JP2014122067A - スパウト及び容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のスパウト1は、容器の本体部に固定されて、該容器に、切断されて注出口を生じる注出部を形成するスパウトであり、スパウト1は、台座部2と、可撓性シート33,34からなる開封筒状部3とを有し、台座部2は、前記本体部に接合される接合基部4とノズル部5とを有し、開封筒状部3は、ノズル部5の周壁に固定された固定部分31と、該ノズル部5の先端から延出した延出部分32とを有している。
【選択図】図1
Description
また、開封筒状部が、可撓性のシートからなり、該シートの切断により注出口が生じるようにしたため、キャップを用いたものに比して少ない樹脂料で吐出部を形成することができ、焼却時のCO2排出量の削減やゴミの減容化を図ることができる。
本実施形態の一実施形態であるスパウト1は、例えば、図3に示すような、詰め替え用パウチ容器10(以下、単に「パウチ容器10」ともいう)に、切断されて注出口を生じる注出部11を形成するものである。
本実施形態のスパウト1は、図1に示すように、剛性を備えた台座部2と、可撓性シートからなる開封筒状部3とを有している。
台座部2は、パウチ容器10の軟包材容器部分12(本体部)に接合されるフランジ部4(接続基部)とノズル部5とを有しており、開封筒状部3は、ノズル部5の周壁の外面に固定された固定部分31と、該ノズル部5の先端から延出した延出部分32とを有している。
開封筒状部3は、その下端部が、ノズル部5の外周面に全周に亘って接合されており、それによって、ノズル部5と一体化している。開封筒状部3とノズル部5との接合には、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤等の各種公知の接合方法を用い得るが、ヒートシールで接合することが好ましい。
本実施形態のスパウト1は、図2に示すように、フランジ部4を、軟包材容器部分12(本体部)に設けたスパウト取付用孔13の周囲に接合することによって、軟包材容器部分12に固定される。この接合には、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤等の各種公知の接合方法を用い得るが、ヒートシールで接合することが好ましい。
また、本実施形態のスパウト1を、軟包材容器部分12に取り付けるとともに、開封筒状部3に後述する封緘部35’を形成することによって、本発明の容器の一実施形態であるパウチ容器10も提供される。
また、フランジ部4とノズル部5とは、中心線が一致していることが、望ましいが、場合によっては、中心線が一致しない左右非対称の形状を有していてもよい。
可撓性シートからなる開封筒状部3は、図1に示すように、ノズル部5の外面に接合されて一体化されていることにより、ノズル部5の立体形状をノズル部5の中心軸に沿って延長したようなスリーブ状の形態となっている。また、開封筒状部3は、本実施形態におけるようにノズル部5の外面6と接合させるのに代えて、図4に示すように、ノズル部5の内面7に接合されることによって、ノズル部5と一体化されていても良い。
開封筒状部3の内面どうしのヒートシール性を向上させる観点からは、開封筒状部3を構成する可撓性シートは、厚み方向の全体又は互いに接合される内面が、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)などの熱融着できる樹脂からなることが好ましい。
開封筒状部3の内面どうしを歪みなく平面で接合する観点から、ノズル部5の先端51から封緘予定部35(又は封緘後の封緘部35’)までの距離h(図2参照)は、好ましくは15mm以上であり、更に好ましくは20mm以上である。
また、前記距離hは、ノズル部5の上端における外径の、好ましくは60%以上、更に好ましくは80%以上であり、また、好ましくは100%以下、更に好ましくは90%以下である。斯かる範囲であると、開封筒状部3を無駄に長くすることなく、開封筒状部3の内面どうしを歪みなく平面で接合することができる。
なお、フランジ部4は、図1に示すような、平面視円形状のものに限られず、他の形態のものであっても良く、例えば外縁の形が円形以外の楕円や四角形状等であっても良い。フランジ部4の大きさや形態は、スパウト1を固定する、詰め替えパウチ容器の本体部12の取り付け部分の大きさや形状に応じて適宜に決定することができる。
詰め替え用パウチ容器10の本体部12は、重ね合わされた一対の側壁フィルム14,14の側縁部どうしをヒートシールにより接合して筒状体に形成するとともに、該筒状体の上下端に天面フィルム15及び底面フィルム16を接合して、内部に内容物の収容空間を形成した自立可能な袋状の容器である。そして、その天面フィルム15からなる天面部に、前述したスパウト取付用孔13が形成されている。スパウト1は、封緘予定部35をヒートシール等により封緘した後に、スパウト取付用孔13の周囲にそのフランジ部4を接合しても良いし、スパウト取付用孔13の周囲にそのフランジ部4を接合した後に、封緘予定部35をヒートシール等により封緘しても良い。
例えば、開封筒状部3は、図6に示すように、1枚の可撓性シート33から形成されていても良い。また、開封筒状部3は、合成樹脂を筒状に押出形成して得た継ぎ目のない筒状の可撓性シートから形成されていても良い。
また、図2に示すノズル5は、開封筒状部3とフランジ部4との間に、パウチを生産ライン上で搬送する際、工程間でのパウチの持ち替えを目的として2段の環状張り出し部55を有しているが、本発明における台座部は、そのような環状張り出し部55は無くても良く、例えば、高さ方向の全域に亘って外径が均一なノズル部を有するものであっても良い。
2 台座部
3 開封筒状部
31 固定部分
32 延出部分
33,34 可撓性シート
35 封緘予定部
35’ 封緘部
37 開封予定部
4 フランジ部(接合基部)
5 ノズル部
51 先端
51a 開口面
52 基端
53 突出部
10 詰め替え用パウチ容器
11 注出部
12 軟包材容器部分(本体部)
13 スパウト取付用孔
14,14 側壁フィルム
15 天面フィルム
16 底面フィルム
Claims (8)
- 容器の本体部に固定されて、該容器に、切断されて注出口を生じる注出部を形成するスパウトであって、
前記スパウトは、台座部と、可撓性シートからなる開封筒状部とを有し、
前記台座部は、前記本体部に接合される接合基部とノズル部とを有し、前記開封筒状部は、前記ノズル部の周壁に固定された固定部分と、該ノズル部の先端から延出した延出部分とを有している、スパウト。 - 前記開封筒状部は、前記延出部分の内面がヒートシール性を有し、該延出部分に封緘予定部を有している、請求項1記載のスパウト。
- 前記開封筒状部は、前記延出部分に封緘予定部を有しており、前記ノズル部の先端から該封緘予定部までの距離が15mm以上である、請求項1又は2記載のスパウト。
- 前記開封筒状部は、封緘後に切断される開封予定部を有しており、
前記ノズル部の基端から前記開封予定部までの距離が、該ノズル部の基端から該ノズル部の先端までの距離より長い、請求項1〜3の何れか1項記載のスパウト。 - 前記ノズル部は、周方向の一部に直径方向の外方に張り出した突出部を有し、該突出部が、前記可撓性シートが合掌状に接合した部分の内側に当接している、請求項1〜4の何れか1項記載のスパウト。
- 容器の本体部にスパウトが固定されて注出部が形成されている容器であって、
前記スパウトは、台座部と、可撓性シートからなる開封筒状部とを有し、
前記台座部は、前記本体部に接合される接合基部とノズル部とを有し、前記開封筒状部は、前記ノズル部の周壁に固定された固定部分と、該ノズル部の先端から延出した延出部分しており、
前記開封筒状部の内面どうしが接合されて封緘されている、容器。 - 前記開封筒状部に、前記ノズル部の開口面に対して傾斜した封緘部が形成されている、請求項6記載の容器。
- 前記開封筒状部に、開封予定部が、前記ノズル部の開口面に対して傾斜した開口部が生じるように形成されている、請求項7記載の容器。
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