを、所定の幅(約10mm)の帯状にヒートシールすることによって、胴材2a,2bの間に固着(融着)されている。
また、図3の如く、ポンプディスペンサー31は、シリンダー32、シリンダー32の内部に摺動自在に設けられたピストン33、シリンダー32の下方に連設された吸引パイプ34、ピストン33のヘッド部分を反押圧方向に付勢するためのコイルバネ36等によって構成されている。そして、ピストン33の上部には、ピストン33の内部に設けられた液体の流路を通過した液体を注ぎ出すためのノズル35が設けられている。また、シリンダー32の基端の部分は、吸引パイプ34より大径(外径約10.0mm)の円筒状になっている。さらに、シリンダー32の上端際の部分には、スパウト11に固定する(螺着する)ための取り付けるためのキャップ37が設けられており、その内周面(円筒状の部分の内周面)には、スパウトの注出部14のネジ山と螺合するネジ溝が螺刻されている。
一方、図8(a),(b)は、筒状体41を示したものであり、筒状体41は、合成樹脂(ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン、塩化ビニル、ポリ乳酸、ポリエステル等の筒状に形成可能な合成樹脂)によって、外径約17.5mm×内径約10.0mmで高さ約190mmの略円筒状に一体形成されている(すなわち、外径がスパウト11の注出孔18より若干小径になっており、内径がポンプディスペンサー31のシリンダー32の基端部分の外径と略同一になっている)。また、筒状体41は、(図面には表されていないが)先端面(下端面)が断面波状に湾曲した状態になっており、下端の外周縁がR状に面取りされた形状になっている。
当該筒状体41は、上端から内部にポンプディスペンサー31の吸引パイプ34を挿入させて、上端際の部分にシリンダー32の基端部分を加圧しながら挿入する(上端際の部分をシリンダー32の基端部分に外嵌する)ことによって、上端際の内周面とポンプディスペンサー31のシリンダー32の基端部分の外周面との間の摩擦力を利用して、ポンプディスペンサー31に取り付けられている。
そして、上記の如く、筒状体41を取り付けたポンプディスペンサー31は、筒状体41の下側の部分をスパウト11の注出孔18の内部に挿通させた状態で、キャップ37をスパウト11の注出部14に被覆させて、キャップ37の内周面のネジ溝と注出部14の外周面のネジ山とを螺合させることによって、スパウト11に着脱自在に取り付けられている(図1,2参照)。
<液体収納袋の使用方法>
上記の如く構成された液体収納袋Pは、(ポンプディスペンサー31をスパウト11から取り外して)スパウト11の注出部14から袋本体1aの内部に液体(たとえば、シャンプー等)を充填させて用いられる。そして、そのように液体を充填させると、袋本体1aにおいて、二つ折りになった折り込み材3,3の中間部分(上下の端縁際以外の部分)が拡がるとともに、側方シール部5,5・・の幅広部分W,Wの上端際の部分において、胴材2aおよび胴材2bが、折り込み材3a,3bとともに屈曲して横長な長方形状の底面を形成するため、袋本体1aの下側の部分が、略直方体状(左右幅×奥行き=約290mm×約100mm)となる。そのため、液体収納袋Pは、安定した状態で起立させることができる。そして、袋本体1aがそのように起立した状態となると、スパウト11の注出孔18が鉛直方向に沿った状態になるとともに、筒状体41が、起立した状態の袋本体1aの内部でスパウト11の下面から下方に鉛直に突出して袋本体1aの底面際まで至った状態となる。そのように袋本体1aの内部に液体を充填させた後には、筒状体41を取り付けたポンプディスペンサー31を、スパウト11に固着(螺着)させて(すなわち、スパウト11の注出部14にキャップ37を被覆させ、内周面のネジ溝をスパウト11の注出部14のネジ山と螺合させることによってスパウト11に装着して)使用に供する(商品として陳列する一方、消費者が購入して充填された液体を少しずつ注出する)。
また、液体収納袋Pは、上記の如く、液体(シャンプー等)が袋本体1aの内部に充填された状態で、ポンプディスペンサー31のヘッド部38を押圧操作することによって、袋本体1aの内部の液体をノズル35から注出させることができる。そのように押圧操作を行う際には、袋本体1aの内部で、筒状体41の先端が、袋本体1aの底面に当接して押圧操作の支えとなる。そのため、押圧操作の際に、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34が屈曲したり、袋本体1a自体が崩れたりしないため、シリンダー32内でピストン33を抵抗なく上下動させて、袋本体1a内の液体をスムーズにノズル35から注出させることができる。なお、筒状体41は、先端面(下端面)が断面波状に湾曲しているため、ポンプディスペンサー31のヘッド部38の押圧操作の際に、筒状体41の先端が袋本体1aの底面に当着した場合でも、筒状体41の先端面と袋本体1aの底面との間に隙間が形成されるので、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34によって袋本体1a内の液体をスムーズに吸引することができる。
さらに、袋本体1aの内部の液体をすべて排出した後には、筒状体41を取り付けた(固着させた)ポンプディスペンサー31をスパウト11から取り外して、そのポンプディスペンサー31を、同一の液体を充填した同一形状を有する取り替え用の袋本体1a(スパウト11の注出部14の上端に、ポンプディスペンサー31の代わりに、閉栓のためのキャップを装着させたもの)のスパウト11に固着(螺着)させることによって、その取り替え用の袋本体1aを、ポンプディスペンサーおよび筒状体41を装着した新たな液体収納袋Pとして使用することができる。そのため、ポンプディスペンサー31および筒状体41を再利用することができる上、内部の液体をすべて排出した後の袋本体1aを、非常に小さく丸めたり折り畳んだりして(減容して)廃棄することが可能となる。
<実施例1の液体収納袋による効果>
液体収納袋Pは、上記の如く、袋本体1aの上部に、注出孔18を設けた注出部材であるスパウト11が固着されているとともに、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34を収納可能な(吸引パイプ34の外周を覆う)筒状体41が、スパウト11に、その注出孔18内を挿通して鉛直下向きの状態で取り外し可能に取り付けられている。それゆえ、液体収納袋Pにおいては、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサー31のヘッド部分36を押圧操作した場合に、筒状体41がその形態を保持して上からの圧力に対する支えとなるため、ポンプディスペンサー31や袋本体1aを支持することなく、充填された液体を吐出させることができるので、操作性に優れている。また、ポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作する際に、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34が折れ曲がったりしないので、ポンプディスペンサー31を長期間に亘って繰り返して使用することができる。また、液体収納袋Pは、ポンプディスペンサー31の押圧操作の際に、その押圧操作の圧力を、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34より大径の筒状体41の先端面および袋本体1aの底面の当接部分の広い面積で受け止めるため(すなわち、押圧操作の圧力が筒状体41の先端面の一部から袋本体1aの底面の当接部分に伝わる事態が起こりにくいため)、袋本体1aが破れにくい。したがって、液体収納袋Pによれば、肉厚のボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサー31の繰り返し使用が可能となるため、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、従来のボトル状容器の廃棄の際には困難であった減容化が可能である。
また、液体収納袋Pは、筒状体41がスパウト11に取り外し可能に取り付けられているため、袋本体1aの内部に充填された液体を使用し終えた際には、筒状体41をスパウト11から取り外して、ポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用することもできる。したがって、液体収納袋Pによれば、環境負荷を大幅に低減することができる上、廃棄の際の大幅な減容化も可能となる。
さらに、液体収納袋Pは、筒状体41が吸引パイプ34を収納した状態でポンプディスペンサー31に取り付け可能になっているため、袋本体1aの内部に充填された液体を使用し終えた際に、筒状体41をスパウト11から取り外してポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用する場合に、筒状体41を、作業者の手を汚すことなく容易にスパウト11から取り外して、ポンプディスペンサー31と一緒に、新たな袋本体1a(液体を充填した同一形状のもの)のスパウト11に取り付けることができる。
加えて、液体収納袋Pは、袋本体1aが左右両サイドに折り込み部3,3を設けたガゼット袋であるため、袋本体1aに充填された液体が残り少なくなった場合でも、袋本体1aが安定して起立した状態を保つので、ポンプディスペンサー31の押圧操作が行いにくくなったりしない。
[実施例2]
<実施例2の液体収納袋の構成>
図9、図10は、実施例2の液体収納袋Pを示したものであり、液体収納袋Pは、合成樹脂製のガゼット袋である袋本体1bの下側の部分の構造が、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aと異なっている。すなわち、袋本体1bは、表裏2枚の略矩形の胴材2a,2b、それらの胴材2a,2bの左右の両端縁際に挟み込まれた折り込み材3,3、および、底部の折り込み材20によって、正面視が略矩形(縦長な長方形状)となるように形成されており、縦×横=220mm×160mmの大きさを有している。そして、折り込み材20によって、左右両側のみではなく、下側(底部)にも折り込み部が形成された状態になっている。なお、液体収納袋Pの袋本体1bにおける胴材2a,2b、折り込み材3,3、折り込み材20の材質は、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aの胴材2a,2b、折り込み材3,3の材質と同じである。
また、図11は、袋本体1bにおける左右両サイドの折り込み材3,3および底部の折り込み材20を示したものである。左右の各折り込み材3,3は、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aと同様に、胴材2a,2bと同様な合成樹脂製シートからなる縦長な帯状体を、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層が外側になるように、所定の幅(約55mm幅)の二つ折りにした構造を有している。そして、それらの折り込み材3,3は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層を表裏の胴材2a,2bの裏面に対向させた状態で配置されている。
また、左右の各折り込み材3,3の下端際の部分は、それぞれ、断面(鉛直な断面)M字状になるように中側へ斜めに折り曲げられており、それらの屈曲部分F,Fの内部に、横長な帯状体を二つ折りにしてなる底部の折り込み材20の左右の両端際が挟み込まれている。なお、当該底部の折り込み材20は、胴材2a,2b,折り込み材3,3と同様な合成樹脂製シートによって形成されており、裏面(熱接着性面)を外向きにした状態で所定の幅(約55mm幅)で二つ折りされている。そして、それらの左右の折り込み材3,3および底部の折り込み材20の表裏の外側に、胴材2a,2bが重ねられている。
そして、胴材2a,2bと折り込み材3,3との積層部分の内の端縁際の部分をヒートシールすることによって幅約8mmの側方シール部5,5・・が形成されている。当該側方シール部5,5・・の内の上側の部分においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3,3の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3,3の裏面が、それぞれ融着し合っている。一方、側方シール部5,5・・の下端際の部分においては、断面M字状の屈曲部分Fの外側では、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3,3の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3,3の裏面が、それぞれ融着し合っており、屈曲部分Fの内側では、折り込み材3,3の裏面と底部の折り込み材20の裏面が融着し合っている。
また、底部の折り込み部(折り込み材20が挟み込まれた部分)の下端縁際の部分を一定の高さ(約8mm)の帯状にヒートシールすることによって底シール部7,7が形成されている。そして、それらの底シール部7,7においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材20の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材20の裏面が、それぞれ融着し合っている。実施例2の液体収納袋Pの袋本体1bの下側(底部)の折り込み部以外の構造は、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aと同様である。
<実施例2の液体収納袋による効果>
かかる実施例2の液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作した場合に、筒状体41がその形態を保持して上からの圧力に対する支えとなるため、ポンプディスペンサー31や袋本体1bを支持することなく、充填された液体を吐出させることができるので操作性に優れている。また、ポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作する際に、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34が折れ曲がったりしないので、ポンプディスペンサー31を長期間に亘って繰り返して使用することができる。また、液体収納袋Pも、ポンプディスペンサー31の押圧操作の際に、その押圧操作の圧力を、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34より大径の筒状体41の先端面および袋本体1bの底面の当接部分の広い面積で受け止めるため、袋本体1bが破れにくい。したがって、液体収納袋Pによれば、肉厚のボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサー31の繰り返し使用が可能となるため、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、廃棄の際の減容化が可能である。また、実施例2の液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、袋本体1bが左右両サイドに折り込み部(折り込み材3,3を挟み込んだ部分)を設けるとともに、左右の端縁際の前後に、それぞれ、折り込み材3,3と胴材2a,2bとをヒートシールしてなる側方シール部5,5・・を設けたガゼット袋であるため、袋本体1bに充填された液体が残り少なくなった場合でも、袋本体1bが安定して起立した状態を保つので、ポンプディスペンサー31の押圧操作が行いにくくなったりしない。
さらに、液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、筒状体41がスパウト11に取り外し可能に取り付けられており、袋本体1bの内部に充填された液体を使用し終えた際には、筒状体41をスパウト11から取り外して、ポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用することもできるため、環境負荷を大幅に低減することができる上、廃棄の際の大幅な減容化も可能となる。加えて、液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、筒状体41が吸引パイプ34を収納した状態でポンプディスペンサー31に取り付け可能になっているため、袋本体1bの内部に充填された液体を使用し終えた際に、筒状体41をスパウト11から取り外してポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用する場合に、筒状体41を、作業者の手を汚すことなく容易にスパウト11から取り外して、ポンプディスペンサー31と一緒に、新たな袋本体1b(液体を充填した同一形状のもの)のスパウト11に取り付けることができる。
[実施例3]
<実施例3の液体収納袋の構成>
図12は、実施例3の液体収納袋Pを示したものであり、液体収納袋Pは、合成樹脂製のガゼット袋である袋本体1c、実施例1の液体収納袋Pと同じスパウト11、スパウト11に着脱自在に取り付けられる筒状体41、および、ポンプディスペンサー31によって構成されている(すなわち、液体収納袋Pは、袋本体1cの構造が実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aの構造と異なっている)。
図13は、袋本体1cを分解して(袋本体1cからスパウト11を取り外して)示したものである。袋本体1cは、表裏2枚の略矩形の胴材2a,2b、それらの胴材2a,2bの左右の両端縁際に挟み込まれた折り込み材3,3、および、底部の折り込み材20によって、正面視が略矩形(縦長な長方形状)で上部を開口した袋状に形成されており、縦×横=220mm×105mmの大きさを有している(すなわち、袋本体1cは、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aに比べて、正面視が左右の幅の狭い縦長な長方形状になっている)。なお、液体収納袋Pの袋本体1cにおける胴材2a,2b、折り込み材3,3、折り込み材20の材質は、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aの胴材2a,2b、折り込み材3,3の材質と同じであり、表裏の胴材2a,2bは、それぞれ、熱接着性の面を内側にした状態で配置されている。
また、図14は、袋本体1bにおける左右両サイドの折り込み材3,3および底部の折り込み材20を示したものである。左右の各折り込み材3,3の上端際の部分は、胴材2a,2bと同様な合成樹脂製シートからなる縦長な帯状体を、熱接着性の面が内側になるように、所定の幅(約40mm幅)の二つ折りにして、その上端際の部分をさらに斜めに折り曲げた構造を有している。そして、二つ折りした部分が一定の幅を有する定幅部分28を構成し、上端際の四つ折り部分が幅狭部分29を構成した状態になっている。なお、左側の折り込み材3と右側の折り込み材3は、左右対称な構造を有している。それらの折り込み材3,3は、熱接着性の面を表裏の胴材2a,2bの裏面に対向させた状態で配置されている。
また、左右の各折り込み材3,3の下端際の部分は、実施例2の液体収納袋Pの袋本体1bと同じ構造を有しており、それぞれ、断面(鉛直な断面)M字状になるように中側へ斜めに折り曲げられており、それらの屈曲部分F,Fの内部に、横長な帯状体を所定幅(約40mm幅)で二つ折りにしてなる底部の折り込み材20の左右の両端際が挟み込まれている。そして、それらの左右の折り込み材3,3および底部の折り込み材20の表裏の外側に、胴材2a,2bが重ねられている。
また、胴材2a,2bと折り込み材3,3との積層部分の内の端縁際の部分をヒートシールすることによって幅約8mmの側方シール部5,5・・が形成されている。当該側方シール部5,5・・の内の上側の部分においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3,3の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3,3の裏面が、それぞれ融着し合っている。一方、側方シール部5,5・・の下端際の部分においては、断面M字状の屈曲部分Fの外側では、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3,3の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3,3の裏面が、それぞれ融着し合っており、屈曲部分Fの内側では、折り込み材3,3の裏面と底部の折り込み材20の裏面が融着し合っている。
また、底部の折り込み部(折り込み材20が挟み込まれた部分)の下端縁際の部分を一定の高さ(約8mm)の帯状にヒートシールすることによって底シール部7,7が形成されている。そして、それらの底シール部7,7においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材20の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材20の裏面が、それぞれ融着し合っている。
さらに、各側方シール部5,5・・の上部であって折り込み材3,3の上端際の外側の部分には、略半楕円形状のシール強化部8が設けられており、それらのシール強化部8,8の最大幅は、約20mmになっている。なお、それらのシール強化部8,8によって、胴材2a,2bの間に挟み込まれた折り込み材3,3の幅狭部分29(四つ折り部分)が強固に融着された状態になっている。
そして、袋本体1cの上端縁際の略中央には、実施例1の液体収納袋Pと同様に、スパウト11が固着(熱融着)されており、当該スパウト11の下側に、筒状体41が取り付けられている(固定されている)。さらに、実施例1の液体収納袋Pと同様に、ポンプディスペンサー31が、スパウト11の注出部14に螺着されている。上記した実施例3の液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、シャンプー等を収納して用いることができる。
<実施例3の液体収納袋による効果>
かかる実施例3の液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作した場合に、筒状体41がその形態を保持して上からの圧力に対する支えとなるため、ポンプディスペンサー31や袋本体1cを支持することなく、充填された液体を吐出させることができるので操作性に優れている。また、ポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作する際に、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34が折れ曲がったりしないので、ポンプディスペンサー31を長期間に亘って繰り返して使用することができる。また、液体収納袋Pも、ポンプディスペンサー31の押圧操作の際に、その押圧操作の圧力を、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34より大径の筒状体41の先端面および袋本体1bの底面の当接部分の広い面積で受け止めるため、袋本体1cが破れにくい。したがって、液体収納袋Pによれば、肉厚のボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサー31の繰り返し使用が可能となるため、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、廃棄の際の減容化が可能である。また、実施例3の液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、袋本体1cが左右両サイドに折り込み部(折り込み材3,3を挟み込んだ部分)を設けるとともに、左右の端縁際の前後に、それぞれ、折り込み材3,3と胴材2a,2bとをヒートシールしてなる側方シール部5,5・・を設けたガゼット袋であるため、袋本体1cに充填された液体が残り少なくなった場合でも、袋本体1cが安定して起立した状態を保つので、ポンプディスペンサー31の押圧操作が行いにくくなったりしない。
さらに、液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、筒状体41がスパウト11に取り外し可能に取り付けられており、袋本体1cの内部に充填された液体を使用し終えた際には、筒状体41をスパウト11から取り外して、ポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用することもできるため、環境負荷を大幅に低減することができる上、廃棄の際の大幅な減容化も可能となる。加えて、液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、筒状体41が吸引パイプ34を収納した状態でポンプディスペンサー31に取り付け可能になっているため、袋本体1cの内部に充填された液体を使用し終えた際に、筒状体41をスパウト11から取り外してポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用する場合に、筒状体41を、作業者の手を汚すことなく容易にスパウト11から取り外して、ポンプディスペンサー31と一緒に、新たな袋本体1c(液体を充填した同一形状のもの)のスパウト11に取り付けることができる。
加えて、実施例3の液体収納袋Pは、横幅が狭く、左右の折り込み材3,3同士の間隔がスパウト11の接着部15の幅よりも小さくなっているにもかかわらず、(スパウト11を固着させる前の)袋本体1cの開口部Oが2枚の胴材2a,2bのみによって構成されており、スパウト11を固着させる際に、折り込み材3,3が干渉する事態が生じないため、その固着作業が容易であるので、短時間の内に効率良く製造することができる。また、実施例3の液体収納袋Pは、上記の如く、横幅が狭く、小さなスペースで陳列することができるので、陳列時のレイアウトの自由度が大きい。
[実施例4]
<実施例4の液体収納袋の構成>
図15は、実施例4の液体収納袋Pを示したものであり、液体収納袋Pは、合成樹脂製のガゼット袋である袋本体1d、実施例1の液体収納袋Pと同じスパウト11、スパウト11に着脱自在に取り付けられる筒状体41、および、ポンプディスペンサー31によって構成されている(すなわち、液体収納袋Pは、袋本体1dの構造が、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aの構造と異なっている)。
図16、図17は、袋本体1dを分解して(袋本体1bからスパウト11を取り外して)示したものである。袋本体1dは、表裏2枚の略矩形の胴材2a,2b、それらの胴材2a,2bの左右の両端縁際に挟み込まれた折り込み材3,3、底部の折り込み材20、および、裏側の胴材2bに折り込み材3,3を融着させるための帯状部材30を、所定の態様で重ね合わせて、所定の箇所をヒートシールすることによって、正面視が略矩形(縦長な長方形状)で上部を開口した袋状に形成されている。そして、当該袋本体1dは、縦×横=220mm×105mmの大きさを有している(すなわち、袋本体1dは、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aに比べて、正面視が左右の幅の狭い縦長な長方形状になっている)。なお、液体収納袋Pの袋本体1dにおける胴材2a,2b、折り込み材3,3、折り込み材20の材質は、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aの胴材2a,2b、折り込み材3,3の材質と同じである。
袋本体1dの胴材2a,2bの左右の両側部および下側(底部)には、それぞれ、実施例2の液体収納袋Pの袋本体1bと同様な態様で、左右の折り込み材3,3および底部の折り込み材20が、それぞれ、所定の幅(折り込み材3,3=約40mm幅、折り込み材20=約40mm幅)の二つ折りになった状態で挟み込まれている。すなわち、左右の各折り込み材3,3の下端際の部分は、それぞれ、断面(鉛直な断面)M字状になるように中側へ斜めに折り曲げられており、それらの屈曲部分F,Fの内部に、横長な帯状体を二つ折りにしてなる底部の折り込み材20の左右の両端際が挟み込まれている。そして、それらの左右の折り込み材3,3および底部の折り込み材20の表裏の外側に、胴材2a,2bが重ねられている。そして、胴材2a,2bと折り込み材3,3との積層部分の内の端縁際の部分をヒートシールすることによって、幅約8mmの側方シール部5,5・・が形成されている。また、底部の折り込み部(折り込み材20が挟み込まれた部分)の下端縁際の部分を一定の高さ(約8mm)の帯状にヒートシールすることによって底シール部7,7が形成されている。
一方、袋本体1dの上端際の部分においては、帯状部材30によって左右の折り込み材3,3が裏側の胴材2bの内面に固着されている。当該帯状部材30は、厚さ100μmのナイロンフィルム(ベースフィルム)の上下に、それぞれ、厚さ50μmの直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを積層してなる三層構造の合成樹脂製シートによって、縦(上下幅)×横=30mm×105mmの帯状(テープ状)に形成されている(すなわち、帯状部材30は、表裏両面が熱接着性を有している)。
そして、袋本体1dの上端際の部分においては、帯状部材30が、内側から折り込み材3,3に押し当てられた状態で、裏側の胴材2bの外側から加熱されることによって、折り込み材3,3および裏側の胴材2bにヒートシールされている。すなわち、図17(b)の如く、袋本体1dの上端際の中央の部分においては、帯状部材30の外面と胴材2bの裏面(内面)とが融着し合っており、袋本体1dの上端際の左右の部分においては、それぞれ、帯状部材30の外面と左右の折り込み材3,3の裏面とが融着し合っている。さらに、それらの折り込み材3,3の裏面と融着し合った帯状部材30の外側においては、裏側の胴材2bの裏面(内面)と折り込み材3,3の裏面とが融着し合っている。
加えて、左右の折り込み材3,3の折り曲げ稜線側ではない側方の端縁際(すなわち、左側の折り込み材3の上端際の左端縁際、および、右側の折り込み材3bの上端際の右端縁際)には、それぞれ、2枚重なった折り込み材3,3を貫通するように貫通孔21,21が設けられている。それらの貫通孔21,21においては、帯状部材30の外面と胴材2bの裏面とが直接的に融着し合っている。そして、袋本体1dの上端際の部分においては、帯状部材30によって、左右の折り込み材3,3が裏側の胴材2bにヒートシールされていることによって、表側の胴材2aと帯状部材30との間が、スパウト11を固着(融着)させるための面積の大きな開口部Oとなっている。
加えて、袋本体1dの左右の側方シール部5,5・・の内の前方側(胴材2a側)の上端際においては、胴材2aと帯状部材30とが融着し合っており、それ以外の前方側(胴材2a側)および後方側(胴材2b側)の側方シール部5,5・・においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3,3の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3,3の裏面が、それぞれ融着し合っている。
<実施例4の液体収納袋による効果>
かかる実施例4の液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作した場合に、筒状体41がその形態を保持して上からの圧力に対する支えとなるため、ポンプディスペンサー31や袋本体1dを支持することなく、充填された液体を吐出させることができるので操作性に優れている。また、ポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作する際に、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34が折れ曲がったりしないので、ポンプディスペンサー31を長期間に亘って繰り返して使用することができる。また、液体収納袋Pも、ポンプディスペンサー31の押圧操作の際に、その押圧操作の圧力を、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34より大径の筒状体41の先端面および袋本体1bの底面の当接部分の広い面積で受け止めるため、袋本体1dが破れにくい。したがって、液体収納袋Pによれば、肉厚のボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサー31の繰り返し使用が可能となるため、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、廃棄の際の減容化が可能である。また、実施例4の液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、袋本体1dが左右両サイドに折り込み部(折り込み材3,3を挟み込んだ部分)を設けるとともに、左右の端縁際の前後に、それぞれ、折り込み材3,3と胴材2a,2bとをヒートシールしてなる側方シール部5,5・・を設けたガゼット袋であるため、袋本体1dに充填された液体が残り少なくなった場合でも、袋本体1dが安定して起立した状態を保つので、ポンプディスペンサー31の押圧操作が行いにくくなったりしない。
さらに、液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、筒状体41がスパウト11に取り外し可能に取り付けられており、袋本体1dの内部に充填された液体を使用し終えた際には、筒状体41をスパウト11から取り外して、ポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用することもできるため、環境負荷を大幅に低減することができる上、廃棄の際の大幅な減容化も可能となる。加えて、液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、筒状体41が吸引パイプ34を収納した状態でポンプディスペンサー31に取り付け可能になっているため、袋本体1dの内部に充填された液体を使用し終えた際に、筒状体41をスパウト11から取り外してポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用する場合に、筒状体41を、作業者の手を汚すことなく容易にスパウト11から取り外して、ポンプディスペンサー31と一緒に、新たな袋本体1d(液体を充填した同一形状のもの)のスパウト11に取り付けることができる。
加えて、実施例4の液体収納袋Pは、横幅が狭く、左右の折り込み材3,3同士の間隔がスパウト11の接着部15の幅よりも小さくなっているにもかかわらず、折り込み材3,3が裏側の胴材2bに固着されており、スパウト11を固着させる際に、折り込み材3,3が干渉する事態が生じないため、その固着作業が容易であるので、短時間の内に効率良く製造することができる。また、実施例4の液体収納袋Pは、上記の如く、横幅が狭く、小さなスペースで陳列することができるので、陳列時のレイアウトの自由度が大きい。
[実施例5]
<実施例5の液体収納袋の構成>
図18は、実施例5の液体収納袋Pを示したものであり、液体収納袋Pは、合成樹脂製の袋本体1e、スパウト51、スパウト51に着脱自在に取り付けられる筒状体41、および、ポンプディスペンサー31によって構成されている(すなわち、液体収納袋Pは、袋本体1eおよびスパウト51の構造が、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aの構造と異なっている)。図19、図20は、液体収納袋Pの袋本体1eを示したものであり、袋本体1eは、上側および下側(底部)に折り込み部を設けたパウチであり、表裏2枚の略矩形の胴材2a,2b、スパウト51を固着させた天井材47、折り込み材20によって構成されている。なお、胴材2a,2b、天井材47および折り込み材20は、単一の合成樹脂製シートを所定の形態で折り曲げることによって連続的に形成されている。
すなわち、袋本体1eは、表裏の胴材2a,2bが、それぞれ、熱接着性の面を内向きにした状態で対向するように配置されており、上端際においては、表側の胴材2aが所定幅で前方へ直交するように折り返されているとともに、裏側の胴材2bが所定幅で後方へ直交するように折り返されている。そして、それらの胴材2a,2bの折返し部分の上に、スパウト51を固着させた天井材47が載置されており、その積層部分の外周が、一定の幅でヒートシールされている(頭シール部48)。なお、胴材2a,2bと天井材47との積層部分においては、矩形状の積層体の上下左右の隅部を裁断することによって平面視が八角形状になっている(図19(c)参照)。
また、図21は、スパウト51を示したものであり、スパウト51は、実施例1のスパウト11と同様な熱接着性の合成樹脂によって形成されており、内容物を注出するための略円筒状の注出部53の下部に、袋本体1eと融着させるための平板状の接着部52が、その板面を注出部53の長手方向と直交させた状態で連設されている。なお、注出部53は、約30mmの高さを有しており、接着部52は、外径35mmの円盤状である。また、注出部53の外周には、ポンプディスペンサー31と螺着させるためのネジ山54が設けられている。なお、注出部53の内径(注出孔18の径)は、実施例1の液体収納袋Pのスパウト11と同じである。そして、当該スパウト51は、天井材47の中央(前後左右の中央)に穿設された円形の挿通孔(図示せず)に注出部53を挿通させて、接着部52の上面を天井材47の下面(熱接着性の面)に融着させた状態で、天井材47に固着されている。
また、袋本体1eの左右の側縁際の部分(下側の部分を除く)においては、表裏の胴材2a,2bが一定幅でヒートシールされている(側方シール部5,5)。一方、袋本体1eの下側の部分においては、上述の如く、単一の合成樹脂製シートを折り曲げることによって、表裏の胴材2a,2bの間に、横長な帯状体を長手方向に沿って二つ折りしてなる折り込み材20が挟み込まれた状態になっている。そして、その折り込み材20を構成している積層部分の周縁際の部分(すなわち、下端際の部分および左右の側縁際の部分)が、一定の幅でヒートシールされている(底シール部7,7、側方シール部5,5)。
加えて、袋本体1eの左右の下端縁際には、左右の側方シール部5,5・・から底シール部7,7に至るように、それぞれ一定幅(約7mm)の帯状の傾斜シール部45,45・・が設けられており、それらの傾斜シール部45,45・・は、水平方向に対して所定の角度(約45°)傾斜した状態になっている。また、傾斜シール部45,45・・の外側の端縁は、側方シール部5,5・・と重なり合っており、また、傾斜シール部45,45・・の内側の端縁(下端縁)は、底シール部7,7と重なり合っている。前面側の傾斜シール部45,45においては、表側の胴材2aの裏面(内面)と折り込み材20の裏面(折り畳んだ前側の面)とが融着し合っており、後面側の傾斜シール部45,45においては、裏側の胴材2bの裏面(内面)と折り込み材20の裏面(折り畳んだ後側の面)とが融着し合っている。
さらに、左右の側方シール部5,5の下端際の部分には、それぞれ、スポット融着部46,46が設けられている。当該スポット融着部46,46においては、二つ折りした折り込み材20,20を貫通するように貫通孔(図示せず)が設けられており、それらの貫通孔を介して、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが直接的に融着し合っている。
上記の如く構成された袋本体1eは、縦×横=180mm×105mmの大きさを有している(すなわち、袋本体1eは、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aに比べて、正面視が左右の幅の狭い縦長な長方形状になっている)。なお、液体収納袋Pの袋本体1eにおける胴材2a,2b、天井材47、折り込み材20の材質は、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aの胴材2a,2b、折り込み材3,3の材質と同じである。
そして、袋本体1eにおいても、実施例1の液体収納袋Pの袋本体1aと同様に、筒状体41が、スパウト51の注出部53の注出孔18の内部に挿入されて、下側の部分をスパウトの下方に突出させ、かつ、基端部分を注出孔18の内側に位置させた状態になっている。
<実施例5の液体収納袋の使用方法>
上記の如く構成された液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、スパウト51の注出部53から袋本体1eの内部に液体を充填させて用いられる。そして、そのように液体を充填させると、袋本体1eは、表裏の胴材2a,2bが略円柱状に拡がるとともに、二つ折りになった折り込み材20が拡がるため、安定した状態で起立させることができる。そして、袋本体1eがそのように起立した状態となると(図20参照)、筒状体41が、起立した状態の袋本体1eの内部でスパウト51の下面から下方に鉛直に突出して袋本体1eの底面際まで至った状態となる。そのように袋本体1eの内部に液体を充填させた後には、ポンプディスペンサー31を、その吸引パイプ34を筒状体41に挿入するようにして、スパウト51に固着(螺着)させて使用に供する。
<実施例5の液体収納袋による効果>
かかる実施例5の液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作した場合に、筒状体41がその形態を保持して上からの圧力に対する支えとなるため、ポンプディスペンサー31や袋本体1eを支持することなく、充填された液体を吐出させることができるので操作性に優れている。また、ポンプディスペンサー31のヘッド部分38を押圧操作する際に、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34が折れ曲がったりしないので、ポンプディスペンサー31を長期間に亘って繰り返して使用することができる。また、液体収納袋Pも、ポンプディスペンサー31の押圧操作の際に、その押圧操作の圧力を、ポンプディスペンサー31の吸引パイプ34より大径の筒状体41の先端面および袋本体1eの底面の当接部分の広い面積で受け止めるため、袋本体1eが破れにくい。したがって、液体収納袋Pによれば、肉厚のボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサー31の繰り返し使用が可能となるため、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、廃棄の際の減容化が可能である。加えて、実施例5の液体収納袋Pは、横幅が狭く、小さなスペースで陳列することができるので、陳列時のレイアウトの自由度が大きい。
さらに、液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、筒状体41がスパウト51に取り外し可能に取り付けられており、袋本体1eの内部に充填された液体を使用し終えた際には、筒状体41をスパウト51から取り外して、ポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用することもできるため、環境負荷を大幅に低減することができる上、廃棄の際の大幅な減容化も可能となる。加えて、液体収納袋Pも、実施例1の液体収納袋Pと同様に、筒状体41が吸引パイプ34を収納した状態でポンプディスペンサー31に取り付け可能になっているため、袋本体1eの内部に充填された液体を使用し終えた際に、筒状体41をスパウト51から取り外してポンプディスペンサー31とともに繰り返し使用する場合に、筒状体41を、作業者の手を汚すことなく容易にスパウト51から取り外して、ポンプディスペンサー31と一緒に、新たな袋本体1e(液体を充填した同一形状のもの)のスパウト51に取り付けることができる。
<液体収納袋の変更例>
本発明に係る液体収納袋の構成は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、袋本体を構成する合成樹脂製シートの材質、袋本体の大きさ(高さ、幅、折り込み部(マチ)の幅等)や形状、スパウトや筒状体の材質、大きさ、形状等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
たとえば、袋本体を構成する合成樹脂製シートは、上記実施形態の如く、ナイロンフィルムとポリエステルフィルムとポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)とを積層させたものに限定されず、他の材質の合成樹脂フィルムを積層させたものでも良い。なお、合成樹脂製シートとして、ナイロンフィルムとポリエステルフィルムとポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)とを積層させたものを用いた場合には、袋本体の強度が良好なものとなるとともに、液体収納袋の製造が容易なものとなる。
また、袋本体として、パウチを用いる場合でも、袋本体は、上記実施形態(実施例5)の如く、上下に折り込み部を設けたもの(天井材47および折り込み材20)に限定されず、底部のみに折り込み部を設けたものとすることも可能である。図22は、その一例を示したものであり、袋本体1gは、表裏の胴材2a,2bの下端際において、表裏の胴材2a,2bの間に、横長な帯状体を長手方向に沿って二つ折りしてなる折り込み材20が挟み込まれている。そして、その積層部分の周縁際の部分(すなわち、下端際の部分および左右の側縁際の部分)がヒートシールされており、当該ヒートシール部分(底シール部59)の上端縁が円弧状になっている。さらに、左右の側方シール部5,5の下端際の部分には、それぞれ、スポット融着部58,58が設けられている。当該スポット融着部58,58においては、二つ折りした折り込み材20,20を貫通するように貫通孔(図示せず)が設けられており、それらの貫通孔を介して、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが直接的に融着し合っている。
そのように袋本体1gを採用した液体収納袋も、実施例1の液体収納袋Pと同様に、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサーのヘッド部分を押圧操作した場合の操作性が良好であり、袋本体1gが破れにくいので、肉厚なボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサーの繰り返し使用が可能となり、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、廃棄の際の減容化が可能である。
また、袋本体は、左右の各折り込み材の上端際の部分を折り曲げて幅狭部分を形成する場合でも、上記実施形態(実施例3)の如く、底部に折り込み部を設けたものに限定されず、底部に折り込み部がないものとすることも可能である。図23は、その一例を示したものであり、袋本体1fにおいては、表裏の胴材2a,2bの左右に挟み込まれた折り込み材3,3が下端まで至っている。そして、袋本体1fの左右の下端縁際には、左右の側方シール部5,5・・から底シール部7に至るように、それぞれ一定幅(約7mm)の帯状の傾斜シール部56,56・・が設けられており、それらの傾斜シール部56,56・・は、水平方向に対して所定の角度(約45°)だけ傾斜した状態になっている。また、傾斜シール部56,56・・の外側の端縁は、側方シール部5,5・・と重なり合っており、また、傾斜シール部56,56・・の内側の端縁(下端縁)は、底シール部7と重なり合っている。各傾斜シール部56,56・・においては、表裏の胴材2a,2bの裏面(内面)と左右の折り込み材3,3の裏面とが融着し合っている。さらに、底シール部7の左右の端縁際には、それぞれ、スポット融着部57,57が設けられている。当該スポット融着部57,57においては、二つ折りした折り込み材3,3を貫通するように貫通孔(図示せず)が設けられており、それらの貫通孔を介して、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが直接的に融着し合っている。
上記の如き袋本体1fを採用した液体収納袋は、固着させたスパウトから袋本体1f内に液体を充填させると、袋本体1fにおいて、二つ折りになった折り込み材3,3の中間部分が拡がるとともに、傾斜シール部56,56・・の上端際の部分において、胴材2aおよび胴材2bが、折り込み材3,3とともに屈曲して横長な長方形状の底面を形成し、袋本体1fの下側の部分が略直方体状となるため、安定した状態で起立させることができる。そして、そのように袋本体1fを採用した液体収納袋も、実施例1の液体収納袋Pと同様に、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサーのヘッド部分を押圧操作した場合の操作性が良好であり、袋本体1fが破れにくいので、肉厚なボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサーの繰り返し使用が可能となり、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、廃棄の際の減容化が可能である。
加えて、袋本体は、帯状部材を用いて左右の折り込み材を表裏の胴材に固着させる場合でも、上記実施形態(実施例4)の如く、底部に折り込み部を設けたものに限定されず、底部に折り込み部がないものとすることも可能である。図24は、その一例を示したものであり、袋本体1hは、左右の下端縁際に、左右の側方シール部5,5・・から底シール部7に至るように、それぞれ一定幅(約7mm)の帯状の傾斜シール部61,61・・が設けられており、それらの傾斜シール部61,61・・は、水平方向に対して所定の角度(約45°)だけ傾斜した状態になっている。また、傾斜シール部61,61・・の外側の端縁は、側方シール部5,5・・と重なり合っており、傾斜シール部61,61・・の内側の端縁(下端縁)は、底シール部7と重なり合っている。それらの傾斜シール部61,61・・においては、表裏の胴材2a,2bの裏面(内面)と左右の折り込み材3,3の裏面とが融着し合っている。さらに、底シール部7の左右の端縁際には、それぞれ、スポット融着部62,62が設けられており、それらのスポット融着部62,62においては、二つ折りした折り込み材3,3を貫通するように貫通孔(図示せず)が設けられており、それらの貫通孔を介して、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが直接的に融着し合っている。
上記の如き袋本体1hを採用した液体収納袋は、固着させたスパウトから袋本体1hの内部に液体を充填させると、袋本体1hにおいて、二つ折りになった折り込み材3,3の中間部分が拡がるとともに、傾斜シール部61,61・・の上端際の部分において、胴材2aおよび胴材2bが、折り込み材3,3とともに屈曲して横長な長方形状の底面を形成し、袋本体1hの下側の部分が略直方体状となるため、安定した状態で起立させることができる。そして、そのように袋本体1hを採用した液体収納袋も、実施例1の液体収納袋Pと同様に、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサーのヘッド部分を押圧操作した場合の操作性が良好であり、袋本体1hが破れにくいので、肉厚なボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサーの繰り返し使用が可能となり、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、廃棄の際の減容化が可能である。
加えて、袋本体は、帯状部材を用いて左右の折り込み材を表裏の胴材に固着したものとする場合でも、上記実施形態(実施例4)の如く、左右の折り込み材の上端縁、帯状部材の上端縁、および表裏の胴材の上端縁の高さ位置が同一であるものに限定されず、左右の折り込み材の上端縁が表裏の胴材の上端縁よりも低くなっているとともに、帯状部材の上端縁の高さ位置が表裏の胴材の上端縁の高さ位置と同一であるもの、あるいは、左右の折り込み材の上端縁が表裏の胴材の上端縁よりも低くなっているとともに、帯状部材の上端縁の高さ位置が表裏の胴材の上端縁の高さ位置よりも低くなっているもの等に変更することも可能である。図25は、その一例を示したものであり、袋本体1iは、左右の折り込み材3,3の上端縁が表裏の胴材2a,2bの上端縁よりも低くなっているとともに、帯状部材30の上端縁の高さ位置が表裏の胴材2a,2bの上端縁の高さ位置よりも低くなっている。かかる構成を採用した場合には、袋本体1iは、開口部Oが表裏の胴材2a,2bのみで構成され、開口部Oを構成する合成樹脂シートの厚みが均一なものとなるので、スパウト11の固着作業が容易なものとなる。
また、袋本体は、上記の如く、左右の折り込み材の上端縁が表裏の胴材の上端縁よりも低くなっているとともに帯状部材の上端縁の高さ位置が表裏の胴材の上端縁の高さ位置よりも低くなっているように構成する場合でも、上記した図25の袋本体1iのように、底部に折り込み部を設けたものに限定されず、底部に折り込み部がないものとすることも可能である。図26は、その一例を示したものであり、袋本体1jは、左右の下端縁際に、左右の側方シール部5,5・・から底シール部7に至るように、それぞれ一定幅(約7mm)の帯状の傾斜シール部64,64・・が設けられており、それらの傾斜シール部64,64・・が、水平方向に対して所定の角度(約45°)だけ傾斜した状態になっている。また、傾斜シール部64,64・・の外側の端縁は、側方シール部5,5・・と重なり合っており、傾斜シール部64,64・・の内側の端縁(下端縁)は、底シール部7と重なり合っている。それらの傾斜シール部64,64・・においては、表裏の胴材2a,2bの裏面(内面)と左右の折り込み材3,3の裏面とが融着し合っている。さらに、底シール部7の左右の端縁際には、それぞれ、スポット融着部65,65が設けられており、それらのスポット融着部65,65においては、二つ折りした折り込み材3,3を貫通するように貫通孔(図示せず)が設けられており、それらの貫通孔を介して、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが直接的に融着し合っている。
上記の如き袋本体1jを採用した液体収納袋は、固着させたスパウトから袋本体1jの内部に液体を充填させると、二つ折りになった折り込み材3,3が拡がるとともに、傾斜シール部64,64・・の上端際の部分において、胴材2aおよび胴材2bが折り込み材3,3とともに屈曲して横長な長方形状の底面を形成し、袋本体1jの下側の部分が略直方体状となるため、安定した状態で起立させることができる。そして、そのように袋本体1jを採用した液体収納袋も、実施例1の液体収納袋Pと同様に、液体を充填して載置させた状態でポンプディスペンサーのヘッド部分を押圧操作した場合の操作性が良好であり、袋本体1jが破れにくいので、肉厚なボトル状容器を用いることなくポンプディスペンサーの繰り返し使用が可能となり、環境負荷を低減し、エコに供することができる上、廃棄の際の減容化が可能である。
さらに、液体収納袋は、上記実施形態の如く、左右上下をヒートシールした後にスパウトから内容物を充填するものに限定されず、上端あるいは下端の一部にヒートシールしていない開口部を設けて、当該開口部から内容物である液体を充填した後に、開口部をヒートシールして密封するもの等に変更することも可能である。なお、上記実施形態の如く、液体収納袋を、スパウトから液体を充填するものや、上端の開口部から液体を充填するものとした場合には、液体の充填の前後で上下をひっくり返す必要がなくなるので、製造ラインを安価かつシンプルに構成することが可能となる。
また、筒状体は、上記実施形態の如く、単純な円筒状のものに限定されず、下端際が他の部分より肉厚なもの、下端際に他の部分より大径のフランジを設けたもの、下端際の側面に単一あるいは複数の液体吸い上げ用の孔を設けたものや、筒状体自体をメッシュ状の素材(たとえば、硬質の合成樹脂)によって形成したもの等に変更することも可能である。
加えて、筒状体は、基端際(上端際)に袋本体内への落下防止用の係合部(すなわち、スパウトと係合可能な係合部)を設けたものとすることも可能である。図27は、基端際(上端際)にスパウト11と係合可能なドーナッツ板状のフランジ43を設けた筒状体41’を示したものである。かかる構成を採用した場合には、ポンプディスペンサー31の押圧操作の際等に、ポンプディスペンサー31のシリンダー32の基端部分から筒状体41’の上端際の部分が外れてしまった場合でも、筒状体41’が袋本体1の内部へ抜け落ちてしまう事態を生じさせない、というメリットがある。
また、本発明の係る液体収納袋は、上記実施形態の如く、袋本体に内容物を充填させて起立させたときに、ポンプディスペンサーの吸引パイプの先端が、袋本体の底面際まで至るように(略直線状に)構成するとともに、筒状体が、その吸引パイプの全部を覆うように構成したものに限定されず、袋本体に内容物を充填させて起立させたときに、ポンプディスペンサーの吸引パイプの先端部分が、袋本体の底面の上で(底面に沿って)屈曲するように構成する(吸引パイプを上記実施形態のものよりも長く形成する)とともに、筒状体が、その吸引パイプの全部あるいは一部を覆うように構成したもの等に変更することも可能である。なお、筒状体を、袋本体の底面の上で屈曲する吸引パイプの全部を覆うように構成する場合には、筒状体の下端際の部分を円弧状やL字状に折れ曲がった形状にする必要がある。
一方、ポンプディスペンサーは、上記実施形態の如く、シリンダーの基端部分が単純な円柱状であるものに限定されず、シリンダーの基端部分の外周面に、筒状体の内周面との摩擦抵抗を高めるための1つあるいは複数の周状突起を設けたもの等にすることも可能である。また、そのように、周状突起を設ける場合には、それらの周状突起の設置部分の外径を、筒状体の内径よりも大きくすることも可能である。
本発明の液体収納袋は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、シャンプー、ボディソープ、化粧品、洗剤等の各種の液体を収納するための袋(包装袋)として好適に用いることができる。
1a〜1j・・袋本体
2a,2b・・胴材
3,19,20・・折り込み部
11,51・・スパウト(注出部材)
31・・ポンプディスペンサー
34・・吸引パイプ
41,41’・・筒状体
43・・フランジ(係合部)
〜P・・液体収納袋

Claims (3)

  1. 合成樹脂製の袋本体の上部に、袋本体内に充填された内容物を吸引パイプから吸い上げて排出するためのポンプディスペンサーが着脱自在に装着される液体収納袋であって、
    袋本体の上部に、注出孔を設けた注出部材が固着されているとともに、
    ポンプディスペンサーの吸引パイプを収納可能な筒状体が、注出部材に、その注出孔内を挿通して鉛直下向きの状態で取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする液体収納袋。
  2. 筒状体が、吸引パイプを収納した状態でポンプディスペンサーに取り付け可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の液体収納袋。
  3. 袋本体が、左右両サイドに折り込み部を設けたガゼット袋であることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の液体収納袋。
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